JP4296908B2 - 触媒体およびその製造方法 - Google Patents

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本発明は、ナノメートルオーダの基粒子の表面に触媒金属を配置してなるナノ複合触媒粒子を、メソポーラス多孔体の細孔内に担持させてなる触媒体およびその製造方法に関し、たとえば、自動車排気浄化用使用する触媒に適用することができる。
例えば、自動車の排ガス等に含まれるHC、CO、NOx等の有害成分を浄化するための触媒としては、Pt、Pd、Rh等の貴金属が使用されている。これらの触媒用貴金属は、排ガスとの接触面積を高めるために、粒子として、アルミナ等の担体の表面に担持され、有害成分を浄化している。
近年、自動車等の排出ガス規制は、さらに厳しくなる一方であり、排ガス浄化用触媒には、有害成分の浄化をより高効率で行うことが望まれている。
同様に、燃料電池用の触媒(例えば、水素と酸素との反応やメタノール改質等の触媒)、環境浄化用の触媒においても、さらに浄化性能、機能を向上させる必要があり、より高活性な触媒の開発が期待されている。
貴金属触媒の効率向上対策の一つとして、貴金属粒子を微粒子化して、有害成分等との接触面積を大きくするために、接触面積の大きいナノメートルオーダの貴金属粒子の開発が進んでおり、その一つとして、より高活性であり且つ複数種類の物質に対して活性を示し、同時に少量で効果的に浄化させることのできる触媒粒子が提案されている(特許文献1参照)。
このものは、ナノメートルオーダの平均粒子径(一次粒子径)を持つ一種の単体微粒子または二種以上の固溶体微粒子である基粒子と、この基粒子の表面の少なくとも一部を被覆するように配置された触媒金属と、よりなる触媒粒子、すなわちナノ複合触媒粒子を提供するものである。
このようなナノ複合触媒粒子によれば、ナノメートルオーダの基粒子の表面に触媒金属を配置するというナノメートルオーダでの立体構造を有しているため、比表面積が大きく、高い触媒活性を実現することができる。
しかしながら、実際に上記ナノ複合触媒粒子を用いて排ガスを浄化しようとする際、従来の担持方法では、担体に対してナノ複合触媒粒子を分散性よく担持させることができず、ナノ複合触媒粒子の持つ本来の性能を出し切ることができない。このことは、具体的には次のようなことである。
一般に用いられるコージェライト製のモノリス担持触媒においては、モノリス壁の深部に入り込んだ触媒は機能しない。そのため、モノリス内部への触媒の浸透を防止するために、担体であるモノリスの表面にコージェライトの細孔径より大きいアルミナ粒子などの触媒基材を担持し、そのアルミナ粒子の表面および細孔内に触媒を固定するようにしている。
しかるに、例えば触媒基材としてγアルミナを用いてナノ複合触媒粒子を担持させる場合、このγアルミナの細孔が非常に小さいため(通常5nm以下)、ナノ複合触媒粒子は細孔内部に入らず、γアルミナ粒子間の空隙に凝集してしまう。
このγアルミナ粒子間の空隙に凝集した凝集体において、その内部の触媒粒子は排気ガス成分と接触することが非常に困難となる。すると、活性点数の減少やガス拡散の悪化により、結果的に、浄化開始温度の上昇や最大浄化率への到達時間の遅延などの性能低下を引き起こす。
これらの原因は、上記したγアルミナなどの従来の一般的な触媒基材が、ナノ複合触媒粒子を十分に分散性よく担持できうる細孔径と、単位重量あたりの細孔容積とを持っていないことに起因する。
上述のような背景において、さらなる高活性化を目指し、触媒基材としてメソポーラス多孔体の適用が検討されている。このメソポーラス多孔体は、細孔径が5nm〜50nm程度のもので、ナノ複合触媒粒子を分散性よく担持できるだけの大きな細孔径と、大きな単位重量あたりの細孔容積を持つものである。
