JP4302384B2 - 油汚染土壌の処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油で汚染された土壌を加熱し、油分を燃焼させることによって浄化する油汚染土壌の処理装置に関するのものである。
【0002】
【従来の技術】
ガソリンスタンドのスクラップ・アンド・ビルドにより、余剰となった有休土地の再利用が昨今の社会情勢により急務とされているが、前記有休土地をそのまま利用したのでは、該有休土地が油で汚染されて油臭があったり、降雨等により土中の油が流出したりして、近隣の環境を悪化させる問題がある。
このため、従来は、油で汚染された汚染土壌を掘削し、この掘削した油汚染土壌を処理業者が引き取って油汚染土壌の流出防止対策を施した最終処分場に運搬して、別の汚染されていない土壌や骨材等で埋め立てをしている。しかし、最終処分場も年々少なくなり、埋め立て処分も容易に行えない状況になっている。
そこで、油汚染土壌を埋め立てしないで浄化して容易に再利用するために、油等を含む汚染土壌をロータリーキルン内に投入してバーナの燃焼熱で加熱し、前記汚染土壌中の油等の揮発分を分離して浄化土壌を得ると共に、該揮発分を含む排ガスを、ロータリーキルンから抜き出して集塵機に送って集塵した後に脱臭炉に導入し、該脱臭炉で脱臭炉バーナにより燃焼分解させるようにした汚染土壌の浄化装置が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−232343号公報
【特許文献2】
特開2001−232342号公報
【特許文献3】
特開2001−25757号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の汚染土壌の浄化装置は、ロータリーキルン内で処理材料(汚染土壌)をバーナの燃焼熱で乾燥、加熱して、処理材料中の油分を蒸気化して、これを脱臭炉で燃焼させるというものであるが、いずれも、精油所跡地等の大量の汚染土壌を処理する必要がある場合や、処理期間が長期となることを想定した大規模な処理を行う場合を対象にしたもので、装置が大型となって設置場所が制約されると共に、ガソリンスタンド等の跡地における比較的少量の汚染土壌の処理を効率良く、経済的に行うことができない問題がある。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、ガソリンスタンド等の跡地から生じる比較的少量の油汚染土壌を、処理費用を低減して効率的に浄化処理することができ、かつ装置の設置場所を制約されることも少ない油汚染土壌の処理装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するために、以下の点を特徴としている。
すなわち、請求項1に係る油汚染土壌の処理装置は、ドライヤと、該ドライヤの一端部から処理材料を導入するためのコンベヤと、前記ドライヤから取り出された処理材料を受け入れるミキサとを備えた既設のアスファルトプラントを油汚染土壌の処理に適用したものであって、上記処理材料として油汚染土壌を前記コンベヤによって前記ドライヤの一端部から導入して、ドライヤバーナの燃焼熱により乾燥加熱し、油汚染土壌中の油分を蒸発、燃焼させ、油分が除去された浄化土壌を前記ドライヤの他端部から取り出すと共に、前記ドライヤから排出される排ガスを集塵装置を通して煙突から排出するようにし、前記コンベヤに油汚染土壌を投入するための可搬式の材料供給装置と、前記ドライヤから取り出された浄化土壌を冷却、加湿するための冷却加湿手段とが設けられると共に、前記材料供給装置がロック機構により移動不可に固定することが可能なロック機能付き車輪からなる移動固定手段を備えて前記コンベヤに対し連絡、切り離し自在に設けられ、前記冷却加湿手段は、前記ミキサの下部に設置され、一端部に前記ミキサの排出口に連絡されるホッパを設け他端部に排出口を設けたケーシング内に、駆動装置で回転される混合羽根を設けた冷却加湿ミキサを備えると共に、前記ケーシング内に水を供給する給水配管を備え、前記冷却加湿ミキサは車輪を有する台車に搭載されて可搬式とされていることを特徴としている。
【0007】
請求項2に係る油汚染土壌の処理装置は、請求項1に記載の処理装置において、材料供給装置は、油汚染土壌を投入するホッパと、該ホッパの底面開口部に設けられホッパ内の油汚染土壌を外部へ送り出すフィーダと、該フィーダから送り出された油汚染土壌を、棒状部材を取り付けた回転軸を回転させることにより解砕して、前記コンベヤ上に掻き落とす旋回ブレーカとを備えていることを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態に係る油汚染土壌の処理装置について図面を参照して説明する。
