JP2002234123A - シーラントフィルム及びこれを用いた積層フィルム、包装体。 - Google Patents

シーラントフィルム及びこれを用いた積層フィルム、包装体。

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JP2002234123A
JP2002234123A JP2001036252A JP2001036252A JP2002234123A JP 2002234123 A JP2002234123 A JP 2002234123A JP 2001036252 A JP2001036252 A JP 2001036252A JP 2001036252 A JP2001036252 A JP 2001036252A JP 2002234123 A JP2002234123 A JP 2002234123A
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Kazuyuki Watanabe
和幸 渡辺
Takao Nanju
隆雄 南寿
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Showa Denko Plastic Products Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】食品用又は医療用の包装体として、開封時の易
開封性に優れたシーラントフィルム、及びそれを用いた
積層フィルム並びにこれからなる包装体を提供する。 【解決手段】プロピレン−α−オレフィンランダム共重
合体(a)と高密度ポリエチレン(b)とポリブテン−
1(c)とを含む樹脂組成物層(A)と、ポリプロピレ
ン系樹脂(d)からなる基材層(B)とを積層したシー
ラントフィルムを備えた積層フィルムおよびこれからな
る包装体を構成する。この積層フィルムは特に血糖値測
定電極用の包装体を構成する積層フィルムとして好適に
使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医療用又は食品用の包
装材料として好適なシーラントフィルム、及びこれを用
いた積層フィルム、包装体に関し、特に、血糖値測定電
極用包装体などに好適に用いられるシーラントフィル
ム、及びこれを用いた積層フィルム、包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリオレフィンフィルムは、安価
で、耐熱性、耐薬品性および易ヒートシール性などの特
徴を生かし各種食品包装材料や各種医療用包装材料とし
て用いられている。
【0003】食品包装においては、アルミニウム箔や塩
化ビニリデン樹脂およびエチレン−酢酸ビニル共重合体
樹脂鹸化物等をガスバリアー層とし、ポリアミド樹脂層
およびポリエステル樹脂層等と組み合わせ、ヒートシー
ル層にポリプロピレンやポリエチレンなどのポリオレフ
ィン系樹脂が用いられている。一方、医療用包装におい
ても同様にヒートシール層としてポリオレフィン系樹脂
が用いられている。
【0004】易開封性のシーラントフィルムとしては、
ヒートシール層にポリプロピレンとポリエチレンを混合
した樹脂組成物を用いる方法やポリオレフィン系樹脂に
スチレンをグラフト重合した樹脂などを用いる方法が知
られている。
【0005】血糖値測定電極用包装体などのローレット
シールを行う包装体のシーラントフィルムとしては、従
来低融点のポリプロピレンに直鎖状ポリエチレンを混合
した樹脂組成物をヒートシール層とし、この層に基材層
としてホモポリプロピレンを積層したものが用いられて
いる。このシーラントフィルムは、包装体を開封したと
きにヒートシール部分(剥離部分)が白化するため、目
視により包装体が確実にヒートシールされていたことが
確認できるという特徴を有している。しかし、ヒートシ
ール強度が1200g/15mm幅以上と強いため、開封しずら
いとかヒートシール温度の幅が狭いためローレットシー
ル機の温度調整が不良になったり、ヒートシール圧力に
変動があるとホモポリプロピレン同士がヒートシールさ
れるため開封できないという問題があった。
【0006】易開封性のシーラントフィルムに関する先
行文献の例としては、例えばメルトフローレートが2〜
100g/10分の結晶性ポリプロピレン系樹脂とメル
トフローレートが2〜50g/10分のポリエチレンを
50:50〜95:5の質量比で含有する厚み5〜25
μmの樹脂組成物層からなる熱封緘性樹脂層を備えた包
装体(特開昭58−1672号公報)、耐熱樹脂層からなる最
上層、ポリプロピレンからなる中間層、及び該中間層の
下に積層されたポリプロピレン−ポリエチレンブレンド
ポリマーからなる凝集破壊性ヒートシール層の3層から
なる易開封性落し蓋(実公昭61−37647号公報)、結晶
性ポリプロピレン乃至は結晶性プロピレン−エチレン共
重合体からなるベース樹脂と酢酸ビニル含有量8乃至5
質量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体8乃至30質量
%とのブレンド物から形成されたフィルム層で加熱殺菌
後の開封強度が100乃至1700g/cmである容器(特
開昭57−28777号公報)、プロピレン系樹脂層とプロピ
レン−エチレンランダム共重合体及び/又はプロピレン
−エチレン−ブテン−1三元共重合体と高圧法ポリエチ
レン及び/又は直鎖状低密度ポリエチレンとの樹脂組成
物層からなる複合フィルム(特開昭63−179741号公報)
等を挙げることができる。
【0007】しかし、これらはいずれも本発明の目的を
満足するものではなかった。すなわち、包装体として、
低温ヒートシール性に劣るとか、開封強度が強すぎる、
開封時にヒートシール部分(剥離部分)の白化性が劣
り、著しい場合は全く白化しないなどの問題があった。
【0008】本発明のようなポリブテン−1を用いた先
行文献としては、例えば、ポリエチレン製のびん、パイ
プ、電線被覆等の粘性液体との接触による歪み割れ防止
にブレンドする方法(特公昭39−22351号公報)が挙げ
られる。
【0009】また、最新ラミネート加工便覧第865頁に
は、融解温度が71℃と75℃のポリブテン−1をポリ
プロピレンに50質量%ブレンドすることにより低温ヒ
ートシール性が改良されることが開示されている。
【0010】低温ヒートシール性と光学特性に優れるポ
リプロピレン80〜90質量%とポリブテン−1 10
〜20質量%からなる熱可塑性フィルム(特開昭50−14
741号公報)、また類似の本発明と同種の組成物に関す
るものとしては低温衝撃強度を改良したポリプロピレン
30〜90質量%、ポリブテン−1 69〜1質量%お
よびポリイソブチレン、クロロスルホン化ポリエチレ
ン、飽和シリコーンゴム、無定形エチレン/プロピレン
またはエチレン/ブテン−1 0.3〜9質量%からな
る樹脂組成物(特公昭46−32747号公報)、透明性およ
び耐白化性を改良したポリプロピレン95〜50質量
%、プロピレン−1−ブテンランダム共重合体5〜50
質量%からなるポリオレフィン組成物(特開昭54−4884
5号公報)が挙げられる。しかし、これら先行文献には
本発明の目的や解決方法に関しては何等開示も示唆もさ
