JP4299795B2 - リーダピン取付装置および磁気テープの先端部処理装置ならびにリーダピン取付方法 - Google Patents

リーダピン取付装置および磁気テープの先端部処理装置ならびにリーダピン取付方法 Download PDF

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Description

本発明は、テープの先端部にリーダピンを取り付ける装置および磁気テープの先端部を処理する装置ならびにテープの先端部にリーダピンを取り付ける方法に関する。
従来、コンピュータ等のデータバックアップ用の外部記録媒体として、LTO(Linear Tape Open)規格に準拠した磁気テープカートリッジが知られている。この種の磁気テープカートリッジは、カートリッジケースの内部に磁気テープを巻装した単一のリールや、その他の部品を収容したものであり、カートリッジケースの側壁部分には、磁気テープの引出口が形成されている。そして、前記磁気テープの先端部にはスプライステープを介してリーダテープが接合され、このリーダテープの先端には、前記引出口から磁気テープを引き出すためのリーダピンがリーダピンクリップに嵌め込まれることで装着されている。このリーダピンは、前記カートリッジケース内の引出口の近傍に配設されたリーダピンバネによって両端部が係止されている。
リーダピンをリーダテープの先端部に取り付ける装置としては、例えば特許文献1に記載されたものがある。かかる装置は、磁気テープの端部とリーダテープの一端部を接合する接合機構部と、リーダテープの他端部を突出させた状態で該リーダテープを吸着して搬送する搬送吸着機構部と、搬送されたリーダテープの他端部を挟んで棒状のリーダピンと断面C字形のリーダピンクリップとを係合させるクランパ機構部とを備えている。
特開2003−338159号公報(段落0011〜0034、図3)
ところで、前記のような磁気テープカートリッジをドライブ装置にセットして使用すると、磁気テープカートリッジから磁気テープが引き出されてドライブ装置内の巻取リールに磁気テープが巻き取られた際に、巻取リールのハブに設けられたリーダピンの収納部とハブ表面との段差によって、巻き取られた磁気テープに段差(くせ)が付いてしまういわゆる「巻芯写り」という現象が生じることがある。かかる巻芯写り対策として、従来のリーダテープに替えて、これよりもテープ厚さと表面粗さの大きいリーダテープが使用されるようになってきている。
しかしながら、新規のリーダテープを用いて磁気テープカートリッジを生産すると、リーダテープの先端部にリーダピンをクランプさせたときに、図6に示すように、リーダテープLTにしわWが発生してしまうことが判明した。リーダテープLTにしわWが発生すると、磁気テープカートリッジを繰り返し使用した場合に、当該しわWに応力が集中し、リーダテープLTが破損するおそれがある。
本発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、テープにリーダピンを取り付ける際にしわが発生し難いリーダピン取付装置および磁気テープの先端部処理装置ならびにリーダピン取付方法を提供することを課題とする。
しわWの発生について原因を究明すべく、発明者が鋭意研究を重ねた結果、新規のリーダテープは、テープの長手方向の弾性係数(MD)と幅方向の弾性係数(TD)との比(MD/TD)が、従来のリーダテープのそれよりも大きく、このことが原因となってリーダテープにしわWが発生するものと推測された。
より詳しく説明すると、新規のリーダテープは、テープの長手方向の弾性係数が幅方向の弾性係数よりもある程度大きいことが分かった。一方、リーダテープを挟んで棒状のリーダピンに断面略C字形のリーダピンクリップをはめ込んでいくと、リーダテープに引張力が作用する。このとき、新規のリーダテープは、長手方向に比べて幅方向あるいは斜め方向に伸縮しやすいことから、リーダピンをリーダピンクリップに嵌め込んでいるあいだにリーダテープが幅方向や斜め方向に伸縮し、その結果、しわWが発生すると推測された。本発明は、かかる推測に基づいて創案されたものである。
請求項1に係る発明は、リーダテープの先端部にリーダピンを取り付けるリーダピン取付装置であって、前記リーダテープの先端部を突出させた状態で該リーダテープを吸着して保持する吸着機構部と、前記リーダテープの先端部を挟んでリーダピンとリーダピンクリップとを係合させるクランパ機構部と、を備え、前記吸着機構部は、前記リーダテープの先端部を挟んでリーダピンとリーダピンクリップとを係合させるときに、前記リーダテープが長手方向に移動可能な吸着力で前記リーダテープを保持することを特徴とする。
かかる構成によれば、吸着機構部は、リーダテープの先端部を挟んでリーダピンとリーダピンクリップとを係合させるときに、リーダテープが長手方向に移動可能な吸着力でリーダテープを保持していることから、リーダピンにリーダピンクリップを係合させる(嵌め込む)と、リーダテープが引っ張られて長手方向に移動する。そのため、リーダテープの幅方向や斜め方向にひずみが集中することがない。その結果、リーダテープの変形が抑制され、しわが発生し難くなる。
