JP4300704B2 - トイレ用リモコン - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明はトイレ用リモコンに係り、例えば温水洗浄装置等のリモコンとして好適なトイレ用リモコンに関する。
【０００２】
【従来の技術】
暖房便座は、周知の通り、便座に組み込まれたヒータに通電して便座を暖めるようにしたものである。温水洗浄装置は、ノズルの先端から温水を噴射して人体の臀部を温水で洗うようにした設備であり、ノズルに供給するための温水を貯える温水タンクを備えることが多い。
【０００３】
トイレの洋風便器に温水洗浄装置を設けた場合、便器使用者の臀部を温水で洗浄することができ、きわめて快適である。この温水洗浄装置の操作部は、洋風便器上の便座ボックスから側方に張り出した張出部に設けられることが多いが、リモコンを設けることも多い。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
このような暖房便座や温水洗浄装置にあっては、便座の温度や温水タンクの湯の温度が分れば、思いがけずに熱い又はぬるい事態に遭うことがなく、快適に使用することが可能である。
【０００５】
本発明は、このような機能を有したトイレ用リモコンを提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明のトイレ用リモコンは、スイッチ及び表示画面を有するトイレ用リモコンにおいて、暖房便座の温度又は温水洗浄装置の湯の温度を該表示画面に表示させる手段を備えたトイレ用リモコンであって、便器近傍に人体が検知されると便座の温度が表示され、便座への着座が検知されると湯の温度が表示されることを特徴とするものである。
【０００７】
かかるトイレ用リモコンにあっては、暖房便座の温度又は温水洗浄装置の湯の温度が表示されるため、暖房便座に座るときあるいは温水洗浄装置を使用するときに暖房便座の温度や温水洗浄装置の湯の温度が分るので、思いがけずに熱かったりあるいは冷たかったりすることが防止される。
【０００９】
本発明では、便器近傍に人体が検知されると便座の温度が表示され、便座への着座が検知されると湯の温度が表示されるため、便座に座ろうとするときに便座の温度を知ることができる。そして、便座に座った後、温水洗浄装置を使用しようとするときに湯の温度を知ることができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。図１は実施の形態に係るリモコンを備えたトイレルーム内の斜視図、図２はリモコンの正面図である。
【００１１】
洋風便器１０の後部上面にロータンク１１が設置され、このロータンク１１の前面側に便座ボックス１２が設置されている。この便座ボックス１２は、洋風便器１０の側方に張り出す張出部１３を有し、この張出部１３の上面にスイッチパネル（銘板）１４が設けられている。
【００１２】
便座ボックス１２には、洗浄ノズル１５，１６、このノズル１５，１６に湯を供給するための温水タンク（図示略）、及び温風乾燥ファン（図示略）等が設けられている。この温水タンクにはサーミスタ等の温度センサが設けられている。また、この便座ボックス１２には、暖房便座１７、便蓋１８が上下方向に回動可能に取り付けられていると共に、この暖房便座１７への着座を検知するセンサ（図示略）が設けられている。この暖房便座１７にはサーミスタ等の温度センサ（図示略）が設けられている。
【００１３】
この便座ボックス１２には、洋風便器１０の前方に近接して存在する人体を検知するための人体検知センサ１９が設けられている。また、この便座ボックス１２にはサーミスタによって検知された湯の温度及び暖房便座１７の温度を定期的にリモコン２０に発信する赤外線等による発信器が設けられている。
【００１４】
