JP4291601B2 - Cad図面作成システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、CAD図面に関するCAD図面及び設計情報を通信ネットワークを介して共有化するCAD図面作成システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
製品のセールス、製造、生産から販売に至る過程において、さまざまなCAD図面が作成され、各分野にて利用される。これらのCAD図面は、一括してセンターで集中管理され、必要な場所に必要とされるCAD図面が作成され設計情報を共有化し利用されるのが望ましい。この場合、セキュリティ、課金の有無条件、必要性の差等の関係で、特に、個々の部品毎に専門の設計者が専用のCAD操作装置を使用し分業の形で設計作業を進めることが多いので、個々の部品それぞれの設計者が作成する設計書あるいはCAD図面及び設計データは、管理が個別になされおり、個々の部品毎の設計情報を利用していないのが現状である。
【0003】
最近では、CAD図面情報は、インターネットのホームページ等を活用して、顧客に示すことで、顧客の要望に合致した製品の製造を行うものや、ネットワークを介して利用できる標準回路部品と設計ルールを用い、上流設計から下流設計へと品質の高いCAD図面を効果的に自動生成するものがある(例えば、特許文献1参照)。開発設計者はそのCAD図面ライブラリ情報を自ら入手し、別に管理されたデータベースシステム等により、仕様内容のチェック、あるいは設計に付随する各種設計条件のチェックを行っている。このようなCAD操作装置によるCAD図面作成は、CAD図面作成者がCAD操作装置により、CAD図面作成に必要なデータを採取して、この採取したデータに基づいて図面を作成することにより行われている。
【0004】
また、種々のCAD操作装置は、各CAD操作装置毎に設計条件に基づいてカスタマイズすると同時に、CAD図面作成用のCAD図面ライブラリを記憶している記憶装置を配設して、CAD操作装置に何らかの仕様変更あるいは仕様追加が発生してCAD操作装置のCAD図面を変更する必要が生じた場合には、記憶装置のCAD図面ライブラリのうち適切なCAD図面ライブラリが検索、選択されて、この選択されたCAD図面ライブラリに基づいてCAD図面を変更している。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−49647号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このようなCAD図面作成システムでは、CAD操作装置のCAD図面作成に必要とされるCAD図面ライブラリ等の特別なプログラムやデータを、CAD操作装置のCAD図面作成のために格納するデータ格納領域が必要とされるとともに、CAD図面作成の際にCAD図面作成作業に関する指示を与える指示コマンドをCAD操作装置の各種装置に送信する必要がある。また、このようなCAD図面作成システムを採用している場合であっても、CAD図面作成者がCAD図面作成制御装置の設置された現地に赴いてCAD図面作成作業を行う必要がある場合には、過大な労力が必要とされることも考えられる。
【0007】
また、複数のCAD操作装置のCAD図面検索もしくは登録の制御を、各CAD操作装置とは別に遠隔地あるいは近接地に設けた集中管理装置により行う場合には、以下のことが考えられる。すなわち、集中管理装置において各CAD操作装置を遠隔操作する場合には、通常、CAD操作装置により、仕様変更あるいは仕様追加に対応して単純なCAD図面作成作業を行うことは可能であるが、このような場合であっても、CAD操作装置のCAD図面作成システムが大規模化する程、このようなCAD図面作成作業の負荷は過大となる。
【0008】
また、CAD操作装置の制御プログラム情報データを確実に保管するとともに検索自在とするデータ管理装置を用いた場合でも、このようなデータ管理装置は、制御プログラム情報のデータの保管及び保管されたデータの送信のみしか行うことができず、複数台のCAD図面作成制御装置の監視と、CAD図面検索もしくは登録の制御に必要とされる制御プログラム情報の伝送とを有機的に結びつけることが難しい。
【0009】
このように、CAD図面の作成及び利用に対して、複雑なシステム設計においては、システムを構成する各部品の設計者の連繋作業が必要となる。また、個々に作成された各種CAD図面を体系化するにあたっては、部門毎に開発された独立のデータベースを統合化するシステムを構築しなければならず、困難さを伴い、一般的に、統合化システムの構築のために膨大な時間と労力が費やされている。 本発明の目的は、通信ネットワークに複数のCAD操作装置を接続し、セキュリティを確保しつつ分担処理してCAD設計を効率良く進めることができるCAD図面作成システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るCAD図面作成システムは、CAD図面を作成する複数のCAD操作装置と、各CAD操作装置毎に割り振られ各CAD操作手順を制御するCAD図面作成制御装置と、各CAD図面作成制御装置を繋ぐ通信ネットワークと、前記通信ネットワークに接続され各CAD操作装置のCAD図面作成時に必要な手順指令及びその際のデータ収集指令に関する制御プログラム情報を通信ネットワークを介して各CAD図面作成制御装置へ伝送するセンター装置とを備え、前記制御プログラム情報は、CAD図面作成の対象となる各CAD操作装置毎に割り振られた情報領域であるノードを有し、各ノードは、CAD図面作成対象となる各CAD図面作成制御装置を識別するIDアドレスが記録されるアドレス領域と、各CAD操作装置のCAD図面作成時に必要な手順指令及びその際のデータ収集指令に関するCAD図面ライブラリが記録されるアクション領域と、各CAD操作装置のCAD図面作成結果が記録されるファームインフォ領域とを有し、前記CAD図面作成制御装置は、伝送された制御プログラム情報のアドレス領域に記録されたIDアドレスに基づいて自己に割り振られたノードを認識し、伝達された自己に割り振られたノードに対応するアクション領域及びファームインフォ領域に記録された情報を複写し、前記複写されたアクション領域に記録されたCAD図面ライブラリに従って、各CAD操作装置のCAD図面作成手順を制御し、CAD図面作成に必要な操作情報のデータを取得するとともに、CAD図面作成結果を自己のノードのファームインフォ領域に記録することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態に係るCAD図面作成システムの構成図である。図1に示すように、第1の実施の形態のCAD図面作成システム1は、CAD図面を作成するための複数のCAD操作装置15と、各CAD操作装置15毎に割り振られ各CAD操作装置15の操作手順を制御するCAD図面作成制御装置5と、各CAD図面作成制御装置5をセンター装置16に繋ぐ通信ネットワーク9とを備えている。CAD操作装置15はCAD図面作成装置3とCAD操作装置制御機器6とで構成され、センター装置16は、遠隔制御装置側伝送装置10、遠隔制御装置側記憶装置11及びホストコンピュータ14で構成されている。これにより、各CAD図面作成制御装置5とセンター装置16は、通信ネットワーク9により繋がれることとなる。
【0014】
各CAD操作装置15のCAD図面作成装置3と各CAD図面作成制御装置5との間には操作端末機4が介在し、また、各CAD図面作成制御装置5は、選択切換装置8及びCAD操作装置側伝送装置7を介して通信ネットワーク9に接続され、選択切換装置8にはCAD操作装置側記憶装置13が接続されている。
【0015】