れていない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点に
鑑みなされたものであり、その第一の目的は、食品用又
は医療用の包装体として、開封時の易開封性に優れたシ
ーラントフィルム、及びそれを用いた積層フィルム並び
にこれからなる包装体を提供するものである。本発明の
第二の目的は、食品用又は医療用の包装体として、開封
時の易開封性に優れるとともに、ヒートシール部分(剥
離部分)の白化性に優れ、フェザーリング現象(毛羽立
ち)の発生がなく、かつ十分な水蒸気バリアー性を有
し、包装体製造時の低温ヒートシール性(シール強度の
安定性)に優れたシーラントフィルム、及びそれを用い
た積層フィルム並びにこれからなる包装体を提供するも
のである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究を
重ねた結果、プロピレン−α−オレフィンランダム共重
合体(a)と高密度ポリエチレン(b)とポリブテン−
1(c)とを含む樹脂組成物層(A)と、ポリプロピレ
ン系樹脂(d)からなる基材層(B)とを積層したシー
ラントフィルムを備えた積層フィルムを用いて包装体を
構成することにより、包装体としたときに開封時の易開
封性に優れた上記第一の目的を達成し得るシーラントフ
ィルムが得られることを見いだした。
【0013】また、上記樹脂組成物層(A)を構成する
各成分の配合割合として、プロピレン−α−オレフィン
ランダム共重合体(a)50〜80質量%、高密度ポリ
エチレン(b)5〜20質量%及びポリブテン−1
(c)10〜40質量%[但し、(a)+(b)+
(c)=100質量%]とすることにより、包装体とし
たときに開封時の易開封性に優れるとともに、ヒートシ
ール部分(剥離部分)の白化性に優れ、フェザーリング
現象(毛羽立ち)の発生がなく、かつ十分な水蒸気バリ
アー性を有し、包装体製造時の低温ヒートシール性(シ
ール強度の安定性)に優れたシーラントフィルムを得る
ことができる。
【0014】この場合、上記の樹脂組成物層(A)を構
成するプロピレン−α−オレフィンランダム共重合体
(a)のα−オレフィンとして、エチレン、1−ブテ
ン、3−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ペンテ
ン、4−メチル−1−ペンテン、4,4−ジメチル−1
−ペンテン、ビニルシクロペンタン及びビニルシクロヘ
キサンからなる群から選択されるものが好適に用いられ
る。また、本発明においては、プロピレン−α−オレフ
ィンランダム共重合体(a)として、α−オレフィン含
有量が3〜10質量%の範囲にあり、メルトフローレー
トが5〜35g/10分の範囲にあるものが好適に用い
られる。
【0015】また、本発明においては、高密度ポリエチ
レン(b)として、密度が0.945〜0.958g/
cm3、メルトフローレートが2〜25g/10分の範
囲にあるものが好適に用いられる。また、本発明におい
ては、樹脂組成物層(A)を構成するポリブテン−1
(c)として、メルトフローレートが0.5〜15g/
10分、融点が100〜140℃の範囲にあるものが好
適に用いられる。また、本発明においては、基材層
(B)を構成するポリプロピレン系樹脂(d)として、
メルトフローレートが0.5〜10g/10分の範囲に
あるものが好適に用いられる。
【0016】上記シーラントフィルムの厚みは、樹脂組
成物層(A)と基材層(B)の全体厚みが20〜70μ
mであって、樹脂組成物層(A)と基材層(B)との厚
み比(樹脂組成物層(A)/基材層(B))が5/95
〜30/70の範囲にあるものが好適に用いられる。
【0017】本発明のシーラントフィルムは、樹脂組成
物層(A)と基材層(B)とを押出成形、共押出インフ
レーション成形、共押出Tダイ成形のうちのいずれかの
成形法で積層することにより製造することができる。特
に共押出Tダイ成形においては、樹脂組成物層(A)と
基材層(B)とを160〜250℃で成膜し、次いで4
0〜80℃で冷却することにより容易に製造することが
できる。
【0018】また、本発明のシーラントフィルムを用い
ることにより積層フィルムが構成でき、この積層フィル
ムは特に血糖値測定電極用の包装体を構成する積層フィ
ルムとして好適に使用できる。本発明のシーラントフィ
ルムを用いて実用的な積層フィルムを得るには、本発明
のシーラントフィルムの基材層(B)の上に、金属又は
金属酸化物の薄膜層(以下「金属薄膜層」という。)を
少なくとも積層すればよく、また、基材層(B)の上
に、金属薄膜層と印刷層との少なくとも2層をこの順に
積層してもよい。さらに、基材層(B)の上に、保護
層、金属薄膜層、印刷層の少なくとも3層をこの順で積
層すればさらに機械的強度に優れた実用的な積層フィル
ムを得ることができる。
【0019】この場合、印刷層としてはポリエステル樹
脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリアミド樹脂
からなる群から選択される1種または2種以上の樹脂か
らなる層が好ましく、金属薄膜層としてはアルミニウ
ム、チタン、クロム、ニッケル、酸化アルミニウム、酸
化珪素、酸化チタン、酸化クロムからなる群から選択さ
れる1種または2種以上からなる層が好ましく、保護層
としては塩化ビニリデン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ
アミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体鹸化物樹脂、二軸延伸ポリプロピレン樹脂
からなる群から選択される1種または2種以上の樹脂か
らなる層が好ましく使用できる。
【0020】上記の積層フィルムは、包装体として用い
ることができ、特に血糖値測定電極用の包装体を構成す
る積層フィルムとして優れている。本発明の包装体の構
成としては、上記の本発明の積層フィルム2枚が、各々
の積層フィルムを構成する樹脂組成物層(A)を内面に
して互いに接するように対向し、かつ密封された物品収
容部を有するように、その少なくとも一部が熱溶融接着
されたヒートシール部を有するものが挙げられる。
【0021】他の構成としては、対向する2枚の積層フ
ィルムのうち、一方の積層フィルムとして本発明の積層
フィルムを用い、他方の積層フィルムとして基材層及び
オレフィン系樹脂層、との少なくとも2層からなる積層
フィルムを用い、上記一方の積層フィルムを構成する樹
脂組成物層(A)と前記他方の積層フィルムを構成する
オレフィン系樹脂層とを内面にして互いに接するように
対向し、かつ密封された物品収容部を有するように、そ
の少なくとも一部が熱溶融接着されたヒートシール部を
有するものが挙げられる。この場合、他方の積層フィル
ムを構成するオレフィン系樹脂層としてはポリプロピレ
ン又は直鎖状ポリエチレンからなる層が好適に使用でき
る。
【0022】このようにして構成される本発明の包装体
は、開封時のシール強度が5〜10N/15mm幅の範囲に
あり、易開封性用の包装体として好適な性能を示す。本
発明の包装体は、物品収容部に血糖値測定用電極のみが
収容されてなるものでもよいが、上記電極の酵素活性の
