JP4743815B2 - 汚染土壌の浄化処理方法、及びその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、軽油、重油などの油分を含んだ汚染土壌を処理する方法に関し、特に道路舗装材を製造するアスファルトプラントの一部設備を利用して汚染土壌を浄化処理する方法、及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、産業活動に伴って各事業所の敷地内やその周辺地域の土壌が油などの揮発性汚染物質の廃液によって汚染され、その土壌の地下を流れる地下水にまで汚染が及んでいるといったことが取り沙汰されて問題となっている。このように油を含有する土壌を処理するために、その土壌を掘削して汚染土壌の浄化処理プラントにて加熱処理し、土壌にしみ込んでいる揮発性汚染物質を燃焼分解させて土壌の浄化処理を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、汚染土壌の浄化処理プラントを新たに設置するとなると、環境面に配慮してそれなりの面積の敷地も確保しなければならないし、また装置コストも高額となるので専用のプラント工場を設置するには経済的な負担も大きいという問題点がある。
【0004】
本発明は上記の点に鑑み、汚染土壌の浄化処理を低コストにて行える汚染土壌の浄化処理方法、及びその装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、汚染土壌を加熱浄化処理する装置として道路舗装材製造用のアスファルトプラントの利用に着目した。アスファルトプラントの設置工場は環境に配慮したそれなりの敷地面積を有し、また土壌汚染処理プラントに利用できる集塵機、脱臭炉等が設備されている。この敷地と設備を利用して汚染土壌を浄化処理すれば低コストにて汚染土壌の浄化処理が実現できると考えた。
【0006】
即ち、本発明は、アスファルトプラント側部に汚染土壌加熱浄化手段を配設し、該汚染土壌加熱浄化手段の排気煙道をアスファルトプラントの集塵機手前の排気煙道に連結するとともに、集塵機の下流の排気煙道には排ガス中の揮発性汚染物質を燃焼分解する脱臭炉を配設したことを特徴としている。
【0007】
また、集塵機にて捕捉したダストを受け入れてダスト中に含まれる揮発性汚染物質を燃焼分解するダスト浄化処理装置を配設したことを特徴としている。
【0008】
また、加熱浄化して高温となった土壌を受け入れて所定温度まで冷却する土壌冷却装置を配設したことを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明によれば、アスファルトプラント側部に汚染土壌加熱浄化手段を設置し、該汚染土壌加熱浄化手段から導出される排ガスの処理をアスファルトプラントの集塵機や脱臭炉等を利用する。
【0010】
汚染土壌を浄化処理するときには、汚染土壌を、例えばロータリーキルン式の汚染土壌加熱浄化手段に連続的に投入していく。この汚染土壌加熱浄化手段であるロータリーキルンに投入された汚染土壌はロータリーキルン内を転動流下する間にバーナからの熱風に晒され、土壌中の油などの揮発性汚染物質の一部は揮発分離または燃焼分解されていく一方、土壌中の揮発性汚染物質を多く含む微粒分はロータリーキルンのガス流に同伴してロータリキルン下流へと飛散していく。このロータリーキルンでの汚染物質の揮発と飛散とによって、ロータリーキルンから排出される土壌は汚染濃度の低い浄化されたものとなる。
【0011】
一方、ロータリーキルンのガス流に乗って飛散する微粒分はアスファルトプラントの集塵機へと導かれて捕捉される。そして集塵機を通過した排ガスは脱臭炉へと導かれ、脱臭炉では排ガス中に含まれる汚染物質の揮発分が高温に晒され、燃焼分解して浄化処理される。
【0012】
このように、アスファルトプラント側部に汚染土壌加熱浄化手段を設置し、該汚染土壌加熱浄化手段から導出される排ガス中の汚染土壌の浄化処理をアスファルトプラントの集塵機や脱臭炉を利用して行うようにしたので、専用の汚染土壌浄化処理プラントとして設置するよりも設備投資を抑えられ、低コストにて汚染土壌の浄化処理を実現できる。
