JP4297984B2 - 異方導電フィルム圧着装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、液晶ディスプレイ(LCD)パネルと駆動用TCPとを異方導電フィルムを介し本圧着する際、または異方導電フィルムをLCDパネル側あるいは駆動用TCP側へ仮圧着する際、異方導電フィルムからはみ出す樹脂が圧着ヘッドに付着しないよう離型フィルムを使用する異方導電フィルム圧着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、LCDパネルのITO等の電極と、駆動用TCPの電極回路の接続を行う際には、異方導電フィルム(ACF)で接続する方式が一般的に広く採用されている。
【0003】
この接続には、専用機的な圧着装置が用いられており、このような圧着装置では、ACFをLCDパネルあるいはTCPへ仮圧着する際や、ACFを介してLCDとTCPを本圧着し電気的接続する際に、ACFの樹脂のはみ出しが圧着ヘッドに付着するのを防止するため離型フィルムを使用している。なお、離型フィルムとしては、一般的にテフロンシート(テフロンは、イー アイ デュポン ドゥ ヌムール アンド カンパニーの登録商標)が広く採用されている。
【0004】
このような圧着装置には、接続部に使用するACFテープ幅に相応した圧着子(圧着ヘッド)を有しており、この先端形状は用途によってまちまちではあるが、複数枚のTCPを一括圧着する場合には、例えば圧着をするヘッド先端面寸法が3mm×320mmというように、細長なものが採用されている。圧着ヘッドは温調することができ、必要に応じて加熱状態とすることができる。加熱の方式としては一般的に、ヒーターに温調計をつないでパワーをON,OFFさせて制御を行う常時加熱方式と、短期的に発熱させるパルスヒート方式が用いられており、両者とも一長一短がある。ACFはLCD側あるいはTCP側の所定の位置に載せられ、圧着ヘッドにより仮圧着される。この際、主に均一な圧着をする目的でクッション材としてシリコンゴム等を介する場合もあるし、またテフロンシート(テフロンは、イー アイ デュポン ドゥ ヌムール アンド カンパニーの登録商標)等の離型フィルムを介する場合もある。なお、仮圧着後はACFのセパレータが剥離される。
【0005】
LCDパネルとTCPとは、予め接続部回路の位置合せがなされ、その手段としては、顕微鏡を用いて作業者の手で行われたり、専用の位置合せ装置を用いる場合もある。このようにしてACFを介して仮固定しておき、次に前記ヘッドを接続部に押し当て、あるいは主に均一な圧着をする目的でシリコンゴムなどを介してヘッドを押し当て、またはACFの接着剤樹脂のはみ出し等によるヘッド、あるいはシリコンゴムへの付着を防止するため、離型性のある一般的には離型フィルムを介して、所定の圧力となるようにして定められた時間押し続け、本圧着が行われる。この時、ACFの接着剤樹脂は加熱加圧により流動し、熱硬化系樹脂を用いているものは熱により反応硬化して接着がなされる。一方、ACF中の導電粒子は押しつぶされ、LCDとTCPの回路間の電気的接続が行われる。
【0006】
以上の如く、ACFの仮圧着及び本圧着の際には、離型性のあるシートを使用しており、現状としては、前述の通りテフロンシート(テフロンは、イー アイ デュポン ドゥ ヌムール アンド カンパニーの登録商標)を使用するものが広く採用されている。
【0007】
この離型フィルムの使用方法としては、従来より、適当なサイズに切断した離型性フィルムを接続部上に載せて圧着作業を行うことがなされている。
【0008】
また、特開平04−106891号公報に示すように、離型テープを加圧ヘッドの圧着面に保持する一組の保持具の一方に、離型テープを巻き取る巻取手段を設け、他方に張力を印加する張力印加手段を設けることにより、離型フィルムのセット忘れや、離型テープのシワによる不良発生を防止する、という方法が行われている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、離型フィルムを適当なサイズに切断し圧着に供する方式においては、以下に示すような問題がある。