低下を防止するため、さらに乾燥剤が収容されてなるも
のでもよい。
【0023】本発明の包装体は、包装体の対向する2枚
の積層フィルムを140〜160℃の条件で熱溶融接着
することにより、本発明の目的を満足する包装体を製造
することができる。さらに、熱溶融接着工程において、
ローレット加工したヒートシールバーを用いて積層フィ
ルムを熱溶融接着することにより、さらに安定したシー
ル強度を有する包装体を確実に製造することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るシーラントフ
ィルムのうち、樹脂組成物層(A)(以下、必要に応じ
て(A)層と略記する)について詳細に説明する。まず
(A)層を構成する(a)成分のプロピレン−α−オレ
フィンランダム共重合体(以下、「RPP」と略す)
は、プロピレンと炭素数2〜12(但し、炭素数3は除
く)のα−オレフィンとのランダム共重合体が好適に使
用できる。α−オレフィンとしては、エチレン、1−ブ
テン、3−メチル−1ブテン、3−メチル−1−ペンテ
ン、4−メチル−1−ペンテン、4,4−ジメチル−1
−ペンテン、ビニルシクロペンタン、ビニルシクロヘキ
サンなどが挙げられる。これらのα−オレフィンは1種
でもよく、2種以上混合して用いてもよい。
【0025】α−オレフィンの含有量は、3〜10質量
%の範囲が好ましく、4〜9質量%の範囲が更に好まし
く、5〜8質量%の範囲が特に好ましい。α−オレフィ
ン含有量が3質量%以下の場合、低温ヒートシール性が
発現せず好ましくない。一方、α−オレフィンの含有量
が10質量%を超えると、ヒートシールを行った時、ヒ
ートシール層が流れてしまい、ヒートシール層が薄くな
りシール強度の低下を起こしたり、ヒートシール層が流
れた部分同士、すなわち基材層同士が接着し包装体が開
封できないなどの問題を生じる。
【0026】本発明にいう低温ヒートシール性とは、1
40〜160℃の範囲におけるヒートシール温度におい
て、シール強度が好ましくは2〜20N/15mm幅の範
囲にあり、更に好ましくは3〜10N/15mm幅あり、
特に好ましくは5〜10N/15mm幅の範囲にあるもの
をいう。シール強度がかかる範囲にあれば包装体とした
ときの実用的な易開封性の基準を満足する。従来プロピ
レン−α−オレフィンランダム共重合体を主体とする樹
脂組成物を本発明に係るシーラントフィルムのヒートシ
ール層として用いた場合、シール強度はヒートシール時
のシール温度に強く依存し、シール温度が160℃(ホ
モポリプロピレンの融点)以下、特に140℃を下回る
と急激に低下して実用的な易開封性を示すシール強度が
得られなかった。そこで実用的な易開封性を示すシール
強度を有する包装体を安定的に得るためにはシール温度
を160℃付近にコントロールすることが余儀なくされ
ていた。しかし、本発明のシーラントフィルムを用いれ
ば、低温ヒートシール性が改善され、易開封性のシーラ
ントフィルムとして好適なシール強度が、140〜16
0℃のシール温度範囲で得ることができ、従来に比べ包
装体製造時のヒートシール温度に多少のバラツキがあっ
ても、安定したシール強度を有する包装体が製造しやす
くなる。
【0027】RPPのメルトフローレート(以下、「M
FR」と略す)は、JIS K7210に準拠して測定
されるものであり、温度230℃、荷重21.6Nの条
件で、5〜35g/10分の範囲が好ましく、10〜3
0g/10分の範囲が更に好ましく、15〜25g/1
0分の範囲が特に好ましい。MFRが5g/10分以下
の場合は、包装体としたときのヒートシール特性が劣り
好ましくない。一方、35g/10分を超えるとヒート
シールを行った時、ヒートシール層が流れてしまい、ヒ
ートシール層が薄くなりシール強度の低下を起こした
り、ヒートシール層が流れた部分同士で接着し包装体が
開封できないなどの問題を生じる。
【0028】本発明にいうヒートシール特性とは、包装
体としての上記低温ヒートシール性、開封したときの剥
離部分の白化の程度、および剥離部分のフェザーリング
(毛羽立ち)の程度を総合的に判断した指標をいい、ヒ
ートシール特性が優れるとは、包装体として上記低温ヒ
ートシール性を有することに加え、開封したときに剥離
部分が十分白化しており白化の確認が目視で容易にで
き、かつ剥離部分のフェザーリング(毛羽立ち)が目視
で認められないことをいう。一方上記3つの要件の何れ
かひとつを満足しない場合は、ヒートシール特性が劣る
と評価される。
【0029】(A)層を構成する(b)成分の高密度ポ
リエチレン(以下「HDPE」と略す)の密度は、JI
S 7112D法に準拠して測定されるものであり、
0.945〜0.958g/cm3の範囲が好ましい。
密度が0.945g/cm3以下の場合は、水蒸気バリ
アー性が劣るばかりでなく、剥離時のヒートシール部分
(剥離部分)の白化性が劣り好ましくない。一方、0.
958g/cm3を超えると低温ヒートシール性や白化
性が劣り好ましくない。
【0030】HDPEのMFRは、JIS K7210
に準拠して測定されるものであり、温度190℃、荷重
21.6Nの条件で、2〜25g/10分の範囲が好ま
しく、2〜13g/10分の範囲が更に好ましく、3〜
12g/10分の範囲が特に好ましい。MFRが、2g
/10分以下の場合は低温ヒートシール性や白化性が劣
り好ましくない。一方、MFRが25g/10分を超え
ると包装体が縦方向に裂けやすくなったり、剥離部分
(ヒートシール部分)のフェザーリング現象(毛羽立
ち)を伴い好ましくない。
【0031】(A)層を構成する(c)成分のポリブテ
ン−1(以下、「PB」と略す)は、ブテン−1モノマ
ーを原料として重合されるものでポリエチレンやポリプ
ロピレンと同種のポリオレフィンである。一般に、PB
は分子量が高く、高アイソタクティシテーを有する。重
合方法については、チーグラー・ナッタ触媒を用い、ブ
テン−1モノマーを溶媒として重合する方法とヘキサン
またはヘプタンなどの炭化水素系溶媒を用いる溶液重合
法が用いられている。
【0032】PBは、ポリプロピレンより低い二次転移
点を有するため、室温ないし低温における弾性率がポリ
プロピレンより高い(D.G.Natta et.al:J.Polymer s
ci.Vol.25 pp119(1957))のでゴム弾性を有するポリ
マーとして知られている。また、PBは、ポリエチレン
やポリプロピレンよりも引っ張り強度、衝撃強度、引き
裂き強度等の機械的特性に優れているため、パイプ原料
やチューブ、改質材として用いられている。PBはフィ
ルム分野において、樹脂とブレンドすることにより低温
ヒートシール性やイージーピール性を付与する目的で用
いられている。これらPBの性質や用途に関しては、例
えば最新ラミネート加工便覧pp861-866(1989)加工技術
研究会発行やI.D.Rubin,Poly(1-Butene)-its Preparat
ionand Properties,Gordon and Breach Science P
ublishers,inc.,New York(1968)等に詳細に記載されて
いる。
【0033】本発明に用いるPBのMFRは、ASTM
D1238Eに準拠して測定されるものであり、0.