なお、かかるリーダピン取付装置は、特に、幅方向の弾性係数に比較して長手方向の弾性係数が大きいリーダテープに対して用いる場合に効果的である。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のリーダピン取付装置であって、前記吸着機構部は、リーダテープを長手方向に引いたときに0.3〜1.4Nの引張抵抗力が生じる吸着力で前記リーダテープを保持することを特徴とする。
ここで、「引張抵抗力」とは、吸着機構部に吸着された状態のリーダテープを、徐々に力を大きくしながら吸着面と平行な方向に引っ張った場合に、リーダテープがちょうど動き始めるときの力の大きさのことである。
発明者らの研究によれば、1.4Nを超える引張抵抗力が生じるようにリーダテープを吸着した状態で、リーダピンにリーダピンクリップを取り付けるとしわが発生し、0.3N未満にすると、リーダテープをしっかりと保持することができず、取付作業中にリーダテープが吸着機構部から剥れてしまうことが分かった。かかる引張抵抗力と吸着力との関係については、事前実験などを行うことによって求めることができる。
なお、吸着機構部の吸着力を、引張抵抗力が前記した数値範囲となるように設定すると、従来のリーダテープにリーダピンを取り付ける場合にもしわが発生し難くなる効果があることが判明した。すなわち、リーダピンにリーダピンクリップを係合させる際に、リーダピンとリーダピンクリップの相対位置が少しでもずれていると、従来のリーダテープにおいてもしわが発生することがあったが、前記のように設定すると、ずれの許容範囲が大きくなり、従来よりも大きなずれが生じていてもしわが発生しなくなった。そのため、リーダピンの取付不良の発生率を低減させることが可能となり、ひいては生産性の向上を図ることが可能となる。
また、幅方向の弾性係数よりも長手方向の弾性係数の方が大であるリーダテープに対して本発明に係るリーダピン取付装置を適用するのが好適である。なお、リーダテープの弾性係数の比率は、長手方向の弾性係数を1.0とした場合に幅方向の弾性係数が0.95〜0.78であるのが好適である。また、本発明は、表面粗さが10〜60nm程度であるリーダテープに適用するのが好適である。また、本発明は、厚みが5〜20μm程度であるリーダテープに適用するのが好適である。
請求項4に係る発明は、各リールから引き出された磁気テープおよびリーダテープをそれぞれ切断し、切断された磁気テープの接合端とリーダテープの接合端とを突き合わせてスプライステープにより接合すると共に、接合されたリーダテープを所定長さに切断する接合機構部と、所定長さに切断されたリーダテープの先端部をはみ出させた状態で該リーダテープを吸着して搬送する搬送吸着機構部と、搬送されたリーダテープの先端部を挟んでリーダピンクリップとリーダピンとを係合させるクランパ機構部とを備えた磁気テープの先端部処理装置であって、前記搬送吸着機構部は、リーダテープを吸着可能に構成され、かつ、前記接合機構部に連続する始端位置から前記クランパ機構部に臨む終端位置へ移動可能に構成された吸着部材を有し、前記吸着部材は、前記リーダテープの先端部を挟んでリーダピンとリーダピンクリップとを係合させるときに、前記リーダテープが長手方向に移動可能な吸着力で前記テープを保持することを特徴とする。
かかる構成によれば、前記吸着部材は、前記リーダテープの先端部を挟んでリーダピンとリーダピンクリップとを係合させるときに、前記リーダテープが長手方向に移動可能な吸着力で前記リーダテープを保持することから、リーダピンにリーダピンクリップを嵌め込むと、リーダテープが引っ張られて長手方向に移動する。そのため、リーダテープの幅方向や斜め方向にひずみが集中することがない。その結果、リーダテープの変形が抑制され、しわが発生し難くなる。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の磁気テープの先端部処理装置であって、前記搬送吸着機構部は、前記接合機構部から前記クランパ機構部へ前記リーダテープを搬送するときの吸着力よりも、前記リーダテープの先端部に前記リーダピンと前記リーダピンクリップとを係合させるときの吸着力の方が小さくなるように、前記吸着部材の吸着力を制御する吸着力制御部をさらに有することを特徴とする。
かかる構成によれば、前記搬送吸着機構部は、前記吸着部材の吸着力を制御する吸着力制御部をさらに有することから、例えば搬送時とクランプ時で、吸着力を変更することができる。そのため、搬送時においてはリーダテープが剥がれないように吸着力を強め、クランプ時にはリーダテープにしわが発生しないように吸着力を弱める(低下させる)ことができる。
請求項6に係る発明は、リーダテープの先端部をはみ出させた状態で該リーダテープを吸着して保持する吸着機構部と、前記リーダテープの先端部を挟んでリーダピンとリーダピンクリップとを係合させるクランパ機構部と、を備えるリーダピン取付装置を用いて前記リーダテープの先端部に前記リーダピンを取り付けるリーダピン取付方法であって、前記クランパ機構部に把持されたリーダピンとリーダピンクリップとの間に吸着機構部からはみ出したリーダテープの先端部を配置する第1工程と、前記リーダテープの先端部を挟んでリーダピンとリーダピンクリップとを係合させる第2工程と、を含み、前記第2工程において、前記リーダテープの先端部を挟んでリーダピンとリーダピンクリップとを係合させるときに、前記吸着機構部に保持されているリーダテープを、前記リーダピンに向かって移動させることを特徴とするリーダピン取付方法である。
