JP4070678B2 - 汚染土壌の浄化可能なアスファルトプラント - Google Patents

汚染土壌の浄化可能なアスファルトプラント Download PDF

Info

Publication number
JP4070678B2
JP4070678B2 JP2003280572A JP2003280572A JP4070678B2 JP 4070678 B2 JP4070678 B2 JP 4070678B2 JP 2003280572 A JP2003280572 A JP 2003280572A JP 2003280572 A JP2003280572 A JP 2003280572A JP 4070678 B2 JP4070678 B2 JP 4070678B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chute
soil
branch
damper
aggregate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003280572A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005048411A (ja
Inventor
明宏 山本
Original Assignee
日工株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日工株式会社 filed Critical 日工株式会社
Priority to JP2003280572A priority Critical patent/JP4070678B2/ja
Publication of JP2005048411A publication Critical patent/JP2005048411A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4070678B2 publication Critical patent/JP4070678B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Road Paving Machines (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Description

本発明は、道路舗装材であるアスファルト混合物を製造するアスファルトプラントに関し、特に、軽油、重油などの油分を含んだ汚染土壌も浄化処理可能としたアスファルトプラントに関する。
近年、産業活動に伴って各事業所の敷地内やその周辺地域の土壌が油などの揮発性汚染物質の廃液によって汚染され、その土壌の地下を流れる地下水にまで汚染が及んでいるといったことが取り沙汰されて問題となっている。このように油を含有する土壌を処理するために、一つの方法として、その土壌を掘削して汚染土壌の浄化処理プラントにて加熱処理し、土壌に染み込んでいる揮発性汚染物質を燃焼分解させることによって土壌の浄化処理を行うようにしたものがある。
本出願人は、汚染土壌を加熱浄化処理する装置としてアスファルト混合物製造用のアスファルトプラントの利用に着目し、これらの設備を利用して汚染土壌の浄化可能なアスファルトプラントを構築し、少ない設備投資で汚染土壌の浄化処理が実現できると考え、これに関して本出願人は既に特許出願している(特許文献1参照。)。
特許文献1では、アスファルトプラントの骨材加熱用ドライヤに汚染土壌を供給して加熱浄化処理し、加熱浄化処理を終えた土壌をドライヤの排出シュートを介してプラントの垂直搬送装置に投入し、垂直搬送装置によってプラント上部まで一旦持ち上げた後、垂直搬送装置の上部排出シュート途中に備えた分岐シュートから排出させて加熱浄化処理した土壌を取り出すようにしている。
ところで、この従来例を示す図7からも分かるように、前記垂直搬送装置101の上部排出シュート102における分岐シュート103との分岐部の下流側下部には、上部排出シュート102を流れ落ちてくる材料が骨材か土壌かにより、排出方向をプラント本体104側か分岐シュート103側かに振り分ける経路変更用ダンパー105を回動自在に備えており、土壌を排出するときには、前記経路変更用ダンパー105を図中の実線位置へ回動操作し、プラント本体104側へのシュート経路を閉鎖し、かつ分岐シュート103側へのシュート経路を開放してから排出する一方、骨材を排出するときには、経路変更用ダンパー105を図中の二点鎖線位置へ回動操作し、分岐シュート103側へのシュート経路を閉鎖し、かつプラント本体104側へのシュート経路を開放してから排出するようにしている。
特開2003−80226号公報
