JP2000040628A - 内燃機関用点火装置 - Google Patents
内燃機関用点火装置Info
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- JP2000040628A JP2000040628A JP10207587A JP20758798A JP2000040628A JP 2000040628 A JP2000040628 A JP 2000040628A JP 10207587 A JP10207587 A JP 10207587A JP 20758798 A JP20758798 A JP 20758798A JP 2000040628 A JP2000040628 A JP 2000040628A
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- Japan
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- bobbin
- case body
- outer peripheral
- ignition device
- internal combustion
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 絶縁性樹脂の注入時におけるボビンの浮き上
がりを防止して、巻層間でのレアショート発生を有効に
防止する内燃機関用点火装置を提供する。 【解決手段】 鉄心は十字鉄心体30、31からなり、
十字鉄心体30、31はボビン22の嵌合されるコア部
30c、31cと、ボビン22を両面側から挟み込むよ
うに取り付けられ外周鉄心部30a、30b、31a、
31bとを備える。外周鉄心部30a、30bの外周側
面にそれぞれ係止突起35が設けられる。ケース体13
内に外周鉄心部30、31が嵌入配置された際、各係止
突起35が抜止係止される係止孔36が側壁部13aに
形成される。ケース体13内に、一次側コイル15およ
び二次側コイル16が巻装されたボビン22および十字
鉄心体30、31が配置された状態で、ケース体13内
に熱硬化性樹脂が充填され、固化される。
がりを防止して、巻層間でのレアショート発生を有効に
防止する内燃機関用点火装置を提供する。 【解決手段】 鉄心は十字鉄心体30、31からなり、
十字鉄心体30、31はボビン22の嵌合されるコア部
30c、31cと、ボビン22を両面側から挟み込むよ
うに取り付けられ外周鉄心部30a、30b、31a、
31bとを備える。外周鉄心部30a、30bの外周側
面にそれぞれ係止突起35が設けられる。ケース体13
内に外周鉄心部30、31が嵌入配置された際、各係止
突起35が抜止係止される係止孔36が側壁部13aに
形成される。ケース体13内に、一次側コイル15およ
び二次側コイル16が巻装されたボビン22および十字
鉄心体30、31が配置された状態で、ケース体13内
に熱硬化性樹脂が充填され、固化される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車等の内燃
機関に使用される内燃機関用点火装置であって、特に内
燃機関の各気筒毎に配設される独立点火方式の内燃機関
用点火装置に関するものである。
機関に使用される内燃機関用点火装置であって、特に内
燃機関の各気筒毎に配設される独立点火方式の内燃機関
用点火装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の内燃機関用点火装置として、図
16および図17に示される如く、一次側コイル巻線が
巻装された一次側コイル1と、二次側コイル巻線が巻装
された二次側コイル2とを備えたボビン3に、コアを構
成する鉄心4が内接、もしくは圧入されて組み付けら
れ、この組み付け状態で制御回路と共に所定の樹脂製ケ
ース体5内にセットし、その後、ケース体5内に絶縁性
樹脂としての熱硬化性樹脂を注入して充填し、加熱硬化
させて構成したものがあった。
16および図17に示される如く、一次側コイル巻線が
巻装された一次側コイル1と、二次側コイル巻線が巻装
された二次側コイル2とを備えたボビン3に、コアを構
成する鉄心4が内接、もしくは圧入されて組み付けら
れ、この組み付け状態で制御回路と共に所定の樹脂製ケ
ース体5内にセットし、その後、ケース体5内に絶縁性
樹脂としての熱硬化性樹脂を注入して充填し、加熱硬化
させて構成したものがあった。
【0003】なお、各図において、一次側コイル1が上
側に位置した構造を示しているが、二次側コイル2が上
側に位置する場合もある。
側に位置した構造を示しているが、二次側コイル2が上
側に位置する場合もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、熱硬化
性樹脂の注入に際して、図18に示される如く、ケース
体5内より、一次側コイル1や二次側コイル2が巻装さ
れたボビン3が鉄心4と共に浮き上がるおそれがあり、
この場合、熱硬化性樹脂が十分に浸透しない部分が生じ
るおそれがあった。
性樹脂の注入に際して、図18に示される如く、ケース
体5内より、一次側コイル1や二次側コイル2が巻装さ
れたボビン3が鉄心4と共に浮き上がるおそれがあり、
この場合、熱硬化性樹脂が十分に浸透しない部分が生じ
るおそれがあった。
【0005】特に、高電圧を発生する二次側コイル2に
おいて、熱硬化性樹脂が十分に浸透していない場合に
は、良好な絶縁性能が発揮できず、絶縁破壊を起こし、
巻装された巻層間でレアショートが発生するおそれがあ
り、さらにはこのレアショートの発生によりコイルの断
線を招き、点火装置として機能しないといった重大な不
具合を招くおそれもあった。
おいて、熱硬化性樹脂が十分に浸透していない場合に
は、良好な絶縁性能が発揮できず、絶縁破壊を起こし、
巻装された巻層間でレアショートが発生するおそれがあ
り、さらにはこのレアショートの発生によりコイルの断
線を招き、点火装置として機能しないといった重大な不
具合を招くおそれもあった。
【0006】そこで、本発明の課題は、絶縁性樹脂の注
入時におけるボビンの浮き上がりを防止して、巻層間で
のレアショート発生を有効に防止する内燃機関用点火装
置を提供することを目的とする。
入時におけるボビンの浮き上がりを防止して、巻層間で
のレアショート発生を有効に防止する内燃機関用点火装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの第1の技術的手段は、上部開放のケース体内に、一
次側コイルおよび二次側コイルが巻装されたボビンおよ
び鉄心が配置された状態で、ケース体内に絶縁性樹脂が
充填固化されてなる内燃機関用点火装置において、前記
鉄心は、ボビンの中心部に嵌合されるコア部と、ボビン
を両面側から挟み込むように取り付けられ、ボビンの中
央部から外周を通る複数の閉磁路を形成する外周鉄心部
とを備え、前記外周鉄心部の外周側面の複数個所に係止
突起が設けられると共に、前記ケース体内に外周鉄心部
が嵌入配置された際、前記各係止突起が抜止係止される
係止部がケース体の側壁部にそれぞれ形成されてなる点
にある。
めの第1の技術的手段は、上部開放のケース体内に、一
次側コイルおよび二次側コイルが巻装されたボビンおよ
び鉄心が配置された状態で、ケース体内に絶縁性樹脂が
充填固化されてなる内燃機関用点火装置において、前記
鉄心は、ボビンの中心部に嵌合されるコア部と、ボビン
を両面側から挟み込むように取り付けられ、ボビンの中
央部から外周を通る複数の閉磁路を形成する外周鉄心部
とを備え、前記外周鉄心部の外周側面の複数個所に係止
突起が設けられると共に、前記ケース体内に外周鉄心部
が嵌入配置された際、前記各係止突起が抜止係止される
