JP4297546B2 - 多層積層体 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体と特定のプロピレン系重合体組成物からなる多層積層体に関する。さらに詳しくは、包装材料のヒートシール層として好適に利用できる、レトルト殺菌処理などによる加熱殺菌によるヒートシール強度の低下が小さく、低温衝撃強度や耐白化性に優れ、成形時に目やにの発生が少なく生産性に優れる食品包装材料および医療用包装材料として好適な多層積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ポリプロピレンフィルムは、安価で、耐熱性、耐薬品性および易ヒートシール性などの特徴を生かし各種食品包装材料や各種医療用包装材料として用いられている。
食品包装分野において、レトルト食品等の包装材としては、アルミ箔や塩化ビニリデン樹脂あるいはエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂鹸化物等をガスバリヤー層とし、ポリアミド樹脂層およびポリエステル樹脂層等と組み合わせ、さらにヒートシール層としてポリプロピレンを積層した多層フィルムが用いられている。また、医療用包装材分野においてもヒートシール層としてポリプロピレンが用いられている。
食品包装では、内容物を充填した後、ボイル殺菌やレトルト殺菌などの加熱殺菌が施され、常温保存や低温保存が行われている。
ヒートシール層として用いられるポリプロピレンの中でも、ホモポリプロピレンは耐衝撃強度に劣り、低温保存に耐えられないという問題がある。また、ホモポリプロピレンよりも耐衝撃強度に優れるエチレン−プロピレンランダム共重合体でも、低温衝撃強度が満足できるものでないばかりか、加熱殺菌するとフィルム同士が互着や変形するなどの問題がある。
そこで、レトルト食品用ポリプロピレンフィルムとして、プロピレンブロック共重合体またはエチレン−プロピレンランダム共重合体に熱可塑性エラストマー成分をブレンドし成形したフィルム(例えば、特公平6ー86109号公報、特開平7−26037号公報、特開平7−166024号公報、特開平8−302110号公報、特開平10−152596号公報等)が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらはいずれもレトルト殺菌などの加熱殺菌を施すと、加熱後のヒートシール強度が未だ不十分であった。
本発明は、レトルト殺菌処理などによる加熱殺菌によるヒートシール強度の低下が小さく、低温衝撃強度、耐白化性に優れ、且つ目やになどの発生が少なく生産性に優れる食品包装材料および医療用包装材料として好適な多層積層体を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、特定のプロピレン−α−オレフィンブロック共重合体を中間層として多層化することにより、上記目的を達成しうることを見いだし、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、(A)(a)ポリプロピレンブロック 95〜70重量%と、(b)プロピレンと炭素数2〜12(ただし、3を除く)のα−オレフィンとの共重合体エラストマーブロック 5〜30重量%からなるプロピレン−α−オレフィンブロック共重合体からなる両外層と、(B)(1)示差走査型熱量計を用いて測定される結晶化温度曲線において、温度105〜110℃に主結晶化ピーク温度(TCP1 )を有し、温度65〜85℃に副次結晶化ピーク温度(TCP2 )を有し、かつ主結晶化ピーク面積(TCA1 )に対する、副次結晶化ピーク面積(TCA2 )の割合(AR)が、多くとも4.0%以下であり、(2)温度25℃におけるキシレン可溶分(XI)が10〜30重量%であり、(3)副次結晶化ピーク温度(TCP2 )と温度25℃におけるキシレン可溶分(XI)との関係が式:TCP2 ≦−1.05XI+104を満足するプロピレン系重合体組成物からなる中間層との少なくとも3層からなる多層積層体を提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明におけるプロピレン−α−オレフィンブロック共重合体(以下「(A)成分と略すこともある)は、(a)ポリプロピレンブロック95〜70重量%と、(b)プロピレンと炭素数2〜12(ただし、3を除く)のα−オレフィンとの共重合体エラストマーブロックを主成分とする共重合体である。(a)ポリプロピレンブロックとしては、ホモポリプロピレン、またはプロピレンと炭素数2〜14(ただし、3を除く)のα−オレフィン5重量%以下とのランダム共重合体が挙げられる。該α−オレフィンの共重合割合は好ましくは4.5重量%以下であり、さらに好ましくは4.0重量%以下である。共重合割合が5重量%を超えると剛性、耐熱性が阻害されたり、低結晶性成分が多くなり、フィルムの互着が発生したりして好ましくない。