例えば、メソポーラス多孔体を適用したものとしては、メソポーラスシリカの細孔内部にCe−Zr複合酸化物および触媒金属としての貴金属成分を担持する手法が提案されている(特許文献2参照)。
特開2003−80077号公報 特開2001−224962号公報
しかしながら、上記特許文献2に記載されている手法では、Ce−Zr複合酸化物はメソポーラスシリカの細孔内部に層状に担持され、この層状の酸化物の上に触媒金属が配置された形となっており、ナノメートルオーダでの立体構造を有する上記ナノ複合触媒粒子の形態にはなっていない。
そのため、上記特許文献2に記載されている手法では、上記特許文献1に記載されているナノ複合触媒粒子の持つ特異的な高活性を実現できるものではない。
そこで、本発明は上記問題に鑑み、ナノ複合触媒粒子が、触媒基材としてのメソポーラス多孔体に対して分散性よく効率的に担持された触媒体およびそのような触媒体を適切に製造する製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項に記載の発明では、径が10nm以上50nm未満の細孔(11)を持つメソポーラス多孔体(10)と、一種の単体微粒子または二種以上の固溶体粒子であって1nm〜50nm且つメソポーラス多孔体(10)の細孔径よりも小さい平均粒子径を持つ基粒子(21)およびこの基粒子(21)の表面に配置された触媒金属(22)からなる触媒粒子(20)とを備え、触媒粒子(20)が、メソポーラス多孔体(10)の細孔(11)内に配置されてなり、自動車の排気の浄化に用いられる触媒体の製造方法であって、次のような工程を有することを特徴とするものである。
すなわち、本発明の製造方法では、基粒子(21)またはその原料および触媒金属(22)のイオンを含む水溶液と、有機溶媒と、界面活性剤とを混合することにより、逆ミセルの状態を形成した混合液を作製し、混合液を、メソポーラス多孔体(10)の細孔(11)内に含浸させた後、メソポーラス多孔体(10)を乾燥して焼成することを特徴としている。
それによれば、径が10nm以上50nm未満の細孔(11)を持つメソポーラス多孔体(10)と、一種の単体微粒子または二種以上の固溶体微粒子であって1nm〜50nm且つメソポーラス多孔体(10)の細孔径よりも小さい平均粒子径を持つ基粒子(21)およびこの基粒子(21)の表面に配置された触媒金属(22)からなる触媒粒子(20)とを備え、触媒粒子(20)が、メソポーラス多孔体(10)の細孔(11)内に配置されてなり、自動車の排気の浄化に用いられる触媒体を適切に製造することのできる触媒体の製造方法が提供される。このような触媒体は、実験的に見出されたものであり、それによれば、触媒粒子(20)すなわちナノ複合触媒粒子が、触媒基材としてのメソポーラス多孔体(11)に対して分散性よく効率的に担持された触媒体を提供することができる。
また、請求項に記載の発明では、請求項に記載の触媒体の製造方法において、触媒粒子(20)の基粒子(21)として、酸素吸蔵放出機能を有するものを用いることを特徴としている。
また、請求項に記載の発明では、請求項または請求項に記載の触媒体の製造方法において、触媒粒子(20)の基粒子(21)として、平均粒子径がメソポーラス多孔体(10)の細孔径の80%以下であるものを用いることを特徴としている。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る触媒体C1の概略構成を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は断面図である。図2は、本実施形態に係るナノ複合触媒粒子としての触媒粒子20の模式的な構成を示す図である。
