JP4297298B2 - 排版収容装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷機の版胴から剥がされた使用済みの原紙(以下、「排版」という)を収容する排版収容装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、孔版印刷機などの印刷機には、版胴から剥がされた排版を収容するための排版収容装置が設けられている。従来の排版収容装置の一例を図9及び図10に基づいて説明する。
【0003】
この排版収容装置は、排版収容ボックス1と、排版収容ボックス1の入口部に配置された搬送ローラ2と、支軸3を支点として所定範囲内で往復回動する圧縮板4とを備えている。排版収容ボックス1は、ボックス本体1aと、このボックス本体1aの底面に形成されて入口側から奥側へ向けて延出した複数のリブ5と、リブ5に形成された段差部6とにより形成されている。
【0004】
版胴(図示せず)から剥がされた排版7が搬送ローラ2によりボックス本体1a内に送り込まれ、排版7の後端部が搬送ローラ2を通過したことをセンサ(図示せず)が検出すると、その検出結果に基づいて圧縮板4が図9に示す位置から矢印A方向へ回動する。圧縮板4はその先端部をボックス本体1aの底面に形成されたリブ5に近接させて回動し、このボックス本体1a内に送り込まれた排版7を蛇腹状に折り畳んで圧縮し、ボックス本体1a内の奥側(圧縮方向)へ移動させる。
【0005】
ボックス本体1aの底面に形成されたリブ5は、ボックス本体1a内に送り込まれて圧縮される排版7が、その排版7に付着しているインキの粘性によってボックス本体1aの底面に貼り付くことを防止している。
【0006】
圧縮板4は矢印A方向へ向けて最大回動位置まで回動して排版7の圧縮が終了した後、圧縮方向上流側へ逆向きに回動して圧縮した排版7から離反し、図9に示した位置へ戻る。圧縮板4が排版7から離反すると、圧縮されていた排版7は自らの弾性によりボックス本体1aの入口側(圧縮方向上流側)へ向けて戻る。圧縮された排版7が圧縮方向上流側へ戻るとき、排版7の下端部がリブ5に形成された段差部6に引っ掛かることより、排版7の圧縮方向上流側への戻り量が規制されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ボックス本体1a内への排版7の収容量が少ない場合でも、圧縮板4を図9に示す位置へ戻したとき、排版7はその下端部が段差部6に引っ掛かる位置まで戻る。このため、搬送ローラ2の位置からボックス本体1a内において既に圧縮されている排版7に至るまでの搬送スペースが狭くなる。この搬送スペースが狭くなると、搬送ローラ2により本体ボックス1a内へ送り込まれる排版7の先端部が送り込み途中の早い段階で既に圧縮収容されている本体ボックス1a内の排版7に当接し、送り込まれた排版7が短く折り畳まれるようになる。排版7が短く折り畳まれると、その排版7はボックス本体1a内の底面側に留まるようになる。
【0008】
従って、ボックス本体1a内の上部に排版7の収容に利用されない空間部が発生し、ボックス本体1a内への排版7の収容量が少なくなる。このため、排版7の収容効率が低下し、排版収容ボックス1を印刷装置から取り外してボックス本体1a内に収容された排版7を廃棄する作業頻度が高くなる。
【0009】
そこで本発明は、ボックス本体内の上部まで有効に利用して排版を収容することができ、排版の収容量を増大させることができる排版収容ボックス及び排版収容装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
【0015】
請求項記載の発明の排版収容装置は、排版が送り込まれるボックス本体と、前記ボックス本体内に送り込まれた前記排版を圧縮する圧縮方向に沿って往復移動自在に設けられた圧縮部材と、前記ボックス本体内における前記圧縮部材により圧縮される前記排版の縁部と干渉する位置に配置され、前記排版の圧縮方向に沿って往復回動自在に設けられた少なくとも1個のコマと、ホームポジションに位置する前記コマが前記排版の圧縮方向上流側へ回動することを規制する回動規制部と、を具備し、前記圧縮部材には、前記排版の圧縮時に前記コマとの干渉を避ける切り欠きが形成されている。
【0016】