かかる方法によれば、前記リーダテープの先端部を挟んでリーダピンとリーダピンクリップとを係合させるときに、前記吸着機構部に保持されているリーダテープを、前記リーダピンに向かって移動させることから、リーダテープに生じる引張力が逃がされるので、リーダテープに過大な引張力が生じることがなく、リーダテープにひずみやしわが生じ難くなる。
なお、リーダテープをリーダピンに向かって移動させる構成は、とくに限定されるものではなく、例えば、吸着機構部による吸着力を弱めることにより長手方向に移動可能にリーダテープを保持しても良いし、例えば、リーダテープは吸着機構部の吸着部材に固定しつつ、該吸着部材自体をリーダピンに近づくように移動させても良い。
本発明によれば、テープにリーダピンを取り付ける際にしわが発生し難いリーダピン取付装置および磁気テープの先端部処理装置ならびにリーダピン取付方法を提供することができる。これにより、不良品の発生を抑制し、磁気テープカートリッジの生産性を向上させることができる。
以下、図面を参照して本発明に係る磁気テープの先端部処理装置の実施の形態を説明する。説明において、同一の要素には同一の番号を付し、重複する説明は省略する。図1は一実施形態に係る磁気テープの先端部処理装置の全体構成の概略を示す正面図、図2は図1に示した接合機構部および搬送吸着機構部を構成する固定吸着ブロック、第1移動吸着ブロック、第2移動吸着ブロックおよび搬送吸着ブロックの構造を示す斜視図、図3は図1に示したクランパ機構部の構造を示す斜視図、図4は図2に示した固定吸着ブロック、第1移動吸着ブロック、第2移動吸着ブロックおよび搬送吸着ブロックの作用を工程順に示す平面図である。
一実施形態に係る磁気テープの先端部処理装置Aは、磁気テープカートリッジCの組立ラインにおいて、磁気テープMTの先端部にリーダテープLTを接合し、リーダテープLTの先端部にリーダピンLPを装着するための装置である。すなわち、磁気テープの先端部処理装置Aは、特許請求の範囲にいう「リーダピン取付装置」を含んで構成されている。この先端部処理装置Aは、図1に示すように、磁気テープMTが巻装されたリールRを内蔵する磁気テープカートリッジCの装着部1、リーダテープLTが巻装された供給リール2、磁気テープMTの先端部にリーダテープLTを接合するための接合機構部3、接合されたリーダテープLTの先端部を搬送する搬送吸着機構部4、リーダテープLTの先端部にリーダピンLP(図5参照)を装着するためのクランパ機構部5などをパネル6上に備えて構成されている。
前記装着部1は、例えばパネル6の右側中央部に配置されている。この装着部1は、磁気テープMTの引出口を左下に向けた状態で磁気テープカートリッジCを着脱自在に装着できるように構成されている。一方、前記供給リール2は、例えばパネル6の左側上部に配置されている。この供給リール2の下方には、リーダテープLTを供給リール2から前記接合機構部3へ案内するガイドローラ群7が配設されている。
前記ガイドローラ群7は、供給リール2から所定長さだけリーダテープLTを引き出して接合機構部3へ供給するための2個の揺動ローラ7A,7Aを備えている。2個の揺動ローラ7A,7Aは、その間に配置された固定ローラ7Bに対し、供給リール2の中心付近を揺動支点Oとして接近、離間するように構成されている。そして、この2個の揺動ローラ7A,7Aは、固定ローラ7Bから離間することで、固定ローラ7Bとの間に巻回されたリーダテープLTを供給リール2から所定長さだけ引き出し、固定ローラ7Bに接近することで、引き出したリーダテープLTを所定長さだけ前記接合機構部3へ供給できるように構成されている。
前記接合機構部3は、前記装着部1に装着された磁気テープカートリッジC内のリールRから引き出される磁気テープMTおよび前記供給リール2から引き出されるリーダテープLTをそれぞれ切断し、切断された磁気テープMTの接合端とリーダテープLTの接合端とを突き合わせてスプライステープにより接合すると共に、接合されたリーダテープLTを所定長さに切断する機能を有する。この接合機構部3は、例えばパネル6の中央部に配置されており、図2および図4に示すような固定吸着ブロック31、第1移動吸着ブロック32および第2移動吸着ブロック33を備えると共に、図1に示すようなスプライステープの貼着部34を備えている。
図2および図4に示すように、前記固定吸着ブロック31は、磁気テープMTおよびリーダテープLTの幅寸法に合致した幅のガイド溝31Aが上面に形成された前後長の短いブロックであり、そのガイド溝31Aの底面には、磁気テープMTおよびリーダテープLTを吸着するための複数の負圧吸引孔Hが開口されている。なお、各負圧吸引孔Hは、図示しない切換バルブを介して負圧供給源に連通されており、切換バルブの作動に応じて吸引負圧の供給がオン・オフされる。このような構造により、固定吸着ブロック31は、磁気テープMTおよびリーダテープLTをそれぞれ幅方向に位置決めして吸着可能となっている。
