JP4299209B2 - ハーネスプロテクタ - Google Patents

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Description

本発明は、ワイヤハーネスを収容し、ヒンジ部を支点に屈曲させて車両に組み付けるハーネスプロテクタに関するものである。
図14は従来のハーネスプロテクタの一形態を示すものである(特許文献1参照)。
このハーネスプロテクタ61は、合成樹脂製の断面略コの字状(樋状)のベース62とカバー63とで構成され、ベース62は長手方向中間部に薄肉のヒンジ部64を有し、ヒンジ部64を境にカバー63が前後に分割され、分割カバー63の各分割端に係止爪65と係合枠片66とが形成されて、ヒンジ部64を支点に屈曲自在であると共に、係止爪65と係合枠片66とを係合させて不動に固定可能としたものである。
ベース62は両側壁に複数の係止突起67を有し、分割カバー63は、各係止突起67に対する可撓性の係合枠片68を有している。ベース62の内側に複数の電線(ワイヤハーネス)69を配索し、分割カバー63を閉止して、各電線69を外部との干渉等から安全に保護する。ベース内への電線69の配索はベース62を平面的に展開した状態で容易に行うことができる。
ハーネスプロテクタ61はワイヤハーネス69を収容した状態で自動車内に組み付けられる。車両ボディ(図示せず)は二次元ないし三次元的に屈曲しているから、車両ボディの形状に応じてハーネスプロテクタ61をヒンジ部64から屈曲させて組み付けることができる。車両ボディの平面的な形状部分に組み付ける場合は、係止爪65を係合枠片66に係合させた状態で使用する。
また、ワイヤハーネス69を収容する前のプロテクタ単体の状態や、ワイヤハーネス69を収容した状態でハーネスプロテクタ61を搬送等する場合に、係止爪65を係合枠片66に係合させて、所要の荷姿とすることもできる。
実開昭63−113416号公報(第1図)
しかしながら、上記従来のハーネスプロテクタ61にあっては、ヒンジ部64を繰り返し屈曲させた場合に、ヒンジ部64の強度が低下して破損を起こしかねないという問題があった。また、車両ボディの屈曲面に沿ってハーネスプロテクタ61を配置する際に、ハーネスプロテクタ61の可動量の制限がないため、ハーネスプロテクタ61の屈曲角度が定まり難く、車両ボディの屈曲面に沿わせる作業が面倒であるという問題や、ハーネスプロテクタ61を何度か屈曲させている最中に内部の電線69が飛び出してヒンジ部上の分割面に挟まりやすいという問題があった。
また、搬送等において係止爪65を係合枠片66に係合させた場合に、ハーネスプロテクタ61を車両ボディに屈曲させて組み付ける際に、係止爪65と係合枠片66との係合を解除しにくく、組付作業性や組付後のメンテナンス性が悪化するという問題があった。
本発明は、上記した点に鑑み、ヒンジ部の破損を防止すると共に、屈曲角度を規定して(ある程度定めて)車両ボディへの組付作業性を高めることができ、しかも屈曲の保持や解除を容易に行うことのできるハーネスプロテクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るハーネスプロテクタは、ベースとカバーとで構成されるハーネスプロテクタにおいて、該カバーの長手方向中間部にヒンジ部を介して樋状部が回動自在に設けられ、該樋状部の一側端にヒンジを介して蓋が開閉自在に設けられ、該蓋における該ヒンジ部寄りの一端方の表面に係止クリップが設けられ、該蓋が該樋状部に閉止されて該樋状部が該ヒンジ部を支点に該ベース側に屈曲した状態で、該係止クリップに係合する長孔を有する可撓性の舌片が該蓋の表面に沿って該ベースの一端末に設けられたことを特徴とする。