図1において、触媒基材としてのメソポーラス多孔体10は、径が5nm以上50nm未満の細孔11を持つものである。図1(a)に示される例では、細孔11は六角形の穴形状を有している。
細孔11の直径を5nm以上と大きくすることで、細孔11内におけるガスの拡散、とりわけC数の大きな炭化水素のような大きい分子の拡散効率を上げ、浄化性能を向上することが可能となる。
このメソポーラス多孔体10は金属酸化物からなり、この金属酸化物を構成する金属としては、具体的にはCe、Zr、Al、Ti、Si、Mg、W、Fe、Sr、Yから選ばれる一種の単体、または二種以上の固溶体が挙げられる。
このようなメソポーラス多孔体10において、二種以上の固溶体の性状、組成比などは特に限定されるものではなく、温度特性、耐久特性などの触媒としての浄化性能が向上するような組成であれば良い。
ここで、触媒基材としてのメソポーラス多孔体10は、担体であるコージェライト製のモノリスに担持されるとともに、後述する触媒粒子20を担持するものである。そのため、メソポーラス多孔体10として、シリカ(SiO2)を用いた場合、シリカは、Ce−Zr固溶体などの酸素吸蔵放出機能を有する触媒粒子20やコージェライトとの結合性がよいため、耐熱性が良好な触媒体を実現することができ、好ましい。
そして、図1および図2に示されるように、メソポーラス多孔体10の細孔11内には、基粒子21の表面に触媒金属22を配置してなる上記触媒粒子20が密着して配置されている。
この触媒粒子20において、基粒子21は、一種の単体微粒子または二種以上の固溶体微粒子からなるものである。また。基粒子21の平均粒子径(一次粒子径は、ナノメートルオーダであって、且つメソポーラス多孔体10の細孔径よりも小さいものである。
ここで、基粒子21として、一種の単体微粒子とは、一種のセラミックや金属等の元素または化合物よりなる微粒子のことであり、二種以上の固溶体微粒子とは、二種以上のセラミックや金属等の元素または化合物が固溶体となっている微粒子のことである。
また、本実施形態において、基粒子21の平均粒子径)がナノメートルオーダであるとは、50nm以下であることをいう。本実施形態では、基粒子21の平均粒子径は、1nm〜50nm程度のものであり、メソポーラス多孔体10の細孔11の直径よりも小さいものである。たとえば、基粒子21の平均粒子径は細孔11の直径の80%以下程度小さいものとする。
このような基粒子21としては、金属酸化物、金属炭化物および炭素材料から選ばれたものよりなるものにできる。
具体的に、金属酸化物としては、Ce、Zr、Al、Ti、Si、Mg、W、Fe、Sr、Yの酸化物およびそれらの誘導体から選ばれる一種の単体、または二種以上の固溶体を採用することができ、金属炭化物としては、SiCまたはその誘導体を採用することができ、炭素材料としては、グラファイトを採用することができる。
これらのなかでも、自動車の排ガス浄化用触媒などに適用するためには、基粒子21としては、Ce−Zr固溶体や酸化セリア(CeO2)などの酸素吸蔵放出機能を含むものからなることが好ましい。
このようなナノメートルオーダの微粒子である基粒子21の作製方法としては、特に限定されるものではないが、共沈法、ゾルゲル法、水熱合成法、メッキ法、大気圧プラズマ法、真空蒸発法などがあげられる。
また、二種以上の固溶体の性状、組成比なども特に限定されるものではなく、温度特性、耐久特性などの浄化性能を向上させるために、これら二種以上の固溶体の性状、組成比等を適宜調整すればよい。
そして、図1および図2に示されるように、触媒粒子20においては、基粒子21の表面に触媒金属22が配置されている。
この触媒金属22は、基粒子21の表面の少なくとも一部を被覆する一種以上の金属またはそれらの誘導体からなるものである。ここで、限定するものはないが、一種以上の金属またはそれらの誘導体としては、触媒機能を持つ貴金属または金属酸化物等を用いることができる。
