JP3570731B2 - 用紙処理装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、特に、収納した収納手段上の用紙(シート材)を揃える用紙処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置から排出された画像形成済みの用紙を受け入れて、ソート、スタック、スティプル、パンチング、スタンピングなどの後処理を流す用紙処理装置は種々提案されている。
このような用紙処理装置においては、ソータのビンに排出された用紙束に対して揃えを行った後、用紙束をスティプラ装置側に所定量移動させて、スティプラ装置でスティプル処理などが行われる。
従来の用紙揃えでは、揃え部材とホームポジション位置から動作させるのではなく、あらかじめ用紙端面の10〜20mm離れた所に待機させていた。そのため、揃え部材(揃え棒)の移動距離が一定で、用紙排出完了を検出した時から一定時間後、揃え部材を動作させることで、揃え部材が用紙端面に接触するまでの時間を一定時間以上確保できた。
また、センター基準で送られて来た用紙をビンに収納した後、揃え棒(ジョガー)棒などを用い、搬送方向と垂直に移動させ、端面に寄せて揃えを行う。前記各ビンには、分配収納され端面に寄せて揃えられたシート束を取り出しやすくかるため、切欠部が設けられている。この切欠部は、用紙が寄せられた時に用紙束がたれ下がらないようにするためと、揃え棒のスペースが必要なため、ビンのセンターから寄せ端面側に寄って設けられている。
また、ディストップ型のソータ・スティプラにおいては、省スペース設計のため、ジャム時搬送部を開放するのに、装置全体を動かすようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来技術では、用紙端面から10〜20mm離れた位置に揃え部材を待機させる方式では、待機位置まで揃え装置を移動させるモータと、揃えを行うモータの2モータ構成としたり、1モータ構成であっても待機位置がズレない様、大きなトルクのモータを用いるなどコスト的に不利であった。
また、揃えが不可能なほど小サイズの用紙の時は、センター基準で、図9(a)、(b)に示すように、ビン1上に分配収納されると用紙Pが、前記ビン切欠部20から外れてしまい、取出しにくくなるという問題があった。
また、搬送部開放時の振動により、ビン上に揃えられていた用紙束がズレてしまう虞れがあった。
【0004】
本発明は前記従来技術の課題に鑑み、これを解消すべくなされたもので、その目的は、排出される用紙のサイズが大小異なっても、高速かつ安定した揃えを実現することができる用紙処理装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は、順次排出される用紙を揃える用紙処理装置において、揃え部材が用紙の排出毎に、ホームポジション位置から動作する用紙揃え装置を有し、用紙の排出完了から前記揃え部材が用紙の端面に接触するまでの時間を略一定とすべく、排出される用紙のサイズに応じて、前記揃え部材のホームポジション位置からの移動開始タイミングを用紙の排出完了に対して変更する構成にしてある。
【0006】
【作用】
前記第1の手段により、用紙の排出完了から揃え部材が用紙の端面に接触するまでの時間を略一定とすべく、排出される用紙のサイズに応じて、揃え部材のホームポジション位置からの移動開始タイミングを用紙の排出完了に対して変更することから、排出される用紙のサイズが大小異なっても、用紙の排紙完了から揃え部材が用紙の端面に接触するまでの時間を略一定とすることができる。
【0007】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
図1及び図2は本発明の第1の実施例を説明するもので、図1は本発明の第1の実施例の用紙処理装置全体を示す斜視模式図、図2(a),(b)は用紙処理装置の大サイズ時、小サイズ時におけるタイミングチャートである。
図1において、1はビンで、ビン1は図示していないが上下に多段に配設されている。このビン1上に複写機(図示せず)よりコピー用紙Pが排出されて積装される。ビン1上に積装されたコピー用紙Pは用紙揃え装置によってフェンス2側に移動され、用紙揃えが行なわれる。
