JP2003176151A - モールドプレス成形用光学ガラス - Google Patents

モールドプレス成形用光学ガラス

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JP2003176151A
JP2003176151A JP2001379369A JP2001379369A JP2003176151A JP 2003176151 A JP2003176151 A JP 2003176151A JP 2001379369 A JP2001379369 A JP 2001379369A JP 2001379369 A JP2001379369 A JP 2001379369A JP 2003176151 A JP2003176151 A JP 2003176151A
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JP
Japan
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glass
temperature
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weather resistance
optical glass
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JP2001379369A
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Takehisa Nishimoto
剛寿 西本
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Nippon Electric Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Electric Glass Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C3/00Glass compositions
    • C03C3/04Glass compositions containing silica
    • C03C3/062Glass compositions containing silica with less than 40% silica by weight
    • C03C3/064Glass compositions containing silica with less than 40% silica by weight containing boron
    • C03C3/068Glass compositions containing silica with less than 40% silica by weight containing boron containing rare earths
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C3/00Glass compositions
    • C03C3/04Glass compositions containing silica
    • C03C3/076Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight
    • C03C3/095Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing rare earths
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
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    • C03C3/097Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing phosphorus, niobium or tantalum

Abstract

(57)【要約】 【課題】 屈折率(nd)が1.60〜1.67、アッ
ベ数(νd)が55以上で、低温でプレス成形可能であ
り、成形工程中に失透し難くしかも高い耐候性を兼ね備
えたモールドプレス成形用光学ガラスを提供する。 【解決手段】 実質的にTiO2、Nb23およびPb
Oを含まず、質量%でSiO2 11.5〜45%、Al
23 0.5〜15%、B23 10.5〜45%、Mg
O 0〜10%、CaO 0〜13%、BaO 0〜1
2%、SrO 0〜9.5%、ZnO 0〜9%、Zr
2 0〜1%、Li2O 3.5〜12%、Na2O 0
〜10%、K2O 0〜10%、Sb23 0〜1%、
La23 5〜30%、Gd23 0〜5.5%、Ta2
5 0〜10%、Bi23 0〜5%、RO(RはM
g、Ca、Ba、Srの一種以上)0〜25%、RO/
La23<1.7、0.1≦Al23/La23≦0.