【0013】
また、集塵機にて捕捉したダストを受け入れてダスト中に含まれる揮発性汚染物質を燃焼分解するダスト浄化処理装置を配設したので、集塵機にて捕捉したダストをダスト浄化処理装置に供給して付着している揮発性汚染物質を燃焼分解し、ダストを浄化処理できる。これによって汚染土壌をダストを含めて完全に浄化処理でき、汚染土壌の浄化処理に好適な装置となる。
【0014】
また、加熱浄化した土壌を受け入れて冷却する土壌冷却装置を配設したので、高温の土壌を土壌冷却装置に供給して所定温度まで冷却することができる。これによって浄化処理直後の土壌でも取り扱い容易となり、汚染土壌の浄化処理に一層好適な装置となる。
【0015】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0016】
図1は汚染土壌浄化処理装置を示す図であって、先ず、公知のアスファルトプラントの装置構成について説明すると、図中の1は新規骨材を加熱する新材ドライヤであって、内周部に多数の掻き上げ羽根(図示せず)を周設した円筒状のドラム2を機台3上に回転自在に傾斜支持し、駆動装置(図示せず)により所定の速度で回転させるようにしており、ドラム2の一端部のホットホッパ4に配設したバーナ5よりドラム2内に熱風を送り込む一方、他端部のコールドホッパ6には排気煙道7を連結しており、該排気煙道7に介在させた排風機8によって排ガスを吸引してドラム2内を通過する高温ガス流を維持すると共に、バグフィルタなどの集塵機9を経由させて排ガス中のダストを捕捉して煙突10より放出している。
【0017】
そして、粒度別に新規骨材を貯蔵している骨材ホッパ群(図示せず)から骨材を所定量ずつ払い出し、払い出した骨材をベルトコンベヤ11を介してドラム2内に送り込み、掻き上げ羽根で掻き上げながらドラム2内を転動流下させる間に高温ガス流と接触させ、所望温度まで昇温させてホットホッパ4より排出している。
【0018】
ドラム2より排出した骨材は、排出シュート12を介して垂直搬送装置であるバケットエレベータ13へ投入し、このバケットエレベータ13によってプラント本体14上部まで持ち上げ、バケットエレベータ13上部の排出シュート15を介してプラント本体14最上部の振動篩16に投入し、粒度別に篩い分けて骨材貯蔵ビン17の各区画室に貯蔵する。
【0019】
骨材貯蔵ビン17の各区画室の下端にはそれぞれ骨材排出用の排出ゲート(図示せず)を備えており、その下位には重量検出器にて支持する骨材計量槽18を配設すると共に、石粉貯蔵ビン19のスクリューフィーダ20にて供給される石粉を計量する石粉計量槽21、アスファルトを計量するアスファルト計量槽22を配設し、更にその下位にはミキサ23を配設しており、所定量の各材料を上記各計量槽にて計量し、ミキサ23にて混合調整して所望のアスファルト混合物を生産している。
【0020】
また、24はアスファルト舗装廃材加熱用の廃材ドライヤであって、該廃材ドライヤ24は前記新材ドライヤ1とほぼ同様の構成をしており、内周部に多数の掻き上げ羽根(図示せず)を周設した円筒状のドラム25を機台26上に回転自在に傾斜支持し、駆動装置(図示せず)により所定の速度で回転させるようにしており、ドラム25の一端部のホットホッパ27に配設したバーナ28よりドラム25内に熱風を送り込む一方、他端部の貯蔵ビン29には排気煙道30を連結しており、該排気煙道30途中に介在させた排風機31にて排ガスを吸引してドラム25内を通過する高温ガス流を維持すると共に、サイクロン集塵機などの集塵機32を経由させて排ガスを脱臭炉33に導いて脱臭処理し、清浄となった排ガスを煙突10より大気中に放出している。
【0021】
そして、アスファルト舗装廃材をベルトコンベヤ34を介してドラム25内へ投入し、転動流下する間にバーナ28からの熱風に晒しながら加熱して貯蔵ビン29に貯留した後、下位の計量槽35に適宜払い出して計量し、排出シュート36を介してプラント本体14のミキサ23に払い出し、新規のアスファルト混合物へ所定比率で混入してアスファルト舗装廃材の再利用を図っている。なお、図中では排出シュート36にてミキサ23に供給しているが、コンベヤ等により搬送することもできる。