5〜15g/10分の範囲のものが好ましく、0.8〜
12g/10分の範囲が更に好ましく、1〜10g/1
0分の範囲が特に好ましい。MFRが、0.5g/10
分以下の場合は、シール強度が高くなりすぎ好ましくな
い。一方、15g/10分を超えるとヒートシール部分
を剥離すると剥離部分のフェザーリング現象が発生した
り、剥離部分の白化性に劣り好ましくない。
【0034】また、PBの融点は、JIS K7121
に準拠して測定されるものであり、100〜140℃の
範囲が好ましく、110〜135℃の範囲が更に好まし
く、115〜130℃の範囲が特に好ましい。融点が1
00℃以下の場合は、シール部分を剥離すると剥離部分
のフェザーリング現象が発生したり、剥離時部分の白化
性に劣り好ましくない。一方、融点が140℃を超える
とヒートシール強度および白化性が劣り好ましくない。
これらPBの市販品の例としては、例えばシェル化学お
よび三井化学株式会社から「商品名:ビューロン」とし
て販売されておりこれらを好適に使用できる。
【0035】次に(A)層を構成する(a)成分と
(b)成分および(c)成分の配合割合について説明す
る。配合割合は、本発明の第一の目的である包装体とし
たときの易開封性を損なわない限り特に制限されず任意
の配合割合を採用することができる。また、本発明の第
二の目的、すなわち易開封性に優れるとともに、ヒート
シール部分(剥離部分)の白化性に優れるとともにフェ
ザーリング現象(毛羽立ち)の発生がなく、十分な水蒸
気バリアー性を有し、低温ヒートシール性(シール強度
の安定性)に優れる、という複数の課題を同時に達成す
るためには、上記3成分を特定の配合割合とすることが
好ましい。すなわち、配合割合は、3成分全体で100
質量%になるように、それぞれ、RPP(a)50〜8
0質量%、HDPE(b)5〜20質量%およびPB
(c)10〜40質量%の範囲が好ましく、RPP
(a)60〜78質量%、HDPE(b)5〜18質量
%、PB(c)15〜25質量%の範囲が更に好まし
く、RPP(a)65〜75質量%、HDPE(b)8
〜15質量%、PB(c)17〜23質量%の範囲が特
に好ましい。
【0036】次に本発明の積層フィルムのうち、ポリプ
ロピレン系樹脂(d)からなる基材層(B)(以下、必
要に応じて(B)層と略記する)について説明する。ポ
リプロピレン系樹脂(d)は、プロピレン単独重合体ま
たはプロピレンと炭素数2〜12(但し、炭素数3は除
く)のα−オレフィンとのランダム共重合体が好適に使
用できる。α−オレフィンとしては、エチレン、1−ブ
テン、3−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ペン
テン、4−メチル−1−ペンテン、4−ジメチル−1−
ペンテン、ビニルシクロペンタン、ビニルシクロヘキサ
ンなどが挙げられる。これらのα−オレフィンは1種で
もよく、2種以上混合して用いてもよい。
【0037】プロピレン−α−オレフィンランダム共重
合体の共重合体に占めるα−オレフィンの含有量は、
1.5質量%以下が好ましく、1.0質量%以下が更に
好ましく、0.8質量%以下が特に好ましい。α−オレ
フィン成分の含有量が1.5質量%を超えると、水蒸気
バリアー性が低下したりまた易開封性に劣ったり、剥離
するときに他の基材と積層した積層体の破れが生じたり
する問題があり好ましくない。
【0038】前記ポリプロピレン系樹脂のMFRは、
0.5〜10g/10分の範囲が好ましく、1.0〜
8.0g/10分の範囲が更に好ましく、1.5〜6.
0g/10分の範囲のものが特に好ましい。MFRが
0.5g/10分以下の場合は低温ヒートシール性、剥
離部分の白化性が劣り好ましくない。一方、MFRが1
0g/10分を超えると包装体が縦方向に裂けやすくな
ったり、剥離時のフェザーリング現象を伴い好ましくな
い。
【0039】次に、本発明のシーラントフィルムの層構
成及び厚みについて説明する。本発明のシーラントフィ
ルムは、樹脂組成物層である(A)層と基材層である
(B)層との少なくとも2層からなる。また、シーラン
トフィルムの層構成としては、(A)層/(B)層から
なる2層構成が機能性及び経済性の点から好ましいが、
製造上又は包装体の形態上の理由等により(A)層/
(B)層/(A)層からなる3層構成、または(A)層
/(B)層/その他の層などからなる多層構成とするこ
ともできる。
【0040】また、本発明のシーラントフィルムの厚み
は、全体で20〜70μmの範囲のものが本発明の目的
を満足し好ましく、20〜60μmの範囲が更に好まし
く、25〜50μmの範囲が特に好ましい。(A)層の
厚みは、包装体としたとき包装体端面からの水蒸気の進
入防止を考慮し3〜15μmにすることが好ましい。
(A)層と(B)層の厚み比((A)層/(B)層))
は、5/95〜30/70の範囲が好ましく、8/92
〜25/75の範囲が更に好ましく、10/90〜20
/80の範囲が特に好ましい。(B)層の厚みを1とし
たときの(A)層の厚み比が0.05以下の場合、ヒー
トシールを施したとき、部分的に(B)層同士がヒート
シールされる箇所が発生し、ヒートシール強度が高くな
ったり、包装体の開封時にヒートシール端部で切れ、内
容物を取り出しにくくなるという問題が生じる。一方、
(B)層の厚みを1としたときの(A)層の厚み比が
0.30以上の場合は、剥離部分がフェザーリング現象
を起こしたり、包装体の水蒸気バリアー性の低下を伴い
好ましくない。
【0041】次に、本発明の積層フィルムについて説明
する。本発明の積層フィルムは、本発明のシーラントフ
ィルムを必須の構成要素として含むものであり、包装体
としたときに要求される諸特性を満足させるべく、実用
性を考慮して上記シーラントフィルムの(B)層の上に
さらに別の機能を有するフィルムを積層して構成される
ものである。
【0042】具体的には、印刷層、金属薄膜層、保護層
を適宜シーラントフィルムの(B)層の上に積層した形
態で構成される。印刷層は、包装体としたとき印刷適性
を有する層であり、具体的には、ポリエステル樹脂、ポ
リブチレンテレフタレート樹脂、ポリアミド樹脂のうち
1種または2種以上が好適に使用できる。金属薄膜層
