JP4297380B2 - プリント配線板 - Google Patents

プリント配線板 Download PDF

Info

Publication number
JP4297380B2
JP4297380B2 JP2007087297A JP2007087297A JP4297380B2 JP 4297380 B2 JP4297380 B2 JP 4297380B2 JP 2007087297 A JP2007087297 A JP 2007087297A JP 2007087297 A JP2007087297 A JP 2007087297A JP 4297380 B2 JP4297380 B2 JP 4297380B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printed wiring
wiring board
metal core
via hole
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007087297A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008251578A (ja
Inventor
泰 木原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Original Assignee
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD. filed Critical THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Priority to JP2007087297A priority Critical patent/JP4297380B2/ja
Publication of JP2008251578A publication Critical patent/JP2008251578A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4297380B2 publication Critical patent/JP4297380B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、圧延銅箔としての金属コアを内部に有し、実装密度が高くかつ放熱性や量産性に優れた信頼性の高いプリント配線板に関する。
近年、例えば車両のエンジンルーム内や室内に装着される電気接続箱には、大電流の電気回路を形成するために3次元的に折れ曲がった金属導体からなるバスバーの代わりに、金属コアを含む厚肉の導体層を内部に備えた金属コアプリント配線板が用いられ、これらの基板を収容する電気接続箱の小型化を図っている。
これは、電子機器の性能が向上するに伴い、搭載する部品の大容量化、配線板自身の高密度化により放熱の必要性が増大しているため、放熱性に優れた金属コアを有する金属コア多層プリント配線板の必要性が高まっているためである。
そのため、例えば、放熱性、均熱性に優れた内層導体(金属コア)を備えた金属コアプリント配線板が用いられている(例えば特許文献1参照)。
特開平8−293659号公報
このようなプリント配線板5は、図7に示すように、基板内部に基板の放熱化や均熱化、大電流対応を目的とし主に厚さ200μm以上の圧延銅箔からなる金属コア511を有し、その両側に絶縁層521,522が積層され、絶縁層521,522の両側には電気回路を形成する18〜70μmの外層導体512,513が更に積層されている。
外層導体512,513には一般的に電解銅箔が使用され、絶縁層としてはガラスエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂が使用されている。電解銅箔の製造工程においては、この一方の面には絶縁樹脂との接着性を良好とするためのM面(粗面)が形成され、この他方の面には電解銅箔製造時のロール面側となるS面(平滑面)が形成されている。このような電解銅箔を外層導体として使用する場合は、絶縁層と密着する側はM面となり、絶縁層と反対側の面については絶縁層と密着しないことからS面となるようにしている。
一方、圧延銅箔からなる金属コアは、電解銅箔のように銅箔製造工程において圧延によって製造され易いので、その何れの表面にも粗面を特別に形成することはできず、粗面を形成するためには金属コア製造工程とは別工程で形成する必要がある。
金属コアに粗面を形成する方法としては、プリント配線板の製造方法で一般的に行われている銅箔表面に酸化物を形成する方法、又はこの酸化物層の形状を維持して還元剤により金属銅に還元する方法、若しくはエッチング液により銅表面を針状にエッチングする方法が一般的である。一方、無電解めっきや電解めっきにより粒径の粗い金属銅を形成する方法なども行われている。
しかしながら、金属コアに形成される粗面の凹凸の程度は、電解銅箔からなる厚さの薄い他の導体層におけるM面の凹凸の程度に比べて小さく、電解銅箔からなる他の導体層のM面と同レベルの密着性能を得ることができない。
また、近年の環境対応のためのプリント配線板接続プロセス中のハロゲンフリー化、プリント配線板の高耐熱化のための絶縁層の採用が急速に進んでいる。絶縁層をハロゲンフリー化又は高耐熱化するために絶縁層に充填された絶縁材に関してハロゲン元素を含まない絶縁材の高充填化が行われたり、耐熱性を向上させる充填材の高充填化が行われたりするが、このような充填材の高充填化によると、絶縁層を熱圧着する場合の絶縁層の溶融粘度が高粘度となり、圧延銅箔との密着性を確保することが困難になる傾向がある。