【0022】
脱臭炉33は、一端に炉内温度を所定値に維持するためのバーナ37を備えており、炉内に導入する廃材ドライヤ24からの排ガスを高温雰囲気に晒し、排ガス中に含まれる油分などを燃焼分解してから煙突10より排気するようにしている。なお、脱臭炉33は油分が完全に燃焼分解できるように、炉内温度を例えば、略750℃以上の高温を維持するようにバーナ37の燃焼量をコントロールすると共に、排ガスが炉内を通過するのに少なくとも1乃至2秒以上かかる程度の炉長を確保している。
【0023】
38、39は熱交換器であって、前記脱臭炉33から排出される高温の排ガスが有する排ガス熱を有効利用するためのものであり、熱交換器38は廃材ドライヤ24から脱臭炉33へ導入する排ガスの予熱を、また熱交換器39は燃焼用空気供給ファン40から脱臭炉33のバーナ37へ供給する燃焼用空気の予熱を図っている。
【0024】
なお、前記構成のアスファルトプラントにおいて、新材ドライヤ1の下流の集塵機9の排気煙道7を脱臭炉33に連結し、集塵機9を通過した排ガスが脱臭炉33を経由して煙突10から排気されるようにしてある。
【0025】
上記構成のアスファルトプラントに汚染土壌加熱浄化手段であるロータリーキルン41を設置する。該ロータリーキルン41は、内周部に多数の掻き上げ羽根(図示せず)を周設した円筒状のドラム42を機台43上に回転自在に傾斜支持し、駆動装置(図示せず)により所定の速度で回転させるようにしており、ドラム42の一端部のホットホッパ44に配設したバーナ45よりドラム42内に熱風を送り込む一方、他端部のコールドホッパ46の排気煙道47を集塵機9の手前の排気煙道7に連結し、該排気煙道47途中に介在させた排風機48にて排ガスを吸引してドラム42内を通過する高温ガス流を維持している。
【0026】
そして、汚染土壌をベルトコンベヤ49を介してドラム42内に送り込み、掻き上げ羽根で掻き上げながらドラム42内を転動流下させる間に高温ガス流と接触させ、汚染土壌中の揮発性汚染物質を揮発分離、或いは燃焼分解させる一方、ドラム42内を通過するガス流に乗せて土壌中の汚染物質を多く含む微粒分をロータリーキルン41の下流へと飛散させて土壌の浄化を行う。
【0027】
ロータリーキルン41の排ガスは集塵機9へと導入されて微粒分を捕捉された後、脱臭炉33へと導かれる。そして排ガス中の揮発性汚染物質は脱臭炉33にて高温雰囲気に晒されて燃焼分解される。なお、汚染土壌加熱浄化手段としては、ロータリーキルン方式に代えて他の加熱装置を使用することもできる。
【0028】
また、集塵機9にて捕捉したダストには多量の揮発性汚染物質が含まれており、このダストを浄化処理させるためにダスト浄化処理装置50を設置している。このダスト浄化処理装置50は、内周部に多数の掻き上げ羽根を周設した円筒状のドラム51を機台52上に回転自在に傾斜支持し、駆動装置(図示せず)により所定の速度で回転させるようにしており、ドラム51の一端部のホットホッパ53に配設したバーナ54よりドラム51内に熱風を送り込む一方、他端部のコールドホッパ55には排気煙道56を連結しており、該排気煙道56に介在させた排風機57によって排ガスを吸引してドラム51内を通過する高温ガス流を維持すると共に、排気煙道56を集塵機9の手前の排気煙道7に連結している。そして、集塵機9にて捕捉したダストをダスト浄化処理装置50のホットホッパ53側に投入する構造とし、並流加熱方式によって加熱している。
【0029】
また、加熱浄化して高温になった土壌を冷却する手段として連続式ミキサ形式の土壌冷却装置58を配設しており、該土壌冷却装置58は、ケーシング59内に撹拌羽根60を適宜間隔で取り付けた軸体61を貫通させて両端部を回転自在に軸支し、駆動装置(図示せず)にて所定速度で回転させるようにすると共に、ケーシング59の一端に土壌の供給口62を、他端に排出口63を備えており、前記供給口62にロータリーキルン41の排出シュート64を連結している。
