JP3068533U - 樹脂部品の固定構造 - Google Patents

樹脂部品の固定構造

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JP3068533U JP1999008174U JP817499U JP3068533U JP 3068533 U JP3068533 U JP 3068533U JP 1999008174 U JP1999008174 U JP 1999008174U JP 817499 U JP817499 U JP 817499U JP 3068533 U JP3068533 U JP 3068533U
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boss
resin
fitting
plate
fixing structure
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美津次 田中
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品間の固定において前工程或いは後工程が
不要で、一回の作業にて固定ができる樹脂部品の固定構
造を提供する。 【解決手段】 第1部材1に突設されたボス部2と、第
2部材3に貫設され該ボス部2が挿通可能な通孔13と
からなり、該ボス部2を該通孔13に挿通して該ボス部
2の先端部を該第2部材3の反対側に突出させ、第1部
材1と第2部材3とを嵌合する部材間の固定構造におい
て、第2部材3の嵌合部9に少なくともひとつの外方へ
向け下り傾斜するテーパ面19を設け、さらに板状部1
1と嵌合部9との境界において、少なくともひとつの薄
肉部17を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は少なくともふたつの樹脂部品間の固定構造に係り、特に確実な固定が 得られる樹脂製品の固定構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、部品どうしの固定構造としては、図6に示すスクリュー止め、図7及び 図8に示すクリップ止め、あるいは特開平9−277380号公報に示される熱 カシメ等の構造があるが、これらの構造は全て前工程或いは後工程において何ら かの加工や組付けを行なっているために、工数が増えるという問題がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記のような部品間の固定において前工程あるいは後工程が不要で 、一回の作業にて固定ができる樹脂部品の固定構造を提供することを目的とする 。
【0004】
【課題を解決する為の手段】
本考案はこのような課題を達成する為に請求項1としては、第1部材に突設さ れたボス部と、第2部材に貫設され該ボス部が挿通可能な通孔とからなり、該ボ ス部を該通孔に挿通して該ボス部の先端部を該第2部材の反対側に突出させ、第 1部材と第2部材とを嵌合する部材間の固定構造において、第2部材が上記通孔 を含む嵌合部と板状部からなり、第2部材の嵌合部に少なくともひとつの傾斜面 を設け、さらに板状部と嵌合部との境界において、少なくともひとつの薄肉部を 設けたことを特徴とする樹脂部品の固定構造にある。
【0005】 上記の構成によれば、第2部材の嵌合部に少なくともひとつの傾斜面を設けた ことによって第1部材の突出部を第2部材の嵌合部に挿入し易くし、逆に一度突 出部が第2部材の通孔に挿入されると抜けにくい。 また、第2部材の板状部と嵌合部との境界において少なくともひとつの薄肉部 を設けたことから、該薄肉部にてヒンジ作用を起こし、上記第1部材の突出部を 第2部材の嵌合部に挿入し易くし、また、第1部材の突出部が第2部材の通孔に 挿入されると弾性力が働き突出部の根本に迄戻り確実に第1部材と第2部材が固 定される。
【0006】 請求項2に記載の考案は第1部材が突出部と段差部とから構成されるボス部と 板状部とからなり、該段差部に長手方向に沿って少なくともひとつの爪掛かり部 を設けた樹脂部品の固定構造にある。
【0007】 請求項2に記載の考案によると、第1部材の段差部の長手方向に沿って少なく ともひとつの爪掛かり部を設けたことによって、第1部材と第2部材との間に弾 性体を挟持する場合に、該弾性体の厚みによって第1部材の突出部ではなく上記 爪掛かり部において第2部材の嵌合部と嵌合し、さらに上記爪掛かり部の数を増 やすことによって弾性体の厚みが変化した場合も嵌合する爪を選択することによ って確実に弾性体を挟んで第1部材と第2部材とを確実に固定することができる 。
【0008】
【考案の実施の形態】
図1は本考案に係る樹脂部品の固定構造であり、第1部材1を第2部材3に掛 止する状態を示した図である。図2は第1部材と第2部材の概略斜視図である。 図1(a)及び図2において、第1部材1がボス部2と板状部7からなり、さ らにボス部2は突出部5と段差部6から構成される。第2部材3は嵌合部9と板 状部11からなっている。第2部材3の嵌合部9は第1部材1の突出部5を挿入 するための通孔13及び係止板15を有している。 係止板15は外方へ向け下り傾斜するテーパ面19に形成してある。
【0009】 第1部材の突出部5の外周面は第2部材3の係止板15のテーパ面19と同じ 角度で外方へ向け下り傾斜するテーパ面20として形成してある。
【0010】 第2部材3はさらに上記板状部11と嵌合部9との境界において、薄肉部17 を有する。