なお、金属コアと絶縁層の密着性能として銅箔引き剥がし強度がその性能を表わす指標となっており、JIS C 6484(耐燃性ガラス布基材エポキシ樹脂)では、銅箔厚さ18〜70μmにおいて、銅箔引き剥がし強度は1.0〜1.8kN/mが規定されているが、圧延銅箔においてこの要求を満たすことは困難である。
そして、金属コアと絶縁層の密着性能が良好でないと、温度の変化する環境下や湿度の高い環境下において、導体と絶縁材の剥離(デラミネーション)が生じ、プリント配線板の絶縁性能に支障をきたすこととなる。
本発明の目的は、金属コアを内部に有し、金属コアと絶縁層及び導体層同士が十分な密着力を保ったまま積層された信頼性の高いプリント配線板を提供することにある。
上述の課題を解決するために、本発明の請求項1に記載のプリント配線板は、
金属コアと前記金属コアよりも薄い内層導体と最外層に外層導体を上下に積層された導体層として有し、
前記導体層間には絶縁層を有し、
前記導体層のうち前記金属コアの上下に配置された少なくとも2つの導体層間が、金属めっきの施されたスルーホール、インナービアホール、ブラインドビアホールの少なくとも何れかによって電気的に接続され、かつ前記スルーホール、インナービアホール、ブラインドビアホールが全く形成されていない状態において、前記金属コアと接する前記絶縁層と前記金属コアとの引き剥がし強度が1.0kN/m以下であり、
前記スルーホール、前記インナービアホール、前記ブラインドビアホールを構成するバイアホールのうち隣接するバイアホール間の径方向の離間距離及び前記プリント配線板の縁淵部近傍のバイアホールから前記縁淵部までの径方向の離間距離が10mm以下となっており、かつ前記積層された金属コア、導体層及び絶縁層はプレス打抜きされて前記金属コアが前記縁淵部において露出していることを特徴としている。
圧延銅箔からなる金属コアは電解銅箔からなる厚さの薄い他の導体層とは異なり、その両面に粗面(M面)が形成されず滑らかであるので、この金属コアと接する絶縁層との密着性を高めてプリント配線板の剥離(デラミネーション)を防止するために、プリント配線板の製造工程で圧延銅箔を粗化する必要がある。金属コアと絶縁層との密着性を高めるためにこの粗化工程には十分な時間をかけなければならず、プリント配線板の製造コストを高める上にこのような時間をかけた粗化工程を経ても粗化が十分になされない傾向にある。
しかしながら、本発明のようにバイアホールをプリント配線板に上述の寸法関係で形成することで、金属コアとこれに接する絶縁層及びこの絶縁層に積層された他の導体層をプリント配線板の厚さ方向に互いに強制的に拘束し、プリント配線板のディラミネーションを生じ難くする。
また、バイアホールの形成されていない状態での金属コアと絶縁層との密着強度が十分でないプリント配線板において、本発明を適用することでこの密着強度を十分に高め、圧延銅箔と絶縁層の剥離(ディラミネーション)が生じ難く信頼性の高いプリント配線板とすることができる。
更に、プリント配線板をプレスで打抜いて製造する場合、プリント配線板の縁淵部に金属コアが露出するので、この縁淵部における金属コアとこれに接する絶縁層との領域で吸湿により両者の剥離(ディラミネーション)が生じ易くなるが、プリント配線板が本発明の構成を有することでこのような剥離を生じ難くする。
また、本発明の請求項2に記載のプリント配線板は、請求項1に記載のプリント配線板において、
前記スルーホール、前記インナービアホール、前記ブラインドビアホールは、前記導体層のうち同電位間を接続するように形成されていることを特徴としている。
プリント配線板の全体面積のうちグランド回路の占有面積の比率がかなり大きいので、このようなバイアホールを形成する最適な位置をグランド回路上に選び易く、プリント配線板の設計の自由度が高める。
また、このようなバイアホールを形成することにより、プリント配線板の回路パターンに電気的な悪影響を与えないようにすることができる。
本発明によると、金属コアを内部に有し、金属コアと絶縁層及び導体層同士が十分な密着力を保ったまま積層された信頼性の高いプリント配線板を提供することができる。
以下、本発明の第1の実施形態にかかるプリント配線板1を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態にかかるプリント配線板1をスルーホール(貫通導通穴)101やインナービアホール102の中心軸線に沿って配線板の厚さ方向に切断した断面図である。なお、本発明に関する図面においては、説明の理解の容易化を図るために、導体層を図中右上がりのハッチングで示し、絶縁層を図中波線のハッチングで示し、絶縁層から流れ出て隣接する空間に充填された樹脂材を図中右下がりのハッチングで示している。また、金属めっきは図中右下がりの細かいハッチングで示している。
本発明の第1の実施形態にかかるプリント配線板1は、図1に示すように、内部に厚さ400μm程度の金属コア111を有すると共に、金属コア111の両側に(図中上下に)厚さ200μm程度の絶縁層(内側絶縁層)121,122を介して厚さ70μm程度の内層導体112,113をそれぞれ1枚ずつ有し、かつ内層導体112,113の両側に(図中上下に)厚さ200μm程度の絶縁層(外側絶縁層)123,124を介して厚さ70μm程度の外層導体114,115をそれぞれ1枚ずつ有した構成を備えることで、金属コア111を含む導体層が5層構造をなす金属コア多層プリント配線板となっている。