係止部がケース体の側壁部にそれぞれ形成されてなる点
にある。
【0008】また、前記ケース体の側壁部内面に、前記
外周鉄心部を嵌入案内すべく、外周鉄心部の幅に対応す
る間隔を有して外周鉄心部の嵌入方向に沿ったガイドリ
ブがそれぞれ設けられてなる構造としてもよい。
外周鉄心部を嵌入案内すべく、外周鉄心部の幅に対応す
る間隔を有して外周鉄心部の嵌入方向に沿ったガイドリ
ブがそれぞれ設けられてなる構造としてもよい。
【0009】さらに、前記各係止突起と各係止部との組
み合わせが複数種、設けられてなる構造としてもよい。
み合わせが複数種、設けられてなる構造としてもよい。
【0010】さらにまた、前記各係止突起と各係止部と
の組み合わせが、前記外周鉄心部の嵌入方向に対して複
数位置に位置ズレ配置されてなる構造としてもよい。
の組み合わせが、前記外周鉄心部の嵌入方向に対して複
数位置に位置ズレ配置されてなる構造としてもよい。
【0011】上記の課題を解決するための第2の技術的
手段は、上部開放の樹脂製ケース体内に、一次側コイル
および二次側コイルが巻装されたボビンおよび鉄心が配
置された状態で、ケース体内に絶縁性樹脂が充填固化さ
れてなる内燃機関用点火装置において、前記ボビンは、
中央のボビン筒部と、該ボビン筒部の外周面に、その軸
心方向に離隔して径方向外方に張り出し形成された複数
の鍔部とを備え、各鍔部で仕切られた各空間部に、前記
一次側コイルおよび二次側コイルが巻装され、前記ケー
ス体内に配置されるボビンの各鍔部の一次側コイルおよ
び二次側コイルより前記径方向外方に張り出し形成され
た位置に対応して、ケース体の底面に上向きに突出する
保持軸が鍔部の周方向に離隔して複数設けられ、ケース
体内に配置されるボビンの各鍔部の前記保持軸の対応位
置に、保持軸が挿通される挿通孔がそれぞれ形成され、
前記ボビンがケース体内に配置されて各保持軸が各挿通
孔に挿通されると共に上側の鍔部より上方に突出する各
保持軸の上端部が抜止状に溶融変形された状態で、前記
絶縁性樹脂が充填固化されてなる点にある。
手段は、上部開放の樹脂製ケース体内に、一次側コイル
および二次側コイルが巻装されたボビンおよび鉄心が配
置された状態で、ケース体内に絶縁性樹脂が充填固化さ
れてなる内燃機関用点火装置において、前記ボビンは、
中央のボビン筒部と、該ボビン筒部の外周面に、その軸
心方向に離隔して径方向外方に張り出し形成された複数
の鍔部とを備え、各鍔部で仕切られた各空間部に、前記
一次側コイルおよび二次側コイルが巻装され、前記ケー
ス体内に配置されるボビンの各鍔部の一次側コイルおよ
び二次側コイルより前記径方向外方に張り出し形成され
た位置に対応して、ケース体の底面に上向きに突出する
保持軸が鍔部の周方向に離隔して複数設けられ、ケース
体内に配置されるボビンの各鍔部の前記保持軸の対応位
置に、保持軸が挿通される挿通孔がそれぞれ形成され、
前記ボビンがケース体内に配置されて各保持軸が各挿通
孔に挿通されると共に上側の鍔部より上方に突出する各
保持軸の上端部が抜止状に溶融変形された状態で、前記
絶縁性樹脂が充填固化されてなる点にある。
【0012】また、前記ボビンにおける各鍔部に形成さ
れた各挿通孔のうち、下側に位置する鍔部の挿通孔の方
が上側に位置する鍔部の挿通孔より大きく形成されてな
る構造としてもよい。
れた各挿通孔のうち、下側に位置する鍔部の挿通孔の方
が上側に位置する鍔部の挿通孔より大きく形成されてな
る構造としてもよい。
【0013】さらに、前記各保持軸が上方向に漸次径小
となる円錐台形状に形成されてなる構造としてもよい。
となる円錐台形状に形成されてなる構造としてもよい。
【0014】さらにまた、前記各保持軸のいずれか1本
が、残りの保持軸と異なる大きさに形成されてなる構造
としてもよい。
が、残りの保持軸と異なる大きさに形成されてなる構造
としてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、第1発明の第1の実施形態
を図面に基づいて説明すると、図1において、10は内
燃機関用点火装置で、内燃機関のシリンダヘッド11に
形成されたプラグホール12の開口上部に設置されて用
いられるいわゆる上置型の構成とされている。そして、
図2ないし図4に示される如く、樹脂製のケース体13
内に一次側コイル15および二次側コイル16を縦方向
に配設した扁平なコイル体17を収容配置した構造とさ
れている。
を図面に基づいて説明すると、図1において、10は内
燃機関用点火装置で、内燃機関のシリンダヘッド11に
形成されたプラグホール12の開口上部に設置されて用
いられるいわゆる上置型の構成とされている。そして、
図2ないし図4に示される如く、樹脂製のケース体13
内に一次側コイル15および二次側コイル16を縦方向
に配設した扁平なコイル体17を収容配置した構造とさ
れている。
【0016】なお、この点火装置10の結線例として
は、例えば、点火装置10は、その一次側コイル15に
巻装されたエナメル線の一端部がケース体13から外部
に引出され自動車のバッテリのプラス側端子に電気的に
接続される。このバッテリのマイナス側端子はアース接
地される。また、一次側コイル15に巻装されたエナメ
ル線の他端部は、ケース体13またはその外部に設けら
れたパワートランジスタ等のスイッチング素子を介して
アース接地される。このスイッチング素子は、自動車に
設けられたECU等からの点火信号を受けてオン・オフ
制御され、これにより、バッテリからの一次電圧が断続
的に一次側コイル15に印加されるように構成される。
また、二次側コイル16に巻装されたエナメル線の一端
部は、ケース体13内で一次側コイル15に巻装された
エナメル線の一端部に電気的に接続される。一方、二次
側コイル16に巻装されたエナメル線の他端部は、プラ
グホール12内でジョイント部材19を介して点火プラ
グ20に電気的に接続される。そして、一次側コイル1
5に断続的に一次電圧が印加されると、二次側コイル1
6に電磁誘導により高電圧が誘起され、この高電圧が点
火プラグ20に印加されて、当該点火プラグ20がスパ
ークされる構成となる。
は、例えば、点火装置10は、その一次側コイル15に
巻装されたエナメル線の一端部がケース体13から外部
に引出され自動車のバッテリのプラス側端子に電気的に
接続される。このバッテリのマイナス側端子はアース接
地される。また、一次側コイル15に巻装されたエナメ
ル線の他端部は、ケース体13またはその外部に設けら
れたパワートランジスタ等のスイッチング素子を介して
アース接地される。このスイッチング素子は、自動車に
設けられたECU等からの点火信号を受けてオン・オフ
制御され、これにより、バッテリからの一次電圧が断続
的に一次側コイル15に印加されるように構成される。
また、二次側コイル16に巻装されたエナメル線の一端
部は、ケース体13内で一次側コイル15に巻装された
エナメル線の一端部に電気的に接続される。一方、二次
側コイル16に巻装されたエナメル線の他端部は、プラ
グホール12内でジョイント部材19を介して点火プラ
グ20に電気的に接続される。そして、一次側コイル1
5に断続的に一次電圧が印加されると、二次側コイル1
6に電磁誘導により高電圧が誘起され、この高電圧が点
火プラグ20に印加されて、当該点火プラグ20がスパ
ークされる構成となる。
【0017】前記コイル体17は、図2ないし図4に示
される如く、ボビン22に一次側コイル15および二次
側コイル16が装着された構造とされている。
される如く、ボビン22に一次側コイル15および二次
側コイル16が装着された構造とされている。
【0018】ボビン22は、短寸角筒状のボビン筒部2
3と、ボビン筒部23の外周面における軸心方向、即ち