【0011】 第1部材1及び第2部材3は樹脂製であり、熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂が用 いられる。 熱可塑性樹脂としては、一般的な熱可塑性樹脂であれば良く、中でも、ウレタ ン樹脂、ポリスチレン、アクリロニトリルーブタジエンースチレン共重合体、変 性ポリフェニレンオキサイド(スチレングラフト又はスチレンブレンドポリフェ ニレンオキサイド樹脂)ポリカーボネイト樹脂、ナイロン樹脂、アクリロニトリ ルーエチレンプロピレンーブタジエン共重合体、イオン架橋ポリエチレン等の樹 脂が好ましいが、これらに限ったものではない。
【0012】 熱硬化性樹脂としては、一般的な熱硬化性樹脂であれば良く、尿素樹脂、メラ ミン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキド 樹脂、ウレタン樹脂等が使用されるが、熱可塑性樹脂と同様これらに限定される ものではない。
【0013】 図1(b)は第1部材1のボス部2が第2部材3の嵌合部9に嵌合し始めた状 態を示す図であり、第1部材1のボス部2が第2部材3の嵌合部9の通孔13に 挿入すると薄肉部17がヒンジ作用を起こすことによって第1部材1のボス部2 が第2部材3の係止板15のテーパ面20に沿って進入することができ、さらに 図1(c)のように、段差部6迄ボス部2が進入し第1部材1の板状部7と第2 部材3の板状部11とが当接したときに係止板15が反作用の力で通孔13を閉 じる方向に力が働き、第1部材1の段差部6を挟持することによって第1部材1 と第2部材3とが固定される。
【0014】 図3は本考案の他の実施例であり、第2部材3の係止板15の片方のみをテー パ面19とすることもできる。そうすることによって、第1部材1の突出部5の テーパ面20を片方のみとすることができる。図4は図3の概略斜視図である。
【0015】 図5は本考案のさらに他の実施例であり、第2部材3の係止板15の片方のみ をテーパ面19とした上にさらに、段差部6に少なくともひとつの爪掛かり部8 を設け、第1部材1と第2部材3との間に弾性体10を挟持する場合に、該弾性 体10の厚みによって第2部材の係止板15と係止させる爪掛かり部8を選択す ることができ、確実に弾性体10を挟んで第1部材1と第2部材3とを確実に固 定することができる。 爪掛かり部8には第2部材3の係止板15のテーパ面19と同じ角度で突出部 5側へ下り傾斜するテーパ面22とその反対側には係止板15を係止する段差が 設けられている。
【0016】
【考案の効果】
以上のように本考案では、第2部材の嵌合部に少なくともひとつの傾斜面を設 けたことによって第1部材のボス部を第2部材の嵌合部に挿入し易くし、逆に一 度ボス部が第1部材の通孔に挿入されると抜けにくいという効果が有る。 また、第2部材の板状部と嵌合部との境界において少なくともひとつの薄肉部 を設けたことから、該薄肉部にてヒンジ作用を起こし、上記第1部材のボス部を 第2部材の嵌合部に挿入し易くし、また、第1部材のボス部が第2部材の通孔に 挿入されると弾性力が働きボス部の突出部の根本に迄戻り確実に第1部材と第2 部材が固定されるという効果が有る。
【0017】 請求項2に記載の考案によると、第1部材の段差部の長手方向に沿って少なく ともひとつの爪掛かり部を設けたことによって、第1部材と第2部材との間に弾 性体を挟持する場合に、該弾性体の厚みによって第1部材の突出部ではなく上記 爪掛かり部において第2部材の嵌合部と嵌合し、さらに上記爪掛かり部の数を増 やすことによって弾性体の厚みが変化した場合も嵌合する爪を選択することによ って確実に弾性体を挟んで第1部材と第2部材とを確実に固定することができる 効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る樹脂部品の固定構造であり、第1
部材1を第2部材3に係止する状態を示した図で、(a)
は第1部材を第2部材に挿入する前の状態を示し、(b)は
第1部材を第2部材に挿入する途中の状態を示し、(c)
は第1部材を第2部材に挿入し終え、第1部材と第2部
材とを固定した状態を示した図である。
【図2】第1部材と第2部材の概略斜視図である。
【図3】本考案の他の実施例を示した図である。
【図4】図3の概略斜視図である。
【図5】本考案のさらに他の実施例を示した図である。
【図6】従来例を示した図で部品同士をスクリュー止め
で固定した図である。
【図7】従来例を示した図で部品同士をクリップ止めで
固定した図である。
【図8】従来例を示した図で部品同士をクリップ止めで
固定した図である。
【符号の説明】
1 第1部材 2 ボス部 3 第2部材 5 突出部 6 段差部 7 板状部 9 嵌合部 11 板状部 13 通孔 15 係止板 17 薄肉部 19 テーパ面 20 テーパ面 22 テーパ面 31 スクリュー 32 固定される部品 33 樹脂ボス 34 クリップ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1部材に突設されたボス部と、第2部
    材に貫設され該ボス部が挿通可能な通孔とからなり、該
    ボス部を該通孔に挿通して該ボス部の先端部を該第2部
    材の反対側に突出させ、第1部材と第2部材とを嵌合す
    る部材間の固定構造において、 第2部材が上記通孔を含む嵌合部と板状部からなり、第
    2部材の嵌合部に少なくともひとつの傾斜面を設け、さ
    らに板状部と嵌合部との境界において、少なくともひと
    つの薄肉部を設けたことを特徴とする樹脂部品の固定構
    造。
  2. 【請求項2】 上記第1部材が突出部と段差部とから構
    成されるボス部と板状部とからなり、該段差部に長手方
    向に沿って少なくともひとつの爪掛かり部を設けた請求
    項1に記載の樹脂部品の固定構造。
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