(1)離型フィルムを製品より大きめに裁断するため無駄ができる。
(2)離型フィルムは圧着されるとシワが発生するため次の圧着時には離型フィルムの位置を少しずらしてセットし、シワが圧着されないように注意して作業しなければならない。また、シワのまま圧着すると製品に不良が発生する。
(3)離型フィルムのセットが作業者の手作業によるため、セット忘れのおそれがある。
【0010】
また、特開平04−106891号公報に示す巻取手段および張力印加手段を用いたテープ状離型フィルムの使用方法においては以下の問題がある。
(1)圧着装置による製品圧着後のテープ状離型フィルムの巻き取り供給に際し、未使用の離型フィルム部を圧着ヘッドに装着するためには、例えばヘッド全長が3×320のヘッドにおいては320mm以上を巻き出して使用しなければならない。このため、この作業は作業者の手作業によることから、その熟練度により数秒から数十秒は要し、時にはこの離型フィルムの巻き出しおよびヘッドへの装着作業が、前述の適当なサイズに切断した離型シートを用いる場合において次の圧着へ移るまで必要とする時間より長くなってしまうことも考えられる。
【0011】
また、テープ状離型フィルムの装着時間が切断シートを載せる方式と同等としても、次の圧着のためにヘッド全長分、例えば320mmを巻き出すためには、圧着に使用された部分と未使用部とを作業者が見極めて巻き出す必要があるため、その都度巻き出しの寸法を割り出さなければならず、さらにこの320mm長分を巻き取るためには少なくても数秒は必要である。
【0012】
以上のように、テープ状離型フィルムの巻き出し寸法の割り出し、および供給装着には手作業により、ある程度の時間を要しており、1日における生産性が重要視される液晶パネル実装工程において、タクトタイム短縮は重要な課題であり、離型フィルムの装着作業時間の短縮が課題である。
(2)圧着ヘッドの幅寸法例えば3mm幅に対して、8〜10mm幅品の離型フィルム、一般的にはテープ状離型フィルムを用意しなければならないため、シート品の離型フィルムに比してこの加工時間が必要となり、またその加工費分コスト高となる。
(3)圧着ヘッドの幅寸法例えば3mm幅に対して、8〜10mm幅品の離型フィルムを圧着に使用するため、圧着に使用しない離型フィルムの量は、ヘッドとテープの幅寸法比より算出して、約63〜70%であり、未使用のまま捨てることとなる。
(4)8〜10mm幅のテープ状離型フィルムの巻物を100m、300m巻きといった長尺品として加工し、しかも竹の子状とならずに正しく巻き取られたものを作製することは困難である。また、このような長尺のテープ状離型フィルムを、特開平4−106891号公報に示す保持金具及び圧着ヘッドに装着する方式では、テープ状離型フィルム長尺品のサイズが大き過ぎて取付けることができない。さらに、テープ状離型フィルムの自重が圧着ヘッドに作用するため圧着力への影響が無視できない。
【0013】
このような理由から、テープ状離型フィルムの最大長さは制限されることとなる一方、圧着作業を進めるうちに、離型フィルムを使い切ると、テープ状離型フィルムを再び保持金具にセットしなければならず、この段取りに時間を費してしまう。
【0014】
そこで、本発明は、このような問題に着目してなされたもので、作業時間や段取り時間等を大幅に短縮でき、かつ、離型フィルムを節約できると共に容易に長尺品を使用できる異方導電フィルム圧着装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、LCDパネルと駆動用TCPとを異方導電フィルムを介し本圧着する際、または異方導電フィルムをLCDパネル側あるいは駆動用TCP側へ仮圧着する際、異方導電フィルムからはみ出す樹脂が圧着ヘッドに付着しないよう離型フィルムを使用する異方導電フィルム圧着装置において、予め巻かれた圧着ヘッドのヘッド全長以上としたシート状の離型フィルムを供給する巻き出し軸と、スプリングと接続され、上記巻き出し軸から供給された離型フィルムに張力を与えるテンション軸と、テンション軸の位置検出マイクロスイッチ(11)、(12)と、上記テンション軸によって張力が与えられた離型フィルムを使用して上記本圧着または仮圧着を行う圧着手段と、上記圧着手段による上記本圧着動作終了または仮圧着動作終了に連動して離型フィルムに汚れ等の不具合が生じた時、または、一定圧着回数毎に上記圧着手段に離型フィルムを供給する供給手段と、を具備し、供給手段が離型フィルムを巻き取る巻き取り軸と、巻き取り軸を回転させる巻き取りモータと、巻き出し軸を固定状態または可動状態へ切り替える電磁ブレーキと、圧着手段による本圧着動作終了または仮圧着動作終了に連動し、まずは上記電磁ブレーキにより巻き出し軸を可動状態にして、スプリングの張力によるテンション軸の戻りによって巻き出し軸から離型フィルムを巻き出し、テンション軸の戻りによる位置検出マイクロスイッチ(11)の検知信号で制御回路から電磁ブレーキを固定状態にし、続いて上記巻き取りモータによって巻き取り軸を回転させて離型フィルムを巻き取り、離型フィルムの巻き取りによる張力によりスプリングに張力を与えテンション軸を戻りと反対方向に移動させ、テンション軸の位置検出マイクロスイッチ(12)の検知信号で制御回路から巻き取りモータを停止させ、圧着手段に離型フィルムの送り量を任意に設定して供給すると共にテンション軸のスプリングに張力を与えるよう制御する制御回路と、からなることを特徴とする異方導電フィルム圧着装置。
【0016】
また、請求項2記載の発明では、請求項1記載の異方導電フィルム圧着装置において、供給手段は、圧着手段による本圧着動作終了または仮圧着動作終了に連動して離型フィルムに汚れ等の不具合が生じた時、または、一定圧着回数毎に、圧着手段に離型フィルムをその圧着手段の圧着ヘッドの幅寸法に対応した長さ分だけ供給する、ことを特徴とする。
【0017】
【作用】
請求項1記載の発明では、巻き出し軸が予め巻かれたシート状の離型フィルムを供給し、テンション軸がスプリングによってその離型フィルムに張力を与え、圧着手段が、そのテンション軸によって張力が与えられた離型フィルムを使用して、LCDパネルと駆動用TCPとを異方導電フィルムを介して本圧着をしたり、または異方導電フィルムをLCDパネル側あるいは駆動用TCP側へ仮圧着を行う。そして、圧着手段による上記本圧着動作終了または仮圧着動作終了に連動して、供給手段が圧着手段に離型フィルムを供給する。さらに、供給手段が圧着手段に離型フィルムを供給する際に、制御回路が、圧着手段による本圧着動作終了または仮圧着動作終了に連動し、まずは上記電磁ブレーキにより巻き出し軸を可動状態にして、スプリングの張力によるテンション軸の戻りによって巻き出し軸から離型フィルムを巻き出し、続いて上記巻き取りモータによって巻き取り軸を回転させて離型フィルムを巻き取り、圧着手段に離型フィルムを供給すると共にテンション軸のスプリングに張力を与えるよう制御する。
【0018】
また、請求項2記載の発明では、供給手段は、圧着手段による本圧着動作終了または仮圧着動作終了に連動して、圧着手段に離型フィルムを圧着手段の圧着ヘッドの幅寸法に対応した長さ分だけ供給する。
【0019】
【実施例】
以下、本発明になる異方導電フィルム圧着装置の実施例について説明する。
【0020】
図1は、本実施例の異方導電フィルム圧着装置の構成を示している。
【0021】
本装置は、離型フィルム1を巻き取りながらLCDパネル4に駆動用TCPを異方導電フィルム(ACF)6を介して圧着するもので、圧着ヘッド2と、シリコンゴム3と、受け台7と、巻出し軸8、電磁ブレーキ(MB)9と、トルクリミッタ(TL)10と、マイクロスイッチ11,12と、ドグ13と、ストッパ金具14と、テンション軸15と、スプリング16と、固定軸17と、ガイドロール18,19と、巻き取り軸20と、巻取りモータ21と、制御回路40とを有している。
【0022】
