JP5013598B2 - 加熱粉砕装置、有害物質の処理システム及び処理方法 - Google Patents

加熱粉砕装置、有害物質の処理システム及び処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、ダイオキシン類等の有害物質を含む処理対象物(例えば汚染土壌・底質等)を加熱粉砕する加熱粉砕装置、並びに同有害物質を含む処理対象物を処理する処理システム及び処理方法に関する。
ダイオキシン類やPCBに代表される有機ハロゲン化合物等の有害物質を含む汚染土壌・底質等(以下では説明の便宜上「汚染土壌等」と言う)を無害化処理する方法には、例えば特許文献1に記載される処理方法がある。この処理方法は、汚染土壌等を乾燥すると同時に粉砕する乾燥粉砕工程と、該乾燥粉砕工程で乾燥粉砕された汚染土壌等とそれ以外の物とに分離する分級工程と、該分級工程で分離された汚染土壌等及び前記乾燥粉砕工程から飛散した汚染土壌等中に含まれている汚染物質を加熱分解して脱塩素化する加熱分解脱塩素化工程と、より構成される。
上記加熱分解脱塩素化工程は、例えば外熱式ロータリーキルンにより行われ、乾燥・粉砕された状態の汚染土壌が450〜500℃で加熱されることにより、ダイオキシン類やPCB等の有機ハロゲン化合物が分解される(以下ではこれを無害化処理と言う)。
その他に、特許文献2に記載される処理方法もある。この処理方法は、加熱処理を前段と後段とに分け、各段で空気を供給し、前段と後段の中間(連結部分)で、各段で発生したガスを排出するものである。前段と後段の加熱炉としては、やはりロータリーキルン型の加熱炉が用いられ、前段加熱炉において汚染土壌等に含まれる水分の除去とダイオキシン類の分解とが実行され、後段加熱炉でダイオキシン類の更なる分解(仕上げ処理)が実行される。
特開2004−275973号公報 特開2005−152882号公報
上記特許文献1、2記載の汚染土壌等の処理方法にあっては、無害化処理を行う為の炭化装置としてロータリーキルン式が用いられている。炭化装置としては、ロータリーキルン式の他に、スクリュー式等種々のものが存在するが、この様な従来の炭化装置においては、装置の構造上炉内での処理対象物の滞留時間が長く、無害化処理に時間を要していたとともに、装置の大型化・コスト高を免れなかった。また、炭化装置と、その前処理を行う装置(例えば汚染土壌等を粉砕・乾燥する装置)との間で処理対象物を運搬する時間も掛かり、一連の処理時間をより一層アップさせていた。
そこで本発明はこのような状況に鑑みなされたものであり、その目的は、有害物質を含む処理対象物をより短時間で無害化処理することが可能であり、しかも省スペース化及び低コスト化が図られた処理装置或いは処理システムを提供することにある。
上記課題を解決する為に、本発明の第1の態様に係る加熱粉砕装置は、加熱された気体を導入する気体導入口及び排気の為の排気口並びに有害物質を含む処理対象物を投入する投入口を備えたチャンバー内に、前記処理対象物を粉砕する粉砕手段を備え、前記チャンバー内で前記処理対象物の粉砕処理と加熱処理とを実行し、発生した粉砕物を気体とともに前記排気口から排出する加熱粉砕装置であって、前記粉砕物が400℃以上で加熱処理された後に、当該粉砕物が気体とともに前記排気口から排出されるよう、前記加熱処理が行われることを特徴とする。
本態様によれば、加熱粉砕装置は、処理対象物の加熱処理と粉砕処理とを同一チャンバー内で実行可能に構成されており、しかもその加熱処理は、粉砕物が400℃以上で加熱処理された後に、当該粉砕物が気体とともに排気口から排出されるように行われることから、処理対象物の粉砕処理工程・乾燥処理工程に加え、更にダイオキシン類等を分解する無害化処理工程が、全て同一チャンバー内で実行されることとなる。
このため、有害物質を無害化処理する装置とその前処理を行う装置との間で処理対象物を運搬する必要がなく、また、加熱粉砕装置の内部においは粉砕物がそれ単独で流動せずに加熱気体とともに移動しながら無害化処理が行われるので、有害物質を含む処理対象物の一連の無害化処理を極めて短時間で行うことができる。