上下方向の中間部および下部にそれぞれ径方向外方に張
り出し形成された一対の鍔部24、25とから構成され
ており、各鍔部24、25は、ケース体13の内部形状
に合わせた略方形板状に形成されている。
3と、ボビン筒部23の外周面における軸心方向、即ち
上下方向の中間部および下部にそれぞれ径方向外方に張
り出し形成された一対の鍔部24、25とから構成され
ており、各鍔部24、25は、ケース体13の内部形状
に合わせた略方形板状に形成されている。
【0019】また、ボビン筒部23の軸心方向両端部に
は、一次側コイル15より上方に突出する延設壁部26
および下側の鍔部25より下方に突出する延設壁部27
がそれぞれ備えられている。
は、一次側コイル15より上方に突出する延設壁部26
および下側の鍔部25より下方に突出する延設壁部27
がそれぞれ備えられている。
【0020】二次側コイル16は、図2および図4に示
される如く、両鍔部24、25で仕切られた空間部に、
二次側コイル巻線としてのエナメル線を巻装することに
より略円板状に形成されている。
される如く、両鍔部24、25で仕切られた空間部に、
二次側コイル巻線としてのエナメル線を巻装することに
より略円板状に形成されている。
【0021】なお、この二次側コイル16に用いられる
エナメル線は、例えば、断面略円形状の銅線表面にエナ
メル塗料を塗布した一般的な構成のものである。より具
体的には、素線径0.04〜0.1mmのエナメル線を
8000〜15000回巻装して二次側コイル16を形
成するとよい。
エナメル線は、例えば、断面略円形状の銅線表面にエナ
メル塗料を塗布した一般的な構成のものである。より具
体的には、素線径0.04〜0.1mmのエナメル線を
8000〜15000回巻装して二次側コイル16を形
成するとよい。
【0022】一次側コイル15は、図2および図4に示
される如く、鍔部24で仕切られた上側の空間部に位置
して装着されており、例えば、一次側コイル巻線として
断面縦長の略長方形状の平角帯状の銅線表面にエナメル
塗料を塗布して形成した平角帯状のエナメル線を、その
厚み方向に積み重ねるように巻装することにより略円板
状に形成されている。
される如く、鍔部24で仕切られた上側の空間部に位置
して装着されており、例えば、一次側コイル巻線として
断面縦長の略長方形状の平角帯状の銅線表面にエナメル
塗料を塗布して形成した平角帯状のエナメル線を、その
厚み方向に積み重ねるように巻装することにより略円板
状に形成されている。
【0023】また、この一次側コイル15に用いられる
エナメル線の表面には、熱溶着性の塗料が塗布されてお
り、加熱状態下で巻装することにより、または巻装した
後加熱することにより、そのエナメル線が略円板状に巻
装された形態で固化されている。より具体的には、1:
15〜1:30に圧延された平角帯状のエナメル線を9
0〜180回径方向に巻装して一次側コイル15を形成
するとよい。
エナメル線の表面には、熱溶着性の塗料が塗布されてお
り、加熱状態下で巻装することにより、または巻装した
後加熱することにより、そのエナメル線が略円板状に巻
装された形態で固化されている。より具体的には、1:
15〜1:30に圧延された平角帯状のエナメル線を9
0〜180回径方向に巻装して一次側コイル15を形成
するとよい。
【0024】ここに、一次側コイル15と二次側コイル
16とが、それぞれの巻心をボビン筒部23の軸心上に
揃えるように積層状に配置され、扁平なコイル体17が
構成される。
16とが、それぞれの巻心をボビン筒部23の軸心上に
揃えるように積層状に配置され、扁平なコイル体17が
構成される。
【0025】この場合、扁平なコイル体17とは、高さ
寸法が10〜25mmであり、高さと幅寸法の比率が
1:2〜1:6であることが望ましい。高さ寸法の上限
を25mmとする理由は、これ以上であると一般的にシ
リンダヘッド11近傍の他の吸排気系部品等と干渉し易
くなるからであり、下限を10mmとする理由は、ケー
ス体13に設けられるコネクタやスイッチング素子等の
制御回路等、付属物の大きさによる制約によるものであ
る。
寸法が10〜25mmであり、高さと幅寸法の比率が
1:2〜1:6であることが望ましい。高さ寸法の上限
を25mmとする理由は、これ以上であると一般的にシ
リンダヘッド11近傍の他の吸排気系部品等と干渉し易
くなるからであり、下限を10mmとする理由は、ケー
ス体13に設けられるコネクタやスイッチング素子等の
制御回路等、付属物の大きさによる制約によるものであ
る。
【0026】そして、一次側コイル15に巻装されたエ
ナメル線の両端部および二次側コイル16に巻装された
エナメル線の両端部をそれぞれコイル体17の外部に引
出しておき、一次側コイル15のエナメル線の一端部お
よび二次側コイル16のエナメル線の一端部について
は、それらを鍔部24の外周縁部の位置で電気的に接続
しておく(図示省略)。
ナメル線の両端部および二次側コイル16に巻装された
エナメル線の両端部をそれぞれコイル体17の外部に引
出しておき、一次側コイル15のエナメル線の一端部お
よび二次側コイル16のエナメル線の一端部について
は、それらを鍔部24の外周縁部の位置で電気的に接続
しておく(図示省略)。
【0027】このように構成されたコイル体17の上下
両面には、図2ないし図4に示される如く、鉄心を構成
する一対の十字鉄心体30、31がそれぞれ取り付けら
れる。
両面には、図2ないし図4に示される如く、鉄心を構成
する一対の十字鉄心体30、31がそれぞれ取り付けら
れる。
【0028】各十字鉄心体30、31は、電磁鋼板を積
層して形成した略コ字形状の外周鉄心部30a、30
b、31a、31bをそれらの中間部分で交差させるよ
うにして略十字形状に組み合わせることにより形成され
る。
層して形成した略コ字形状の外周鉄心部30a、30
b、31a、31bをそれらの中間部分で交差させるよ
うにして略十字形状に組み合わせることにより形成され
る。
【0029】また、上方側の十字鉄心体30の各外周鉄
心部30a、30bの交差部分において下方側に配置さ
れる外周鉄心部30bには、その交差部分の下面側に外
周鉄心部30bの長手方向に向けて下向きに突出される
と共にその下端が傾斜したテーパ面をもつ四角柱形状の
コア部30cが形成されている。このコア部30cは、
十字鉄心体30をコイル体17の上面側に取付けた状態
で、そのボビン筒部23内に上方より嵌入されるように
構成されている。
心部30a、30bの交差部分において下方側に配置さ
れる外周鉄心部30bには、その交差部分の下面側に外
周鉄心部30bの長手方向に向けて下向きに突出される
と共にその下端が傾斜したテーパ面をもつ四角柱形状の
コア部30cが形成されている。このコア部30cは、
十字鉄心体30をコイル体17の上面側に取付けた状態
で、そのボビン筒部23内に上方より嵌入されるように
構成されている。
【0030】一方、下方側の十字鉄心体31は、上方側
の十字鉄心体30と上下逆の形状となっており、各外周
鉄心部31a、31bの交差部分において上方側に配置
される外周鉄心部31bの上面側に前記コア部30cと
対向するコア部31cが形成されている。
の十字鉄心体30と上下逆の形状となっており、各外周
鉄心部31a、31bの交差部分において上方側に配置
される外周鉄心部31bの上面側に前記コア部30cと
対向するコア部31cが形成されている。
【0031】このコア部31cも、十字鉄心体31をコ
イル体17の下面側に取り付けた状態で、そのボビン筒
部23内に下方より嵌入されるように構成されている。
イル体17の下面側に取り付けた状態で、そのボビン筒
部23内に下方より嵌入されるように構成されている。
【0032】また、これらの十字鉄心体30、31をコ