上記構成により、ベースとカバーとの間にワイヤハーネスが挿通収容されると共に、樋状部にワイヤハーネスが挿通され、蓋が閉止されて樋状部が蓋部と一体でヒンジ部を支点にベース側に回動され、舌片の長孔に係止クリップが挿入係止される。これにより、ヒンジ部を支点とした樋状部の回動が抑止され、ヒンジ部の繰り返しの屈曲による傷みや劣化が防止される。また、係止クリップが舌片に係合することで、ハーネスプロテクタの屈曲角度が規定され、車両への組付が容易化する。係止クリップは長孔の範囲で移動自在であり、樋状部はヒンジ部を支点にある程度(少し)の角度で屈曲自在である。長孔への係止クリップの係合は、舌片を手で持って係止クリップに押し付けることで容易に行われる。長孔からの係止クリップの離脱は舌片を押し付けとは逆方向に手でやや強く引き上げることで行われる。
請求項2に係るハーネスプロテクタは、請求項1記載のハーネスプロテクタにおいて、前記係止クリップに対する案内孔が前記長孔に連通して設けられたことを特徴とする。
上記構成により、係止クリップが案内孔を経て長孔内にスムーズ且つ容易に挿入係合される。案内性を高めるために、案内孔の形状は係止クリップの形状に類似していることが好ましい。また、抜け出し難さ性を高めるために、案内孔は係止クリップよりもやや小さいことが好ましい。係止クリップを案内孔を経て長孔内に挿入できるから、長孔の内幅寸法を小さく抑えることができ、これにより、係止クリップと長孔とのガタ付きがなくなり、例えばベースに対する樋状部の捩れすなわちヒンジ部の捩れが防止される。
請求項3に係るハーネスプロテクタは、請求項1又は2記載のハーネスプロテクタにおいて、前記ヒンジ部の両側で前記カバーと前記樋状部との何れか一方に係止片が突設され、何れか他方に、該係止片に対する係合部が設けられたことを特徴とする。
上記構成により、ヒンジ部を支点に例えば樋状部をベースに向けて回動させることで、一対の係止片がヒンジ部を横断する方向に突出して各係合部に係合し、樋状部が係止片を介してカバーに連結され、一対の係止片によってカバーに対する樋状部の捩れすなわちヒンジ部の捩れが抑止される。係止片は係止クリップと舌片との係止力を補強し、屈曲方向の強い力(ワイヤハーネスの引張等で生じる)に抗してハーネスプロテクタの屈曲角度を維持する。
請求項1記載の発明によれば、舌片と係止クリップとの係合によってヒンジ部の屈曲が抑止されるから、例えばハーネスプロテクタの搬送中等におけるヒンジ部の破損や劣化が防止され、ハーネスプロテクタの荷姿形成(梱包)が容易化すると共に、ハーネスプロテクタの品質が向上する。また、舌片と係止クリップとの係合によってハーネスプロテクタの屈曲角度が規定されるから、ヒンジ部近傍における電線の挟み込みが防止されると共に、車両へのハーネスプロテクタの組付を作業性良く容易に行うことができ、車両へのハーネスプロテクタを含むワイヤハーネスの配索作業性が向上する。また、可撓性の舌片を手で持って係止クリップに容易に係合させることができるから、ハーネスプロテクタの組付性が向上し、また、舌片を引っ張り上げて係止クリップとの係合を容易に解除することができるから、メンテナンス性等が向上する。
請求項2記載の発明によれば、係止クリップを案内孔を経て長孔にスムーズに係合させることができるから、ハーネスプロテクタの組立作業性が向上し、また、係止クリップを案内孔から容易に離脱させることができるから、メンテナンス性等が向上する。また、案内孔があるから、長孔の内幅寸法を小さく抑えることができ、これにより、係止クリップと長孔とのガタ付きがなくなり、例えばベースに対する樋状部の捩れすなわちヒンジ部の捩れが防止されて、ヒンジ部の破損や劣化が一層確実に防止される。
請求項3記載の発明によれば、一対の係止片によって樋状部の捩れすなわちヒンジ部の捩れが抑止され、ヒンジ部の劣化や破損が一層確実に防止されて、ハーネスプロテクタの品質が一層向上する。
図1は、本発明に係るハーネスプロテクタの第一の実施形態を示す分解斜視図、図2は同じくハーネスプロテクタの組立状態の斜視図、図3は同じくハーネスプロテクタの半組立状態(組立途中)の平面図、図4は同じくハーネスプロテクタの半組立状態の背面図をそれぞれ示すものである。
図1の如く、このハーネスプロテクタ1は合成樹脂製のベース2とカバー3とで構成され、カバー3の一端末側(長手方向中間部)に薄肉のヒンジ部4を介して断面コの字状の樋状部5が回動自在に一体に設けられ、樋状部5の一側端に同様のヒンジ9を介して板状の蓋6が開閉自在に一体に設けられ、蓋6の一端側の表面に爪状の係止クリップ10(図4,以下単にクリップと言う)が一体に突出形成され、ベース2の一端末に薄肉で可撓性の舌片11が一体に延長形成され、舌片11は幅方向中央に、クリップ10を挿入係合させるスリット状の長孔12を有したことを特徴とするものである。