しかしながら、上記構造の経路変更用ダンパーのように、ダンパーの回動のみでプラント本体側と分岐シュート側の両方共を確実に閉鎖させることは、ダンパーのサイズなどに微調整を要して非常に困難である。また、分岐シュート入口に材料が付着してしまえばたちまち噛み込みが生じて完全に閉鎖させることができなくなってしまい、そうなればプラント本体側に土壌が送られてしまう場合も考えられ、そのような場合にはアスファルト混合物の品質が保持できないおそれがある。また、経路変更用ダンパーの取り付け位置は上部排出シュートを流下してくる材料の通り道にあたるため、ダンパーの開放時、或いは閉鎖時にかかわらず、骨材や土壌などが常に勢いよく接触するなどして、メンテナンス上あまり好ましいものではなかった。
本発明は上記の点に鑑み、排出シュートにおける分岐シュートとの分岐部に備えるダンパーの構造を工夫し、簡単な構造でありながら少なくともプラント本体側に土壌が送られてしまうおそれがなく、かつメンテナンス性に優れたものとした汚染土壌の浄化可能なアスファルトプラントを提供することを課題とする。
本発明は上記の課題を解決するために、請求項1記載の汚染土壌の浄化可能なアスファルトプラントにあっては、骨材を加熱乾燥する回転式のドライヤを備え、該ドライヤに配設した排出シュートから排出する加熱骨材を垂直搬送装置によってプラント本体へと供給するアスファルトプラントにおいて、前記ドライヤを骨材加熱用と汚染土壌加熱浄化用との兼用の加熱手段として構成し、前記垂直搬送装置の上部排出シュートの途中に土壌排出用の分岐シュートを配設し、該分岐シュートの途中には開閉ゲートを備えると共に、前記上部排出シュートにおける分岐シュートとの分岐部の下流側上部にはプラント本体側へのシュート経路を開閉するダンパーを回動自在に備え、土壌を排出するときには、前記開閉ゲートを開放し、かつダンパーを閉動作してプラント本体側へのシュート経路を閉鎖してから排出する一方、骨材を排出するときには、開閉ゲートを閉鎖し、かつダンパーを開動作してプラント本体側へのシュート経路を開放してから排出し、骨材を分岐シュート内に満たして溢れさせることでプラント本体側へ流下させるように構成したことを特徴としている。
また、請求項2記載の汚染土壌の浄化可能なアスファルトプラントにあっては、骨材を加熱乾燥する回転式のドライヤを備え、該ドライヤに配設した排出シュートから排出する加熱骨材を垂直搬送装置によってプラント本体へと供給するアスファルトプラントにおいて、前記ドライヤを骨材加熱用と汚染土壌加熱浄化用との兼用の加熱手段として構成し、ドライヤの排出シュートの途中に土壌排出用の分岐シュートを配設し、該分岐シュートの先端部を搬送装置に連結すると共に、排出シュートにおける分岐シュートとの分岐部の下流側上部には垂直搬送装置側へのシュート経路を開閉するダンパーを回動自在に備え、土壌を排出するときには、前記搬送装置を駆動し、かつダンパーを閉動作して垂直搬送装置側へのシュート経路を閉鎖してから排出する一方、骨材を排出するときには、搬送装置の駆動を停止し、かつダンパーを開動作して垂直搬送装置側へのシュート経路を開放してから排出し、骨材を分岐シュート内に満たして溢れさせることで垂直搬送装置側へ流下するように構成したことを特徴としている。
本発明の請求項1記載の汚染土壌の浄化可能なアスファルトプラントによれば、ドライヤを骨材加熱用と汚染土壌加熱浄化用との兼用の加熱手段として構成し、前記垂直搬送装置の上部排出シュートの途中に土壌排出用の分岐シュートを配設し、該分岐シュートの途中には開閉ゲートを備えると共に、前記上部排出シュートにおける分岐シュートとの分岐部の下流側上部にはプラント本体側へのシュート経路を開閉するダンパーを回動自在に備え、土壌を排出するときには、前記開閉ゲートを開放し、かつダンパーを閉動作してプラント本体側へのシュート経路を閉鎖してから排出する一方、骨材を排出するときには、開閉ゲートを閉鎖し、かつダンパーを開動作してプラント本体側へのシュート経路を開放してから排出し、骨材を分岐シュート内に満たして溢れさせることでプラント本体側へ流下させるように構成したので、簡単な構造でありながらダンパーを閉動作した際にはプラント本体側へのシュート経路を確実に閉鎖することができ、アスファルト混合物中に土壌が混入してしまうようなおそれは全くない。また、ダンパー解放時にはダンパーに骨材などが接触しない構造であるため、メンテナンス性に優れている。
