JP4308369B2 - 運搬用台車の転倒防止装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、運搬用台車に大型のガラスや板材などの高さのある運搬物を立てた状態で載置保管した場合に、この運搬用台車が運搬物の重さで倒れてしまうことを防止する運搬用台車の転倒防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
運搬用台車に、例えば大型のガラスや高さのある板材などの荷台部よりも大きな運搬物を積み込みする場合には、一般にこの大型運搬物を運搬用台車の台部に立てた状態で載置して運搬を行うようにしている。
【0003】
一方、運搬用台車に運搬物を積み込んでそのまま保管することがあるが、この際、特に上記のような大型運搬物を立てた状態で保管した場合にはこの大型運搬物の重さによって台車が傾く恐れがあり、この際高さのある大型運搬物が単に立てられた状態で不安定に載置されていることもあって台車が倒れてしまう危険性がある。
【0004】
しかしながら、従来の運搬用台車には、このような場合に転倒を防止できるような補助的な機構を備えているものはなかった。
【0005】
本発明は、このような現状に鑑み、運搬用台車で運搬物を保管するにあたって運搬物の重さで台車が倒れてしまうことを確実に防止でき、更に簡易構成で取り扱い操作も容易に行える画期的な運搬用台車の転倒防止装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0007】
台部1の底面の周縁部に車輪部11を有する運搬用台車の転倒防止装置であって、運搬用台車Aの台部1の周縁部に脚体2を外方へ突出スライド自在に設けると共に、この脚体2を回動自在に設け、この脚体2にこの脚体2を回動することによって接地面3に向かって垂下する垂下部2Aを設け、この脚体2は、L字状の棒状体で構成してこのL字状の脚体2の一端部を前記垂下部2Aとすると共に、このL字状の脚体2の他端部を前記台部1の周縁部にスライド自在であって且つ回動自在に設けて、この垂下部2Aを、前記台部1の周縁部に水平に沿設した状態から、脚体2の他端部を外方へ突出スライドさせて回動することで台部1の周縁部より外方へ突出させて接地面3に向かって垂下した状態に切り替えし得るように構成し、この台部1の周縁部より外方に突出して接地面3に向かって垂下した垂下部2Aの下端が、接地面3に接地することで前記運搬用台車Aの転倒を阻止するように、この垂下部2Aの長さ寸法を設定したことを特徴とする運搬用台車の転倒防止装置に係るものである。
【0008】
また、前記脚体2に、この脚体2に設けた前記垂下部2Aが前記台部1の周縁部に沿設した状態と,この脚体2が前記台部1の周縁部から外方へ突出スライドして前記垂下部2Aが回動垂下した状態とに切り替え固定する固定機構4を設けたことを特徴とする請求項1記載の運搬用台車の転倒防止装置に係るものである。
【0009】
また、前記台部1の周縁部に前記脚体2取付用の取付部材5を設け、この取付部材5に筒状のガイド部6を設けてこのガイド部6に,一端部を前記垂下部2AとしたL字状の前記脚体2の他端部をスライド自在且つ回動自在に嵌挿連結若しくは被嵌連結し、このガイド部6に連通孔13を設けると共に、前記垂下部2Aを前記台部1の周縁部に水平に沿設させた際にこの連通孔13と連通する沿設用合わせ孔14Aを脚体2の他端部に設けて、この連通状態とした連通孔13と沿設用合わせ孔14Aとを第一差し込み孔7とし、且つ垂下部2Aを前記台部1の周縁部から外方へ突出スライドさせて回動することで垂下させた際に前記連通孔13と連通する垂下用合わせ孔14Bを脚体2の他端部に設けて、この連通状態とした連通孔13と垂下用合わせ孔14Bとを第二差し込み孔8とし、この第一差し込み孔7と第二差し込み孔8とを選択して係止ピン9を着脱自在に差し込み係止することで、前記垂下部2Aを,前記台部1の周縁部に沿設した状態であって接地面3から回動退避した固定状態と、台部1の周縁部よりも外方に突出した状態であって接地面3に向かって垂下する固定状態とに切り替え固定し得るように設けて、前記固定機構4を構成したことを特徴とする請求項記載の運搬用台車の転倒防止装置に係るものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