6の組成を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はモールドプレス成形
用光学ガラスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】CD、MD、DVDその他各種光ディス
クシステムの光ピックアップレンズ、ビデオカメラや一
般のカメラの撮影用レンズ等の光学レンズ用に、種々の
光学定数(屈折率、アッベ数)を有する光学ガラスが使
用されている。
【0003】これらの光ピックアップレンズや撮影用レ
ンズに用いられるガラスは、まず、溶融ガラスをノズル
の先端から滴下し一旦液滴状ガラスを作製し、研削、研
磨、洗浄してプリフォームガラスを作製する。または溶
融ガラスを急冷鋳造して一旦ガラスブロックを作製し、
同じく研削、研磨、洗浄してプリフォームガラスを作製
する。次にプリフォームガラスを軟化状態になるように
加熱しながら、精密加工を施した金型で加圧成形し、金
型の表面形状をガラスに転写させる、いわゆるモールド
プレス成形法が広く用いられている。
【0004】従来、モールドプレス成形法に適したガラ
ス材質として、低温で加圧成形できる鉛系のプリフォー
ムガラスが存在したが、近年の環境上の問題から、種々
の非鉛系のプリフォームガラスに切り替えられつつあ
る。
【0005】また光ピックアップレンズ等の光学レンズ
においては、近年、以下の理由から高屈折率、低分散の
光学定数が望まれている。つまり光ピックアップ用で
は、高屈折率であるほど、レンズ肉厚を薄くしたり、レ
ーザー光を集光するための凸部曲率を下げることができ
るため、デバイスをコンパクトにでき、また量産に適し
たプレス成形しやすいレンズ形状にすることができる。
また、低分散であれば、屈折率の波長依存性が小さいた
め、光ディスクシステムで使用されるレーザー発振波長
の変動に対して影響を受けにくいという利点を兼ね備え
ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
非鉛系のプリフォームガラスは一般に軟化点が高いた
め、金型が劣化して成形精度が低下したり、ガラス成分
の揮発による金型汚染が生じる等、モールドプレス成形
に適していないという問題がある。
【0007】また軟化点を低下させる目的で、ホウ酸や
アルカリ金属酸化物を多量に含有させたモールドプレス
成形用ガラスが存在するが、これらのプリフォームガラ
スは、溶融、成形工程で失透ブツや脈理が発生し易いた
め、ガラスに内部欠陥が生じて量産化に適していない。
またこの内部欠陥は最終製品にも直接影響を与え、設計
通りの光学特性が得られないという問題がある。さらに
切削、研磨、洗浄工程におけるガラス成分の研磨洗浄水
や各種洗浄溶液中への溶出によって表面の変質が起こる
等、耐候性が悪く、最終製品においても、高温多湿状態
に長時間晒されるとガラスの表面が変質し、信頼性を損
なうという問題がある。
【0008】本発明の目的は、上記した問題を改善し、
屈折率(nd)が1.60〜1.67、アッベ数(ν
d)が55以上で、低温でプレス成形可能であり、成形
工程中に失透し難くしかも高い耐候性を兼ね備えたモー
ルドプレス成形用光学ガラスを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のモールドプレス
成形用光学ガラスは、実質的にTiO2、Nb23およ
びPbOを含まず、質量%でSiO2 11.5〜45
%、Al23 0.5〜15%、B23 10.5〜45
%、MgO 0〜10%、CaO 0〜13%、BaO
0〜12%、SrO 0〜9.5%、ZnO 0〜9
%、ZrO2 0〜1%、Li2O 3.5〜12%、N
2O 0〜10%、K2O 0〜10%、Sb23
〜1%、La23 5〜30%、Gd23 0〜5.5
%、Ta2 5 0〜10%、Bi23 0〜5%、RO
(RはMg、Ca、Ba、Srの一種以上)0〜25
%、RO/La23<1.7、0.1≦Al23/La
23≦0.6の組成を有することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のモールドプレス成形用光
学ガラスの組成範囲を限定した理由を以下に述べる。
【0011】SiO2はガラスの骨格を構成する成分で
あり、耐候性を向上させる効果がある。その含有量は1
1.5〜45%、好ましくは11.5〜40%、さらに好
ましくは11.5〜29.5%である。SiO2が45%
を超えると屈折率が著しく低下したり、軟化点が650
℃を超えてしまう。一方、11.5%より少ないと、耐
候性が著しく悪化する。
【0012】Al23はSiO2と共にガラスの骨格を
構成する成分であり、耐候性を向上させる効果がある。
特にSiO2‐B23‐RO‐R'2O‐La23系ガラ
スでは、ガラス中のアルカリ成分の水への選択的溶出を
抑制する効果が顕著であり、その含有量は0.5〜15
%、好ましくは0.5〜10%、さらに好ましくは0.
5〜5%である。Al23が0.5%より少ないと上記
の効果を得られなくなる。15%を超えると、溶融性が
