JP4305940B2 - モールドプレス成形用光学ガラス - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はモールドプレス成形用光学ガラスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
CD、MD、DVDその他各種光ディスクシステムの光ピックアップレンズ、ビデオカメラや一般のカメラの撮影用レンズといった光学レンズに用いられるガラスの光学特性として、より高屈折率、低分散が求められることが多くなっている。そしてこれらの用途には従来、屈折率(nd)が1.75〜1.85、アッベ数(νd)が35以上のB23−La23系ガラスが使用されている。
【0003】
光ピックアップレンズや撮影用レンズの作製方法として、一旦、溶融ガラスをインゴットに成形し、これから適当な大きさに切りだした硝材を研磨した後、モールドプレスする方法と、溶融ガラスをノズル先端から滴下して液滴状にする、いわゆる液滴成形により成形した硝材を研磨した後、或いは研磨せずにモールドプレスする方法が知られている。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−26765号公報
【特許文献2】
特開平8−26766号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、B23−La23系ガラスは失透傾向が強いため、溶融ガラスを急冷鋳造してインゴットを作製する場合、その量産性が悪い。また、液滴成形では、溶融ガラスをノズル先端から滴下させ、液滴形成が可能なガラスの成形粘度は100.8ポイズ程度が下限となっており、この粘度以下で滴下すると、液滴は形成できず、ファイバーを形成してしまう。このため、高い失透傾向を有する、つまり、100.8ポイズ以下の低粘度で失透してしまうB23−La23系ガラスは、液滴成形には不向きであった。B23-La23−Y23系組成による耐失透性の改善もなされているが、この系では屈折率が低下してしまう。
【0006】
またB23−La23系ガラスは一般に軟化点(Ts)が高く、700℃を超える。モールドプレス成形法では、硝材を軟化状態になるように軟化点(Ts)付近に加熱し成形するため、プレス金型はTsの温度近くに昇温される。硝材のTsが高い場合、金型も高温となり、金型の酸化などの劣化が促進され、量産性の低下を招く原因となる。Tsを低下する目的でB23-La23系ガラスにR’2O(R’はNa、K、Liの一種以上)を添加することも提案されているが、R’2Oを多量に含有させる失透性が増大する。加えて金型と融着し易くなるという問題も生じる。
【0007】
また、近年、光ピックアップ用のレーザーとしてブルーレーザー等の短波長(390〜440nm)のものが用いられるようになり、レンズに対しても短波長での透過率の向上が求められている。
【0008】
本発明の目的は、屈折率(nd)が1.75〜1.85、アッベ数(νd)が35以上であり、短波長での透過率が高く、しかも失透性が改善されたモールドプレス成形用光学ガラスを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段
【0010】
また本発明のモールドプレス成形用光学ガラスは、質量%で、B 5〜25%、La 15〜35%、ZnO 10〜30%、Ta 15.5〜25%、LiO 0〜3.5%、NaO 0〜10%、KO 0〜9%、R’O(R’はLi、Na、Kの一種以上) 0.1〜10%、SiO 0〜20%、Al 0〜15%、MgO 0〜10%、CaO 0〜7%、BaO 0〜12%、SrO 0〜5%、RO(RはMg、Ca、Ba、Srの一種以上) 0〜15%、ZrO 0〜10%、Gd 0〜20%、Bi 0〜5%、Sb 0〜1%、TiO 0〜0.5%、Nb 0〜0.3%の組成を有し、かつYを含有せず、屈折率(nd)が1.75〜1.85、アッベ数(νd)が35以上、軟化点が700℃以下の鉛を含まないモールドプレス成形用光学ガラスであって、△T={成形温度(10 . ポイズでの温度)−液相温度}が20℃以上、日本光学硝子工業会規格JOGISによる粉末法耐水性での重量減が0.10%未満、同粉末法耐酸性での重量減が0.35%未満、400nmの波長の内部透過率(t=10mm)が90.0%以上であり、ガラスの塩基性度が11以下であることを特徴とする。