また、請求項2記載の汚染土壌の浄化可能なアスファルトプラントによれば、ドライヤを骨材加熱用と汚染土壌加熱浄化用との兼用の加熱手段として構成し、ドライヤの排出シュートの途中に土壌排出用の分岐シュートを配設し、該分岐シュートの先端部を搬送装置に連結すると共に、排出シュートにおける分岐シュートとの分岐部の下流側上部には垂直搬送装置側へのシュート経路を開閉するダンパーを回動自在に備え、土壌を排出するときには、前記搬送装置を駆動し、かつダンパーを閉動作して垂直搬送装置側へのシュート経路を閉鎖してから排出する一方、骨材を排出するときには、搬送装置の駆動を停止し、かつダンパーを開動作して垂直搬送装置側へのシュート経路を開放してから排出し、骨材を分岐シュート内に満たして溢れさせることで垂直搬送装置側へ流下するように構成したので、簡単な構造でありながらダンパーを閉動作した際には垂直搬送装置側へのシュート経路を確実に閉鎖することができ、アスファルト混合物中に土壌が混入してしまうようなおそれは全くない。また、ダンパー解放時にはダンパーに骨材などが接触しない構造であるため、メンテナンス性に優れている。
本発明に係る請求項1記載の汚染土壌の浄化可能なアスファルトプラントでは、汚染土壌を加熱浄化するときには、先ず、分岐シュートに備えた開閉ゲートを開放すると共に、垂直搬送装置の上部排出シュートに備えたダンパーを閉動作し、プラント本体側へのシュート経路を完全に閉鎖する。そして、ドライヤにて汚染土壌を加熱浄化し、浄化した土壌を垂直搬送装置にて持ち上げて上部排出シュートより排出していく。このとき、土壌はダンパーに遮られてプラント本体側へ排出されることはなく、全て分岐シュート側へと排出されていき、開閉ゲートを通過していって外部へと排出される。
一方、骨材を加熱乾燥するときには、先ず、分岐シュートの開閉ゲートを閉鎖すると共に、垂直搬送装置の上部排出シュートのダンパーを開動作し、プラント本体側へのシュート経路を開放する。そして、ドライヤにて骨材を加熱乾燥し、乾燥した骨材を垂直搬送装置にて持ち上げて上部排出シュートより排出していく。このとき、骨材は最初暫くの間は分岐シュート側へ排出されていくものの、閉鎖した開閉ゲートによって分岐シュート内に貯留されていく。そして、やがて分岐シュート内が骨材で満たされて溢れ出すと、後から流れてくる骨材はその上を乗り越えていってプラント本体側へと排出されていく。また、再度汚染土壌を加熱浄化する場合には、上記と同様に分岐シュートの開閉ゲートを開放する。このとき、分岐シュート内に貯留されていた骨材は土壌排出側へ排出されることとなるが、土壌中に骨材が多少混入する分には特に問題はない。
また、請求項2記載の汚染土壌の浄化可能なアスファルトプラントでは、汚染土壌を加熱浄化するときには、先ず、分岐シュートの先端部に連結した搬送装置を駆動すると共に、ドライヤの排出シュートに備えたダンパーを閉動作し、垂直搬送装置側へのシュート経路を完全に閉鎖する。そして、前記と同様に、ドライヤにて汚染土壌を加熱浄化し、浄化した土壌をドライヤの排出シュートより排出していく。このとき、土壌はダンパーに遮られて垂直搬送装置側へ排出されることはなく、全て分岐シュート側へと排出されていき、搬送装置を介して外部へと排出される。
一方、骨材を加熱乾燥するときには、先ず、分岐シュート先端部の搬送装置を停止すると共に、ドライヤの排出シュートのダンパーを開動作し、垂直搬送装置側へのシュート経路を開放する。そして、前記と同様に、ドライヤにて骨材を加熱乾燥し、乾燥した骨材をドライヤの排出シュートより排出していく。このとき、骨材は最初暫くの間は分岐シュート側へ排出されていくものの、搬送装置の停止によって搬送されずに分岐シュート内に貯留されていく。そして、やがて分岐シュート内が骨材で満たされて溢れ出すと、後から流れてくる骨材はその上を乗り越えていって垂直搬送装置側へと排出されていく。また、再度汚染土壌を加熱浄化する場合には、上記と同様に分岐シュート先端部の搬送装置を駆動する。このとき、分岐シュート内に貯留されていた骨材は搬送装置を介して土壌排出側へ排出されることとなるが、土壌中に骨材が多少混入する分には特に問題はない。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1はアスファルトプラントに汚染土壌浄化処理設備を追加して汚染土壌の浄化も可能にしたアスファルトプラントの概要図である。図1において、公知のアスファルトプラントとして本来備えている主な装置は、骨材を加熱するドライヤ1、加熱した骨材をプラント本体上部まで持ち上げる垂直搬送装置2、篩い分け・貯蔵・計量・混合機能を備えたプラント本体3、前記ドライヤ1に供給する骨材を貯蔵する骨材貯蔵ホッパ4、ドライヤ1から導出される微粒分を捕捉する集塵機5等である。
一方、汚染土壌を浄化処理するのにアスファルトプラントに追加した主な設備は、ドライヤ1にて加熱した高温の土壌を取り扱い易い温度まで低下させる土壌冷却装置6、汚染土壌加熱浄化時にドライヤ1から飛散した揮発性油分を燃焼除去する脱臭炉7、ドライヤ1に供給する汚染土壌を貯蔵する汚染土壌貯蔵ホッパ8等である。