なお、金属コア111は圧延銅箔でできており、内層導体112,113、外層導体114,115は電解銅箔でできており、絶縁層(内側絶縁層)121,122及び絶縁層(外側絶縁層)123,124は熱膨張係数が45ppm/℃以上のガラスエポキシ樹脂でできている。
また、本実施形態のプリント配線板1は、スルーホール101やインナービアホール102がこのプリント配線板1に全く形成されていない状態で圧延銅箔からなる金属コア111とこの金属コア111と接する絶縁層(内側絶縁層)121,122の銅箔引き剥がし強度が1.0kN/m以下となっている。
また、プリント配線板1には、プリント配線板1の厚さ方向を貫くスルーホール101が形成されている。そして、スルーホール101の内面全体には厚さ50μm程度の金属めっき141が施され、図中上下の外層導体114,115と上下の内層導体112,113を金属めっき141により電気的に接続している。また、スルーホール101は金属コア111を貫通している。
また、プリント配線板1には、内層に存在する必要な導体同士を金属めっき141により電気的に接続するインナービアホール(内部導通穴)102が形成され、インナービアホール102は金属めっき141により金属コア111及び上下の内層導体112,113に接続されている。このように、導体層のうち金属コア111の上下に配置された少なくとも2つの導体層間が、金属めっきの施されたスルーホール、インナービアホール、ブラインドビアホールの少なくとも何れかによって電気的に接続されていれば良く、金属めっき141によって上の外層導体114と下の内層導体113や、下の外層導体115と上の内層導体112が接続されても良い。また、金属コア111が金属めっき141によって上下に配置された導体層と電気的に接続されていても良い。
そして、プリント配線板1に形成されたスルーホール101とインナービアホール102をなすバイアホールのうち、隣接するバイアホール同士の径方向の離間距離(図2におけるa1〜a12,b1〜b10)が全て10mm以下になっていると共に、プリント配線板1の縁淵部近傍に形成されたスルーホール101、インナービアホール102からプリント配線板1の縁淵部までの離間距離(図2におけるc1〜c16)が10mm以下となっている。
そして、プリント配線板1に形成されたスルーホール101及びインナービアホール102は、プリント配線板1のグランド回路(本実施形態では金属コア111)の形成位置に合致して形成されている。
また、本実施形態に係るプリント配線板1は最終工程でプレス打抜きにより製造されており、金属コア111の端部111aがプリント配線板1の縁淵部(図1においてはプリント配線板1の左右両端部)から露出している。
続いて、本実施形態にかかるプリント配線板1の製造方法について図3に基づいて説明する。なお、図3中の各構成要素の符号については主要な符号のみを示す。また、図3においては図示簡略化のために断面ハッチングを省略して示している。また、以下の製造方法の説明においても主要な構成要素の符号についてのみ記載する。
本実施形態にかかるプリント配線板1の製造を実施するにあたって、最初に、厚さ400μmの圧延銅箔からなる金属コア111を用意し(図3(a)参照)、金属コア111の表面を粗面化処理する(図3では図示せず)。この金属コア111表面に粗面を形成する方法としては、プリント配線板の製造方法で一般的に行われているように、金属コア表面に酸化物を形成する方法、この酸化物層の形状を維持して還元剤により金属銅に還元する方法(例えば、特許第3395854号公報参照)、又は無電解めっき又は電解めっきにより粒径の粗い金属銅を形成する方法を用いる。
次いで、金属コア111の両面に厚さ200μmで熱膨張係数の厚さ方向が45〜70ppm/℃のいわゆるFR−4材と呼ばれるガラスエポキシ樹脂からなる絶縁層(内側絶縁層)121,122と厚さ70μmの電解銅箔からなる内層導体112,113とを積層し、金属コア111、絶縁層(内側絶縁層)121,122、及び内層導体112,113を加熱状態にしてプレス加工して一体化した基板を形成する(図3(b)参照)。
次いで、この基板の表面と裏面とを貫通するインナービアホール102用の貫通穴をエッチングやパンチングにより形成する(図3(c)参照)。この際、このインナービアホール102用の貫通穴の形成位置は、プリント配線板1の完成時に金属コア111とスルーホール101やインナービアホール102をなすバイアホールのうち、隣接するバイアホール同士の径方向の離間距離が全て10mm以下になっていると共に、プリント配線板1の縁淵部近傍に形成されたインナービアホール102からプリント配線板1の縁淵部までの径方向の離間距離が全て10mm以下となるような位置でこの貫通穴を形成する。
次いで、インナービアホール102及び内層導体112,113に金属めっき141を施す(図3(d)参照)。
次いで、内層導体112,113をエッチングして内層導体112,113に所望の回路パターンを形成する。内層導体112,113の回路パターンが形成された後に、上述の金属コア111表面を粗面化処理したのと同様に内層導体112,113表面の粗面化処理を行なう(図3では図示せず)。
そして、絶縁層(外側絶縁層)123,124を形成する厚さ200μmで厚さ方向の熱膨張係数が45〜70ppm/℃のいわゆるFR−4材と呼ばれるガラスエポキシ樹脂からなる絶縁層(外側絶縁層)123,124と厚さ70μmの電解銅箔からなる外層導体114,115を絶縁層(外側絶縁層)123,124の両側に積層して加圧成型する(図3(f)参照)。ここで、内層導体112,113の表面を粗面化処理しているので、内層導体112,113の両側に絶縁層(外側絶縁層)123,124をしっかりと積層することができる。この加圧成型の際、インナービアホール102の内部に絶縁層(外側絶縁層)123,124のエポキシ樹脂が一部流れ込んで充填され、インナービアホール102が完成する。また、内層導体112,113と外層絶縁層123,124との間に形成された空間にもエポキシ樹脂が同様に流れ込んでこの空間がエポキシ樹脂で充填される。
次いで、この基板の両面に形成された外層導体114,115を貫通するスルーホール101用の貫通穴を開ける(図3(g)参照)。このスルーホール101形成用の貫通穴は上述したようにプリント配線板1の完成時に金属コア111とスルーホール101やインナービアホール102をなすバイアホールのうち、隣接するバイアホール同士の径方向の離間距離が全て10mm以下になっていると共に、プリント配線板1の縁淵部近傍に形成されたスルーホール101からプリント配線板1の縁淵部までの離間距離が全て10mm以下となる形成位置に開ける。
次いで、外層導体114,115及び貫通穴に金属めっき141を施し(図3(h)参照)、外層導体114,115及び金属めっき141をエッチングして所定の回路パターンを形成して所望の回路パターンとスルーホール101を形成する(図3(i)参照)。そして、ここでは図示しないが、プリント配線板1を適当な大きさにプレス打ち抜きして最終製品としてのプリント配線板1を完成させる。なお、この際、金属コア111の端部がプリント配線板1の縁淵部から露出した状態となる。
続いて、本発明の第1の実施形態にかかるプリント配線板1の具体的な作用について説明する。
従来のプリント配線板においては、圧延銅箔からなる金属コアは電解銅箔からなる内層導体や外層導体とは異なり、その両面に粗面(M面)が形成されず、滑らかであるので、この圧電銅箔と接する絶縁層との密着性を高めて、プリント配線板の剥離(デラミネーション)を防止するためにプリント配線板の製造工程で粗化をする必要があり、この粗化にあたって圧延銅箔と密着性を高めるために十分な時間をかけなければならず、プリント配線板の製造コストを高める上にこのような時間をかけた粗化工程を経ても粗化が十分でない傾向にあった。
しかしながら、本実施形態のプリント配線板の場合、上述のようにプリント配線板1上にスルーホール101及びインナービアホール102からなるバイアホールを上述の寸法関係で形成することで、金属コア111とこれに接する絶縁層(内側絶縁層)121,122及びこの絶縁層(内側絶縁層)121,122に積層された内層導体112,113を互いに強制的に拘束し、従来のプリント配線板において生じ易いディラミネーションを生じ難くすることができる。
また、本実施形態においては、スルーホール101やインナービアホール102を、グランド回路をなす金属コア111に対応する位置に形成したが、プリント配線板1の全体面積のうちこのようなグランド回路の占有面積の比率がかなり大きいので、上述の寸法関係を互いに有するスルーホール101やインナービアホール102の形成位置を選び易く、プリント配線板1の設計の自由度を高めることができる。
また、スルーホール101やインナービアホール102を、プリント配線板1のグランド回路をなす金属コア111に対応して形成することにより、プリント配線板1の回路パターンに電気的な悪影響を与えないようにすることができる。
一方、本実施形態におけるプリント配線板1は最終製造工程でプレス打ち抜きにより製造されるので、プリント配線板1の縁淵部に金属コア111の端部111aが露出し、金属コア111とこれに接する絶縁層121,122とのこの縁淵部における領域で吸湿による両者の剥離(ディラミネーション)が生じ易くなるが、本実施形態の構成を有することでこのような剥離を生じ難くすることができる。
また、本実施形態のプリント配線板1は、プリント配線板に形成されたスルーホール101やインナービアホール102が全て形成されていない状態で圧延銅箔からなる金属コア111とこの金属コア111と接する絶縁層(内側絶縁層)121,122の銅箔引き剥がし強度が1.0kN/m以下となっているが、このようなスルーホール101やインナービアホール102の形成されていない状態での金属コア111と絶縁層(内側絶縁層)121,122の密着強度が十分でなくても、本実施形態の構成を適用することでこの密着強度を十分に高め、信頼性の高いプリント配線板1としている。
続いて、本発明の第2の実施形態に係るプリント配線板について説明する。
本発明の第2の実施形態にかかるプリント配線板2は、図4に示すように、内部に厚さ400μm程度の金属コア211を有すると共に、金属コア211の両側に(図中上下に)厚さ200μm程度の絶縁層221,222を介して厚さ75μm程度の外層導体212,213をそれぞれ1枚ずつ有した構成を備えることで、金属コア211を含む導体層が3層構造をなす金属コア多層プリント配線板となっている。
なお、金属コア211は圧延銅箔でできており、外層導体212,213は電解銅箔でできており、絶縁層221,222は熱膨張係数が45ppm/℃以上のガラスエポキシ樹脂でできている。