ベース2とカバー主体部(樋状部5を除く部分)8はほぼ二次元的(やや三次元的)に屈曲形成されている。ベース2は幅広の底壁14と低い両側壁15とを有し、両側壁15に複数の係止爪16が設けられ、カバー主体部8は、底壁14に対向する断面略湾曲状の天壁17と低い両側壁18とを有し、両側壁18に、係止爪16に対する複数の係止枠片19が設けられている。
ベース2の底壁14の一端部から舌片11が突出形成されている。カバー3の天壁17の一端部にヒンジ部4を介して樋状部5と蓋6とで成る回動式のプロテクタ部分7が一体に続いている。ベース2の一端部の両側に係止爪16が突設され、カバー主体部8の一端部の両側に係合枠片19が設けられ、図2,図3の如くベース2とカバー主体部8とが一端部においてしっかりと係止される。
ベース2の両側壁15の要所及びカバー3の樋状部5の側壁20には、車両ボディ(図示せず)に対する固定用のブラケット21がそれぞれ一体に設けられている。ベース2とカバー3との内側空間に複数本の電線(図示せず)を配索し、ベース2とカバー3を係止手段16,19で係止して、図2の組立状態でブラケット21を車両ボディに固定する。本例のハーネスプロテクタ1は自動車のフロアに固定され、フロアワイヤハーネス(複数本の電線)を乗員の踏み付け等から保護する。
図3の如く、ハーネスプロテクタ1の半組付状態、すなわちカバー側の樋状部5と蓋6とで成るプロテクタ部分7をベース2の舌片11に未係止の状態で、蓋6はベース2の一端部からプロテクタ長手方向に離間して位置する。蓋6はヒンジ9とは反対側の端部に係止爪22を有し、樋状部5は係止爪22に対する係合枠片23を有している。
舌片11は樋状部5に沿って(樋状部5の天壁24に対向して)プロテクタ長手方向に長く突出している。舌片11の長さは樋状部5の長さの1/3程度である。蓋6を樋状部5に閉止し、ヒンジ部4を支点に樋状部5をベース2との接合方向に回動することで、蓋6の一端側のクリップ10(図4)がベース2の一端部に向けて接近する。蓋6の閉止時にクリップ10は舌片11の長孔12の中心線上に位置する。図1で符号25は電線を押さえつつ蓋6のクリップ型抜き孔26を閉止する可撓片である。
図5〜図7に示す如く、クリップ10は蓋6に直交する支持板27と、支持板27の先端で左右両側に突出した一対の爪部28とで構成されている。クリップ10はクランプとも呼称される。支持板27はプロテクタ長手方向に爪部28よりも長く延び(その延長部を符号27aで示す)、両爪部28は上側のガイド傾斜面28aと下側の係止面28bとを有し、係止面28bは支持板27に直交している。支持板27に対して爪部28はヒンジ部4から離間する方向(前方)に位置し、支持板27の延長部27aは爪部28よりもヒンジ部4に近づく方向(後方)に位置している。
爪部28は支持板27の延長部27aとは反対側において前端側の傾斜面28c(図5,図6)を有し、爪部28の後端は支持板27の延長部27aに向けて板状に延長され、前端の傾斜面とほぼ平行な傾斜面28d(図6)を有している。図で符号26はクリップ形成用の型抜き孔である。
図3,図4の状態でハーネスプロテクタ1内にはワイヤハーネス(図示せず)が挿通されており、その状態で蓋6を樋状部5に閉止し、樋状部5と蓋6とで成るプロテクタ部分7をヒンジ部4を支点にベース2に向けて回動させつつ、ベース側の舌片11を手で持って蓋上のクリップ10に押し付け、クリップ10を舌片11の長孔12に挿入係止させる。クリップ10は長孔12に沿って摺接し、爪部28のガイド傾斜面28a(図5)からスムーズに長孔12内に挿入され、係止面28b(図6)で長孔12の端縁すなわち舌片11の表面に当接して係止される。クリップ10の支持板27の板厚は好ましくは長孔12の内幅とほぼ同じ寸法に設定され、クリップ10が長孔12に係合した状態で、支持板27は長孔12に沿って摺動自在である。