前記ドライヤ1は、アスファルト混合物の素材である骨材、或いは汚染土壌を加熱する兼用の加熱装置として使用される。このドライヤ1は、内周部に多数の掻き上げ羽根9を周設した円筒状のドラム10を機台11上に回転自在に傾斜支持し、駆動装置12にて所定の速度で回転させるようにしており、ドラム10の一端部の排出ホッパ13に配設したバーナ14よりドラム10内に熱風を送り込む一方、他端部の投入ホッパ15には排気煙道16を連結し、該排気煙道16下流に介在させた排風機17にて排ガスを吸引してドラム10内を通過する高温ガス流を維持すると共に、バグフィルタなどの集塵機5を経由させて排ガス中の微粒分を捕捉して煙突18より放出している。
また、前記排出ホッパ13には排出シュート19を配設しており、その先端部を垂直搬送装置2の投入口へ連結している。また、垂直搬送装置2の上部排出シュート20の途中には土壌排出用の分岐シュート21を配設していると共に、該分岐シュート21の途中には、例えばスルースゲートや遮断ダンパー、或いはバタフライバルブなどの開閉ゲート22を備えていて、分岐シュート21を途中で自在に堰き止められるようにしている。また、上部排出シュート20における分岐シュート21との分岐部の下流側上部にはダンパー23を回動自在に備えており、上部排出シュート20に排出されてくる材料が骨材か土壌かに応じてプラント本体3側へのシュート経路を開閉するように構成している。
図2及び図3は垂直搬送装置2の上部排出シュート20部分を詳細に示したものであって、そのうち図2は土壌排出時の状態を示すものであり、図3は骨材排出時の状態を示すものである。土壌排出時には、図2に示すように、分岐シュート21途中の開閉ゲート22を開放すると共に、ダンパー23を閉動作してプラント本体3側へのシュート経路を閉鎖している。ここで、閉動作時のダンパー23の先端部は、図2からも分かるように、分岐シュート21内にいくらか没入させた構造をしており、ダンパーのサイズなどの微調整も特に必要なく、また分岐シュート21の入口周辺に材料の付着が生じても噛み込んでダンパーが閉まりきらないなどといったおそれもなく、ごく簡単な構造でありながら確実にプラント本体3側へのシュート経路を閉鎖可能としている。そして、この状態で上部排出シュート20へ土壌が排出されると、その多くはそのまま分岐シュート21へ落下して排出されていき、分岐シュート21入口を飛び越えていく一部もダンパー23に遮られて分岐シュート21へと排出されていく。そして、分岐シュート21より排出された土壌は、開放された開閉ゲート22を通過して外部へと排出されていく。
一方、骨材排出時には、図3に示すように、分岐シュート21途中の開閉ゲート22を閉鎖すると共に、ダンパー23を開動作してプラント本体3側へのシュート経路を開放している。そして、この状態で上部排出シュート20へ骨材が排出されると、その多くは最初暫くの間はそのまま分岐シュート21へと落下していくものの、閉鎖した開閉ゲート22に堰き止められて分岐シュート21内に貯留されていく。そして、やがて、図3に示すように、分岐シュート21内が骨材Aで満たされて溢れ出すと、後から流れてくる骨材はその上を乗り越えていってプラント本体3側へと排出されていく。また、この状態から再度土壌を排出する場合には、上記と同様に開閉ゲート22を開放すると共に、ダンパー23を閉動作した後に土壌を排出する。このとき、分岐シュート21内に貯留されていた骨材は土壌排出側へそのまま排出されてしまうが、土壌中にこの程度の骨材が混入する分には特に問題はない。
前記分岐シュート21の先端部には土壌冷却装置6を配設しており、該土壌冷却装置6は、ケーシング24内に撹拌羽根25を適宜間隔で取り付けた軸体26を貫通させて両端部を回転自在に軸支し、駆動装置(図示せず)にて所定速度で回転させるようにしていると共に、ケーシング24の一端に土壌の投入口27を、他端に排出口28を備えている。また、ケーシング24内部には水噴霧ノズル29を備えており、ケーシング24内に投入した高温の乾燥土壌を撹拌羽根25にて撹拌しながら、図示しない水供給源より供給する水を水噴霧ノズル29から噴霧し、適当に湿潤、冷却して取り扱いに適した状態として排出口28から順次排出するようにしている。
また、ケーシング24上部には排気ダクト30を備え、該排気ダクト30の他端部をドライヤ1下流の排気煙道16に連結しており、土壌を冷却する際にケーシング24内部で生じる水蒸気をこの排気ダクト30を介して排気煙道16へと導出するようにしている。