は、包装体としたとき主としてガスバリアー層としての
機能を有するものであり、具体的には、アルミニウム、
チタン、クロム、ニッケル、酸化アルミニウム、酸化珪
素、酸化チタン、酸化クロムのうち1種または2種以上
の薄膜が好適に使用できる。保護層は、包装体としたと
き機械的強度またはガスバリアー性を有する層であり、
具体的には、塩化ビニルデン樹脂、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体鹸化物樹脂、ポリエステル樹脂層、ポリアミ
ド樹脂層およびポリカーボネート樹脂層のうち1種また
は2種以上が好適に使用できる。
【0043】上記印刷層、金属薄膜層、保護層のうち、
金属薄膜層は必ずシーラントフィルムに積層される必要
があるが、他の層は必要に応じて積層すればよい。積層
する場合の層構成の具体例としては、(B)層の上に、
金属薄膜層と印刷層がこの順に積層された層構成、また
は(B)層の上に保護層と金属薄膜層と印刷層が積層さ
れた層構成を実施態様として挙げることができる。
【0044】なお、上記シーラントフィルムの(B)層
の上に上記の各層を積層する場合、従来から接着剤を用
いて積層することが周知慣用技術であり、本発明におい
ても従来から周知の接着剤を用いて積層することができ
る。この場合、接着剤からなる接着剤層を介して上記シ
ーラントフィルムの(B)層の上に上記の各層が積層さ
れることになる。具体的には、接着剤としてウレタン系
接着剤、ポリエステル系接着剤、無水マレイン酸変性ポ
リプロピレンが好適に使用できる。
【0045】次に、本発明のシーラントフィルムの製造
方法について説明する。まず本発明の樹脂組成物層
(A)を構成する(a)、(b)、(c)各成分の配合
方法は特に制限されるものではなく、公知の方法を使用
できる。例えば、ミキシングロール、バンバリミキサー
およびヘンシェル、タンブラー、リボンブレンダー等の
混合機で各成分を混合した後、押出機を用いペレット化
する方法又は直接ドライブレンドし成形に供してもよ
い。
【0046】(A)層と(B)層の積層方法について
は、公知の成形方法を用いることができる。例えば、押
出ラミネショーン成形法、共押出インフレーション成形
方法および共押出Tダイ成形法等が挙げられる。これら
のうち共押出Tダイ成形法で本発明のシーラントフィル
ムを得る場合は、押し出し温度160〜250℃で成膜
し、冷却温度40〜80℃で冷却することにより、水蒸
気バリアー性、剥離時の剥離部分の白化性に優れるもの
が得られ好ましい。
【0047】次に、本発明の積層フィルムの製造方法に
ついて説明する。上記のようにして製造された(A)層
と(B)層との2層からなるシーラントフィルムに対
し、(B)層の外側面にさらに外層を積層する場合は、
公知のドライラミネート成形機等を用いることにより、
上記の保護層、金属薄膜層、印刷層のうち必要な層を接
着剤からなる接着剤層を介して積層できる。
【0048】なお、本発明を構成する各層の熱可塑性樹
脂に対しては、熱可塑性樹脂に慣用の他の添加剤(例え
ば、酸化防止剤、耐候性安定剤、帯電防止剤、滑剤、ブ
ロックキング防止剤、防曇剤、染料、顔料、オイル、ワ
ックス、充填剤等)やその他の熱可塑性樹脂を本発明の
目的を損なわない範囲で適宜量配合できる。
【0049】例えば、このような添加剤の例としては、
酸化防止剤として2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノ
ン、2,6ジ−t−ブチル−p−クレゾール、4,4’
−チオビス−(6−t−ブチルフェノール)、2,2−
メチレン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル)、オクタデシル3−(3’,5’−ジ−t−ブチル
−1’−ヒドロキシフェニル)プロピネート、4,4’
−チオビス−(6−ブチルフェノール)、紫外線吸収剤
としてはエチル−2−シアノ−3、3−ジフェニルアク
リレート、2−(2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−ヒドロキシ−4−オクト
キシベンゾフェノン、可塑剤としてフタル酸ジメチル、
フタル酸ジエチル、ワックス、流動パラフィン、りん酸
エステル、帯電防止剤としてはペンタエリスリットモノ
ステアレート、ソルビタンモノパルミテート、硫酸化オ
レイン酸、ポリエチレンオキシド、カーボンワックス、
滑剤としてエチレンビスステアロアミド、ブチルステア
レート等、着色剤としてカーボンブラック、フタロシア
ニン、キナクリドン、インドリン、アゾ系顔料、酸化チ
タン、ベンガラ等、充填剤としてグラスファイバー、ア
スベスト、マイカ、ワラストナイト、ケイ酸カルシウ
ム、ケイ酸アルミニウム、炭酸カルシウム、又、他の多
くの高分子化合物も本発明の作用効果が阻害されない程
度にブレンドすることもできる。
【0050】次に、本発明の包装体について説明する。
本発明の包装体としては、本発明の2枚の積層フィルム
の各々の樹脂組成物層(A)を最内面にして互いに接す
るように配置し、密封された物品収容部を有するよう
に、その少なくとも一部が熱溶融接着されたヒートシー
ル部を有してなるものを一実施態様として挙げることが
できる。この場合対向する2枚の積層フィルムの各々が
最内面に樹脂組成物層(A)を有し、対向する樹脂組成
物層(A)が互いにヒートシール層として熱溶融接着さ
れることとになり、本発明の目的を満足するものが得ら
れ好ましい。本発明において、包装体のヒートシール部
の位置は、物品が収納できるように密封されれば特に限
定されず、包装体を構成する積層フィルムの四方の周縁
部を熱溶融接着してヒートシール部を構成してもよい
し、また収納する物品が積層フィルムに対してかなり小
さいものである場合、積層フィルムの内部を熱溶融接着
してヒートシール部を構成してもよい。
【0051】また、包装体としての他の好ましい実施態
様としては、対向する2枚の積層フィルムのうち、一方
の積層フィルムが本発明の積層フィルムであり、他方の
積層フィルムが基材層とオレフィン系樹脂層、との少な
くとも2層からなる積層フィルムを用いて構成される包
