JP4297527B2 - 内燃機関用点火コイル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば自動車のエンジンの点火プラグに火花を発生させるために、点火プラグに高電圧を供給するモールド形の内燃機関用点火コイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の内燃機関用点火コイル(以下、「点火コイル」という。)では、図5に示すように、一次端子座103が絶縁ケース101内の、ケース側壁101aと鉄心105との間に配置してある。この一次端子座103と、鉄心105の一部がその内周を貫通する一次コイルボビン102とには、図6(a)に示すように、互いに水平方向で相手に向いた雌雄嵌合する嵌合部材103a,102aを突設してあり、その両嵌合部材103a,102aを嵌合することで双方を連結し、その連結した状態で一次端子座103と一次コイルボビン102とを、他の部品とともに絶縁ケース101内に組み込み、それらを絶縁樹脂120で固定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の点火コイルのように、一次端子座103を一次コイルボビン102との嵌合だけで位置決めしていると、その嵌合状態では、図6(b)に示すように、一次コイルボビン102の嵌合部材102aと、一次端子座103の嵌合部材103aとの間にクリアランスが発生するため、絶縁ケース101に組み込んだ時には、図5に示すように、そのクリアランスにより本来「0」であるべき角度θが生じ、一次端子座103が傾くことが多かった。
【0004】
このように一次端子座103が傾くと、点火コイルが車両のエンジンに取り付けられなかったり、点火コイルが取り付けられても一次端子座103と嵌合するはずの車両側のコネクタが入らなかったりという不具合が発生していた。
【0005】
この発明は上記に鑑み提案されたもので、一次端子座の傾きを確実に防ぐことができる内燃機関用点火コイルを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明の内燃機関用点火コイルは、一次コイルボビンに巻回した一次コイルの外に、二次コイルを巻回した二次コイルボビンを同心状に嵌合して有底の絶縁ケースに収容し、該絶縁ケースの底に開設された開口を一次コイルボビンの下端部で塞ぐと共に、該一次コイルボビンの上端部に一次端子座を連結して配置し、前記絶縁ケース中に絶縁樹脂を注型、充填し、硬化した絶縁樹脂層で一次コイル、二次コイル、及び一次端子座の下部を絶縁ケース内に固定し、一次コイルボビンの内周に閉磁路を構成する鉄心の一部を貫通させた内燃機関用点火コイルにおいて、前記一次端子座の下端部の一側面と一次コイルボビンの上端部に互いに水平方向で相手に向いて雌雄嵌合する嵌合部材を突設するとともに、前記一次端子座の下端部の他側面と絶縁ケースの壁面内周の上端部に、互いに上下方向で相手に向いて雌雄係合する係合部材を突設して、前記一次端子座の下端部の一側面を一次コイルのボビンの上端部に連結するとともに、前記一次端子座の下端部の他側面を前記絶縁ケースの上端部に連結して配置したことを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下にこの発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0008】
図1はこの発明の点火コイルの組み立て手順を示す図、図2は一次端子座を示す図、図3は点火コイルの断面であり、(a)は縦断面を、(b)は(a)のX−X断面をそれぞれ示す図である。
【0009】
これらの図において、この発明の点火コイルは、一次コイルボビン2に巻回した一次コイル2aの外に、二次コイル4aを巻回した二次コイルボビン4を同心状に嵌合して有底の絶縁ケース1に収容し、該ケース1の底に開設された開口を一次コイルボビン2の下端部2mで塞いでいる。一次コイルボビン2及び二次コイルボビン4は、例えば合成樹脂などの電気的絶縁材にて、それぞれ一体的に形成されている。二次コイルボビン4の外周には分割巻きするための仕切りとして機能する複数の鍔41…が軸方向に間隔を保って設けてある。二次コイルボビン4には、例えば一次コイル2aと巻数比にして1:70〜1:120となる二次コイル4aが分割巻きで巻回してある。
【0010】
一次コイルボビン2の上端部21と、一次端子座3の下端部32の一側面とには、互いに水平方向で相手に向いた雌雄嵌合する嵌合部材22,33を突設してあり、一方、一次端子座3の下端部32の他側面と、絶縁ケース1の壁面内周の上端部11との双方に、互いに上下方向で相手に向いて雌雄係合する係合部材34,12を突設してある。
【0011】
先ず、互いに水平方向で相手に向いた両嵌合部材22,33を嵌合することで、一次端子座3は一次コイルボビン2の上端部21に連結され、その連結した状態で一次端子座3と一次コイルボビン2とを、絶縁ケース1内に組み込む。このとき、互いに上下方向で相手に向いた係合部材34,12は係合するので、一次端子座3と絶縁ケース1とも連結される。すなわち、一次端子座3は、絶縁ケース1の底に立設した一次コイルボビン2、および絶縁ケース1の双方に連結されて位置が固定される。
【0012】
この状態で絶縁ケース1中に絶縁樹脂を注型して充填し、硬化した絶縁樹脂層9で一次コイル2a、二次コイル4a、および一次端子座3の下端部32等を絶縁ケース1内に固定する。
【0013】
そして、閉磁路を構成する例えば略C形の2つの積層鉄心51,52を向かい合わせ、その一方の脚51a,52aを一次コイルボビン2の内周に上下の各端部から挿入して突き合わせ、必要ならば接着するか、図示のように凹凸嵌合するなどし、他方の脚51b,52bは絶縁ケース1の周壁で形成した筒部13の内周に上下の各端部から挿入して、エアギャップGを保って対向させる。この二つの積層鉄心51,52から成る鉄心部5により上記の閉磁路が構成される。
【0014】