脱臭炉7は、バーナ31によって排ガス中に含まれる油などの揮発性汚染物質を燃焼分解してから煙突18より排気するもので、排ガス熱を有効利用するために熱交換器32、33を配設している。熱交換器32はドライヤ1から脱臭炉7へ導入する排ガスの予熱を、また熱交換器33は燃焼用空気供給ファン34から脱臭炉7のバーナ31へ供給する燃焼用空気の予熱を図っている。なお、脱臭炉7は汚染土壌加熱時には必要だが、骨材加熱時には不要であるので、このときには排ガスをバイパス回路35によって脱臭炉7を経由しないで煙突18へ直接流すようにすると好ましい。
しかして、本実施例の汚染土壌の浄化可能なアスファルトプラントにて汚染土壌を浄化処理するときには、先ず、分岐シュート21の開閉ゲート22を開放すると共に、垂直搬送装置2の上部排出シュート2のダンパー23を閉動作した後、汚染土壌貯蔵ホッパ8から汚染土壌をベルトコンベヤを介してドライヤ1のドラム内10に投入し、バーナ14からの熱風に晒して汚染土壌を所定温度まで加熱する。この加熱によって汚染土壌中の揮発性汚染物質は、揮発分離または燃焼分解される一方、ドライヤ1内を通過するガス流に乗って土壌中の揮発性汚染物質を多く含む微粒分がドライヤ1下流へと飛散し、汚染土壌中の汚染物質が減少して浄化される。
そして、ドライヤ1から導出される排ガスは集塵機5へと導かれ、汚染物質を多く含む微粒分が捕捉される。そして集塵機5を通過した排ガスは、脱臭炉7へと導かれて炉内の高温雰囲気に晒され、排ガス中に残る揮発性汚染物質が完全に燃焼分解される。
また、ドラム10内の土壌は、排出シュート19を介して垂直搬送装置2に投入され、垂直搬送装置2の上部まで搬送されて上部排出シュート20より排出されると、ダンパー23の閉鎖によって全て分岐シュート21側へ排出されていき、土壌冷却装置6へと順次投入されていく。そして、土壌冷却装置6に投入された土壌は、撹拌羽根25によって撹拌されながら水噴霧ノズル29より水を噴霧され、適当に湿潤・冷却されて取り扱いに適した状態となって排出口28より順次排出されていく。
一方、骨材を加熱乾燥処理するときには、先ず、分岐シュート21の開閉ゲート22を閉鎖すると共に、垂直搬送装置2の上部排出シュート2のダンパー23を開動作した後、骨材貯蔵ホッパ4から骨材をベルトコンベヤを介してドライヤ1のドラム内10に投入し、バーナ14からの熱風に晒して骨材を加熱乾燥する。
加熱乾燥された骨材は、排出シュート19を介して垂直搬送装置2に投入され、垂直搬送装置2の上部まで搬送されて上部排出シュート20より排出されると、その多くは最初暫くの間はそのまま分岐シュート21側へ落下していくものの、閉鎖状態の開閉ゲート22によって堰き止められ、開閉ゲート22よりも上位側の分岐シュート21内に貯留されていく。そして、やがて分岐シュート21内が骨材で満たされて溢れ出すと、それ以降に流下してくる骨材は貯留された骨材の上を乗り越えていってプラント本体3側へと排出されていき、通常の工程にしたがってアスファルト混合物を製造していく。
また、このように分岐シュート21内に骨材が満たされた状態から再度汚染土壌を浄化処理する場合には、前記と同様に開閉ゲート22を開放すると共に、ダンパー23を閉動作させる。このとき、分岐シュート21内に満たされていた骨材は開閉ゲート22の開放と同時に分岐シュート21下端部へとそのまま排出されてしまうが、浄化処理した土壌中に対してこの程度の骨材が混入する分には特に問題はない。そして、その後は前記と同様に浄化処理した土壌を上部排出シュート20より排出していき、分岐シュート21へと排出していって土壌冷却装置6にて冷却処理を行う。
このように、上記実施例のダンパー23の構造であれば、ごく簡単な構造でコスト的に有利であると共に、ダンパー23を閉動作すれば、例え分岐シュート21の入口周辺に土砂の付着などが生じてもプラント本体3側へのシュート経路を間違いなく閉鎖することができ、アスファルト混合物中に土壌が混入して品質が低下してしまうようなおそれは全くない。また、ダンパー23を開動作したときにはダンパー23に骨材などが接触しないため、衝撃などによる故障を減らせてメンテナンス的に有利である。
図4は本発明の別の実施例を示すアスファルトプラントの概要図である。図4において、その大部分は前記実施例と共通の構成をしており、共通する部分は同じ番号を付して説明は省略する。
本実施例においては、ドライヤ1の排出ホッパ13に配設した排出シュート19の途中に土壌排出用の分岐シュート40を配設し、該分岐シュート40の先端部を、例えばスクリューコンベヤなどの搬送装置41に連結している。なお、この搬送装置41には、ドライヤ1から排出されてくる乾燥した土壌を搬送するものであるため、粉塵が飛散しないように密閉式のスクリューコンベヤや周囲をカバーなどで覆ったベルトコンベヤなどを採用するのが好ましい。そして、この搬送装置41の搬送端には土壌冷却装置6を配設している。また、排出シュート19における分岐シュート40との分岐部の下流側上部にはダンパー42を回動自在に備えており、排出シュート19に排出されてくる材料が骨材か土壌かに応じて垂直搬送装置2側へのシュート経路を開閉するように構成している。