CAD図面作成制御装置5は、内部回線31により繋がれたCPU32と、EEPROM33と、RAM34と、RS232C等の通信モジュール35と、I/Oインタフェース36とから構成されるマイコンシステムを内蔵している。EEPROM33は、プログラムやデータを電気的に消去及び書き込むことが可能となっており、通信モジュール35は、CAD操作装置側伝送装置7及び選択切換装置8から送られてくるCAD操作装置15のCAD図面作成に関する制御プログラム情報の送受信を行うようになっている。
【0016】
図2に示すように、センター装置16を構成するホストコンピュータ14は、図面チェック手段20及び設計データ変換手段21を有し、遠隔制御装置側記憶装置11には、CAD図面データベース22、設計データベース23、知識データベース24、推論エンジン25、CADライブラリ26が格納されている。CAD図面ライブラリ26は後述する制御プログラム情報のうち各CAD操作装置15のCAD図面作成時に必要な手順指令及びその際のデータ収集指令に関するライブラリである。
【0017】
ホストコンピュータ14の図面チェック手段20は、CAD操作装置15から送られてくる図面情報をCAD図面データベース22に格納された図面に関する基本情報と照合及び所定の演算式及び不正な図面作成条件をチェックすることにより図面が妥当なものであるか否かを判断する。設計データ変換手段21は、CAD操作装置15で作成された設計データをCAD操作装置毎に対応した設計データに変換する。さらに、図面チェック手段20は、予め設定された図面作成者区分及び応力計算、強度計算、建築基準法等の法規制情報に対応した所定の演算式及び不正な図面作成条件を知識データベース24として格納するとともに、知識データベース24及び推論エンジン25に基づいて図面の所定ポイントをチェックする。
【0018】
図3は、制御プログラム情報40の説明図である。制御プログラム情報40は、CAD図面作成の対象となる各CAD操作装置15毎に割り振られた記録領域であるノード1、ノード2…を有しており、各ノード1、ノード2…は、CAD図面作成対象となる各CAD操作装置15のCAD図面作成制御装置5を識別するIDアドレスが記録されるアドレス領域42と、各CAD操作装置15のCAD図面作成手順を制御するCAD図面ライブラリが記録されるアクション領域43と、各CAD操作装置15のCAD図面作成結果が記録されるファームインフォ領域44とを有している。また、制御プログラム情報40は、ホストコンピュータ14を識別するIDアドレスが記録されるソースアドレス領域42aを有している。この制御プログラム情報40は、CAD操作装置15のCAD図面作成時に必要とされるプログラムやデータを、通信ネットワーク9を介して、各CAD図面作成制御装置5間及びセンター装置16と各CAD図面作成制御装置5との間で伝送するという性質を有するのでエージェントと呼ばれる。
【0019】
次に、第1の実施の形態のCAD図面作成システム1によるCAD図面作成作業の全体の流れについて概説する。センター装置16のホストコンピュータ14は、CAD図面作成対象となるCAD操作装置15のCAD図面作成制御装置5のIDアドレスを、制御プログラム情報40の各ノード1、ノード2…のアドレス領域42に記録する。また、ホストコンピュータ14は、遠隔制御装置側記憶装置11に記憶されたCAD図面ライブラリ26のうち、各CAD操作装置15のCAD図面作成の目的に応じた適切なCAD図面ライブラリ26を選択して、各CAD操作装置15の各ノード1、ノード2…のアクション領域43に記録する。
【0020】
各ノード1、ノード2…にIDアドレスとCAD図面ライブラリ26とを記録した制御プログラム情報40は、遠隔制御装置側伝送装置10を介して通信ネットワーク9上に乗せられて、ノードのアドレス領域42に記録されたIDアドレスにより識別されるCAD図面作成制御装置5に伝送される。制御プログラム情報40が伝送されたノードに対応するCAD図面作成制御装置5は、そのノードのアクション領域43に記録されたCAD図面ライブラリ26を取り込んで、CAD操作装置通信制御機器6及びCAD図面作成装置3により構成されるCAD操作装置15を制御してCAD操作装置15のCAD図面作成を行うとともに、CAD操作装置15のCAD図面作成結果をノードのファームインフオ領域44に記録する。
【0021】
図4は、CAD図面作成制御装置5と通信ネットワーク9を介して送られてきた制御プログラム情報40との関係を示すフローチャートである。図4に示すように、各CAD図面作成制御装置5は、通信ネットワーク9上を移動する制御プログラム情報40のノードのアドレス領域42に記録されたIDアドレスを常時監視して検索しており(S1)、そのノードに対応するCAD図面作成制御装置5が自己のIDアドレスを確認した場合には(S2)、CAD図面作成制御装置5は、自己に割り振られたノードを認識してノードのアクション領域43に記録されたCAD図面ライブラリを取り込んで、RAM34に記憶し(S3)、CAD操作装置15に送信する(S4)。
【0022】
CAD操作装置15は、CAD図面作成制御装置5に取り込まれたCAD図面ライブラリに従ってCAD図面作成を行うために、疑似的にCAD図面作成を行う(S5)。CAD図面作成制御装置5は、このCAD図面作成結果情報を収集し(S6)、収集したCAD図面作成結果情報に基づいて仕様変更あるいは仕様追加あるいは設計上の矛盾が生じているか否かを判定する(S7)。CAD図面作成結果に対して、予め想定しファームインフォ領域44に記録された設計上の矛盾に相当しないと判断される場合(設計試行成功)には、そのCAD図面作成結果はノードのファームインフォ領域44に記録される(S9)。
【0023】
一方、CAD図面作成結果に、予め想定しファームインフォ領域44に記録された設計上の矛盾に相当すると判断される場合(設計試行失敗)には、仕様変更あるいは仕様追加あるいは設計上の矛盾の修復処理(以下、設計修復処理という)が実行されて、必要に応じてCAD図面ライブラリの再プランニング処理が行われる(S8)。CAD操作装置15において、設計修復処理情報を含むCAD図面作成結果がファームインフォ領域44に記録される(S9)。なお、再プランニング処理は、制御プログラム情報40のアクション領域43に記録されたCAD図面ライブラリに対応策が存在する場合に限り、この対応策CAD図面ライブラリに従って、上述のステップS5〜ステップS8の処理が繰り返されることにより行われる。
【0024】
このようにノードのファームインフォ領域44にCAD操作装置15のCAD図面作成結果が記録された後に、制御プログラム情報40は通信ネットワーク9上に送り出される(S10)。これにより、ノードに対応するCAD操作装置15のCAD図面作成作業は終了する。
【0025】
ノードに対応するCAD操作装置15のCAD図面作成作業の終了後、通信ネットワーク9上に送り出された制御プログラム情報40は、そのノードに対応するCAD操作装置15のCAD図面作成時と同様に通信ネットワーク9上を移動して、次のノードに対応するCAD図面作成制御装置5へ伝送され、CAD操作装置15のCAD図面検索もしくは登録の制御が行われる。このように、制御プログラム情報40がCAD図面作成対象の各CAD操作装置15のCAD図面作成が行われて、このCAD図面作成の結果は各ノード1、ノード2…のファームインフォ領域44に記録される。
【0026】
このようにして、各CAD操作装置15のCAD図面作成結果を全てのノードのファームインフォ領域44に記録した制御プログラム情報40は、通信ネットワーク9上を移動してセンター装置16のホストコンピュータ14に伝送される。ホストコンピュータ14に伝送された制御プログラム情報40は、各ノード1、ノード2…のファームインフォ領域44に記録されたCAD図面作成結果をホストコンピュータ14に報告する(報告機能)。ホストユンピューター14は、制御プログラム情報40の報告機能により報告された各CAD操作装置15のCAD図面作成結果に基づいて、遠隔制御装置側記憶装置11のCAD図面ライブラリのうち各CAD操作装置15毎に最適なCAD図面ライブラリを選択し、この最適なCAD図面ライブラリを各ノード1、ノード2…のアクション領域43にこのCAD図面ライブラリを再記録する。
