JP4292752B2 - 金属製補強材入り合成樹脂管の製造方法 - Google Patents

金属製補強材入り合成樹脂管の製造方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンクリート製のヒューム管と同等以上の強度を有し、耐久面及び軽量化並びに施工時の省力化の点等において有利な金属製補強材入り合成樹脂管製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような金属製補強材入り合成樹脂管を製造するものとして、例えば特開昭62−141387号公報に示されるものがある。これは、表裏両面が合成樹脂にて被覆された帯板状の金属製補強材をそれの幅方向中間部を突出させて凸部(突条部)を形成してから螺旋状に曲げながら送り出し、その送り出されて隣り合う金属製補強材の幅方向両側に位置する偏平部を重合させ、その重合部分の合成樹脂層を融着又は接着して、金属製補強材入り合成樹脂管を製造するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように製造された管は、金属製補強材の表裏両面に被覆される合成樹脂層の厚みによって、管の外壁を構成する合成樹脂層の厚みが決まってしまうため、一旦厚みの大きさを設定してしまうと、設備全体を変更しなければ厚みを変更することができず、外壁の厚みを容易に変更することができない不都合があった。尚、管の内面に位置する合成樹脂層の厚みも同様に容易に変更することができないものであった。
しかも、金属製補強材の表裏両面に被覆される合成樹脂層の厚みを厚く設定すると、曲げ加工がし難くなるため、あまり合成樹脂層の厚みを厚くすることができず、合成樹脂の剥がれのトラブルが発生し易い不都合もあった。
又、金属製補強材を螺旋状に曲げるときの曲率半径を変更する手段が設けられていないため、同一径の管しか製造することができず、各種の径を有する管を製造する場合には、多大な設備コストが必要になる不都合があった。
【0004】
本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、金属製補強材に対して合成樹脂が剥がれることを確実に抑制することができるだけでなく、直径の異なる管をコストの高騰を押さえながら製造することができる金属製補強材入り合成樹脂管製造方法を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述の課題解決のために、表裏両面が合成樹脂にて被覆されたほぼ偏平で帯板状の金属製補強材を、それの幅方向両端を除いた中間部のみを板面とほぼ直交する方向に突出形成し、前記突出部が形成された金属製補強材を螺旋状に曲げられ送り出されてきた金属製補強材の送り出し方向のピッチを徐々に小さくして予め設定された設定ピッチに変更した後、前記金属製補強材の内側から、送り出し方向で隣り合う少なくとも2つの金属製補強材の偏平部に渡って溶融合成樹脂を吐出するとともに、前記金属製補強材の外側から、送り出し方向で隣り合う金属製補強材の少なくとも一方の偏平部同士に渡って溶融合成樹脂を吐出し、更に送り出し方向で隣り合う金属製補強材間の隙間に、該隙間と同じ幅又はそれよりも大きな幅を有する別の溶融合成樹脂を、前記内外の溶融合成樹脂間に積層状に設けられるように、該金属製補強材の外面側から吐出して、送り出し方向で隣り合う該金属製補強材同士を連結してなり、前記金属製補強材を曲げるときの曲率半径を変更可能に構成してなる製造方法を用いて、金属製補強材入り合成樹脂管を製造している。