イル体17の上下両面にそれぞれ取付けた状態では、下
側に位置する各外周鉄心部31a、31bの4つの上向
き端面と、上側に位置する各外周鉄心部30a、30b
の4つの下向き端面とが、コイル体17の外周囲で互い
に当接するように構成されている。
イル体17の上下両面にそれぞれ取付けた状態では、下
側に位置する各外周鉄心部31a、31bの4つの上向
き端面と、上側に位置する各外周鉄心部30a、30b
の4つの下向き端面とが、コイル体17の外周囲で互い
に当接するように構成されている。
【0033】さらに、図4に示される如く、各コア部3
0c、31cの対向するテーパ面は、ボビン筒部23内
において、永久磁石33を収容可能な間隔をあけて互い
に平行配置される構造とされてる。
0c、31cの対向するテーパ面は、ボビン筒部23内
において、永久磁石33を収容可能な間隔をあけて互い
に平行配置される構造とされてる。
【0034】そして、これら十字鉄心体30、31によ
り、コイル体17の中央部から外周囲四方を通る4つの
閉磁路が形成されることになる。
り、コイル体17の中央部から外周囲四方を通る4つの
閉磁路が形成されることになる。
【0035】また、図2ないし図4に示される如く、上
側の十字鉄心体30における各外周鉄心部30a、30
bの四方の各外周側面には、それぞれ係止突起35が設
けられている。そして、各係止突起35の上端面35a
は、外周側面に対して直角方向に延設され、また、各係
止突起35の下端面35bは、外周側面に対して上向き
傾斜状に延設されている。
側の十字鉄心体30における各外周鉄心部30a、30
bの四方の各外周側面には、それぞれ係止突起35が設
けられている。そして、各係止突起35の上端面35a
は、外周側面に対して直角方向に延設され、また、各係
止突起35の下端面35bは、外周側面に対して上向き
傾斜状に延設されている。
【0036】ここで、十字鉄心体30、31には、その
外周鉄心部30a、30b、31a、31bとして板厚
0.1〜0.5mmの珪素合板を積層して略コ字状に形
成したものを用い、中心から外方へ延びる4つの閉磁路
の合計断面積が100〜324mm2となるように形成
するとよい。
外周鉄心部30a、30b、31a、31bとして板厚
0.1〜0.5mmの珪素合板を積層して略コ字状に形
成したものを用い、中心から外方へ延びる4つの閉磁路
の合計断面積が100〜324mm2となるように形成
するとよい。
【0037】なお、両十字鉄心体30、31をコイル体
17に取付けた状態で、上述したように各コア部30
c、31c間には所定間隔のギャップが形成されてお
り、このギャップ内に十字鉄心体30、31に磁気的に
逆バイアスをかける永久磁石33が配設されている。
17に取付けた状態で、上述したように各コア部30
c、31c間には所定間隔のギャップが形成されてお
り、このギャップ内に十字鉄心体30、31に磁気的に
逆バイアスをかける永久磁石33が配設されている。
【0038】ケース体13は、図1ないし図4に示すよ
うに、底面が正方形状で上部が開口した扁平な箱形状に
形成され、ケース体13の四方の各側壁部13aには、
コイル体17に各十字鉄心体30、31が組み付けられ
た状態でケース体13内に嵌入された際に、十字鉄心体
30の各係止突起35が抜止状に係止される係止部とし
ての係止孔36がそれぞれ形成されている。
うに、底面が正方形状で上部が開口した扁平な箱形状に
形成され、ケース体13の四方の各側壁部13aには、
コイル体17に各十字鉄心体30、31が組み付けられ
た状態でケース体13内に嵌入された際に、十字鉄心体
30の各係止突起35が抜止状に係止される係止部とし
ての係止孔36がそれぞれ形成されている。
【0039】また、図1および図4に示される如く、ケ
ース体13の下面中央部に、下端部が若干先細り形状に
仕上げられた接続部38が下向きに突設されている。
ース体13の下面中央部に、下端部が若干先細り形状に
仕上げられた接続部38が下向きに突設されている。
【0040】次に、この点火装置10の組立方法を説明
すると、ボビン22の所定位置に一次側コイル15およ
び二次側コイル16が備えられたコイル体17の上下両
面側から挟み込むように各十字鉄心体30、31を取り
付け、その状態で適宜接続された制御回路と共にケース
体13内に嵌合させる。この嵌合時に、各側壁部13a
の内面側を各係止突起35が摺動通過する際、各側壁部
13aは外方にたわみ変形され、各係止突起35が各係
止孔36位置に到達した際、たわみ変形している各側壁
部13aは内方に弾性復帰し、各係止突起35が各係止
孔36に抜止係止された状態が得られる。ここに、コイ
ル体17や十字鉄心体30、31がケース体13内に収
容される。
すると、ボビン22の所定位置に一次側コイル15およ
び二次側コイル16が備えられたコイル体17の上下両
面側から挟み込むように各十字鉄心体30、31を取り
付け、その状態で適宜接続された制御回路と共にケース
体13内に嵌合させる。この嵌合時に、各側壁部13a
の内面側を各係止突起35が摺動通過する際、各側壁部
13aは外方にたわみ変形され、各係止突起35が各係
止孔36位置に到達した際、たわみ変形している各側壁
部13aは内方に弾性復帰し、各係止突起35が各係止
孔36に抜止係止された状態が得られる。ここに、コイ
ル体17や十字鉄心体30、31がケース体13内に収
容される。
【0041】そして、この収容状態で、コイル体17が
浸漬するようにケース体13内に液状の絶縁性樹脂とし
ての熱硬化性樹脂を真空化で注入・充填し、加熱処理し
て固化させる。これによりコイル体17がケース体13
に一体的に固定された点火装置10が構成される。
浸漬するようにケース体13内に液状の絶縁性樹脂とし
ての熱硬化性樹脂を真空化で注入・充填し、加熱処理し
て固化させる。これによりコイル体17がケース体13
に一体的に固定された点火装置10が構成される。
【0042】本実施形態における点火装置10は以上の
ように構成されており、コイル体17に組み付けられた
十字鉄心体30の各係止突起35が、ケース体13の各
側壁部13aの各係止孔36に抜止係止された状態で、
熱硬化性樹脂をケース体13内に注入する方式であり、
注入時におけるコイル体17、即ち、ボビン22の浮き
上がりが防止でき、ここに、一次側コイル15や二次側
コイル16の中心部に至る各巻層間にも熱硬化性樹脂を
十分に浸透させることができ、特に高電圧を発生する二
次側コイル16における巻層間のレアショートの発生が
有効に防止でき、レアショートに起因する断線の防止も
図れる。
ように構成されており、コイル体17に組み付けられた
十字鉄心体30の各係止突起35が、ケース体13の各
側壁部13aの各係止孔36に抜止係止された状態で、
熱硬化性樹脂をケース体13内に注入する方式であり、
注入時におけるコイル体17、即ち、ボビン22の浮き
上がりが防止でき、ここに、一次側コイル15や二次側
コイル16の中心部に至る各巻層間にも熱硬化性樹脂を
十分に浸透させることができ、特に高電圧を発生する二
次側コイル16における巻層間のレアショートの発生が
有効に防止でき、レアショートに起因する断線の防止も
図れる。
【0043】この際、ボビン筒部23の上下両端部にそ
れぞれ延設壁部26、27が突出状に備えられているた
め、一次側コイル15の上面と十字鉄心体30との間、
および鍔部25の下面と十字鉄心体31との間に、それ
ぞれ十分な間隙が確保でき、ここに、絶縁距離が確保さ
れると共に、それら間隙を通じて熱硬化性樹脂を容易に
浸透させることができるという利点もある。
れぞれ延設壁部26、27が突出状に備えられているた
め、一次側コイル15の上面と十字鉄心体30との間、