好適と考える本発明の実施の形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてその作用効果を示して簡単に説明する。
【0011】
運搬用台車Aの台部1に運搬物Bを積み込みそのまま保管する場合には、この台部1の周縁部から脚体2を外方へ突出スライドさせ、この突出させた脚体2を回動させることでこの脚体2に設けた垂下部2Aを接地面3に向かって垂下させると、この垂下部2Aが運搬用台車Aの転倒防止用の補助脚として機能することになる。
【0012】
従って、例えば、高さのある大型のガラスや板材などの大型運搬物Bを運搬用台車Aの台部1に立てた状態で載置した場合などに、万一この大型運搬物Bの重さによって台車Aが転倒してしまいそうになっても、台部1の周縁部よりも外方に突出した垂下部2Aが接地面3に接地して台車Aの傾きを阻止するため、台車Aの転倒が確実に阻止されることになる。
【0013】
また、単に、脚体2を外方へ突出スライドさせた上で脚体2を回動させて垂下部2Aを接地面3に向かって垂下させるだけの簡易操作で、垂下部2Aを転倒防止用補助脚として機能させることができ、補助脚が不要な場合には逆の操作で脚体2と共に垂下部2Aを台部1の周縁部に位置させれば、この脚体2や垂下部2Aが運搬用台車Aの走行移動の邪魔とならず、従来の運搬用台車と同等に使用できることになるなど操作性にも非常に秀れた構成となる。
【0014】
また、単に、運搬用台車Aの台部1の周縁部に垂下部2付の脚体2を外方へ突出スライド自在に設けると共に、この脚体2を回動自在に設けるだけの構成のために、この構成は簡易に設計実現可能で安価に量産可能となる秀れた構成の運搬用台車の転倒防止装置となる。
【0015】
【実施例】
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
【0016】
本実施例は、運搬用台車Aの台部1の周縁部に脚体2を外方へ突出スライド自在に設けると共に、この脚体2を回動自在に設け、この脚体2にこの脚体2を回動することによって接地面3に向かって垂下する垂下部2Aを設けている。
【0017】
具体的には、前記垂下部2Aは、前記台部1の周縁部に水平に沿設した状態から脚体2を外方へ突出スライドさせて回動することで接地面3に向かって垂下するように構成している。
【0018】
更に説明すると、前記脚体2は、L字状の棒状パイプ材で構成してこのL字状の脚体2の一端部を前記垂下部2Aとし、このL字状の脚体2の他端部を前記台部1の周縁部にスライド自在であって且つ回動自在に設けている。
【0019】
また、本実施例では、垂下部2Aの長さ寸法を、この垂下部2Aが垂下した状態で接地面3に接地しない長さ寸法に設定している。即ち、この垂下部2Aを垂下させた状態でも台車Aを走行させることができる構成とし、この垂下部2Aを突出スライドし垂下させた状態で走行させれば、万一走行中に台車Aが転倒しそうになっても転倒防止効果が得られるようにしている。
【0020】
また、この垂下部2Aの下端には、樹脂などによって構成した接地キャップ10を設け、この接地キャップ10によって接地面3が傷付いたり垂下部2Aの下端が傷付いたりすることを防止している。
【0021】
また、この脚体2の台部1の周縁部への取付構造を説明すると、図3に示すように、台部1底面の周縁部にして四隅の車輪部11近傍に前記脚体2取付用の取付部材5を設け、この各取付部材5には筒状のガイド部6が備えられていて、この各ガイド部6に前記L字状の脚体2の他端部をスライド自在且つ回動自在に嵌挿連結した場合を示している。即ち、本実施例では、台部1の周縁部の四隅に脚体2(垂下部2A)を設けた場合を示しているもので、この四隅から突出する垂下部2Aによって略どの方向に対しても極めて良好な転倒防止効果が得られることになる。