クリップ10が舌片11に係止されることで、樋状部5と蓋部6とで成るプロテクタ部分7がヒンジ部4を介して図2の如く屈曲した状態に保持される。これにより、ハーネスプロテクタ内のワイヤハーネス(図示せず)が屈曲した姿勢で維持され、その状態でハーネス製造工程(工場)から車両組付工程(工場)に搬送され、車両組付工程でハーネスプロテクタ1が図2の屈曲状態で車両ボディ(図示せず)の屈曲面に沿ってスムーズに組み付けられる。クリップ10が舌片11の長孔12に係合することで、ヒンジ部4を支点とした屈曲が制限され(長孔12の長さの範囲で制限され)、それにより、搬送途中等におけるヒンジ部4の繰り返しの屈曲とそれに伴うヒンジ部4の破損等が防止される。
クリップ10は長孔12に沿ってある程度移動自在であるから、プロテクタ部分7の屈曲角度が車両ボディの屈曲角度と少し異なっていても、その角度誤差を吸収して確実に車両ボディに組付可能である。また、クリップ10を長孔12に係止させる際に、クリップ10がそのガイド傾斜面28a(図5)で長孔12に沿って摺動しながら長孔12の両端縁を内向きに撓ませてスムーズに長孔内に進入し、小さな力でクリップ10の係止をスムーズに行わせることができる。
クリップ10の係止を解除する(クリップ10を長孔12から離脱させる)際は、舌片11を手で持って外向き(上向き)に引っ張り、例えばクリップ10を長孔12に沿って摺動させながら長孔12の両端縁を外向きに撓ませて離脱させる。従来(図14)の係止爪と係合枠片との係止解除に較べれば、舌片11が高い可撓性を有するから、容易に長孔12からクリップ10を離脱させることができる。クリップ10の係止面28b(図7)が長孔12の両端縁に面接触で当接するから、係止時のようにスムーズには離脱は行われず、不意な係止解除は起こらない。
図8は、本発明に係るハーネスプロテクタの第二の実施形態の要部を示す斜視図、図9は同じくハーネスプロテクタを示す半組立状態の平面図、図10は同じくハーネスプロテクタの樋状部の蓋を閉止した状態を示す要部斜視図、図11は同じく蓋を閉止した状態の要部側面図、図12〜図13は組立状態を示す要部側面図である。
このハーネスプロテクタ31は上記第一の実施形態のハーネスプロテクタ1の構成に加えて、ヒンジ部4の捩りを防止するべく、図8の如くカバー主体部8の一端部側の両側壁18に一対の係止爪片(係止片)32を一体に設け、ヒンジ部4を支点に回動自在な樋状部5の両側壁20の一端部に、各係止爪片32に対する係合枠片(係合部)33を設けたことを第一の特徴としている。
また、図9の如くベース2(図9)の一端末に突設した可撓性の舌片11に長孔12と共に、長孔12の長手方向中間部に略三角形状のクリップ案内孔34を連通して設けたことを第二の特徴としている。ここで第一,第二とは便宜上の表現であり特に意味のあるものではない。他の構成部分(クリップ10やカバー3やベース2の基本形状等)は上記第一の実施形態と同様であるので、同様の構成部分には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
図8,図9の如く、各係止爪片32はカバー主体部8の一端末において両側壁18のベース寄りの端部から樋状部5に向けて突出形成され、係止爪片32のベース寄りの辺部32aは両側壁18の上端18aと同一面に位置している。各係止爪片32はやや可撓性を有する平板状の板部32bと、板部32bの突出先端部の外面に形成された突起32cとで構成され、板部32bの肉厚は側壁18の肉厚よりも薄く形成され、突起32cは断面略三角形状に形成され、前端のガイド傾斜面32d(図9)と後端の係止面32e(図9)とを有している。
各係止爪片32に隣接して、ベース2の係止爪16(図10)に対する係合枠片19が配設されている。左右一対の係止爪片32の間隔は舌片11(図9)の外幅よりも広く設定されている。
係止爪片32に対する係合枠片33は、樋状部5の両側壁20の一端部において天壁24(図8)とは反対側の端部に位置している。係合枠片33は、他の係合枠片19と同様に側壁20に直交する一対の支持壁33a(図10)と、両支持壁33aを連結する連結壁33bとで略コの字状に構成されている。