図1において、1は本発明の一実施の形態に係る油汚染土壌の処理装置である。この油汚染土壌の処理装置1は、既設のアスファルト舗装廃材(処理材料)を再生するための、脱臭炉を設けた連続式のリサイクルプラント(アスファルトプラント)を、油で汚染された土壌(油汚染土壌)を浄化する処理装置に適用したものであり、内部にフライトを有し傾斜した軸周りに回転する従来周知のドライヤ2と、前記ドライヤ2の高位側の内部に処理材料を供給するベルトコンベヤ(コンベヤ)3と、該ベルトコンベヤ3に油汚染土壌(処理材料)Mを投入する定量供給装置(材料供給装置)4と、該定量供給装置4と前記ドライヤ2との間におけるベルトコンベヤ3の上方に設置されたマグネットセパレータ5と、ドライヤ2から排出される排ガスをダクト6を介して導入し、該排ガス中の油分を燃焼する脱臭炉7と、ドライヤ2で乾燥、加熱されてそこから取り出された処理材料を冷却、加湿する冷却加湿手段8と、前記ドライヤ2からダクト9を通して排出される排ガス中のダストを捕集するバグフィルタ(集塵装置)10と、該バグフィルタ10および前記脱臭炉7から排出される排ガスを、図示しない排風機の作用により大気に放出する煙突12とを備えている。
【0016】
前記ドライヤ2は、その高位側と低位側の端部をそれぞれ囲むように設けたマニホールド13と排出シュート14とを備え、マニホールド13に燃焼室15を介して設けたドライヤバーナ16の燃焼熱で、ドライヤ2内の高位側に導入された処理材料を低位側に移送しながら乾燥、加熱し、排出シュート14に送り出すようになっている。前記排出シュート14は、ロート状に傾斜した底部14aを有する箱型形状に形成され、ドライヤ2から排出シュート14の内部空間に入った排ガス中のダストを重力沈降させる一次集塵装置としての機能を有し、上部には、前記各ダクト6,9の一端が連絡され、下方には、図8に示すように、前記底部14aの中央に設けた排出口14bから落下される処理材料を受け入れて撹拌する2軸パグミル式のミキサ17が設置されている。
なお、前記ミキサ17の下方には、アスファルト舗装廃材の再生時に、その排出口17aから排出されるアスファルト再生合材を受け入れたバケットをレールに沿ってサイロ(図示せず)まで運搬するためのスキップコンベヤ18が配設されている。
【0017】
前記ベルトコンベヤ3は、図2に示すように、左右一対のキャリアローラ19,19を、水平面に対して約20°互いに反対方向に傾斜させて上方が大きく開いたV字状に配置してフレーム20に対して軸回りに回転自在に支持し、かつ、それらのキャリアローラ19,19の対をフレーム20の長手方向に沿って複数配列すると共に、前記フレーム20の前後端部に設けた駆動輪と従動輪とに掛け渡したコンベヤベルト21を前記キャリアローラ19,19に沿わせ、該コンベヤベルト21の上側が凹面状の搬送面21aとした20°トラフ2点キャリアローラ式のものであり、通常のリサイクルプラントに使用される30°トラフ3点キャリアローラ式のベルトコンベヤに比べて、前記油汚染土壌Mが搬送厚さをより小さくして略平面状に搬送されるようになっている。
なお、前記ベルトコンベヤ3の一端側(図1で右端側)には、アスファルト舗装廃材の再生時に、該アスファルト舗装廃材をベルトコンベヤ3に定量供給するための舗装廃材定量供給装置(ホッパフィーダ)22が他のベルトコンベヤ23を介して連絡されている。前記ベルトコンベヤ3によるアスファルト舗装廃材Gの搬送厚さは前記油汚染土壌Mの搬送厚さよりも大きくされる。
【0018】
前記定量供給装置4は、図3〜図7に示すように、油汚染土壌Mを投入するホッパ24と、該ホッパ24の下部の排出口24aに連絡して設けられホッパ24内の油汚染土壌を外部へ送り出すフィーダ25と、該フィーダ25の一端部(図4で右端部)に設けられた油汚染土壌を落下させる案内ホッパ26と、前記フィーダ25から送り出された油汚染土壌を案内ホッパ26内に掻き落す旋回ブレーカ27とを備え、架台28に支持されている。該架台28は、その四隅部に配置された支持脚28aの下端部にロック機能付き車輪(移動固定手段)28bを備え、前記定量供給装置4を前記ベルトコンベヤ3の位置まで移動してそれに連絡させ、前記ロック機能によってその位置で移動不可に固定され、また、前記ロック機能を解除してベルトコンベヤ3から切り離して他の位置へ移動自在とされ、可搬式となっている。
前記ホッパ24は、上部の材料投入口24bが広く下部の排出口24aが狭く逆四角錐状に形成されて架台28に固定されており、前記排出口24aが、材料投入口24bに対して横方向(図5で左右方向)に距離eだけ偏芯され、左右の壁面24c、24dの傾斜角度α、βが異なっていると共に、前記フィーダ25の出口側(図3、図4で右側)に向かって徐々に幅広になるように形成されている(図3参照)。
【0019】