【0022】
また、この取付部材5は、前記車輪部11の連結部材11Aに重合状態に取付されると共に、この連結部材11Aを台部1の底面に固定するための固定部材(ネジ)12によって車輪部11と共に取付固定される構成としている。図中符号5Aは固定部材12を挿通するための取付孔である。
【0023】
従って、本実施例においては、単に車輪部11を利用して図2に示すような取付部材5と脚体2とから成る装置を取付できるために、極めて取付作業が簡易に行われると共に、既存の台車Aにも容易に取付可能となる秀れた構成となる。
【0024】
また、本実施例では、前記脚体2に、この脚体2に設けた前記垂下部2Aが前記台部1の周縁部に水平に沿設した状態と,この脚体2が前記台部1の周縁部から外方へ突出スライドして前記垂下部2Aが回動垂下した状態とに切り替え固定する固定機構4を設けている。
【0025】
この固定機構4について更に具体的に説明すると、前記垂下部2Aを前記台部1の周縁部に位置させると共に,略水平にした状態で脚体2と前記ガイド部6とに連通状態にして第一差し込み孔7を設け、且つ垂下部2Aを前記台部1の周縁部から外方へ突出スライドさせると共に,略垂下させた状態で脚体2とガイド部6とに連通状態にして第二差し込み孔8を設けている。
【0026】
また、図面では、前記ガイド部6に設けた連通孔13が第一差し込み孔7と第二差し込み孔8との双方の役割を担う構成とし、このガイド部の連通孔13に,前記脚体2の二箇所に互いに直交する方向に設けた合わせ孔14A・14Bを選択して位置合わせすることで、第一差し込み孔7と第二差し込み孔8とが形成される構成としている。
【0027】
一方、この取付部材5にはチェーンなどの吊下部材15を介して係止ピン9を吊り下げ状態に設け、図4に示すように、前記第一差し込み孔7と第二差し込み孔8とを選択してこの係止ピン9を着脱自在に差し込み係止することで、前記垂下部2Aを,前記台部1の周縁部に位置した状態であって接地面3から回動退避した水平固定状態と、台部1の周縁部よりも外方に突出した状態であって接地面3に向かって垂下する固定状態とに切り替え固定し得るように構成している。
【0028】
従って、この係止ピン9を抜き差しするだけで固定機構4の切り替え固定操作を簡易に行うことができ、しかもこの固定機構4の構成は簡易に設計実現可能な構成であり、量産性に秀れ安価に構成できる。
【0029】
また、この係止ピン9について更に説明すると、基端が直角に折曲したL字状の棒状杆で構成している。
【0030】
また、この係止ピン9は、先端を割りピン状に形成してこの先端割り溝部に係止片9Aを枢着軸17により起伏回動自在に設け、更にこの係止片9Aは、図4に示すようにこの係止片9Aに設けた長穴18と,この長穴18に挿通させて前記割り溝間に架設した挿通杆19との関係によって係止ピン9の外周面から係止ピン9の基端の直角折曲部9Bの突出方向にだけ回動突出し得るように構成している。
【0031】
従って、この係止ピン9を前記第一差し込み孔7若しくは第二差し込み孔8に差し込み係止すると、この係止ピン9は基端の直角折曲部9Bの重さによって自動的にこの直角折曲部9Bが下方へ垂下した状態に移動し、このとき前記係止片9Aも係止ピン9の外周面から回動突出してこの突出する係止片9Aにより係止ピン9が第一差し込み孔7若しくは第二差し込み孔8から抜け止め不能状態に保持される構成としている。また、係止ピン9を引き抜く際には、直角折曲部9Bを回動して上方へ位置させれば、係止片9Aが自動的に回動没入して係止ピン9を引き抜き可能な状態となる。
【0032】
よって、本実施例においては、係止ピン9による簡易な固定構造でありながら、この係止ピン9の係止状態が確固に保持されて前記各固定状態が確固に保持されることになり、しかもこの係止ピン9の抜き差し操作も簡易に行われる上、前記係止片9Aを有する係止ピン9構造も簡易に設計実現可能な構成であるなど秀れた構成となる。
【0033】
次に作用・効果を伴って、本実施例の使用方法を説明する。
【0034】