装体を挙げることができる。この場合は、一方の積層フ
ィルムを構成する(A)層と他方の積層フィルムを構成
するオレフィン系樹脂層とをそれぞれ最内面になるよう
に配置して重ね合わせ、密封された物品収容部を有する
ように、その少なくとも一部が熱溶融接着されることに
より包装体が構成される。他方の積層フィルムを上記の
構成とすることにより、一方の積層フィルムにのみ
(A)層を有することになるが、包装体として本発明の
目的を十分満足するものが得られるとともに、上記第一
の実施態様の如く対向する2枚の積層フィルムを本発明
の積層フィルムとする場合に比べてコストダウンが図れ
るというメリットもある。なお、他方の積層フィルムを
構成するオレフィン系樹脂としてはポリプロピレンまた
は直鎖状ポリエチレンが好適に使用でき、また基材層と
しては、本発明の積層フィルムの基材層(B)の外側面
に必要に応じて積層される保護層、金属薄膜層、印刷層
のうち少なくとも一つの層が使用できる。
【0052】本発明の包装体は、医療用または食品用の
包装体として好適に用いることができ、特に血糖値測定
用電極等の包装に使用する包装体として好適である。か
かる用途の実施形態としては、対向する2枚の積層フィ
ルムを、物品収容部を有するように、積層フィルムの一
部がローレットシールされたヒートシール部を有する構
成を挙げることができる。この場合、物品収容部には血
糖値測定用電極のみを収容してもよいが、さらに乾燥剤
を収容してもよい。乾燥剤は上記電極に固定されている
固定化酵素の活性低下を防止するために用いられるもの
である。
【0053】なお、ローレットシールとは、綾目模様ま
たは平目模様などの模様を付したヒートシールバーを用
いて被融着物を熱溶融接着するヒートシールの一形態で
あり、シール強度の安定性、水蒸気バリアー性が要求さ
れる包装体に好んで用いられる。平板からなるヒートシ
ールバーを使用した場合には、該平板全面による圧接に
よりシール部分全体を平面的に広くかつ同時にシールす
るものであるから、シール部分内に気泡を閉じ込み易
く、またシール時に発生するフィルムの伸縮の逃げ場が
なく、シール部に収縮シワが発生したりしてシール部全
体として一様なヒートシール状態が得にくいという欠点
がある。また、包装体を開封した際にシール強度にバラ
ツキが生じやすく、安定したシール強度が得られない等
の不都合も生じる。一方、ローレットシールを行えばか
かる不都合は解消される。
【0054】本発明の包装体の実用的な易開封性は、シ
ール強度として5〜10N/15mm幅の範囲にあること
が要求される。本発明の積層フィルムを用いて上記のシ
ール強度を得るためには、ローレットシールをする際の
シール温度として140〜160℃の範囲が任意に選択
できる。このように、本発明のシーラントフィルムは、
シール温度幅として20℃の範囲を有し、包装体製造時
のヒートシール温度に多少のバラツキがあっても、安定
したシール強度を有する包装体が製造しやすくなり、ま
た製造速度の向上も図れるという特徴を有する。
【0055】また、(A)層をヒートシール層とする包
装体を剥離した場合、凝集破壊による凝集剥離がRP
P、HDPEおよびPBが含有されてなる(A)層内部
で生じることとなり、開封性に優れるとともに剥離部分
の白化性に優れる性質を示す。特に、本発明の包装体の
目的のひとつである開封時の剥離部分(シール部分)の
白化性に優れる理由は定かではないが、(A)層を構成
するPBがRPPやHDPEよりも分子量が大きく、凝
集エネルギーが大きいため、包装体を剥離したとき、P
BとRPPおよびHDPEの界面で微細なボイドが生じ
ることによるものではないかと推定される。
【0056】
【実施例】(実施例1〜8,11〜16、比較例1)以
下、本発明を実施例によりさらに詳しく説明する。な
お、本発明で用いた各種物性の測定方法を以下に示す。 [(A)層を構成する各成分樹脂の種類] (a)成分 PP1:エチレン含有量が6.5質量%、温度230
℃、荷重21.6NのMFRが20g/10分のプロピ
レン−エチレンランダムコポリマーを用いた。 PP2:エチレン含有量が4.5質量%、温度230
℃、荷重21.6NのMFRが14.2g/10分のプ
ロピレン−エチレンランダムコポリマーを用いた。 PP3:エチレン含有量が5.8質量%、温度230
℃、荷重21.6NのMFRが6.8g/10分のプロ
ピレン−エチレンランダムコポリマーを用いた。 PP4:エチレン含有量が1.2質量%、温度230
℃、荷重21.6NのMFRが12.5g/10分のプ
ロピレン−エチレンランダムコポリマーを用いた。 PP5:温度230℃、荷重21.6NのMFRが20
g/10分のプロピレン単独重合体を用いた。
【0057】(b)成分 PE1:密度0.953g/cm3、温度190℃、荷
重21.6NのMFRが5.2g/10分の高密度ポリ
エチレンを用いた。 PE2:密度0.956g/cm3、温度190℃、荷
重21.6NのMFRが20.5g/10分の高密度ポ
リエチレンを用いた。 PE3:密度0.949g/cm3、温度190℃、荷
重21.6NのMFRが12.5g/10分の高密度ポ
リエチレンを用いた。 PE4:密度0.951g/cm3、温度190℃、荷
重21.6NのMFRが32g/10分の高密度ポリエ
チレンを用いた。 PE5:密度0.923g/cm3、温度190℃、荷
重21.6NのMFRが8.5g/10分の低密度ポリ
エチレンを用いた。
【0058】(c)成分 PB1:MFRが1.8g/10分、密度0.915g
/cm3、融点125℃のポリブテン−1である三井化
学(株)製「商品名:ビューロンBL4000」を用いた。 PB2:MFRが20g/10分、密度0.917g/
cm3、融点123℃のポリブテン−1である三井化学
(株)製「商品名:ビューロンBL7000」を用いた。 PB3:MFRが1.0(g/10分)、密度0.90
0g/cm3、融点75℃のポリブテン−1である三井
化学(株)製「商品名:ビューロンM2181」を用いた。
【0059】[(B)層成分樹脂の種類] PP6:温度230℃、荷重21.6NのMFRが4.
5g/10分のプロピレン単独重合体を用いた。 PP7:温度230℃、荷重21.6NのMFRが2.