以上述べたように、この実施形態では、一次端子座3を一次コイルボビン2との嵌合だけでなく、絶縁ケース1にも同時に係合させるようにしたので、一次端子座3は絶縁ケース1に対して確実に位置決め固定され、従来発生していた一次端子座3の傾きを確実に防止することができる。したがって、エンジンの狭いスペースへの取り付けもスムーズに行うことができ、また車両側のコネクタも、しっかりと位置決めされた一次端子座3に無理なく入れることができる。
【0015】
図4は第2の実施形態を示す図である。この実施形態において、上記第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。この第2の実施形態では、絶縁ケース1は一次端子座3を収容するために、その周壁の一部1Wが凸状に形設してある。そして、一次端子座3の下端部32の長さ方向での両側面に係合部材341,342を突設し、一方、絶縁ケース1の凸状周壁1Wの内周壁面でその段差部分上端部110,110に、上記係合部材341,342とは互いに上下方向で相手に向いて雌雄係合する係合部材34,12を突設してある。
【0016】
したがって、一次端子座3を一次コイルボビン2の上端部21に連結し、その連結した状態で一次端子座3と一次コイルボビン2とを、絶縁ケース1内に組み込むと、互いに上下方向で相手に向いた二組の係合部材341,121および342,122がそれぞれ係合するので、一次端子座3は絶縁ケース1の凸状周壁1Wに2箇所で連結される。すなわち、上記第1の実施形態の場合と同様に、一次端子座3は、絶縁ケース1の底に立設した一次コイルボビン2、および絶縁ケース1の双方に連結され、しかも合計3箇所で位置が固定されるので、その位置決めをより一層確実なものとすることができる。
【0017】
上記の説明では、一次端子座3と絶縁ケース1とを係合させるように構成したが、係合させるだけでなく、嵌合その他の手法で両者を連結するように構成してもよい。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の内燃機関用点火コイルによれば、一次端子座の下端部の一側面に設けた嵌合部材が一次コイルボビンの上端部に設けた嵌合部材と互いに水平方向で相手に向いて雌雄嵌合して連結するとともに、一次端子座の下端部の他側面に設けた係合部材が絶縁ケースの上端部設けた係合部材と互いに上下方向で相手に向いて雌雄係合して連結するように配置したので、一次端子座の下端部は、一次コイルボビンの上端部に設けた嵌合部材と水平方向で相手に向いて雌雄嵌合することで、上下方向の傾きの発生を防止でき、また、絶縁ケースの壁面内周の上端部に設けた係合部材と上下方向で相手に向いて雌雄係合することで、水平方向の傾きの発生を防止でるので、一次端子座は、絶縁ケースに対して確実に位置決め固定され、従来発生していた一次端子座の傾きを確実に防止することができる。したがって、エンジンの狭いスペースへの取り付けもスムーズに行うことができ、また車両側のコネクタも、しっかりと位置決めされた一次端子座に無理なく入れることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の点火コイルの組み立て手順を示す図である。
【図2】一次端子座を示す図である。
【図3】点火コイルの断面であり、(a)は縦断面を、(b)は(a)のX−X断面をそれぞれ示す図である。
【図4】第2の実施形態を示す図である。
【図5】従来の点火コイルでの一次端子座の傾きを説明するための図である。
【図6】従来の点火コイルでの一次端子座と一次コイルボビンとの連結状態を説明するための図である。
【符号の説明】
1 絶縁ケース
1W 凸状周壁
2 一次コイルボビン
2a 一次コイル
2m 一次コイルボビンの下端部
3 一次端子座
4 二次コイルボビン
4a 二次コイル
5 鉄心部
9 絶縁樹脂層
11 絶縁ケースの上端部
12 係合部材
13 絶縁ケースの筒部
21 一次コイルボビンの上端部
22 嵌合部材
32 一次端子座の下端部
33 嵌合部材
34 係合部材
51,52 積層鉄心
51a,52a 脚
51b,52b 脚
121,122 係合部材
341,342 係合部材
Claims (1)
- 一次コイルボビンに巻回した一次コイルの外に、二次コイルを巻回した二次コイルボビンを同心状に嵌合して有底の絶縁ケースに収容し、該絶縁ケースの底に開設された開口を一次コイルボビンの下端部で塞ぐと共に、該一次コイルボビンの上端部に一次端子座を連結して配置し、前記絶縁ケース中に絶縁樹脂を注型、充填し、硬化した絶縁樹脂層で一次コイル、二次コイル、及び一次端子座の下部を絶縁ケース内に固定し、一次コイルボビンの内周に閉磁路を構成する鉄心の一部を貫通させた内燃機関用点火コイルにおいて、前記一次端子座の下端部の一側面と一次コイルボビンの上端部に互いに水平方向で相手に向いて雌雄嵌合する嵌合部材を突設するとともに、前記一次端子座の下端部の他側面と絶縁ケースの壁面内周の上端部に、互いに上下方向で相手に向いて雌雄係合する係合部材を突設して、前記一次端子座の下端部の一側面を一次コイルのボビンの上端部に連結するとともに、前記一次端子座の下端部の他側面を前記絶縁ケースの上端部に連結して配置したことを特徴とする内燃機関用点火コイル。
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JP21214498A Expired - Fee Related JP4297527B2 (ja) | 1998-07-28 | 1998-07-28 | 内燃機関用点火コイル |
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1998
- 1998-07-28 JP JP21214498A patent/JP4297527B2/ja not_active Expired - Fee Related
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