運搬用台車Aの台部1に運搬物Bを積み込みそのまま保管する場合には、この台部1の周縁部から脚体2を外方へ突出スライドさせ、この突出させた脚体2を回動させることでこの脚体2に設けた垂下部2Aを接地面3に向かって垂下させ、この際に連通する第一差し込み孔7に係止ピン9を差し込み係止すると、この垂下部2Aの垂下状態が固定保持され、垂下部2Aが運搬用台車Aの転倒防止用の補助脚として機能することになる。
【0035】
従って、例えば、図1に示すように、高さのある大型のガラスや板材などの大型運搬物Bを運搬用台車Aの台部1に立てた状態で載置した場合などに、万一この大型運搬物Bの重さによって台車Aが転倒してしまいそうになっても、台部1の周縁部よりも外方に突出した垂下部2Aが接地面3に接地して台車Aの傾きを阻止するため、台車Aの転倒が確実に阻止されることになる。
【0036】
また、単に、脚体2を外方へ突出スライドさせ、脚体2を回動させて垂下部2Aを接地面3に向かって垂下させた上で、第一差し込み孔7に係止ピン9を差し込み係止してするだけの簡易操作で垂下部2Aを転倒防止用補助脚として機能させることができるために非常に操作性に秀れた構成となる。
【0037】
また、補助脚が不要な場合には、逆の操作で脚体2と共に垂下部2Aを台部1の周縁部に位置させ、この状態で連通する第二差し込み孔8に係止ピン9を差し込み係止すれば、この垂下部2Aが台部1の周縁部に位置する状態が固定保持されて脚体2や垂下部2Aが運搬用台車Aの走行移動の邪魔とならず、従来の運搬用台車と同等に使用できることになり、この操作も同様にして容易に行われ、操作性に秀れる。
【0038】
また、本実施例においては、上記したように垂下部2Aが垂下した状態で接地面3に接地しないから、この垂下部2Aを垂下させた状態でも台車Aを走行させることができ、この垂下部2Aを突出スライドし垂下させた状態で走行させれば、万一走行中に台車Aが転倒しそうになっても転倒防止効果が得られることになる。
【0039】
尚、図中符号16は、台車Aの台部1上に立設した運搬物B立て掛け用の支柱である。
【0040】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成したから、台部の周縁部から脚体を外方へ突出スライドさせ、この突出させた脚体を回動させることでこの脚体に設けた垂下部を接地面に向かって垂下させておけば、高さのある大型のガラスや板材などの大型運搬物を運搬用台車の台部に立てた状態で載置して保管した場合などに万一この大型運搬物の重さによって台車が転倒してしまいそうになっても、台部の周縁部よりも外方に突出した垂下部が接地面に接地して台車の傾きを阻止するために台車の転倒が確実に阻止されることになる極めて実用性に秀れた運搬台車用の転倒防止装置となり、また、単に、脚体を外方へ突出スライドさせ,回動させて垂下部を接地面に向かって垂下させるだけの簡易操作で、垂下部を転倒防止用補助脚として機能させることができるし、補助脚が不要な場合には逆の操作で脚体と共に垂下部を台部の周縁部に位置させるだけで、脚体や垂下部が運搬用台車の走行移動の邪魔とならない状態にできるので、取り扱い操作が極めて容易に行える秀れた構成となり、しかも単に、運搬用台車の台部の周縁部に垂下部付の脚体を外方へ突出スライド自在に設けると共に、この脚体を回動自在に設けるだけの構成のために、簡易に設計実現可能で安価に量産可能となるなどの秀れた実用上の効果を発揮する画期的な運搬用台車の転倒防止装置となる。
【0041】
また、本発明においては、垂下部が台部の周縁部に水平に沿設した状態とすることで確実に運搬用台車の使用(移動)に際して邪魔とならず、且つ台部から外方突出させて回動垂下させることで転倒防止補助脚として確実に機能することになる一層実用的となる秀れた構成の画期的な運搬用台車の転倒防止装置となる。
【0042】
また、本発明においては、例えば台部の周縁部に水平に沿設した状態とすることで確実に運搬用台車の使用(移動)に際して邪魔とならず、且つ台部から外方突出させて回動垂下させることで転倒防止補助脚として確実に機能することになる垂下部付の脚体の構造を簡易に設計実現可能となる一層実用性に秀れた画期的な運搬用台車の転倒防止装置となる。