前記第1移動吸着ブロック32および第2移動吸着ブロック33は、図示の例では左右に並べて一体に構成されており、その上面には、前記固定吸着ブロック31のガイド溝31Aと同一の幅および深さを有するガイド溝32Aおよびガイド溝33Aが左右に並べて平行に形成されている。この第1移動吸着ブロック32および第2移動吸着ブロック33は、前記固定吸着ブロック31に較べて前後長が長く設定されており、各ガイド溝32A,33Aの底面には、前記負圧吸引孔Hと同様の複数の負圧吸引孔Hがそれぞれ開口されている。このような構造により、第1移動吸着ブロック32は磁気テープMTを幅方向に位置決めして吸着でき、第2移動吸着ブロック33はリーダテープLTを幅方向に位置決めして吸着できるようになっている。
ここで、前記のように一体に構成された第1移動吸着ブロック32および第2移動吸着ブロック33は、前記固定吸着ブロック31の一端にカッタ挿通用の隙間CLを開けて連続するように配置されており、図示しないエアシリンダ等のアクチュエータによって左右に往復移動可能に構成されている。すなわち、第1移動吸着ブロック32は、そのガイド溝32Aが固定吸着ブロック31のガイド溝31Aに一直線状に連続する作業位置から幅方向の一方(手前側)の退避位置に移動可能に構成され、第2移動吸着ブロック33は、そのガイド溝33Aが前記ガイド溝31Aに一直線状に連続する作業位置から幅方向の他方(奥側)の退避位置に移動可能に構成されている。
図1に示すように、前記スプライステープの貼着部34は、スプライステープ(図示省略)が巻装された供給リール34Aと、この供給リール34Aからスプライステープを所定量ずつ巻き取ってその表面の非接着面を吸着する吸着ローラ34Bと、この吸着ローラ34Bの周面に吸着されたスプライステープを図4の(c)に示すような短い複数のスプライステープSTに順次切断するカッタ(図示省略)などを有し、これらはエアシリンダ34Cにより上下に移動可能に構成された支持パネル34D上に設置されている。
前記吸着ローラ34Bは、通気性および弾性のあるスポンジ状部材で周面が形成されており、その周面に作用する吸引負圧により複数のスプライステープSTを吸着して弾性的に支持する。そして、この吸着ローラ34Bは、前記エアシリンダ34Cの作動により支持パネル34Dと共に下方に移動することで、その周面に吸着された短いスプライステープSTの接着面を前記固定吸着ブロック31のガイド溝31Aと第2移動吸着ブロック33のガイド溝33Aとに跨る部分に弾性的に押圧するように構成されている。
前記搬送吸着機構部4は、前記接合機構部3により所定長さに切断されたリーダテープLTの先端部を除く先端部付近を吸着して搬送する機能を有する。そのための構造として、搬送吸着機構部4は、図2および図4に示すような搬送吸着ブロック41を備えている。この搬送吸着ブロック41は、前記固定吸着ブロック31のガイド溝31Aと同一の幅および深さを有するガイド溝41Aが上面に形成された前後長の長いブロックであり、そのガイド溝31Aの底面には、前記負圧吸引孔Hと同様の複数の負圧吸引孔Hが開口されている。そして、この搬送吸着ブロック41は、前記固定吸着ブロック31の他端に連続する始端位置、すなわち、そのガイド溝41Aが固定吸着ブロック31のガイド溝31Aに一直線状に連続する始端位置から前記クランパ機構部5(図1参照)に臨む終端位置へと図示しないエアシリンダ等の駆動手段により移動可能に構成されている。
また、搬送吸着ブロック41の負圧吸引孔Hは、負圧供給源たる吸引器とセンサと制御装置などから構成される吸着力制御部に接続されており、搬送吸着ブロック41の上に載置されたリーダテープLT又は磁気テープMTの吸着力を所定のタイミングで変化させることができるようになっている。変化させるタイミングは、例えば図示しないセンサとマイクロプロセッサなどからなる演算処理装置によって計算されて制御される。
なお、本実施形態においては、搬送吸着機構部4が特許請求の範囲にいう「吸着機構部」を兼ねている。また、搬送吸着ブロック41が、特許請求の範囲にいう「吸着部材」に相当する。
前記クランパ機構部5は、図3に示すように、前記搬送吸着機構部4の搬送吸着ブロック41により搬送されるリーダテープLTの先端部(先端の一定長さ部分)を挟んでリーダピンクリップLCとリーダピンLPとを係合させる機能を有する。そのための構造として、クランパ機構部5は、リーダピンクリップLCを上面部に吸着するクリップ吸着ブロック51と、リーダピンLPを下面部に吸着するリーダピン吸着ブロック52とを備えている。クリップ吸着ブロック51およびリーダピン吸着ブロック52は、図1に示すように上下に対向して配置されており、クリップ吸着ブロック51はエアシリンダ53により上方に移動可能に支持され、リーダピン吸着ブロック52はエアシリンダ54により下方に移動可能に支持されている。そして、リーダピンLPを吸着したリーダピン吸着ブロック52が下降し、リーダピンクリップLCを吸着したクリップ吸着ブロック51が上昇することで、リーダテープLTの先端部(先端の一定長さ部分)を挟んでリーダピンクリップLCとリーダピンLPとが係合するように構成されている。