前記フィーダ25は、ホッパ24の長手方向(図3、図4で左右方向)に沿って移動する低速度のベルトフィーダからなり、前記架台28に固定したフレーム28cの両端に設けた駆動ローラ25aと従動ローラ25bにベルト25cが巻き掛けられ、フレーム28cの端部に固定した小架台27a上のフィーダ駆動モータ29の回転で、伝動機構29aを介して駆動ローラ25aが回転されて作動するようになっている。なお、図4において、25dは前記ベルト25cの移送側を下から支持するローラである。前記フィーダ25はベルトフィーダに代えて他のフィーダとしてもよい。
【0020】
前記旋回ブレーカ27は、前記小架台27aに回転自在に支持した回転軸30に、その周方向および軸方向に所定間隔をあけて複数本の棒状部材31を取り付けて構成され、前記小架台27aに設置したブレーカ駆動モータ(駆動装置)27bでVベルトまたはチェーン伝動機構27cを介して回転されるようになっている。前記棒状部材31は、図7に示すように、棒状部材31に設けた雄ねじ部31aが回転軸30に直径方向に挿通され、該雄ねじ部31aに回転軸30を挟むようにして螺着した一対のナット32a,32bで回転軸30に取り付けられているので、雄ねじ部31aの軸方向に対する前記ナット32a,32bの螺合位置を調節することにより、棒状部材31の先端部の回転軸30から外周方向への突出長さ、すなわち、フィーダ25のベルト25cの搬送面方向への突き出し長さが調節可能となっている。
そして、前記定量供給装置4をベルトコンベヤ3の位置まで移動させて該位置に固定した際に、前記案内ホッパ26の下部排出口26aが、案内ホッパ26から油汚染土壌を受けるベルトコンベア3の上側の搬送面21aに臨ませられるようになっている。
【0021】
前記マグネットセパレータ5は、図2に示すように、ベルトコンベヤ3で搬送される油汚染土壌Mに含まれる鉄等の磁性夾雑物Fを吸着、除去するもので、直方体状の永久磁石からなり、その上面に固定した複数のアイボルト5aにワイヤ、チェーン等の索状部材33を掛け、該索状部材33を床面に立設した支柱34の上端部に設けたフック35で吊り下げ、その下面の吸着面5bを、前記ベルトコンベヤ3の搬送面21aに上方から所定間隔をあけて対向させた状態とされて設置され、また、必要に応じて前記ベルトコンベヤ3の上面から撤去できるようになっている。そのため、前記支柱34を移動式にしたり、移動式クレーン等を利用することができる。前記マグネットセパレータ5は固定された永久磁石に限らず、電磁マグネット、磁性ベルトを駆動ローラと従動ローラとの間に無端状に巻き掛けてなり、ベルコンベヤ3の所定区間を循環移動するようにしたものでもよい。
【0022】
前記脱臭炉7は、図1に示すように、円筒状の炉本体7aの一端部側に排ガス導入筒7bと脱臭炉バーナ36とが設けられ、他端部側に温調弁37を介して前記ドライヤバーナ16の燃焼室15に連絡した排気筒7cが設けられている。前記排ガス導入筒7bは、循環ファン38と第1熱交換器(熱交換器)39とを有する前記ダクト6を介して前記排出シュート14に連絡されており、前記脱臭炉バーナ36は、第2熱交換器(熱交換器)40を有する空気ダクト41を介してバーナ送風機42に連絡されている。前記排気筒7cには排気ダクト43が接続され、脱臭炉7からの排気が排気ダクト43を通って前記第1、第2熱交換器39,40に流れて前記排出シュート14から脱臭炉7へ導入される排ガスを加熱すると共に、前記バーナ送風機42から脱臭炉7へ導入される燃焼用空気を加熱した後に排気ダクト44から前記煙突12に送られるようになっている。
【0023】
前記冷却加湿手段8は、図8に示すように、一端部に前記ミキサ17の排出口17aに連絡されるホッパ45を設け、他端部に排出口46を設けたケーシング47内に、駆動装置48で回転される混合羽根49を設けた冷却加熱ミキサ50を備えると共に、前記ケーシング47内に水を供給する給水配管51を備え、前記冷却加湿ミキサ50が前記ケーシング47を介して台車52に搭載されている。該台車52は下面の四隅部にロック機能付き車輪(移動固定手段)53を有しており、前記冷却加湿ミキサ50(冷却加湿手段8)が所要位置に移動、固定できるよう可搬式となっている。
【0024】
また、前記ホッパ45は、前記ケーシング47に固定した筒部材45aの上端に、上方を広く開放した角形ロート状のホッパ部材45bを一体に設けてなり、該ホッパ部材45bの上端には、その周囲を囲むようにして上下に伸縮する角筒状(筒状)の蛇腹シール(防塵カバー)54が設けられ、さらに、該蛇腹シール54の上端には前記ミキサ17の底部に当設して排出口17aを囲む四角筒状の防塵カバー55を支持する四角形の穴をあけたリング板(穴あき支持部材)56が取り付けられている。前記防塵カバー55の上端の周囲にはミキサ17の底部との当接部を密閉するパッド57が設けられている。そして、前記リング板56は、前記台車52に立設した架台52aに取り付けた複数のエアシリンダ(アクチュエータ)58のピストンロッドに連結され、該エアシリンダ58の伸縮で昇降することにより、前記防塵カバー55を前記ミキサ17の底部へ当接させ、またはそれから切り離すことができるようになっている。
【0025】