および鍔部25の下面と十字鉄心体31との間に、それ
ぞれ十分な間隙が確保でき、ここに、絶縁距離が確保さ
れると共に、それら間隙を通じて熱硬化性樹脂を容易に
浸透させることができるという利点もある。
【0044】図5および図6は、第1発明の第2の実施
形態を示しており、第1の実施形態と同様構成部分は同
一符号を付し、その説明を省略する。
形態を示しており、第1の実施形態と同様構成部分は同
一符号を付し、その説明を省略する。
【0045】即ち、本実施形態においては、ケース体1
3の側壁部13a内面に、前記外周鉄心部30a、30
b、31a、31bを嵌入案内すべく、外周鉄心部30
a、30b、31a、31bの幅に対応する間隔を有し
て外周鉄心部30a、30b、31a、31bの嵌入方
向に沿ってガイドリブ40がそれぞれ設けられた構造と
されている。
3の側壁部13a内面に、前記外周鉄心部30a、30
b、31a、31bを嵌入案内すべく、外周鉄心部30
a、30b、31a、31bの幅に対応する間隔を有し
て外周鉄心部30a、30b、31a、31bの嵌入方
向に沿ってガイドリブ40がそれぞれ設けられた構造と
されている。
【0046】従って、本実施形態においては、第1の実
施形態と同様の効果を奏するだけでなく、ケース体13
に対する十字鉄心体30、31が組み付けられたコイル
体17を嵌合させる際に、各外周鉄心部30a、30
b、31a、31bが各ガイドリブ40によってガイド
されるため、ケース体13の各側壁部13aがたわみ変
形した場合でも、各係止突起35と各係止孔36との抜
止係止がより確実になされるという利点がある。
施形態と同様の効果を奏するだけでなく、ケース体13
に対する十字鉄心体30、31が組み付けられたコイル
体17を嵌合させる際に、各外周鉄心部30a、30
b、31a、31bが各ガイドリブ40によってガイド
されるため、ケース体13の各側壁部13aがたわみ変
形した場合でも、各係止突起35と各係止孔36との抜
止係止がより確実になされるという利点がある。
【0047】図7は、第1発明の第3の実施形態を示し
ており、第1の実施形態と同様構成部分は同一符号を付
し、その説明を省略する。
ており、第1の実施形態と同様構成部分は同一符号を付
し、その説明を省略する。
【0048】即ち、本実施形態においては、十字鉄心体
30に設けられた各係止突起35のうち一個所の係止突
起35の大きさが残りの他の係止突起35の大きさと異
なる大きさに構成されている。
30に設けられた各係止突起35のうち一個所の係止突
起35の大きさが残りの他の係止突起35の大きさと異
なる大きさに構成されている。
【0049】なお、この場合、ケース体13の各側壁部
13aにおける各係止突起35の大きさも各係止突起3
5に対応した大きさに形成されている。
13aにおける各係止突起35の大きさも各係止突起3
5に対応した大きさに形成されている。
【0050】また、ボビン22に装着された一次側コイ
ル15や二次側コイル16は、電気的接続のため、ケー
ス体13に対する装着方向が決められている。
ル15や二次側コイル16は、電気的接続のため、ケー
ス体13に対する装着方向が決められている。
【0051】従って、本実施形態においては、第1の実
施形態や第2の実施形態と同様の効果を奏するだけでな
く、十字鉄心体30、31が組み付けられたコイル体1
7をケース体13に対して嵌合させる際に、各係止突起
35と各係止孔36との係止位置が決まっており、前記
嵌合させる向きが規制されるため、ボビン22の向きの
誤挿入が有効に防止できる利点もある。
施形態や第2の実施形態と同様の効果を奏するだけでな
く、十字鉄心体30、31が組み付けられたコイル体1
7をケース体13に対して嵌合させる際に、各係止突起
35と各係止孔36との係止位置が決まっており、前記
嵌合させる向きが規制されるため、ボビン22の向きの
誤挿入が有効に防止できる利点もある。
【0052】図8は、第1発明の第4の実施形態を示し
ており、第1の実施形態と同様構成部分は同一符号を付
し、その説明を省略する。
ており、第1の実施形態と同様構成部分は同一符号を付
し、その説明を省略する。
【0053】即ち、本実施形態においては、十字鉄心体
30の3個所に各係止突起35が設けられ、十字鉄心体
31の一個所に係止突起35が設けられた構造とされて
おり、いわゆる十字鉄心体30、31のケース体13に
対する嵌入方向に対して各係止突起35が位置ズレ配置
された構造とされている。
30の3個所に各係止突起35が設けられ、十字鉄心体
31の一個所に係止突起35が設けられた構造とされて
おり、いわゆる十字鉄心体30、31のケース体13に
対する嵌入方向に対して各係止突起35が位置ズレ配置
された構造とされている。
【0054】なお、この場合、ケース体13の各側壁部
13aにおける各係止突起35も各係止突起35に対応
した位置に形成されている。
13aにおける各係止突起35も各係止突起35に対応
した位置に形成されている。
【0055】従って、本実施形態においても、第3の実
施形態と同様の効果を奏する。
施形態と同様の効果を奏する。
【0056】なお、上記各実施形態において、係止部と
してケース体13の各側壁部13aに係止孔36を形成
した構造を示しているが、係止部としてケース体13の
各側壁部13a内面に、各係止突起35が抜止係止され
る凹状の係止凹部を形成する構造であってもよい。
してケース体13の各側壁部13aに係止孔36を形成
した構造を示しているが、係止部としてケース体13の
各側壁部13a内面に、各係止突起35が抜止係止され
る凹状の係止凹部を形成する構造であってもよい。
【0057】図9ないし図11は第2発明の第1の実施
形態を示しており、前述第1発明の第1の実施形態と同
様構成部分は同一符号を付し、その説明を省略する。
形態を示しており、前述第1発明の第1の実施形態と同
様構成部分は同一符号を付し、その説明を省略する。
【0058】即ち、本実施形態においては、ボビン22
における各鍔部24、25の一次側コイル15および二
次側コイル16より径方向外方に張り出し形成された四
隅コーナー部に位置して、それぞれ挿通孔24a、25
aが形成されている。
における各鍔部24、25の一次側コイル15および二
次側コイル16より径方向外方に張り出し形成された四
隅コーナー部に位置して、それぞれ挿通孔24a、25
aが形成されている。
【0059】また、ケース体13の底面13bには、ケ
ース体13内に嵌合配置されるボビン22の各鍔部2
4、25における前記各挿通孔24a、25a位置に対
応して四隅位置に保持軸42がそれぞれ上向き突出状と
して一体に設けられている。
ース体13内に嵌合配置されるボビン22の各鍔部2
4、25における前記各挿通孔24a、25a位置に対
応して四隅位置に保持軸42がそれぞれ上向き突出状と
して一体に設けられている。
【0060】そして、この点火装置10の組立方法にあ
っては、前述同様、ボビン22の所定位置に一次側コイ
ル15および二次側コイル16が備えられたコイル体1
7の上下両面側から挟み込むように各十字鉄心体30、
31を取り付け、その状態で適宜接続された制御回路と
共にケース体13内に嵌合させる。この嵌合時に、各保
持軸42が各鍔部24、25の挿通孔24a、25aに
挿通される。
っては、前述同様、ボビン22の所定位置に一次側コイ
ル15および二次側コイル16が備えられたコイル体1
7の上下両面側から挟み込むように各十字鉄心体30、
31を取り付け、その状態で適宜接続された制御回路と
共にケース体13内に嵌合させる。この嵌合時に、各保
持軸42が各鍔部24、25の挿通孔24a、25aに
挿通される。
【0061】その後、上側の鍔部24より上方に突出す
る各保持軸42の上端部を加熱溶融させて押し広げ状態