この洋風便器１０の側方のトイレルーム壁面にリモコン２０が設置されている。このリモコン２０には、肛門洗浄用操作スイッチ（シャワースイッチ）２１ａ，２１ｂ，２１ｃ、ビデ洗浄用操作スイッチ２２ａ，２２ｂ，２２ｃ、温風を吹き出させるドライスイッチ２３ａ，２３ｂ，２３ｃ、肛門洗浄（シャワー洗浄）、ビデ洗浄、温風乾燥等の作動をストップさせるストップスイッチ２４が設置されている。なお、各スイッチ２１ａ〜２１ｃ、２２ａ〜２２ｃ、２３ａ〜２３ｃのうち２１ａ，２２ａ，２３ａは温水量又は温風量を少ないものとする弱スイッチであり、２１ｃ，２２ｃ，２３ｃは温水量又は温風量を多いものとする強スイッチであり、２１ｂ，２２ｂ，２３ｂは温水量又は温風量を中間量とする中スイッチである。
【００１５】
また、リモコン２０には、温水又は温風の温度を上昇させるスイッチ２５と低下させるスイッチ２６とが設けられている。
【００１６】
なお、同様のスイッチが張出部のスイッチパネル１４にも設けられている。図示はしないが、洗浄の広がりを調整するためのワイド洗浄入／切スイッチ、洗浄位置前進スイッチ、その後退スイッチ、便座の温度を調整するための便座温度調節スイッチが設けられてもよい。
【００１７】
このリモコン２０には、暖房便座１７と温水洗浄装置の湯の温度を表示する液晶よりなる表示画面２７が設けられている。また、この表示画面２７の表示を停止させるためのスイッチ２８と、他の表示、例えば日時や曜日の表示に切り替えるためのスイッチ２９が設けられている。
【００１８】
リモコン２０内には、前記各スイッチ２１ａ〜２１ｃ、２２ａ〜２２ｃ、２３ａ〜２３ｃ、２４〜２６の操作信号を赤外線等として便座ボックス１２に向けて発信する回路のほか、便座ボックス１２から発信された湯の温度及び暖房便座１７の温度に関する信号を受信する受信回路及びこの受信内容に基づいて表示画面２７に数字や記号、文字を表示するための液晶駆動制御回路などが設置されている。
【００１９】
このように構成されたリモコン付きの温水洗浄装置にあっては、各スイッチ２１ａ〜２３ｃを操作することによりシャワー洗浄、ビデ洗浄又は温風乾燥を行うことができる。スイッチ２４によりこの洗浄動作又は乾燥動作を終了させることができる。この洗浄又は乾燥動作中にスイッチ２５又は２６を操作することにより、洗浄水温又は温風温度を調節することができる。洋風便器１０の前方に人体が近づくと、暖房便座１７の温度が表示される。該暖房便座１７に着座すると、温度表示は温水洗浄装置の温水タンクの湯温の表示に切り替わる。
【００２０】
通常の場合、表示画面２７に上記の温度が表示される。スイッチ２８を押すと表示が消え、節電モードとなる。もう１回スイッチを押すと再び温度が表示されるようになる。
【００２１】
スイッチ２９を操作すると、温度表示が日時、曜日等の表示に切り替わる。スイッチ２９をもう１回押すと、再び温度表示に戻る。
【００２２】
このリモコンは、暖房便座１７に座った人が手を伸ばせば届く範囲に設置されており、この人が横を向くだけで表示画面２７を見ることができる。また、スイッチ２８，２９の操作も容易である。
【００２４】
【発明の効果】
以上の通り、本発明のトイレ用リモコンは、暖房便座の温度又は温水洗浄装置の湯の温度が表示されるので、暖房便座や温水洗浄装置を快適に使用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施の形態に係るトイレ用リモコンを備えたトイレルーム内の斜視図である。
【図２】図１のリモコンの正面図である。
【符号の説明】
１０ 洋風便器
１２ 便座ボックス
１４ スイッチパネル
１９ 人体検知センサ
２０ リモコン
２１ａ，２１ｂ，２１ｃ シャワースイッチ
２２ａ，２２ｂ，２２ｃ ビデスイッチ
２３ａ，２３ｂ，２３ｃ ドライスイッチ
２４ ストップスイッチ
２５，２６ 温度調節用のスイッチ
２７ 表示画面
２８ 表示停止スイッチ
２９ 表示切替スイッチ

Claims (1)

1. スイッチ及び表示画面を有するトイレ用リモコンにおいて、暖房便座の温度又は温水洗浄装置の湯の温度を該表示画面に表示させる手段を備えたトイレ用リモコンであって、
   便器近傍に人体が検知されると便座の温度が表示され、便座への着座が検知されると湯の温度が表示されることを特徴とするトイレ用リモコン。

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