従って、ボックス本体内に送り込まれた排版を圧縮部材で圧縮すると、圧縮された排版の縁部がコマに干渉してコマが排版の圧縮方向へ回動する。圧縮された排版がコマを通過した後において、圧縮部材を圧縮方向上流側へ移動させて排版から離反させると、圧縮されていた排版が自らの弾性により圧縮方向上流側へ戻ろうとし、圧縮方向上流側へ戻ろうとする排版がコマに干渉してこのコマを圧縮方向上流側へ回動させようとする。しかし、このコマは、ホームポジションよりも圧縮方向上流側へ回動することが規制部材により規制され、一旦圧縮された排版は圧縮部材がその排版から離反した後でもコマのホームポジションよりも圧縮方向上流側へ戻ることが防止される。
【0017】
このため、ボックス本体内への排版の送り込み位置からこのボックス本体内で既に圧縮されている排版に至るまでの搬送スペースが広くなる。そして、搬送スペースが広くなることにより、ボックス本体内へ送り込まれる排版の先端部が送り込み途中の早い段階で既に圧縮収容されているボックス本体内の排版に当接するということが起こらず、ボックス本体内に送り込まれた排版は圧縮部材による圧縮時に長く折り畳まれるようになる。排版が長く折り畳まれることにより、排版の収容をボックス本体内の上部側の空間を有効に利用して行うことができ、ボックス本体内への排版の収容量が増大する。
【0019】
また、圧縮部材を圧縮方向へ移動させて排版を圧縮するとき、又は、圧縮部材を圧縮方向上流側へ移動させて圧縮した排版から離反させるとき、圧縮部材とコマとの干渉が防止され、圧縮部材の移動がスムーズに行われる。
【0020】
請求項記載の発明は、請求項記載の排版収容装置において、前記コマは前記排版の圧縮方向に沿って複数個設けられている。
【0021】
従って、圧縮されてボックス本体内へ収容された排版は、隣り合うコマにより保持されて倒れが防止され、圧縮収容した排版の倒れによりボックス本体内への排版の収容量が減少するということが防止される。
【0022】
請求項記載の発明は、請求項1又は2記載の排版収容装置において、前記圧縮部材の圧縮方向への最大移動位置が、この圧縮部材により圧縮される前記排版が圧縮方向に向けて前記コマを通過する位置である。
【0023】
従って、圧縮部材により排版を圧縮したとき、圧縮される排版は圧縮方向に向けてコマを通過することになり、コマがホームポジションに戻った後に圧縮された排版がそのコマの位置を通過して圧縮方向上流側へ戻ることが防止される。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の第一の実施の形態を図1ないし図5に基づいて説明する。なお、図9及び図10において説明した部分と同じ部分は同じ符号で示し、説明も省略する(以下の実施の形態においても同じ)。図1は、孔版印刷装置などの印刷装置で用いられる排版収容装置を示す斜視図である。図2は、コマの取付構造を示すもので、(a)は正面図、(b)は斜視図である。図3は、排版収容装置に収容される排版を圧縮する圧縮板の位置検出を行うためのセンサの配置構造を示す側面図である。図4は、排版の収容状態が満杯になった状態を示す側面図である。図5は、収容される排版が次第に増えていく状態を示す側面図である。
【0025】
この排版収容装置は図1に示すように、排版収容ボックス8と、排版収容ボックス8の入口部に配置された搬送ローラ2と、支軸9を支点として所定範囲内で往復回動する圧縮部材である圧縮板10とを備えている。排版収容ボックス8は印刷装置内へ着脱自在に取り付けられており、ボックス本体8aと、ボックス本体8aの底面に形成されて入口側から奥側へ向けて延出した複数のリブ5と、リブ5に形成された段差部6と、ボックス本体8a内の両側に入口側から奥側へ向けて配設された往復回動自在な複数個のコマ11a,11b,11c,11dと、各コマ11a〜11dの回動範囲を規制する回動規制部12とを備えている。
【0026】
この排版収容装置では、版胴(図示せず)から剥がされた排版7が搬送ローラ2によりボックス本体8a内に送り込まれ、排版7の後端部が搬送ローラ2を通過したことをセンサ(図示せず)が検出すると、その検出結果に基づいて圧縮板10が排版7を圧縮する方向(図4に示す矢印A方向)へ回動する。この回動により、圧縮板10が排版7を蛇腹状に折り畳んで圧縮し、圧縮した排版7をボックス本体8a内の奥側(圧縮方向)へ移動させる。
【0027】