に変形させ、抜止状に保持する。ここに、コイル体17
や十字鉄心体30、31がケース体13内に収容保持さ
れる。
る各保持軸42の上端部を加熱溶融させて押し広げ状態
に変形させ、抜止状に保持する。ここに、コイル体17
や十字鉄心体30、31がケース体13内に収容保持さ
れる。
【0062】そして、この保持状態で、コイル体17が
浸漬するようにケース体13内に液状の絶縁性樹脂とし
ての熱硬化性樹脂を真空化で注入・充填し、加熱処理し
て固化させる。これによりコイル体17がケース体13
に一体的に固定された点火装置10が構成される。
浸漬するようにケース体13内に液状の絶縁性樹脂とし
ての熱硬化性樹脂を真空化で注入・充填し、加熱処理し
て固化させる。これによりコイル体17がケース体13
に一体的に固定された点火装置10が構成される。
【0063】本実施形態における点火装置10は以上の
ように構成されており、ボビン22の各鍔部24、25
がケース体13の底面13bに突設された各保持軸42
で保持された状態で、熱硬化性樹脂をケース体13内に
注入する方式であり、注入時におけるコイル体17、即
ち、ボビン22の浮き上がりが防止でき、ここに、一次
側コイル15や二次側コイル16の中心部に至る各巻層
間にも熱硬化性樹脂を十分に浸透させることができ、特
に高電圧を発生する二次側コイル16における巻層間の
レアショートの発生が有効に防止でき、レアショートに
起因する断線の防止も図れる。
ように構成されており、ボビン22の各鍔部24、25
がケース体13の底面13bに突設された各保持軸42
で保持された状態で、熱硬化性樹脂をケース体13内に
注入する方式であり、注入時におけるコイル体17、即
ち、ボビン22の浮き上がりが防止でき、ここに、一次
側コイル15や二次側コイル16の中心部に至る各巻層
間にも熱硬化性樹脂を十分に浸透させることができ、特
に高電圧を発生する二次側コイル16における巻層間の
レアショートの発生が有効に防止でき、レアショートに
起因する断線の防止も図れる。
【0064】この際、ボビン筒部23の上下両端部にそ
れぞれ延設壁部26、27が突出状に備えられているた
め、一次側コイル15の上面と十字鉄心体30との間、
および鍔部25の下面と十字鉄心体31との間に、それ
ぞれ十分な間隙が確保でき、ここに、絶縁距離が確保さ
れると共に、それら間隙を通じて熱硬化性樹脂を容易に
浸透させることができるという利点もある。
れぞれ延設壁部26、27が突出状に備えられているた
め、一次側コイル15の上面と十字鉄心体30との間、
および鍔部25の下面と十字鉄心体31との間に、それ
ぞれ十分な間隙が確保でき、ここに、絶縁距離が確保さ
れると共に、それら間隙を通じて熱硬化性樹脂を容易に
浸透させることができるという利点もある。
【0065】図12および図13は、第2発明の第2の
実施形態を示しており、第1の実施形態と同様構成部分
は同一符号を付し、その説明を省略する。
実施形態を示しており、第1の実施形態と同様構成部分
は同一符号を付し、その説明を省略する。
【0066】即ち、本実施形態においては、下側の鍔部
25における各挿通孔25aを、上側の鍔部24におけ
る各挿通孔24aより大径に形成された構造とされてい
る。
25における各挿通孔25aを、上側の鍔部24におけ
る各挿通孔24aより大径に形成された構造とされてい
る。
【0067】従って、本実施形態においては、第1の実
施形態と同様の効果を奏するだけでなく、下側の各挿通
孔25aの孔径を上側の各保持軸42より一回り大きく
形成しているため、ケース体13に対するボビン22の
装着がより容易に行えるという利点がある。
施形態と同様の効果を奏するだけでなく、下側の各挿通
孔25aの孔径を上側の各保持軸42より一回り大きく
形成しているため、ケース体13に対するボビン22の
装着がより容易に行えるという利点がある。
【0068】図14は、第2発明の第3の実施形態を示
しており、第1の実施形態と同様構成部分は同一符号を
付し、その説明を省略する。
しており、第1の実施形態と同様構成部分は同一符号を
付し、その説明を省略する。
【0069】即ち、本実施形態においては、下側の鍔部
25における各挿通孔25aを、上側の鍔部24におけ
る各挿通孔24aより大径に形成されると共に、各保持
軸42を各挿通孔24a、25aに対応させるべく、上
方向に漸次径小となる円錐台形状に形成された構造とさ
れている。
25における各挿通孔25aを、上側の鍔部24におけ
る各挿通孔24aより大径に形成されると共に、各保持
軸42を各挿通孔24a、25aに対応させるべく、上
方向に漸次径小となる円錐台形状に形成された構造とさ
れている。
【0070】従って、本実施形態においては、第2の実
施形態と同様の効果を奏するだけでなく、各保持軸42
が各挿通孔24a、25aに対応した円錐台形状である
ため、ケース体13に対するボビン22の装着状態が安
定するという利点がある。
施形態と同様の効果を奏するだけでなく、各保持軸42
が各挿通孔24a、25aに対応した円錐台形状である
ため、ケース体13に対するボビン22の装着状態が安
定するという利点がある。
【0071】図15は、第2発明の第4の実施形態を示
しており、第1の実施形態と同様構成部分は同一符号を
付し、その説明を省略する。
しており、第1の実施形態と同様構成部分は同一符号を
付し、その説明を省略する。
【0072】即ち、本実施形態においては、四隅コーナ
ー部に突設された各保持軸42のいずれか1本が、残り
3本の保持軸42の径より太い太径に形成されており、
またボビン22の各鍔部24、25の対応する個所の挿
通孔24a、25aも大径に形成されている。
ー部に突設された各保持軸42のいずれか1本が、残り
3本の保持軸42の径より太い太径に形成されており、
またボビン22の各鍔部24、25の対応する個所の挿
通孔24a、25aも大径に形成されている。
【0073】従って、本実施形態においては、第1の実
施形態と同様の効果を奏するだけでなく、十字鉄心体3
0、31が組み付けられたコイル体17をケース体13
に対して嵌合させる際に、各保持軸42と各挿通孔24
a、25aとの挿通位置が決まっており、前記嵌合させ
る向きが規制されるため、ボビン22の向きの誤挿入が
有効に防止できる利点もある。
施形態と同様の効果を奏するだけでなく、十字鉄心体3
0、31が組み付けられたコイル体17をケース体13
に対して嵌合させる際に、各保持軸42と各挿通孔24
a、25aとの挿通位置が決まっており、前記嵌合させ
る向きが規制されるため、ボビン22の向きの誤挿入が
有効に防止できる利点もある。
【0074】なお、上記各発明の各実施形態において
は、一次側コイル15が平角帯状のエナメル線を巻装し
た構造を示しているが、二次側コイル16と同様、断面
略円形状のエナメル線を巻装する構造であってもよい。
また、鉄心として外周鉄心部30a、30b、31a、
31bは十字状に構成されものを使用しているが、十字
状の構造に何ら限定されない。
は、一次側コイル15が平角帯状のエナメル線を巻装し
た構造を示しているが、二次側コイル16と同様、断面
略円形状のエナメル線を巻装する構造であってもよい。
また、鉄心として外周鉄心部30a、30b、31a、
31bは十字状に構成されものを使用しているが、十字
状の構造に何ら限定されない。
【0075】
【発明の効果】以上のように、本発明の内燃機関用点火
装置によれば、鉄心は、ボビンの中心部に嵌合されるコ
ア部と、ボビンを両面側から挟み込むように取り付けら
れ、ボビンの中央部から外周を通る複数の閉磁路を形成
する外周鉄心部とを備え、外周鉄心部の外周側面の複数
個所に係止突起が設けられると共に、ケース体内に外周