この用紙揃え装置は、ビン1に形成した長孔3に貫通された揃え手段である揃え棒4と、揃え棒4の下端を固定したタイミングベルト5と、タイミングベルト5を駆動するステッピングモータ6と、揃え棒4に設けられた被検知片7と、被検知片7を検知して揃え棒4のホールポジションを検出するホームポジションセンサ8と、ステッピングモータ6及びホームポジションセンサ8に接続された制御板10とから構成され、この制御板10にはCPU11、I/Fユニット12が設けられ、I/Fユニット12はI/Fテーブル13を介して複写機本体へ接続されている。尚、14はビン排紙センサである。
【0008】
以下、実施例の動作を説明する。
図示しない画像形成装置のプリントスタート釦が押下されると、転写紙Pに画像が記録された後、排紙ローラ対(図示せず)の搬送により用紙処理装置に送り込まれる。
画像形成装置本体から排出された用紙Pは、用紙処理装置内の搬送路を通って仕分けビン1に排出される。ビン1に排出される際、そこに設けられたビン排紙センサ14により用紙Pの排出完了を検出する。用紙排紙完了を検出してからある時間TA 後、ホームポジションH・Pから揃え棒4が動きだし、用紙P端に接触し、用紙Pがフェンスに接触するまで移動する。この揃え棒4の移動量は、画像形成装置本体から送られて来た用紙サイズ信号(データ)により決まる。この後、揃え棒4はその位置で1回又は2回ほど3〜10mmの幅で往復移動し、その後、ホームポジションH・Pへ戻る。
【0009】
ここで、揃え棒4がホームポジションH・Pから、用紙P端面に当たるまでの距離は、用紙Pのサイズによって異なり、その移動に要する時間も異なって来る。そのため前述のある時間TAを一定にすると、用紙P排出完了から、揃え棒4が用紙Pに接触するまでの時間TBも異なる。このTBは、最小0.1〜0.3cs必要だが、長過ぎても高速のコピースピードに対応できない。そのために、TAを用紙サイズにより可変し、つまり、用紙Pが大サイズのときには図2(a)に示すように時間TAを長くし、一方、用紙Pが小サイズのときには図2(b)に示すように時間TAを短くし、TBを最適化(一定化)する。そこで、比較的トルクの小さく安価なモータを用いて、1枚の用紙P排出毎にホームポジションH・Pから揃え棒4を動作する様にした。
しかし、用紙Pのサイズ(大きさ)により、ホームポジションH・Pから用紙P端面までの距離は異なり、用紙P排出完了を検出した時から一定時間後、揃え棒4を動作させる従来の制御方式では、揃え棒4が用紙P端面に接触するまでの時間もサイズにより異なる。この時間は、短かいと排出された用紙がビン1上で安定しないうちに用紙揃えを行なうことになって用紙揃えが不十分になり、長いと速いコピースピードに対応できないため、ある程度一定にする必要がある。
前記第1の実施例にあっては、排出される用紙Pのサイズが大小異なっても、排紙完了時から揃え棒4が用紙Pに接触する時までの時間TBがある程度一定となるため、高速かつ安定した揃えを実現することができる。
【0010】
図3及び図4は本発明の第2の実施例を示し、図3は第2の実施例で小サイズ用紙の揃え示す説明図、図4は揃え可能な用紙の揃えを示す説明図である。尚、図1及び図2と同一部分あるいは同一とみなせる部分については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図3及び図4に示すように、ビン1には用紙取出し用切欠き部20が設けられている。このビン1には、複写機等より用紙Pがセンター基準C.Lで送られて分配収納する。
センター基準C.Lで送られて来た用紙Pを、複数のビン上で、端面に寄せて揃えを行う揃え棒4を有し、用紙Pが完全に揃えられない小サイズであっても、揃え棒4を動作させ用紙Pを、端面方向に移動させる。
次に、第2の実施例の動作について図3を参照して説明する。
センター基準C.Lで搬送されて来た用紙Pは、ビン1に分配収納され、A位置に自重により落下する。その後、ジョガ棒4により、フェンス2側に寄せられ、用紙Pがビン切欠部20にかかるB位置まで移動させる。
【0011】
第2の実施例の変形例として、揃え棒4により完全に揃えられない小サイズの用紙Pを分配収納する時、少なくとも最終用紙Pを収納した後、揃え棒4を動作させ小サイズ用紙Pを端面側に寄せるようにしてもよい。
