JP4293953B2 - 静電荷像現像用液体トナー - Google Patents
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Description
(1)導電性金属粒子を熱溶融性樹脂で被覆し、その外壁の表面に荷電制御剤の粉末が固着した構造を有する配線基板用荷電性粉末(特許文献1:特開平4−237062号公報)。
(2)有機アルミニウム化合物、金属粉末、荷電制御剤とが樹脂バインダー中に分散した回路印刷用帯電性粒子(特許文献2:特開平4−237063号公報)。
(3)温度・圧力で軟化しない樹脂中に金属粉末、荷電制御剤を分散し、その粒子を温度で軟化する樹脂で被覆した印刷用帯電粒子(特許文献3:特開平4−237064号公報)。
(4)特定の装置を用い荷電性粒子の選別を行なう。これの使用によれば低抵抗で高密度な回路がつくられる(特許文献4:特開平4−237065号公報)。
(5)導電性金属粉と樹脂と電荷制御剤とを熱溶融混練および粉砕をそれぞれ1回以上行なって第1の粉末を得る工程と、第1の粉末を再混練した後、粉砕、分散して第2の粉末を得る工程とからなる配線基板用荷電性粉末の製法(特許文献5:特開平4−237066号公報)。
(6)樹脂及び金属塩化物を主成分とする活性材からなるトナーを用いて基材に配線パターンを転写形成する(特許文献6:特開昭54−126958号公報)。
(7)樹脂及び金属塩化物を主成分とする活性材からなるトナーで基板に配線パターンを転写後、その配線パターンにメッキ処理を施して回路基板を製造する(特許文献7:特開昭54−126959号公報)。
(8)アルカリ水溶液に有機溶媒を0.05〜1.0重量%添加してなる1,2−キノンジアジド系放射線感応用現像液を使用する。このものは集積回路作成工程におけるホトレジストとして有効である(特許文献8:特開昭60−158461号公報)。
(9)導電性金属粉を、接着剤を塗布したフレキシブルプリント基板上に転写してプリント基板の製造する(特許文献9:特開昭63−88893号公報)。
(10)湿式電子写真法により回路パターンを作成する(特許文献10:特開2002−151828号公報)。
従来のプラスチック基板やセラミックス基板は、電子写真方式における転写工程でトナー画像が良好に転写せず、配線回路の欠陥を生し導通不良になる等問題があり、加えて、解像度も低く混線も生じるものであった。
また、(10)に記載の方法は形成された画像を焼成させる必要があり、紙やプラスチック基盤への対応は困難であった。
また本発明のさらなる目的は、それらの技術を用いて電子写真方式による配線パターン作成に用いた場合、導通不良を起こさず配線回路の解像度が高く複雑な電気回路を忠実に再現することである。
また、上記課題は、本発明の(2)「該着色剤の微粉末がフラッシング処理されていることを特徴とする前記第(1)項記載の静電荷像現像用液体トナー」、
(3)「樹脂と着色剤の含有量が10重量%以上であることを特徴とする前記第(1)項又は第(2)項に記載の静電荷像現像用液体トナー」により達成される。
また、(4)「該着色剤が白金、ニッケル、金、銅の少なくとも1種を0.1〜3重量%含むことを特徴とする前記第(1)項に記載の静電荷像現像用液体トナー」
(5)「担体液が脂肪族炭化水素、シリコーンオイル、流動パラフィン、ポリアルファオレフィンの少なくとも1種であることを特徴とする前記第(1)乃至第(4)の何れかに記載の静電荷像現像用液体トナー」、
(6)「粘度が100mPa・s以上であることを特徴とする前記第(1)乃至第(5)の何れかに記載の静電荷像現像用液体トナー」により達成される。
また、(7)「前記第(1)項乃至第(6)項の何れかに記載の静電荷像現像用液体トナーを、ローラー又はベルト上に薄層にして現像することを特徴とする画像形成方法」、
(8)「前記ローラー又はベルト上に形成したトナー層にコロナ放電を行なった後に静電潜像を現像することを特徴とする前記第(7)項に記載の画像形成方法」、