【0006】
また、(b)エラストマーブロックとしては、プロピレンと炭素数2〜12(ただし、3を除く)のα−オレフィンとの共重合体エラストマーが挙げられ、該α−オレフィンの共重合割合は5〜40重量%であり、好ましくは10〜35重量%であり、特に好ましくは15〜30重量%である。
(A)成分中に占める(b)成分の共重合割合は5〜30重量%であり、10〜28重量%が好ましく、特に15〜25重量%が好適である。共重合割合が5重量%未満ではレトルト殺菌処理後のヒートシール強度の低下が大きい上、耐衝撃性及び耐寒性に劣るので好ましくない。一方、30重量%を超えると耐熱性が劣りレトルト処理などの加熱殺菌によりフィルム同士が互着する問題がある。
【0007】
上記α−オレフィンとしては、1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、4,4−ジメチル−1−ペンテン、ビニルシクロペンタン、ビニルシクロヘキサン等が挙げられる。これらのα−オレフィンは1種類でもよく2種類以上を混合して使用することもできる。(A)成分のメルトフロレート(MFR;JIS K7210に準拠し、温度230℃、荷重2.16Kgの条件で測定)については、特に制限はなく成形法によって選ばれるが、例えばTダイ成形法に用いる場合は、通常0.5〜5g/10分であり、好ましくは0.8〜4g/10分、特に好ましくは1.0〜3g/10分である。MFRが0.5g/10分未満では、成形時に目やにが発生しやすく生産性に劣り好ましくない。一方、5g/10分を超えると耐衝撃強度や後述する中間層との相溶性に劣りレトルト殺菌処理後のヒートシール強度低下の度合いが大きい傾向にあり好ましくない。
【0008】
本発明におけるプロピレン系重合体組成物(以下「(B)成分」と略すこともある)は、(1)示差走査型熱量計を用いて測定される結晶化温度曲線において、温度105〜110℃に主結晶化ピーク温度(TCP1 )を有し、温度65〜85℃に副次結晶化ピーク温度(TCP2 )を有し、かつ主結晶化ピーク面積(TCA1 )に対する、副次結晶化ピーク面積(TCA2 )の割合(AR)が、多くとも4.0%以下であり、(2)温度25℃におけるキシレン可溶分(XI)が10〜30重量%であり、(3)副次結晶化ピーク温度(TCP2 )と温度25℃におけるキシレン可溶分(XI)との関係が式:TCP2 ≦−1.05XI+104を満足するものである。
【0009】
上記結晶化温度曲線は、JIS K7122に準拠して測定されるものであり、DSCを用いて、試料を一定速度で降温させたときに生ずる熱的変化を熱エネルギー量として定量する方法である。具体的には、試料約2〜5mgを230℃で5分間溶解後、20℃/分の速度で−30℃まで降温することにより得られる。
このようにして測定されるTCP1 は105.5〜109℃が好ましく、特に106〜108℃が好適である。TCP1 が105℃未満では結晶化速度が遅く成形時の固化が遅く成形性が劣ったり、成形体の流れむらの発生などが生じたり、加熱殺菌後のヒートシール強度が劣る。一方、110℃を超えると耐放射線性、柔軟性、耐寒性および加熱殺菌後のヒートシール強度が劣る。
また、TCP2 は66〜83℃が好ましく、特に68〜83℃が好適である。
CP2 が温度65℃未満では剛性、耐熱性に劣る。一方、85℃を超えると耐放射線性、耐寒性および加熱殺菌後のヒートシール強度に劣るので好ましくない。
本発明の(B)成分は、主結晶化ピーク面積(以下「TCA1 」という)に対する副次結晶化ピーク面積(以下「TCA2 」という)の割合(AR)は3.8%以下が好ましく、特に3.5%以下が好適である。ARが4.0%を超えると、耐放射線性、耐寒性および加熱殺菌後のヒートシール強度に劣る。一方、下限については、特に制限はないが0.1%以上が好ましい。
【0010】