【0027】
このように、アクション領域43にCAD図面ライブラリが再記録された制御プログラム情報40は、再び、遠隔制御装置側伝送装置10を介して通信ネットワーク9上に乗せられて、CAD図面作成対象の各CAD図面作成制御装置5に伝送される。これにより各CAD操作装置15の適切なCAD図面作成を行うことができる(最適CAD図面ライブラリ選択機能)。
【0028】
次に、制御プログラム情報40の働きについて詳述する。図5は、通信ネットワーク9に繋がれたCAD図面作成制御装置5のハードウェア構成図である。各CAD図面作成制御装置5(装置A、装置B)は通信ネットワーク9に繋がれており、CAD操作装置15のCAD図面検索もしくは登録の制御を行う。各CAD図面作成制御装置5は、デバイス17に接統されたドライバ18を制御するエージェントシステム制御装置19を有している。制御プログラム情報40は、通信ネットワーク9に乗せられて、ホストコンピュータ14及び各CAD図面作成制御装置5間を移動することとなる。
【0029】
ホストコンピュータ14から送り出された制御プログラム情報40の各ノード1、ノード2…のアクション領域43には、図3に示すようにCAD図面ライブラリが記録されている。このCAD図面ライブラリは、各CAD図面作成制御装置5の有するエージェントシステム制御装置19がデバイス17に接続されたドライバ18を制御することにより処理されて、ホストコンピュータ14及び各CAD図面作成制御装置5間を伝送する。
【0030】
図6は、通信ネットワーク構成及び通信ネットワーク上を移動する制御プログラム情報(エージェント)40の説明図である。図6に示すように、オペレータがホストコンピュータ14において、各CAD操作装置15のCAD図面作成に必要なCAD図面作成作業を要求し選択すると、要求選択されたCAD図面作成作業に関するプログラムやデータを記録した制御プログラム情報40が通信ネットワーク9に乗せられる。通信ネットワーク9に乗せられた制御プログラム情報40は、通信ネットワーク9を介して、ホストコンピュータ14及び各CAD図面作成制御装置5間を移動することとなるが、この場合、制御プログラム情報40は以下の過程を経ることとなる。
【0031】
すなわち、図6に示すように、まず、制御プログラム情報40はCAD図面作成における行動計画の立案を行うプランニングを行う。そして、その後、制御プログラム情報40は立案した行動計画に従って通信ネットワーク9上を移動する。この制御プログラム情報40は、最初にノード1に対応するCAD図面作成制御装置5へ移動して、ノード1のアクション領域43に記録されているCAD図面ライブラリがドライバを介してデバイスに取り込まれる。CAD操作装置15は、デバイスに取り込まれたCAD図面ライブラリに従ってCAD図面作成が行われる。このとき、CAD図面作成結果が設計基準を満たさない場合、あるいは建築基準法等の法規上の基準に違反する場合、さらには、設計上は位置ずれが発生する等の矛盾がある場合等の設計試行失敗である場合には、CAD図面ライブラリの再プランニングが行われてCAD図面作成における行動計画が修正される。
【0032】
例えば、CAD図面作成の対象がエレベーターに関するCAD図面作成である場合には、CAD図面作成作業以降におけるロープの経年変化、駆動モータ交換等による設計変更に対しても、CAD図面ライブラリの再プランニングが行われてCAD図面作成における行動計画が修正されるので、有効に対処することができる。以下、CAD図面作成の対象がエレベーターに関するCAD図面作成である場合について説明する。
【0033】
このように、制御プログラム情報40は、CAD図面作成結果を制御プログラム情報40のファームインフォ領域44に記録した後に、ドライバを介して通信ネットワーク9に送り出される。制御プログラム情報40は、上述の一連の作業を経て通信ネットワーク9上を駆け巡り、CAD図面作成対象となる全てのCAD操作装置15においてCAD図面作成作業を行って、全てのファームインフォ領域44にCAD図面作成結果を記録した後に、ドライバによってホストコンピュータ14に戻される。ホストコンピュータ14に戻った制御プログラム情報40は、各ノード1、ノード2…のファームインフォ領域44に記録された各CAD操作装置15のCAD図面作成結果を、オペレータに報告するとともにホストコンピュータ14の制御卓のディスプレイあるいはスピーカー等の報知手段により報知する。従って、上述のように働く制御プログラム情報40は、CAD図面作成作業の一部乃至全部を代行する仮想のCAD図面作成者等としての役目を果たすという性質を有する。ここで、CAD図面作成者等は、CAD図面登録者、CAD図面検索者、CAD図面作成者のことである。
【0034】
図7は、第1の実施の形態におけるCAD図面作成システムでのCAD図面作成作業の流れを示すフローチャートである。まず、センター装置16のホストコンピュータ14において、CAD図面作成者等は、CAD図面作成対象の各CAD操作装置15のCAD図画作成装置5のIDアドレスを各ノード1、ノード2…のアドレス領域42に記録するとともに、各CAD図面作成装置3に対するCAD図面作成指示情報等を含むCAD図面ライブラリを各ノード1、ノード2…のアクション領域43に記録する(T1)。各ノード1、ノード2…にIDアドレス及びCAD図面ライブラリを記録した制御プログラム情報40は、センター装置16のホストコンピュータ14から遠隔制御装置側伝送装置10を経由して通信ネットワーク9上に乗せられて(T2)、ノードに対応するCAD図面作成制御装置5に伝送される(T3)。
【0035】
対応するノードのCAD図面作成制御装置5に制御プログラム情報40が伝送されると、そのCAD図面作成制御装置5は、制御プログラム情報40のうちCAD図面ライブラリを取り込んで、各CAD操作装置15に、このCAD図面ライブラリを伝送する。各CAD操作装置15は、伝送されたCAD図面ライブラリに従って、各CAD操作装置15のCAD図面作成作業を実行する(T4)。そして、CAD図面作成作業の結果情報が収集されて(T5)、次のCAD図面作成指示情報を作成して(T6)、CAD操作装置15のCAD図面作成作業が完了したか否かをチェックする(T7)。CAD図面作成作業が完了している場合には、ノード1に対応するCAD操作装置15のCAD図面作成作業は終了する。
【0036】
一方、CAD図面作成作業が完了していない場合には、次のCAD図面作成指示情報に従って、ノードに対応するCAD操作装置15の手順を制御して、CAD図面作成者等はCAD図面作成作業を実行し、CAD図面作成結果が収集されるというステップT4〜ステップT6の作業が繰り返されて、再度、CAD図面作成作業が完了したか否かがチェックされる(T7)。CAD図面作成作業が完了すると処理を終了する。
【0037】
次に、CAD図面作成制御装置5によるCAD操作装置15のCAD図面検索もしくは登録の制御について詳述する。CAD図面作成制御装置5のRAM34には、制御プログラム情報40から取り込んだ制御指示情報等のCAD図面ライブラリが書き込まれ、RAM34に書き込まれたCAD図面ライブラリは、各操作端末機4に伝送される。各操作端末機4は、この受信したCAD図面ライブラリに従ってCAD操作装置15をCAD図面検索もしくは登録の制御する。CAD操作装置15はCAD図面検索もしくは登録の制御がなされて、そのCAD図面作成の結果は、ノードのファームインフォ領域44に記録され、CAD操作装置制御機器6及びCAD図面作成装置3からCAD図面作成制御装置5へ送られる。ファームインフォ領域44にCAD図面作成結果が記録された制御プログラム情報40は、CAD操作装置側伝送制御装置7を介して通信ネットワーク9上に乗せられてCAD図面作成対象である次のCAD操作装置15のCAD図面作成制御装置5に伝送されることとなる。