図5及び図6はドライヤ1の排出シュート19部分を詳細に示したものであって、そのうち図5は土壌排出時の状態を示すものであり、図6は骨材排出時の状態を示すものである。土壌排出時には、図5に示すように、分岐シュート40下端部に備えた搬送装置41を駆動運転すると共に、ダンパー42を閉動作して垂直搬送装置2側へのシュート経路を閉鎖している。そして、この状態でドライヤ1から排出シュート19へ土壌が排出されると、その多くはそのまま分岐シュート40へ落下して排出されていき、分岐シュート40入口を飛び越えていく一部もダンパー42に遮られて分岐シュート40へと排出されていく。そして、分岐シュート40より排出された土壌は、搬送装置41を介して土壌冷却装置6へと投入されていく。
一方、骨材排出時には、図6に示すように、分岐シュート40下端部に備えた搬送装置41の運転を停止すると共に、ダンパー42を開動作して垂直搬送装置2側へのシュート経路を開放している。そして、この状態で排出シュート19へ骨材が排出されると、その多くは最初暫くの間はそのまま分岐シュート40へと落下していくものの、運転を停止した搬送装置41の入口部分で堰き止められて分岐シュート40内に貯留されていく。そして、やがて、図6に示すように、分岐シュート40内が骨材Aで満たされて溢れ出すと、後から流れてくる骨材はその上を乗り越えていって垂直搬送装置2側へと排出されていく。また、この状態から再度土壌を排出する場合には、上記と同様に搬送装置41を運転駆動すると共に、ダンパー42を閉動作した後に土壌を排出する。このとき、分岐シュート40内に貯留されていた骨材は搬送装置41を介して土壌排出側へそのまま排出されてしまうが、土壌中にこの程度の骨材が混入する分には特に問題はない。
しかして、上記実施例の汚染土壌の浄化可能なアスファルトプラントにて汚染土壌を浄化処理するときには、先ず、分岐シュート40下端部に備えた搬送装置41を運転駆動すると共に、排出シュート19のダンパー42を閉動作した後、汚染土壌をドライヤ1のドラム内10に投入し、バーナ14からの熱風に晒して汚染土壌を加熱浄化処理する。そして、浄化処理を終えた土壌は排出シュート19より排出されると、ダンパー42の閉鎖によって全て分岐シュート40側へ排出されていき、搬送装置41を介して土壌冷却装置6へと順次投入されて冷却処理されていく。
一方、骨材を加熱乾燥処理するときには、先ず、分岐シュート40下端部に備えた搬送装置41の運転を停止すると共に、排出シュート19のダンパー42を開動作した後、骨材をドラム内10に投入して加熱乾燥する。加熱乾燥された骨材は、排出シュート19より排出されると、その多くは最初暫くの間はそのまま分岐シュート40側へ落下していくものの、停止状態の搬送装置41の入口部分で堰き止められて分岐シュート40内に貯留されていく。そして、やがて分岐シュート40内が骨材で満たされて溢れ出すと、それ以降に流下してくる骨材はそれらの骨材を乗り越えていって垂直搬送装置2側へと排出されていき、プラント本体3へと投入されて通常の工程にしたがってアスファルト混合物を製造していく。
また、このように分岐シュート40内に骨材が満たされた状態から再度汚染土壌を浄化処理する場合には、前記と同様に搬送装置41を再度運転駆動させると共に、ダンパー42を閉動作させる。このとき、分岐シュート40内に満たされていた骨材は搬送装置41の運転駆動と共に土壌冷却装置6へとそのまま排出されてしまうが、浄化処理した土壌中に対してこの程度の骨材が混入する分には特に問題はない。そして、その後は前記と同様に浄化処理した土壌を排出シュート19より排出していき、分岐シュート40へと排出していって土壌冷却装置6にて冷却処理を行う。
本発明に係る汚染土壌の浄化可能なアスファルトプラントの一実施例を示す概要図である。 土壌排出時における図1の主要部を示す図である。 骨材排出時における図2に相当する図である。 本発明に係る汚染土壌の浄化可能なアスファルトプラントの別の実施例を示す概要図である。 土壌排出時における図4の主要部を示す図である。 骨材排出時における図5に相当する図である。 従来例の図2に相当する図である。
符号の説明
1…ドライヤ 2…垂直搬送装置
3…プラント本体 4…骨材貯蔵ホッパ
5…集塵機 6…土壌冷却装置
7…脱臭炉 8…汚染土壌貯蔵ホッパ
19…排出シュート 20…上部排出シュート
21、40…分岐シュート 22…開閉ゲート
23、42…ダンパー 41…搬送装置