前記給水配管51は、可撓性のホース等からなり、その基端側が水道栓、貯水タンク等の水供給部に接続され、その先端部が前記ホッパ45の筒部材45aの下方の内部に挿入され、前記筒部材45aの外側の近傍には、上流側に位置して流量調節バルブ59aが、下流側に位置して流量計59bがそれぞれ設けられている。
前記ケーシング47の排出口46には、該排出口46側から排出される浄化土壌M1をその堆積場所に移送するポータブルベルトコンベヤ(可搬式コンベヤ)60が連絡されている。該ポータブルベルトコンベヤ60は、その傾斜フレーム61の長手方向の前後にロック機能付き車輪61a,61bを設けて、前記冷却加湿手段8の移動に合わせて移動し、適宜位置において固定し得るようになっている。
【0026】
次に、前記実施の形態に係る油汚染土壌の処理装置1の作用について説明する。 ガソリンスタンド等の跡地を掘削して生じた油汚染土壌Mの浄化処理をする場合には、前記ガソリンスタンド等の跡地に近い既設のリサイクルプラントの設置場所に、前記定量供給装置4,マグネットセパレータ5,冷却加湿手段8,ポータブルベルトコンベヤ60を搬入し、前記定量供給装置4を、ロック機能付き車輪28bによって前記既設のリサイクルプラントのベルトコンベヤ3の位置まで移動して、旋回ブレーカ27における案内ホッパ26の下部排出口26aをベルトコンベヤ3の搬送面21aの上に対向させた状態にして前記ロック機能付き車輪28bを固定する。また、前記マグネットセパレータ5をベルトコンベヤ3の位置まで移動して、その吸着面5bを搬送面21aの上方に位置させる。さらに、前記冷却加湿手段8の台車52をロック機能付き車輪53によって前記ミキサ17の下まで移動して、冷却加湿ミキサ50のホッパ部材45bを前記ミキサ17の排出口17aの真下に位置させて該排出口17aに連絡させた後にロック機能付き車輪53を固定し、給水配管51を水供給部に接続すると共に、前記ポータブルベルトコンベヤ60を前記冷却加湿ミキサ50の排出口46の位置まで移動してそれに連絡させる。なお、前記ホッパ部材45bを排出口17aに連絡する際には、エアシリンダ58を伸長させることにより、防塵カバー55を上昇させてその上端のパッド57を前記ミキサ17の底部に密着させる。
【0027】
そして、アスファルト舗装廃材を再生する場合に使用するスキップコンベヤ18と舗装廃材定量供給装置22とベルトコンベヤ23の運転を停止した状態にしておく。次いで、前記ドライヤ2を回転させ、前記ベルトコンベヤ3を作動させると共にドライヤ2のドライヤバーナ16を燃焼運転させ、また、バーナ送風機42を作動して脱臭炉7の脱臭炉バーナ36を燃焼運転させた後、前記定量供給装置4のフィーダ駆動モータ29とブレーカ駆動モータ27bを作動させる。これにより、予め、ガソリンスタンド等の跡地からリサイクルプラントの設置場所に運搬されて定量供給装置4のホッパ24に投入された油汚染土壌Mがフィーダ25によって該ホッパ24内から低速度で送り出されると共に、旋回ブレーカ27で油汚染土壌Mが解砕されながら案内ホッパ26を通してベルトコンベア3上に落下される。
【0028】
その際、前記ホッパ24の壁面24c,24dの傾斜角度α、βが急峻であり、排出口24aが材料投入口24bに対して横方向に偏芯されていると共に、フィーダ25の出口側に向かって徐々に幅広になるように形成されているので、ホッパ24に投入された油汚染土壌Mが粘土質の塊が混在されたものであっても、ホッパ内壁に付着したり、ホッパ下部で架橋を生じることがなく、また、前記フィーダ25とホッパ24の下部との隙間から油汚染土壌が内圧で横にはみ出してフィーダ25から零れることなく、さらに、フィーダ25が低速であることから、油汚染土壌Mがフィーダ25との間にスリップを生じることなく旋回ブレーカ27まで確実に移送され、そこで的確に解砕される。このため、油汚染土壌Mが適度な粒度に調整されて正確に一定送り量でベルトコンベヤ3上に落下されることとなる。
【0029】
なお、上記の作動が長期間行われて、前記旋回ブレーカ27の棒状部材31の先端部が摩耗した場合は、その摩耗量に応じて、棒状部材31の回転軸30からの突き出し長さ(棒状部材31の先端とフィーダ25のベルト25cとの間隔)を、雄ねじ部31aに対するナット32a,32bの螺合位置を変えることにより、容易に一定に調節し、必要に応じて交換することができる。また、案内ホッパ26のフィーダ25に対向する側の内壁面にゴム板26b(図4参照)を設けておくと、旋回ブレーカ27で飛ばされる油汚染土壌Mが案内ホッパ26に付着するのを防止することができる。
前記ベルトコンベア3上に落下した油汚染土壌Mは、該ベルトコンベヤ3により搬送厚さを小さくして略平面状態で搬送されることから、その中に鉄片、鉄筋、針金、ボルトナット等の磁性夾雑物Fが混在しているときは、ドライヤ2への移送途上で、搬送土壌中に埋まっている磁性夾雑物であっても、前記マグネットセパレータ5によって容易に吸着、除去され、前記磁性夾雑物Fが殆どない状態でドライヤ2の高位側の内部に確実に一定送り量で送り込まれる。これにより、前記ドライヤ2以降の油汚染土壌を浄化処理するための各装置が損傷したり、閉塞を起こすのを確実に防止することができる。