鉄心部が嵌入配置された際、各係止突起が抜止係止され
る係止部がケース体の側壁部にそれぞれ形成されてなる
ものであり、ケース体に対する絶縁性樹脂の注入時にお
けるボビンの浮き上がりが防止でき、一次側コイルや二
次側コイルの中心部に至る各巻層間にも熱硬化性樹脂を
十分に浸透させることができ、特に高電圧を発生する二
次側コイルにおける巻層間のレアショートの発生が有効
に防止できるという利点がある。
装置によれば、鉄心は、ボビンの中心部に嵌合されるコ
ア部と、ボビンを両面側から挟み込むように取り付けら
れ、ボビンの中央部から外周を通る複数の閉磁路を形成
する外周鉄心部とを備え、外周鉄心部の外周側面の複数
個所に係止突起が設けられると共に、ケース体内に外周
鉄心部が嵌入配置された際、各係止突起が抜止係止され
る係止部がケース体の側壁部にそれぞれ形成されてなる
ものであり、ケース体に対する絶縁性樹脂の注入時にお
けるボビンの浮き上がりが防止でき、一次側コイルや二
次側コイルの中心部に至る各巻層間にも熱硬化性樹脂を
十分に浸透させることができ、特に高電圧を発生する二
次側コイルにおける巻層間のレアショートの発生が有効
に防止できるという利点がある。
【0076】また、ケース体の側壁部内面に、外周鉄心
部を嵌入案内すべく、外周鉄心部の幅に対応する間隔を
有して外周鉄心部の嵌入方向に沿ったガイドリブがそれ
ぞれ設けられてなる構造とすれば、各ガイドリブによる
ガイド機能によって、ケース体の各側壁部がたわみ変形
した場合でも、各係止突起と各係止部との抜止係止がよ
り確実になされるという利点がある。
部を嵌入案内すべく、外周鉄心部の幅に対応する間隔を
有して外周鉄心部の嵌入方向に沿ったガイドリブがそれ
ぞれ設けられてなる構造とすれば、各ガイドリブによる
ガイド機能によって、ケース体の各側壁部がたわみ変形
した場合でも、各係止突起と各係止部との抜止係止がよ
り確実になされるという利点がある。
【0077】さらに、各係止突起と各係止部との組み合
わせが複数種、設けられてなる構造や各係止突起と各係
止部との組み合わせが、外周鉄心部の嵌入方向に対して
複数位置に位置ズレ配置されてなる構造とすれば、ケー
ス体に対するボビンの嵌合時に嵌合させる向きが規制さ
れ、ボビンの向きの誤挿入が有効に防止できるという利
点もある。
わせが複数種、設けられてなる構造や各係止突起と各係
止部との組み合わせが、外周鉄心部の嵌入方向に対して
複数位置に位置ズレ配置されてなる構造とすれば、ケー
ス体に対するボビンの嵌合時に嵌合させる向きが規制さ
れ、ボビンの向きの誤挿入が有効に防止できるという利
点もある。
【0078】さらにまた、内燃機関用点火装置として、
ボビンは、中央のボビン筒部と、該ボビン筒部の外周面
に、その軸心方向に離隔して径方向外方に張り出し形成
された複数の鍔部とを備え、各鍔部で仕切られた各空間
部に、一次側コイルおよび二次側コイルが巻装され、ケ
ース体内に配置されるボビンの各鍔部の一次側コイルお
よび二次側コイルより径方向外方に張り出し形成された
位置に対応して、ケース体の底面に上向きに突出する保
持軸が鍔部の周方向に離隔して複数設けられ、ケース体
内に配置されるボビンの各鍔部の保持軸の対応位置に、
保持軸が挿通される挿通孔がそれぞれ形成され、ボビン
がケース体内に配置されて各保持軸が各挿通孔に挿通さ
れると共に上側の鍔部より上方に突出する各保持軸の上
端部が抜止状に溶融変形された状態で、絶縁性樹脂が充
填固化されてなる構造としても、ケース体に対する絶縁
性樹脂の注入時におけるボビンの浮き上がりが防止で
き、一次側コイルや二次側コイルの中心部に至る各巻層
間にも熱硬化性樹脂を十分に浸透させることができ、特
に高電圧を発生する二次側コイルにおける巻層間のレア
ショートの発生が有効に防止できるという利点がある。
ボビンは、中央のボビン筒部と、該ボビン筒部の外周面
に、その軸心方向に離隔して径方向外方に張り出し形成
された複数の鍔部とを備え、各鍔部で仕切られた各空間
部に、一次側コイルおよび二次側コイルが巻装され、ケ
ース体内に配置されるボビンの各鍔部の一次側コイルお
よび二次側コイルより径方向外方に張り出し形成された
位置に対応して、ケース体の底面に上向きに突出する保
持軸が鍔部の周方向に離隔して複数設けられ、ケース体
内に配置されるボビンの各鍔部の保持軸の対応位置に、
保持軸が挿通される挿通孔がそれぞれ形成され、ボビン
がケース体内に配置されて各保持軸が各挿通孔に挿通さ
れると共に上側の鍔部より上方に突出する各保持軸の上
端部が抜止状に溶融変形された状態で、絶縁性樹脂が充
填固化されてなる構造としても、ケース体に対する絶縁
性樹脂の注入時におけるボビンの浮き上がりが防止で
き、一次側コイルや二次側コイルの中心部に至る各巻層
間にも熱硬化性樹脂を十分に浸透させることができ、特
に高電圧を発生する二次側コイルにおける巻層間のレア
ショートの発生が有効に防止できるという利点がある。
【0079】また、ボビンにおける各鍔部に形成された
各挿通孔のうち、下側に位置する鍔部の挿通孔の方が上
側に位置する鍔部の挿通孔より大きく形成されてなる構
造とすれば、ケース体に対するボビンの装着がより容易
に行えるという利点がある。
各挿通孔のうち、下側に位置する鍔部の挿通孔の方が上
側に位置する鍔部の挿通孔より大きく形成されてなる構
造とすれば、ケース体に対するボビンの装着がより容易
に行えるという利点がある。
【0080】さらに、各保持軸が上方向に漸次径小とな
る円錐台形状に形成されてなる構造とすれば、ケース体
に対するボビンの装着状態が安定するという利点もあ
る。
る円錐台形状に形成されてなる構造とすれば、ケース体
に対するボビンの装着状態が安定するという利点もあ
る。
【0081】さらにまた、各保持軸のいずれか1本が、
残りの保持軸と異なる大きさに形成されてなる構造とす
れば、ケース体に対するボビンの嵌合時に嵌合させる向
きが規制され、ボビンの向きの誤挿入が有効に防止でき
るという利点もある。
残りの保持軸と異なる大きさに形成されてなる構造とす
れば、ケース体に対するボビンの嵌合時に嵌合させる向
きが規制され、ボビンの向きの誤挿入が有効に防止でき
るという利点もある。
【図1】第1発明にかかる第1の実施形態の内燃機関用
点火装置の装着状態を示す概略図である。
点火装置の装着状態を示す概略図である。
【図2】同点火装置の分解斜視図である。
【図3】同点火装置の組立斜視図である。
【図4】同点火装置の断面図である。
【図5】第1発明の第2の実施形態にかかる点火装置の
分解斜視図である。
分解斜視図である。
【図6】同点火装置の組立斜視図である。
【図7】第1発明の第3の実施形態にかかる要部斜視図
である。
である。
【図8】第1発明の第4の実施形態にかかる要部斜視図
である。
である。
【図9】第2発明の第1の実施形態にかかる点火装置の
分解斜視図である。
分解斜視図である。
【図10】同点火装置の組立斜視図である。
【図11】同点火装置の断面図である。
【図12】第2発明の第2の実施形態にかかる要部斜視
図である。
図である。
【図13】同点火装置の断面図である。
【図14】第2発明の第3の実施形態にかかる点火装置
の断面図である。
の断面図である。
【図15】第2発明の第4の実施形態にかかる点火装置
の分解斜視図である。
の分解斜視図である。
【図16】従来の点火装置を説明するための分解斜視図
である。
である。
【図17】同組立斜視図である。
【図18】同説明図である。
10 点火コイル 13 ケース体 13a 側壁部 13b 底面 15 一次側コイル 16 二次側コイル 17 コイル体 22 ボビン 23 ボビン筒部 24 鍔部 24a 挿通孔 25 鍔部 25a 挿通孔 30 十字鉄心部 30a 外周鉄心部 30b 外周鉄心部 30c コア部 31 十字鉄心部 31a 外周鉄心部 31b 外周鉄心部 31c コア部 35 係止突起 36 係止孔 40 ガイドリブ 42 保持軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01F 31/00 501E