なお、詳細な説明は省略するが、一実施形態の磁気テープの先端部処理装置Aには、図1に示すように、前記接合機構部3により切断された磁気テープMTの先端部の切り屑を吸引して除去する吸引排除ポッド8が接合機構部3の左側に配置してパネル6上に設置されている。また、図示を省略したが、磁気テープカートリッジCのリールRからクランパ機構部5、搬送吸着機構部4、接合機構部3を通過して吸引排除ポッド8の左側方まで磁気テープMTを引き出す磁気テープ引出機構が設けられている。
以上のように構成された一実施形態に係る磁気テープの先端部処理装置Aにおいては、例えば図4の(a)に示すように、接合機構部3の第1移動吸着ブロック32が固定吸着ブロック31の幅方向の一方(手前側)の退避位置に移動し、第2移動吸着ブロック33が固定吸着ブロック31の一端に隙間CL(図2参照)を開けて連続する作業位置に移動し、搬送吸着機構部4の搬送吸着ブロック41が固定吸着ブロック31の他端に連続する始端位置に移動した初期状態で作業が開始される。
まず、図1に示す供給リール2からガイドローラ群7を巻回して引き出されたリーダテープLTの先端部が図4の(a)に示すように第2移動吸着ブロック33、固定吸着ブロック31および搬送吸着ブロック41の各ガイド溝33A,31A,41A内に引き込まれる。続いて、各ガイド溝33A,31A,41Aの底面に開口する複数の負圧吸引孔Hに吸引負圧が作用することで、リーダテープLTの先端部が幅方向に位置決めされて吸着される。この状態で第2移動吸着ブロック33と固定吸着ブロック31との隙間CLに図示しないカッタが挿通されることでリーダテープLTの先端部が切断される。その結果、第2移動吸着ブロック33に吸着されたリーダテープLTには、磁気テープMTに対する接合端が形成される。
なお、リーダテープLTの先端部が切断されると、固定吸着ブロック31および搬送吸着ブロック41は、複数の負圧吸引孔Hへの吸引負圧の供給が解除されることで、リーダテープLTの吸着を解除する。そこで、これらに吸着されていたリーダテープLTの切り屑は、適宜の手段で除去される。
その後、図4の(b)に示すように、接合機構部3の第2移動吸着ブロック33がリーダテープLTの接合端を含む部分を吸着した状態で作業位置から退避位置に移動し、代わりに第1移動吸着ブロック32が退避位置から作業位置に移動する。すると、磁気テープカートリッジCのリールR(図1参照)から図示しない磁気テープ引出機構により引き出された磁気テープMTの先端部が搬送吸着ブロック41、固定吸着ブロック31および第1移動吸着ブロック32の各ガイド溝41A,31A,32A内に引き込まれる。
続いて、各ガイド溝41A,31A,32Aの底面に開口する複数の負圧吸引孔Hに吸引負圧が作用することで、磁気テープMTの先端部が幅方向に位置決めされて吸着される。この状態で固定吸着ブロック31と第1移動吸着ブロック32との隙間CLに図示しないカッタが挿通されることで磁気テープMTの先端部が切断される。その結果、固定吸着ブロック31に吸着された磁気テープMTには、リーダテープLTに対する接合端が形成される。
なお、磁気テープMTの先端部が切断されると、第1移動吸着ブロック32は、複数の負圧吸引孔Hへの吸引負圧の供給が解除されることで、磁気テープMTの吸着を解除する。そして、この第1移動吸着ブロック32に吸着されていた磁気テープMTの切り屑は、吸引排除ポッド8に吸引されて排除される。
続いて、図4の(c)に示すように、接合機構部3の第1移動吸着ブロック32が作業位置から退避位置に移動し、代わりに第2移動吸着ブロック33がリーダテープLTの接合端を含む部分を吸着した状態で退避位置から作業位置に移動する。これにより、第2移動吸着ブロック33に吸着されたリーダテープLTの接合端が固定吸着ブロック31に吸着された磁気テープMTの接合端に突き合わせられる。
すると、図1に示す貼着部34の吸着ローラ34Bがエアシリンダ34Cの作動により支持パネル34Dと共に下方に移動し、その周面に吸着した短いスプライステープSTの接着面を磁気テープMTの接合端とリーダテープLTの接合端とに跨って固定吸着ブロック31のガイド溝31Aと第2移動吸着ブロック33のガイド溝33Aに押圧する。これにより、磁気テープMTの接合端とリーダテープLTの接合端とに跨ってスプライステープSTが接着され、磁気テープMTにリーダテープLTが接合される。
磁気テープMTにリーダテープLTが接合されると、搬送吸着ブロック41および固定吸着ブロック31は、複数の負圧吸引孔Hへの吸引負圧の供給が解除されることで、磁気テープMTの吸着を解除する。また、第2移動吸着ブロック33は、複数の負圧吸引孔Hへの吸引負圧の供給が解除されることで、リーダテープLTの吸着を解除する。そして、この状態で図1に示す磁気テープカートリッジCのリールRに磁気テープMTが所定長さ巻戻されることで、ガイドローラ群7の2個の揺動ローラ7A,7Aが固定ローラ7B側へ揺動する。そして、図4の(d)に示すように、所定長さのリーダテープLTが第2移動吸着ブロック33、固定吸着ブロック31および搬送吸着ブロック41の各ガイド溝33A,31A,41A(図2参照)内に引き込まれる。