【0011】
【作用】
本発明のモールドプレス成形用光学ガラスは、屈折率(nd)が1.75〜1.85、アッベ数(νd)が35以上のガラスである。また軟化点が700℃以下であり、ガラス成分が揮発し難い。また、作業温度範囲(△T={成形温度(100.8ポイズでの温度)−液相温度})が20℃以上であるため、硝材の溶融や成形工程で問題となる失透ブツや脈理の発生がなく、液滴成形による量産が可能である。さらに、日本光学硝子工業会規格JOGISによる粉末法耐水性での重量減が0.10%未満、同粉末法耐酸性での重量減が0.35%未満であり、高い耐候性を有する。そして400nmの波長の内部透過率(t=10mm)が90.0%以上であり、短波長の吸収が小さい。さらに塩基性度が11以下(好ましくは9.5以下)であり、モールドプレスによる成形時にガラスとプレス金型の融着を防止することができる。
【0012】
なお本発明において、塩基性度とは、(酸素原子のモル数の総和/陽イオンのField Strengthの総和)×100として定義される。式中のField Strength(以下F.S.と表記する)は次式により求められる。
【0013】
F.S.=Z/r2
Zはイオン価数、rはイオン半径を示している。なお本発明におけるZ、rの数値は『化学便覧基礎編 改訂2版(1975年 丸善株式会社発行)』を参照する。本発明者の知見によれば、塩基性度が低いほど、金型と融着しにくくなる。以下にガラスの塩基性度が融着を支配する機構について説明する。
【0014】
ガラスの塩基性度はガラス中の酸素の電子がガラス中の陽イオンにどのくらい引きつけられているかを示す指標になる。塩基性度の高いガラスではガラス中の陽イオンによる酸素の電子の引きつけが弱い。したがって、塩基性度の高いガラスは、電子を求める傾向の強い陽イオン(金型成分)と接した際、塩基性度の低いガラスに比べガラス中に金型からの陽イオンの侵入が起きやすい。金型成分である陽イオンがガラス中へ侵入(拡散)すると、界面付近のガラス相中の金型成分濃度が増加する。これによりガラス相と金型相の組成差が減少するため、両者の間の親和性が増し、ガラスが金型に濡れやすくなる。このような機構により、ガラスと金型が融着すると考えられる。従って塩基性度が低くなるにしたがって、ガラス中に金型成分が侵入しにくくなり、ガラスと金型は融着しなくなる。
【0015】
具体的にはガラスの塩基性度が11以下、好ましくは9.5以下であれば融着が起こらなくなると考えられる。ガラスの塩基性度が9.5を超えると金型と融着する傾向が現れ、11を超えるとガラスと金型が融着して製品の面精度が損なわれ、量産性が顕著に悪化する。
【0016】
上記特性を有するガラスの具体的な組成系として、B23−La23−ZnO−Ta25系ガラスが好適である。より具体的には、質量%で、B23 5〜25%、La23 15〜35%、ZnO 10〜30%、Ta25 15.5〜25%の基本組成を有するガラスからなることが好ましい。一般にB23−La23系ガラスでは、高い屈折率を得るためにLa23を多量に含有させており、この系のガラスが失透し易い原因となっている。そこで本発明のガラスでは、La23の一部をTa25で置換するとともに、B23及びZnO量を最適化することにより、高い屈折率を維持しながら、失透性を改善している。また失透性を改善したことにより、軟化点を低下させる成分であるR’2Oを必要量添加することを可能にしている。
【0017】
各成分の範囲を上記のように限定した理由を述べる。
【0018】
23はガラスの骨格成分であり、耐失透性の向上に効果がある。また、アッベ数を高める成分であり、軟化点を低下させることができる。B23はガラスの塩基性度を下げる作用もあり、モールドプレス成形におけるガラスと金型の融着防止にも効果がある。その含有量は5〜25%、好ましくは10〜21.5%、さらに好ましくは10〜20%である。B23が25%を超えるとガラス溶融時にB23‐R'2Oで形成される揮発物が多くなり、脈理の生成を助長してしまう。またモールド成形時にも揮発が生じて金型を汚染し、金型の寿命を大きく縮めてしまう。さらに耐候性が著しく悪化する。5%より少ないと、耐失透性が低下し作業温度範囲を十分に確保できなくなる。