悪化し、脈理や泡がガラス中に残るなどの内部欠陥を生
じやすくなり、レンズ用ガラスとしての要求品位を満た
すことができなくなる。
【0013】B23はアッベ数(νd)を高める必須の
成分であり、また軟化点を低下させるため、モールドプ
レス成形におけるガラスと金型の融着防止にも効果があ
る。その含有量は10.5〜45%、好ましくは15〜
40%、さらに好ましくは22.5〜40%である。B
23が45%を超えるとガラス溶融時にB23‐R'2
で形成される揮発物が多くなり、脈理の生成を助長して
しまう。またモールド成形時にも揮発が生じて金型を汚
染し、金型の寿命を大きく縮めてしまう。さらに耐候性
が著しく悪化する。一方B23が10.5%より少ない
と、アッベ数が小さくなりすぎる。
【0014】アルカリ土類金属酸化物RO(RはMg、
Ca、Ba、Sr)は融剤として作用するとともに、S
iO2‐B23‐RO‐R'2O‐La23系ガラスにお
いて、アッベ数を低下させずに屈折率を高める効果があ
る。その合量は0〜25%、好ましくは0〜22%であ
る。ROの合量が25%を超えると、プリフォームガラ
スの溶融、成形工程中に失透ブツが析出し易く、液相温
度が上がって作業温度範囲が狭くなり量産化し難くな
る。さらにガラスから研磨洗浄水や各種洗浄溶液中への
溶出が激しくなり、また高温多湿状態でのガラス表面の
変質が顕著となり、耐候性が著しく悪化する。
【0015】MgOは屈折率を高める成分であるが、分
相性が強く、また液相温度を高める傾向があるため、そ
の含有量は0〜10%、好ましくは0〜5%に制限され
る。
【0016】CaOは屈折率を高める成分であり、Mg
Oに比べると分相性は強くないため、比較的多量に含有
させることができる。CaOの含有量は0〜13%、好
ましくは0〜12.5%である。CaOが13%より多
いと高温多湿状態のガラス表面の変質が顕著になり、耐
候性が著しく悪化し最終製品の耐候性を損なうこととな
る。
【0017】BaOは屈折率を高める成分であり、また
このガラス系においては液相温度を低下させ作業性を向
上させる効果もある。しかし、高温多湿状態でガラス表
面からの析出量が他のRO成分に比べ著しく多いため、
多量に含有させると最終製品の耐候性を著しく損なうこ
とになる。それ故、その含有量は0〜12%、好ましく
は0〜11.5%、更に好ましくは0〜9.5%であ
る。
【0018】SrOは屈折率を高める成分であり、他の
RO成分に比べて液相温度を下げる効果があるため作業
温度範囲を広げることができる。またBaOに比べる
と、高温多湿状態でのガラス表面からの析出程度は少な
く、耐候性に優れた製品を得ることができる。その含有
量は0〜9.5%、好ましくは0〜4.5%である。S
rOが9.5%以下であれば十分な作業温度範囲が確保
できる。
【0019】ZnOは屈折率を高める成分であり、その
含有量は0〜9%、好ましくは0.5〜9%である。Z
nOが9%以下であればアッベ数(νd)を55以上に
することが容易となり、所望の光学定数を得ることがで
きる。その他、失透傾向が強くないため、均質なガラス
を得ることができる。また、ZnOは耐候性を向上させ
る効果が著しくあり、優れた製品を得ることができる。
【0020】ZrO2は屈折率を高め、耐候性を向上さ
せる成分であるものの、多量の添加はアッベ数の低下を
招くとともに、軟化点を上昇させてしまう。それゆえそ
の含有量は0〜1%、好ましくは0〜0.3%に制限さ
れる。
【0021】アルカリ金属酸化物R’2O(R’はL
i、Na、K)は軟化点を低下させるための成分であ
る。
【0022】Li2Oはアルカリ金属成分の中で最も軟
化点を低下させる効果が大きい。その含有量は3.5〜
12%、好ましくは3.5〜11.5%である。11.5
%を超えると分相性が強く、液相温度が高くなって作業
性が悪くなる。一方3.5%より少ないと軟化点が65
0℃を超えてしまう。
【0023】Na2O、K2Oは軟化点を低下させる効果
があるが、多量に含有すると溶融時にB23‐R'2Oで
形成される揮発物が多くなり、脈理の生成を助長してし
まう。またモールド成形時にも揮発が生じて金型を汚染
し、金型の寿命を大きく縮めてしまう。このためNa2
Oの含有量は0〜10%、好ましくは0〜5%に制限さ
れる。同様にK2Oの含有量は0〜10%、好ましくは
0〜5%である。
【0024】La23は、十分な作業温度範囲を確保す
るための必須成分であり、またアッベ数を低下させるこ
となく屈折率を著しく高める効果と軟化点の上昇を抑
え、また耐候性を向上させる効果もある。その含有量は
5〜30%、好ましくは5.5〜30%である。30%
を超えると分相性が強くなり、液相温度が上がって作業
性が大幅に低下する。一方5%より少ないと作業温度範
囲が著しく狭くなる。
【0025】Gd23は屈折率を高め、耐候性を向上さ
せる成分であり、その含有量は0〜5.5%、好ましく
は0〜5%、さらに好ましくは0.1〜5%である。G
2 3はZrO2と同様、添加するとガラスの分相性を
強めるため、多量に添加すると液相温度が上昇し、作業