また、(2)25℃キシレン可溶分(以下「X1」という)は、試料を温度130℃でオルトキシレンに約1重量%溶解した後、25℃まで冷却したときの可溶分の割合であり、本発明の(B)成分は10〜30重量%であり、好ましくは15〜29重量%、特に好ましくは20〜27重量%である。X1が10重量%未満では耐衝撃性および耐放射線性が劣る。一方、30重量%を超えると耐熱性および剛性に劣り好ましくない。
また、上記TCP2 とXIとの関係が式:TCP2 ≦−1.05XI+104を満たす必要がある。上式が満たされない場合は加熱殺菌後のヒートシール強度の低下が大きく好ましくない。上式は好ましくは、TCP2 ≦−1.18XI+106であり、特に好ましくは、TCP2 ≦−1.31XI+108である。
【0011】
以上の条件を満たす(B)成分としては、(A)(a)ポリプロピレンブロック 95〜70重量%と、(b)プロピレンと炭素数2〜12(ただし、3を除く)のα−オレフィンとの共重合体エラストマーブロック 5〜30重量%からなるプロピレン−α−オレフィンブロック共重合体 60〜95重量%及び(C)(a)ポリプロピレンブロック 60〜30重量%と、(b)プロピレンと炭素数2〜12(ただし、3を除く)のα−オレフィンとの共重合体エラストマーブロック 40〜70重量%からなる軟質プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体(以下「(C)成分」と略すこともある)40〜5重量%からなるプロピレン系重合体組成物を挙げられる。
【0012】
(B)成分のプロピレン−α−オレフィンブロック共重合体は、前記(A)成分と同じ重合体である。また、α−オレフィンも前記と同じものである。
(C)成分の(a)ポリプロピレンブロックとしては、プロピレンンと炭素数12以下の他のα−オレフィンとの共重合体が挙げられ、他のα−オレフィンの共重合割合は8.0重量%以上であり、好ましくは9.0重量%以上、特に好ましくは10重量%以上である。共重合割合が8重量%未満では剛性、耐熱性が阻害されたり、加熱殺菌によるヒートシール強度の低下が大きく好ましくない。
また、(b)プロピレンブロック共重合体エラストマーとしては、プロピレンと炭素数2〜12(ただし、3を除く)のα−オレフィンとの共重合体エラストマが挙げられ、該α−オレフィンの共重合割合は、30〜80重量%であり、好ましくは35〜75重量%、特に好ましくは38〜72重量%である。共重合割合が30重量%未満では耐衝撃性、耐寒性に劣る。一方、80重量%を超えると耐熱性が阻害されるので好ましくない。
(C)成分中に占める(b)エラストマーブロックの共重合割合は40〜70重量%であり、好ましくは45〜69重量%であり、特に好ましくは50〜68重量%である。共重合割合が40重量%未満では耐衝撃性、耐寒性及び加熱殺菌後のヒートシール強度の低下が大きく劣る。一方、70重量%を超えると剛性及びフィルムの互着などのレトルト適性に劣るので好ましくない。
本発明の(B)成分中に占める(C)成分の割合は5〜40重量%であり、8〜35重量%が好ましく、とりわけ10〜30重量%が好適である。(C)成分の割合が5重量%未満では加熱殺菌後のヒートシール強度改善効果に乏しい。一方、40重量%を超えると耐熱性、剛性および耐薬品性が劣るので好ましくない。
【0013】
さらに、ブレンド方法で行う場合、諸物性に優れる(C)成分としては、下記(イ)および(ロ)の特性を有するものが好ましい。
すなわち、(イ)温度25℃におけるキシレン不溶分が25〜65重量%であること、及び(ロ)温度25℃におけるキシレン可溶分は、(i)2サイトモデルによる平均のプロピレン含量(FP )が20〜80モル%、(ii)2サイトモデルにおいてプロピレンを優先的に重合する活性点で生成する共重合体(PH )のプロピレン含量(PP )が65〜90モル%及び(iii )PH が共重合体に占める割合(Pf1)が0.60〜0.90であることである。
(イ)キシレン不溶分とは、前記キシレン可溶分を測定したときに析出する不溶分の割合であり、本発明の(C)成分は25〜65重量%が好ましく、特に30〜60重量%が好適である。
また、(ロ)キシレン可溶分は前記X1であり、2サイトモデルにより求められる性状が上記範囲にあることが好ましい。
具体的には、温度25℃でのオルトキシレンに可溶した成分を、1,2,4−トリクロロベンゼン/重水素化ベンゼンの混合溶媒にポリマー濃度が10重量%となるように温度120℃で加温して溶解する。この溶液を10mmφガラス製試料管に入れ、13C−NMRスペクトルを測定する。