【0019】
La23は、十分な作業温度範囲を確保するための成分であり、またアッベ数を低下させることなく屈折率を高める効果がある。さらに軟化点の上昇を抑え、また耐候性を向上させる効果もある。ただし高い屈折率を得るために多量に添加すると失透性が増大するため、Ta25等によりその一部を置換する必要がある。La23の含有量は15〜35%、好ましくは15〜29.5%である。La23が35%を超えると失透性が高くなり、液相温度が上昇するため、作業性が大幅に低下する。15%より少ないと、屈折率が低下し、また耐候性が悪化する。
【0020】
ZnOは屈折率を高めるとともに、B23−La23系ガラスの高い失透性を抑制する効果がある。その含有量は10〜30%、好ましくは15〜25%である。ZnOが30%を超えるとガラスの分相傾向が強くなり、均質なガラスを得難くなる。10%より少ないと屈折率が低下し、また失透抑制効果が得られず、液相温度が上昇し、作業温度範囲を十分に確保できなくなる。
【0021】
Ta25は、アッベ数を低下させることなく屈折率を高める効果がある。このためLa23との置換により耐失透性を改善することができる。また、適量添加することによって、B23−La23−ZnO系ガラスに起こりやすい分相を抑制する効果がある。さらに紫外域での吸収が少ないため多量に含有させても透過率が殆ど減少せず、短波長レーザー用のレンズに用いる場合でも問題が起きない。その含有量は15.5〜25%、特に15.5〜20%であることが好ましい。Ta25が25%を超えると失透性が高くなり、作業温度範囲が狭くなる。15.5%より少ないと、屈折率の低下とともに、ガラスの分相傾向が強くなり、均質なガラスを得難くなる。
【0022】
本発明のガラスは、軟化点を低下させるために、R’2O(R’はLi、Na、Kの一種以上)を含有させることができる。本発明においては、La23の一部をTa23で置換したことによって失透性が改善されているため、R’2Oを多量に含有しても失透しにくい。
【0023】
R’2Oは軟化点を低下させるための成分であり、その合量は0〜15%、好ましくは0〜10%、さらに好ましくは0.1〜5%である。R’2Oが15%を超えると液相温度が著しく上昇して作業温度範囲が狭くなり、量産性に悪影響を与える。また耐候性が著しく悪化する。
【0024】
R’2OのなかでもLi2Oが最も軟化点を低下させる効果が大きい。その含有量は0〜3.5%、好ましくは0〜3%、さらに好ましくは0.1〜3%である。ただしLi2Oは失透性が高く、液相温度が高くなって作業性を悪化させる傾向があり、またF.S.が低く、ガラスの塩基性度を上げ、プレス成形時に金型との融着を引き起こすため、3.5%以下に制限される。
【0025】
Na2O、K2Oは軟化点を低下させる効果があるが、多量に含有すると溶融時にB23‐R'2Oで形成される揮発物が多くなり、脈理の生成を助長してしまう。またモールド成形時にも揮発が生じて金型を汚染し、金型の寿命を大きく縮めてしまう。このため、Na2Oの含有量は0〜10%、好ましくは0〜5%に制限される。同様にK2Oの含有量は0〜9%、好ましくは0〜5%に制限される。
【0026】
さらに本発明のガラスは、SiO2、Al23、MgO、CaO、BaO、SrO、ZrO2、Gd23、Bi23、Sb23、TiO2、Nb25等を含むことができる。
【0027】
以下に上記成分について詳細に説明する。
【0028】
SiO2はガラスの骨格を構成する成分であり、耐失透性を向上させ、作業範囲を広げる効果がある。また耐候性を向上させる効果もある。その含有量は0〜10%、好ましくは0.5〜8%である。SiO2が10%を超えると屈折率が著しく低下したり、軟化点が700℃を超えてしまう可能性がある。
【0029】
