JP4353490B2 - 揮発性有機化合物を含む汚染土壌の浄化装置 - Google Patents
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Description
【0001】
本発明は、油分などの揮発性有機化合物を含んだ汚染土壌を加熱して浄化する揮発性有機化合物を含む汚染土壌の浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、産業活動に伴って各事業所の敷地内やその周辺地域の土壌が油等の揮発性有機化合物の廃液によって汚染され、その土壌の地下を流れる地下水にまで汚染が及んでいるといったことが取り沙汰されて問題となっている。このように汚染された土壌を処理する方法として、その土壌を掘削して加熱用ロータリーキルン等へ投入し、加熱用ロータリーキルンに備えたバーナで加熱して土壌中にしみ込んでいる揮発性有機化合物を揮発させて土壌の浄化処理を行うと共に、揮発した揮発性有機化合物を別途設けたアフターバーナで燃焼して分解し、無害化して大気中へ排出するようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来装置では、加熱用ロータリーキルンから排出される処理土壌は温度も高く、取り扱いにくいものとなっている。また、排ガス中の揮発性有機化合物をアフターバーナによって燃焼分解しているが、その排ガスはかなりの熱量を保有しており、その熱量を大気中へ排出していて経済的ではないという問題点があった。
【0004】
本発明は上記の点に鑑み、汚染土壌を浄化処理して取り扱いやすい処理土壌とし、また排ガス熱を有効利用して経済的に浄化処理を行うことができる揮発性有機化合物を含む汚染土壌の浄化装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の課題を解決するために、請求項1記載の揮発性有機化合物を含む汚染土壌の浄化装置にあっては、揮発性有機化合物を含む汚染土壌を加熱処理するバーナを備えた加熱用ロータリーキルンを配設し、該加熱用ロータリーキルンの排気ダクトを集塵機を介して排ガス中の揮発性有機化合物を燃焼させる脱臭炉に連結する一方、加熱用ロータリーキルンから排出される加熱土壌を受け入れて連続的に混合しながら排出する連続式混合手段を配設し、該連続式混合手段には加熱土壌に水を噴射する水噴射ノズルを備えると共に、連続式混合手段の排気ダクトの下流には集塵機を配設し、かつ前記脱臭炉の排気ダクトを分岐した分岐ダクトを連続式混合手段の集塵機手前の排気ダクトに連結したことを特徴としている。
【0006】
また、請求項2記載の揮発性有機化合物を含む汚染土壌の浄化装置にあっては、前記連続式混合手段がロータリーキルンであることを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1記載の揮発性有機化合物を含む汚染土壌の浄化装置によれば、加熱用ロータリーキルンのバーナを燃焼させながら揮発性有機化合物を含む汚染土壌を加熱用ロータリーキルン内に投入すると共に、脱臭炉のバーナを燃焼させて脱臭炉内を高温雰囲気に維持させる。汚染土壌は加熱用ロータリーキルン内を転動流下していく間に高温ガスに晒されて加熱され、汚染土壌中の揮発性有機化合物は揮発分離する。揮発分離した揮発性有機化合物を含む排ガスは加熱用ロータリーキルンの排気ダクトを介して脱臭炉内へと導入され、脱臭炉内で揮発性有機化合物は完全燃焼される。
【0009】
一方、加熱用ロータリーキルンから排出される加熱土壌は連続式混合手段に投入され、連続式混合手段において水噴射ノズルから噴射される水を浴び、連続式混合手段内を移動する間に適当に混ざり合って土壌温度が低下すると共に、含水率も少し上昇して取り扱いやすい土壌となる。連続式混合手段内にて発生する水蒸気やダストは排風機によって吸引排気されて排気ダクトを下流へと流れ、ダスト分は集塵機にて捕捉される。