続いて、各ガイド溝33A,31A,41Aの底面に開口する複数の負圧吸引孔Hに吸引負圧が作用することで、所定長さ引き出されたリーダテープLTが幅方向に位置決めされて再び吸着される。この状態で第2移動吸着ブロック33と固定吸着ブロック31との隙間CLに図示しないカッタが挿通されることで、磁気テープMTに接合されたリーダテープLTが所定長さに切断される。そして、第2移動吸着ブロック33に吸着されたリーダテープLTには、磁気テープMTに対する新たな接合端が形成される。
その後、図4の(e)に示すように、接合機構部3の第2移動吸着ブロック33がリーダテープLTを吸着した状態で作業位置から退避位置に移動し、代わりに第1移動吸着ブロック32が退避位置から作業位置に移動する。また、固定吸着ブロック31の複数の負圧吸引孔Hへの吸引負圧の供給が解除されることで、固定吸着ブロック31は、切断されたリーダテープLTの先端部の吸着を解除する。そして、搬送吸着機構部4の搬送吸着ブロック41がリーダテープLTの先端部(先端の一定長さ部分)を突出させた状態で先端部付近を吸着し、図示しないエアシリンダ等の駆動手段により始端位置から終端位置に移動することで、所定長さに切断されたリーダテープLTの先端部(先端の一定長さ部分)がクランパ機構部5へ搬送される。
リーダテープLTの先端部(先端の一定長さ部分)がクランパ機構部5へ搬送されると、図3に示すように、リーダピンLPを吸着したリーダピン吸着ブロック52がエアシリンダ54の作動により下降し、リーダピンクリップLCを吸着したクリップ吸着ブロック51がエアシリンダ53の作動により上昇する。これにより、リーダテープLTの先端部(先端の一定長さ部分)を挟んでリーダピンクリップLCとリーダピンLPとが係合され、リーダテープLTの先端部にリーダピンLPが装着される。そして、このリーダピンLPが装着されたリーダテープLTは、図1に示す磁気テープカートリッジCのリールRに巻き戻される。こうして、磁気テープカートリッジCの磁気テープMTに対するリーダテープLTの接続作業と、リーダテープLTに対するリーダピンLPの装着作業とが連続して効率的に行われる。
つづいて、搬送吸着ブロック41の端部からはみ出したリーダテープLTの先端部LTaに、しわができないようにリーダピンLPとリーダピンクリップLCとを係合させて取り付ける方法について図5を参照して説明する。
図5は、リーダテープの先端部を挟んでリーダピンとリーダピンクリップとを係合させる様子を段階的に示した断面図である。
はじめに、図5(a)に示すように、リーダテープLTの先端部LTaが搬送吸着ブロック41によってリーダピンLPとリーダピンクリップLCの間に配置される(第1工程)。このとき、リーダテープLTは、搬送時に搬送吸着ブロック41から剥れない程度の吸着力で吸着されている。
リーダテープLTの先端部LTaがリーダピンLPとリーダピンクリップLCの間に配置されたことを図示しないセンサが検知すると、負圧吸引孔Hに接続された吸着力制御部は、搬送吸着ブロック41によってリーダテープLTに付与される引張抵抗力がリーダピンLPとリーダピンクリップLCとを係合させるときにリーダテープLTに与える引張力と略同じか若干小さくなるように、搬送吸着ブロック41の吸着力を低下させる。搬送吸着ブロック41の吸着力は、後記する実施例から、引張抵抗力が0.3N〜1.4Nとなるように調節するのが好適であるが、安全をみて略中央値である0.9N程度に設定するのがさらに好適である。
なお、どの程度の吸着力のときにどの程度の引張抵抗力が生じるかは、事前実験などにより予め求めておくのがよい。かかる事前実験によって求めておいた吸着力と引張抵抗力の関係をマップにして吸着力制御部のメモリに記憶し、制御に利用するのが好適である。
搬送吸着ブロック41の吸着力が調節されると、図5(a)に示すように、リーダピンLPとリーダピンクリップLCがリーダテープLTに接近し始める(第2工程)。なお、吸着力の調節は、0.1sec程度の短い時間で行うことが可能であるので、リーダピンLP及びリーダピンクリップLCの移動と吸着力の調節とを同時に開始しても良い。
そして、図5(b)に示すように、リーダピンLPがリーダピンクリップLCの溝の内部に嵌り込み始めると、リーダピンLPに巻きつけられるリーダテープLTの長さとリーダピンクリップLCの溝の開口幅との差分だけ、リーダテープLTがリーダピンLP(またはリーダピンクリップLC)に向かって引っ張られることとなる。換言すれば、リーダテープLTに引張力が作用する。
このとき、リーダテープLTは、リーダテープLTに生じる引張力と殆ど同じかそれよりも若干小さい大きさの引張抵抗力を搬送吸着ブロック41によって付与されている。そのため、リーダテープLTは、適度な緊張状態を保ったままリーダピンLP(またはリーダピンクリップLC)に向かって移動することとなる。
最終的に、リーダピンLPは、図5(c)に示すように、リーダピンクリップLCの溝の中にはめ込まれるが、リーダテープLTが移動することにより、リーダテープLTに作用する引張力が抑制されることから、当該引張力によってリーダテープLTに予定外のひずみや変形が生じることがなくなる。すなわち、リーダテープLTに過大な引張力が働かなくなり、リーダテープLTにしわが生じ難くなる。