巻き出し軸8は、電磁ブレーキ9により可動状態または固定状態へと適宜設定切り換えできるようになっている。そして、可動状態にある巻き出し軸8には、空転しないよう適当な抵抗力すなわち巻き出しトルクを持たせている。このトルク力は、巻き物状態の離型フィルム1が巻き出される際、その慣性力により巻き出し軸8が回転し過ぎないような大きさで、かつ、テンション軸15が所定位置まで引き戻された時にスプリング16の張力が離型フィルム1に作用した時のトルク力より小さい値とする。
【0023】
また、固定状態にある巻き出し軸8には、テンション軸15のスプリング16をその可動範囲いっぱいに引き伸ばした場合において、巻き物状態の離型フィルム1の最大径で生ずるトルクよりも十分に大きな抵抗トルクがかかるようにする。つまり、この抵抗トルクより小さな引き出しのトルクが巻き出し軸8に長時間加えられたとしても、巻き出し軸8が回転せず固定状態を維持できるようにする。
【0024】
テンション軸15は、前述のようにスプリング16と接続されて前後に移動できようになっており、テンション軸15の移動位置によりスプリング16による張力が変化するようにしている。そして、テンション軸15に離型フィルム1が通紙された際、このテンション軸15の張力に釣り合う張力が離型フィルム1に印加されるため、テンション軸15の位置を決定することで離型フィルム1の張力を設定できる。
【0025】
従って、離型フィルム1への張力の印加は、電磁ブレーキ9と、スプリング16によるテンション軸15の張力と、巻き取り軸20の駆動とによって行われることになる。
【0026】
また、トルクリミッタ10は、離型フィルム1にたるみが生じないように内部の永久磁石により独立して常に一定の抵抗トルクを保つもので、抵抗トルクが約1kgcmのものを用いている。
【0027】
マイクロスイッチ11,12は、このテンション軸15が適正位置になるよう制御するための位置検出手段として使用されもので、ストッパ金具14は、テンション軸15の移動量を機械的に制限するためのものである。
【0028】
巻き取り軸20は、圧着装置手前側に配置し、ギヤで減速した巻き取りモータ21の出力により駆動するように構成されている。巻き取りモータ21の制御は、制御回路40内のシーケンスコントローラ22によって行われ、また離型フィルム1の通紙作業等で便宜を図られるよう、手動スイッチで正転、逆転できるように構成されている。
【0029】
次に、この図1を用いて本装置への離型フィルム1の取り付けを説明する。
【0030】
離型フィルム1の取り付けは、まず、離型フィルム1(例えば、厚さ50μm,幅500mm)を巻き出し軸8に取り付け、テンション軸15及びガイドロール18に通紙させる。離型フィルム1の引き出し端には、図示はしてないが外径8mm,長さ約500mmのアルミパイプが両面テープを用いて巻き付け仮固定されている。
【0031】
そして、このアルミパイプの中央をバネ秤で引っ張り、500gfの力の加った時のテンション軸15の位置をマークしておき、離型フィルムからアルミパイプを取り外し、ガイドロール19を通して巻き取り軸20へ通紙する。
【0032】
そして、テンション軸15の位置検出用のマイクロスイッチ12の位置を調整して、テンション軸15の位置を前記マーク位置になるようにストッパ金具14で固定する。つまり、前記マークした位置にテンション軸15が定位するように、ストッパー金具14にテンション軸15を突き当てて固定し、この状態でマイクロスイッチ12がちょうどONになる位置を見つけ、その位置でマイクロスイッチ12を固定する。
【0033】
次に、離型フィルム1の巻き出し送り量の設定を行う。
【0034】
原理上は、テンション軸15の移動量“1”に対して離型フィルム1の巻き出し量はおよそ“2”となり、テンション軸15を引っ張るスプリング16の張力を“1”とした時には、離型フィルム1の印加される張力はおよそ“1/2”となる。実験上は、このテンション軸15の移動量が5mmになるように、ストッパー治具14を移動させて取り付ける。
【0035】
そして、巻き出し軸8は、電磁ブレーキ9によって巻き出し軸を固定状態または開放状態とされ、またトルクリミッタ10によって離型フィルム1の巻き出し時に慣性力によって回転し過ぎないように、また離型フィルム1にたるみが生じないようにトルクが調節されている。