具体的に、触媒金属22を構成する貴金属または金属酸化物としては、Pt、Pd、Rh、Ir、Ru、Au、Ag、Re、Os、Co、Ni、Fe、Cu、Mn、Cr、V、Mo、Wから選ばれる一種以上の単体、または二種以上の固溶体が挙げられる。
そして、これら一種以上の金属またはそれらの誘導体からなる触媒金属22は、基粒子21の表面に付着したり、1または複数の原子層からなる被覆層として基粒子21の表面に付着している。
図2に示される例では、基粒子21の表面の少なくとも一部に、表面被覆層としての触媒22が形成されたものとしている。この表面被覆層としての触媒金属22は、基粒子21の表面を1〜30原子層の厚さにて被覆する1種以上の貴金属または貴金属酸化物からなるものとすることができる。
具体的に、触媒金属22がこのような表面被覆層を形成する場合、当該表面被覆層として、特に、Pt、Rh、Pd、Au、Ag、Ru等の貴金属、およびそれらの貴金属酸化物から選ばれる一種以上の単体、または、二種以上の固溶体からなるものを採用することができる。
この1〜30原子層レベルの表面被覆層は、非常に織密で結晶性が高く、格子欠陥がなく、不純物が少ない層を示すが、当該表面被覆層を構成する一種以上の貴金属または貴金属酸化物の純度が99%以上であることが好ましい。このような表面被覆層の性状や純度は、TEM像や元素分析法等で確認することができる。
このように、本実施形態の触媒粒子20は、ナノメートルオーダの基粒子21上に超微粒子または被覆層からなる触媒金属22を形成させてなるものであり、上記特許文献1に記載されているものと同様なナノ複合触媒粒子として構成され、高活性な触媒粒子を実現するものである。
また、上記特許文献1に記載のナノ複合触媒粒子と同様に、本実施形態の触媒粒子20においても、基粒子21も触媒活性を持つものにすることができ、それによって、基粒子21と触媒金属22とを、互いに異なる物質に対して触媒活性を示すものになるように選択することができる。そのため、一種の触媒粒子20によって複数種類の物質に対して活性を示すことができる。
このように、本実施形態によれば、径が5nm以上50nm未満の細孔11を持つメソポーラス多孔体10と、一種の単体微粒子または二種以上の固溶体微粒子であってナノメートルオーダ且つメソポーラス多孔体10の細孔径よりも小さい平均粒子径を持つ基粒子21およびこの基粒子21の表面に配置された触媒金属22からなる触媒粒子20とを備え、触媒粒子20が、メソポーラス多孔体10の細孔11内に配置されてなることを特徴とする触媒体C1が提供される。
それによれば、本実施形態の触媒粒子20すなわちナノ複合触媒粒子が、触媒基材としてのメソポーラス多孔体に対して分散性よく効率的に担持された触媒体C1を提供することができる。
次に、本実施形態の触媒体C1の製造方法について、図3(a)〜(d)を参照して説明する。図3は、本製造方法において、製造途中における各種の状態を模式的に示す図である。
本製造方法では、基粒子21かまたは基粒子21の原料と触媒金属22のイオンとを含む水溶液を作製する。ここでは、この水溶液を触媒粒子用水溶液ということにする。
ここで、具体的には、基粒子21かまたは基粒子21の原料として、たとえば一種の単体微粒子または二種以上の固溶体微粒子を水に分散させた分散液を作る。一方、触媒金属22のイオンを含む水溶液として、たとえば塩化白金酸水溶液や塩化ロジウム水溶液などの貴金属または貴金属酸化物の前駆体としての貴金属塩水溶液を用いる。
そして、この分散液と、触媒金属22のイオンを含む水溶液とを混合することにより、触媒粒子用水溶液を調製する。ここにおいて、各液や液中の含有物質の混合比は適宜調製する。
そして、作製された触媒粒子用水溶液と、有機溶媒と、界面活性剤とを混合し、混合液を作製する。有機溶媒としては、オクタン、ヘプタン、ヘキサン等を用いることができ、界面活性剤としては、通常のものを採用することができる。
すると、作製された上記混合液においては、逆ミセルの状態が形成される。この逆ミセルとは、有機溶媒中に界面活性剤を投入し、しかる後に、水媒系を滴下、攪拌することにより、有機溶媒中において界面活性剤で包まれて発生する非常に微小な水媒系の微粒子である。
模式的には、図3(a)に示されるように、上記混合液において、有機溶媒100中にて水泡110の回りを界面活性剤120が取り囲んでおり、この界面活性剤120で取り囲まれて形成された水泡110が逆ミセルM1である。そして、この水泡110の中には基粒子21および触媒金属22のイオン22aが存在している。
この逆ミセルM1の直径としては、5nm以下が望ましいが、触媒基材として細孔直径が5nmより大きいメソポーラス多孔体10を使用する場合においては、特にこれに限定するものではない。また有機溶媒と界面活性剤とは、安定した逆ミセルM1を形成できるものならば何でも良く、特に限定されるものではない。
次に、本製造方法においては、メソポーラス多孔体10を上記混合液に浸漬させる等により、混合液をメソポーラス多孔体10の細孔11内に含浸させる。この状態が図3(b)に示される。
図3(b)に示されるように、この混合液がメソポーラス多孔体10の細孔11内に含浸した状態では、逆ミセルM1が、メソポーラス多孔体10の細孔11内に有機溶媒100とともに、分散して存在していると考えられる。
ここで、上記逆ミセルM1が形成された混合液にメソポーラス多孔体10を投入する際、細孔11内への逆ミセルM1の拡散を容易にするため、当該混合液およびメソポーラス多孔体10を入れた容器に100kHz以下の超音波を照射するとよい。
次に、メソポーラス多孔体10を乾燥することにより、有機溶媒100を気化させて飛ばす。このとき、図3(c)に示されるように、個々の逆ミセルM1は界面活性剤120で包まれているため、逆ミセルM1同士の凝集は発生せず、個々の逆ミセルM1が細孔11内に、分散性よく配置されると考えられる。
次に、メソポーラス多孔体10を焼成することにより、界面活性剤120を気化させて飛ばす。それにより、図3(d)に示されるように、基粒子21の表面に触媒金属22が配置されてなる触媒粒子20が、細孔11内に、分散性よく担持された形となる。この状態は、実際に、TEM(透過型電子顕微鏡)観察により確認している。
こうして、触媒粒子用水溶液の作製、触媒粒子用水溶液のメソポーラス多孔体10への含浸、有機溶媒100の乾燥、焼成といった各工程を経て、本実施形態の触媒体C1が製造される。
このように、本実施形態の製造方法によれば、上記メソポーラス多孔体10の細孔11内に、上記基粒子21およびこの基粒子21の表面に配置された触媒金属22からなる触媒粒子20が、配置されてなる触媒体C1の製造方法であって、基粒子21またはその原料および触媒金属22のイオンを含む水溶液と、有機溶媒と、界面活性剤とを混合することにより、逆ミセルの状態を形成した混合液を作製し、混合液を、メソポーラス多孔体10の細孔11内に含浸させた後、メソポーラス多孔体10を乾燥して焼成することを特徴とする触媒体の製造方法が提供される。
それによれば、本実施形態の触媒体C1を適切に製造することのできる触媒体の製造方法が提供される。
なお、この製造方法においても、触媒粒子20の基粒子21として、酸素吸蔵放出機能を有するものを用いることができること、および、平均粒子径がメソポーラス多孔体10の細孔径の80%以下であるものを用いることができることは、上述した通りである。
以下に、本発明による触媒体の実施例を比較例とともに説明する。これら実施例は、本発明を創出するに至った実験的な根拠にもなるものである。