従って、金属製補強材は、表裏両面が合成樹脂にて被覆されているだけであるから、形成手段にて金属製補強材の中間部を円弧状又は角形状あるいは三角形状等の自由な形状に容易に突出形成することができる。そして、このように形成された金属製補強材を曲げると共に、前記送り出し方向で隣り合う金属製補強材間のピッチを徐々に小さくして設定ピッチに合致させることによって、スムーズな送り出しを行うことができる。前記送り出されてきた金属製補強材の内面に向けて溶融合成樹脂を吐出させることにより金属製補強材の内面側の特定部分の厚みを自由に設定しながら金属製補強材同士を送り出し方向で連結することができる。又、金属製補強材の外面に向けて溶融合成樹脂を吐出させることにより外壁の厚みを自由に設定しながら外壁を構成すると共に金属製補強材同士の連結部の強度を上げることができる。又、金属製補強材を曲げるときの曲率半径を変更することによって、異なる直径の管を容易に製造することができる
【0006】
しかも、前記送り出し方向で隣り合う金属製補強材間に該金属製補強材の外面側から溶融合成樹脂を吐出して、該溶融合成樹脂を前記金属製補強材の内面に向けて吐出した溶融合成樹脂と、前記金属製補強材の外面に向けて吐出した溶融合成樹脂間に積層状に設けることによって、金属製補強材間の合成樹脂の表面が金属製補強材の偏平部上にある合成樹脂の表面よりも径方向内側に凹むことを抑制することができる。例えば、図10に示すように、隣り合う金属製補強材1,1の偏平部1B,1B間に発生する隙間に溶融合成樹脂41の一部が入り込んでしまうため、その隙間に入り込んだ溶融合成樹脂41の表面(外面)41Bが金属製補強材1,1の偏平部1B,1B上に吐出された溶融合成樹脂41の表面(外面)41A,41Aよりも径方向内側へ凹んだ位置になってしまう。この凹みが発生することを、前記送り出し方向で隣り合う金属製補強材間に溶融合成樹脂を吐出することで回避することができるのである。尚、前記溶融合成樹脂の吐出時期は、第2合成樹脂吐出手段から溶融合成樹脂を吐出する前、又は吐出した後のいずれであってもよい。
【0007】
前記金属製補強材の内側から吐出される溶融合成樹脂を、送り出し方向で隣り合う少なくとも2つの金属製補強材の偏平部に渡って設けることによって、ほぼフラットな内壁を形成することができ、管の保形強度を高めることができるだけでなく、通線や排水をスムーズに行うことができる利点がある。
【0008】
前記金属製補強材の外側から吐出される溶融合成樹脂を、送り出し方向で隣り合う金属製補強材の少なくとも一方の偏平部同士に渡った設けることによって、送り出し方向で隣り合う金属製補強材を内面側で連結するだけの合成樹脂で済み、前記のように内壁を形成するものに比べて、軽量化を図ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1〜図3及び図5に、金属製補強材入り合成樹脂管Aを製造するための製造装置を示している。この製造装置は、表裏両面が合成樹脂にて被覆されたほぼ偏平で帯板状の金属製補強材1をそれの幅方向両端を除いた中間部のみをほぼ直交する方向にほぼ山形状に突出形成するための形成手段2と、前記山形状の突出部1Aが形成された金属製補強材1を螺旋状に曲げる曲げ加工(ベンディング加工)手段3と、前記螺旋状に曲げられ送り出された金属製補強材1の送り出し方向のピッチを徐々に小さくして予め設定された設定ピッチに合致させるためのピッチ変更手段4と、前記設定ピッチに変更された金属製補強材1のうちの送り出し方向において隣り合う少なくとも2つの金属製補強材1,1の幅方向両端に位置する全ての偏平部1B,1B、1B,1Bに接触して溶融接着することで金属製補強材1,1同士を内面側で連結するためにほぼ偏平で帯板状の溶融合成樹脂を該金属製補強材1の内面に向けて吐出する第1合成樹脂吐出手段5と、前記第1合成樹脂吐出手段5から吐出される溶融合成樹脂にて形成されるほぼフラットな内壁に対して外壁を形成すると共に金属製補強材1,1同士を外面側で連結するために前記2つの金属製補強材1,1の全ての外面に接触して溶融接着される溶融合成樹脂を該金属製補強材1の外面に向けて吐出するための第2合成樹脂吐出手段6と、前記第2合成樹脂吐出手段6よりも送り出し方向手前側に配置されて隣り合う金属製補強材1,1間の隙間に溶融合成樹脂を吐出する第3合成樹脂吐出手段7とから構成している。ここでは、第2合成樹脂吐出手段6とは別に第3合成樹脂吐出手段7を設けているが、第2合成樹脂吐出手段6から吐出される合成樹脂の部位のうち、隣り合う金属製補強材1,1の偏平部1B,1B同士の隙間に対応する部位の肉厚を、該隙間を埋めることができる程度に増厚して吐出する構成であってもよい。この場合には、合成樹脂吐出手段の削減化を図ることができる利点がある。又、前記第3合成樹脂吐出手段7を場合によっては、省略して実施することもできる。