性が大幅に低下するが、5.5%以下の添加であれば差
し支えない。
【0026】Ta25は屈折率を高め、耐候性を向上さ
せる成分であり、その含有量は0〜10%、好ましくは
0〜5%である。Ta25を多量に添加すると液相温度
が上昇し、作業性が大幅に低下するが、10%以下の添
加であれば差し支えない。
【0027】Bi23は屈折率を高める成分であり,モ
ールドプレス成型において,ガラスと金型の融着防止に
効果がある。ただし成型時の加熱によって着色する傾向
が強くなるため,その含有率は0〜5%,好ましくは0
〜4%に制限される。
【0028】清澄剤としてSb23を添加することもで
きる。なおガラスに対する過度の着色を避けるため、S
23の含有量は1%以下とする。
【0029】さらにRO/La23は1.7未満である
ことを特徴とする。この比を1.7未満とすることで、
60〜90℃、80〜95%における高温多湿環境下で
300時間におよぶ長時間処理しても表面変質が進行せ
ず、高い耐候性を有する。しかしこの比が1.7以上に
なると、高温多湿状態でガラス表面からRO成分の析出
が多くなり、最終製品の耐候性を著しく損なうことにな
る。またRO−La23系の結晶が発生しやすくなり、
液相温度が上昇して作業性が低下する。RO/La23
の好ましい範囲は1.25未満である。
【0030】Al23/La23の範囲は、0.1〜
0.6、好ましくは0.1〜0.49である。この比が
0.1より小さいと、RO−La23系の結晶が発生し
やすくなり、液相温度が上昇して作業性が低下する。一
方0.6より大きいと高屈折率を得ることが困難にな
り、軟化点が上昇する。
【0031】TiO2、Nb25は、アッベ数の低下を
招くことが特に顕著であり、要求される高屈折率、低分
散の用途に対して不適であるため、含有すべきでない。
【0032】PbOは、環境上の問題から含有すべきで
ない。
【0033】上記以外にも、本発明の特徴を損ねない範
囲でP25等の他成分を添加することができる。なおP
25は、モールドプレス成形においてガラスと金型の融
着防止や液相温度の低下に効果があるが、分相性が強く
耐水性が低下する傾向があるため、5%以下、特に3%
以下に制限することが望ましい。
【0034】なおAs23は環境上好ましくないため、
またAgおよびハロゲン類は光可逆変色キャリヤーとな
るので、本発明においては使用しないほうがよい。
【0035】上記組成を有するガラスは、屈折率(n
d)が1.60〜1.67、アッベ数(νd)が55以
上である。また軟化点が650℃以下、△T={成形温
度(101.5ポイズでの温度)−液相温度}が10℃以
上であり、60〜90℃、80〜95%の高温多湿環境
下で300時間保持した後に表面変質がないという特性
を有することが望ましい。なお本発明において「表面変
質がない」とは、透明性が維持されており、かつ目視観
察でガラス表面に析出物が確認できないものを意味して
いる。
【0036】軟化点が650℃以下であれば低温でプレ
ス可能であり、ガラス成分が揮発し難い。また作業温度
範囲△T={成形温度(101.5ポイズでの温度)−液
相温度}が10℃以上であると、溶融、成形工程中で失
透ブツや脈理が発生し難い。また上記したような高温多
湿環境下で長時間処理しても表面変質が起こらなけれ
ば、高い耐候性を有し、実使用に耐えうるものと判断で
きる。
【0037】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】
【表4】
【0042】
【表5】
【0043】表1〜5は、本発明の実施例(試料No.
1〜12)及び比較例(試料No.13〜21)を示し
ている。
【0044】各試料は次のようにして調製した。まず表
に示す組成になるようにガラス原料を調合し、白金ルツ
ボを用いて1400℃で4時間溶融した。溶融後、融液
をカーボン板上に流しだし、更にアニール後、各測定に
適した試料を作製した。
【0045】得られた試料について、屈折率(nd)、
アッベ数(νd)、軟化点(TS)、成形温度(TW)、
液相温度(TL)、作業温度範囲(△T)、耐候性を測
定した。それらの結果を各表に示す。
【0046】表から明らかなように、本発明の実施例で
あるNo.1〜12の各試料は、屈折率が1.605〜
1.654、アッベ数が55.3〜62.5、軟化点が
642℃以下と良好であった。また作業温度範囲は28
℃以上で作業性が優れ、耐水性評価はA〜Bと良好であ
った。
【0047】これに対し、比較例であるNo.13、1
8、19、20は、耐水性評価がC〜Eと悪く、そのう
ちNo.13はΔTが10℃より低く、No.18は屈
折率が1.60より低かった。No.14は、屈折率が
1.60より低かった。No.15はΔTが10℃より
低かった。No.16に関しては軟化点が650℃より
高かった。No.17、21ではアッベ数が55より低
かった。
【0048】なお屈折率(nd)は、ヘリウムランプの
d線(587.6nm)に対する測定値で示した。
【0049】アッベ数(νd)は上記したd線の屈折率
