JPH0548379U - 多層基板 - Google Patents
多層基板Info
- Publication number
- JPH0548379U JPH0548379U JP9820791U JP9820791U JPH0548379U JP H0548379 U JPH0548379 U JP H0548379U JP 9820791 U JP9820791 U JP 9820791U JP 9820791 U JP9820791 U JP 9820791U JP H0548379 U JPH0548379 U JP H0548379U
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- Japan
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- holes
- pattern
- insulating layer
- substrate
- metal plate
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- Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 金属板に空間がないところでも2つの絶縁層
と金属板との密着性を確実に向上させる。 【構成】 金属板のほぼ全域に対して2つの絶縁層どう
しを接着するための貫通孔を複数箇所設け、該貫通孔内
を介して絶縁層どうしが接着できるようにする。
と金属板との密着性を確実に向上させる。 【構成】 金属板のほぼ全域に対して2つの絶縁層どう
しを接着するための貫通孔を複数箇所設け、該貫通孔内
を介して絶縁層どうしが接着できるようにする。
Description
【0001】
本考案は、基板内部にパターンを有する多層基板に関する。
【0002】
近年、高集積化を目的として基板表面のみならず基板内部にもパターンが形成 されている多層基板が増加している。図3はその一例を示す断面図である。 多層基板5の中心部材となる、第一の絶縁層である基材1(ガラスクロス+エ ポキシ樹脂)の両面に厚さ35μm程度の銅箔からなる内層用の2つの電源パタ ーン2が予め形成され、これらパターン2の上に基材1と同じ素材の、他の絶縁 層であるプリプレグ3と厚さ18μm程度の銅箔からなる外層用の回路パターン 4を重ねてホットプレスし、図のように基板5の内部に2層の内層電源パターン 2A,2Bを有する多層基板を形成する。尚、上述したプリプレグ3は熱に対し て基材1よりも溶けやすい性質を有している。また、これら電源パターン2のう ち、2Aは図示せぬ電源+Bに接続された+B用パターン、2Bは接地されたグ ランドパターンである。+B用パターン2Aには回路形成が施されており、図中 10にも示すように一部が空間になっている。一方、特にグランドパターン2B は回路形成をする必要がなく平板状(ベタ)になっている。
【0003】 この後スルーホール用の穴を開け、更に電解メッキして導電層7を形成し図で 示す左右のスルーホール6,61を作成する。但しこれらスルーホール6,61 はある程度の距離を隔てて配置されている。尚、この導電層7の一部は+B用パ ターン2Aと接触しており、また逆に導電層7とグランドパターン2Bの間に若 干のクリアランス8を設けてショートしないように工夫してある。
【0004】 従来このプリプレグ3がホットプレス時に溶け、両パターン2A,2Bに接着 してこのプリプレグ3とパターン2とが結合するのであるが、更にこの接着強度 を上げるために両パターン2の表面を酸化させ(黒化処理)、この表面を荒らす ことにより接着面積を増やすようにしてこれらの密着を高めるように工夫が施さ れている。
【0005】
しかしながら、このように接着強度を上げたとしても、温度による影響は避け きれない問題点があった。すなわち、この多層基板5がはんだ槽のような高温環 境(25度〜260度)にさらされた場合、基材1,プリプレグ3と電源パター ン2との熱膨張率が異なるために、相対的に電源パターン2が動いて基材1及び プリプレグ3から剥がれてしまい、これら基材1,プリプレグ3と電源パターン 2との間に隙間が生じてしまう。この結果、この隙間に空気や水が侵入し、電源 パターン2が錆び付く等の問題点を生ずることになる。
【0006】 また、クリアランス8内にプリプレグ3の一部が侵入しているので、この壁に よって必然的にクリアランス8付近のグランドパターン2Bの動きを抑えること はできるが、ここから離れた平板状のところ(本図では左右のスルーホール6, 61の中間付近)では依然としてグランドパターン2Bが動き、全体的に上述し た問題点を解決するのは不可能である。+Bパターン2Aにも同様のことがいえ る。またスルーホールをはじめ、空間部分が全くないパターンをもつ特殊な多層 基板に対しては特にその問題点が顕著に現れる。
【0007】 そこで本考案の目的は、電源パターン等の内層パターンに空間がないところで も高温時における基材,プリプレグと内層パターンとの密着性を確実に保持しよ うとするものである。
【0008】
本考案は、第一の絶縁層に固定された平板状の金属板の上面に他の絶縁層が固 定される多層基板において、前記金属板のほぼ全域に対して第一の絶縁層と他の 絶縁層とを接着するための貫通孔が複数箇所設けられ、該貫通孔を介して第一の 絶縁層と他の絶縁層とを接着してなることを特徴とする。
【0009】
金属板のほぼ全域に対してずれを防止するための貫通孔を複数設ければ、各貫 通孔間の距離は比較的短くなり、多層基板のホットプレス時にこの貫通孔内に他 の絶縁層あるいは第一の絶縁層の一部が流れ込み、この貫通孔を介してお互いの 絶縁層どうしが接着されるようになる。このようにして複数の貫通孔内にできた 絶縁層の一部が壁となる。従って多層基板内部には金属板がこれらの壁の間、そ して2つの絶縁層の上下に囲まれるという機械的な構造が形成されるので、高温 時における金属板の変位を防止することができる。
【0010】