【0010】
前記金属製補強材1は、亜鉛メッキ鋼板を加熱し、その加熱された亜鉛メッキ鋼板の表裏両面に合成樹脂層を形成するためのポリエチレンフィルム(他の素材のフィルムであってもよい)を接触させて溶融することにより、ポリエチレンフィルムを亜鉛メッキ鋼板の表裏両面にラミネートしているが、他の方法にて合成樹脂層を備えさせてもよい。
【0011】
前記形成手段2は、図1及び図5〜図7(a)〜(f)に示すように、徐々に曲げ角度が大きくなるように段階的に曲げていくための5台のロール装置8〜12からなっているが、他の構成であってもよい。そして、前記ロール装置8〜12は、図7(b)〜(f)に示すように、上下一対の駆動回転ローラ8A,8B〜12A,12Bからなっており、金属製補強材1を前記山形状に折り曲げることができるようになっている。従って、図7(a)に示すようにガイド部材14にて載置案内された金属製補強材1が、まず図7(b)に示すように、緩やかな山形状に形成され、次に図7(b)よりも角度の小さな山形状に形成される(図7(c)参照)。引き続いて、図7(d)に示すように、幅方向両端に偏平部を形成すると共に中間部に山形部を形成した後、図7(e)に示すように、山形部を更に鋭角になるように形成し、図7(f)に示す仕上げ用のローラ12A,12Bにて成形を完了するようにしている。尚、図5に示す13は、前記山形状に突出形成された金属製補強材1を螺旋状に曲げるために下方から突き上げて湾曲させる湾曲形成用のローラであり、前記曲げ加工手段3を構成している。
又、前記ローラ13は、図5に示すように、支持体29の上端に備えられ、この支持体29は、これに固定されたブラケット30に形成の長孔30Aを介して上下方向に位置変更自在に前記形成手段2を構成する機台31に固定されており、ローラ13の上下位置を変更することによって、金属製補強材1を曲げるときの曲率半径を変更することができるように構成している。前記ブラケット30の長孔30Aが、前記金属製補強材1を曲げるときの曲率半径を変更する曲率半径変更手段を構成しているが、他の構成であってもよい。又、図5及び図7(a)に示す14は、金属製補強材1を形成手段2へ送り出すための載置案内用のガイド部材である。
前記駆動回転ローラのうちの金属製補強材1送り出し方向終端側に位置し、かつ、下側に位置するローラ12Bに電動モータ15からの動力が伝導チェーン16を介して伝達され、前記終端側で下側のローラ12Bに伝達された動力が、伝導チェーン17を介して前記残りの全ての下側に位置するローラ11B,10B,9B,8Bに伝達されるようになっている。ここでは、5台のロール装置8〜12により金属製補強材1を形成するようにしているが、ロール装置の台数は、何台でもよいが、多ければ多いほどスムーズに形成することができる。図1〜図3に示す22は、螺旋状に送り出される金属製補強材1をそれの下端の外面に接当してスムーズに移動案内するための左右の2列に多数配設してガイドローラである。
【0012】
図2及び図3に示すように、前記ピッチ変更手段4は、螺旋状に送り出される金属製補強材1の突出部1Aのうちの上方に位置する突出部1Aの内側に入り込んで位置決めを行うと共に金属製補強材1の移動に伴って回転するローラ18の複数個(図では5個であるが、3個以上であれば何個でもよい)を管軸芯方向に設置された駆動回転する支軸19に一体回転可能に取り付けられてなり、前記支軸19の長手方向で隣り合うローラ18,18間の間隔(ピッチ)P1,P2,P3がP1>P2>P3>P4になるようにローラ18を取り付けることによって、徐々に金属製補強材1のピッチを小さくして設定ピッチP4にすることができるようになっているが、他の構成であってもよい。前記全てのローラ18を駆動回転させることによって、金属製補強材1を送り出す送出力を発生させて金属製補強材1をよりスムーズに送り出すことができるようにしているが、ローラ18を遊転のものから構成してもよい。