【0014】
例えば、プロピレン−エチレン共重合体の13C−NMRスペクトルの例を図1に示す。該スペクトルは連鎖分布(エチレンとプロピレンの並び方)の違いで(1) 〜(10)に示す10個のピークが現れる。
この連鎖の名称は、Carman.C.J,et al;Macromolecules,Vol.10,p536-544(1977) に記載があり、その名称を図2に示す。このような連鎖は、共重合の反応機構を仮定すると反応確率(P)として表すことができ、全体のピーク強度を1としたときの各(1) 〜(10)のピークの相対強度はPをパラメータとしたベルヌーイ統計による確率方程式として表すことができる。
すなわち、(1)のSααの場合、プロピレン単位をp、エチレン単位を記号eとすると、これをとりうる連鎖は[pppp]、[pppe]、[eppe]の3通りであり、これらをそれぞれ反応確率(P)で表し、足し合わせる。残りの(2) 〜(10)のピークについても同様な方法で式を立て、これら10個の式と実際に測定したピーク強度が最も近くなるようにPを最適化することにより求めることができる。
【0015】
本発明でいう2サイトモデルは、この反応機構を仮定するモデルであり、H.N.CHENG;Jounal of Applied Polymer Sience,Vol.35 p1639-1650(1988)に記載がある。すなわち、触媒を用いてプロピレンとエチレンを共重合するモデルにおいて、プロピレンを優先的に重合する活性点で生成する共重合体(PH )のプロピレン含量(PP )とエチレンを優先的に重合する活性点で生成する共重合体のプロピレン含量(P’P )の2つを仮定し、さらにPH が共重合体に占める割合(Pf1)をパラメータとすると表1に示す確率方程式が得られる。
先に述べた13C−NMRスペクトルの相対強度と、表1に示す確率方程式が一致するようにPP 、P’P およびPf1の3個のパラメータを最適化することにより求められる。
本発明の(C)成分におけるキシレン可溶分の(i)平均プロピレン含量(FP )は、上記3個のパラメーターを用いて次式で求められる。
P =PP ×Pf1+PP ’×(1−Pf1) (モル%)
上記式で求められるFP は20〜80モル%であり、さらに好ましくは30〜70モル%である。
また、上記パラメーターのうち(ii)PP は60〜90モル%が好ましく、とりわけ65〜85モル%が好適である。
さらに、(iii )Pf1は0.60〜0.90が好ましく、とりわけ0.68〜0.82が好適である。
【0016】
本発明の(C)成分を得る方法としては、ヘキサン、ヘプタン、灯油などの不活性炭化水素またはプロピレンなどの液化α−オレフィン溶媒の存在下で行うスラリー重合法、無溶媒下の気相重合法などが挙げられる。温度条件としては室温〜130℃、好ましくは50〜90℃、圧力2〜50Kg/cm2 の条件で行われる。重合工程における反応器は、当該技術分野で通常用いられる物が適宜使用でき、例えば撹拌槽型反応器、流動床型反応器、循環式反応器を用いて連続式、反回分式、回分式のいずれの方法でも良い。
具体的には、公知の多段重合法を用いて得られる。すなわち、第1段の反応器でプロピレン及び/またはプロピレン−α−オレフィン共重合体を重合した後、第2段の反応でプロピレンとα−オレフィンとの共重合を行う方法であり、例えば、重合体は例えば、特開平4−224809号公報、特開平3−97747号公報、特開平4−96912号公報、特開平4−96907号公報、特開平3−174410号公報、特開平2−170803号公報、特開平2−170802号公報、特開平3−205439号公報、特開平4−153203号公報、特開平5−93024号公報、特開平4−261423号公報などに記載されている。
また、市販品の例としては、例えばモンテル社「商品名:キャタロイ」およびトクヤマ「商品名:P.E.R」、チッソ社「商品名:ニューコン」出光石油化学「商品名:TPO」が好適なものとして挙げられる。
【0017】
前記(A)成分としては、2サイトモデルによれば、温度25℃におけるキシレン可溶分は、(i)2サイトモデルによる平均のプロピレン含量(FP )が30〜70モル%がよく、好ましくは35〜68モル%、特に好ましくは38〜65モル%である。(ii)2サイトモデルにおいてプロピレンを優先的に重合する活性点で生成する共重合体(PH )のプロピレン含量(PP )が60〜90モル%であり、好ましくは63〜85モル%、特に好ましくは65〜83モル%である。また、(iii )PH が共重合体に占める割合(Pf1)が、0.30〜0.70であり、好ましくは0.35〜0.65、特に好ましくは0.38〜0.60である。