(9)「静電潜像部にプリウエット液を付着させた後、現像することを特徴とする前記第(7)項又は第(8)項に記載の画像形成方法」、
(10)「静電潜像を現像後、中間転写体にトナー像を転写し、次いで被転写部材に画像を形成させることを特徴とする前記第(7)項乃至第(9)項の何れかに記載の画像形成方法」、
(11)「静電潜像を形成する光導電体と液体トナーとの接触角がθ≧30°であることを特徴とする前記第(7)項乃至第(10)項の何れかに記載の画像形成方法」により達成される。
また、(12)「インクジェット用インキにおいて、該インキに含有される着色剤が銀、亜鉛及びアルミニウムを主成分とし、その割合が銀75〜88重量%、亜鉛3〜20重量%、アルミニウム1〜3重量%であり、該着色剤の平均粒径が1.5〜8.5μmかつ見掛密度が1.1〜2.2g/cm3であることを特徴とするインクジェットインキ」により達成される。
また、前記着色剤が、銀、亜鉛、アルミニウムを主成分とし、さらに白金、ニッケル、金、銅の少なくとも1種を含有することにより、より優れた金属光沢画像が得られ、また、導電性が高いため配線パターン作成により好適に応用できる。
また、前記着色剤が、銀、亜鉛、アルミニウム、金、銅、白金、ニッケルの含有量が適性化されることにより、さらに優れた金属光沢画像が得られ、また、導電性が高いため配線パターン作成にさらに好適に応用できる。
また、前記着色剤がフラッシング処理されたものは、画像がシャープで金属光沢が強く、導電性が高いため優れた金属光沢画像が得られ、また、導電性が高いため配線パターン作成に応用できる。
また、着色剤と樹脂の含有量が10重量%以上であるものは、より優れた金属光沢画像が得られ、また、導電性が高いため配線パターン作成により好適に応用できる。
また、前記トナーの平均粒径が0.6〜26μmであるものは、より優れた金属光沢画像が得られ、配線パターン作成により好適に応用できる。
また、本発明は、担体液として、シリコーンオイル、流動パラフィン、ポリアルファオレフィンを用いると、優れた金属光沢画像が得られ、また、導電性が高いため配線パターン作成に応用できる。
また、前記液体トナーの粘度が100mPa以上であるものは、より優れた金属光沢画像が得られ、また、導電性が高いため配線パターン作成により好適に応用できる。
また、本発明の画像形成方法により、静電荷像現像用液体トナーをローラ又はベルト上に薄層にして現像するため、優れた金属光沢画像が得られ配線パターン作成に応用できる。
また、静電潜像部にプリウエット液を付着させた後、現像する場合は、より優れた金属光沢画像が得られ、優れた配線パターン作成に応用できる。
また、静電潜像を現像後、中間転写体にトナー像を転写し、次いで被転写部材に画像を形成させる場合は、解像度、シャープネスが向上し、優れた金属光沢画像が得られ、配線パターン作成に好適に応用できる。
また、静電潜像を形成する光導電体と液体トナーとの接触角がθ≧30°である場合は、解像度、シャープネスが向上し、優れた金属光沢画像が得られ配線パターン作成に応用できる。
また、本発明の着色剤をインクジェットインキに用いると、着色剤が銀、亜鉛、アルミニウムを主成分としているため、優れた金属光沢画像が得られ、また、導電性が高いため配線パターン作成に応用できる。
特に、トナーをローラ又はベルト上に薄層にして現像することで、トナー層が平滑になり、更に金属光沢が高まり、画像濃度の高い黄金色の印字物が得られる、配線パターン作成用に応用した場合も、通電不良を起こさず良好な配線パターンが作成できることが判明した。
で示されるビニルモノマーであって、このモノマーから得られるポリマーと前記の天然樹脂、天然樹脂変性熱硬化性樹脂を組み合わせる。
また、前記ビニルモノマーにグリシジルメタクリレート、グリシジルアクリレート、プロピレングリコールモノアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、アクリロニトリル及びメタアクリロニトリル共重合(グラフト重合を含む)させたものも有効である。