ボックス本体8a内の底面部両側には、排版7の圧縮方向に向けて複数個のホルダ13が固定され(図2(a)参照)、これらのホルダ13にコマ11a〜11dが支軸14により回動自在に取り付けられている。各コマ11a〜11dは、支軸14を支点として排版7の圧縮方向に沿って往復回動自在に設けられ、各コマ11a〜11dには圧縮方向へ回動したコマ11a〜11dをホームポジション(図1に示す位置)に復帰させる向きに付勢する付勢体である引っ張りバネ15が取り付けられている。コマ11a〜11dはホームポジションへ回動したときに回動規制部12に当接し、このホームポジションから圧縮方向上流側へ回動することが規制されている。また、各コマ11a〜11dは、圧縮される排版7の縁部と干渉する位置に配置されている。
【0028】
圧縮板10にはトルクリミッタ付きのモータ(図示せず)が連結されている。圧縮板10が圧縮方向への最大回動位置へ回動したとき、この圧縮板10により圧縮された排版7が、圧縮方向に沿って配列された複数個のコマ11a〜11dのうちの最も圧縮方向上流側に位置するコマ11aと圧縮方向上流側から2番目のコマ11bとの間に位置するように位置決めされている。また、圧縮板10には、排版7の圧縮時にコマ11aとの干渉を避けるための切り欠き16が形成されている。
【0029】
圧縮板10の支軸9は、排版収容ボックス8が着脱自在に取り付けられる部分の側板17に軸支されており、支軸9には側板17に近接して平行に延出した検知板18が固定されている。側板17には圧縮板10の回動位置を検出するための3個のセンサ19,20,21が取り付けられており(図3参照)、圧縮板10と一体に回動する検知板18がこれらのセンサ19〜21に対向することにより圧縮板10の回動位置が検出される。センサ19は、圧縮板10がホームポジション(図1に示す位置)に位置することを検出するためのものであり、センサ20は圧縮方向へ回動した圧縮板10が最も圧縮方向上流側に位置するコマ11aの位置を通過したことを検出するためのものであり、センサ21はボックス本体8a内に収容された排版7が満杯になったことを検出するためのものである。
【0030】
このような構成において、版胴から剥がされた排版7が搬送ローラ2によりボックス本体8a内に送り込まれ、排版7の後端部が搬送ローラ2を通過したことをセンサが検出すると、その検出結果に基づいて圧縮板10が圧縮方向(矢印A方向)へ回動することによりその排版7を折り畳んで圧縮する。
【0031】
折り畳まれて圧縮された排版7は圧縮方向へ移動し、その途中において排版7の縁部が圧縮方向に沿った最も圧縮方向上流側に位置するコマ11aに干渉し、このコマ11aを支軸14を支点として圧縮方向へ回動させる。これにより、ボックス本体8a内へ送り込まれて圧縮された1枚目の排版7は、図5(a)に示すように、最も圧縮方向上流側に位置するコマ11aとその次のコマ11bとの間に収容される。2枚目、3枚目などの排版7も同様にコマ11aとコマ11bとの間に収容される。
【0032】
コマ11aとコマ11bとの間が排版7で満杯になると、次の排版7の圧縮時にコマ11aとコマ11bとの間に収容されていた排版7がコマ11bを圧縮方向へ回動させて3番目のコマ11c側へ送り出される(図5(b)参照)。
【0033】
なお、圧縮板10には切り欠き16が形成されており、圧縮板10を圧縮方向へ回動させるとき、及び、圧縮板10がホームポジションへ戻るとき、圧縮板10とコマ11aとの干渉が起こらない。
【0034】
圧縮された排版7がコマ11aの位置を通過して排版7の縁部とコマ11aとの干渉がなくなると、コマ11aは引っ張りバネ15の付勢力により圧縮方向上流側へ回動してホームポジションへ戻り、回動規制部12に当接する。
【0035】
圧縮板10が圧縮動作を終了してホームポジションに戻ると、圧縮板10が排版7から離反することにより圧縮されていた排版7が自らの弾性により圧縮方向上流側へ戻ろうとし、圧縮方向上流側へ戻ろうとする排版7はコマ11aに干渉してこのコマ11aを圧縮方向上流側へ回動させようとする。しかし、このコマ11aは、ホームポジションよりも圧縮方向上流側へ回動することが回動規制部12により規制されているため、一旦圧縮された排版7は圧縮板10がその排版7から離反した後でもコマ11aのホームポジションよりも圧縮方向上流側へ戻ることが防止される。
【0036】