【0030】
前記ドライヤ2内に送り込まれた油汚染土壌は、ドライヤ2の回転に伴い、その内周壁のフライトによる掻き上げ・落下作用を繰り返しながら一端のマニホールド13側から他端の排出シュート14側に向けて移動する間に、ドライヤバーナ16による燃焼熱と並流で接触されて効率よく乾燥、加熱される。これにより、前記油汚染土壌は、その中の油分が完全に蒸気化して土壌から分離され、軽質油成分は完全に燃焼されるので、油分を含まない土壌に浄化され、この浄化土壌M1は、前記排出シュート14から前記ミキサ17内に落下される。ミキサ17に落下した浄化土壌M1は内部の撹拌羽根で撹拌されて、ゲート17bが開いて開口されたミキサ17の排出口17aから冷却加湿ミキサ50のホッパ45内に落下されて冷却加湿ミキサ50内に導入される。
【0031】
その際、流量調節バルブ59aが開かれて流量を調節された水が、給水配管51によって水供給部から前記ホッパ45の筒部材45a内に供給されているので、加熱されている浄化土壌M1は、冷却加湿ミキサ50のケーシング47内で駆動装置48で駆動されている混合羽根49により、一端側から他端側に送られる間に水と混合して冷却、加湿される。前記冷却加湿ミキサ50で冷却、加湿されて排出口46から排出された浄化土壌M1は、ポータブルベルトコンベヤ60で所定の場所に搬送されて集積される。浄化土壌M1は冷却されて適度に温度低下され、かつ加湿されているので、粉塵が飛散することがなく、容易に取り扱えて元の場所等に埋め戻すことができる。
なお、前記ミキサ17から冷却加湿ミキサ50のホッパ45内に浄化土壌M1が落下する際には、浄化土壌M1は乾燥した状態で粉塵が発生するが、ホッパ部材45bの周囲に設けた蛇腹シール54とその上端に設けた防塵カバー55とによってホッパ部材45bとミキサ17との間がシールされているので、前記粉塵が外部に漏れ出るのを防止することができる。前記のように冷却加湿ミキサ50によって浄化土壌M1を加湿、冷却する場合は、前記ミキサ17内に水を供給する必要がないので、ミキサ17内部への浄化土壌の付着が少なくて済む。
【0032】
一方、前記ドライヤ2内で油汚染土壌Mを乾燥、加熱して生じた排ガスは、排出シュート14で排ガス中の大きな粒子の粉塵が重力沈降によって除去され、循環ファン38によってダクト6を通して吸引されて第1熱交換器39に送られ、ここで脱臭炉7から排気ダクト43を通して排出された排気の熱によって加熱された後に、排ガス導入筒7bから脱臭炉7の炉本体7a内に導入される。そして、炉本体7a内に導入された前記排ガス中に、ドライヤ2内で蒸気化して油汚染土壌から分離されても十分に燃焼しきれなかった重質油成分がある場合には、該重質油成分が前記脱臭炉バーナ36の燃焼熱によって完全に燃焼して除去される。
【0033】
前記脱臭炉7で重質油成分を除去された排気は、前記排気ダクト43で第1熱交換器39に送られた後第2熱交換器40に送られ、ここでバーナ送風機42から脱臭炉バーナ36に送られる燃焼用空気を加熱してからダクト44によって煙突12に送られて大気に放出される。
なお、前記排出シュート14の上部に浮上する微細な粉塵を含む排ガスは、図示しない送風機によって吸引されてダクト9を介して前記バグフィルタ10に送られ、ここで集塵された後煙突12に送られて大気に放出される。
【0034】
前記実施の形態に係る油汚染土壌の処理装置1によれば、油汚染土壌Mを、材料供給装置4によってベルトコンベヤ3に定量投入し、油汚染土壌中の鉄片等の磁性夾雑物Fをベルトコンベヤ3の途中に付設したマグネットセパレータ5によって吸着除去した後、脱臭炉7を備えた連続式のリサイクルプラントのドライヤ2に導入し、該ドライヤ2内でドライヤバーナ16の燃焼熱で乾燥、加熱して、油汚染土壌中の油分を蒸発、燃焼させ、油分を除去された浄化土壌M1を、ドライヤ2から取り出して排出シュート14を経てミキサ17に受け入れてから、該ミキサ17の下に設置した冷却加湿手段8で冷却、加湿すると共に、前記定量供給装置4と冷却加湿手段8を可搬式として、それらに設けた移動固定手段28b,53によって所定位置に移動して固定し、また、その位置から撤去し得るように構成したので、ガソリンスタンド等の跡地の掘削によって処理しなければならない油汚染土壌がある場合には、該ガソリンスタンド等に近接しているリサイクルプラントの設置場所に前記油汚染土壌を持ち込むと共に、前記定量供給装置4とマグネットセパレータ5と冷却加湿手段8を持ち込んで前記リサイクルプラントのそれぞれの所定位置に移動、設置し、リサイクルプラントを運転することにより、前記油汚染土壌を容易、確実に浄化処理することができる。
【0035】