この合金の微粒子はそれぞれの合金成分を混合し、これら金属の中で最も融点の高い温度にまで加熱して溶融混練した後、冷却して又冷却しながら粉砕などの手段によって粒径が好ましくは1〜100μm、より好ましくは3〜30μm、最終的には0.5〜25μmの範囲に収まるように微細化することによって得られる。
樹脂と着色剤のトナー中に占める割合は、10重量%以上が好ましく、この割合未満では十分な濃度が得られない場合がある。
図1は矢印方向に回転する光導電体(L)(例えば有機光半導体、セレン、アモルファスシリコーン)であり、これを回転させながらコロナ帯電器(E)により光導電体に帯電させる。(F)はキャリア液をプリウエットする場合のローラである。(G)は書き込み露光部である。(K)は現像ローラでトナー容器(I)よりトナーの供給を受け、トナーローラ(J)により均一に塗布される。現像ローラ(K)上のトナー層は、必要に応じてコロナ放電部(H)により電圧が印加され、光導電体(L)上の潜像は、現像ローラ(K)により現像されて可視化される。各ローラは、金属、ゴム、プラスチック、スポンジ状、さらにワイヤーバー、グラビアローラ等の溝を有するものも使用可能である。
光導電体(L)上をクリーニングするためのクリーニングローラ(C)とクリーニングブレード(D)により残存トナーを除去し、次の作像に備える。
(着色剤微粒子例)
No.1 銀88重量% 亜鉛7重量% アルミニウム3重量% 金2重量%
(金属平均粒径3.2μm、見掛密度1.5g/cm3)
No.2 銀95重量% 亜鉛3重量% アルミニウム1重量% 銅1重量%
(金属平均粒径1.5μm、見掛密度1.1g/cm3)
No.3 銀85重量% 亜鉛10重量% アルミニウム3重量% 白金2重量%
(金属平均粒径4.5μm、見掛密度1.8g/cm3)
No.4 銀75重量% 亜鉛20重量% アルミニウム3重量% ニッケル2重量%
(金属平均粒径8.5μm、見掛密度2.2g/cm3)
No.5 No.1の合金粉末100重量部とロジン変性マレイン酸樹脂(50%トルエン溶液)500重量部をニーダーにより100℃で2時間混練後トルエンを除きフラッシング着色剤としたもの。
(金属平均粒径3.2μm、見掛密度1.5g/cm3)
No.6 No.2の合金100重量部とエチレン−酢ビ共重合体(エバフレックス210)を700重量部とをニーダーで120℃、2時間混練しフラッシング着色剤としたもの。
(金属平均粒径1.5μm、見掛密度1.1g/cm3)
以下の実施例中「部」は全て「重量部」を表わす。
サンワックス151P(三洋化成社製樹脂:軟化点:107℃) 70部
No.1の着色剤金属粉 25部
を140℃で30分間二本ロールで混練後粉砕した。
前記粉砕物 50部
ラウリルメタアクリレート/メチルメタアクリレート/メタアクリル酸/グリシジルメタアクリレート(モル比:80/10/5/5)共重合体のアイソパーH20%溶液
100部
アイソパーH 200部
をボールミルに入れて24時間分散後、さらにアイソパーHを300部加え、1時間分散し、液体トナー、すなわち、液体現像剤を作製した。
これを用いて図1の装置により現像した。
No.2の着色剤金属粉 15部
サンワックスE300(三洋化成社製樹脂:軟化点:98℃) 90部
を120℃でニーダで混練し、フラッシャーでフラッシング処理、粉砕した。
前記粉砕物 65部
ステアリルメタクリレート/メチルメタクリレート/メタクリル酸/ヒドロキシメチルメタクリレート(モル比:85/7/4/4)共重合体のアイソパーH10%溶液
150部
アイソパーH 150部
をボールミルに入れて36時間分散後、さらにアイソパーHを250部加え、1時間分散し、液体現像剤を作製した。
これを用いて、図1の装置により現像した。
No.5の着色剤金属粉 55部
ラウリルメタアクリレート/グリシジルメタアクリレート(モル比:80/20)共重合体のクリストールJ−52 20%溶液 100部
ポリオキシエチレンアルキルエーテル 2部
クリストールJ−52 300部