【0018】
本発明の多層積層体は、上記(A)成分を両外層とし、(B)成分を中間層とする少なくとも3層からなる積層体である。(A)層および(B)層の厚み比は、(A)層/(B)層/(A)層=0.5〜2.0/6.0〜9.0/0.5〜2.0の範囲の比率が良く、好ましくは、0.6〜1.7/6.6〜8.8/0.6〜1.7であり、特に好ましくは、0.8〜1.5/7.0〜8.4/0.8〜1.5の範囲である。(A)層の厚み比率が、0.5未満では目やにの発生および耐熱性に劣る。一方、2.0を超えると耐白化性、耐衝撃強度およびレトルト殺菌処理後のヒートシール強度低下が大きく好ましくない。
本発明の多層積層体の総厚みについては、例えばフィルムの場合、通常20〜180μmである。厚みが20μm未満の場合はヒートシール強度に劣る。り好ましくない。一方、180μmを超えるとヒートシール性および透明性の劣り好ましくない。好ましくは、30〜170μm、特に好ましくは40〜160μmである。
【0019】
本発明でいう加熱殺菌とは、食品の変敗の主原因である微生物を死滅させる方法であり、対象の細菌にもよるが、通常60℃〜135℃の温度範囲で行われている。 これら、加熱殺菌のうち温度100℃以上の加熱蒸気および熱水を主体とする湿熱を利用するレトルト殺菌といわれ、内容物の味見・風味を損なわないように高温短時間で処理されている。
【0020】
本発明の各層に対しては、熱可塑性樹脂に慣用の他の添加剤(例えば、酸化防止剤、耐候性安定剤、帯電防止剤、滑剤、ブロックキング防止剤、防曇剤、染料、顔料、オイル、ワックス、充填剤等)やその他の熱可塑性樹脂を本発明の目的を損なわない範囲で適宜量配合できる。
例えば、このような添加剤の例としては、酸化防止剤として2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノン、2,6ジ−t−ブチル−p−クレゾール、4,4’−チオビス−(6−t−ブチルフェノール)、2,2−メチレン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、オクタデシル3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−1’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、4,4’−チオビス−(6−ブチルフェノール)、紫外線吸収剤としてはエチル−2−シアノ−3、3−ジフェニルアクリレート、2−(2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、可塑剤としてフタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、ワックス、流動パラフィン、りん酸エステル、帯電防止剤としてはペンタエリスリットモノステアレート、ソルビタンモノパルミテート、硫酸化オレイン酸、ポリエチレンオキシド、カーボンワックス、滑剤としてエチレンビスステアロアミド、ブチルステアレート等、着色剤としてカーボンブラック、フタロシアニン、キナクリドン、インドリン、アゾ系顔料、酸化チタン、ベンガラ等、充填剤としてグラスファイバー、アスベスト、マイカ、ワラストナイト、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、炭酸カルシウム、又、他の多くの高分子化合物も本発明の作用効果が阻害されない程度にブレンドすることもできる。
【0021】
本発明の中間層の樹脂組成物の配合方法は特に制限されるものではなく、公知の方法を使用できる。例えば、ミキシングロール、バンバリミキサーおよびヘンシェル、タンブラー、リボンブレンダー等の混合機で各成分を混合した後、押出機などを用いペレット化する方法等が挙げられる。また、ブレンド方法において(A)成分と(C)成分をドライブレンドし直接成形機に供給し、成膜してもよい。
本発明の多層積層体は、上記各成分を公知の押出ラミネート成形法及び成形機を用いて得ることができる。また、公知のドライラミネート成形機等を用い、さらにアルミ箔、金属蒸着フィルム、酸化珪素蒸着フィルム、塩化ビニルデン樹脂およびエチレン−酢酸ビニル共重合体鹸化物などのガスバリヤー層、ポリエステル樹脂層、ポリアミド樹脂層およびポリカーボネート樹脂層など、その他の材料を積層することができる。