本考案の好適な一実施例につき図1を用いて説明する。尚、図3と同等なもの には同一符号を記した。 従来で説明した図3と異なるのは、+B用パターン2Aとグランドパターン2 B各々にそれらのほぼ全域にわたってプリプレグ3と基材1とを接着するための アンカホール(貫通孔)9が複数個形成され、しかもこれが左右のスルーホール 6,61間にほぼ均等間隔(約10mm)で設けられている点にある。このアン カホール9は基材1の両側に平板状の+B用パターン2Aとグランドパターン2 Bのみが形成されている初期工程において、エッチングにてこれらパターン2A ,2Bの所望の位置を溶かして形成するだけでよく、手間はかからない。
【0011】 かかる構成において基板5のホットプレス時に、プリプレグ3と基材1のエポ キシ樹脂が溶けてこのアンカホール9を通して流れ込み(プリプレグ3の方がよ く溶ける)、アンカホール9内でこれらエポキシ樹脂同士がお互い溶け合って接 着し、このアンカホール9にエポキシ樹脂からなる壁が形成されるようになる。 従って多層基板5内部には+B用パターン2Aやグランドパターン2Bの一部が これらの壁の間、そして基材1とプリプレグ3の上下に囲まれるという機械的な 構造が形成されるので、高温時における+B用パターン2Aやグランドパターン 2Bの変位を防止することができる。
【0012】 更にこのアンカホール9が両パターン2A,2Bのほぼ全域、即ち左右のスル ーホール6,61間にほぼ均等間隔で設けられているので、クリアランス8がな い2つのスルーホール間の中間付近においてもパターン2A,2Bの変位は防止 され、パターン2A,2B全体の変位を防止することができる。 図2はこの基材1の両側に+B用パターン2Aとグランドパターン2Bのみが 形成されている時の基板の斜視図(グランドパターン2Bは下側にあるので見え ない。)であり、このアンカホール9の分布を示したものである。アンカホール 9は、三角型に形成されており、基材1の奥行きに対しても全体に配置されてい る。アンカホール9を三角形にしているのはこの多層基板5の検査をするとき、 他の穴(例えばスルーホールクリアランス形状や+B用パターン2Aの空間部分 10など)との区別がつきやすいからである。
【0013】 また、+B用パターン2Aとグランドパターン2Bとの体積が同じになるよう に、それぞれのパターンに対してアンカホール9の配置場所,数を設定すれば両 電源パターン2に挟まれる基材1のバランスがよくなり、基材1が反りにくくな る。
【0014】
以上述べたように本考案によれば、簡単な作業をするだけで、金属板に空間が ないところでも2つの絶縁基板と金属板との密着性を確実に向上することができ る。
【図1】 本考案の一実施例を示す多層基板の断面図で
ある。
ある。
【図2】 本考案の多層基板の初期工程における斜視図
である。
である。
【図3】 従来の多層基板を示す断面図である。
1 基材 2 電源パターン 3 プリプレグ 9 アンカホール
Claims (1)
- 【請求項1】 第一の絶縁層に固定された平板状の金属
板の上面に他の絶縁層が固定される多層基板において、
前記金属板のほぼ全域に対して第一の絶縁層と他の絶縁
層とを接着するための、貫通孔が複数箇所設けられ、該
貫通孔を介して第一の絶縁層と他の絶縁層とを接着して
なることを特徴とする多層基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9820791U JPH0548379U (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | 多層基板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9820791U JPH0548379U (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | 多層基板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0548379U true JPH0548379U (ja) | 1993-06-25 |
Family
ID=14213545
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9820791U Withdrawn JPH0548379U (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | 多層基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0548379U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008251578A (ja) * | 2007-03-29 | 2008-10-16 | Furukawa Electric Co Ltd:The | プリント配線板 |
JP2014516208A (ja) * | 2011-05-24 | 2014-07-07 | ユマテック ゲーエムベーハー | 形状部品を備えたプリント回路基板及びその製造方法 |
-
1991
- 1991-11-28 JP JP9820791U patent/JPH0548379U/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008251578A (ja) * | 2007-03-29 | 2008-10-16 | Furukawa Electric Co Ltd:The | プリント配線板 |
JP2014516208A (ja) * | 2011-05-24 | 2014-07-07 | ユマテック ゲーエムベーハー | 形状部品を備えたプリント回路基板及びその製造方法 |
US10736214B2 (en) | 2011-05-24 | 2020-08-04 | Jumatech Gmbh | Printed circuit board having a molded part and method for the production thereof |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19960208 |