【0036】
図2は、制御回路40の構成を示している。
【0037】
制御回路40は、電磁ブレーキ9および巻き取りモータ21の動作をシーケンスコントローラ22によって制御して、巻き出し軸8から離型フィルム1を巻き出すように構成されている。
【0038】
つまり、制御回路40は、シーケンスコントローラ22を介してシーケンスの出力信号でリレー26を動作させ、これにより電磁ブレーキ9を動作させる。尚、電源OFFの際は、電磁ブレーキ9のコイルに逆起電力が生じるため、これを消すよう保護素子としてダイオード28を接続している。
【0039】
また、シーケンスコントローラ22による巻き取りモータ21の動作制御は、マイクロスイッチ11がONした場合に、シーケンサーコントローラ22がリレー24を作動させて巻き取りモータ21を正転させ、一度マイクロスイッチ11がONすると、OFFとなっても巻き取りモータ21が回転し続けるよう制御する。その一方、マイクロスイッチ12がONした場合には、巻き取りモータ21を停止させるようする。また、手動で巻き取りモータ21が任意に正転、逆転できるようモータ手動スイッチ27を設けている。
【0040】
なお、図中、23,24,26はリレー、25はブレーキスイッチ、29は直流電源レギュレータ、30はサーキットブレーカ、31は直流電源である。
【0041】
次に、このように構成された本装置の動作を図面に基づいて説明する。
【0042】
まず、シート状の離型フィルム1の巻き物は、巻き出し軸8に取り付けられ、その通紙はテンション軸15を通り、ガイドロール18を経て、圧着部である圧着ヘッド2の下部を通り、さらにガイドロール19を経て巻き取り軸20で巻き取られる。その際、巻き取り軸20はブレーキによって回転しないようにしておく。
【0043】
そして、巻き取りモータ21を正転させると、巻き取り軸20が回転して、テンション軸15は、スプリング16の張力に打ち勝ち、離型フィルム1に引っ張られて。図上右側へ移動する。
【0044】
テンション軸15が予め設定した位置まで移動した時点で、位置検出用センサであるマイクロスイッチ12が働いて信号を出力し、この信号をシーケンスコントローラ22が受けて巻き取りモータ21を停止させる。
【0045】
なお、この状態で離型フィルム1の張力が適正値になるように、テンション軸15のスプリング16の強さや、テンション軸15の停止位置を予め決定しておく。
【0046】
そして、新たな離型フィルム1が圧着部に供給されると、圧着ヘッド2が離型フィルム1の上からLCDパネル4と駆動用TCP5とを異方導電フィルム6を介しての本圧着や、または異方導電フィルム6をLCDパネル4側あるいは駆動用TCP5側へ仮圧着を行う。
【0047】
ここで、シーケンスコントローラ22は、圧着ヘッド2によって上記本圧着や、仮圧着が行われ、その本圧着動作および仮圧着動作が終了すると、その終了に連動して離型フィルム1を供給するため、まずは電磁ブレーキ9にブレーキを緩め、巻き出し軸8を可動状態にするような指令を出力する。なお、離型フィルム1の供給は、離型フィルム1に汚れ等の不具合が生じた時や、または一定圧着回数毎に行うものとする。
【0048】
すると、スプリング16の張力によりテンション軸15が図上左側へ移動して、巻き出し軸8が回転して、離型フィルム1が巻き出される。離型フィルム1の巻き出し量は、テンション軸15のスプリング16により引き戻される移動量により決定されるため、ストッパ金具14の取り付け位置を調整することによってテンション軸15の移動量を制限し、離型フィルム1の巻き出し量の設定を行っている。
【0049】
また、このテンション軸15が所定の位置まで引き戻された際の位置検出として、マイクロスイッチ11が働くようになっており、マイクロスイッチ11は、テンション軸15が引き戻されて、ストッパ金具14に接触するか、そのわずか直前でセンサが検知するようなところに取り付けられている。
【0050】
そして、このマイクロスイッチ11からの検知信号は、制御回路40内のシーケンスコントローラ22に入力する。
【0051】