をボールミルに入れて24時間分散後、さらにクリストールJ−52を100部加え、1時間分散し、液体現像剤を作製した。
これを用いて図1の装置により現像した。
No.4の着色剤金属粉 100部
メチルメタクリレート−ステアリルメタクリレート共重合体 200部
脂肪族炭化水素(アイソパーH) 1000部
これらをアトライターで2時間分散し、液体現像剤を作製した。
これを用いて図1の装置により現像した。
実施例1の金属粉をアルミニウム45重量%、スズ55重量%(金属平均粒径20μm、見掛密度0.4g/cm3)を使用し、薄層現像しない従来型プロセスで現像した以外は実施例1と同様に行なった。
実施例2の金属粉を銀100%(金属平均粒0.83μm、見掛密度3.8g/cm3)を使用し、薄層現像しない従来型プロセスで現像した以外は実施例2と同様に行なった。
・解像力はタケノコチャートにより評価した。
・シャープネス、ベタ均一性、オフセットは段階見本による5段階評価した。
(ランク5:最良、ランク1:悪)
・光沢度は日本光学光沢度計により測定した。
・画像の体積抵抗はデジタルマルチメータにて計測した。
・転写率はテープ剥離法により計測した。
・転写紙は、OK特アートを使用した。
実施例2の現像剤を用い、図2の装置を使用してトナー層に3000Vコロナ放電をかけた後現像を行なったところ、表2に示したように解像度等が向上した。
実施例3の現像剤を用い、図2の装置を使用してプリウエットローラ(F)により光導電体上の潜像をシリコーンオイルKF−96 300cstでプリウエット(層厚0.5μm)して画像出しを行なったところ、表3のように画像濃度、転写率等が向上した。
実施例3の現像剤を用い、図3の中間転写体(ドラム)M(ウレタンゴム、表面フッ素処理)を装置を使用して画像出しを行なったところ、表4のように画像濃度、転写率等が向上した。
実施例3の現像剤を用い、図4の装置の光導電体にフッ素、アクリルブロック共重合体樹脂(日本油脂製モディパーF210)で撥油処理(膜厚3μm)して画像出しを行なったところ、表5のように画像濃度、転写率等が向上した。現像液との接触角は45°であった。
No.2の着色剤金属粉 20部
フェノール樹脂(軟化点85℃) 30部
を120℃でニーダで混練し、フラッシャーでフラッシング処理、粉砕した。
前記粉砕物 60部
ラウリルメタアクリレートグリシジルメタアクリレート(モル比:80/20)共重合体のエクソール130 20%溶液 100部
エクソール130 200部
をボールミルに入れて72時間分散後、さらにエクソール130を300部加え、1時間分散してインクジェットインクを作成した。
このインクを用いてリコーインクジェトプリンタで印字テストを行なった。同様に評価し、結果を表6に示す。
A’コロナ放電部
B 転写部材
C クリーニングローラ
D クリーニングブレード
E コロナ帯電器
F ローラ
F’ フェルト
G 書き込み露光部
H コロナ放電部
I トナー容器
J トナーローラ
J1 ローラ
J2 ローラ
K 現像ローラ
L 光導電体、感光体
M 中間転写体
N ベルト
O クリーニングローラ
P クリーニングブレード
Claims (3)
- 少なくとも着色剤及び樹脂を含有する静電荷像現像用液体トナーにおいて、該着色剤が銀、亜鉛及びアルミニウムを主成分とし、その割合が銀75〜88重量%、亜鉛3〜20重量%、アルミニウム1〜3重量%の微粉末であり、該着色剤の平均粒径が1.5〜8.5μmかつ見掛密度が1.1〜2.2g/cm3であることを特徴とする静電荷像現像用液体トナー。
- 該着色剤の微粉末がフラッシング処理されていることを特徴とする請求項1に記載の静電荷像現像用液体トナー。
- 樹脂と着色剤の含有量が10重量%以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の静電荷像現像用液体トナー。
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