【0038】
また、CAD操作装置15からCAD図面作成制御装置5に送られるCAD図面作成結果は、CAD図面作成制御装置5のRAM34に書き込まれるが、CAD図面作成制御装置5のCPU32は、RAM34に書き込まれたCAD図面作成結果と、EEPROM33に記憶されている通信プログラムとを照合し、必要に応じて他のデータを考慮して、RAM34に書き込まれたCAD図面作成結果のデータを編集する。この編集したCAD図面作成結果は、制御プログラム情報40のファームインフォ領域44に記録される。
【0039】
以上の説明では、制御プログラム情報40のアクション領域43に記録されたCAD図面ライブラリに従ってCAD操作装置15の擬似手順を行う場合について説明したが、例えば、各CAD図面作成装置3から、設計矛盾が解消できずCAD操作装置15にてCAD図面作成作業ができない状況である旨の報告を受けた場合には、そのノードのアクション領域43に記録されたCAD図面ライブラリに従ったCAD図面作成処理を中断するようにしても良い。
【0040】
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、CAD操作装置15のCAD図面作成に関する制御プログラム情報40が通信ネットワーク9上を移動して、各CAD図面作成制御装置5間やホストコンピュータ14と各CAD図面作成制御装置5との間でCAD操作装置15のCAD図面作成に関するデータの送受信を行うので、各CAD操作装置15のCAD図面作成作業の一部乃至全部を人間の手を借りることなく行うことができる。これにより、CAD図面作成作業に伴う労力の軽減や各CAD操作装置15の負荷の軽減を図ることができるとともに、各CAD操作装置のCAD図面作成は、各CAD操作装置の特性に応じて迅速かつ効率的に行うことができる。
【0041】
(第2の実施の形態)
図8は本発明の第2の実施の形態に係るCAD図面作成システムの構成図である。この第2の実施の形態は、センター装置16のホストコンピュータ14にマイコン50を内蔵し、結果表示機能51及び編集手順機能52を有している。また、ホストコンピュータ14にはキー入力部53及びモニタ部54が接続されている。マイコン50により、ホストコンピュータ14に送られてくるデータの送受信処理を行って、送受信処理されたデータをホストコンピュータ14に接続されたモニタ部54に画面として表示する。また、CAD図面作成者等は、キー入力部53及びモニタ部54を用いて、ホストコンピュータ14に送られてくるデータを監視し、このデータに対する適切な指示をCAD図面作成制御装置5に送るように構成されている。
【0042】
これにより、センター装置16のホストコンピュータ14は、ホストコンピュータ14に内蔵されたマイコン50と、CAD図面作成制御装置5と、通信ネットワーク9上を移動する制御プログラム情報40とにより、CAD操作装置15のCAD図面作成の監視を行い、またCAD図面作成に必要な指示を各CAD操作装置15のCAD図面作成制御装置5に送ることができる。
【0043】
また、ホストコンピュータ14のマイコン50は、制御プログラム情報40の各ノード1、ノード2…のファームインフォ領域44に記録された各CAD操作装置15のCAD図面作成結果に対して最適なCAD図面ライブラリを編集する結果編集機能51と、編集手順機能52に基づいて編集したCAD図面ライブラリを制御プログラム情報40のファームインフォ領域44に記録してCAD図面作成制御装置5に伝送する編集手順機能とを有している。
【0044】
CAD図面作成対象となる各CAD操作装置15のCAD図面作成制御装置5は、ホストコンピュータ14から伝送された制御プログラム情報40に記録されたCAD図面ライブラリを取り込んで、このCAD図面ライブラリに従ってCAD操作装置15のCAD図面検索もしくは登録の制御を行う。CAD操作装置15は、エレベータに関するCAD図面作成に必要なかご重量やかご位置等のデータの送受信を行って、乗りかごやモータ等のCAD図面作成処理を行う。
【0045】
このCAD図面作成時に、CAD操作装置15に乗り場操作盤の操作ボタン追加等の設計修復処理が発生した場合には、この設計修復処理に関する情報は、各CAD操作装置15からCAD図面作成制御装置5へ送られ、CAD図面作成制御装置5は、設計修復処理情報を制御プログラム情報40のファームインフォ領域44に記録して、この制御プログラム情報40をホストコンピュータ14へ伝送する。ホストコンピュータ14に伝送された設計修復処理情報を含む制御プログラム情報40は、ホストコンピュータ14に内蔵されているマイコン50により受信処理されて、受信処理されたデータはホストコンピュータ14に設けられたモニタ部54に画面表示される。
【0046】
これにより、CAD図面作成者等は、ホストコンピュータ14において、CAD操作装置15に発生する設計修復処理に対して容易に対処することができる。また、CAD操作装置15の設計修復処理情報を受信したホストコンピュータ14は、結果編集機能51に基づいて、CAD操作装置15に発生している設計修復処理に対処するために必要な指示を含むCAD図面ライブラリを編集作成する。このようにして編集作成されたCAD図面ライブラリは、編集手順機能52に基づいて、制御プログラム情報40のうち対応するノードのアクション領域43に記録する。再度、設計修復処理が発生しているCAD操作装置15のCAD図面作成制御装置5に伝送される。
【0047】
従って、例えば、制御プログラム情報40のノード2に対応するCAD図面作成装置3で寸法変更等の設計修復処理が発生した場合には、ホストコンピュータ14のキー入力部53における簡単なキー操作で、CAD図面作成装置3における設計修復処理を確認することができる。また、ホストコンピュータ14は、確認されたCAD図面作成装置3の設計修復処理に対して適切なCAD図面ライブラリを編集作成し、このCAD図面ライブラリを制御プログラム情報40の対応するノードのアクション領域43に記録する。この制御プログラム情報40は、通信ネットワーク9を介して設計修復処理が発生しているCAD操作装置15のCAD図面作成制御装置5に伝送されて、設計修復処理が発生しているCAD操作装置15において編集作成されたCAD図面ライブラリに従ってCAD図面検索もしくは登録がなされる。
【0048】
図9は、CAD操作装置15でのCAD図面メニューの一例を示す説明図である。図9に示すように、CAD図面メニュー12a、12b、12cはCAD操作装置15のCAD図面作成装置3の画面に表示される。CAD図面メニュー12aは、「エレベーター」についての各CAD図面名が記載されたメニューであり、CAD図面作成者等は画面上でのクリック操作によりCAD図面メニュー12aにおける所望のCAD図面名を指定することができる。そして、例えば、「かご操作盤」をクリックすると、かご操作盤の寸法についての一覧表が記載されたCAD図面メニュー12bが表示される。CAD図面作成者等がこのCAD図面メニュー12bにおいて、例えば「標準」をクリックすると、標準の乗り場操作盤の型番についての一覧表が記載されたCAD図面メニュー12cが次に表示される。CAD図面作成者等がこのCAD図面メニュー12cにおいて、例えば「NO.○○××」をクリックすると、センター装置16からCAD操作装置15のCAD図面作成装置3に対して、この「NO.○○××」についての該当するかご操作盤に関するデータがダウンロードされることになる。
【0049】