したがって、ガソリンスタンド等の跡地の比較的少量の油汚染土壌を浄化処理するために、専用の油汚染土壌の処理装置を製作してガソリンスタンド等の跡地もしくはその近くに設置する必要がなくて、その設置場所を選択する場合の制約を受けることもなく、既設のリサイクルプラントを利用して油汚染土壌の浄化処理を低廉な費用で、効率的に行うことができると共に、既設のリサイクルプラントの遊休期間を可及的に減らすことができて、その稼働率を向上させることができる。
【0036】
なお、前記実施の形態に係る油汚染土壌の処理装置1においては、冷却加湿手段8を、ロック機能付き車輪53を有する台車52に冷却加湿ミキサ50を搭載して、そのホッパ45内に水を供給する給水配管51を設け、前記ミキサ17から冷却加湿ミキサ50に投入された浄化土壌M1を、そこで前記給水配管51からの水で冷却、加湿するように構成したが、冷却加湿手段8の構成はこれに限らず、図9に示すように、前記ミキサ17に既に設備されているアスファルトを供給するスプレーバー62とは別に、前記ミキサ17の中央の上部に、複数の散水ノズル63aを管軸方向に沿って所定間隔をあけ設けた散水配管(水スプレーバー)63をミキサ17の撹拌軸の方向に向けて設置して、A系統またはB系統の給水配管によって前記散水配管63に供給される水を、ミキサ17内に投入された浄化土壌M1に散布して、該浄化土壌M1を冷却、加湿するように構成としてもよい。
【0037】
すなわち、A系統の給水配管64の場合は、前記給水配管51と同様に、一端部が前記散水配管63に接続され、他端側が水道またはポンプを介して貯水タンク等(水供給部)に接続されるようになっており、その途中に、リサイクルプラントの操縦盤等で遠隔操縦される流量調節バルブ65と遠隔表示される流量計66とが設けられている。そして、前記給水配管64からの水が前記散水配管63に連続的に定量供給されて、ミキサ17内を撹拌されながら通過する浄化土壌M1に散水ノズル63aから連続的に散布されて、浄化土壌M1が冷却、加湿される。一方、B系統の給水配管67の場合は、同様に一端部が前記散水配管63に接続され、他端側が前記水供給部に接続されるようになっており、その途中に、上流側から順に電磁開閉弁68、レベル計を有する水計量槽69、電磁開閉弁70、受水槽71およびポンプ72を備えている。
【0038】
そして、前記電磁開閉弁68,70の開閉により、前記水計量槽69内に水供給部からの水が間欠的に貯留して計量された後、受水槽71に受け入れられ、この受水槽71内の水がポンプ72で前記散水配管63に一定流量で送られ、前記ミキサ17内に所定量投入されて撹拌されている浄化土壌M1に散布されて、該浄化土壌M1がバッチ式で冷却、加湿される。
前記のように、前記ミキサ17内で浄化土壌M1を冷却、加湿する場合には、ミキサ17に給水配管64,67の他に若干の機器を付設するだけで済み、前記冷却加湿手段8のように専用の装置を製作しなくてよいので、設備費用を軽減して効果的に浄化土壌M1の冷却、加湿を行うことができる。
【0039】
また、前記実施の形態に係る油汚染土壌の処理装置1は、連続式のリサイクルプラントを使用した場合の例であるが、これに限らず、バッチ式のリサイクルプラント(アスファルトプラント)を油汚染土壌の処理装置として使用することもできる。この場合には、図10、11に示すように、前記ドライヤ2の他端部の前記排出シュート14に連絡されたホットエレベータ73と振動スクリーン74とを結ぶシュート75に、バイパスシュート76a,76bが分岐して設けられ、その分岐部に前記振動スクリーン74にホットエレベータ73を連絡する通路と、前記バイパスシュート76a,76bにホットエレベータ73を連絡する通路とを切り換える切換ダンパ77が設けられる。
前記バイパスシュート76aには、これを前記振動スクリーン74を迂回してホットビン78の第1ビン78a内に連絡する延長シュート(バイパスシュート)79aが接続されており、前記切換ダンパ77aを矢印ハ側に切り換えたとき、ホットエレベータ73からの浄化土壌M1が前記バイパスシュート76aと延長シュート79aを通り、振動スクリーン74を迂回して第1ホットビン78aに落下し、ホットビン78の下方に設けられている計量槽を通過して、さらに、その下に設置されている前記ミキサ17と同様な構成のミキサ(図示せず)内に投入される。
【0040】
また、前記バイパスシュート76bには、前記振動スクリーン74、ホットビン78および図示しない前記計量槽を迂回して、前記ミキサ17と同様な構成のミキサ(図示しない)に連絡する延長シュート79bが接続されており、前記切換ダンパ77bを矢印ハ側に切り換えたとき、ホットエレベータ73からの浄化土壌M1が前記バイパスシュート76bと延長シュート79bを通り、振動スクリーン74、ホットビン78および前記計量槽を迂回して、前記ミキサ(図示せず)内に直接投入される。
前記のように、ドライヤ2からホットエレベータ73に送られた浄化土壌M1を前記振動スクリーン74、ホットビン78等を迂回して前記ミキサ(図示せず)に投入する場合には、振動スクリーン74、ホットビン78等の一部または全部が浄化土壌M1で閉塞したり、汚れたりすることがなく、油汚染土壌Mの浄化処理に使用したアスファルトプラントをアスファルト合材の製造に使用する場合に、前記振動スクリーン74やホットビン78等を洗浄する手間を省くことができる。
【0041】
これらのバッチ式のリサイクルプラントを使用する場合も、図8、図9に示したものと同様に、前記ミキサ(図示せず)の下に可搬式の冷却加湿手段8を設置し、あるいは前記ミキサ(図示せず)にA系統またはB系統の給水配管64,67を設備することにより、前記ドライヤ3から取り出された浄化土壌M1を連続的に、或いはバッチ式に冷却、加湿することができる。なお、前記バイパスシュート76bを前記ミキサ(図示せず)の下に設置された冷却加湿ミキサ50のシュート45に直接連絡して、ホットエレベータ73から冷却加湿ミキサ50に直接浄化土壌が投入されるようにしてもよい。
【0042】
前記実施の形態に係る油汚染土壌の処理装置1は、脱臭炉7を設けたリサイクルプラントを使用した場合の例であるが、本発明はこれに限らず、ガソリンスタンドの跡地から生じる油汚染土壌のように、油汚染土壌中の油分が軽質油成分で、その濃度が低い場合には、脱臭炉を備えていないリサイクルプラント(アスファルトプラント)や新規のアスファルト合材を製造するアスファルトプラントを使用することができ、この場合にも、脱臭炉7を設けたリサイクルプラントを使用した場合と同様な作用効果を奏することができる。
【0043】
なお、新規のアスファルト合材を製造するためのアスファルトプラントを使用する場合には、図12に示すように、アスファルトプラント80のドライヤ81の高位側に骨材を供給するコールドエレベータ(エレベータ)82の下部のホッパ82aに、前記定量供給装置4とマグネットセパレータ5を連絡した前記ベルトコンベヤ3が連絡され、ベルトコンベヤ3の一端側(図12で右端側)に、新規アスファルト合材の製造時に骨材をベルトコンベヤ3に定量供給するための骨材定量供給装置(ホッパフィーダ)83が、他のベルトコンベヤ84を介して連絡される。そして、定量供給装置4からベルトコンベヤ3に供給され、コールドエレベータ82を経てドライヤ81に供給された油汚染土壌は、ドライヤバーナ81aの燃焼熱との向流接触により乾燥、加熱されて、汚染土壌中の油分が燃焼、除去されて浄化される。この浄化土壌は、排出シュート85からホットエレベータ86の下部に供給され、該ホットエレベータ86によって上昇された後、シュート87からミキサ88に投入される。該ミキサ88に投入された浄化土壌は、撹拌されながら、ミキサ88の下部ゲートから、ミキサ88の下方に設置された前記冷却加湿ミキサ50に落下、投入されて冷却、加湿される。一方、前記ドライヤ81から排出される排ガスは、ダクト89からバグフィルタ(集塵装置)90で除塵された後、送風機91によって吸引されて煙突92から大気に放出される。
【0044】
この場合も、前記ホットエレベータ86のシュート87から前記ミキサ88へ浄化土壌を投入する手段としては、図10、図11に示す装置と同様に、前記ホットエレベータ86と振動スクリーン93とを結ぶ前記シュート87に、バイパスシュート76a,76b、延長シュート79a,79bを接続すると共に、切換ダンパ77a,77bを設けて、振動スクリーン93を迂回させ、あるいは振動スクリーン93、ホットビン94および骨材計量槽95を迂回させて、汚染土壌をシュート87からミキサ88に投入するように構成することができる。
また、浄化土壌を冷却、加湿する冷却加湿手段8としては、前記ミキサ88の下方に前記冷却加湿ミキサ50を設置する代わりに、前記ミキサ88に、図9に示す装置と同様に、A系統またはB系統の給水配管64,67を設けた構成にすることができる。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば以下の優れた効果を奏する。
請求項1に係る油汚染土壌の処理装置によれば、ガソリンスタンド等の跡地の掘削によって処理しなければならない油汚染土壌がある場合には、該ガソリンスタンド等の跡地に近接しているアスファルトプラントの設置場所に前記油汚染土壌を持ち込むと共に、定量供給装置と冷却加湿手段を前記アスファルトプラントの所定位置に設置して、アスファルトプラントを運転することにより、前記油汚染土壌を容易、確実に浄化処理し、浄化土壌を適切に利用可能な状態にすることができる。つまり、冷却加湿手段では、浄化土壌を冷却、加湿する冷却加湿ミキサを、油汚染土壌の浄化処理に使用するアスファルトプラントまで搬送して、そのミキサの下に容易に設置することができる。
