JP4293076B2 - 携帯電話機、該携帯電話機に用いられる二次電池管理方法及び二次電池管理制御プログラム - Google Patents
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特許文献1に記載された携帯電話機(同文献では「移動無線端末」)では、ユーザがキー入力部を操作することにより、充電を促すための電池残量の値が設定される。そして、電池電圧検出回路で検出された電池の電圧が設定値にまで下がってきたとき、この旨が表示部に表示され、この後、所定時間が経過すると、報知音が発声する。このため、電池の消耗に伴う充電の推奨報知が適切に行われる。
すなわち、特許文献1に記載された携帯電話機では、ユーザの操作により、充電を促すための電池残量の設定が行われ、また、その設定値を電池残量が下回った時点で充電を促すための報知が行われるが、電池の残存容量の値の設定は、ユーザの経験や勘に頼るものであるため、設定値が適切でない場合には、必要以上に早く報知が行われたり、あるいは、充電が必要な状態になっても報知が行われないという問題点がある。
この例の携帯電話機は、同図に示すように、アンテナ11と、無線部12と、メモリ部13と、キー操作部14と、制御部15と、表示部16と、スピーカ17と、カメラ18と、電池19と、電池監視部20とから構成されている。アンテナ11は、図示しない無線基地局から発射された電波Wを受信する。無線部12は、アンテナ11を介して無線データの送受信処理を行い、同アンテナ11を介して電波Wを受信したとき、同電波Wに対応した受信信号Rを生成する。メモリ部13は、RAMやROMなどで構成され、携帯電話機を動作させるための各種プログラムや、ユーザのID情報、電話番号などの当該携帯電話機に固有の情報を記憶している他、ユーザがダウンロードしたメロディや画像などのデータも記憶する。キー操作部14は、たとえば、送信キー、英字/カナ/漢字/数字の変換キー、電源のオン/オフキー、カーソル操作を行うための十文字キー、及び終了キーなどから構成され、ユーザの操作により、文字などの入力や項目の選択などの各種操作を行うための手段である。
この電池監視部20は、状態監視部21と、演算部22と、通知部23と、記憶部24,25とから構成されている。状態監視部21は、状態判断部21aと、時間計測部21bとから構成されている。状態判断部21aは、制御部15からの機能情報に基づいて、当該携帯電話機に装備されている各機能(たとえば、通話機能、待受け機能、カメラ機能、インターネット接続機能など)のうちの現在使用されている機能を判断し、この判断結果を記憶部24に通知すると共に、同制御部15からの計測開始指令に基づいて、時間計測部21bに使用開始を通知する。時間計測部21bは、状態判断部21aからの通知に基づいて、当該携帯電話機の使用時間を各機能毎に計測する。
この携帯電話機では、現在から過去の一定期間における当該携帯電話機の使用状況に基づいて、現在以降の所定の期間内に電池19に対する充電が必要か否かが判定され、必要と判定された場合、ユーザに対して同電池19の充電を促すための充電勧告通知が行われる。すなわち、ユーザがキー操作部14を操作することにより、状態監視開始時刻、状態監視報告時刻、及び状態監視報告通知方法が設定される。この後、状態監視開始時刻となったとき、次の処理が行われる。状態監視部21中の状態判断部21aは、制御部15からの機能情報に基づいて、待受け状態であることを記憶部24に通知すると同時に時間計測部21bに使用開始を通知する。時間計測部21bは、この通知を受けることにより時間計測を開始する。記憶部24は、予め記憶されている待受け状態時の単位時間あたりに消費する電池消費量(単位時間消費量)を演算部22に出力する。
この例の携帯電話機では、図1中の電池監視部20に代えて、異なる機能を有する電池監視部20Aが設けられている。電池監視部20Aは、現在から複数日前(たとえば、1週間前)までの期間における当該携帯電話機の使用状況に基づいて、1日あたりの電池消費量を算出し、現在以降の1日以内に電池19に対する充電が必要か否かを判定し、必要と判定した場合、ユーザに対して同電池19の充電を促すための充電勧告通知を行う。他は、図1と同様の構成である。
この電池監視部20Aでは、図2中の演算部22、通知部23及び記憶部25に代えて、異なる機能を有する演算部22A、通知部23A及び記憶部25Aが設けられている。記憶部25Aは、演算部22Aで算出された各機能毎の電池消費量が現在から過去の一定期間内で累積されてなる期間内電池消費量データを記憶する。特に、この実施例では、期間内電池消費量データは、現在を基準として、たとえば1週間前までの期間における電池消費量に設定されている。演算部22Aは、演算部22の機能に加え、記憶部25Aに記憶されている期間内電池消費量データ及び期間(1週間)に基づいて1日あたりの電池消費量を算出する。通知部23Aでは、図2中の比較部23aに代えて、比較部23cが設けられている。比較部23cは、比較部23aの機能に加え、演算部22Aで算出された1日あたりの電池消費量とADC23bで検出された電池19の残存容量とを比較し、同電池19の残余時間をユーザにより設定された時刻に通知する。この場合、たとえば、スピーカ17から発信音が鳴動されると共に、表示部16に電池19の残余時間を表す画面が表示される。