【0010】
また、脱臭炉の排気ダクトを分岐した分岐ダクトを連続式混合手段の集塵機手前の排気ダクトに連結し、脱臭炉から排気される高温ガスと連続式混合手段から導出されるガスとを混合させて水蒸気の露結温度以上にガス温度を高めている。
【0011】
このように、加熱用ロータリーキルンから排出される加熱土壌を連続式混合手段において水を噴射して加熱土壌の温度を下げると共に適度に含水率を高めるので、取り扱いやすい状態となり、コンベヤ等によって工場内の所定の堆積場所等に難なく搬送することができ、また脱臭炉から排気される高温ガスと連続式混合手段から導出されるガスとを混合させてガス温度を高めることで下流の集塵機等での露結による弊害を防止しており、脱臭炉の排気ガス熱の有効利用を図ることによって経済的に浄化処理を行うことができる。
【0012】
また、本発明の請求項2記載の揮発性有機化合物を含む汚染土壌の浄化装置によれば、連続式混合手段としてロータリーキルンを採用すれば、汚染土壌を加熱する加熱用ロータリーキルンと略同様な構造であるので、装置全体のバランスをとりやすくてシステム構築が容易にできる。
【0013】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0014】
図中の1は、油等の揮発性有機化合物によって汚染された土壌を掘削したものを加熱して浄化処理する加熱用ロータリーキルンであって、内部に多数の掻上げ羽根を周設した円筒状のドラム2を回転自在に傾斜支持し、駆動装置(図示せず)により所定の速度で回転させている。前記ドラム2の一端には投入ホッパ3を、他端には排出ホッパ4を配設しており、投入ホッパ3を介してドラム2内へ臨ませた投入コンベヤ5により汚染土壌をドラム2内に投入し、掻上げ羽根で掻上げながらドラム2内を転動流下させる間に、排出ホッパ4側に配設したバーナ6から供給する熱風によって汚染土壌を加熱し、汚染土壌中に含まれる揮発性有機化合物を揮発分離させると共に、浄化された土壌を排出ホッパ4の排出口7より排出するようにしている。
【0015】
加熱用ロータリーキルン1の投入ホッパ3上部には揮発分離される揮発性有機化合物を含む排ガスを排出する排気ダクト8を連結しており、該排気ダクト8はその途中にガス中のダスト分を除去するサイクロン式集塵機やバグフィルタ等の集塵機9とガスを吸引する排風機10とを介して脱臭炉11の入口側に連結している。
【0016】
脱臭炉11には炉内温度を所定値に維持するためのバーナ12を備えており、炉内に導入される排ガスを高温雰囲気に晒すことによって排ガス中の揮発性有機化合物を燃焼分解するようにしている。なお、脱臭炉11は揮発性有機化合物が完全に燃焼分解するように、炉内温度を例えば、略750℃以上の高温を維持するようにバーナ12の燃焼量をコントロ−ルし、また排ガスが炉内を通過するのに少なくとも略1乃至2秒以上かかる程度の炉長さを確保することが好ましい。
【0017】
前記脱臭炉11から排出される排ガスは高温であり、この排ガス熱を有効に利用するために、脱臭炉11の排気ダクト13の途中には第一の熱交換器14を配設している。そして、前記加熱用ロータリーキルン1の排気ダクト8も第一の熱交換器14に連結し、加熱用ロータリーキルン1の排ガスと脱臭炉11の排ガスとの間を熱交換させて加熱用ロータリーキルン1の排ガスの温度を高めてから脱臭炉11に導入させており、これによって脱臭炉11のバーナ12の燃焼量を削減するようにすると好ましい。
【0018】
また、第一の熱交換器14を通過した脱臭炉11の排ガスはまだ高い温度を維持しており、この排ガス熱を更に有効利用するために、第一の熱交換器14下流に第二の熱交換器15を設置して脱臭炉11の排気ダクト13を連結している。この第二の熱交換器15には脱臭炉11のバーナ12に燃焼用空気を供給する脱臭バーナファン16の供給ダクト17を連結し、燃焼用空気温度を高めてバーナ12に供給することによってバーナ12の燃焼量を削減するようにすると好ましい。第二の熱交換器15を通過した脱臭炉11の排ガスは煙突18より大気中に放出される。