Al23はSiO2と共にガラスの骨格を構成する成分であり、耐候性を向上させる効果がある。その含有量は0〜15%、特に0〜10%、さらには0〜5%であることが好ましい。Al23は失透傾向を増大させる傾向があるが、15%以下であれば失透し難く、また溶融性が悪化しないため脈理や泡がガラス中に残ることがなく、レンズ用ガラスとしての要求品位を満たすことができる。
【0030】
RO(RはMg、Ca、Ba、Sr)は融剤として作用するとともに、B23−La23−ZnO−Ta25系ガラスにおいて、アッベ数を低下させずに屈折率を高める効果がある。その合量は0〜15%、好ましくは0〜10%である。ROが合量で15%を越えると、プリフォームガラスの溶融、成形工程中に失透ブツが析出し易く、液相温度が上がって作業温度範囲が狭くなり、量産化し難くなる。さらにガラスから研磨洗浄水や各種洗浄溶液中への溶出が激しくなり、また高温多湿状態でのガラス表面の変質が顕著となり、耐候性が著しく悪化する。
【0031】
MgOは屈折率を高める成分であるが、ガラスの分相傾向を強めるため、その含有量は10%以下、特に5%以下に制限することが好ましい。
【0032】
CaOは屈折率を高める成分であるが、MgO同様、ガラスの分相傾向を強めるため、その含有量は7%以下、特に6%以下、さらには5%以下に制限することが好ましい。
【0033】
BaOは屈折率を高める成分であり、またこのガラス系においては液相温度を低下させ作業性を向上させる効果もある。しかし、高温多湿状態でガラス表面からの析出量が他のRO成分に比べ著しく多いため、多量に含有させると最終製品の耐候性を著しく損なうことになる。それ故、その含有量は0〜12%、特に0〜11%、さらには0〜10%であることが好ましい。
【0034】
SrOは屈折率を高める成分であり、他のRO成分に比べて液相温度を下げる効果があるため作業温度範囲を広げることができる。またBaOに比べると、高温多湿状態でのガラス表面からの析出程度は少なく、耐候性に優れた製品を得ることができる。ただしSrOは、MgOやCaOと同様、多量に含有するとガラスの分相傾向が強くなり、均質なガラスを得にくくなる。SrOの含有量は0〜5%、特に0〜4.5%であることが好ましい。
【0035】
ZrO2は屈折率を高め、耐候性を向上させる成分である。また、中間酸化物としてガラスを形成するため、耐失透性を向上する効果もある。ただしZrO2の含有量が多くなると軟化点が上昇し、プレス成形性が悪化する。ZrO2の含有量は0〜10%、好ましくは0〜9.5%、さらに好ましくは0.1〜9%である。
【0036】
Gd23は屈折率を高め、耐候性を向上させる成分である。またZrO2と同様、耐失透性を向上する効果があり、作業温度範囲を拡大することができる成分であるが、多量に含有するとガラスの分相傾向が強くなり、均質なガラスを得にくくなる。Gd23の含有量は0〜20%、好ましくは5〜15%である。
【0037】
Bi23は屈折率を高める成分であり、モールドプレス成形において、ガラスと金型の融着防止に効果があるが、成形時の加熱によって着色する傾向が強くなるため、その含有量は5%以下、特に3%以下であることが望ましい。
【0038】
清澄剤としてSb23を添加することもできる。なおガラスに対する過度の着色を避けるため、Sb23の含有量は1%以下とする。
【0039】
TiO2は光学定数の調整成分として0〜0.5%含有することができる。TiO2が0.5%を超えると、アッベ数の低下を招くと共に失透性が高くなって液相温度が上昇し、作業性が低下する。また、紫外域での吸収が大きいため、390nm〜440nmでの透過率が減少し、短波長用レンズとしての使用に支障をきたす。従って、本発明では極力含有させないことが望ましい。
【0040】
Nb25は光学定数の調整成分として0〜0.3%、好ましくは0〜0.2%含有することができる。Nb25が0.3%を超えると、失透性が高くなり、液相温度が上昇して作業性が著しく低下する。また、TiO2同様、紫外域での吸収が大きく、0.3%を超えると短波長での透過率が低下する。従って、本発明ではTiO2と同様に極力含有させないことが望ましい。
【0041】
上記以外にも、本発明の特徴を損ねない範囲でWO3、P25等の他成分を添加することができる。