この変形例の動作を説明すると、複数の用紙Pをビン1に分配収納し、A位置にスタックする。最終用紙Pをビン1に収納した後、揃え棒4をフェンス2側に移動させ、収納されたシート束PをB位置まで移動させる。
【0012】
このように構成された第2の実施例にあっては、用紙取出し用の切欠部20がセンターからずれた位置にあるビン1でも、センター基準C.Lで送られてきた小サイズの用紙Pの取り出しも容易に行うことができる。
【0013】
図5〜図8は本発明の第3の実施例を示し、図5はジャム取りのために開放した状態を示す斜視図、図6は要部の概要を示す説明図、図7はステッピングモータの特性図、図8は揺動チェックのフローチャートである。尚、前記第1の実施例で説明した部分と同一、あるいは同一とみなせる部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
この第3の実施例は、複写機より順次排出される用紙Pを仕分け、用紙揃えを行う用紙処理装置であり、図5に示すように、搬送ジャム時の搬送部開放のため装置、つまり搬送部23全体が動き、ジャム紙を取り除き、搬送部23を閉じた直後、揃え棒4を1回又は数回動かす。この第3の実施例では、前述の搬送部23開放後の揃え棒4の揺動のスピードを通常のソーティング時の揺動に対して遅くしてある。即ち、前述したように、ジャム取り後、搬送部23を閉じた直後、揃え棒4の揺動を1回又は数回行ないジャム取り時、ズレた用紙Pを元の揃った状態に戻す。
この時は、通常のソーティング中の用紙揃えのように1枚の用紙Pに対して揃え棒4を揺動させれば良いわけではなく、積装された全体の用紙束Pがズレる可能性がある。ところで、通常のソーティング(1枚毎の揃え)の揺動は、高速のコピースピードに対応するため、揃え棒4の揺動も高速に行なう。この揺動の駆動にはステッピングモータ6を用いているため、その時の発生トルクも小さいが、1枚を揺動するには十分である。しかし、ジャム後、全体の用紙Pを元に戻すための揺動にはそれだけ大きなトルクが必要となる。
ステッピングモータ6の特性として、図7に示すように低速では大きなトルクが発生する。この時はソーティングを行っているわけでないので低速で動作させても支障はなく、この時のみ通常のソーティング時より低速で揺動を行う。
又、揺動を行う用紙揃え棒4の支持部21には、揺動装置の位置バラツキを吸収するためのクッション材(スポンジ、スプリング等)22が用いられている。1枚の用紙Pの揺動のときに比べ、用紙P全体の揺動を行う時は、用紙P全体の重みによりクッション材22が変形し、十分に揺動できない。そのため、クッション材22が変形しても用紙P全体を押せるよう、この時の揺動量をクッション材22の厚み分、余分に揺動してやる必要がある。よって、開放部23を閉じた後、通常のソーティング時より低いスピードで移動量も3〜7mm余分にして揃え棒4の揺動を1回〜数回行う。
【0014】
次に第3の実施例の動作について図8を参照して説明する。
この揺動チェック動作において、ステップS1でドア(開放部23)開放後か否かを判定し、NOであれば通常のソーティングであるので、ステッピングモータ6を高速の500ppsで駆動し、移動量をAmmに制御し(ステップS2,S3)、揃え棒4の揺動をスタートする(ステップS4)。一方、ステップS1でYESであれば、ジャム後の揺動であるので、ステッピングモータ6を低速の150ppsで駆動し、移動量を通常より5mm多く制御し(ステップS5,S6)、揃え棒4の揺動をスタートする(ステップS4)。
【0015】
前記第3の実施例にあっては、ジャム処理時に発生する用紙Pの乱れを特別な機構を追加せずとも、制御により元の揃った状態にすることができる。
また、大きなトルクのモータを使用せずとも、用紙P全体を動かすジャム後揺動が行なえる。
また、ジャム後揺動の移動量を大きくする制御のみで、特別な機構(クッション部を固定するなど)を追加せずとも用紙P全体を動かすジャム後、揺動を行なえる。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、排出される用紙のサイズが大小異なっても用紙の排紙完了から揃え部材が用紙の端面に接触するまでの時間を略一定とすることができ、高速かつ安定した揃えを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の用紙処理装置全体を示す斜視模式図である。