【0019】
また、第二の熱交換器15を通過した燃焼用空気は脱臭炉11のバーナ12へと導入されるが、供給ダクト17を分岐させた分岐ダクト19を加熱用ロータリーキルン1のバーナ6側へと連結し、分岐ダクト19に配設したファン20によって加熱された空気を加熱用ロータリーキルン1のバーナ6側に供給し、バーナ6の燃焼用空気として利用するようにしてバーナ6の燃焼量を削減するようにすると好ましい。なお、第二の熱交換器15を通過した脱臭炉11の排気ダクト13を分岐して加熱用ロータリーキルン1のバーナ6側へと連結し、煙突18から放出するガスの一部をバーナ16に供給して燃焼用空気として有効利用することもできる。
【0020】
21は加熱ロータリーキルン1の排出口7から排出される加熱土壌を冷却するための連続式混合手段である冷却用ロータリーキルンであり、構造は加熱用ロータリーキルン1と略同様なものであり、内部に多数の掻上げ羽根を周設した円筒状のドラム22を回転自在に傾斜支持し、駆動装置(図示せず)により所定の速度で回転させている。
【0021】
前記ドラム22の一端には投入ホッパ23を、他端には排出ホッパ24を配設しており、投入ホッパ23の開口部より加熱土壌を受け入れてドラム22を通過させて排出ホッパ24の排出口25から排出するようにしている。なお、加熱用ロータリーキルン1から排出される加熱土壌を適宜搬送手段で冷却用ロータリーキルン21の投入ホッパに供給するようにしても良いが、加熱用ロータリーキルン1を冷却用ロータリーキルン21の上位に設置する階層構造とし、加熱用ロータリーキルン1の排出口7と下位の冷却用ロータリーキルン21の投入ホッパ23の開口部と密閉シュートで連結するようにすれば搬送手段も不要で、また埃も飛散することもなくて好ましい。
【0022】
26は冷却用ロータリーキルン21の投入ホッパ23側に配設した水噴射ノズルであって、該水噴射ノズ26は図示しない水供給源から供給される水をドラム22内に噴射するようにしてあり、ドラム内22に供給される加熱土壌に水を適宜量噴射しながら加熱土壌を冷却するものであり、水を浴びた加熱土壌はドラム22内を転動流下しながら混ざり合って温度がさがると共に埃がで出にくい程度に含水率を高めて取り扱いしやすい状態となって排出口25から排出される。
【0023】
冷却用ロータリーキルン21の排出ホッパ24の上部には排気ダクト27が連結されており、該排気ダクト27の下流に配設した排風機28によってドラム22内にて舞い上げるダストや水蒸気を吸引排気し、サイクロン集塵機やバグフィルタ等の集塵機29に導いてダスト分を捕捉し、清浄となってガスを煙突18から放出している。
【0024】
また、冷却用ロータリーキルン21から導出される排ガスは水蒸気を含んだガスとなっているので、冷却用ロータリーキルン21の排気ダクト27を下流へと流れる間に露結する可能性があるために、冷却用ロータリーキルン21に近い排気ダクトの適宜位置にバーナ等の加熱供給源を配設して排気されるガスを加熱して露結しないようにすると良い。図示例では、脱臭炉11から排気される排ガスの保有する熱を有効利用するために、第二の熱交換器15下流の排気ダクト13を分岐し、その分岐ダクト30を集塵機29手前の排気ダクト27に連結し、排気ダクト27に配設したファン31によ高温の排ガスを排気ダクト27内に導入し、冷却用ロータリーキルン21から排気されるガスに合流させてその温度を上昇させ、露結させないようにして集塵機29、排風機28を通過させて煙突18から放出するようにしている。この露結防止によって集塵機29としてバグフィルターも採用可能となる。