前記金属製補強材1,1間のピッチを設定ピッチP4にした後は、図2及び図3に示すように、金属製補強材1の偏平部1B,1Bに外面から押圧する4個の位置決めローラ20を支軸21に固定してあり、後述の溶融合成樹脂23,25,27が吐出されて金属製補強材1の表面にラミネートされた合成樹脂層に融着されるまでの間、設定ピッチP4を維持できるようにしている。
【0013】
図2に示すように、前記第1合成樹脂吐出手段5は、送り出される金属製補強材1の内部のほぼ中心でかつ下方位置に位置させた押出機からなり、この押出機5から下方に2つの金属製補強材1,1の全ての偏平部1B,1B、1B,1Bに接触する幅を有する溶融合成樹脂23を吐出させ、その溶融合成樹脂23を該金属製補強材1,1の偏平部1B,1B、1B,1Bの表面にラミネートされた合成樹脂層に押圧ローラ24にて押圧することにより溶融接着させて内壁を形成するようにしている。前記金属製補強材1への溶融合成樹脂23の吐出時には、該金属製補強材1がヒータ等の加熱手段にて金属製補強材1の合成樹脂層が溶融された状態にすることによって、溶融合成樹脂23との溶融接着が確実に行われるようになっている。
前記のようにほぼフラットな内壁を形成することによって、製造された管内に通線する場合に、先端が引っ掛かることがなく、スムーズに通線作業を行うことができる利点がある。
【0014】
図1及び図3に示すように、前記第2合成樹脂吐出手段6は、前記第1合成樹脂吐出手段5のほぼ上方の2つの金属製補強材1,1の外面に渡る範囲に吐出するために金属製補強材1の上方の横側部に配置した押出機からなり、この押出機6から押し出された溶融合成樹脂25が前述のように溶融状態にある金属製補強材1の表面(外面)にラミネートされた合成樹脂層に山部の2つの斜面を押圧する一対の押圧ローラ26,26を用いて溶融接着して外壁を形成するようにしている。
【0015】
前記第3合成樹脂吐出手段7は、前記第2合成樹脂吐出手段6よりも金属製補強材1の送り出し方向始端側位置でかつ第2合成樹脂吐出手段6とほぼ平行な位置に配置され、隣り合う金属製補強材1,1間の隙間と同じ幅又はそれよりも大きな幅を有する溶融合成樹脂を吐出する押出機からなり、この押出機7からの溶融合成樹脂27を吐出することによって、引き続いて第2合成樹脂吐出手段6からの溶融合成樹脂を吐出して外壁を形成した場合に、図4に示すように、金属製補強材1,1間の隙間に対応する合成樹脂の上面がそれの両側に位置する偏平部1B,1B上の合成樹脂の上面とが面一状になるようにしている。前記金属製補強材1,1間の隙間に対応する合成樹脂の上面がそれの両側に位置する偏平部1B,1B上の合成樹脂の上面よりも上方に位置するように構成してもよい。図1〜図3に示す28は、前記押出機7からの溶融合成樹脂27を金属製補強材1の偏平部1B,1Bへ押圧するための押圧ローラである。
【0016】
金属製補強材入り合成樹脂管Aを製造する製造方法について説明すれば、図1〜図3に示すように、表裏両面が合成樹脂にて被覆されたほぼ偏平で帯板状の金属製補強材1を、前記形成手段2にて送り出し方向と直交する方向に突出形成してから、前記幅方向中間部に形成された突出部1Aが幅方向両端の偏平部1B,1Bに対して径方向外方に位置した状態で、曲げ加工手段3にて螺旋状に曲げながら送り出して、金属製補強材1の送り出し方向のピッチを徐々に小さくして予め設定された設定ピッチP4に徐々に変更し、前記設定ピッチP4に変更された送り出し方向において隣り合う少なくとも2つの金属製補強材1,1の全ての偏平部1B,1B、1B,1Bに第1合成樹脂吐出手段5からほぼ偏平で帯板状の溶融合成樹脂23を吐出して溶融接着することによりほぼフラットな内壁を形成し、前記隣り合う金属製補強材1,1間の隙間に第3合成樹脂吐出手段7から溶融合成樹脂27を吐出した後、第2合成樹脂吐出手段6から溶融合成樹脂25を前記2つの金属製補強材1,1の全ての外面に吐出して溶融接着することにより外壁を形成して、金属製補強材入り合成樹脂管Aを製造することができるようにしている。