【図2】本発明の第1の実施例の用紙処理装置のタイミングチャートである。
【図3】本発明の第2の実施例で小サイズ用紙の揃え示す説明図である。
【図4】本発明の第2の実施例で、揃え可能な用紙の揃えを示す説明図である。
【図5】本発明の第3の実施例で、ジャム取りのめに開放した状態を示す斜視図である。
【図6】本発明の第3の実施例の要部の概要を示す説明図である。
【図7】本発明の第3の実施例のステッピングモータの特性図である。
【図8】本発明の第3の実施例の揺動チェックのフローチャートである。
【図9】従来の用紙処理装置を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ビン
2 フェンス
4 揃え棒
6 ステッピングモータ
11 CPU
20 ビン切欠部
【産業上の利用分野】
本発明は、特に、収納した収納手段上の用紙(シート材)を揃える用紙処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置から排出された画像形成済みの用紙を受け入れて、ソート、スタック、スティプル、パンチング、スタンピングなどの後処理を流す用紙処理装置は種々提案されている。
このような用紙処理装置においては、ソータのビンに排出された用紙束に対して揃えを行った後、用紙束をスティプラ装置側に所定量移動させて、スティプラ装置でスティプル処理などが行われる。
従来の用紙揃えでは、揃え部材とホームポジション位置から動作させるのではなく、あらかじめ用紙端面の10〜20mm離れた所に待機させていた。そのため、揃え部材(揃え棒)の移動距離が一定で、用紙排出完了を検出した時から一定時間後、揃え部材を動作させることで、揃え部材が用紙端面に接触するまでの時間を一定時間以上確保できた。
また、センター基準で送られて来た用紙をビンに収納した後、揃え棒(ジョガー)棒などを用い、搬送方向と垂直に移動させ、端面に寄せて揃えを行う。前記各ビンには、分配収納され端面に寄せて揃えられたシート束を取り出しやすくかるため、切欠部が設けられている。この切欠部は、用紙が寄せられた時に用紙束がたれ下がらないようにするためと、揃え棒のスペースが必要なため、ビンのセンターから寄せ端面側に寄って設けられている。
また、ディストップ型のソータ・スティプラにおいては、省スペース設計のため、ジャム時搬送部を開放するのに、装置全体を動かすようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来技術では、用紙端面から10〜20mm離れた位置に揃え部材を待機させる方式では、待機位置まで揃え装置を移動させるモータと、揃えを行うモータの2モータ構成としたり、1モータ構成であっても待機位置がズレない様、大きなトルクのモータを用いるなどコスト的に不利であった。
また、揃えが不可能なほど小サイズの用紙の時は、センター基準で、図9(a)、(b)に示すように、ビン1上に分配収納されると用紙Pが、前記ビン切欠部20から外れてしまい、取出しにくくなるという問題があった。
また、搬送部開放時の振動により、ビン上に揃えられていた用紙束がズレてしまう虞れがあった。
【0004】
本発明は前記従来技術の課題に鑑み、これを解消すべくなされたもので、その目的は、排出される用紙のサイズが大小異なっても、高速かつ安定した揃えを実現することができる用紙処理装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は、順次排出される用紙を揃える用紙処理装置において、揃え部材が用紙の排出毎に、ホームポジション位置から動作する用紙揃え装置を有し、用紙の排出完了から前記揃え部材が用紙の端面に接触するまでの時間を略一定とすべく、排出される用紙のサイズに応じて、前記揃え部材のホームポジション位置からの移動開始タイミングを用紙の排出完了に対して変更する構成にしてある。
【0006】
【作用】