シーケンスコントローラ22では、プログラムによってセンサが検知してから、テンション軸15がストッパ金具14に接触するまでの時間を見込み、その分のタイムをカウントさせて次の動作指示までの一定時間だけ遅延させるようにする。そして、その所定遅延時間経過後、シーケンスコントローラ22は巻き出し軸8の電磁ブレーキ9をONにする信号を出力して、巻き出し軸8を固定状態するようにする。
【0052】
次に、シーケンスコントローラ22は、巻き取りモータ21へ巻き取り軸20を正転させる信号を出力する。
【0053】
すると、巻き出しモータ21が正転して、離型フィルム1が巻き取られて、圧着部に新たな離型フィルム1が供給されると共に、離型フィルム1の張力の増加によってテンション軸15がスプリング16の張力に打ち勝って図上右側へ移動する。
【0054】
そして、テンション軸15が予め設定した位置まで移動すると、位置検出用センサであるマイクロスイッチ12が働いて信号を出力し、この信号がシーケンスコントローラ22に入力して、シーケンスコントローラ22は、巻き出しモータ21を停止させる。
【0055】
ここで、本実施例では、圧着動作終了に連動して離型フィルム1を供給する際の巻き取りモータ21の回転時間を所定時間に制限している。
【0056】
これは、例えば離型フィルム1が切断等した場合、巻き取りモータ21がいくら回転し続けても、テンション軸15は所定の位置へ移動しないこととなる。そのため、シーケンスコントローラ22のプログラム中で巻き取りモータ21の回転時間の最大時間を設け、この時間を経過したならば巻き取りモータ21の回転を停止させることにより、離型フィルム1が切れた場合等の異状状態に効果的に対応することができる。
【0057】
従って、本実施例によれば、圧着ヘッド2による離型フィルム1を利用しての本圧着または仮圧着の動作終了に連動して、電磁ブレーキ9および巻き取りモータ21を動作させて、その圧着終了後、圧着装置のテーブルが移動して次の工程へ進む間に、離型フィルム1の巻き出し、供給が自動的に行われるため、作業者に頼ることなく離型フィルム1を圧着に提供できると共に、従来の手作業による供給方式と比べて段取り時間や作業時間を大幅に短縮できる。
【0058】
また、離型フィルム1は、圧着ヘッド2による圧着動作終了後に必要量だけ自動的に巻き出し軸8より巻き出され、かつ、常時テンション軸15により張力が与えられた状態で供給されるため、前の圧着動作により一度発生した離型フィルム1のシワが次の圧着動作時に発生しないようにして圧着することができる。
【0059】
また、離型フィルム1は巻き物状であるため、いちいち裁断する必要がなく、また長尺化することが容易に行え、さらに離型フィルム1は広幅の巻き物を使用するため、8〜10mm幅といった狭幅のものを用意する必要はない。
【0060】
また、圧着ヘッド2の幅寸法が例えば3mm幅である場合に、圧着後の離型フィルム1の供給送り量を6mmにするということが可能であり、このように離型フィルムの実際の圧着に供さない箇所を大幅に減らすことができる。
【0061】
さらに、離型フィルム1を圧着等により使い切り、新たに巻き出し軸8に装着する段取り時間は、特開平04−106891号公報に示す保持金具を使用する方式に比べ同程度か、場合によっては多少長くかかることが考えられるが、1度巻き物状の離型フィルム1を巻き出し軸8に装着すれば、巻き物の長さにもよるが、かなりの時間使用可能となるため、1日の作業時間中で、段取り時間はトータル的に見て短縮される。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の離型フィルム供給装置を使用することにより、
1.離型フィルムに汚れ等の不具合が生じた時に、または一定圧着回数後に離型フィルムを新しく巻出すのに、手作業による巻出し寸法の割り出しや巻取り作業が不要となり、圧着機の圧着後動作終了に連動して自動的に離型フィルムの供給がなされるため、段取り時間の大幅な短縮となる。
2.テープ状離型フィルムを装備するのに比べ、シート状離型フィルムを用意すればよいため、幅寸法加工の時間は少なくて済み、加工コスト等も安くなる。