図10は、センター装置16で管理されるCAD図面要求をチェックするための作業工程図66の記載内容についての説明図である。作業工程図66は、センター装置16で作成される。図10に示すように、作業工程図66は、「かご操作盤」、「表示装置配置」、…「操作ボタン配置」等の各作業工程のポイント毎に作成された複数枚の作業手順書66a、66b、…66nにより構成されている。これらの複数枚の作業手順書66a、66b、…66nにより、その作成タイミング及び要求者の許可条件がチェックされる。ここで、CAD図面要求を受け付けるものについては、チェックOKのマークが入れられる。
【0050】
CAD図面作成者等は、このチェック結果を検討し、CAD図面を検索あるいは登録しようとするのであれば、画面上での「確認」ボタンをクリックする。このクリックにより、チェック結果確認信号がセンター装置16側へ送られる。センター装置16は、このチェック結果確認信号を入力すると、データベースから該当CAD図面情報を取り出し、これをCAD図面作成者等側へ送出する。CAD図面作成者等は、その該当CAD図面情報を確認し、オプション機能等の詳細情報を入手したい場合には、オプション機能を選択しクリックする。このクリックにより、再度チェック結果確認信号がセンター装置16側へ送られる。センター装置16は、このチェック結果確認信号を入力すると、データベースから該当CAD図面のオプション機能等の詳細情報を取り出し、これをCAD図面作成者等側へ送出する。このような簡単な操作により、CAD図面作成者等は所望のCAD図面情報を迅速に入手することができる。
【0051】
図11は、センター装置16がCAD操作装置15にデータを配信する場合のホストコンピュータ14及び遠隔制御装置側記憶装置11の詳細構成図である。センター装置16を構成するホストコンピュータ14は、CAD図面作成者等チェック手段55、CAD図面メニュー配布手段56、CAD図面要求情報チェック手段57を有し、遠隔制御装置側記憶装置11には、CAD図面データベース22、CAD図面作成者登録テーブル58が格納されている。CAD図面データベース22には、CAD図面メニュー12a、12b、12cを格納したCAD図面メニューファイル59が格納されている。
【0052】
図12はセンター装置16がCAD操作装置15にデータを配信する場合のセンター装置16の動作を示すフローチャートである。CAD図面作成者等チェック手段55は、遠隔制御装置側伝送装置10の受信部を介してCAD操作装置15のCAD図面作成装置3側からのCAD図面作成者等ID番号及びパスワードを入力し(U1)、さらにCAD図面作成者等が指定したCAD図面分類情報を入力する(U2)。
【0053】
CAD図面作成者等チェック手段55は、この入力したCAD図面作成者等ID番号及びパスワードをCAD図面作成者等登録テーブル58に記載されているものと照合し、CAD図面作成者等が登録されている者であるか否かについて判別する(U3)。CAD図面作成者等が登録されていない場合、CAD図面作成者等チェック手段55はそのCAD図面作成者等に対してのアクセスを拒否し、ID番号及びパスワードを入力(U1)へ戻る。
【0054】
CAD図面作成者等が登録されている場合、CAD図面作成者等チェック手段55は、ステップU2で入力したCAD図面分類情報に対応するCAD図面メニューを配布すべきことをCAD図面メニュー配布手段56に対して指令する。CAD図面メニュー配布手段56は、この指令を受けるとCAD図面データベース22のCAD図面メニューファイル59から対応するCAD図面メニュー12を取り出し、これを遠隔制御装置側伝送装置10の送信部を介してCAD操作装置15のCAD図面作成装置3へ送信する(U4)。
【0055】
例えば、CAD図面作成者等がCAD図面分類情報として「エレベーター」を入力している場合、CAD図面メニュー配布手段56は、図9に示したCAD図面メニュー12aをCAD図面作成者等側へ配布する。そして、CAD図面作成者等は、かご操作盤についてのCAD図面の入手を希望するのであれば、画面に表示されたこのCAD図面メニュー12aにおいて矢印で示した「かご操作盤」の箇所をクリックする。そうすると、このクリックによりかご操作盤についてのオプション機能を含めたメニュー要求情報が遠隔制御装置側伝送装置10の受信部を介してCAD図面メニュー配布手段56に入力される。
【0056】
CAD図面メニュー配布手段56は、このメニュー要求情報を受けるとCAD図面メニュー12bをCAD図面メニューファイル12から取り出し、これを遠隔制御装置側伝送装置10の送信部を介してCAD操作装置15のCAD図面作成装置3に送信する。
【0057】
CAD図面作成者等は、標準の乗り場操作盤を希望するのであれば、矢印の箇所をクリックする。矢印の箇所をクリックすると、CAD図面メニュー配布手段56から、CAD図面メニュー12cが送られ、これが画面上に表示されるので、CAD図面作成者等は矢印で示した希望の型番「NO..○○××」の箇所をクリックする。このクリックにより、型番「NO.○○××」の該当する部品に関するCAD図面要求情報が発生し、これが遠隔制御装置側伝送装置10の受信部を介してCAD図面要求情報チェック手段57に入力される。
【0058】
ここで、図9においては図示を省略してあるが、CAD図面メニュー12cには、型番の他にも、どの作業工程のタイミングで使用するかの情報、CAD図面作成者等がクリックすべき項目が記載されている。CAD図面要求情報チェック手段57は、このような項目を含めCAD図面作成者等が回答すべきものとされている全てのCAD図面要求情報が入力されているかどうかについて判別し(U5)、判別が「NO」の場合すなわち入力されていない情報が有る場合には、CAD図面要求情報が不足している旨のメッセージを遠隔制御装置側伝送装置10の送信部を介してCAD操作装置15のCAD図面作成装置3側へ送信する。
【0059】
ここで、CAD操作装置15側においては、CAD図面作成者等はまず、通信ネットワーク9に接続された操作端末機4により、自己のパスワードとともに検索あるいは発録するCAD図面名を入力する。入力されたデータは、通信ネットワーク9を経由してセンター装置16にアクセスされる。センター装置16では、入力情報に基づき、予め登録された検索あるいは登録条件と照らし合わせて、入力された検索あるいは登録条件をチェックする。ここでいう検索あるいは登録条件は、CAD図面種別、CAD図面作成者等、機密度等である。特に機密度は、CAD図面内容及びCAD図面作成者等に限定されず、その利用目的、使用条件等、幅広く指定されチェックされる。
【0060】
この所定のチェック項目には、CAD図面情報の提供を有償又は無償のいずれで行うかについての有償提供情報及び無償提供情報が記載されるとともに、図面の変更や修正する者及び当該図面利用時の利用者別に予め定める課金情報が登録される。この有償提供情報又は無償提供情報をチェック結果に含め、それに対応した課金を行う。
【0061】
すなわち、CAD図面作成システム1の利用許可対象者の拡大に伴って、異なる部門に対しては有償となるのが通例である。また、サービスという観点から見ると、これらの条件の他、同じ利用者であっても、CAD図面の使用条件によっては、禁止/許可の別及び無償/有償の別を設けて、その指定が必要となる。
【0062】
図10において、作業手順書66a、66b、…66n毎に、縦軸にCAD図面種別を並べ、横軸に対象部門を並べている。なお、CAD図面種別については、機種別等の分類も行う。各テーブルの内容は機密度レベルで埋められ、機密度レベル及び各CAD図面種別に応じて、公開/非公開及び有償/無償の別が定められる。さらに、CAD図面作成者等については、不正に情報を入手あるいは破壊することを目的としてCAD図面を検索あるいは改変を企てたといったようなトラブルを起こした場合は、アクセス権の抹消等の措置が必要となる。トラブルを起こさないまでも、およそ関係無いと思われる利用者からのアクセスは禁止しなければならない。