Claims (8)
- 【請求項1】 上部開放のケース体内に、一次側コイル
および二次側コイルが巻装されたボビンおよび鉄心が配
置された状態で、ケース体内に絶縁性樹脂が充填固化さ
れてなる内燃機関用点火装置において、 前記鉄心は、ボビンの中心部に嵌合されるコア部と、ボ
ビンを両面側から挟み込むように取り付けられ、ボビン
の中央部から外周を通る複数の閉磁路を形成する外周鉄
心部とを備え、 前記外周鉄心部の外周側面の複数個所に係止突起が設け
られると共に、前記ケース体内に外周鉄心部が嵌入配置
された際、前記各係止突起が抜止係止される係止部がケ
ース体の側壁部にそれぞれ形成されてなることを特徴と
する内燃機関用点火装置。 - 【請求項2】 前記ケース体の側壁部内面に、前記外周
鉄心部を嵌入案内すべく、外周鉄心部の幅に対応する間
隔を有して外周鉄心部の嵌入方向に沿ったガイドリブが
それぞれ設けられてなることを特徴とする請求項1記載
の内燃機関用点火装置。 - 【請求項3】 前記各係止突起と各係止部との組み合わ
せが複数種、設けられてなることを特徴とする請求項1
または2記載の内燃機関用点火装置。 - 【請求項4】 前記各係止突起と各係止部との組み合わ
せが、前記外周鉄心部の嵌入方向に対して複数位置に位
置ズレ配置されてなることを特徴とする請求項1または
2記載の内燃機関用点火装置。 - 【請求項5】 上部開放の樹脂製ケース体内に、一次側
コイルおよび二次側コイルが巻装されたボビンおよび鉄
心が配置された状態で、ケース体内に絶縁性樹脂が充填
固化されてなる内燃機関用点火装置において、 前記ボビンは、中央のボビン筒部と、該ボビン筒部の外
周面に、その軸心方向に離隔して径方向外方に張り出し
形成された複数の鍔部とを備え、各鍔部で仕切られた各
空間部に、前記一次側コイルおよび二次側コイルが巻装
され、 前記ケース体内に配置されるボビンの各鍔部の一次側コ
イルおよび二次側コイルより前記径方向外方に張り出し
形成された位置に対応して、ケース体の底面に上向きに
突出する保持軸が鍔部の周方向に離隔して複数設けら
れ、 ケース体内に配置されるボビンの各鍔部の前記保持軸の
対応位置に、保持軸が挿通される挿通孔がそれぞれ形成
され、 前記ボビンがケース体内に配置されて各保持軸が各挿通
孔に挿通されると共に上側の鍔部より上方に突出する各
保持軸の上端部が抜止状に溶融変形された状態で、前記
絶縁性樹脂が充填固化されてなることを特徴とする内燃
機関用点火装置。 - 【請求項6】 前記ボビンにおける各鍔部に形成された
各挿通孔のうち、下側に位置する鍔部の挿通孔の方が上
側に位置する鍔部の挿通孔より大きく形成されてなるこ
とを特徴とする請求項5記載の内燃機関用点火装置。 - 【請求項7】 前記各保持軸が上方向に漸次径小となる
円錐台形状に形成されてなることを特徴とする請求項5
または6記載の内燃機関用点火装置。 - 【請求項8】 前記各保持軸のいずれか1本が、残りの
保持軸と異なる大きさに形成されてなることを特徴とす
る請求項5、6または7記載の内燃機関用点火装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10207587A JP2000040628A (ja) | 1998-07-23 | 1998-07-23 | 内燃機関用点火装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10207587A JP2000040628A (ja) | 1998-07-23 | 1998-07-23 | 内燃機関用点火装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000040628A true JP2000040628A (ja) | 2000-02-08 |
Family
ID=16542245
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10207587A Pending JP2000040628A (ja) | 1998-07-23 | 1998-07-23 | 内燃機関用点火装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000040628A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003068535A (ja) * | 2001-08-29 | 2003-03-07 | Nec Tokin Corp | インダクタンス部品 |
US6880539B2 (en) | 2002-06-12 | 2005-04-19 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Ignition apparatus for an internal combustion engine and a manufacturing method therefor |
JP2013156123A (ja) * | 2012-01-30 | 2013-08-15 | Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk | 電流検出装置及び磁性体コア |
JP2015026867A (ja) * | 2014-10-31 | 2015-02-05 | 株式会社豊田自動織機 | 誘導機器 |
CN116631727A (zh) * | 2023-06-06 | 2023-08-22 | 广东开放大学(广东理工职业学院) | 一种电流互感器壳体及塑封式电流互感器 |
-
1998
- 1998-07-23 JP JP10207587A patent/JP2000040628A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003068535A (ja) * | 2001-08-29 | 2003-03-07 | Nec Tokin Corp | インダクタンス部品 |
US6880539B2 (en) | 2002-06-12 | 2005-04-19 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Ignition apparatus for an internal combustion engine and a manufacturing method therefor |
JP2013156123A (ja) * | 2012-01-30 | 2013-08-15 | Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk | 電流検出装置及び磁性体コア |
JP2015026867A (ja) * | 2014-10-31 | 2015-02-05 | 株式会社豊田自動織機 | 誘導機器 |
CN116631727A (zh) * | 2023-06-06 | 2023-08-22 | 广东开放大学(广东理工职业学院) | 一种电流互感器壳体及塑封式电流互感器 |
CN116631727B (zh) * | 2023-06-06 | 2023-11-24 | 广东开放大学(广东理工职业学院) | 一种电流互感器壳体及塑封式电流互感器 |
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