また、プリント配線板2は、ブラインドビアホール201がこのプリント配線板2に全く形成されていない状態で、金属コア211とこの金属コア211と接する絶縁層221,222の銅箔引き剥がし強度が1.0kN/m以下となっている。
また、プリント配線板2には、その図中上下の各面から金属コア211に達するまでの凹み状をなすブラインドビアホール201が形成されている。そして、ブラインドビアホール201の内面全体には厚さ50μm程度の金属めっき241が施され、図中上下の外層導体212,213と金属コア211を金属めっき241により電気的に接続している。即ち、ブラインドビアホール201はその凹み部の底部が金属コア211まで達している。なお、ブラインドビアホール201はレーザービーム等の公知の技術を用いて形成されている。
そして、プリント配線板2に形成されたブラインドビアホール201のうち隣接する各々のブラインドビアホール201の離間距離(図5におけるd1〜d12,e1〜e10)が10mm以下となっていると共に、プリント配線板の縁淵部近傍のブラインドビアホール201からプリント配線板1の縁淵部までの径方向の離間距離(図5におけるf1〜f16)が10mm以下となっている。
また、プリント配線板1に形成されたブラインドビアホール201は、プリント配線板1のグランド回路をなす金属コア211の形成位置に合致して形成されている。
また、本実施形態におけるプリント配線板2も最終工程でプレス打抜きにより製造されており、金属コア211の端部211aがプリント配線板2の縁淵部から露出している。
本発明の第2の実施形態にかかるプリント配線板2がこのような構成を有することで、第1の実施形態に係るプリント配線板1と同等の作用を発揮する。
具体的には、本実施形態のプリント配線板2の場合、上述のようにプリント配線板上にブラインドビアホール201からなるバイアホールを上述の寸法関係で形成することで、金属コア211とこれに接する絶縁層221,222及びこれに積層された外層導体212,213を互いに強制的に拘束し、従来のプリント配線板において生じ易いディラミネーションを生じ難くする。
また、本実施形態においては、ブラインドビアホール201をグランド回路に対応する位置に形成したが、プリント配線板2の全体面積におけるグランド回路の占有面積の比率がかなり大きいので、上述の寸法関係を互いに有するブラインドビアホール201の形成位置を選び易く、プリント配線板2の設計の自由度を高めることができる。
また、ブラインドビアホール201をプリント配線板2のグランド回路をなす金属コア211に対応して形成することにより、プリント配線板2の回路パターンに電気的な悪影響を与えないようにすることができる。
一方、本実施形態におけるプリント配線板2は第1の実施形態におけるプリント配線板1と同様に最終工程でプレス打ち抜きにより製造するので、プリント配線板の縁淵部に金属コア211の端部211aが露出し、この縁淵部において金属コア211とこれに接する絶縁層221,222との領域で吸湿による両端の剥離(ディラミネーション)が生じ易くなるが、本実施形態の寸法関係で規定されているブラインドビアホール201を有することでこのような剥離を生じ難くすることができる。
また、本実施形態のプリント配線板2は、ブラインドビアホール201がこのプリント配線板2に全く形成されていない状態で圧延銅箔からなる金属コア211とこの金属コア211と接する絶縁層221,222の銅箔引き剥がし強度が1.0kN/m以下となっているが、このようなブラインドビアホール201の形成されていない状態で金属コア211と絶縁層221,222の密着強度が十分でないプリント配線板であっても金属コア211と絶縁層221,222の密着強度を十分に高めて信頼性の高いプリント配線板としている。
以下、本発明の有用性を評価する評価試験を行なったので、この試験内容と試験結果について説明する。なお、この評価試験におけるスペックは具体的に以下の通りとした。
・絶縁層としてはハロゲンフリータイプのガラスエポキシ絶縁材FR−4であって、熱膨張係数が厚さ方向45ppm/℃の絶縁基材を用い、
・スルーホール及びインナービアホールの構造は図1に示す第1の実施形態の構造とし、
・ブラインドビアホールは図4に示す第2の実施形態の構造とし、
・スルーホール、インナービアホール、及びブラインドビアホールの金属めっきは、合計厚さ25μmの無電解銅めっき及び硫酸銅電解めっきとし、
・スルーホール、インナービアホール及びブラインドビアホールの穴径はめっき前下穴径は0.4mmとし、
・導体間の絶縁層厚さを0.2mmとし、
・圧延銅箔からなる金属コアの厚さを0.4mmとし、金属コア表面の粗化は酸化物を形成(黒化処理)することとし、
・電解銅箔からなる内層導体の厚さは0.07mmとし、
・電解銅箔からなる外層導体の厚さ:0.07mmとし、
・環境試験加速試験として121℃×97%RH×2気圧×8時間の試験を行い、サンプルNo.1〜No.5個まで各サンプル数5個として金属コア(圧延銅箔)引き剥がし強度1.0kN/m以下で環境加速試験後の金属コア(圧延銅箔に対し)と絶縁層(絶縁基材)のディラミネーション発生サンプル数について調べた。
なお、各サンプルのバイアホール同士の寸法関係は図6に示すような寸法関係とした。具体的には、サンプルNo.1は、バイアホールがないプリント配線板とした。また、サンプルNo.2は、プリント配線板にそれぞれの離間距離が10mmのスルーホールを備えたプリント配線板とし、サンプルNo.3は、プリント配線板にそれぞれの離間距離が15mmのスルーホールを備えたプリント配線板とし、サンプルNo.4は、プリント配線板にそれぞれの離間距離が20mmのスルーホールを備えたプリント配線板とした。