Claims (2)

  1. 骨材を加熱乾燥する回転式のドライヤを備え、該ドライヤに配設した排出シュートから排出する加熱骨材を垂直搬送装置によってプラント本体へと供給するアスファルトプラントにおいて、前記ドライヤを骨材加熱用と汚染土壌加熱浄化用との兼用の加熱手段として構成し、前記垂直搬送装置の上部排出シュートの途中に土壌排出用の分岐シュートを配設し、該分岐シュートの途中には開閉ゲートを備えると共に、前記上部排出シュートにおける分岐シュートとの分岐部の下流側上部にはプラント本体側へのシュート経路を開閉するダンパーを回動自在に備え、土壌を排出するときには、前記開閉ゲートを開放し、かつダンパーを閉動作してプラント本体側へのシュート経路を閉鎖してから排出する一方、骨材を排出するときには、開閉ゲートを閉鎖し、かつダンパーを開動作してプラント本体側へのシュート経路を開放してから排出し、骨材を分岐シュート内に満たして溢れさせることでプラント本体側へ流下させるように構成したことを特徴とする汚染土壌の浄化可能なアスファルトプラント。
  2. 骨材を加熱乾燥する回転式のドライヤを備え、該ドライヤに配設した排出シュートから排出する加熱骨材を垂直搬送装置によってプラント本体へと供給するアスファルトプラントにおいて、前記ドライヤを骨材加熱用と汚染土壌加熱浄化用との兼用の加熱手段として構成し、ドライヤの排出シュートの途中に土壌排出用の分岐シュートを配設し、該分岐シュートの先端部を搬送装置に連結すると共に、排出シュートにおける分岐シュートとの分岐部の下流側上部には垂直搬送装置側へのシュート経路を開閉するダンパーを回動自在に備え、土壌を排出するときには、前記搬送装置を駆動し、かつダンパーを閉動作して垂直搬送装置側へのシュート経路を閉鎖してから排出する一方、骨材を排出するときには、搬送装置の駆動を停止し、かつダンパーを開動作して垂直搬送装置側へのシュート経路を開放してから排出し、骨材を分岐シュート内に満たして溢れさせることで垂直搬送装置側へ流下するように構成したことを特徴とする汚染土壌の浄化可能なアスファルトプラント。
JP2003280572A 2003-07-28 2003-07-28 汚染土壌の浄化可能なアスファルトプラント Expired - Fee Related JP4070678B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003280572A JP4070678B2 (ja) 2003-07-28 2003-07-28 汚染土壌の浄化可能なアスファルトプラント