また、無害化処理を行う為の手段としてロータリーキルン等の大掛かりな装置が不要となり、処理対象物の粉砕処理工程・乾燥処理工程・無害化処理工程のこれら一連の処理を行う処理装置を極めて省スペース且つ低コストに構成することが可能となる。また特に底質等の水分含有量の多い処理対象物を処理する場合であっても排水処理の必要が無いという利点を有する。
本発明の第2の態様に係る加熱粉砕装置は、加熱された気体を導入する気体導入口及び排気の為の排気口並びに有害物質を含む処理対象物を投入する投入口を備えたチャンバー内に、前記処理対象物を粉砕する粉砕手段を備え、前記チャンバー内で前記処理対象物の粉砕処理と加熱処理とを実行し、発生した粉砕物を気体とともに前記排気口から排出する加熱粉砕装置であって、前記排気口に加熱手段が接続され、前記加熱手段によって前記粉砕物を含む気体を400℃以上で加熱処理した後に排出することを特徴とする。
本態様によれば、加熱粉砕装置によって処理対象物の粉砕処理と加熱処理とが同一チャンバー内で同時に実行され、そして加熱粉砕装置内での加熱処理によって水分含有量が減少した粉砕物を含む排気を、加熱手段によって少なくとも400℃以上に加熱処理した後に排気することから、上記第1の態様に係る発明の作用効果と同様、有害物質を含む処理対象物の一連の無害化処理を極めて短時間で行うことができ、またこの一連の処理を行う装置を極めて省スペース且つ低コストに構成することが可能となる。
本発明の第3の態様に係る加熱粉砕装置は、第2の態様に係る加熱粉砕装置において、前記加熱手段が、間接加熱方式によって前記粉砕物を含む気体を加熱することを特徴とする。
本態様によれば、加熱手段が、間接加熱方式によって前記粉砕物を含む気体を加熱処理するので、熱源として燃焼バーナを用いる場合にはバーナ燃焼ガスを未処理のまま外部へ排出することができる。また、昇温の際に加熱手段内部及びその下流側の排気流路において流速を上げることが無いので、無害化処理領域(加熱手段内部、或いは更にこれに加えて下流側の排気流路)において粉砕物を含む気体の滞留時間を延ばすことができ、粉砕物の無害化処理をより一層確実に促進させることができる。
本発明の第4の態様に係る加熱粉砕装置は、第1から第3の態様のいずれかに係る加熱粉砕装置において、前記粉砕手段が、回転軸と、当該回転軸の軸線方向に多段状に取り付けられるチェーンと、を備えて構成され、前記回転軸の回転に伴い前記チェーンが前記処理対象物を打撃粉砕することを特徴とする。本態様によれば、加熱粉砕装置における粉砕手段が、回転軸に多段状に取り付けられたチェーンの回転によって処理対象物を打撃粉砕するよう構成されているので、粉砕手段を構造簡単にして且つ低コストに構成することができる。
本発明の第5の態様に係る有害物質の処理システムは、加熱された気体を導入する気体導入口及び排気の為の排気口並びに有害物質を含む処理対象物を投入する投入口を備えたチャンバー内に、前記処理対象物を粉砕する粉砕手段を備え、前記チャンバー内で前記処理対象物の粉砕処理と加熱処理とを実行し、発生した粉砕物を気体とともに前記排気口から排出する加熱粉砕装置と、前記加熱粉砕装置の下流に設けられ、前記加熱粉砕装置から排出された気体に含まれる前記粉砕物を回収する集塵装置と、前記集塵装置の下流に設けられ、前記集塵装置を通過した気体の無害化処理を行う排ガス処理装置と、を備えた有害物質の処理システムであって、前記加熱粉砕装置に、又は前記加熱粉砕装置の排気口から前記集塵装置に至る気体の流路に、前記粉砕物を含む気体を400℃以上に加熱する加熱手段を備えたことを特徴とする。
本態様によれば、加熱粉砕装置によって処理対象物の粉砕処理と加熱処理とが同一チャンバー内で同時に実行され、そして発生した粉砕物が加熱粉砕装置内において更に400℃以上に加熱処理され、或いは、加熱粉砕装置から集塵装置に至る流路の間で400℃以上に加熱処理されるので、上記第1の態様に係る発明の作用効果と同様、有害物質を含む処理対象物の一連の無害化処理を極めて短時間で行うことができ、またこの一連の処理を行う装置を極めて省スペース且つ低コストに構成することが可能となる。
本発明の第6の態様に係る有害物質の処理システムは、第5の態様に係る有害物質の処理システムにおいて、前記集塵装置の入口における気体の温度に基づいて前記加熱手段を制御することを特徴とする。
本態様によれば、加熱粉砕装置から集塵装置に至る流路を通ることによって温度分布が均一化した状態の気体の温度を測定することにより、確実な温度管理が可能となる。また、加熱粉砕装置から集塵装置に至る流路の全域を無害化処理領域として利用することができ、高温状態を長時間維持することができるので、有害物質の無害化処理をより一層確実に促進させることができる。
本発明の第7の態様に係る有害物質の処理システムは、第5のまたは第6の態様に係る有害物質の処理システムにおいて、前記加熱手段が、前記加熱粉砕装置の排気口に直結されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記加熱手段が、前記加熱粉砕装置の排気口に直結されているので、加熱手段から集塵装置に至るまでの気体の流路長を確保することができ、加熱手段から集塵装置に至るまでの気体の流路を無害化処理の為の無害化処理領域として利用する場合に有害物質の無害化処理をより一層確実に促進させることができる。
本発明の第8の態様に係る有害物質の処理システムは、第5から第7の態様のいずれかに係る有害物質の処理システムにおいて、前記加熱手段が、間接加熱方式によって前記粉砕物を含む気体を加熱することを特徴とする。
本態様によれば、加熱手段が、間接加熱方式によって前記粉砕物を含む気体を加熱処理するので、熱源として燃焼バーナを用いる場合にはバーナ燃焼ガスを未処理のまま外部へ排出することができる。また、昇温の際に加熱手段内部及びその下流側の排気流路において流速を上げることが無いので、無害化処理領域(加熱手段内部、或いは更にこれに加えて下流側の排気流路)において粉砕物を含む気体の滞留時間を延ばすことができ、粉砕物の無害化処理をより一層確実に促進させることができる。
本発明の第9の態様に係る有害物質の処理システムは、第8の態様に係る有害物質の処理システムにおいて、加熱気体を送出する熱源装置からの加熱気体を前記加熱手段に導入し、前記加熱手段の熱源として利用された加熱気体の一部又は全部を前記加熱粉砕装置の前記導入口から前記チャンバー内に送り込むことを特徴とする。
本態様によれば、加熱手段の熱源として利用された加熱気体を加熱粉砕装置へ導入して利用するので、加熱手段と加熱粉砕装置のそれぞれに専用の熱源装置を設ける必要が無く、処理システムの省スペース化と低コスト化を図ることができる。
本発明の第10の態様に係る有害物質の処理システムは、第5から第9の態様のいずれかに係る有害物質の処理システムにおいて、前記加熱粉砕装置における前記粉砕手段が、回転軸と、当該回転軸の軸線方向に多段状に取り付けられるチェーンと、を備えて構成され、前記回転軸の回転に伴い前記チェーンが前記処理対象物を打撃粉砕することを特徴とする。本態様によれば、加熱粉砕装置における粉砕手段が、回転軸に多段状に取り付けられたチェーンの回転によって処理対象物を打撃粉砕するよう構成されているので、粉砕手段を構造簡単にして且つ低コストに構成することができる。
本発明の第11の態様に係る有害物質の処理方法は、加熱された気体を導入する気体導入口及び排気の為の排気口並びに有害物質を含む処理対象物を投入する投入口を備えたチャンバー内に、前記処理対象物を粉砕する粉砕手段を備えた加熱粉砕装置によって前記処理対象物を粉砕し且つ乾燥する粉砕乾燥処理工程と、前記加熱粉砕装置内において、又は前記加熱粉砕装置の排気口から下流側の排ガス流路において、前記粉砕乾燥処理工程により生じた粉砕物を400℃以上に加熱処理する加熱処理工程とを含むことを特徴とする。
本態様によれば、加熱粉砕装置によって処理対象物の粉砕処理工程と加熱処理工程とが同一チャンバー内で同時に実行され、そして加熱粉砕装置内での加熱処理工程により、或いは加熱粉砕装置の排気口から下流側の流路における加熱処理工程により、粉砕物が少なくとも400℃以上に加熱されることから、上記第1の態様に係る発明の作用効果と同様、有害物質を含む処理対象物の一連の無害化処理を極めて短時間で行うことができ、またこの一連の処理を行う装置を極めて省スペース且つ低コストに構成することが可能となる。
以下、図面を参照しながら本発明に係る加熱粉砕装置並びに有害物質の処理装置及び処理方法の実施形態について説明する。
先ず、図1及び図2を参照しながら本発明の第1実施形態について説明する。ここで、図1は本発明に係る有害物質の処理システム(以下「処理システム」と言う)1の全体構成を示すブロック図、図2は加熱粉砕装置3からサイクロン7へ至る気体の流路(排気流路)を示す図であり、また加熱粉砕装置3の断面構造を示す図である。
図1に示すように処理システム1は、処理工程の上流側から順に供給装置2、加熱粉砕装置3、二次加熱装置5、サイクロン7と高温集塵装置8とにより構成される集塵装置6、排ガス処理装置9、誘引送風機10、を備え、また加熱粉砕装置3及び二次加熱装置5の共通の熱源として熱源装置4を備えている。尚、図中符号101、102、103、104は、各構成要素を連結して排気流路を形成するダクトを示している。
符号A1はダイオキシン類やPCB等の有害物質を含む処理対象物(汚染土壌・底質等)を示しており、この処理対象物A1は、供給装置2によって加熱粉砕装置3へと定量供給される。尚、処理対象物A1は本実施形態では主に汚染土壌や底質であり、多量の水分を含んでいるとともに瓦礫、砂利、古木、木の根などの夾雑物が含まれているので、供給装置2の上流側にこの様な夾雑物を分離除去する分離装置を設けても良い。
加熱粉砕装置3は、本実施形態においては高速回転するチェーンによって処理対象物A1を打撃粉砕するとともに加熱処理(乾燥処理を目的とする加熱処理)を行う装置であり、図2に示す様にチャンバー3aの内部に、モータ3fによって回転駆動される回転軸3bと、この回転軸3bの軸線方向に多段状に取り付けられる複数のチェーン3cとを備えて構成された粉砕手段30を備えている。
処理対象物A1はチャンバー3aの上部に設けられた投入口3gから投入され、高速回転(例えば、1000〜1500rpm)する複数のチェーン3cによって細かく粉砕されながら下方に落下する。(以下、粉砕処理された状態の処理対象物を符号A2を用いて表す)。
尚、熱源装置4は、燃料(例えば灯油)と空気とを混合させる機構(例えば気化装置)、気化された燃料を燃焼させる機構(例えば燃焼バーナー)、当該バーナーへ気化燃料を供給するとともにその供給量を調節可能な機構(例えば噴霧装置)、加熱された空気を送出する機構(例えば送風ファン)、等を備えて構成されている。そして熱源装置4は、制御部11によって、処理する処理対象物A1の投入量や水分含有量等に応じて、送出する加熱空気の温度及び単位時間当たりの送出量が制御されるようになっている。しかしながら、熱源装置4としては、加熱空気を送出できるものであればどのようなものであっても構わない。
チャンバー3aの下部には、熱源装置4によって熱せられた空気(例えば200℃〜300℃の空気:以下「加熱気体」と言う)を導入する導入口3dが設けられており、処理対象物A2は導入口3dから取り入れられた加熱気体によって乾燥処理され、軽量化されて加熱気体とともに上方に吹き上げられ、チャンバー3aの上部に設けられた排気口3eから加熱気体とともに排出される。尚、チャンバー3a内周面には、図示を省略する誘導案内板が、チェーン3cの旋回円周方向に沿って間欠的に多数取り付けられており、この誘導案内板による整流効果も加わって粉砕物が加熱気体とともに上方に吹き上げられるようになっている。
ここで、投入された処理対象物A1のうち、充分な粉砕が行われなかった為に加熱気体とともに上方に排出されずに下方に落下した重量物は、排出口3hから排出される。図1の符号A5はこの排出物を示しており、本実施形態では供給装置2に戻され、処理対象物A1とともに再び加熱粉砕装置3へと投入されるようになっている。
以上のように、加熱粉砕装置3は、一つのチャンバー3a内で処理対象物A1の粉砕処理工程と乾燥処理工程とを行うことが可能となっている。加熱粉砕装置3により粉砕処理された処理対象物A2の粉砕の程度は、例えば粒径1mm以下であり、乾燥の程度は、例えば水分3%以下である。本実施形態に係る加熱粉砕装置3は、上述の様に処理対象物A1を複数のチェーンによって打撃粉砕し且つ乾燥させるものであるが、処理対象物A1を粉砕し且つ乾燥可能なものであればどのようなものであっても構わない。尚、同様な粉砕手段を備えた装置は、例えば特開平6−246178号公報、特開2004−275973号公報に記載されている。
続いて加熱粉砕装置3の排気口3eには加熱手段としての二次加熱装置5が接続されており、即ち加熱粉砕装置3と二次加熱装置5とが一体的に構成され、換言すれば二次加熱装置5が加熱粉砕装置3の一部を構成した形態となっている。粉砕・乾燥された状態の処理対象物A2を含む気体(加熱粉砕装置3からの排気)は、二次加熱装置5の炉内を通過しながら少なくとも400℃以上(例えば450℃〜500℃)で加熱処理され、これにより処理対象物A2に含まれるダイオキシン類などの有害物質の塩素が外され、或いは酸素架橋が切られて無害化処理される(尚、以下では無害化処理された処理対象物を符号A3を用いて表す)。
この無害化処理工程は、二次加熱装置5の内部で行われるほか、二次加熱装置5とサイクロン7とを接続するダクト101の内部においても実行される。即ち、熱源装置4を制御する制御部11は、サイクロン7の入口7aにおける気体温度に基づき熱源装置4を制御するよう構成されており、サイクロン7の入口7aにおける温度が少なくとも400℃以上(例えば450℃〜500℃)となる様に熱源装置4を制御する。このため、二次加熱装置5の内部はもとより、二次加熱装置5とサイクロン7とを接続するダクト101の内部が処理対象物の無害化処理を行う為の無害化処理領域(処理対象物を無害化する為に高温状態を維持する領域)となり、このような領域の全域において無害化処理が実行されるようになっている。
従って無害化処理をより確実に促進させる為には、ダクト101の距離を充分に確保することが好ましい。このため、本実施形態では二次加熱装置5を加熱粉砕装置3の排気口3eに直結しており、このように加熱粉砕装置3と二次加熱装置5とを一体的に構成することで、ダクト101の距離を充分に確保することが可能となるとともに、装置の設置スペースを削減できる。
尚、本実施形態においては、二次加熱装置5は間接加熱方式を用いているので、昇温の際に二次加熱装置5の内部及びその下流側の排気流路(ダクト101内部)において流速が上がることを防止でき、上記無害化処理領域における処理対象物A2の滞留時間を延ばすことができ、処理対象物A2の無害化処理をより一層確実に促進させることができる。しかしながら、燃焼バーナーを二次加熱装置5の炉内に設け、当該燃焼バーナーによる加熱で処理対象物A2を直接加熱することも可能である。
また、熱源としての熱源装置4と二次加熱装置5はダクト105により接続され、そして二次加熱装置5での加熱に用いられた加熱空気がダクト106を介して加熱粉砕装置3に導入される(再利用される)ように構成されているので、加熱粉砕装置3と二次加熱装置5のそれぞれに専用の熱源を設ける必要が無く、装置の設置スペースの削減と低コスト化が図られている。尚、符号B1は熱源装置4から供給される高温の加熱空気を示しており、符号B1’は二次加熱装置5を経由して温度が低下した加熱空気を示している
続いて、図1に戻って無害化された処理対象物A3(無害の土壌粒)は、サイクロン7及び高温集塵装置8によって加熱気体と分離され、コンベヤ12によって貯蔵ピット13へと回収される。
一方、サイクロン7及び高温集塵装置8を通過した排気B2には、HCl・SOx・NOx、Hg等の有害物質が含まれており、このため高温集塵装置8の下流側には排ガス処理装置9が設けられている。この排ガス処理装置9によって、排気B2に含まれるHCl・SOx・NOx等の有害物質が除去され、無害化されて排気B3となり、誘引送風機10の作用によって系外へ排出される。尚、排ガス処理装置9は、例えば湿式洗浄塔、活性炭吸着塔や触媒反応塔より構成される。
以上のように構成された処理システム1によれば、上述したように加熱粉砕装置3が有害物質を含む処理対象物A1の加熱処理と粉砕処理とを同一のチャンバー3a内でほぼ同時に実行し、発生した粉砕物を含む気体が二次加熱装置5により400℃以上で加熱処理された後に、サイクロン7へ向けて排出される。これにより、有害物質を無害化処理する装置とその前処理を行う装置(処理対象物を粉砕・乾燥する装置)との間で処理対象物A1を運搬する必要がなく、更に二次加熱装置5の内部においは粉砕物がそれ単独で流動せずに加熱気体とともに移動しながら無害化処理が行われるので、一連の無害化処理を極めて短時間で行うことができる。
加えて、無害化処理を行う為の手段としてロータリーキルン等の大掛かりな装置が不要となり、処理対象物の粉砕処理工程・乾燥処理工程・無害化処理工程のこれら一連の処理を行う処理装置を極めて省スペース且つ低コストに構成することが可能となる。
尚、以上説明した第1実施形態では、二次加熱装置5を加熱粉砕装置3の排気口3eに直結させたが、加熱粉砕装置3からサイクロン7に至る流路の途中に設けても構わない。しかしながら、本実施形態の様に二次加熱装置5を加熱粉砕装置3の排気口3eに直結させれば、サイクロン7の入口7aまでの排気流路長を確保することができ、そしてこの排気流路を無害化処理領域として利用できるので、より確実に無害化処理を促進させることができる。
続いて、図3及び図4を参照しながら本発明の第2実施形態について説明する。ここで、図3は本発明の第2実施形態に係る処理システム1’の全体構成を示すブロック図、図2は加熱粉砕装置3’からサイクロン7へ至る排気流路を示す図であり、また加熱粉砕装置3’の断面構造を示す図である。尚、図3及び図4では第1実施形態における構成要素と同一の符号を付しており、また以下ではその説明は省略する。
第1実施形態と異なる点は、熱源装置4が、加熱粉砕装置3’の加熱空気導入口3dに直接接続されている点であり、これにより加熱粉砕装置3’のチャンバー3a内で粉砕物を400℃以上に直接加熱処理するようになっている。
即ち、処理対象物A1は、回転する複数のチェーン3cによって細かく粉砕されながら下方に落下し、その後粉砕物となって加熱気体とともに上方に吹き上げられて排気口3eから排出されるが、導入口3dから導入される高温の加熱気体によって排気口3eから排出される前に上記粉砕物が少なくとも400℃以上(例えば450℃〜500℃)に加熱処理され、即ちダイオキシン類などの有害物質の分解処理(無害化処理)が行わる。
このように処理システム1’における加熱粉砕装置3’は、有害物質を含む処理対象物の粉砕処理工程及び乾燥処理工程に加えて、更に無害化処理工程(高温加熱処理工程)を同一チャンバー内で行うので、処理システム1’を極めて省スペース且つ低コストに構成することが可能となる。
尚、本実施形態においても上記第1実施形態と同様に、サイクロン7に至るダクト101を無害化処理領域として利用し、この無害化処理領域の全域で無害化処理を行うよう熱源装置4を制御することでより一層確実に無害化処理を促進させることができる。
本発明に係る有害物質処理システムの全体構成を示すブロック図。 本発明に係る有害物質処理システムの加熱粉砕装置からサイクロンへ至る排気流路を示す図であり、また加熱粉砕装置の断面構造を示す図。 本発明の他の実施形態に係る有害物質処理システムの全体構成を示すブロック図。 本発明の他の実施形態に係る有害物質処理システムの加熱粉砕装置からサイクロンへ至る排気流路を示す図であり、また加熱粉砕装置の断面構造を示す図。
符号の説明
1、1’ 処理システム
2 供給装置
3、3’ 加熱粉砕装置
3a チャンバー
3b 回転軸
3c チェーン
3d 導入口
3e 排気口
3f モータ
3g 投入口
3h 排出口
4 熱源装置
5 二次加熱装置
6 集塵装置
7 サイクロン
7a サイクロン入口
8 高温集塵装置
9 排ガス処理装置
10 誘引送風機
11 制御装置、
12 コンベヤ
13 貯蔵ピット
30 粉砕手段

Claims (11)

  1. 加熱された気体を導入する気体導入口及び排気の為の排気口並びにダイオキシン類含有の有害物質を含む処理対象物を投入する投入口を備えたチャンバー内に、前記処理対象物を粉砕する粉砕手段を備え、前記チャンバー内で前記処理対象物の粉砕処理と加熱処理とを実行し、発生した粉砕物を気体とともに前記排気口から排出する加熱粉砕装置であって、