【0063】
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、ホストコンピュータ14の結果編集機能51及び編集手順機能52に基づいて、各CAD操作装置15に対する設計修復処理に対して迅速に対処することができる。つまり、各CAD操作装置15のカスタマイズ及び作成機能のレベルアップが通信ネットワーク9を介して、各CAD操作装置15の特性に応じて迅速に行うことができる。また、幅広い範囲の人が必要に応じて必要なレベルの必要とする部分のCAD図面を検索あるいは登録することができるとともに、適正にセキュリティ条件が確保され、CAD図面内容の改変についても、利用者が気にすることなく運用管理されることが可能となる。
【0064】
(第3の実施の形態)
図13は本発明の第3の実施の形態に係るCAD図面作成システムの構成図である。この第3の実施の形態は、各CAD操作装置15のCAD図面作成装置3、各操作端末機4、センター装置16のホストコンピュータ14に報知手段60を設け、ホストコンピュータ14にプログラム補正手段61を設けたものである。
【0065】
報知手段60は、CAD図面作成に必要とされる複数の作業工程の各工程毎に、各CAD操作装置15のCAD図面作成の結果と、このCAD図面作成結果に対して最適な作成手順とを報知する。また、ホストコンピュータ14のプログラム補正手段61は、報知手段60に基づいて報告された各CAD操作装置15のCAD図面作成結果を考慮して最適な作成手順を盛り込んだCAD図面ライブラリを制御プログラム情報40に記録して、この制御プログラム情報40を各CAD操作装置15のCAD図面作成制御装置5へ伝送する。
【0066】
各CAD図面作成装置3と各CAD図面作成制御装置5との間に設けられた各操作端末機4は、音声案内装置あるいはディスプレイ装置等の報知手段60を有しており、各操作端末機4は、CAD図面作成制御装置5及び通信ネットワーク9を介してホストコンピュータ14に接続されている。また、各CAD図面作成装置3には、音声案内装置あるいはディスプレイ装置等の報知手段61が設けられており、さらに、ホストコンピュータ14にも音声案内装置あるいはディスプレイ装置等の報知手段61が設けられている。各CAD操作装置15のCAD図面作成の結果と、このCAD図面作成結果に対して最適な作成手順は、上述の報知手段61を介して報知されることとなる。
【0067】
CAD図面作成制御装置5は、ホストコンピュータ14から伝送された制御プログラム情報40に記録されたCAD図面ライブラリを取り込んで、該当のCAD操作装置15のCAD図面検索もしくは登録の制御を行う。CAD操作装置15は、このCAD図面ライブラリに従って、CAD操作装置15のCAD図面作成に必要とされる複数の作業工程の各工程を実行する。
【0068】
このように、第3の実施の形態では、分散コンピューティング環境を通信ネットワーク9上に実現させ、この分散コンピューティング環境下において個別設計が進められる。センター装置16には、個別設計データを管理する図示省略のリポジトリーを有し、作業と工程(投入シーケンスと工数入力)を表わした作業工程図、例えば、CPM(Critical Path Method)を作成し、このCPMに応じてCPMの情報及びインタフェースのデータ及び条件を持ち運ぶ媒体(エージェントである制御プログラム情報40)を走らせ、各工程の連繋を実現する。
【0069】
次に、CAD図面作成作業時のCAD操作装置15側でのオペレーションについて説明する。各CAD操作装置15のCAD図面作成に必要とされる複数の作業工程の各工程毎に、各操作端末機4、各CAD図面作成装置3、あるいはホストコンピュータ14に設置された報知手段61において、各CAD操作装置15のCAD図面作成の結果及びこのCAD図面作成結果に対して最適な作成手順が報知される。
【0070】
図14は、本発明の第3の実施の形態におけるCAD図面作成作業時のCAD操作装置15側における動作を示すフローチャートである。まず、各CAD操作装置15からCAD図面作成作業を開始するか否かの判断が要求される(V1)。この要求はYESもしくはNOで示されるので、CAD図面作成者等はいずれかの判別を行う(V2)。このような判別YESを選択すると、CAD操作装置15側において、「1:かご設計、2:かご操作盤設計、3:乗り場設計」という選択画面の表示がなされる(V3)。この選択画面表示に対して、CAD図面作成者等は、1、2、3のいずれかを選択する(V4)。このような選択を行うと、CAD操作装置15側において、例えば以下の表示がなされる(V5)。
【0071】
このような表示の左側に表示された各項目に対してNG項目があるかどうかをチェックして(V6)、1つでもNG項目がある場合には、NG項目の修復作業をオペレーション側(CAD図面作成作業者)において行うことになる(V7)。すなわち、再設計作業がCAD図面作成作業者等において行われ、この作業が完了したか否かが確認される。図14の表示では「乗り場操作盤の配置」の項目がNGなので、CAD操作装置15側において「かご操作盤の配置再設計」の表示がなされる。この表示に対して、CAD図面作成作業者等は乗り場操作盤の配置の再設計作業を行う。そして、この再設計作業が完了した否かを判定し(V8)、この再設計作業が完了しない場合には、再度、上述のステップV5からやり直す。
【0072】
一方、乗り場操作盤の配置の再設計作業が完了した場合には(V9)、後述のNG項目が無い場合と同様のCAD図面作成作業が継続して行われるとともに、再設計作業により作成された図面情報がファームインフォ領域44に記録される。すなわち、上記表示にNG項目がない場合やNG項目の修復作業が完了した場合には(V9)、オペレーション側において、「作業中断/スキップ/継続」の表示がなされる(V10)。この後は、表示に従って次の動作を指定することにより、各動作に進むことになる。
【0073】
第3の実施の形態によれば、CAD図面作成に必要とされる複数の作業工程の各工程毎に、各操作端末機4、各CAD図面作成装置3、あるいはホストコンピュータ14に設置された報知手段60においてCAD図面作成結果が報知される。また、ホストコンピュータ14は、CAD図面作成結果に対して最適な作成手順を盛り込んだCAD図面ライブラリを制御プログラム情報40に記録して、この制御プログラム情報40をCAD図面作成制御装置5へ伝送するとともに、各操作端末機4、各CAD図面作成装置3、あるいはホストコンピュータ14に設置された報知手段60において、この作成手順を報知する。
【0074】
これにより、CAD操作装置15のCAD図面作成作業の一部を無人で自動的に行って、残りをCAD図面作成者等が行う場合には、CAD図面作成の各作業工程におけるCAD図面作成結果及びその作成手順は各工程毎に報知されるので、各CAD図面作成者等は、作業の進捗に合わせてCAD図面作成の結果及び最適な作成手順を効率的かつ確実に行うことができる。
【0075】
(第4の実施の形態)
図15は、本発明の第4の実施の形態に係るCAD図面作成システムの一部詳細構成図である。第4の実施の形態は、CAD図面作成試行により仕様変更あるいは仕様追加がある場合に、その設計修復処理の種類に応じて、CAD図面ライブラリの破棄や適切なCAD図面ライブラリヘの変更を行うようにしたものである。
【0076】