図11の状態からヒンジ部4を支点に樋状部5と蓋6とで成るプロテクタ部分7をプロテクタ主体部分13に向けて回動させることで、図12の如く係合枠片33の内側に係止爪片32が進入し、係合枠片33は外向きに撓んで係止爪片32の突起32cの進入を許容し、突起32cの進入と同時に復元して連結壁33bの端面で突起32cの係止面32eを当接係止させる。主体部分13とはプロテクタ部分7以外の部分(プロテクタ部分7にヒンジ部4で連結されたプロテクタ部分)を言う。図12の舌片11の係止作業は係止爪片32と係合枠片33との係合後に行われる。
図12〜図13の如く、一対の係止爪片32が各係合枠片33に係合することで、各係止爪片32の板部32bの内側面が樋状部5の側壁20の外側面に当接し、一対の係止爪片32で樋状部5が幅方向に挟まれた状態となり、樋状部5と蓋6とで成るプロテクタ部分7の幅方向の振れが抑止され、ヒンジ部4の捩れとそれに伴う劣化や破損等が防止される。
各係止爪片32の突起32cは略長方形の板部32bの先端側に設けられ、突起32cを除く板部32bの長さは係合枠片33の長さよりもかなり長く設定され、図12〜図13に示す如くプロテクタ部分7を屈曲方向にある程度の角度の範囲すなわち舌片11の長孔12(図10)の範囲で揺動させることができる。この際、係合枠片33は係止爪片32の板部32bに沿って板部長手方向に摺動自在である。
図9,図10の如く、舌片11はスリット状の長孔12と、長孔12の基端ないし後端寄り(ベース2の一端部寄り)に設けられた幅広の案内孔34とを一体に有している。案内孔34はクリップ10の前端のテーパ面28c(図5,図10)に合わせた形状の左右一対のテーパ状の前側の傾斜辺部34aと、傾斜辺部34aから長孔12に直交する後側の辺部34bとで略三角形状に形成されている。案内孔34の後方の長孔部分12aの長さはクリップ10の支持板27の後方延長部27aの長さと同程度ないしやや長く設定されている。
図11の状態からプロテクタ部分7を主体部分13に向けて回動させて、図12の如く係止爪片32を係合枠片33に進入させ(この状態で舌片11は鎖線の如く未だ係止されていない)、図13の如くプロテクタ部分7を主体部分13に接合させた状態で、クリップ10が舌片11(鎖線で示す)の基端側において案内孔34の真下に位置し、案内孔34の後方の長孔部分12aにクリップ10の支持板27の後方延長部27aが進入係合し、この状態で舌片11を手でクリップ10に向けて押圧することで、案内孔34の周縁がやや外向きに撓みつつクリップ10の爪部28が案内孔34に進入して長孔12から外向きに突出して係止され、支持板27が長孔12に沿って移動自在に係合する。
主体部分7に向けてのプロテクタ部分7の接合を緩めれば、図12の如くクリップ10は長孔12に沿って前方に移動し、図13の如く係止爪片32の長さの範囲でプロテクタ部分7を主体部分13に向けて接合方向に回動させれば、クリップ10は長孔12に沿って後方に移動する。この際、案内孔34にクリップ10の爪部28が位置するが、爪部28よりも案内孔34の方が少し小さく形成されているから、爪部28が案内孔34から抜け出すことはない。
案内孔34を設けたことで、第一の実施形態に較べて舌片11の長孔12の内幅を最小限に設定することができ(第一の実施形態においてはクリップ10が長孔12を押し広げて進入するため、ある程度の長孔12の内幅が必要となる)、長孔12からのクリップ10の不意な抜け出しが確実に防止されると共に、長孔内にクリップ10がガタ付きなく密着して係合することで、主体部分13に対するプロテクタ部分7の捩れすなわちヒンジ部4の捩れが防止され、ヒンジ部4の劣化等が防止される。
舌片11の係止を解除する場合には、図13の状態で舌片11を鎖線の如くやや強く引き上げることで、案内孔34の周縁が撓んでクリップ10の爪部28が案内孔34から離脱して係止が簡単に解除される。
図8〜図9のハーネスプロテクタの第二の実施形態における舌片11の係止による作用効果すなわちヒンジ部4の保護や搬送荷姿の確保等は第一の実施形態におけると同様であることは言うまでもない。