【0063】
3.シート状離型フィルムを連続的に供給し、その送り量を任意に設定できるため、圧着に供せないシート部を極力少なくすることができ、高価な離型フィルムの大幅な節約となる。
4.シート状離型フィルムのため、100m巻き、300m巻きというような長尺品をメーカーにて容易に製造できるため、メーカー供給が容易である。
5.離型フィルムの長尺品の自重が圧着に影響しない。
6.圧着に際し、長尺品離型フィルムを連続的に使用できるため、一度離型フィルムを通紙すれば、かなりの時間使用可能なため、取り付け取り外し回数が少なくて済み、その分実作業時間の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例の異方導電フィルム圧着装置の構成を示すブロック図。
【図2】 制御回路の構成を示す回路図。
【符号の説明】
型フィルム
2 圧着ヘッド(圧着手段)
3 シリコンゴム
4 LCDパネル
5 TCP
6 異方導電フィルム(ACF)
7 受け台
8 巻き出し軸
9 電磁ブレーキ
10 トルクリミッタ
11 マイクロスイッチ
12 マイクロスイッチ
13 ドグ
14 ストッパ金具
15 テンション軸
16 スプリング
17 固定軸
18 ガイドロール
19 ガイドロール
20 巻き取り軸
21 巻き取りモータ
22 シーケンスコントローラ
23 リレー
24 リレー
25 ブレーキスイッチ
26 リレー
27 モーター手動スイッチ
28 ダイオード
29 直流電源レギュレータ
30 サーキットブレーカ
31 直流電源
40 制御回路

Claims (2)

  1. LCDパネルと駆動用TCPとを異方導電フィルムを介し本圧着する際、または異方導電フィルムをLCDパネル側あるいは駆動用TCP側へ仮圧着する際、異方導電フィルムからはみ出す樹脂が圧着ヘッドに付着しないよう離型フィルムを使用する異方導電フィルム圧着装置において、
    予め巻かれた圧着ヘッドのヘッド全長以上としたシート状の離型フィルムを供給する巻き出し軸と、
    スプリングと接続され、上記巻き出し軸から供給された離型フィルムに張力を与えるテンション軸と、テンション軸の位置検出マイクロスイッチ(11)、(12)と、
    上記テンション軸によって張力が与えられた離型フィルムを使用して上記本圧着または仮圧着を行う圧着手段と、
    上記圧着手段による上記本圧着動作終了または仮圧着動作終了に連動して離型フィルムに汚れ等の不具合が生じた時、または、一定圧着回数毎に上記圧着手段に離型フィルムを供給する供給手段と、を具備し、供給手段が離型フィルムを巻き取る巻き取り軸と、巻き取り軸を回転させる巻き取りモータと、巻き出し軸を固定状態または可動状態へ切り替える電磁ブレーキと、圧着手段による本圧着動作終了または仮圧着動作終了に連動し、まずは上記電磁ブレーキにより巻き出し軸を可動状態にして、スプリングの張力によるテンション軸の戻りによって巻き出し軸から離型フィルムを巻き出し、テンション軸の戻りによる位置検出マイクロスイッチ(11)の検知信号で制御回路から電磁ブレーキを固定状態にし、続いて上記巻き取りモータによって巻き取り軸を回転させて離型フィルムを巻き取り、離型フィルムの巻き取りによる張力によりスプリングに張力を与えテンション軸を戻りと反対方向に移動させ、テンション軸の位置検出マイクロスイッチ(12)の検知信号で制御回路から巻き取りモータを停止させ、圧着手段に離型フィルムの送り量を任意に設定して供給すると共にテンション軸のスプリングに張力を与えるよう制御する制御回路と、からなることを特徴とする異方導電フィルム圧着装置。
  2. 供給手段は、圧着手段による本圧着動作終了または仮圧着動作終了に連動して離型フィルムに汚れ等の不具合が生じた時、または、一定圧着回数毎に、圧着手段に離型フィルムをその圧着手段の圧着ヘッドの幅寸法に対応した長さ分だけ供給する、
    ことを特徴とする請求項1記載の異方導電フィルム圧着装置。
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