【0030】
また、ケーシング59には水噴霧ノズル65を備えており、ケーシング59内に投入した高温の土壌を撹拌羽根60にて撹拌しながら水噴霧ノズル65より水を噴霧し、適当に湿潤、冷却して取り扱いに適した状態として排出口63から順次排出する。また、土壌冷却装置58にて発生する水蒸気は排気ダクト65を介して集塵機9手前の排気煙道7へと導出している。
【0031】
しかして、上記構成とした装置によって汚染土壌を浄化処理するときには、先ず、汚染土壌を図示しない前処理装置である篩や磁選機にてオーバーサイズのものや異物を除去した後、ベルトコンベヤ49を介してロータリーキルン41に供給し、バーナ45からの熱風に晒して汚染土壌を所定温度まで加熱する。この加熱によって汚染土壌中の揮発性汚染物質は、揮発分離、或いは燃焼分解させられる一方、ドラム42内を通過するガス流に乗って土壌中の揮発性汚染物質を多く含む微粒分が下流へと飛散し、土壌の浄化が行われる。
【0032】
そして、ロータリーキルン41から導出される排ガスは集塵機9へと導かれ、集塵機9にて汚染物質を多く含む微細分が捕捉される。そして集塵機9を通過した排ガスは、脱臭炉33へと導かれて炉内の高温雰囲気に晒され、排ガス中に残る揮発性汚染物質が完全に燃焼分解される。
【0033】
一方、ロータリーキルン41内の土壌は、ホットホッパ44の排出シュート64から順次排出され、土壌冷却装置58へと投入されていく。そして、土壌冷却装置58に投入された土壌は、撹拌羽根60によって転動流下させながら水噴霧ノズル65より水を噴霧され、適当に湿潤、冷却して取り扱いに適した状態となる。
【0034】
また、集塵機9にて捕捉したダストには多量の揮発性汚染物質が付着しており、このダストを浄化処理するために、ダスト浄化処理装置50に供給する。ダスト浄化処理装置50内に供給されたダストはバーナ54の熱風に晒され、ダスト中の揮発性汚染物質が燃焼分解される。このダスト浄化処理装置50から排出される加熱浄化されたダストは必要に応じて土壌冷却装置58へと適宜供給し、所定温度まで冷却する。
【0035】
このように、本発明の汚染土壌浄化処理装置は、アスファルトプラントに設置されている集塵機9や脱臭炉33などの設備を利用し、これに汚染土壌浄化処理に必要な浄化処理用のロータリーキルン41、ダスト浄化処理装置50、土壌冷却装置58などを追加設置して汚染土壌を浄化処理できるように構成しており、専用の汚染土壌浄化処理プラントを設置するよりも設備投資を抑えられ、低コストにて汚染土壌の浄化処理を実現できる。
【0036】
なお、廃材ドライヤ24が設置されていないとか、また廃材ドライヤ24が設置されていても脱臭炉33が設備されていない場合には、脱臭炉33を別途設置する必要があるのは言うまでもない。また、ロータリーキルン41やダスト浄化処理装置50の排ガスを集塵機9へと導いたが、集塵機32へと導いてダストを捕捉するなど適宜変更も可能である。
【0037】
また、図2はダスト浄化処理装置50と土壌冷却装置58の他の実施例を示したものであって、図2において図1と同一符号は、同一構成要素を示し、その説明は省略する。
【0038】
図2中のダスト浄化処理装置50を簡単に説明すると、ダスト浄化処理装置50は、脱臭炉33の排ガス熱を利用して集塵機9の捕捉ダストを間接加熱する構造となっており、ケーシング67内にダストを移送するスクリュー68を配設すると共に、ケーシング67周囲をカバー筒69にて包囲している。前記カバー筒69の一端部には脱臭炉33の熱風を導入する熱風ダクト70を連結すると共に、他端部には熱風を吸引排気するファン71を介在させた排気ダクト72を連結している。また、ケーシング67には発生する揮発分を排気するファン73を介在させた排気ダクト74を連結している。
【0039】