また、サンプルNo.5は、プリント配線板にそれぞれの離間距離が10mmのインナービアホールを備えたプリント配線板とし、サンプルNo.6は、プリント配線板にそれぞれの離間距離が15mmのインナービアホールを備えたプリント配線板とし、サンプルNo.7は、プリント配線板にそれぞれの離間距離が20mmのインナービアホールを備えたプリント配線板とした。
また、サンプルNo.8は、プリント配線板にそれぞれの離間距離が10mmのブラインドビアホールを備えたプリント配線板とし、サンプルNo.9は、プリント配線板にそれぞれの離間距離が15mmのブラインドビアホールを備えたプリント配線板とし、サンプルNo.10は、プリント配線板にそれぞれの離間距離が20mmのブラインドビアホールを備えたプリント配線板とした。
その結果、図6に示す評価試験結果を得た。この評価試験結果から分かるように、バイアホールのないサンプルNo.1のプリント配線板はサンプル数5個に対してディラミネーションの発生する個数が5個で、全てのサンプルに対してディラミネーションが発生した。
また、隣接するバイアホール間隔が10mmのスルーホールを備えたサンプルNo.2のプリント配線板については、サンプル数5個のうちディラミネーションが発生したのが0個であり、隣接するバイアホール間隔が15mmのスルーホールを備えたサンプルNo.3のプリント配線板については、サンプル数5個のうちディラミネーションが発生したのが2個であり、隣接するバイアホール間隔が20mmのスルーホールを備えたサンプルNo.4のプリント配線板については、サンプル数5個のうちディラミネーションが発生したのが3個であった。
また、隣接するバイアホール間隔が10mmのインナービアホールを備えたサンプルNo.5のプリント配線板については、サンプル数5個のうちディラミネーションが発生したのが0個であり、隣接するバイアホール間隔が15mmのインナービアホールを備えたサンプルNo.6のプリント配線板については、サンプル数5個のうちディラミネーションが発生したのが2個であり、隣接するバイアホール間隔が20mmのインナービアホールを備えたサンプルNo.7のプリント配線板については、サンプル数5個のうちディラミネーションが発生したのが3個であった。
また、隣接するバイアホール間隔が10mmのブラインドビアホールを備えたサンプルNo.8のプリント配線板については、サンプル数5個のうちディラミネーションが発生したのが0個であり、隣接するバイアホール間隔が15mmのブラインドビアホールを備えたサンプルNo.9のプリント配線板については、サンプル数5個のうちディラミネーションが発生したのが2個であり、隣接するバイアホール間隔が20mmのブラインドビアホールを備えたサンプルNo.10のプリント配線板については、サンプル数5個のうちディラミネーションが発生したのが4個であった。
この評価試験の結果、隣接するバイアホール間隔が10mmのスルーホールを備えたサンプルNo.2のプリント配線板、隣接するバイアホール間隔が10mmのインナービアホールを備えたサンプルNo.5のプリント配線板、及び隣接するバイアホール間隔が10mmのブラインドビアホールを備えたサンプルNo.8のプリント配線板は、サンプル数5個のうちディラミネーション発生数が0個となっていることが分かった。即ち、この評価試験により、上述の実施形態1及び実施形態2で特定される本発明のプリント配線板の有用性を確認することができた。
以上説明したように、本発明にかかるプリント配線板によると、絶縁基材からなる絶縁層と高い密着力を得ることが困難な圧延銅箔からなる金属コアを備えたプリント配線板において高い密着力を得る構造を具現化したものであり、プリント配線板の圧延銅箔からなる金属コアを内部に有すると共に、スルーホール又はインナービアホール若しくはブラインドビアホールがプリント配線板面上に複数個設けられたプリント配線板において、隣接するバイアホールの距離を本発明のように規定することで、金属めっきの施されたスルーホール又はインナービアホール若しくはブランドビアホールにより金属コアと絶縁層及びこの絶縁層に積層された導体層間の密着力を高めて剥離(ディラミネーション)を生じ難くすることができる。
本発明の第1の実施形態にかかるプリント配線板をスルーホール及びインナービアホールの中心軸線に沿って配線板厚さ方向に示した断面図である。 図1に示したプリント配線板のII−II断面図である。 図1に示したプリント配線板の製造プロセスの工程図である。 本発明の第2の実施形態にかかるプリント配線板をブラインドビアホールの中心軸線に沿って配線板厚さ方向に示した断面図である。 図4に示したプリント配線板のV−V断面図である。 本発明の評価試験における各サンプルの評価試験結果を示した一覧表である。 従来のプリント配線板をスルーホールの中心軸線に沿って配線板厚さ方向に示した断面図である。
符号の説明
1,2,5 プリント配線板
101 スルーホール
102 インナービアホール
111 金属コア
111a 端部
112,113 内層導体
114,115 外層導体
121,122 絶縁層(内側絶縁層)
123,124 絶縁層(外側絶縁層)
141 金属めっき
201 ブラインドビアホール
211 金属コア
211a 端部
212,213 外層導体
221,222 絶縁層
241 金属めっき
511 金属コア
512,513 外層導体
521,522 絶縁層