したがって、ガソリンスタンド等の跡地の比較的少量の油汚染土壌を浄化処理するために、専用の油汚染土壌の処理装置を製作してガソリンスタンド等の跡地もしくはその近くに設置する必要がなくて、その設置場所を選択する場合の制約を受けることもなく、既設のアスファルトプラントを有効利用して油汚染土壌の浄化処理を低廉な費用で、効率的に行うことができると共に、既設のアスファルトプラントの遊休期間を可及的に減らすことができて、その稼働率を向上させることができる。
また、ミキサから投入された浄化土壌と給水配管から供給された水とを、冷却加湿ミキサの混合羽根で確実に混合して、前記浄化土壌を適切に冷却、加湿することができると共に、前記ミキサには格別の付帯機器を設備しなくても済む利点がある。
【0051】
請求項に係る油汚染土壌の処理装置によれば、材料供給装置のフィーダと旋回ブレーカの動作によりホッパ内の油汚染土壌をコンベヤ上に良好に解砕された状態で確実に一定送り量で送り出すことができ、前記コンベヤからドライヤへの油汚染土壌の定量供給を正確にかつ安定して行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る油汚染土壌の処理装置の一実施の形態を示す平面図である。
【図2】 図1のイ−イ断面図である。
【図3】 本発明に係る油汚染土壌の処理装置の一実施の形態における定量供給装置の一例を示す平面図である。
【図4】 同じく側面図である。
【図5】 同じく正面図である。
【図6】 図4のロ矢視図である。
【図7】 図6のX部の詳細図である。
【図8】 本発明に係る油汚染土壌の処理装置の一実施の形態における冷却加湿手段の一例を示す側面図である。
【図9】 本発明に係る油汚染土壌の処理装置の一実施の形態における冷却加湿手段の他の例を示す系統図である。
【図10】 本発明に係る油汚染土壌の処理装置の一実施の形態におけるドライやから冷却加湿手段への浄化土壌の移送路の第1例を示す側面図である。
【図11】 本発明に係る油汚染土壌の処理装置の一実施の形態におけるドライやから冷却加湿手段への浄化土壌の移送路の第2例を示す側面図である。
【図12】 本発明に係る油汚染土壌の処理装置の他の実施の形態を示す系統図である。
【符号の説明】
1 油汚染土壌の処理装置
2,81 ドライヤ
3 ベルトコンベヤ(コンベヤ)
4 定量供給装置(材料供給装置)
5 マグネットセパレータ
7 脱臭炉
8 冷却加湿手段
10,90 バグフィルタ(集塵装置)
12,92 煙突
14,85 排出シュート
16,81a ドライヤバーナ
17,88 ミキサ
24,45 ホッパ
25 フィーダ
27 旋回ブレーカ
28 フレーム
28b,53 ロック機能付き車輪(移動固定手段)
36 脱臭炉バーナ
50 冷却加湿ミキサ
51、64,67 給水配管
52 台車
63 散水配管(水スプレーバー)
73,86 ホットエレベータ
74,93 振動スクリーン
75,87 シュート
76a,76b バイパスシュート
77a,77b 切換ダンパ
78,94 ホットビン
79a,79b 延長シュート(バイパスシュート)
M 油汚染土壌
M1 浄化土壌

Claims (2)

  1. ドライヤと、該ドライヤの一端部から処理材料を導入するためのコンベヤと、前記ドライヤから取り出された処理材料を受け入れるミキサとを備えた既設のアスファルトプラントを油汚染土壌の処理に適用したものであって、
    上記処理材料として油汚染土壌を前記コンベヤによって前記ドライヤの一端部から導入して、ドライヤバーナの燃焼熱により乾燥加熱し、油汚染土壌中の油分を蒸発、燃焼させ、油分が除去された浄化土壌を前記ドライヤの他端部から取り出すと共に、前記ドライヤから排出される排ガスを集塵装置を通して煙突から排出するようにし、
    前記コンベヤに油汚染土壌を投入するための可搬式の材料供給装置と、前記ドライヤから取り出された浄化土壌を冷却、加湿するための冷却加湿手段とが設けられると共に、前記材料供給装置がロック機構により移動不可に固定することが可能なロック機能付き車輪からなる移動固定手段を備えて前記コンベヤに対し連絡、切り離し自在に設けられ、
    前記冷却加湿手段は、前記ミキサの下部に設置され、一端部に前記ミキサの排出口に連絡されるホッパを設け他端部に排出口を設けたケーシング内に、駆動装置で回転される混合羽根を設けた冷却加湿ミキサを備えると共に、前記ケーシング内に水を供給する給水配管を備え、
    前記冷却加湿ミキサは車輪を有する台車に搭載されて可搬式とされていることを特徴とする油汚染土壌の処理装置。
  2. 前記材料供給装置は、油汚染土壌を投入するホッパと、該ホッパの底面開口部に設けられホッパ内の油汚染土壌を外部へ送り出すフィーダと、該フィーダから送り出された油汚染土壌を、棒状部材を取り付けた回転軸を回転させることにより解砕して、前記コンベヤ上に掻き落とす旋回ブレーカとを備えていることを特徴とする請求項1に記載の油汚染土壌の処理装置。
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