【0042】
WO3は中間酸化物としてガラスを形成するため、耐失透性を向上する効果があり、また、屈折率を高める成分でもある。その含有量は0〜10%、好ましくは0〜8%、さらに好ましくは0.1〜5%である。
【0043】
25は、モールドプレス成形においてガラスと金型の融着防止や液相温度の低下に効果があるが、ガラスの分相傾向が強くなり、耐水性が低下する傾向があるため、5%以下、特に3%以下に制限することが望ましい。
【0044】
なおPbOやAs23は環境上好ましくないため、またAgおよびハロゲン類は光可逆変色キャリヤーとなるので、本発明においては使用しないほうがよい。Y23を添加すると失透性が高くなって液相温度が上昇し、作業性が低下するため本発明においては含まない方がよい。TeO2は多量に含有すると、ブルーレーザー等の短波長光を吸収する傾向が強くなり、透過率が低下するため、その含有量は5%以下に制限することが好ましい。Lu23は、Y23と同様にガラスの失透傾向を強める。また極めて高価であることから、工業的な実使用には向かない。それゆえ本発明においては含まない方がよい。
【0045】
次に本発明のモールドプレス成形用光学ガラスを用いて光ピックアップレンズ、撮影用レンズ等を作製する方法を説明する。
【0046】
まず所望の組成を有するように調合したガラス原料を溶融し、溶融ガラスとする。次に溶融ガラスをノズル先端から滴下して液滴状に成形(液滴成形)して硝材を得る。さらに成形した硝材を研磨した後、或いは研磨することなくモールドプレスし、所定形状のレンズを得る。
【0047】
なお、液滴成形を行う代わりに、溶融ガラスをインゴットに成形し、これから適当な大きさに切りだした硝材を研磨した後、モールドプレスする方法を採用することもできる。
【0048】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
【0049】
表1〜3は本発明の実施例(試料No.1〜13)を、表4は比較例(試料No.14、15)をそれぞれ示している。
【0050】
【表1】
Figure 0004305940
【0051】
【表2】
Figure 0004305940
【0052】
【表3】
Figure 0004305940
【0053】
【表4】
Figure 0004305940
【0054】
各試料は次のようにして調製した。まず表に示す組成になるようにガラス原料を調合し、白金ルツボを用いて1400℃で3時間溶融した。溶融後、融液をカーボン板上に流しだし、更にアニール後、各測定に適した試料を作製した。
【0055】
得られた試料について、屈折率(nd)、アッベ数(νd)、軟化点(TS)、成形温度(TW)、液相温度(TL)、作業温度範囲(△T)、耐水性及び耐酸性、波長400nmでの内部透過率(t=10mm)を測定した。また塩基性度を算出した。それらの結果を各表に示す。
【0056】
表から明らかなように、本発明の実施例であるNo.1〜13の各試料は、屈折率が1.7755〜1.8315、アッベ数が41.3以上、軟化点が667℃以下である。また作業温度範囲が21℃以上であり、作業性が優れている。しかも耐水性は重量減が0.08%以下、耐酸性は重量減が0.20%以下であり、耐候性が良好である。波長400nmの内部透過率(t=10mm)についても91%以上であり、短波長の光の透過に優れている。また塩基性度が10.97以下であり、金型との融着が起こりにくいと考えられる。
【0057】
これに対し、比較例であるNo.14、15は作業温度範囲を確保することができなかった。
【0058】
なお屈折率(nd)は、ヘリウムランプのd線(587.6nm)に対する測定値で示した。
【0059】
アッベ数(νd)は上記したd線の屈折率と水素ランプのF線(486.1nm)、同じく水素ランプのC線(656.3nm)の屈折率の値を用い、アッベ数(νd)=[(nd−1)/(nF−nC)]式から算出した。
【0060】
軟化点TSは、日本工業規格R−3104に基づいたファイバーエロンゲーション法によって測定した。
【0061】