【0043】
また、請求項記載の発明においては、脚体並びに垂下部を、固定機構により運搬用台車の使用(移動)に際して邪魔とならない状態と,転倒防止補助脚として確実に機能する状態とに切り替え固定できるので、上記各状態において勝手に脚体や垂下部がスライドしたり回動したりするような誤作動がなく、一層実用性に秀れた画期的な運搬用台車の転倒防止装置となる。
【0044】
また、請求項記載の発明においては、前記請求項記載の発明の作用効果を確実に発揮する簡易構造の固定機構を容易に設計実現可能となる一層実用性に秀れた画期的な運搬用台車の転倒防止装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例の垂下部を垂下させた使用状態を示す説明図である。
【図2】 本実施例の要部である取付部材と脚体とから成る装置部品を示す拡大斜視図である。
【図3】 本実施例の垂下部を垂下させた状態の要部を示す部分拡大斜視図である。
【図4】 本実施例の固定機構を示す部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1 台部
2 脚体
2A 垂下部
3 接地面
4 固定機構
5 取付部材
6 ガイド部
7 第一差し込み孔
8 第二差し込み孔
9 係止ピン
11 車輪部
13 連通孔
14A 沿設用合わせ孔
14B 垂下用合わせ孔
A 運搬用台車

Claims (3)

  1. 台部の底面の周縁部に車輪部を有する運搬用台車の転倒防止装置であって、運搬用台車の台部の周縁部に脚体を外方へ突出スライド自在に設けると共に、この脚体を回動自在に設け、この脚体にこの脚体を回動することによって接地面に向かって垂下する垂下部を設け、この脚体は、L字状の棒状体で構成してこのL字状の脚体の一端部を前記垂下部とすると共に、このL字状の脚体の他端部を前記台部の周縁部にスライド自在であって且つ回動自在に設けて、この垂下部を、前記台部の周縁部に水平に沿設した状態から、脚体の他端部を外方へ突出スライドさせて回動することで台部の周縁部より外方へ突出させて接地面に向かって垂下した状態に切り替えし得るように構成し、この台部の周縁部より外方に突出して接地面に向かって垂下した垂下部の下端が、接地面に接地することで前記運搬用台車の転倒を阻止するように、この垂下部の長さ寸法を設定したことを特徴とする運搬用台車の転倒防止装置。
  2. 前記脚体に、この脚体に設けた前記垂下部が前記台部の周縁部に沿設した状態と,この脚体が前記台部の周縁部から外方へ突出スライドして前記垂下部が回動垂下した状態とに切り替え固定する固定機構を設けたことを特徴とする請求項1記載の運搬用台車の転倒防止装置。
  3. 前記台部の周縁部に前記脚体取付用の取付部材を設け、この取付部材に筒状のガイド部を設けてこのガイド部に,一端部を前記垂下部としたL字状の前記脚体の他端部をスライド自在且つ回動自在に嵌挿連結若しくは被嵌連結し、このガイド部に連通孔を設けると共に、前記垂下部を前記台部の周縁部に水平に沿設させた際にこの連通孔と連通する沿設用合わせ孔を脚体の他端部に設けて、この連通状態とした連通孔と沿設用合わせ孔とを第一差し込み孔とし、且つ垂下部を前記台部の周縁部から外方へ突出スライドさせて回動することで垂下させた際に前記連通孔と連通する垂下用合わせ孔を脚体の他端部に設けて、この連通状態とした連通孔と垂下用合わせ孔とを第二差し込み孔とし、この第一差し込み孔と第二差し込み孔とを選択して係止ピンを着脱自在に差し込み係止することで、前記垂下部を,前記台部の周縁部に沿設した状態であって接地面から回動退避した固定状態と、台部の周縁部よりも外方に突出した状態であって接地面に向かって垂下する固定状態とに切り替え固定し得るように設けて、前記固定機構を構成したことを特徴とする請求項記載の運搬用台車の転倒防止装置。
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