そして、集塵機9にて捕捉したダストをケーシング67内に投入し、スクリュー68にて移送させながら、カバー筒69内に熱風を通過させ、間接加熱によってダスト中の揮発性汚染物質を燃焼分解する。なお、加熱時のダスト飛散を避けるために間接加熱方式を採用したが、熱風をケーシング67内に導入してダストを直接加熱しても良く、この場合には排ガスを集塵機9へと導くようにすると良い。
【0040】
また、図2中の土壌冷却装置58は、ロータリーキルン41と略同一の構造で、ドラム75内に向けて水噴射ノズル76を配設し、高温の土壌がドラム75内を転動流下する間に水噴射ノズル76から水を噴射して取り扱いやすい温度まで冷却するようにしている。
【0041】
【発明の効果】
以上のように本発明は、アスファルトプラント側部に汚染土壌加熱浄化手段を配設し、該汚染土壌加熱浄化手段の排気煙道をアスファルトプラントの集塵機手前の排気煙道に連結するとともに、集塵機の下流の排気煙道に排ガス中の揮発性汚染物質を燃焼分解する脱臭炉を配設し、浄化処理する汚染土壌を前記汚染土壌加熱浄化手段に供給して加熱浄化し、飛散する排ガス中の汚染物質を含む微細分を集塵機にて捕捉するとともに、捕捉できなかった排ガス中の揮発性汚染物質を下流の脱臭炉にて燃焼分解するようにしたので、汚染土壌の浄化処理をアスファルトプラントの設備を利用して実施でき、専用の汚染土壌の浄化処理プラントを設置するよりも設備投資を抑えられ、低コストにて汚染土壌の浄化処理を実現できる。
【0042】
また、集塵機にて捕捉したダストを受け入れてダスト中に含まれる揮発性汚染物質を燃焼分解するダスト浄化処理装置を配設し、集塵機にて捕捉したダストを取り出して加熱し、ダスト中の揮発性汚染物質を燃焼分解するようにしたので、集塵機にて捕捉したダストも浄化処理でき、汚染土壌の浄化処理に好適な装置となる。
【0043】
また、加熱浄化して高温となった土壌を受け入れて所定温度まで冷却する土壌冷却装置を配設し、加熱して高温となった土壌を土壌冷却装置へと導いて所定温度まで冷却するようにしたので、高温の土壌を冷却して取り扱いやすいやすいものとでき、汚染土壌の浄化処理に一層好適な装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る汚染土壌浄化処理装置の一実施例を示す概略構成図である。
【図2】図1の別の実施例を示す図である。
【符号の説明】
1…新材ドライヤ 9…集塵機
14…プラント本体 24…廃材ドライヤ
32…集塵機 33…脱臭炉
41…ロータリーキルン(汚染土壌加熱浄化手段)
50…ダスト浄化処理装置 58…土壌冷却装置
Claims (6)
- アスファルトプラント側部に設置した汚染土壌加熱浄化手段に汚染土壌を供給して加熱浄化する一方、該汚染土壌加熱浄化手段からから発生する排ガスをアスファルトプラントの集塵機へと導いて汚染物質を含む微細分を捕捉するとともに、集塵機から導出される排ガスを脱臭炉へと導き、該脱臭炉にて排ガス中の揮発性汚染物質を燃焼分解するようにしたことを特徴とする汚染土壌の浄化処理方法。
- 集塵機にて捕捉したダストを取り出して加熱し、ダスト中の揮発性汚染物質を燃焼分解するようにしたことを特徴とする請求項1記載の汚染土壌の浄化処理方法。
- 前記加熱して高温となった土壌を土壌冷却装置へと導いて所定温度まで冷却するようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の汚染土壌の浄化処理方法。
- アスファルトプラント側部に汚染土壌加熱浄化手段を配設し、該汚染土壌加熱浄化手段の排気煙道をアスファルトプラントの集塵機手前の排気煙道に連結するとともに、集塵機の下流の排気煙道には排ガス中の揮発性汚染物質を燃焼分解する脱臭炉を配設したことを特徴とする汚染土壌浄化処理装置。
- 集塵機にて捕捉したダストを受け入れてダスト中に含まれる揮発性汚染物質を燃焼分解するダスト浄化処理装置を配設したことを特徴とする請求項4記載の汚染土壌浄化処理装置。
- 加熱浄化して高温となった土壌を受け入れて所定温度まで冷却する土壌冷却装置を配設したことを特徴とする請求項4又は5記載の汚染土壌浄化処理装置。
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