前記第1の手段により、用紙の排出完了から揃え部材が用紙の端面に接触するまでの時間を略一定とすべく、排出される用紙のサイズに応じて、揃え部材のホームポジション位置からの移動開始タイミングを用紙の排出完了に対して変更することから、排出される用紙のサイズが大小異なっても、用紙の排紙完了から揃え部材が用紙の端面に接触するまでの時間を略一定とすることができる。
【0007】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
図1及び図2は本発明の第1の実施例を説明するもので、図1は本発明の第1の実施例の用紙処理装置全体を示す斜視模式図、図2(a),(b)は用紙処理装置の大サイズ時、小サイズ時におけるタイミングチャートである。
図1において、1はビンで、ビン1は図示していないが上下に多段に配設されている。このビン1上に複写機(図示せず)よりコピー用紙Pが排出されて積装される。ビン1上に積装されたコピー用紙Pは用紙揃え装置によってフェンス2側に移動され、用紙揃えが行なわれる。
この用紙揃え装置は、ビン1に形成した長孔3に貫通された揃え手段である揃え棒4と、揃え棒4の下端を固定したタイミングベルト5と、タイミングベルト5を駆動するステッピングモータ6と、揃え棒4に設けられた被検知片7と、被検知片7を検知して揃え棒4のホールポジションを検出するホームポジションセンサ8と、ステッピングモータ6及びホームポジションセンサ8に接続された制御板10とから構成され、この制御板10にはCPU11、I/Fユニット12が設けられ、I/Fユニット12はI/Fテーブル13を介して複写機本体へ接続されている。尚、14はビン排紙センサである。
【0008】
以下、実施例の動作を説明する。
図示しない画像形成装置のプリントスタート釦が押下されると、転写紙Pに画像が記録された後、排紙ローラ対(図示せず)の搬送により用紙処理装置に送り込まれる。
画像形成装置本体から排出された用紙Pは、用紙処理装置内の搬送路を通って仕分けビン1に排出される。ビン1に排出される際、そこに設けられたビン排紙センサ14により用紙Pの排出完了を検出する。用紙排紙完了を検出してからある時間TA 後、ホームポジションH・Pから揃え棒4が動きだし、用紙P端に接触し、用紙Pがフェンスに接触するまで移動する。この揃え棒4の移動量は、画像形成装置本体から送られて来た用紙サイズ信号(データ)により決まる。この後、揃え棒4はその位置で1回又は2回ほど3〜10mmの幅で往復移動し、その後、ホームポジションH・Pへ戻る。
【0009】
ここで、揃え棒4がホームポジションH・Pから、用紙P端面に当たるまでの距離は、用紙Pのサイズによって異なり、その移動に要する時間も異なって来る。そのため前述のある時間TAを一定にすると、用紙P排出完了から、揃え棒4が用紙Pに接触するまでの時間TBも異なる。このTBは、最小0.1〜0.3cs必要だが、長過ぎても高速のコピースピードに対応できない。そのために、TAを用紙サイズにより可変し、つまり、用紙Pが大サイズのときには図2(a)に示すように時間TAを長くし、一方、用紙Pが小サイズのときには図2(b)に示すように時間TAを短くし、TBを最適化(一定化)する。そこで、比較的トルクの小さく安価なモータを用いて、1枚の用紙P排出毎にホームポジションH・Pから揃え棒4を動作する様にした。
しかし、用紙Pのサイズ(大きさ)により、ホームポジションH・Pから用紙P端面までの距離は異なり、用紙P排出完了を検出した時から一定時間後、揃え棒4を動作させる従来の制御方式では、揃え棒4が用紙P端面に接触するまでの時間もサイズにより異なる。この時間は、短かいと排出された用紙がビン1上で安定しないうちに用紙揃えを行なうことになって用紙揃えが不十分になり、長いと速いコピースピードに対応できないため、ある程度一定にする必要がある。
前記第1の実施例にあっては、排出される用紙Pのサイズが大小異なっても、排紙完了時から揃え棒4が用紙Pに接触する時までの時間TBがある程度一定となるため、高速かつ安定した揃えを実現することができる。
【0010】
図3及び図4は本発明の第2の実施例を示し、図3は第2の実施例で小サイズ用紙の揃え示す説明図、図4は揃え可能な用紙の揃えを示す説明図である。尚、図1及び図2と同一部分あるいは同一とみなせる部分については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図3及び図4に示すように、ビン1には用紙取出し用切欠き部20が設けられている。このビン1には、複写機等より用紙Pがセンター基準C.Lで送られて分配収納する。