【0022】
【実施例】
以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説明する。
なお、本発明で用いた各種物性の測定方法を以下に示す。
(1)キシレン不溶分及び可溶分
温度130でポリマーを濃度約1重量%になるようにオルトキシレンにいったん溶解し、その後温度25℃まで冷却し、析出したものをオルトキシレン不溶分とし、析出しないものをオルトキシレン可溶分とし、その重量割合を求めた。オルトキシレン可溶分は、次の13C−NMRスペクトルの測定に用いた。
(2)13C−NMRスペクトル
測定機 :日本電子(株)製 JNM−GSX400
測定モード :プロトンデカップリング法
パルス幅 :8.0μs
パルス繰返時間:5.0μs
積算回数 :20000回
溶媒 :1,2,4−トリクロロベンゼン/重水素化ベンゼンの混合溶媒(75/25容量%)
内部標準 :ヘキサメチルジシロキサン
試料濃度 :300mg/3.0ml溶媒
測定温度 :120℃
【0023】
(3)示差走査型熱量計(DSC)によるTCP1、TCP2および面積比(AR)
装 置:PERKIN−ELMER社製DSC7型
試料重量:約3〜5mg
測定方法:試料を0℃〜230℃まで昇温し、5分間保持した後、20℃/分の速度で0℃まで降温し結晶化温度曲線を得た。得られた結晶化温度曲線よりTcpおよびピーク面積を求めた。
(4)成形性
成形開始後からダイス出口に目やにが発生し、流滴となりフィルムに付着するまでの時間により次の4段階で評価した。
◎ ・・・・ 10時間以上
○ ・・・・ 7〜10時間未満
△ ・・・・ 2〜7時間未満
× ・・・・ 2時間未満
(5)フィルム衝撃強度
ASTM D781に準拠し、東洋精機製作所社製フィルムインパクトテスターを用いて、温度23℃および−5℃の条件で測定した。
【0024】
(6)ヒートシール強度
フィルムを幅15mmに切り出しオリエンテック社製引張り試験機(RTA−100型)を用いて、引張り速度300mm/分の条件で180度剥離強度を測定した。
(7)耐白化性
筒径90mm、ストローク178mm、ねじり角度440度、ねじりストローク89mm、直線ストローク63.5mm、往復速度40回/分の性能を有するテスター産業社製ゲルボフレックステスターを用い、屈曲運動を50回実施し以下の4段階で評価した。
◎ ・・・・ 白化部分が全く認められない
○ ・・・・ 若干白化部分が見られる
△ ・・・・ 白化部分が大きく使用に耐えない
× ・・・・ 著しい白化が見られ使用に耐えない
【0025】
また、用いた材料を以下に示す。
(A)成分として、エラストマーブロック含有量が20重量%、キシレン不溶分が85.6重量%、キシレン可溶分のFPが44.1モル%、PP が74.9モル%、Pf1が0.33、MFRが2.3g/10分であるプロピレン−α−オレフィンブロック共重合体(以下「BPP1」という)を用いた。また、比較用としてMFRが7.2g/10分であるホモポリプロピレン(以下「PP1」という)及びエチレン含有量4.6重量%、MFRが6.8g/10分であるエチレン−プロピレンランダム共重合体(以下「PP2」という)を用いた。
(C)成分として、エラストマーブロック含有量が65重量%、キシレン不溶分が34.8重量%、キシレン可溶分のFPが66.5モル%、PP が76.1重量%、Pf1が0.77、MFRが0.8g/10分であるプロピレン−α−オレフィンブロック共重合体(モンテル社製キャタロイKS353)(以下「BPP2」という)を用いた。
比較用としてブテン−1含有量が15重量%、MFR(温度190℃、荷重2.16Kg)が1.4g/10分のエチレン−ブテン共重合体(三井石油化学社製「商品名:タフマーA1085」)(以下「EPR1」という)、エチレン含有量が75重量%、MFR(温度190℃、荷重2.16Kg)が1.8g/10分のエチレン−プロピレン共重合体(三井石油化学社製「商品名:タフマーP0480」)(以下「EPR2」という)及びMFRが15.8g/10分である直鎖状低密度ポリエチレン(以下「PE1」という)を用いた。
【0026】
実施例1〜6、比較例1〜7
[(B)成分の調整]