たとえば、第1の実施例では、状態監視開始時刻、状態監視報告時刻及び状態監視報告通知方法は、ユーザがキー操作部14を操作することにより設定されたが、予め設定されていても良い。また、充電勧告通知は、視覚的又は聴覚的に行う他、触覚的に行っても良い。この場合、携帯電話機に機械的なバイブレータを設け、機械的な振動を同バイブレータで発生させる。
12 無線部(携帯電話機の一部)
13 メモリ部(携帯電話機の一部)
14 キー操作部(携帯電話機の一部)
15 制御部(携帯電話機の一部)
16 表示部(携帯電話機の一部)
17 スピーカ(携帯電話機の一部)
18 カメラ(携帯電話機の一部)
19 電池(二次電池)
20,20A 電池監視部(二次電池管理手段)
21 状態監視部
21a 状態判断部
21b 時間計測部(計時手段)
22,22A 演算部(演算手段)
23,23A 通知部
24 記憶部(第1の記憶手段)
25,25A 記憶部(第2の記憶手段)
23a 比較部(充電勧告通知手段)
23b ADC(A/D変換器、残存容量検出手段)
23c 比較部(残余時間通知手段)
Claims (8)
- 二次電池を電源として1つ又は複数の機能を実現する動作を行うと共に、前記機能の使用状況に基づいて、ユーザに対して前記二次電池の充電を促すための充電勧告通知を行う二次電池管理手段を備えてなる携帯電話機であって、
前記二次電池管理手段は、
当該携帯電話機の単位時間あたりの電池消費量を表す単位時間消費量を前記各機能毎に予め記憶する第1の記憶手段と、
当該携帯電話機の使用時間を前記各機能毎に計測する計時手段と、
第1の記憶手段に記憶されている前記単位時間消費量及び前記計時手段で計測された前記使用時間に基づいて前記各機能毎の電池消費量を算出する演算手段と、
該演算手段で算出された前記各機能毎の電池消費量が現在から過去の一定期間内で累積されてなる期間内電池消費量データを記憶する第2の記憶手段と、
前記二次電池の残存容量を検出する残存容量検出手段と、
前記期間内電池消費量データと前記二次電池の残存容量とを比較し、該期間内電池消費量データよりも該残存容量の方が少ないとき、前記充電勧告通知を行う充電勧告通知手段とを備えてなることを特徴とする携帯電話機。 - 前記充電勧告通知手段による前記充電勧告通知後、ユーザが充電する行為を行うと、前記期間内電池消費量データと前記二次電池に対する充電量とを比較し、該充電量が前記期間内電池消費量データを超えたときは、その旨をユーザに通知し、かつ、前記第2の記憶手段に記憶されている期間内電池消費量データをクリアする手段が付加されていることを特徴とする請求項1記載の携帯電話機。
- 前記期間内電池消費量データは、
現在から24時間前までの期間における電池消費量に設定されていることを特徴とする請求項1記載の携帯電話機。 - 前記充電勧告通知手段は、
ユーザにより設定された時刻に前記充電勧告通知を行う構成とされていることを特徴とする請求項1記載の携帯電話機。 - 前記期間内電池消費量データは、現在から複数日前までの期間における電池消費量であり、
前記演算手段は、
該期間内電池消費量データ及び期間に基づいて1日あたりの電池消費量を算出する構成とされ、
前記演算手段で算出された1日あたりの電池消費量と前記二次電池の残存容量とを比較し、該二次電池の残余時間を通知する残余時間通知手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載の携帯電話機。 - 前記残余時間通知手段は、
ユーザにより設定された時刻に前記二次電池の残余時間を通知する構成とされていることを特徴とする請求項5記載の携帯電話機。 - 二次電池を電源として1つ又は複数の機能を実現する動作を行う携帯電話機に用いられ、当該携帯電話機の使用状況に基づいて、前記二次電池に対する充電が必要か否かを判定し、必要と判定したときは、ユーザに対して前記二次電池の充電を促すための充電勧告通知を行う二次電池管理方法であって、
当該携帯電話機の単位時間あたりの電池消費量を表す単位時間消費量を前記各機能毎に予め記憶する第1の記憶処理と、
当該携帯電話機の使用時間を前記各機能毎に計測する計時処理と、
第1の記憶手段に記憶されている前記単位時間消費量及び前記計時手段で計測された前記使用時間に基づいて前記各機能毎の電池消費量を算出する演算処理と、
該演算処理で算出された前記各機能毎の電池消費量が現在から過去の一定期間内で累積されてなる期間内電池消費量データを記憶する第2の記憶処理と、
前記二次電池の残存容量を検出する残存容量検出処理と、
前記期間内電池消費量データと前記二次電池の残存容量とを比較し、該期間内電池消費量データよりも該残存容量の方が少ないとき、前記充電勧告通知を行う充電勧告通知処理とを有してなることを特徴とする二次電池管理方法。 - コンピュータに請求項1乃至6のうちのいずれか一に記載の携帯電話機を制御させるための二次電池管理制御プログラム。
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