Claims (2)

  1. 金属コアと前記金属コアよりも薄い内層導体と最外層に外層導体を上下に積層された導体層として有し、
    前記導体層間には絶縁層を有し、
    前記導体層のうち前記金属コアの上下に配置された少なくとも2つの導体層間が、金属めっきの施されたスルーホール、インナービアホール、ブラインドビアホールの少なくとも何れかによって電気的に接続され、かつ前記スルーホール、インナービアホール、ブラインドビアホールが全く形成されていない状態において、前記金属コアと接する前記絶縁層と前記金属コアとの引き剥がし強度が1.0kN/m以下であり、
    前記スルーホール、前記インナービアホール、前記ブラインドビアホールを構成するバイアホールのうち隣接するバイアホール間の径方向の離間距離及び前記プリント配線板の縁淵部近傍のバイアホールから前記縁淵部までの径方向の離間距離が10mm以下となっており、かつ前記積層された金属コア、導体層及び絶縁層はプレス打抜きされて前記金属コアが前記縁淵部において露出していることを特徴とするプリント配線板。
  2. 前記スルーホール、前記インナービアホール、前記ブラインドビアホールは、前記導体層のうち同電位間を接続するように形成されていることを特徴とする、請求項1に記載のプリント配線板。
JP2007087297A 2007-03-29 2007-03-29 プリント配線板 Active JP4297380B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007087297A JP4297380B2 (ja) 2007-03-29 2007-03-29 プリント配線板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007087297A JP4297380B2 (ja) 2007-03-29 2007-03-29 プリント配線板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008251578A JP2008251578A (ja) 2008-10-16
JP4297380B2 true JP4297380B2 (ja) 2009-07-15