このため、ボックス本体8a内への排版7の送り込み位置(搬送ローラ2の位置)から既に圧縮収容されているボックス本体8a内の排版7に至るまでの搬送スペースが広くなる。そして、搬送スペースが広くなることにより、ボックス本体8a内へ送り込まれる排版7の先端部が送り込み途中の早い段階で既に圧縮収容されているボックス本体8a内の排版7に当接するということがなく、ボックス本体8a内に送り込まれた排版7は圧縮板10による圧縮時に長く折り畳まれる。これにより、圧縮された排版7のボックス本体8a内への収容を、ボックス本体8a内の上部の空間を有効に利用して行えるようになり、ボックス本体8a内への排版7の収容量を増大させることができる。
【0037】
ボックス本体8a内へ排版7を次々と送り込んで圧縮収容すると、それらの排版7は図5に示すように隣り合うコマ11a〜11dにより保持されて倒れが防止される。圧縮収容された排版7がボックス本体8a内で倒れることが防止されることにより、圧縮収容した排版7の倒れが原因となるボックス本体8a内への排版7の収容量の減少が防止される。
【0038】
ボックス本体8a内に圧縮収容された排版7が満杯状態になると、圧縮板10が圧縮方向へ回動したときに圧縮板10に大きな負荷が作用し、その負荷が所定値を越えるとトルクリミッタが作動し、圧縮板10を駆動させるモータが空転する。このため、圧縮板10が圧縮方向へ回動を開始してから所定時間を経過してもセンサ21が検知板18を検知しない場合には、ボックス本体8a内が収容した排版7で満杯になったものと判断され、圧縮板10を駆動するモータが停止される。
【0039】
ボックス本体8a内が排版7で満杯になった場合には、排版収容ボックス8を印刷機から取り出して収容されている排版7を廃棄し、空になった排版収容ボックス8を印刷機に取り付ける。
【0040】
ついで、本発明の第二の実施の形態を図6に基づいて説明する。本実施の形態は、コマ11aの取付構造を変えたものであり、他の部分は図1ないし図5に示した第一の実施の形態と同じである。
【0041】
支軸14の回りに付勢体である捩りバネ22を取り付け、捩りバネ22の一端をコマ11aの一端に引っ掛け、捩りバネ22の他端をホルダ13に引っ掛けることによりコマ11aが支軸14の回りに圧縮方向上流側へ回動するように付勢したものである。さらに、コマ11aのホルダ13に対向する側の2辺は、圧縮方向下流側の1辺が面取りされ、圧縮方向上流側の1辺は面取りされずに角部とされている。そして、コマ11aがホームポジションから圧縮方向上流側に回動しようとするときにこの角部がホルダ13に当接してその回動を規制し、この角部とホルダ13とによりコマ11aがホームポジションから圧縮方向上流側へ回動することを規制する回動規制部が形成されている。
【0042】
このような構成において、本実施の形態においては、第一の実施の形態において説明した作用、効果と同じ作用、効果を全て奏することができる。
【0043】
ついで、本発明の第三の実施の形態を図7に基づいて説明する。本実施の形態は、コマ11a〜11dに代えてコマ23a,23b,23c,23dを設けたものであり、これらのコマ23a〜23dはボックス本体8a内の底面部中央に入口側から奥側へ向けて配設されている。コマ23a〜23dは、ボックス本体8aの底面に対して平行な支軸(図示せず)により回動自在に支持されており、圧縮された排版7がコマ23a〜23dに干渉することによりコマ23a〜23dは支軸を支点としてその上端側が圧縮方向へ回動する。さらに、各コマ23a〜23dがホームポジションから圧縮方向上流側へ回動することを規制する回動規制部(図示せず)が設けられている。なお、圧縮板10には、排版7の圧縮時にコマ23aとの干渉を避けるための切り欠き24が形成されている。
【0044】
このような構成において、本実施の形態においては、第一の実施の形態において説明した作用、効果と同じ作用、効果を全て奏することができる。
【0045】
ついで、本発明の第四の実施の形態を図8に基づいて説明する。本実施の形態は、ボックス本体8a内にコマ11a〜11dと回動規制部12、及び、コマ23a〜23dと回動規制部(図示せず)とを設けたものである。圧縮板10には、排版7の圧縮時にコマ11a、23aとの干渉を避けるための切り欠き16,24が形成されている。
【0046】