なお、上記各実施形態においてはプロテクタ部分7をカバー3に設けたが、カバー3ではなくベース2すなわち車両ボディ側に固定する部分に設けることも可能である。但し、ベース2とカバー3の定義(何れがベースで何れがカバーであるか)は適宜設定可能であるので、特許請求の範囲におけるベースとカバーの区別は何れがベースで何れがカバーであってもよいものとする。
また、上記各実施形態においてはクリップ10をプロテクタ部分7の蓋6に設け、舌片11をベース2に設けたが、これとは逆にクリップ10をベース2の底壁14に設け、舌片11をプロテクタ部分7の蓋6に設けることも可能である。
また、図8の形態においてはヒンジ部4を境に係止爪片32をカバー主体部8に設け、係合枠片33を樋状部5に設けたが、これとは逆に係止爪片32を樋状部5に設け、係合枠片33をカバー主体部8に設けることも可能である。
また、図8の実施形態においてはヒンジ部4の捩り防止のための係止爪片32及び係合枠片33と、舌片11の係止作業性向上のための案内孔34とを同時に設けているが、係止爪片32及び係合枠片33のみで案内孔34のない構成、又は案内孔34のみで係止爪片32及び係合枠片33のない構成も有効である。
また、上記各実施形態において、係止爪片32の突起32cに代えて係止用の長孔(図示せず)を設けて係止片を構成し、係合枠片33の内側で樋状部5の側壁20の外面に、係止用の長孔に係合する突起(図示せず)を設けて係合部を構成することも可能である。クリップ10と舌片11の長孔12の係合のみで係止を行う場合は、係止片32に突起32cや長孔を設けずに、単に長めの係止片(支持片)で樋状部5やヒンジ部4の捩れを抑止させることも可能である。
また、カバー3とベース2における係止爪16と係合枠片19の配置を逆にすることも可能である。カバー3とベース2の係止手段は係止爪16と係合枠片19に限るものではなく、係止突起と係合穴等の構成も適宜使用可能である。
本発明に係るハーネスプロテクタの第一の実施形態を示す分解斜視図である。 同じくハーネスプロテクタの組立状態を示す斜視図である。 同じくハーネスプロテクタの半組立状態を示す平面図である。 同じくハーネスプロテクタの要部(蓋の表側)を示す下方視平面図である。 蓋に設けられたクリップを示す斜視図である。 同じくクリップを示す側面図である。 同じくクリップを示す断面図である。 本発明に係るハーネスプロテクタの第二の実施形態の要部を示す斜視図である。 同じくハーネスプロテクタの要部を示す半組立状態の平面図である。 同じくハーネスプロテクタの要部を示す斜視図である。 同じくハーネスプロテクタの要部を示す側面図である。 同じくハーネスプロテクタの組立状態の第一形態を示す側面図である。 同じくハーネスプロテクタの組立状態の第二形態を示す側面図である。 従来のハーネスプロテクタの一形態を示す斜視図である。
符号の説明
1,31 ハーネスプロテクタ
2 ベース
3 カバー
4 ヒンジ部
5 樋状部
6 蓋
10 係止クリップ
11 舌片
12 長孔
32 係止爪片(係止片)
33 係合枠片(係合部)
34 案内孔

Claims (3)

  1. ベースとカバーとで構成されるハーネスプロテクタにおいて、該カバーの長手方向中間部にヒンジ部を介して樋状部が回動自在に設けられ、該樋状部の一側端にヒンジを介して蓋が開閉自在に設けられ、該蓋における該ヒンジ部寄りの一端方の表面に係止クリップが設けられ、該蓋が該樋状部に閉止されて該樋状部が該ヒンジ部を支点に該ベース側に屈曲した状態で、該係止クリップに係合する長孔を有する可撓性の舌片が該蓋の表面に沿って該ベースの一端末に設けられたことを特徴とするハーネスプロテクタ。
  2. 前記係止クリップに対する案内孔が前記長孔に連通して設けられたことを特徴とする請求項1記載のハーネスプロテクタ。
  3. 前記ヒンジ部の両側で前記カバーと前記樋状部との何れか一方に係止片が突設され、何れか他方に、該係止片に対する係合部が設けられたことを特徴とする請求項1又は2記載のハーネスプロテクタ。
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