【0025】
なお、図示しないが、前記した排気ダクト8、13、供給ダクト17、分岐ダクト19、30には風量を調整できるダンパーを適宜設置し、各排気ダクトに必要な風量が流れるようにコントロールしている。
【0026】
しかして、揮発性有機化合物を含む汚染土壌を浄化処理する場合には、先ず、脱臭バーナファン16を起動して燃焼用空気を脱臭炉11のバーナ12に供給しながらバーナ12を燃焼させ、脱臭炉11内を揮発性有機化合物を完全に燃焼分解できる炉内温度、例えば、略750℃以上の適宜値となるようにコントロールする。また、加熱用ロータリーキルン1を回転させながら排風機10を起動し、分岐ダクト19を介して加熱用ロータリーキルン1のバーナ6に燃焼用空気を供給しながらバーナ6を燃焼させる。
【0027】
そして、投入コンベヤ5によって加熱用ロータリーキルン1の投入ホッパ3側から掘削した揮発性有機化合物を含んだ汚染土壌をドラム2内へ投入し、汚染土壌がドラム2内を転動流する間にバーナ6の熱風と接触させ、土壌を例えば、略180℃程度に加熱して土壌中に含まれている揮発性有機化合物を揮発分離させ、浄化された土壌を排出ホッパ4側の排出口7より排出する。
【0028】
一方、加熱用ロータリーキルン11から排気される揮発性有機化合物を含んだ排ガスは集塵機9にてダスト分を除去した後、第一の熱交換器14へと導入され、脱臭炉11から排出される高温の排ガスと熱交換されてガス温度を高められる。このガス温度を高められた排ガスは脱臭炉11へと導入され、脱臭炉11内の高温ガスと接触してガス中に含まれる揮発性有機化合物は完全に燃焼され、臭気やダイオキシン等も分解されて無害となる。
【0029】
このとき、汚染土壌中に油分を含んでいれば、この油分が脱臭炉11内にて燃焼して燃焼熱を発生させ、燃焼炉内温度を相当上昇させることとなる。この燃焼熱が多量であればバーナ12によって燃焼熱を少し補充するだけで脱臭炉11内の温度を略750℃程度以上に保つことができる。脱臭炉11から排出される高温の排ガスは排気ダクト13を介して第一の熱交換器14、第二の熱交換器15を通過して煙突18より大気中に放出される。
【0030】
また、脱臭バーナファン16から供給する燃焼用空気は第二の熱交換器15を通過する間に熱交換されて空気温度が高められて脱臭炉11のバーナ12に供給される。また、加熱された空気は分岐ダクト19を介して加熱用ロータリーキルン1のバーナ6側にも供給されて燃焼用空気として使用される。
【0031】
また、加熱用ロータリーキルン1への土壌の供給が開始されると、冷却用ロータリーキルン21を回転させると共に排風機28、ファン31を起動させる。そして加熱用ロータリーキルン1の排出口7から略180℃程度の加熱土壌が排出されてくると、この加熱土壌を投入ホッパ23の開口部から冷却用ロータリーキルン21のドラム22内に導入すると共に、ドラム22内の加熱土壌に向けて水供給源(図示せず)から供給される水を水噴射ノズル26から噴射する。水を浴びた加熱土壌はドラム22内を転動流下する間に適当に混ざり合って適当な温度まで冷却されると共に、埃が出にくい程度にまで含水率が高まり、取り扱いやすい状態となって排出口25から排出される。このときの冷却処理土壌は、例えば、土壌温度は50℃、含水率は2%程度とすると良い。なお、水の噴射量は処理後の土壌の温度と含水率を考慮しながら適宜決定すると良い。
【0032】
冷却用ロータリーキルン21では加熱土壌に水を噴射するために水蒸気と埃を含んだガスが排気ダクト27を通して排出されるが、脱臭炉15の高温の排ガスの一部を分岐ダクト30を介して排気ダクト27内に導入し、冷却用ロータリーキルン21の排ガスと混合させてそのガス温度を水蒸気が露結しない程度にまで高め、下流の集塵機29にて埃を捕捉し、清浄となったガスを煙突18より放出する。
【0033】