以下、長手方向と幅方向の弾性係数が略等しい従来のリーダテープと、長手方向に比較して幅方向の弾性係数が小さい新規のリーダテープに対して、本発明に係るリーダピンの取付装置及び取付方法を適用した実施例について説明する。
まず、従来のリーダテープと新規のリーダテープの物性値の相異について説明する。
表1は、従来のリーダテープと新規のリーダテープの物性値をまとめたものである。
表1から分かるように、新規のリーダテープは、現行のリーダテープと比較して長手方向の弾性係数(MD)と幅方向の弾性係数(TD)との差が大きくなっている。また、「巻芯写り対策」として、リーダテープの表面粗さが大きくなっている。なお、リーダテープの幅は従来、新規ともに1/2インチである。
Figure 0004299795
ここで、従来のリーダテープを用いた場合においては、リーダピンおよびリーダピンクリップの相対的な位置のずれ(クリップ吸着ブロック51とリーダピン吸着ブロック52の動作のブレ)がなるべく小さくなるように設定し、リーダテープに付与される引張抵抗力が4.1N程度になるように吸着力を設定すると、しわの発生を防止することができた。
そこで、以下の実験では、リーダピンおよびリーダピンクリップの相対的な位置のずれを従来よりも大きくして(例えばリーダピンに対してリーダピンクリップが斜めに打ち込まれるように設定して)、従来のリーダテープでもしわが発生するようにした上で、リーダテープに付与される引張抵抗力が5段階(5.9N,4.1N,2.1N,1.4N,0.3N)に変化するように搬送吸着ブロック41の吸着力を調節することとした。
(実施例1)
実施例1では、表1に示すような新規のリーダテープに対して、リーダテープの搬送時の引張抵抗力を4.1Nとし、リーダピンおよびリーダピンクリップの係合時の引張抵抗力を上記のように5段階に変化させて実験を行った。その結果、引張抵抗力を1.4N,0.3Nとした場合にリーダテープLTの先端部におけるしわの発生を防止することができた。
なお、この実験において、搬送吸着ブロック41の吸引力を、引張抵抗力が4.1Nから1.4Nになるまで変化させるのに要した時間は、計測の結果、0.1sec程度であり、作業効率に影響しないことが判明した。
(実施例2)
実施例2では、表1に示すような従来のリーダテープに対して、リーダテープの搬送時の引張抵抗力を4.1Nとし、リーダピンおよびリーダピンクリップの係合時の引張抵抗力を上記のように5段階に変化させて実験を行った。その結果、引張抵抗力を2.1N,1.4N,0.3Nとした場合にリーダテープLTの先端部におけるしわの発生を防止することができた。
上記の実験結果を表2に示す。
Figure 0004299795
以上の実験結果から、リーダテープの引張抵抗力を小さくして、リーダピンの係合時にリーダテープをリーダピンの方向に移動させることにより、しわの発生を抑えることができることが分かる。
以上、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
例えば、本実施形態においては、搬送吸着ブロック41の吸着力を調節することにより、リーダテープLTを長手方向に移動可能としたが、これに限られるものではなく、搬送吸着ブロック41ごとリーダテープLTをリーダピンLPに近づくように移動させる構成としてもよい。
具体的には、リーダピンLPとリーダピンクリップLCとの間にリーダテープLTの先端部が配置された段階で、リーダピンLPに向かって移動可能なように搬送吸着ブロック41をゴムやばねで弾性支持するのが好適である。
また、エアシリンダを用いて搬送吸着ブロック41を移動させている場合には、リーダピンとリーダピンクリップを係合させるタイミングに合わせてエアシリンダを作動させて搬送吸着ブロック41を移動させるようにしてもよい。また、エアシリンダとは別の位置決めユニット(例えばボールねじ等)を用いて係合時における搬送吸着ブロック41の移動を制御してもよい。
また、本実施形態においては、リーダテープLTと磁気テープMTの接合時およびリーダテープLTの搬送時における搬送吸着ブロック41の吸着力に比較して、リーダテープの先端部LTaにリーダピンLPを係合させるときの搬送吸着ブロック41の吸着力を小さくするように説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、リーダテープLTと磁気テープMTの接合時およびリーダテープLTの搬送時においてリーダテープLTが搬送吸着ブロック41に対してずれたり剥れたりしなければ、リーダピンLPの係合時に生じる引張力によってリーダテープLTが長手方向に移動可能な吸着力で、当該リーダテープLTをはじめから保持しておいてもよい。
また、本実施形態においては、磁気テープとリーダテープの接合装置と、リーダピンの取付装置とを一つにまとめて磁気テープの先端部処理装置Aとしたが、これに限られるものではなく、リーダピン取付装置単独で構成してもよい。