4g/10分のプロピレン単独重合体を用いた。 PP8:温度230℃、荷重21.6NのMFRが1
5.4g/10分のプロピレン単独重合体を用いた。 PP9:エチレン含有量が5.2質量%、温度230
℃、荷重21.6NのMFRが4.8g/10分のプロ
ピレン−エチレンランダムコポリマーを用いた。
【0060】[混練処理](A)層構成材料の(a)成
分、(b)成分および(c)成分の組み合わせおよび配
合量を変更し、タンブラーで混合した後、(株)神戸製
鋼所製二軸押出機(KTX37型)を用いて、温度19
0〜210℃でペレット化した。
【0061】[Tダイ成形]上記、混練処理した各ペレ
ットを用い、口径65mmφ、ダイス幅1300mmである東
芝機械(株)製Tダイフィルム成形機を用い、ダイス温
度220℃で(A)層構成材料と(B)層構成材料の組
み合わせを適宜変更して成膜し、次いで50℃に冷却す
ることによりシーラントフィルムを作成した。なお、層
構成は(A)層/(B)層からなる2種2層構成で行
い、各層の厚みは、(A)層の厚みを6μm、(B)層
の厚みを32μmとした。
【0062】次に、得られたシーラントフィルムに対し
て、厚み12μmのポリエステルフィルムおよび厚み1
5μmのアルミニウム箔をドライラミネート法により、
ポリエステルフィルム/アルミニウム箔/ポリエステル
フィルム/(B)層/(A)層となるように積層した。
なお、接着剤としては、ウレタン系接着剤である武田薬
品工業(株)製「商品名:タケラックA515」を主剤
として、ポリエステル系接着剤である武田薬品工業
(株)製「商品名:タケネートA50」を硬化剤として
使用し、乾燥後の厚みが2μmとなるように塗布した。
このようにして得られた同種の積層フィルム2枚の
(A)層同士を最内面に配置して、重ね合わせた積層フ
ィルム周縁部をヒートシールして包装体を作成し、以下
の評価を行った。なお、水蒸気透過量は、(A)層/
(B)層からなるシーラントフィルムについて評価し
た。これらの結果を表1に示した。
【0063】[ヒートシール]テスター産業(株)製ヒ
ートシーラーを用い、凹凸傾斜角度が55度の綾目形状
ヒートシールバーで圧力2Kg/cm2、時間1秒で、
ヒートシール処理を行った。なお、ヒートシール温度は
140℃、150℃、160℃の3水準で行った。 シール強度 レトルト処理前およびレトルト処理後の包装体を、幅1
5mmに切り出しオリエンテック社製引張り試験機(R
TA−100型)を用いて、引張り速度300mm/分の
条件で180度剥離強度を求めた。なお、試験は10点
行い、その平均値を求めた。 白化性 上記、ローレットシール後、シール強度測定後の試験片
を手で開封し、剥離部分の白化状態を目視で観察した。
なお、評価は以下の基準で行った。なお、白化状態はヒ
ートシール温度140℃で行ったものについて判定し
た。 ○・・・ヒートシール部分の剥離部分が十分白化してお
り、白化の確認が容易である。 △・・・ヒートシール部分の剥離部分が薄すらと白化し
ており、確認しずらい。 ×・・・ヒートシール部分の剥離部分が全く白化してい
ない。 外観 シール強度測定後の剥離した部分について、各構成樹脂
の相分離に伴う毛羽立ち(フェザーリング)がないかお
よびヒートシール部分の近傍が接着され袋状にシールさ
れていないか以下の基準で目視判定した。 ○・・・全く、相分離によるフェザーリング(毛羽立
ち)が認められない。 △・・・相分離が起こり、部分的にフェザーリング(毛
羽立ち)が認められる。 ×・・・相分離によるフェザーリング(毛羽立ち)現象
が著しく外観が劣る。
【0064】[水蒸気透過量]ASTM E96に準拠
し、モダンコントロール社製「水蒸気透過試験機PER
MATRAN−W」を用い、温度37.8℃、相対湿度
90%の水蒸気透過量を測定した。なお、本発明のシー
ラントフィルムの水蒸気バリアー性の評価としては、1
0g/m2・dayを基準値とし、水蒸気透過量が基準値よ
り低い場合、水蒸気バリアー性が高いものとして評価し
た。
【0065】(実施例9〜10、17〜18)(A)層
の厚みを12μm、(B)層の厚みを48μmと変更し
た以外は、以下実施例1と同様に行った。
【0066】
【効果】本発明のシーラントフィルムは、これを用いた
積層フィルムからなる包装体とした場合に、開封時の易
開封性に優れるとともに、水蒸気バリアー性、剥離部分
の白化性および外観に優れたものであり、かつシール強
度の安定性に優れる食品包装材料および医療用包装材料
として好適なものである。また、本発明のシーラントフ
ィルムを用いた積層フィルムをヒートシールする場合、
樹脂組成物層をヒートシール層とすることにより、包装
体製造時のヒートシール特性が優れたものになり、シー
ル温度が140〜160℃の範囲でシール強度の安定し
た包装体を製造することができる。特に、本発明のシー
ラントフィルムは、血糖値測定電極用包装体などのロー
レットシールを行う包装体のシーラントフィルムとして
好適なものである。
【0067】
【表1】
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 65/40 B65D 65/40 A 75/30 75/30 Z C08L 23/04 C08L 23/04 23/14 23/14 23/20 23/20 // B29K 23:00 B29K 23:00 Fターム(参考) 3E067 AA11 AB83 AC01 BA31A BB14A BB15A BB16A BB25A CA05 CA24 CA30 EA06 FA01 FC01 3E086 BA04 BA13 BA15 BA40 BB02 BB51 BB90 CA01 CA27 4F100 AA19C AA20C AA21C AA22C AB01C AB10C AB12C AB13C AB16C AB17C AK03E AK04E AK05 AK05A AK06 AK07 AK07B AK07E AK09 AK09A AK16E AK41D AK41E AK42D AK45E AK46D AK46E AK62A AK64 AK66A AK67A AK69E AL03 AL05A AT00B BA02 BA03 BA04 BA05 BA07 BA10A BA10C BA10D BA13 EC032 EH172 EH202 EJ38E EJ422 EJ503 GB15 GB23 GB66 HB31D JA06A JA06B JA14B JA20 JD04 JL12 JL14 JM02C YY00 YY00A YY00B 4F207 AA11 AA12 AG03 AH54 AK02 AR06 KA01 KA17 KA19 KB26 KL65 KL84 KM15 KM16 KW41 KW42 4J002 BB032 BB141 BB151 BB173 GF00 GG02

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プロピレン−α−オレフィンランダム共重
    合体(a)、高密度ポリエチレン(b)及びポリブテン
    −1(c)とを含む樹脂組成物層(A)とポリプロピレ
    ン系樹脂(d)からなる基材層(B)、との少なくとも
    2層からなるシーラントフィルム。
  2. 【請求項2】樹脂組成物層(A)を構成する各成分の配
    合割合が、プロピレン−α−オレフィンランダム共重合
    体(a)50〜80質量%、高密度ポリエチレン(b)
    5〜20質量%及びポリブテン−1(c)10〜40質
    量%[但し、(a)+(b)+(c)=100質量%]
    であることを特徴とする請求項1に記載のシーラントフ
    ィルム。
  3. 【請求項3】プロピレン−α−オレフィンランダム共重
    合体(a)のα−オレフィンがエチレン、1−ブテン、
    3−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ペンテン、