センター基準C.Lで送られて来た用紙Pを、複数のビン上で、端面に寄せて揃えを行う揃え棒4を有し、用紙Pが完全に揃えられない小サイズであっても、揃え棒4を動作させ用紙Pを、端面方向に移動させる。
次に、第2の実施例の動作について図3を参照して説明する。
センター基準C.Lで搬送されて来た用紙Pは、ビン1に分配収納され、A位置に自重により落下する。その後、ジョガ棒4により、フェンス2側に寄せられ、用紙Pがビン切欠部20にかかるB位置まで移動させる。
【0011】
第2の実施例の変形例として、揃え棒4により完全に揃えられない小サイズの用紙Pを分配収納する時、少なくとも最終用紙Pを収納した後、揃え棒4を動作させ小サイズ用紙Pを端面側に寄せるようにしてもよい。
この変形例の動作を説明すると、複数の用紙Pをビン1に分配収納し、A位置にスタックする。最終用紙Pをビン1に収納した後、揃え棒4をフェンス2側に移動させ、収納されたシート束PをB位置まで移動させる。
【0012】
このように構成された第2の実施例にあっては、用紙取出し用の切欠部20がセンターからずれた位置にあるビン1でも、センター基準C.Lで送られてきた小サイズの用紙Pの取り出しも容易に行うことができる。
【0013】
図5〜図8は本発明の第3の実施例を示し、図5はジャム取りのために開放した状態を示す斜視図、図6は要部の概要を示す説明図、図7はステッピングモータの特性図、図8は揺動チェックのフローチャートである。尚、前記第1の実施例で説明した部分と同一、あるいは同一とみなせる部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
この第3の実施例は、複写機より順次排出される用紙Pを仕分け、用紙揃えを行う用紙処理装置であり、図5に示すように、搬送ジャム時の搬送部開放のため装置、つまり搬送部23全体が動き、ジャム紙を取り除き、搬送部23を閉じた直後、揃え棒4を1回又は数回動かす。この第3の実施例では、前述の搬送部23開放後の揃え棒4の揺動のスピードを通常のソーティング時の揺動に対して遅くしてある。即ち、前述したように、ジャム取り後、搬送部23を閉じた直後、揃え棒4の揺動を1回又は数回行ないジャム取り時、ズレた用紙Pを元の揃った状態に戻す。
この時は、通常のソーティング中の用紙揃えのように1枚の用紙Pに対して揃え棒4を揺動させれば良いわけではなく、積装された全体の用紙束Pがズレる可能性がある。ところで、通常のソーティング(1枚毎の揃え)の揺動は、高速のコピースピードに対応するため、揃え棒4の揺動も高速に行なう。この揺動の駆動にはステッピングモータ6を用いているため、その時の発生トルクも小さいが、1枚を揺動するには十分である。しかし、ジャム後、全体の用紙Pを元に戻すための揺動にはそれだけ大きなトルクが必要となる。
ステッピングモータ6の特性として、図7に示すように低速では大きなトルクが発生する。この時はソーティングを行っているわけでないので低速で動作させても支障はなく、この時のみ通常のソーティング時より低速で揺動を行う。
又、揺動を行う用紙揃え棒4の支持部21には、揺動装置の位置バラツキを吸収するためのクッション材(スポンジ、スプリング等)22が用いられている。1枚の用紙Pの揺動のときに比べ、用紙P全体の揺動を行う時は、用紙P全体の重みによりクッション材22が変形し、十分に揺動できない。そのため、クッション材22が変形しても用紙P全体を押せるよう、この時の揺動量をクッション材22の厚み分、余分に揺動してやる必要がある。よって、開放部23を閉じた後、通常のソーティング時より低いスピードで移動量も3〜7mm余分にして揃え棒4の揺動を1回〜数回行う。
【0014】
次に第3の実施例の動作について図8を参照して説明する。
この揺動チェック動作において、ステップS1でドア(開放部23)開放後か否かを判定し、NOであれば通常のソーティングであるので、ステッピングモータ6を高速の500ppsで駆動し、移動量をAmmに制御し(ステップS2,S3)、揃え棒4の揺動をスタートする(ステップS4)。一方、ステップS1でYESであれば、ジャム後の揺動であるので、ステッピングモータ6を低速の150ppsで駆動し、移動量を通常より5mm多く制御し(ステップS5,S6)、揃え棒4の揺動をスタートする(ステップS4)。