また、本発明におけるリーダテープは、情報が記録される磁気テープをカートリッジから引き出すために該磁気テープの先端に取り付けられるテープでればどのようなテープでもよく、例えばテープの両面ともに非磁性層で構成されているものでもよいし、一方の面が磁性層で構成されているものでもよい。
また、本実施形態に係る磁気テープの先端部処理装置Aにおける接合機構部(図2参照)は、単なる例示であり、リーダテープと磁気テープとを接続することができるものであればどのようなものでも良いことは言うまでもない。
一実施形態に係る磁気テープの先端部処理装置の全体構成の概略を示す正面図である。 図1に示した接合機構部および搬送吸着機構部を構成する固定吸着ブロック、第1移動吸着ブロック、第2移動吸着ブロックおよび搬送吸着ブロックの構造を示す斜視図である。 図1に示したクランパ機構部の構造を示す斜視図である。 図2に示した固定吸着ブロック、第1移動吸着ブロック、第2移動吸着ブロックおよび搬送吸着ブロックの作用を工程順に示す平面図である。 リーダテープの先端部を挟んでリーダピンとリーダピンクリップとを係合させる様子を段階的に示した断面図である。 リーダピンとリーダピンクリップとを取り付けたリーダテープの先端部にしわが発生した状態を示した斜視図である。
符号の説明
1 装着部
2 供給リール
3 接合機構部
4 搬送吸着機構部
41 搬送吸着ブロック
41A ガイド溝
5 クランパ機構部
51 クリップ吸着ブロック
52 リーダピン吸着ブロック
6 パネル
7 ガイドローラ群
8 吸引排除ポッド
H 負圧吸引孔
LT リーダテープ
LC リーダピンクリップ
LP リーダピン
MT 磁気テープ

Claims (6)

  1. リーダテープの先端部にリーダピンを取り付けるリーダピン取付装置であって、
    前記リーダテープの先端部をはみ出させた状態で該リーダテープを吸着して保持する吸着機構部と、
    前記リーダテープの先端部を挟んでリーダピンとリーダピンクリップとを係合させるクランパ機構部と、を備え、
    前記吸着機構部は、前記リーダテープの先端部を挟んでリーダピンとリーダピンクリップとを係合させるときに、前記リーダテープが長手方向に移動可能な吸着力で前記リーダテープを保持することを特徴とするリーダピン取付装置。
  2. 前記吸着機構部は、前記リーダテープを長手方向に引いたときに0.3〜1.4Nの引張抵抗力が生じる吸着力で前記リーダテープを保持することを特徴とする請求項1に記載のリーダピン取付装置。
  3. 前記リーダテープは、幅方向の弾性係数よりも長手方向の弾性係数の方が大であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のリーダピン取付装置。
  4. 各リールから引き出された磁気テープおよびリーダテープをそれぞれ切断し、切断された磁気テープの接合端とリーダテープの接合端とを突き合わせてスプライステープにより接合すると共に、接合されたリーダテープを所定長さに切断する接合機構部と、
    所定長さに切断されたリーダテープの先端部をはみ出させた状態で該リーダテープを吸着して搬送する搬送吸着機構部と、
    搬送されたリーダテープの先端部を挟んでリーダピンクリップとリーダピンとを係合させるクランパ機構部とを備えた磁気テープの先端部処理装置であって、
    前記搬送吸着機構部は、リーダテープを吸着可能に構成され、かつ、前記接合機構部に連続する始端位置から前記クランパ機構部に臨む終端位置へ移動可能に構成された吸着部材を有し、
    前記吸着部材は、前記リーダテープの先端部を挟んでリーダピンとリーダピンクリップとを係合させるときに、前記リーダテープが長手方向に移動可能な吸着力で前記テープを保持することを特徴とする磁気テープの先端部処理装置。
  5. 前記搬送吸着機構部は、前記接合機構部から前記クランパ機構部へ前記リーダテープを搬送するときの吸着力よりも、前記リーダテープの先端に前記リーダピンと前記リーダピンクリップとを係合させるときの吸着力の方が小さくなるように、前記吸着部材の吸着力を制御する吸着力制御部をさらに有することを特徴とする請求項4に記載の磁気テープの先端部処理装置。
  6. リーダテープの先端部をはみ出させた状態で該リーダテープを吸着して保持する吸着機構部と、
    前記リーダテープの先端部を挟んでリーダピンとリーダピンクリップとを係合させるクランパ機構部と、を備えるリーダピン取付装置を用いて前記リーダテープの先端部に前記リーダピンを取り付けるリーダピン取付方法であって、
    前記クランパ機構部に把持されたリーダピンとリーダピンクリップとの間に吸着機構部からはみ出したリーダテープの先端部を配置する第1工程と、
    前記リーダテープの先端部を挟んでリーダピンとリーダピンクリップとを係合させる第2工程と、を含み、
    前記第2工程において、前記リーダテープの先端部を挟んでリーダピンとリーダピンクリップとを係合させるときに、前記吸着機構部に保持されているリーダテープを、前記リーダピンに向かって移動させることを特徴とするリーダピン取付方法。
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