作業温度範囲△Tは次のようして求めた。まず成形温度TWを白金球引上げ法により測定し、100.8ポイズに相当する温度として求めた。また液相温度TLは297〜500μmの粉末状になるよう試料を粉砕、分級してから白金製のボートに入れ、温度勾配を有する電気炉に24時間保持した後、空気中で放冷し、光学顕微鏡で失透の析出位置を求めることで測定した。このようにして得られた成形温度TWと液相温度TLの差を作業温度範囲△Tとした。
【0062】
耐水性及び耐酸性は、日本光学硝子工業会規格06−1975に基づき、ガラス試料を粒度420〜590μmに破砕し、その比重グラムを秤量して白金篭に入れ、それを試薬の入ったフラスコに入れて沸騰水浴中で60分間処理し、処理後の粉末ガラスの質量減(重量%)を算出したものである。なお耐水性評価で用いた試薬はpH6.5〜7.5に調整した純水であり、耐酸性評価で用いた試薬は0.01Nに調整した硝酸水溶液である。
【0063】
ガラスの透過率は反射損失を含まない内部透過率として示している。内部透過率は、厚みt=3mmと10mmの試料の反射損失を含む透過率より、次式を用いて算出した。
【0064】
内部透過率=EXP[(lnT3mm−lnT10mm)/△t×L]
3mm :t=3mmの試料の透過率(反射損失含む)
10mm :t=10mmの試料の透過率(反射損失含む)
△t :試料の厚み差(mm)
L :10mm
【0065】
測定は、ガラス試料を30×30×3mmと30×30×10mmの二種の厚みに加工し、それぞれ透過光線の入射面と出射面を鏡面研磨したものを用いた。
【0066】
塩基性度は、(酸素原子のモル数の総和/陽イオンのField Strengthの総和)×100の式に基づいて算出したものである。なお式中のField Strength(以下F.S.と表記する)は次式により求められる。
【0067】
F.S.=Z/r2
Zはイオン価数、rはイオン半径を示している。なお本発明におけるZ、rの数値は『化学便覧基礎編 改訂2版(1975年 丸善株式会社発行)』を参照した。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の光学ガラスは、CD、MD、DVDその他各種光ディスクシステムの光ピックアップレンズ、ビデオカメラや一般のカメラの撮影用レンズ等の光学レンズに使用される1.75〜1.85の屈折率(nd)、35以上のアッベ数(νd)を有している。また軟化点が低くガラス成分が揮発し難いため、成形精度の低下および金型の劣化や汚染が生じない。しかも作業温度範囲が広く、プリフォームガラスの量産性に優れるとともに、耐候性が良好であるため、製造工程や製品の使用中に物性の劣化や表面の変質を起こすことがない。また紫外域での吸収が少ないため、短波長の透過率に優れている。さらに塩基性度が低いためプレス時の金型との融着がなく量産性が非常によい。それゆえモールドプレス成形用光学ガラスとして好適である。

Claims (1)

  1. 質量%で、B 5〜25%、La 15〜35%、ZnO 10〜30%、Ta 15.5〜25%、LiO 0〜3.5%、NaO 0〜10%、KO 0〜9%、R’O(R’はLi、Na、Kの一種以上) 0.1〜10%、SiO 0〜20%、Al 0〜15%、MgO 0〜10%、CaO 0〜7%、BaO 0〜12%、SrO 0〜5%、RO(RはMg、Ca、Ba、Srの一種以上) 0〜15%、ZrO 0〜10%、Gd 0〜20%、Bi 0〜5%、Sb 0〜1%、TiO 0〜0.5%、Nb 0〜0.3%の組成を有し、かつYを含有せず、屈折率(nd)が1.75〜1.85、アッベ数(νd)が35以上、軟化点が700℃以下の鉛を含まないモールドプレス成形用光学ガラスであって、△T={成形温度(10 . ポイズでの温度)−液相温度}が20℃以上、日本光学硝子工業会規格JOGISによる粉末法耐水性での重量減が0.10%未満、同粉末法耐酸性での重量減が0.35%未満、400nmの波長の内部透過率(t=10mm)が90.0%以上であり、ガラスの塩基性度が11以下であることを特徴とするモールドプレス成形用光学ガラス
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