    4−メチル−1−ペンテン、4,4−ジメチル−1−ペ
    ンテン、ビニルシクロペンタン及びビニルシクロヘキサ
    ンからなる群から選択されることを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載のシーラントフィルム。
  4. 【請求項4】プロピレン−α−オレフィンランダム共重
    合体(a)のα−オレフィン含有量が3〜10質量%で
    あり、メルトフローレートが5〜35g/10分である
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    シーラントフィルム。
  5. 【請求項5】高密度ポリエチレン(b)の密度が0.9
    45〜0.958g/cm3、メルトフローレートが2
    〜25g/10分であることを特徴とする請求項1〜4
    のいずれか1項に記載のシーラントフィルム。
  6. 【請求項6】ポリブテン−1(c)のメルトフローレー
    トが0.5〜15g/10分、融点が100〜140℃
    であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に
    記載のシーラントフィルム。
  7. 【請求項7】ポリプロピレン系樹脂(d)のメルトフロ
    ーレートが0.5〜10g/10分であることを特徴と
    する請求項1〜6のいずれか1項に記載のシーラントフ
    ィルム。
  8. 【請求項8】樹脂組成物層(A)と基材層(B)の全体
    厚みが20〜70μmであって、樹脂組成物層(A)と
    基材層(B)との厚み比(樹脂組成物層(A)/基材層
    (B))が5/95〜30/70であることを特徴とす
    る請求項1〜7のいずれか1項に記載のシーラントフィ
    ルム。
  9. 【請求項9】樹脂組成物層(A)と基材層(B)とを押
    出成形、共押出インフレーション成形、共押出Tダイ成
    形のうちのいずれかの成形法で積層することを特徴とす
    る請求項1〜8のいずれか1項に記載のシーラントフィ
    ルムの製造方法。
  10. 【請求項10】共押出Tダイ成形において、樹脂組成物
    層(A)と基材層(B)とを160〜250℃で成膜
    し、次いで40〜80℃で冷却することを特徴とする請
    求項1〜8のいずれか1項に記載のシーラントフィルム
    の製造方法。
  11. 【請求項11】請求項1〜8のいずれか1項に記載のシ
    ーラントフィルムを用いた積層フィルム。
  12. 【請求項12】血糖値測定電極包装用積層フィルムであ
    ることを特徴とする請求項11に記載の積層フィルム。
  13. 【請求項13】請求項1〜8のいずれか1項に記載のシ
    ーラントフィルムの基材層(B)の上に、金属又は金属
    酸化物の薄膜層(以下「金属薄膜層」という。)が少な
    くとも積層されたことを特徴とする請求項11または請
    求項12に記載の積層フィルム。
  14. 【請求項14】請求項1〜8のいずれか1項に記載のシ
    ーラントフィルムの基材層(B)の上に、金属薄膜層と
    印刷層との少なくとも2層がこの順で積層されたことを
    特徴とする請求項11〜13のいずれか1項に記載の積
    層フィルム。
  15. 【請求項15】請求項1〜8のいずれか1項に記載のシ
    ーラントフィルムの基材層(B)の上に、保護層、金属
    薄膜層、印刷層の少なくとも3層がこの順で積層された
    ことを特徴とする請求項11〜14のいずれか1項に記
    載の積層フィルム。
  16. 【請求項16】前記積層フィルムの印刷層が、ポリエス
    テル樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリアミ
    ド樹脂からなる群から選択される1種または2種以上の
    樹脂からなる層であることを特徴とする請求項14また
    は請求項15に記載の積層フィルム。
  17. 【請求項17】前記積層フィルムの金属薄膜層が、アル
    ミニウム、チタン、クロム、ニッケル、酸化アルミニウ
    ム、酸化珪素、酸化チタン、酸化クロムからなる群から
    選択される1種または2種以上からなる層であることを
    特徴とする請求項13〜15のいずれか1項に記載の積
    層フィルム。
  18. 【請求項18】前記積層フィルムの保護層が、塩化ビニ
    リデン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ
    カーボネート樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体鹸化
    物樹脂、二軸延伸ポリプロピレン樹脂からなる群から選
    択される1種または2種以上の樹脂からなる層であるこ
    とを特徴とする請求項15に記載の積層フィルム。
  19. 【請求項19】請求項11〜18のいずれか1項に記載
    の積層フィルムを用いた包装体。
  20. 【請求項20】請求項11〜18のいずれか1項に記載
    の積層フィルムを用いた血糖値測定電極用包装体。
  21. 【請求項21】請求項11〜18のいずれか1項に記載
    の積層フィルム2枚が、各々の積層フィルムを構成する
    樹脂組成物層(A)を内面にして互いに接するように対
    向し、かつ密封された物品収容部を有するように、その
    少なくとも一部が熱溶融接着されたヒートシール部を有
    することを特徴とする請求項19または請求項20に記
    載の包装体。
  22. 【請求項22】対向する2枚の積層フィルムのうち、一
    方の積層フィルムが請求項11〜18のいずれか1項に
    記載の積層フィルムであり、他方の積層フィルムが基材
    層及びオレフィン系樹脂層、との少なくとも2層からな
    る積層フィルムであって、前記一方の積層フィルムを構
    成する樹脂組成物層(A)と前記他方の積層フィルムを
    構成するオレフィン系樹脂層とを内面にして互いに接す
    るように対向し、密封された物品収容部を有するよう
    に、その少なくとも一部が熱溶融接着されたヒートシー
    ル部を有することを特徴とする請求項19または請求項
    20に記載の包装体。
  23. 【請求項23】請求項22に記載の他方の積層フィルム
    を構成するオレフィン系樹脂層がポリプロピレン又は直
    鎖状ポリエチレンであることを特徴とする請求項19、
    20、22のいずれか1項に記載の包装体。
  24. 【請求項24】シール強度が5〜10N/15mm幅であ
    ることを特徴とする請求項19〜23のいずれか1項に
    記載の包装体。
  25. 【請求項25】包装体の物品収容部に血糖値測定用電極
    が収容されてなることを特徴とする請求項19〜24の
    いずれか1項に記載の包装体。
  26. 【請求項26】包装体の物品収容部に血糖値測定用電極
    および乾燥剤が収容されてなることを特徴とする請求項
    19〜24のいずれか1項に記載の包装体。
  27. 【請求項27】対向する2枚の積層フィルムを140〜
    160℃の条件で熱溶融接着することを特徴とする請求
    項19〜26のいずれか1項に記載の包装体の製造方
    法。
  28. 【請求項28】請求項21又は請求項22に記載の熱溶
    融接着をローレット加工したヒートシールバーを用いて
    行うことを特徴とする請求項16〜23のいずれか1項
    に記載の包装体の製造方法。
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