表2に示す各成分の組み合わせおよび配合量で、タンブラーで混合した後、神戸製鋼所社製二軸押出機(KTX37型)を用いて、温度190〜210℃でペレット化した。得られた各ペレット(A〜I)のDSC及びキシレン可溶分を測定した。その結果を表2に示す。
また、ペレットAのDSC結晶化曲線を図3に示す。
[Tダイ成形]
表3に示す層構成で上記各ペレットを中間層にして、口径115mmφおよび口径65mmφの押し出機、ダイス幅3,400mm、リップ間隙0.8mm、フィードブロック方式の東芝機械株式会社製Tダイ成形機を用い、ダイス温度250℃で厚み70μmのフィルムを作成した。なお、表面層と中間層の厚み比率は表3に示すように適宜変更した。
[ヒートシール]
テスター産業社製ヒートシーラーを用いて、厚み12μmのポリエステルフィルムと上記各フィルムをドライラミネート法で積層し、温度160℃および170℃、圧力2Kg/cm2 、時間1秒でヒートシール処理を行った。
[レトルト処理]
上記のようにヒートシールしたフィルムを、日阪製作所社製RCS−4OTを用いて、温度121℃で30分間レトルト処理を行った。レトルト処理後のヒートシール強度及び耐白化性を測定した。その結果を表4に示す。
【0027】
【表1】
Figure 0004297546
【0028】
【表2】
Figure 0004297546
【0029】
【表3】
Figure 0004297546
【0030】
【表4】
Figure 0004297546
【0031】
【発明の効果】
本発明の多層積層体は、レトルト殺菌処理などによる加熱殺菌によるヒートシール強度の低下が小さく、低温衝撃強度、耐白化性に優れ、且つ目やになどの発生が少なく生産性に優れる食品包装材料および医療用包装材料として好適に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エチレン−プロピレン共重合体の同位体炭素による核磁気共鳴スペクトルの例である。
【図2】ポリオレフィンにおける連鎖分布由来の各炭素の名称を示す図である。
【図3】本発明のプロピレン系重合体組成物のDSC結晶化曲線の例である。

Claims (3)

  1. (A)(a)ポリプロピレンブロック 95〜70重量%と、(b)プロピレンと炭素数2〜12(ただし、3を除く)のα−オレフィンとの共重合体エラストマーブロック 5〜30重量%からなるプロピレン−α−オレフィンブロック共重合体からなる両外層と、(B)(1)示差走査型熱量計を用いて測定される結晶化温度曲線において、温度105〜110℃に主結晶化ピーク温度(TCP1 )を有し、温度65〜85℃に副次結晶化ピーク温度(TCP2 )を有し、かつ主結晶化ピーク面積(TCA1 )に対する、副次結晶化ピーク面積(TCA2 )の割合(AR)が、多くとも4.0%以下であり、(2)温度25℃におけるキシレン可溶分(XI)が10〜30重量%であるプロピレン系重合体組成物からなる中間層との少なくとも3層からなる多層積層体。
  2. 中間層が、(A)(a)ポリプロピレンブロック 95〜70重量%と、(b)プロピレンと炭素数2〜12(ただし、3を除く)のα−オレフィンとの共重合体エラストマーブロック 5〜30重量%からなるプロピレン−α−オレフィンブロック共重合体 60〜95重量%及び(C)(a)ポリプロピレンブロック 60〜30重量%と、(b)プロピレンと炭素数2〜12(ただし、3を除く)のα−オレフィンとの共重合体エラストマーブロック 40〜70重量%からなるプロピレン−α−オレフィンブロック共重合体 40〜5重量%からなることを特徴とする請求項1記載の多層積層体。
  3. 前記(C)プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体が、下記(イ)〜(ロ)の物性を有するプロピレン−α−オレフィンブロック共重合体からなる請求項2記載の多層積層体。
    (イ)温度25℃におけるキシレン不溶分25〜65重量%、(ロ)温度25℃におけるキシレン可溶分は、(i)2サイトモデルによる平均のプロピレン含量(FP )が20〜80モル%、(ii)2サイトモデルにおいてプロピレンを優先的に重合する活性点で生成する共重合体(PH )のプロピレン含量(PP )が60〜90モル%および(iii )PH が共重合体に占める割合(Pf1)が0.60〜0.90である
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