なお、本発明で対象としている触媒体は、メソポーラス多孔体を触媒基材として、この細孔内にナノ複合触媒粒子を分散性よく担持させてなる複合体であり、排ガス浄化用、環境浄化用、燃料電池用など幅広く多くの分野で適用可能であり、実施例に限定されないことは言うまでもない。
メソポーラス多孔体として平均粒径10μm、細孔直径5nmのメソポーラスシリカを用いた。基粒子として、酸素吸蔵放出機能を有する二種以上の固溶体微粒子である直径約2nmのCe−Zr酸化物固溶体を用い、これを純水に分散させた。
次に、触媒金属のイオンを含む水溶液として、二種以上の貴金属前駆体としての塩化白金酸水溶液および塩化ロジウム水溶液を用い、これに上記分散液を混合し、触媒粒子用水溶液を作製した。
二種以上の固溶体微粒子として直径約2nmのCe−Zr酸化物固溶体を選ぶことにより、CeとメソポーラスシリカのSiとが強固に結合し、Ce−Zr酸化物固溶体の熱によるメソポーラスシリカ上でのシンタリング(焼結による凝集や粗粒化など)を抑制することができる。
上記触媒粒子用水溶液を、それぞれ有機溶媒であるオクタンに界面活性剤であるAOT(正式名:Aerosol OT:スルホこはく酸ジオクチルナトリウム)を溶解させた混合有機溶液中に滴下・攪拌することにより逆ミセルを生じさせた。なお、AOTの構造式は次の化学式1に示される。
Figure 0004296908
続いて、逆ミセル状態が形成された混合液に、メソポーラスシリカを投入して、周波数が23kHzの超音波を2時間照射させた後、遠心分離機を用いてメソポーラスシリカ粒子外周の洗浄を行い、120℃で3時間乾燥した後、500℃で2時間焼成を行った。なお、上記洗浄に際しては逆ミセル形成時に使用した有機溶媒を用いると良い。
これにより、メソポーラスシリカの細孔内に、基粒子としてのCe−Zr酸化物固溶体の表面に触媒金属としてのPt/Rhが配置されてなる触媒粒子、すなわち、Ce−Zr酸化物固溶体/Pt/Rhのナノ複合触媒粒子を担持させた。
このナノ複合触媒粒子が担持されたメソポーラスシリカ複合体を、2時間、ボールミルを用いて直径4μm程度の粉末となるまで粉砕しスラリーとした。
そして、このメソポーラスシリカ複合体のスラリーに、コージェライト製モノリス担体を含浸させ、120℃で2時間乾燥した後、500℃で2時間焼成することにより、当該モノリス担体上に50g/Lの担持量にて担持させた。
上記実施例1において、メソポーラス多孔体として細孔直径10nmのメソポーラスシリカを用い、メソポーラス多孔体の細孔径を実施例1よりも大きくした。このように、細孔直径10nmのメソポーラスシリカを用いることで細孔内へのガス拡散がより良好となり、浄化性能が向上する。
上記実施例2において、Ce−Zr酸化物固溶体/Pt/Rhのナノ複合触媒粒子が担持されたメソポーラスシリカの複合体のモノリスへの担持量を10g/Lとし、当該担持量を少なくした。
モノリスへの担持量を10g/Lとすることにより、上記実施例2の場合より、モノリスにおける担持層が薄くなり、よりガス拡散が良好となる。ただし、メソポーラスシリカの単位量あたりのPt/Rhの担持量は、上記実施例1と同様となるように、Pt/Rh溶液の濃度を調整した。
上記実施例3において、メソポーラス多孔体として細孔直径10nmのメソポーラスジルコニアを用い、メソポーラス多孔体の材質を変更した。メソポーラスジルコニアを用いることにより、メソポーラシリカを用いた場合よりも、触媒基材自体の水熱耐久性が向上する。
上記実施例3において、基粒子として二種以上の固溶体微粒子である直径約2nmのCe−Zr−Fe固溶体を用い、基粒子の材質を変更した。Ce−Zr−Fe固溶体を用いることにより、触媒金属であるPtが、Fe上に強固に結合し、Ptの熱による基粒子上でのシンタリングを抑制することができる。
上記実施例3において、基粒子としての二種以上の固溶体微粒子として、平均粒子径約2nmの粒子が8nmまで凝集したCe−Zr酸化物固溶体を用い、基粒子の平均粒子径を大きいものとした。本凝集粒子を基粒子として用いると、酸素吸蔵材である基粒子の表面積が低下し、酸素吸蔵能力が若干低下する。
上記実施例3において、界面活性剤として、次の化学式2に示されるような、Polyoxyethylene−nonylphenyl−etherを用い、界面活性剤を変更した。
Figure 0004296908
この界面活性剤は、上記化学式1に示される界面活性剤におけるNaのように、分子中に触媒毒となる金属を含んでいないため、特にHC(ハイドロカーボン)最大浄化性能が向上する。
(比較例1)
本比較例は、上記実施例1において、逆ミセル状態を用いないでナノ複合触媒粒子のメソポーラスシリカへの担持を行った。
すなわち、基粒子としての直径約2nmのCe−Zr酸化物固溶体と触媒金属のイオンを含む水溶液としての塩化白金酸水溶液および塩化ロジウム水溶液との混合溶液を作製し、これに直接、メソポーラスシリカを投入して周波数が23kHzの超音波を2時間照射させた。
その後、遠心分離にてメソポーラスシリカの水洗を行い、120℃で3時間乾燥した後、500℃で2時間焼成することにより、メソポーラスシリカの細孔内にCe−Zr酸化物固溶体/Pt/Rhのナノ複合触媒粒子を担持させた。
このナノ複合触媒粒子が担持されたメソポーラスシリカ複合体を、ボールミルを用いて直径4μm程度の粉末となるまで粉砕し、コージェライト製モノリス担体に含浸、120℃で2時間乾燥した後、500℃で2時間焼成することにより、当該モノリス担体上に50g/Lの担持量にて担持させた。
(浄化性能評価)
φ30mm×長さ25mmのモノリスを用いて上記各実施例および比較例の触媒体を作製し、モデルガスによって各触媒体の浄化性能を評価した。
ここで、モデルガスとしては、ガスの組成がCO=0.7%、THC=1650ppm、NO=2500ppm、CO2=14.5%、O2=0.8%、H2O=10%、窒素バランスのものを用いた。
評価した特性は、「浄化開始温度」、「浄化性能の立上がり」、「HC最大浄化率」の三つとした。
浄化率は、触媒の温度に依存し、触媒温度の上昇に伴って大きくなる。この触媒温度−浄化率の特性を示す曲線(温度−浄化率特性曲線)において、浄化が始まる触媒温度(つまり浄化率が0でなくなる温度)が、「浄化開始温度」である。この浄化開始温度は低い方が低温活性に優れ好ましい。
また、温度−浄化率特性曲線における浄化開始温度からの浄化率の立ち上がりの急峻度合が、「浄化性能の立上がり」であり、この浄化性能の立上がりは、急峻なほど好ましい。また、温度−浄化率特性曲線における浄化率の最大値が「HC最大浄化率」であり、このHC最大浄化率は大きいほど、好ましい。
また、これら評価特性は、初期性能だけでなく、触媒体の耐熱性をはかるために、空気雰囲気における熱処理後、および、水熱処理後においても調査した。ここで、空気雰囲気における熱処理は、空気中で800℃、5時間行い、水熱処理は、空気に10%の水を加えた雰囲気で800℃、5時間行った。
上記各実施例および比較例の触媒体について、上記の要領によって浄化性能を評価した結果を表1に示す。
表1中、各評価特性は、◎、○、△、×の順に優れていることを示し、これら優劣の相違は各例間の相対的な比較によるものである。なお、表1では、「浄化開始温度」は単に「開始温度」、「浄化性能の立上がり」は単に「立上がり」、「HC最大浄化率」は単に「最大浄化率」と表してある。
Figure 0004296908
この表1に示される結果から、次のようなことが言える。
逆ミセルを用いない比較例1に対し、実施例1〜7は低温活性、浄化性能率の立上がり、HC最大浄化率ともに良好である。
また、実施例2は実施例1と比較してメソポーラスシリカの細孔径が大きいため、細孔内へのガス拡散が良好であり、浄化性能の立上りがシャープであり、優れている。
また、実施例3は実施例2と比較して、モノリス上に形成されるメソポーラスシリカ複合体からなる触媒担持層が薄いため、さらにガス拡散が良好であり、浄化性能の立上がりがシャープであり、優れている。
また、実施例4は実施例3と比較して、メソポーラス多孔体としてメソポーラスシリカよりも熱に強いメソポーラスジルコニアを用いているため、水熱耐久後の性能が優れている。
また、実施例5は実施例3と比較して、基粒子としてCe−Zr−Fe固溶体を用い、触媒金属であるPtをFe上に強固に結合させることで、触媒金属の基粒子上でのシンタリングを抑制しているため、熱耐久性が優れている。
また、実施例6は実施例3t比較して、酸素吸蔵材である基粒子の表面積が低下したものであるため、触媒金属であるPtのシンタリングによる浄化開始温度の上昇すなわち低温活性の悪化が生じている。
また、実施例7は実施例3t比較して、界面活性剤として触媒毒となるNaが存在しないものを用いたため、最大浄化性能が良好である。
以上述べてきたように、本発明は、ナノメートルオーダの基粒子の表面に触媒金属を配置してなるナノ複合触媒粒子を、メソポーラス多孔体の細孔内に分散性よく効率的に担持された担持させてなる触媒体を提供するものである。
そして、そのような触媒体は、上述した逆ミセルを利用した製造方法により適切に製造されるものである。つまり、本発明の製造方法によれば、少ない貴金属量でも高い浄化活性をもち、かつ排ガスのガス拡散が良好で早期活性の良好な触媒体を作製することができる。
本発明の実施形態に係る触媒体の概略構成を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は断面図である。 本発明の実施形態に係るナノ複合触媒粒子としての触媒粒子の模式的な構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る触媒体の製造方法において製造途中における各種の状態を模式的に示す図である。
符号の説明
10…メソポーラス多孔体、11…細孔、20…触媒粒子、21…基粒子、
22…触媒金属。

Claims (3)

  1. 径が10nm以上50nm未満の細孔(11)を持つメソポーラス多孔体(10)と、
    一種の単体微粒子または二種以上の固溶体粒子であって1nm〜50nm且つ前記メソポーラス多孔体(10)の細孔径よりも小さい平均粒子径を持つ基粒子(21)およびこの基粒子(21)の表面に配置された触媒金属(22)からなる触媒粒子(20)とを備え、
    前記触媒粒子(20)が、前記メソポーラス多孔体(10)の細孔(11)内に配置されてなり、自動車の排気の浄化に用いられる触媒体の製造方法であって、
    前記基粒子(21)またはその原料および前記触媒金属(22)のイオンを含む水溶液と、有機溶媒と、界面活性剤とを混合することにより、逆ミセルの状態を形成した混合液を作製し、
    前記混合液を、前記メソポーラス多孔体(10)の細孔(11)内に含浸させた後、前記メソポーラス多孔体(10)を乾燥して焼成することを特徴とする触媒体の製造方法。
  2. 前記触媒粒子(20)の前記基粒子(21)として、酸素吸蔵放出機能を有するものを用いることを特徴とする請求項に記載の触媒体の製造方法。
  3. 前記触媒粒子(20)の前記基粒子(21)として、平均粒子径が前記メソポーラス多孔体(10)の細孔径の80%以下であるものを用いることを特徴とする請求項またはに記載の触媒体の製造方法。
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