    前記粉砕物が450〜500℃で加熱処理された後に、当該粉砕物が気体とともに前記排気口から排出されるよう、前記加熱処理が行われることを特徴とする加熱粉砕装置。
  2. 加熱された気体を導入する気体導入口及び排気の為の排気口並びにダイオキシン類含有の有害物質を含む処理対象物を投入する投入口を備えたチャンバー内に、前記処理対象物を粉砕する粉砕手段を備え、前記チャンバー内で前記処理対象物の粉砕処理と加熱処理とを実行し、発生した粉砕物を気体とともに前記排気口から排出する加熱粉砕装置であって、
    前記排気口に加熱手段が直結され、
    前記加熱手段によって前記粉砕物を含む気体を450〜500℃で加熱処理した後に排出することを特徴とする加熱粉砕装置。
  3. 請求項2に記載の加熱粉砕装置において、前記加熱手段が、間接加熱方式によって前記粉砕物を含む気体を加熱することを特徴とする加熱粉砕装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の加熱粉砕装置において、前記粉砕手段が、回転軸と、当該回転軸の軸線方向に多段状に取り付けられるチェーンと、を備えて構成され、前記回転軸の回転に伴い前記チェーンが前記処理対象物を打撃粉砕することを特徴とする加熱粉砕装置。
  5. 加熱された気体を導入する気体導入口及び排気の為の排気口並びにダイオキシン類含有の有害物質を含む処理対象物を投入する投入口を備えたチャンバー内に、前記処理対象物を粉砕する粉砕手段を備え、前記チャンバー内で前記処理対象物の粉砕処理と加熱処理とを実行し、発生した粉砕物を気体とともに前記排気口から排出する加熱粉砕装置と、
    前記加熱粉砕装置の下流に設けられ、前記加熱粉砕装置から排出された気体に含まれる前記粉砕物を回収する集塵装置と、
    前記集塵装置の下流に設けられ、前記集塵装置を通過した気体の無害化処理を行う排ガス処理装置と、を備えた有害物質の処理システムであって、
    前記加熱粉砕装置に、又は前記加熱粉砕装置の排気口から前記集塵装置に至る気体の流路に、前記粉砕物を含む気体を450〜500℃に加熱する加熱手段を備えたことを特徴とする有害物質の処理システム。
  6. 請求項5に記載の有害物質の処理システムにおいて、前記集塵装置の入口における気体の温度に基づいて前記加熱手段を制御する、
    ことを特徴とする有害物質の処理システム。
  7. 請求項5または6に記載の有害物質の処理システムにおいて、前記加熱手段が、前記加熱粉砕装置の排気口に直結されている、
    ことを特徴とする有害物質の処理システム。
  8. 請求項5から7のいずれか1項に記載の有害物質の処理システムにおいて、前記加熱手段が、間接加熱方式によって気体を加熱することを特徴とする有害物質の処理システム。
  9. 請求項8に記載の有害物質の処理システムにおいて、加熱気体を送出する熱源装置からの加熱気体を前記加熱手段に導入し、前記加熱手段の熱源として利用された加熱気体の一部又は全部を前記加熱粉砕装置の前記導入口から前記チャンバー内に送り込む、
    ことを特徴とする有害物質の処理システム。
  10. 請求項5から9のいずれか1項に記載の有害物質の処理システムにおいて、前記加熱粉砕装置における前記粉砕手段が、回転軸と、当該回転軸の軸線方向に多段状に取り付けられるチェーンと、を備えて構成され、前記回転軸の回転に伴い前記チェーンが前記処理対象物を打撃粉砕することを特徴とする有害物質の処理システム。
  11. 加熱された気体を導入する気体導入口及び排気の為の排気口並びにダイオキシン類含有の有害物質を含む処理対象物を投入する投入口を備えたチャンバー内に、前記処理対象物を粉砕する粉砕手段を備えた加熱粉砕装置によって前記処理対象物を粉砕し且つ乾燥する粉砕乾燥処理工程と、
    前記加熱粉砕装置内において、又は前記加熱粉砕装置の排気口から下流側の排ガス流路において、前記粉砕乾燥処理工程により生じた粉砕物を450〜500℃に加熱処理する加熱処理工程と、
    を含むことを特徴とする有害物質の処理方法。
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