図15において、CAD図面作成装置3は設計修復処理検出機能62を有し、CAD図面作成制御装置5は、設計修正処理判定機能63および設計修復処理判定結果破棄記録機能64を有し、選択切換装置8は設計修復処理発生時制御機能65を有し、CAD操作装置側記憶装置13はCAD図面ライブラリ26Aを格納している。すなわち、CAD操作装置側記憶装置13に各CAD操作装置15の基本手順が盛り込まれたCAD図面ライブラリを格納し、各CAD操作装置15には、CAD図面作成試行手順時にCAD操作装置15に生じる設計修復処理の可否を検出する設計修復処理検出機能2が組込まれている。また、CAD図面作成制御装置5には、CAD図面作成試行手順が行われCAD操作装置15の仕様変更あるいは仕様追加の可否を判定する設計修正処理判定機能63と、設計修復処理判定機能63による判定結果を制御プログラム情報40のファームインフォ領域44に記録する設計修復処理判定結果破棄記録機能64とが組み込まれている。
【0077】
さらに、選択切換装置8には、仕様変更あるいは仕様追加が否と判定された場合に、各CAD図面作成制御装置5に伝送されたCAD図面ライブラリを破棄するとともに、判定結果に基づいて破棄されたCAD図面ライブラリが伝送される前のCAD図面ライブラリに従ってCAD操作装置15のCAD図面作成を行うか、CAD操作装置側記憶装置13に格納されたCAD図面ライブラリに従ってCAD操作装置15のCAD図面作成を行うかを判断して、その判断に基づいて各CAD操作装置15のCAD図面検索もしくは登録あるいは図面作成操作の制御を行う設計修復処理発生時制御機能65が組み込まれている。
【0078】
各CAD操作装置15は、ホストコンピュータ14から伝送された制御プログラム情報40に記録されたCAD図面ライブラリに従ってCAD図面作成が行われる前に、この伝送されたCAD図面ライブラリに基づくCAD図面作成試行手順が行われる。各CAD図面作成制御装置5の設計修復処理判定機能63は、このCAD図面作成試行手順の際に生じるCAD操作装置15の仕様変更あるいは仕様追加を含む設計修復処理の可否を、CAD操作装置15の設計修復処理検出機能62に基づいて判定する。
【0079】
また、CAD図面作成制御装置5の設計修復処理判定結果破棄記録機能64は、設計修復処理判定機能63に基づいてCAD操作装置15に設計修復処理が生じていると判定した場合には、各CAD図面作成制御装置5に伝送されたCAD図面ライブラリを破棄し、その設計修復処理に関する情報を報告情報として制御プログラム情報40の自己のノードのファームインフォ領域44に記録する。
【0080】
また、選択切換装置8の設計修復処理発生時制御機能65は、判定結果に基づいて、CAD操作装置15のCAD図面作成に関する手順を、破棄されたCAD図面ライブラリが伝送される前の手順に従って行うか、CAD操作装置側記憶装置13に格納された各CAD操作装置15の基本手順に従って行うか判断して、その判断に基づいて各CAD操作装置15のCAD図面検索もしくは登録の制御を行う。
【0081】
次に、動作を説明する。CAD図面作成対象となる各CAD操作装置15のCAD図面作成制御装置5は、ホストコンピュータ14から伝送された制御プログラム情報40に記録されたCAD図面ライブラリを取り込んで、このCAD図面ライブラリを各CAD操作装置制御機器6及び各CAD図面作成装置3に伝送する。各CAD操作装置制御機器6及び各CAD図面作成装置3から構成されるCAD操作装置15は、このCAD図面ライブラリに従ってCAD図面作成が行われる。
【0082】
このとき、CAD操作装置15の設計修復処理検出機能62によってCAD操作装置15の設計修復処理の可否が判定される。設計修復処理があると判定された場合には、各選択切換装置8は、CAD操作装置15のCAD図面作成に関する手順を、破棄されたCAD図面ライブラリが伝送される前のCAD図面ライブラリに従って行うか、CAD操作装置側記憶装置13に格納された各CAD操作装置15の基本手順に従って行うかいずれが適切かを判断して、いずれか適切なCAD図面ライブラリを選択する。選択切換装置8により選択されたCAD図面ライブラリは、CAD図面作成制御装置5のCPU32に読み込まれて、RAM34に順次記録される。
【0083】
図16は、第4の実施の形態におけるCAD図面作成システムでCAD図面作成試行手順が失敗の際に予め準備された基本手順に戻す場合の手順を示すフローチャートである。各CAD図面作成装置3は、制御プログラム情報40の各ノード1、ノード2…のファームインフォ領域44が自己に対応する領域であるかどうかを割込処理要求があるか否かでチェックする(W1)、割込処理要求がない場合には、予め準備された基本手順にCAD図面ライブラリを戻す手順は終了する。一方、上述の割込処理要求がある場合には、CAD図面ライブラリに関するデータがCAD操作装置側記憶装置13に書き込まれる(W2)。その後、CAD操作装置側記憶装置13に記憶されているCAD図面ライブラリから適切なCAD図面ライブラリが検索されて(W3)、この検索されたCAD図面ライブラリに従ってCAD図面作成試行手順が行われる(W4)。
【0084】
このようにして、行われるCAD図面作成試行手順においてCAD操作装置15に設計修復処理が生じているか否か判定され(W5)、設計修復処理がないと判定された場合には、CAD図面作成試行手順を終了させる。一方、設計修復処理があると判定された場合には、選択切換装置8は、CAD操作装置側記憶装置13に記憶されているCAD図面ライブラリの中から適切なCAD図面ライブラリを検索選択して、この選択したCAD図面ライブラリにCAD操作装置15のCAD図面作成に関するCAD図面ライブラリを切り換えて(W6)、CAD図面作成試行手順を終了させる。
【0085】
第4の実施の形態によれば、ホストコンピュータ14から伝送されたCAD図面ライブラリに従ってCAD操作装置15のCAD図面作成を行う前に、この伝送されたCAD図面ライブラリに基づいて、CAD操作装置15のCAD図面作成試行手順を行ってCAD操作装置15の設計修復処理の可否が判定される。また、このCAD操作装置15の設計修復処理の種類に応じて、CAD図面ライブラリの破棄や適切なCAD図面ライブラリヘの変更が行われるので、CAD図面ライブラリに従って行われる各CAD操作装置15のCAD図面作成作業の効率性を高めることができる。
【0086】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、CAD操作装置のCAD図面作成に必要とされる制御プログラム情報は各CAD操作装置毎に適性化され、通信ネットワークを介しセンター装置から各CAD図面作成制御装置へ伝送されるので、幅広い範囲の人が必要に応じて必要なレベルの必要とする部分のCAD図面の検索、作成及び登録を行うことができる。これにより、CAD操作装置の設計に対する負荷を削減し、CAD図面作成者の労力を軽減させることができる。また、各CAD操作装置の設計条件に合わせカスタマイズ及び作成機能のレベルアップ情報が制御プログラム情報として通信ネットワークを介して、センター装置から各CAD操作装置へ伝送されるので、カスタマイズ及び作成機能のレベルアップにかかる負荷を軽減し、逐次CAD操作装置の機能がレベルアップされる。従って、CAD図面作成者の労力も軽減させることができる。
【0087】
さらには、分散コンピューティング環境下における個別設計において、適正にセキュリティ条件が確保し、対応した課金システムを構築することができるので、幅広い利用者が気にすることなくCAD図面内容の検索及び登録あるいは修正することが可能な環境を構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るCAD図面作成システムの構成図。
【図2】本発明の第1の実施の形態における遠隔制御装置側記憶装置とホストコンピュータの詳細構成図。
【図3】本発明の第1の実施の形態における制御プログラム情報の説明図。