このような構成において、本実施の形態においては、第一の実施の形態において説明した作用、効果と同じ作用、効果を全て奏することができる。
【0047】
【発明の効果】
【0049】
請求項記載の発明の排版収容装置によれば、ボックス本体内にコマと回動規制部とを設けることにより、ボックス本体内で圧縮された排版が自らの弾性によってコマのホームポジションより圧縮方向上流側へ戻ることを防止することができる。このため、ボックス本体内への排版の送り込み位置からこのボックス本体内で既に圧縮されている排版に至るまでの搬送スペースを広く確保することができ、搬送スペースが広くなることにより、ボックス本体内へ送り込んだ排版を圧縮部材により圧縮する時に長く折り畳むことができ、排版を長く折り畳むことによって排版の収容をボックス本体内の上部側の空間を有効に利用して行うことができ、ボックス本体内への排版の収容量を増大させることができる。
【0050】
また、圧縮部材には、排版の圧縮時にコマとの干渉を避ける切り欠きが形成されているので、圧縮部材を圧縮方向へ移動させて排版を圧縮するとき、又は、圧縮部材を圧縮方向上流側へ移動させて圧縮した排版から離反させるとき、圧縮部材とコマとの干渉を防止することができ、圧縮部材の移動をスムーズに行わせることができる。
【0051】
請求項記載の発明によれば、請求項記載の排版収容装置において、コマは排版の圧縮方向に沿って複数個設けられているので、ボックス本体内へ圧縮収容された排版を隣り合うをコマにより保持して倒れを防止することができ、これにより、圧縮収容した排版の倒れによりボックス本体内への排版の収容量が減少することを防止できる。
【0052】
請求項記載の発明によれば、請求項1又は2記載の排版収容装置において、圧縮部材の圧縮方向への最大移動位置が、この圧縮部材により圧縮される排版が圧縮方向に向けてコマを通過する位置であるので、圧縮部材により排版を圧縮したとき、圧縮される排版を圧縮方向に向けてコマを通過させることができ、コマがホームポジションに戻った後に圧縮された排版がそのコマの位置を通過して圧縮方向上流側へ戻ることを防止することができ、十分に広い搬送スペースを確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の排版収容装置を示す斜視図である。
【図2】コマの取付構造を示すもので、(a)は正面図、(b)は斜視図である。
【図3】圧縮板の位置検出を行うためのセンサの配置構造を示す側面図である。
【図4】ボックス本体内への排版の収容状態が満杯になった状態を示す側面図である。
【図5】ボックス本体内へ収容される排版が次第に増えていく状態を示す側面図である。
【図6】本発明の第二の実施の形態におけるコマの取付構造を示すもので、(a)は正面図、(b)は斜視図である。
【図7】本発明の第三の実施の形態の排版収容装置を示す斜視図である。
【図8】本発明の第四の実施の形態の排版収容装置を示す斜視図である。
【図9】従来例の排版収容装置を示す側面図である。
【図10】ボックス本体の内部構造を示す平面図である。
【符号の説明】
7 排版
8a ボックス本体
10 圧縮部材
11a,11b,11c,11d,23a,23b,23c,23d コマ
12 回動規制部
15,22 付勢体
16,24 切り欠き

Claims (3)

  1. 排版が送り込まれるボックス本体と、
    前記ボックス本体内に送り込まれた前記排版を圧縮する圧縮方向に沿って往復移動自在に設けられた圧縮部材と、
    前記ボックス本体内における前記圧縮部材により圧縮される前記排版の縁部と干渉する位置に配置され、前記排版の圧縮方向に沿って往復回動自在に設けられた少なくとも1個のコマと、
    ホームポジションに位置する前記コマが前記排版の圧縮方向上流側へ回動することを規制する回動規制部と、
    を具備し、前記圧縮部材には、前記排版の圧縮時に前記コマとの干渉を避ける切り欠きが形成されている、排版収容装置。
  2. 前記コマは前記排版の圧縮方向に沿って複数個設けられている請求項記載の排版収容装置。
  3. 前記圧縮部材の圧縮方向への最大移動位置が、この圧縮部材により圧縮される前記排版が圧縮方向に向けて前記コマを通過する位置である請求項1又は2記載の排版収容装置。
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