【0015】
前記第3の実施例にあっては、ジャム処理時に発生する用紙Pの乱れを特別な機構を追加せずとも、制御により元の揃った状態にすることができる。
また、大きなトルクのモータを使用せずとも、用紙P全体を動かすジャム後揺動が行なえる。
また、ジャム後揺動の移動量を大きくする制御のみで、特別な機構(クッション部を固定するなど)を追加せずとも用紙P全体を動かすジャム後、揺動を行なえる。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、排出される用紙のサイズが大小異なっても用紙の排紙完了から揃え部材が用紙の端面に接触するまでの時間を略一定とすることができ、高速かつ安定した揃えを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の用紙処理装置全体を示す斜視模式図である。
【図2】本発明の第1の実施例の用紙処理装置のタイミングチャートである。
【図3】本発明の第2の実施例で小サイズ用紙の揃え示す説明図である。
【図4】本発明の第2の実施例で、揃え可能な用紙の揃えを示す説明図である。
【図5】本発明の第3の実施例で、ジャム取りのめに開放した状態を示す斜視図である。
【図6】本発明の第3の実施例の要部の概要を示す説明図である。
【図7】本発明の第3の実施例のステッピングモータの特性図である。
【図8】本発明の第3の実施例の揺動チェックのフローチャートである。
【図9】従来の用紙処理装置を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ビン
2 フェンス
4 揃え棒
6 ステッピングモータ
11 CPU
20 ビン切欠部
Claims (1)
- 順次排出される用紙を揃える用紙処理装置において、
揃え部材が用紙の排出毎に、ホームポジション位置から動作する用紙揃え装置を有し、
用紙の排出完了から前記揃え部材が用紙の端面に接触するまでの時間を略一定とすべく、排出される用紙のサイズに応じて、前記揃え部材のホームポジション位置からの移動開始タイミングを用紙の排出完了に対して変更することを特徴とする用紙処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33934091A JP3570731B2 (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | 用紙処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33934091A JP3570731B2 (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | 用紙処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH05155508A JPH05155508A (ja) | 1993-06-22 |
JP3570731B2 true JP3570731B2 (ja) | 2004-09-29 |
Family
ID=18326527
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33934091A Expired - Lifetime JP3570731B2 (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | 用紙処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3570731B2 (ja) |
-
1991
- 1991-11-29 JP JP33934091A patent/JP3570731B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05155508A (ja) | 1993-06-22 |
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