と水素ランプのF線(486.1nm)、同じく水素ラ
ンプのC線(656.3nm)の屈折率の値を用い、ア
ッベ数(νd)=[(nd−1)/(nF−nC)]式か
ら算出した。
【0050】軟化点(TS)は、日本工業規格R−31
04に基づいたファイバーエロンゲーション法によって
測定した。
【0051】作業温度範囲△Tは次のようして求めた。
まず成形温度TWを白金球引上げ法により測定し、10
1.5ポイズに相当する温度として求めた。また液相温度
Lは297〜500μmの粉末状になるよう試料を粉
砕、分級してから白金製のボートに入れ、温度勾配を有
する電気炉に24時間保持した後、空気中で放冷し、光
学顕微鏡で失透の析出位置を求めることで測定した。こ
のようにして得られた成形温度TWと液相温度TLの差を
作業温度範囲△Tとした。
【0052】耐候性の評価については、ガラス原料を調
合し、白金坩堝を用いて1400℃で4時間溶融した
後、ガラス融液をカーボン台上に流し出してアニールを
行ない、縦幅25mm、横幅30mm、高さ2.5mm
の大きさに加工を行なった。次に高温恒湿層を用いて、
温度60℃―湿度90%、温度85℃―湿度95%のそ
れぞれの環境下で300時間保持した後に、試料を取り
出し試料の上部表面を目視及び顕微鏡(50倍)で観察
し、耐候性の評価程度を表6に示すようにA〜Eの5ラ
ンクに分けた。この評価方法では、ランクA、Bでは耐
候性が良い、ランクC、D、Eについては耐候性が悪い
と判断する。
【0053】
【表6】
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光学ガラ
スは、CD、MD、DVDその他各種光ディスクシステ
ムの光ピックアップレンズ、ビデオカメラや一般のカメ
ラの撮影用レンズ等の光学レンズに使用される1.60
〜1.67の屈折率(nd)、55以上のアッベ数(ν
d)を有している。また軟化点が低くガラス成分が揮発
し難いため、成形精度の低下および金型の劣化や汚染が
生じない。しかも作業温度範囲が広く、プリフォームガ
ラスの量産性に優れるとともに、耐候性が良好であるた
め、製造工程や製品の使用中に物性の劣化や表面の変質
を起こすことがない。それゆえモールドプレス成形用光
学ガラスとして好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G062 AA04 BB01 DA04 DA05 DB02 DB03 DB04 DC04 DC05 DD01 DE01 DE02 DE03 DF01 EA03 EA04 EB01 EB02 EB03 EC01 EC02 EC03 ED01 ED02 ED03 EE01 EE02 EE03 EE04 EF01 EF02 EF03 EG01 EG02 EG03 EG04 FA01 FA10 FB01 FC01 FC02 FD01 FE01 FF01 FG01 FH01 FH02 FH03 FJ01 FK01 FK02 FK03 FK04 FL01 GA01 GA02 GA03 GA10 GB01 GC01 GD01 GE01 HH01 HH03 HH05 HH07 HH09 HH11 HH13 HH15 HH17 HH20 JJ01 JJ03 JJ04 JJ05 JJ07 JJ10 KK01 KK03 KK04 KK05 KK07 KK10 MM02 NN32 NN34

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的にTiO2、Nb23およびPb
    Oを含まず、質量%でSiO2 11.5〜45%、Al
    23 0.5〜15%、B23 10.5〜45%、Mg
    O 0〜10%、CaO 0〜13%、BaO 0〜1
    2%、SrO0〜9.5%、ZnO 0〜9%、ZrO2
    0〜1%、Li2O 3.5〜12%、Na2O 0〜
    10%、K2O 0〜10%、Sb23 0〜1%、L
    235〜30%、Gd23 0〜5.5%、Ta25
    0〜10%、Bi23 0〜5%、RO(RはMg、
    Ca、Ba、Srの一種以上)0〜25%、RO/La
    23<1.7、0.1≦Al23/La23≦0.6の
    組成を有することを特徴とするモールドプレス成形用光
    学ガラス。
  2. 【請求項2】 屈折率(nd)が1.60〜1.67、
    アッベ数(νd)が55以上、軟化点が650℃以下、
    △T={成形温度(101.5ポイズでの温度)−液相温
    度}が10℃以上であり、60〜90℃、80〜95%
    の高温多湿環境下で300時間保持した後に表面変質が
    ないことを特徴とする請求項1のモールドプレス成形用
    光学ガラス。
JP2001379369A 2001-12-13 2001-12-13 モールドプレス成形用光学ガラス Pending JP2003176151A (ja)

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