尚、金属製補強材入り合成樹脂管Aの長さが所定長さに達すると、図示していない切断手段にて切断することにより、所定長さの金属製補強材入り合成樹脂管Aを得ることができる。図4にも示すように、金属製補強材1の全てを合成樹脂内に埋設するのではなく、金属製補強材1の突出部1Aの内面と内壁を構成する樹脂23との間に螺旋状の空間Sを形成することによって、空間Sを合成樹脂にて埋めるものに比べて軽量化を図ることができ、取扱面において有利になる。又、前記空間Sを電線等を通すための空間に利用することもできる。
【0017】
図1〜図7では、内壁のある金属製補強材入り合成樹脂管Aを示したが、図8及び図9に示すように、隣り合う金属製補強材1,1の突き合わされる偏平部1B,1Bのみを連結した金属製補強材入り合成樹脂管Aであってもよい。この場合には、各金属製補強材1の偏平部1B,1Bを連結しない分、重量の軽量化を図ることができる利点がある。図9では、前記偏平部1B,1Bと突出部1Aの一部(麓部分)に渡って連結する幅を有する溶融合成樹脂23として、偏平部1B,1Bを連結した合成樹脂が剥がれ難いようにしているが、偏平部1B,1Bのみに渡る幅を有する溶融合成樹脂32を吐出して実施してもよい。尚、前記金属製補強材1の内面が剥き出し(露呈された)状態になっているが、前記金属製補強材1の表裏両面が合成樹脂にてラミネートされているため、金属製補強材1の内面が錆びてしまうといったことがなく、良好に使用すること合成樹脂吐出手段ができる。しかし、金属製補強材1の表裏両面にラミネートされている合成樹脂層は、非常に薄いものであるため、図9で示した金属製補強材入り合成樹脂管Aを下水管に使用した場合に、合成樹脂層に亀裂が発生し易いものであり、図4で示した金属製補強材入り合成樹脂管Aの方が耐久面において有利になる。図9の3つの溶融合成樹脂32,25,27をそれぞれ吐出する3つの合成樹脂吐出手段5A,6,7を設けて実施する他、2つの溶融合成樹脂25,27を1つの合成樹脂吐出手段6にて吐出できるように構成して実施することもできる。図8に示す33は、図2で示した押圧ローラ24よりも幅の狭い押圧ローラである。
【0018】
【発明の効果】
本発明によれば、表裏両面が合成樹脂にて被覆されている金属製補強材の中間部を、形成手段にて円弧状又は角形状あるいは三角形状等の自由な形状に容易に突出形成することができ、使用目的等に応じて突出形状を変更することができる利点がある。そして、このように形成された金属製補強材を曲げると共に、送り出し方向で隣り合う金属製補強材間のピッチを徐々に小さくして設定ピッチに合致させることによって、スムーズな送り出しを行うことができ、金属製補強材入り合成樹脂管を連続的に短時間に製造することができる製造面において有利になる。又、前記送り出されてきた金属製補強材の内面に向けて溶融合成樹脂を吐出させることにより金属製補強材の内面側の特定部分の厚みを自由に設定しながら金属製補強材同士を送り出し方向で連結したり、又、金属製補強材の外面に向けて溶融合成樹脂を吐出させることにより外壁の厚みを自由に設定しながら外壁を構成することによって、従来のような合成樹脂層の剥がれを確実に抑制することができるだけでなく、金属製補強材同士の連結部の強度も上げることができる。又、金属製補強材を曲げるときの曲率半径を変更することによって、異なる直径の管を容易に製造することができ、コストの高騰をできるだけ押さえながら管を製造することができ、経済面において有利になる。
しかも、前記隣り合う金属製補強材間に該金属製補強材の外面側から溶融合成樹脂を吐出することによって、金属製補強材間の合成樹脂の表面が金属製補強材の偏平部上にある合成樹脂の表面よりも径方向内側に凹むことを抑制して、管が部分的に強度低下することを抑制することができ、耐久性において有利な商品価値の高い金属製補強材入り合成樹脂管を製造することができる。
又、金属製補強材の内側から吐出される溶融合成樹脂を、送り出し方向で隣り合う少なくとも2つの金属製補強材の偏平部に渡って設けることによって、ほぼフラットな内壁を形成することができ、管の保形強度を高めることができるだけでなく、通線や排水をスムーズに行うことができる利点がある。この場合、前記金属製補強材の内面と内壁の表面との間に空間が形成されることから、金属製補強材を完全に合成樹脂中に埋設するものに比べて軽量化を図ることができる利点がある。
又、金属製補強材の外側から吐出される溶融合成樹脂を、送り出し方向で隣り合う金属製補強材の少なくとも一方の偏平部同士に渡って設けることによって、送り出し方向で隣り合う金属製補強材を内面側で連結するだけの合成樹脂で済み、前記のように内壁を形成するものに比べて、軽量化を図ることができ、取扱面において一層有利になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造装置の平面図である。
【図2】本発明の製造装置の縦断側面図である。
【図3】本発明の製造装置の要部を示す平面図である。
【図4】製造中の金属製補強材入り合成樹脂管の端面図である。
【図5】形成手段の具体的構成を示す側面図である。
【図6】形成手段の具体的構成を示す平面図である。
【図7】(a)〜(f)は図5で示した形成手段を構成する各装置の縦断面図を示している。
【図8】別の金属製補強材入り合成樹脂管の製造装置の縦断側面図である。
【図9】図8で示した製造装置にて製造中の金属製補強材入り合成樹脂管の端面図である。
【図10】従来の金属製補強材入り合成樹脂管の端面図である。
【符号の説明】
1 金属製補強材 1A 突出部
1B 偏平部 2 形成手段
3 曲げ加工手段 4 ピッチ変更手段
5,5A 第1合成樹脂吐出手段(押出機)
6 第2合成樹脂吐出手段(押出機)
7 第3合成樹脂吐出手段(押出機)
8〜12 ロール装置 8A〜12A ローラ
8B〜12B ローラ 13 ローラ
14 ガイド部材 15 電動モータ
16,17 伝導チェーン
18 ローラ 19 支軸
20 ローラ 21 支軸
22 ガイドローラ 23 溶融合成樹脂
24 押圧ローラ
25 溶融合成樹脂
26 押圧ローラ 27 溶融合成樹脂
28 溶融合成樹脂 29 支持体
30 ブラケット
30A 長孔(曲率半径変更手段)
31 機台 32 溶融合成樹脂
33 押圧ローラ 41 溶融合成樹脂
41A,41B 表面
A 金属製補強材入り合成樹脂管
P1〜P3 ピッチ P4 設定ピッチ
S 空間

Claims (1)

  1. 表裏両面が合成樹脂にて被覆されたほぼ偏平で帯板状の金属製補強材を、それの幅方向両端を除いた中間部のみを板面とほぼ直交する方向に突出形成し、前記突出部が形成された金属製補強材を螺旋状に曲げられ送り出されてきた金属製補強材の送り出し方向のピッチを徐々に小さくして予め設定された設定ピッチに変更した後、前記金属製補強材の内側から、送り出し方向で隣り合う少なくとも2つの金属製補強材の偏平部に渡って溶融合成樹脂を吐出するとともに、前記金属製補強材の外側から、送り出し方向で隣り合う金属製補強材の少なくとも一方の偏平部同士に渡って溶融合成樹脂を吐出し、更に送り出し方向で隣り合う金属製補強材間の隙間に、該隙間と同じ幅又はそれよりも大きな幅を有する別の溶融合成樹脂を、前記内外の溶融合成樹脂間に積層状に設けられるように、該金属製補強材の外面側から吐出して、送り出し方向で隣り合う該金属製補強材同士を連結してなり、前記金属製補強材を曲げるときの曲率半径を変更可能に構成したことを特徴とする金属製補強材入り合成樹脂管の製造方法。
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