このように、加熱用ロータリーキルン1にて加熱した土壌を冷却用ロータリーキルン21にて水を噴射して冷却するようにしたので、処理土壌が適当な温度まで冷却されると共に、埃が出にくい程度にまで含水率が高まって取り扱いやすい状態となり、コンベヤ等によって工場内の所定の堆積場所等に難なく搬送することができ、汚染土壌の加熱浄化処理を行うのに好適な装置となる。
【0034】
なお、上記実施例では加熱ロータリーキルン1から排出される加熱土壌に水を噴射して混合する装置として冷却用ロータリーキルン21を採用したが、これは加熱用ロータリーキルン1と略同様な構造であるために装置全体のバランスをとりやすくてシステム構築が容易にできからであるが、冷却用ロータリーキルン21に代えて混合羽根によって混合しながら前方へと送る連続式混合機等の各種の連続式混合手段を採用することもできる。
【0035】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項1記載の揮発性有機化合物を含む汚染土壌の浄化装置によれば、揮発性有機化合物を含む汚染土壌を加熱処理するバーナを備えた加熱用ロータリーキルンを配設し、該加熱用ロータリーキルンの排気ダクトを集塵機を介して排ガス中の揮発性有機化合物を燃焼させる脱臭炉に連結する一方、加熱用ロータリーキルンから排出される加熱土壌を受け入れて連続的に混合しながら排出する連続式混合手段を配設し、該連続式混合手段には加熱土壌に水を噴射する水噴射ノズルを備えると共に、連続式混合手段の排気ダクトの下流には集塵機を配設し、かつ前記脱臭炉の排気ダクトを分岐した分岐ダクトを連続式混合手段の集塵機手前の排気ダクトに連結したので、汚染土壌を加熱処理できると共に、加熱土壌を冷却して適度に含水率も高めて取り扱いやすい状態とし、処理土壌の搬送等の処理も容易に行うことができ、汚染土壌の浄化処理に好適な装置となり、また、加熱土壌に水を噴射する連続式混合手段から排出されるガスの露結防止を脱臭炉の排ガス熱を利用して経済的に行える。
【0036】
また、請求項2記載の揮発性有機化合物を含む汚染土壌の浄化装置によれば、前記連続式混合手段がロータリーキルンであるので、汚染土壌を加熱する加熱用ロータリーキルンと略同様な構造であって、装置全体のバランスをとりやすくてシステム構築が容易にでき、汚染土壌の処理に好適な装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る揮発性有機化合物を含む汚染土壌の浄化装置の一実施例を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1…加熱用ロータリーキルン 6…バーナ
8、13…排気ダクト 9…集塵機
11…脱臭炉 12…バーナ
14…第一の熱交換器 15…第二の熱交換器
16…脱臭バーナファン 17…供給ダクト
19、30…分岐ダクト 21…冷却用ロータリーキルン
26…水噴射ノズル 29…集塵機
Claims (2)
- 揮発性有機化合物を含む汚染土壌を加熱処理するバーナを備えた加熱用ロータリーキルンを配設し、該加熱用ロータリーキルンの排気ダクトを集塵機を介して排ガス中の揮発性有機化合物を燃焼させる脱臭炉に連結する一方、加熱用ロータリーキルンから排出される加熱土壌を受け入れて連続的に混合しながら排出する連続式混合手段を配設し、該連続式混合手段には加熱土壌に水を噴射する水噴射ノズルを備えると共に、連続式混合手段の排気ダクトの下流には集塵機を配設し、かつ前記脱臭炉の排気ダクトを分岐した分岐ダクトを連続式混合手段の集塵機手前の排気ダクトに連結したことを特徴とする揮発性有機化合物を含む汚染土壌の浄化装置。
- 前記連続式混合手段がロータリーキルンであることを特徴とする請求項1記載の揮発性有機化合物を含む汚染土壌の浄化装置。
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