Family

ID=39976234

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007087297A Active JP4297380B2 (ja) 2007-03-29 2007-03-29 プリント配線板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4297380B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0548379U (ja) * 1991-11-28 1993-06-25 富士通テン株式会社 多層基板
JPH05275852A (ja) * 1992-03-24 1993-10-22 Toppan Printing Co Ltd 金属芯入りプリント配線板及びその製造方法
JPH0878855A (ja) * 1994-09-07 1996-03-22 Fujitsu Ltd 印刷配線板
JP2000101237A (ja) * 1998-09-18 2000-04-07 Fujitsu Ltd ビルドアップ基板
JP3749201B2 (ja) * 2002-05-21 2006-02-22 株式会社 大昌電子 プリント配線板の製造方法
JP3956204B2 (ja) * 2002-06-27 2007-08-08 日本特殊陶業株式会社 積層樹脂配線基板及びその製造方法、積層樹脂配線基板用金属板

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008251578A (ja) 2008-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10531569B2 (en) Printed circuit board and method of fabricating the same
CN103687339A (zh) 电路板及其制作方法
CN109769344B (zh) 电路板及该电路板的制造方法
CN105762131A (zh) 封装结构及其制法
JP2007128929A (ja) メタルコア基板及びその製造方法並びに電気接続箱
CN103635005A (zh) 软硬结合电路基板、软硬结合电路板及制作方法
JP4728980B2 (ja) プリント配線板及びその製造方法
CN103781292A (zh) 电路板及其制作方法
JP4297380B2 (ja) プリント配線板
CN105764244A (zh) 线路板及其制造方法
JP4776562B2 (ja) プリント配線板の製造方法
CN208273346U (zh) 一种印制电路板及电子设备
JP4851377B2 (ja) プリント配線板及びその製造方法
CN214228531U (zh) 一种铜镍合金的柔性线路板
JP4776559B2 (ja) 車両の電気接続箱用金属コア多層プリント配線板
JP5100429B2 (ja) 多層プリント配線板の製造方法
JP4762943B2 (ja) 車両の電気接続箱用金属コア多層プリント配線板
JP4285215B2 (ja) 両面銅張積層板及びその製造方法並びに多層積層板
JP2007294932A (ja) メタルコアプリント配線板及びその製造方法
JP2007059777A (ja) 多層プリント配線板及びその製造方法
JP2007311723A (ja) 多層回路基板
CN113993293A (zh) 一种细线路板制备方法
WO2011061969A1 (ja) 部分多層配線基板及びその製造方法
CN115243462A (zh) 一种电路板及加工方法
CN114885526A (zh) 埋设线路的pcb制作方法及埋设线路的pcb

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080801

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20081031

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20081209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081211

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090325

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090409

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4297380

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120424

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120424

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130424

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130424

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140424

Year of fee payment: 5

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350