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるCAD図面作成制御装置と通信ネットワークを介して送られてきた制御プログラム情報との関係を示すフローチャート。
【図5】本発明の第1の実施の形態における通信ネットワークに繋がれたCAD図面作成制御装置のハードウェア構成図。
【図6】本発明の第1の実施の形態における通信ネットワーク構成及び通信ネットワーク上を移動する制御プログラム情報の説明図。
【図7】本発明の第1の実施の形態におけるCAD図面作成システムでのCAD図面作成作業の流れを示すフローチャート。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係るCAD図面作成システムの構成図。
【図9】本発明の第2の実施の形態におけるCAD操作装置でのCAD図面メニューの一例を示す説明図。
【図10】本発明の第2の実施の形態におけるセンター装置で管理されるCAD図面要求をチェックするための作業工程図の記載内容についての説明図。
【図11】本発明の第2の実施の形態におけるセンター装置がCAD操作装置にデータを配信する場合のホストコンピュータ及び遠隔制御装置側記憶装置の詳細構成図。
【図12】本発明の第2の実施の形態におけるセンター装置がCAD操作装置にデータを配信する場合のセンター装置の動作を示すフローチャート。
【図13】本発明の第3の実施の形態に係るCAD図面作成システムの構成図。
【図14】本発明の第3の実施の形態におけるCAD図面作成作業時のCAD操作装置側における動作を示すフローチャート。
【図15】本発明の第4の実施の形態に係るCAD図面作成システムの一部詳細構成図。
【図16】本発明の第4の実施の形態におけるCAD図面作成システムでCAD図面作成試行手順が失敗の際に予め準備された基本手順に戻す場合の手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…CAD図面作成システム、3…CAD図面作成装置、4…操作端末機、5…CAD図面作成制御装置、6…CAD操作装置制御機器、7…CAD操作装置側伝送装置、8…選択切換装置、9…通信ネットワーク、10…遠隔制御装置側伝送装置、11…遠隔制御装置側記憶装置、12…CAD図面メニュー、13…CAD操作装置側記憶装置、14…ホストコンピュータ、15…CAD操作装置、16…センター装置、17…デバイス、18…ドライバ、19…エージェントシステム制御装置、20…図面チェック手段、21…設計データ変換手段、22…CAD図面データベース、23…設計データベース、24…知識データベース、25…推論エンジン、26…CAD図面ライブラリ、31…内部回線、32…CPU、33…EEPROM、34…RAM、35…通信モジュール、36…I/Oインタフェース、40…制御プログラム情報、41…、42…アドレス領域、42a…ソースアドレス領域、43…アクション領域、44…ファームインフォ領域、50…マイコン、51…結果編集機能、52…編集手順機能、53…キー入力部、54…モニタ部、55…CAD図面作成者等チェック手段、56…CAD図面メニュー配布手段、57…CAD図面要求情報チェック手段、58…CAD図面作成者登録テーブル、59…CAD図面メニューファイル、60…報知手段、61…プログラム補正手段、62…設計修復処理検出機能、63…設計修復処理判定機能、64…設計修復処理判定結果破棄記録機能、65…設計修復処理発生時制御機能、66…作業工程図
Claims (7)
- CAD図面を作成する複数のCAD操作装置と、各CAD操作装置毎に割り振られ各CAD操作手順を制御するCAD図面作成制御装置と、各CAD図面作成制御装置を繋ぐ通信ネットワークと、前記通信ネットワークに接続され各CAD操作装置のCAD図面作成時に必要な手順指令及びその際のデータ収集指令に関する制御プログラム情報を通信ネットワークを介して各CAD図面作成制御装置へ伝送するセンター装置とを備え、前記制御プログラム情報は、CAD図面作成の対象となる各CAD操作装置毎に割り振られた情報領域であるノードを有し、各ノードは、CAD図面作成対象となる各CAD図面作成制御装置を識別するIDアドレスが記録されるアドレス領域と、各CAD操作装置のCAD図面作成時に必要な手順指令及びその際のデータ収集指令に関するCAD図面ライブラリが記録されるアクション領域と、各CAD操作装置のCAD図面作成結果が記録されるファームインフォ領域とを有し、前記CAD図面作成制御装置は、伝送された制御プログラム情報のアドレス領域に記録されたIDアドレスに基づいて自己に割り振られたノードを認識し、伝達された自己に割り振られたノードに対応するアクション領域及びファームインフォ領域に記録された情報を複写し、前記複写されたアクション領域に記録されたCAD図面ライブラリに従って、各CAD操作装置のCAD図面作成手順を制御し、CAD図面作成に必要な操作情報のデータを取得するとともに、CAD図面作成結果を自己のノードのファームインフォ領域に記録することを特徴とするCAD図面作成システム。
- 前記センター装置は、複数のCAD操作装置で作成した設計データをCAD操作装置毎に対応した設計データに変換して個別設計データとして管理し、設計データ作成の作業と工程とを表した作業工程図を作成し、前記制御プログラム情報に前記作業工程図の情報を含めることを特徴とする請求項1に記載のCAD図面作成システム。
- 前記制御プログラム情報は、各ノードのファームインフォ領域に記録された各CAD操作装置のCAD図面作成結果を通信ネットワークを介して前記センター装置に報告する報告機能を有し、前記センター装置は、制御プログラム情報の報告機能に基づいて、各CAD操作装置毎に最適なCAD図面ライブラリを選択し、この最適なCAD図面ライブラリを制御プログラム情報に記録して各CAD操作装置に伝送する最適CAD図面ライブラリ選択機能を有することを特徴とする請求項1に記載のCAD図面作成システム。
- 前記通信ネットワークと各CAD図面作成制御装置との間に、各CAD操作装置の基本手順が盛り込まれたCAD図面ライブラリを格納したCAD操作装置側記憶装置を設け、前記CAD図面作成制御装置は、伝送された制御プログラム情報に基づいてCAD図面作成試行の際に生じる前記CAD操作装置の仕様変更あるいは仕様追加があるか否かを判定し、仕様変更あるいは仕様追加がある場合は、伝送されてきたCAD図面ライブラリを破棄するとともに、前記CAD操作装置側記憶装置に格納されたCAD図面ライブラリに基づいてCAD操作装置のCAD図面検索もしくは登録の制御を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のCAD図面作成システム。
- 前記センター装置は、制御プログラム情報のファームインフォ領域に記録された各CAD操作装置のCAD図面作成結果に対して最適なCAD図面ライブラリを編集し、編集したCAD図面ライブラリを制御プログラム情報に記録して、この制御プログラム情報を各CAD図面作成制御装置に伝送することを特徴とする請求項1に記載のCAD図面作成システム。
- 前記ホストコンピュータは、前記複数のCAD操作装置の中のある特定のCAD操作装置から送られてくるCAD図面作成者等の資格が妥当なものである場合に、前記CAD操作装置から送られてくる前記CAD図面の属するCAD図面分類情報に基づき前記CAD図面データベースからの検索取り出しあるいは前記CAD図面データベースに格納することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のCAD図面作成システム。
- 前記CAD図面作成者等の資格のチェック項目には、CAD図面情報の提供を有償又は無償のいずれで行うかの課金情報が含まれることを特徴とする請求項6に記載のCAD図面作成システム。
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