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003280572A JP4070678B2 (ja) 2003-07-28 2003-07-28 汚染土壌の浄化可能なアスファルトプラント

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005048411A JP2005048411A (ja) 2005-02-24
JP4070678B2 true JP4070678B2 (ja) 2008-04-02

Family

ID=34266350

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003280572A Expired - Fee Related JP4070678B2 (ja) 2003-07-28 2003-07-28 汚染土壌の浄化可能なアスファルトプラント

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4070678B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005048411A (ja) 2005-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0561906B1 (en) Methods for remediating contaminated soils
AU699555B2 (en) Method and apparatus for dehydrating particulate material
JP4353490B2 (ja) 揮発性有機化合物を含む汚染土壌の浄化装置
JP2007105605A (ja) 炭化処理装置および方法
JP4979911B2 (ja) 汚染土壌の加熱浄化装置
JP4302384B2 (ja) 油汚染土壌の処理装置
JP4070678B2 (ja) 汚染土壌の浄化可能なアスファルトプラント
WO2001088272A1 (fr) Séchoir de granulat
JP5129913B2 (ja) 汚染土壌の浄化処理方法、及び汚染土壌浄化処理兼用アスファルトプラント
JP4617010B2 (ja) 汚染土壌の浄化装置
JP2002219444A (ja) 揮発性有機化合物を含む汚染土壌の浄化装置
JP4243516B2 (ja) 汚染土壌の浄化可能なアスファルトプラント
JP2005013942A (ja) 汚染土壌の浄化可能なドライヤ
JP4045176B2 (ja) 汚染土壌の浄化装置
JP2005046705A (ja) 汚染土壌の浄化装置
JP4743815B2 (ja) 汚染土壌の浄化処理方法、及びその装置
AU2017373323B2 (en) Plant for the production and distribution of bituminous conglomerates
JP5144864B2 (ja) 汚染土壌の浄化装置
JP2004154658A (ja) 汚染土壌の浄化可能なアスファルトプラント
JP4393178B2 (ja) 汚染土壌の加熱浄化装置
JP2004202346A (ja) 汚染土壌浄化方法及び装置
JP5498844B2 (ja) アスファルト混合物製造装置およびその運転方法
JP5414109B2 (ja) アスファルトプラント
JP4059491B2 (ja) 油汚染土壌の浄化処理方法
JP4059490B2 (ja) 汚染土壌処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060724

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080115

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4070678

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110125

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110125

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120125

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120125

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130125

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140125

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees