JP2002205882A - エレベータの技術支援システム - Google Patents

エレベータの技術支援システム

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JP2002205882A
JP2002205882A JP2001001514A JP2001001514A JP2002205882A JP 2002205882 A JP2002205882 A JP 2002205882A JP 2001001514 A JP2001001514 A JP 2001001514A JP 2001001514 A JP2001001514 A JP 2001001514A JP 2002205882 A JP2002205882 A JP 2002205882A
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elevator
information
portable terminal
technical
central management
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JP2001001514A
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English (en)
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Hisao Kato
久夫 加藤
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 係員が精通していない機種のエレベータであ
っても据付又は保守点検ができるように技術支援をする
システムを提供する。 【解決手段】 顧客向けのエレベータを集中管理する技
術センタに、顧客のエレベータごとに使用機器が記録さ
れた顧客情報ファイルと、使用機器ごとに技術情報が記
録された技術情報ファイルとを備えた中央管理装置を設
置し、この中央管理装置に通信回線を介して携帯端末を
接続して顧客とエレベータの使用機器とを特定する情報
を伝送し、この情報に基づいて顧客情報ファイルに記録
された顧客向けのエレベータの使用機器に関する技術情
報を技術情報ファイルから読み出して携帯端末へ返送す
るようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エレベータの設
置現場へ技術情報を伝送して、据付け又は保守を行う係
員に対し技術支援を行うシステムに係る。
【0002】
【従来の技術】最近の技術進歩は早く、短いインターバ
ルで新製品が市場に投入される。エレベータにおいても
その例外ではない。特にエレベータは、使用機器ごとに
分割して工場から出荷され、納入先に据え付けられて初
めて完成品となり、更に、その後の保守点検により性能
維持が図られている。このため、据付係員及び保守係員
は、エレベータに関する技術的な専門知識を必要とし、
新たに開発されたエレベータが市場に投入される都度、
製品教育及び据付教育、保守及び故障時の対応等の教育
が行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エレベータ
の納入先は、国内はもとより海外に広く及んでおり、こ
れらの地域を全て対象として係員を短期間で教育するこ
とは困難であった。このため、新製品の出荷対象地域を
徐々に拡大させざるを得ず、製品切替えに長期間を要し
ていた。その間工場では新旧の両製品を並行生産しなけ
ればならず生産工程が輻輳する、という問題があった。
また、新製品に関する技術資料が関係地域に配布されて
も、配布先においてその技術資料の整理保管が十分では
なく、適時に適所に技術資料が行き渡るようにすること
は容易ではなかった。このため、円滑な据付作業や保守
作業が阻害される、という問題もあった。
【0004】更に、エレベータは、通常、据付け後20
年から30年間は稼動し、その間にその時々の新技術が
投入された新形機種が開発されて販売されてきた。この
ため、市場には旧形の機種から最新形の機種まで多くの
種類が稼動しており、それぞれ固有の機器が使用されて
いる。このような多機種のエレベータの全てに精通し、
保守点検から故障時の緊急対応やかご内に閉じ込められ
た乗客を速やかに救出できる保守係員は希有である。そ
こで、得意とする機種ごとに保守係員を割り当てて巡回
するように作業計画が組まれていた。このため、隣接し
た建物に据え付けられたエレベータであっても、不得手
な機種である場合は、別の係員を派遣する必要があり、
作業効率が悪く結果的にはエレベータの保守コストが高
くなる、という問題もあった。
【0005】更にまた、ある建物のエレベータで乗客を
かご内に閉じ込める事故が発生した場合、たまたまその
建物の近くに保守係員が居合わせたとしても、その保守
係員が上記エレベータに精通していなかった場合は、精
通している別の保守係員を別途呼び寄せる必要があっ
た。このため、乗客を救出するまでに長時間を要し、顧
客サービスが低下する、という問題もあった。
【0006】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたものであり、各機種のエレベータの技術情報を
エレベータの据え付けられている現場へ伝送することに
より、係員が精通していない機種のエレベータであって
も係員が据付作業及び保守点検作業できるように支援す
るようにしたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るエレベー
タの技術支援システムは、顧客向けのエレベータを集中
管理する技術センタに、顧客のエレベータごとに使用機
器が記録された顧客情報ファイルと、使用機器ごとに技
術情報が記録された技術情報ファイルとを備えた中央管
理装置を設置し、この中央管理装置に通信回線を介して
接続される携帯端末をエレベータの据付け又は保守管理
をする係員に携帯させ、この携帯端末から中央管理装置
に顧客とエレベータの使用機器とを特定する情報を伝送
し、この情報に基づいて顧客情報ファイルに記録された
顧客向けのエレベータの使用機器を特定し、この特定さ
れた使用機器に関する技術情報を技術情報ファイルから
読み出して携帯端末へ返送するようにしたものである。
【0008】請求項2に係るエレベータの技術支援シス
テムは、伝送された技術情報を携帯端末に接続されたプ
リンタでプリントアウトするようにしたものである。
【0009】請求項3に係るエレベータの技術支援シス
テムは、中央管理装置に携帯端末の使用を認められた係
員を識別するID番号が記録された個人認証情報ファイ
ルを接続し、携帯端末から中央管理装置にID番号を伝
送させ、この伝送されたID番号と個人認証情報ファイ
ルに記録されたID番号とが一致した場合に技術情報を
中央管理装置から携帯端末へ伝送するようにしたもので
ある。
【0010】請求項4に係るエレベータの技術支援シス
テムは、携帯端末にディスプレイを接続してエレベータ
の使用機器をメニューとして一覧表示し、このメニュー
から選択された使用機器を中央管理装置へ伝送するよう
にしたものである。
【0011】請求項5に係るエレベータの技術支援シス
テムは、中央管理装置から携帯端末へ伝送される技術情
報は、携帯端末から伝送された使用機器情報に基づいて
技術情報ファイルから読み出された技術情報のほか、中
央管理装置での操作によって技術情報ファイルから読み
出された技術情報の双方としたものである。
【0012】請求項6に係るエレベータの技術支援シス
テムは、携帯端末から中央管理装置へ伝送される顧客向
けエレベータの使用機器を特定する情報に、ディジタル
カメラで撮影された使用機器の映像も伝送されるように
したものである。
【0013】請求項7に係るエレベータの技術支援シス
テムは、中央管理装置から携帯端末へ伝送される技術情
報を、文字、画像及び映像で構成したものである。
【0014】請求項8に係るエレベータの技術支援シス
テムは、エレベータの据付けに関する技術情報を中央管
理装置から携帯端末へ伝送するようにしたものである。
【0015】請求項9に係るエレベータの技術支援シス
テムは、エレベータの保守に関する技術情報を中央管理
装置から携帯端末へ伝送するようにしたものである。
【0016】請求項10に係るエレベータの技術支援シ
ステムは、エレベータの故障対策に関する技術情報を中
央管理装置から携帯端末へ伝送するようにしたものであ
る。
【0017】請求項11に係るエレベータの技術支援シ
ステムは、中央管理装置に顧客のエレベータごとに設置
状況を示すデータが書き込まれる設置状況ファイルを接
続し、携帯端末からデータを伝送して設置状況ファイル
に書き込むと共に、データが設置基準に適合していない
場合は、その旨を示す識別信号を携帯端末に返送するよ
うにしたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1から図15
は、この発明の実施の形態1を示す。図1において、1
は顧客向けのエレベータを集中管理する技術センタに設
置された中央管理装置、2は中央管理装置1のCPU、
3はCPU2との情報の授受を行うバス2aに接続され
たROM、4は同じくRAM、5は同じくCRT、6は
同じくキーボード、7は通信回線20に接続されて信号
の授受を行う入出力装置である。
【0019】11は同じく据付係員又は保守係員を識別
するID番号が記録された個人認証情報ファイル、12
は同じく後述の携帯端末21に表示するメニュー画面情
報が格納されたメニュー情報ファイル、13は同じく顧
客のエレベータごとに使用機器が記録された顧客情報フ
ァイル、14は使用機器ごとに機器に関する技術情報が
記録された機器情報ファイル、15はエレベータの据付
けに関する技術情報が記録された据付情報ファイル、1
6はエレベータの保守に関する技術情報が記録された保
守情報ファイル、17は顧客のエレベータごとに設置状
況を示すデータが書き込まれる設置状況ファイル、18
はエレベータの故障対応に関する技術情報が記録された
故障情報ファイルである。
【0020】21−1から21−nは、それぞれエレベ
ータを据付け又は保守点検をする係員に携帯され、必要
時に通信回線20を介して中央管理装置1に接続される
携帯端末で、以下、総称する場合は符号21とする。2
2は携帯端末21のCPU、23はCPU22との情報
の授受を行うバス22aに接続されたROM、24は同
じくRAM、25は同じくCRT、26は同じくキーボ
ード、27は通信回線20に接続されて信号の授受を行
う入出力装置である。28は必要時に携帯端末21に接
続されるプリンタ、29は同じく顧客向けエレベータの
使用機器を撮影し、その映像を中央管理装置へ伝送して
上記使用機器を特定するためのディジタルカメラであ
る。
【0021】図2は顧客情報ファイル13の内容を示
し、図中、131は顧客のエレベータの管理番号、13
2は上記エレベータの仕様、133は上記エレベータに
使用されている機器の名称で、例えば、133−1には
使用巻上機の形式番号が示されている。
【0022】図3は機器情報ファイル14の内容を示
し、図中、14−1は各形式の巻上機の詳細が記録され
た巻上機ファイルで、巻上機の形式番号14−1−1、
組立ファイル名14−1−2、ブレーキファイル名14
−1−3等、巻上機を構成する機器のファイル名が各形
式ごとに記録されている。巻上機の他に主索、ト゛ア装置
等のファイルも同様に構成されている。
【0023】図4は巻上機ファイル14−1の組立ファ
イル名14−1−2に記載の組立ファイルM300−1
の詳細を示し、形状を示す画像表示部と性能表示部とか
らなっている。組立ファイルM400−1〜も同様に構
成されている。
【0024】図5は巻上機ファイル14−1のブレーキ
ファイル名14−1−3に記載のブレーキファイルM3
00−2の詳細を示し、同様に形状を示す画像表示部と
性能表示部とからなっている。ブレーキファイルM40
0−2〜も同様に構成されている。
【0025】図6は携帯端末21のCRT25に表示さ
れたトップページである入力画面251を示し、51は
携帯端末21のキーボード26からID番号Mnを直接
入力するテキストボックス、52は顧客のエレベータご
とに個別に付された管理番号Cnをキーボード26から
直接入力するテキストボックス、53はキーボード26
からの入力が完結した場合にクリックすることによりI
D番号Mnとエレベータの管理番号Cnを中央管理装置
1へ伝送するOK釦、54はクリックすることにより入
力画面251を閉じる閉釦である。
【0026】図7は機器情報ファイル14から読み取ら
れた情報を携帯端末21のCRT28に表示した機器情
報画面252を示す。図中、12Mは図6に示したID
番号Mn及びエレベータ管理番号Cnが正常に入力され
た場合に携帯端末21に表示されるファイルメニュー
で、機器情報ファイル14の内容を検索するように指令
する機器情報釦14Bと、据付情報ファイル15の内容
を検索するように指令する据付情報釦15Bと、保守情
報ファイル16の内容を検索するように指令する保守情
報釦16Bと、設置状況ファイル17の内容を検索する
ように指令する設置状況釦17Bと、故障情報ファイル
18の内容を検索するように指令する故障情報釦18B
とからなる。
【0027】13Mは、同様に図6に示したID番号M
n及びエレベータの管理番号Cnが正常に入力された場
合に上記管理番号Cnのエレベータを顧客情報ファイル
13から読み取って携帯端末21に表示した顧客情報メ
ニューで、図では管理番号C1のエレベータの使用機器
を示す。25cは、同様に図6に示したID番号Mn及
びエレベータの管理番号Cnが正常に入力された場合に
携帯端末21に表示されるシステムコマンドメニュー
で、上記OK釦53及び閉釦54に加えて、キーボード
26から文章を入力するモードにする文章入力釦55、
ディジタルカメラ29から映像入力を取り込むモードに
する映像入力釦56及びCRT25に表示された内容を
プリンタ28に印刷させる印刷釦57とからなる。
【0028】14Mは携帯端末21に表示された機器情
報釦14Bと顧客情報メニュー13Mの使用機器とをポ
インタ58で指示することにより、顧客のエレベータに
現実に使用されている機器を構成要素に細分化した情報
を機器情報ファイル14から読み取って携帯端末21に
表示した使用機器メニューで、図では、機器情報釦14
Bと顧客情報メニュー13Mの巻上機をポインタ58で
指示することによって、巻上機ファイル14−1から読
み取られた形式番号M400の巻上機の構成機器を例示
したものである。
【0029】25d1は携帯端末21に表示された使用
機器メニュー14Mをポインタ58で選択指示すること
により、機器情報ファイル14から該当する機器情報が
画面に表示されるデータ表示部である。図では使用機器
メニュー14Mのブレーキがポイントされたことによっ
てブレーキファイル名M400−2の内容を例示したも
のである。
【0030】図8は据付情報ファイル15から読み取ら
れた情報を携帯端末21のCRT28に表示した据付情
報画面253を示す。図中、図7と同符号は同一内容を
示し、15Mは、携帯端末21に表示された据付情報釦
15Bをポインタ58で指示することにより携帯端末2
1に表示された据付情報の種別を表す据付作業メニュー
である。25d2は携帯端末21に表示された顧客情報
メニュー13Mの使用機器と据付作業メニュー15Mの
該当項目をポインタ58で選択指示することにより、据
付情報ファイル15から該当する機器の据付情報が読み
取られて携帯端末21の画面に表示されるデータ表示部
である。図では顧客情報メニュー13Mの主索と据付作
業メニュー15Mの据付方法がポインタ58で指示され
たことによって据付情報ファイル15から主索の据付方
法が画面に表示された例を示したものである。
【0031】ここで、主索を据え付けたならば、かご側
ランバイRBcの実測値をテキストボックス15d1
に、おもり側ランバイRBwの実測値をテキストボック
ス15d2に入力する。これらの値は設置状況ファイル
17に記録されると共に、据付情報ファイル15に別途
記録されている据付基準に照らして適合していない場合
は、赤色表示又は点滅表示してその旨を告知する。
【0032】図9は保守情報ファイル16から読み取ら
れた情報を携帯端末21のCRT28に表示した保守情
報画面254を示す。図中、図7又は図8と同符号は同
一内容を示し、16Mは、携帯端末21に表示された保
守情報釦16Bをポインタ58で指示することにより携
帯端末21に表示された保守作業メニューである。25
d3は携帯端末21に表示された顧客情報メニュー13
Mの使用機器と保守作業メニュー16Mの該当項目をポ
インタ58で選択指示することにより、保守情報ファイ
ル16から該当する機器の保守情報が読み取られて携帯
端末21の画面に表示されるデータ表示部である。図で
は顧客情報メニュー13Mの主索と保守作業メニュー1
6Mの保守方法がポインタ58で指示されたことによっ
て保守情報ファイル16から主索の保守方法が画面に表
示された例を示したものである。
【0033】このものにあっても、かご側ランバイRB
cの実測値をテキストボックス16d1に、おもり側ラ
ンバイRBwの実測値をテキストボックス16d2に入
力する。これらの値は設置状況ファイル17に記録され
ると共に、保守情報ファイル15に別途記録されている
保守基準に照らして適合していない場合は、赤色表示又
は点滅表示してその旨を告知すると共に、保守基準が図
示される。保守係員は、図示された保守基準に従って調
整した後、再度実測値を入力する。最終の実測値が設置
状況ファイル17に記録される
【0034】図10は設置状況ファイル17から読み取
られた情報を携帯端末21のCRT28に表示した設置
状況画面255を示す。図中、図7〜図9と同符号は同
一内容を示す。25d4は携帯端末21に表示された設
置状況釦17Bと顧客情報メニュー13Mの使用機器と
をポインタ58で選択指示することにより、設置状況フ
ァイル17から該当する機器の設置状況が読み取られて
携帯端末21の画面に表示されるデータ表示部である。
図では顧客情報メニュー13Mの主索がポインタ58で
指示されたことによって設置状況ファイル17から主索
の最新の入力による設置状況が画面に表示された例を示
したものである。
【0035】ここにおいても、設置状況画面255に表
示された機器が保守情報ファイル15に別途記録されて
いる保守基準に適合して設置されていない場合は、赤色
表示又は点滅表示してその旨を告知すると共に、保守基
準が図示される。
【0036】図11は保守情報ファイル16から読み取
られた情報を携帯端末21のCRT28に表示した保守
情報画面256を示す。図中、図7〜図10と同符号は
同一内容を示し、18Mは、故障情報釦18Bをポイン
タ58で指示することにより携帯端末21に表示された
故障対応作業メニューである。25bは故障対応作業メ
ニュー18Mの対応方法をポインタ58で選択指示する
ことにより携帯端末21の画面に表示されるダイアログ
ボックスで、該当事項をポインタ58で指示することに
より故障状況の詳細を入力する。
【0037】25d5は故障対応作業メニュー18Mを
ポインタ58で選択指示し、更にダイアログボックス2
5bから故障状況を入力することにより、故障内容に応
じた対応情報が故障情報ファイル18から読み取られて
携帯端末21の画面に表示されるデータ表示部である。
図11は、乗客がかご内に閉じ込められた場合の救出方
法を例示したものである。
【0038】次に、図12〜図15に基づいて動作を説
明する。図12において、手順S11で携帯端末21を
通信回線網20を介して中央管理装置1に接続する。接
続されると図6に示したとおりID番号Mnとエレベー
タの管理番号Cnの入力画面251になる。手順S12
でテキストボックス51にID番号Mnを、テキストボ
ックス52に管理番号Cnを入力してOK釦53をクリ
ックする。ID番号Mnと管理番号Cnは中央管理装置
1へ伝送されて手順S13に示す処理がなされる。
【0039】即ち、中央管理装置1では手順S131で
ID番号Mnが個人認証情報ファイル11に記録された
認証番号と一致するか否かチェックする。一致する場合
は手順S132で「YES」となって手順S133に移
り、管理番号Cnのエレベータの使用機器に係る情報を
顧客情報ファイル13から検索して携帯端末21へ返送
する。携帯端末21では、手順S14でファイルメニュ
ー12Mと、顧客情報ファイル13から読み取った使用
機器に係る情報を顧客情報メニュー13Mと、システム
コマンドメニュー25cをCRT25に表示する。従っ
て、手順S14の段階ではデータ表示部25d1〜25
d5には何も表示されていない。手順S15でファイル
メニュー12Mの釦14B、15B、16B、17B、
18B及びシステムコマンドメニュー25cの釦54、
55、56、57がクリックされると対応する処理がな
される。
【0040】また、手順S132でID番号Mnが個人
認証情報ファイル11に記録された認証番号と一致しな
かった場合はCRT25の画面は切り替らない。手順S
16を介して手順S12で再度ID番号Mnを入力す
る。手順S16で閉釦54をクリックすると、手順S1
7で携帯端末21は通信回線網20から切り放され、手
順S18で動作を終了する。
【0041】以下、手順S15でクリックされた釦の種
別ごとに、その処理を説明する。手順S14で述べたと
おり、CRT25にはファイルメニュー12M、顧客情
報メニュー13M及びシステムコマンドメニュー25c
が表示された状態になっている。 (1)手順S15で機器情報釦14Bがクリックされた
場合(図13) 手順S15で機器情報釦14Bがクリックされると手順
S21に移る。手順S21では顧客情報メニュー13M
に表示された使用機器の内、技術情報を得ようとするも
のをポインタ58で指示した後OK釦53をクリックす
る。使用機器と目的とする技術情報が特定されて中央管
理装置1に伝送され、手順S22で特定された使用機器
の技術情報を機器情報ファイル14から検索する。
【0042】上記使用機器を構成要素に細分化する必要
がある場合は使用機器メニュー14Mを中央管理装置1
から携帯端末21に伝送する。手順S23で使用機器メ
ニュー14Mが携帯端末21の画面に表示され、手順S
24で使用機器メニュー14Mに表示された構成機器を
ポインタ58で特定した後、OK釦53をクリックして
中央管理装置1へ伝送する。手順S25で中央管理装置
1は特定された構成機器の技術情報を機器情報ファイル
14から検索して携帯端末21へ返送する。手順S26
で、携帯端末21では返送された技術情報がデータ表示
部25d1に表示される。図7は上記処理によって得ら
れたブレーキに関する機器情報画面252を示す。手順
S26から手順S15に戻る。
【0043】上記のとおり、携帯端末21に表示された
機器情報釦14Bと顧客情報メニュー13Mから顧客向
けのエレベータの使用機器を特定してクリックすると、
中央管理装置1へ伝送され、中央管理装置1では、特定
されたエレベータの使用機器の技術情報を機器情報ファ
イル14から読み出して携帯端末21へ返送するように
したので、エレベータの設置されている現場で関係する
上記技術情報を入手することができる。このため、新形
のエレベータに精通していない据付係員又は保守係員で
あってもその技術を知得することができ、職務を遂行で
きる。
【0044】(2)手順S15で据付情報釦15Bがク
リックされた場合(図13) 手順S15の段階では、上記のとおりCRT25にはフ
ァイルメニュー12M、顧客情報メニュー13M及びシ
ステムコマンドメニュー25cが表示された状態になっ
ている。手順S15で据付情報釦15Bがクリックされ
ると手順S27に移る。手順S27で顧客情報メニュー
13Mに表示された使用機器をポインタ58で選択指示
した後、OK釦53をクリックする。これにより、使用
機器と技術情報(据付技術情報)が特定されて中央管理
装置1に伝送される。手順S28で特定された使用機器
の据付作業種別を据付情報ファイル15から検索して携
帯端末21ヘ返送する。手順S29で中央管理装置1か
ら返送された据付作業種別が据付作業メニュー15Mと
して携帯端末21に表示される。手順S30で据付作業
メニュー15Mの該当項目をクリックし、更にOK釦5
3をクリックして中央管理装置1へ伝送する。
【0045】手順S31で中央管理装置1は特定された
使用機器の据付情報を据付情報ファイル15から検索し
て携帯端末21へ返送する。手順S32で、携帯端末2
1では返送された据付技術情報がデータ表示部25d2
に表示される。図8は上記処理によって得られた主索に
関する据付情報画面253を示す。更に必要に応じて据
付作業メニュー15Mの据付基準をクリックすることに
よりデータ表示部25d2に表示させることもできる。
【0046】据付情報画面253に表示された据付方法
に従って主索を張設したならば、手順S33で据付係員
はテキストボックス15d1にかご側のランバイを、ま
た、テキストボックス15d2におもり側のランバイ
を、それぞれ据付データとして入力してOK釦53をク
リックする。据付データは中央管理装置1へ伝送されて
手順S34に示す処理がなされる。即ち、中央管理装置
1では手順S341で上記据付データを設置状況ファイ
ル17に記録し、手順S342で据付データが据付基準
に適合しているか否か調べる。適合している場合は手順
S15に戻って、新たにクリックされる釦14B〜18
B又は54〜57に従う。
【0047】据付基準に適合していない場合は、手順S
342で不適合な据付データを特定してその旨を携帯端
末21へ伝送する。携帯端末21では手順S35で、不
適合な据付データを赤色で表示して手順S33へ移り、
適合するように再度据付けが行われ、新たな据付データ
によって書き換えられるようにする。
【0048】上記のとおり、携帯端末21に表示された
据付情報釦15Bと顧客情報メニュー13Mから顧客向
けのエレベータの使用機器を特定してクリックすると、
中央管理装置1へ伝送され、中央管理装置1では、特定
されたエレベータの使用機器の据付技術情報を据付情報
ファイル15から読み出して携帯端末21へ返送するよ
うにしたので、エレベータの設置される現場で関係する
上記技術情報を入手することができる。このため、新形
のエレベータに精通していない据付係員であってもその
技術を知得することができ、エレベータを据え付けるこ
とができる。
【0049】(3)手順S15で保守情報釦16Bがク
リックされた場合(図14) 手順S15で保守情報釦16Bがクリックされると手順
S41に移る。手順S41で顧客情報メニュー13Mに
表示された使用機器をポインタ58で選択指示した後、
OK釦53をクリックする。これにより、使用機器と技
術情報(保守技術情報)が特定されて中央管理装置1に
伝送される。手順S42で保守情報の種別が中央管理装
置1から返送されて、手順S43で携帯端末21に据付
作業メニュー16Mとして表示される。手順S44で保
守作業メニュー16Mの該当項目をクリックし、更にO
K釦53をクリックして中央管理装置1へ伝送する。
【0050】手順S45で中央管理装置1は特定された
使用機器の保守情報を保守情報ファイル16から検索し
て携帯端末21へ返送する。手順S46で、携帯端末2
1では返送された保守技術情報がデータ表示部25d3
に表示される。図9は上記処理によって得られた主索に
関する保守情報画面254を示す。更に必要に応じて保
守作業メニュー16Mの保守基準をクリックすることに
よりデータ表示部25d3に表示させることもできる。
【0051】保守情報画面254に表示された保守方法
に従って主索に係る保守作業をしたならば、手順S47
で保守係員はテキストボックス16d1にかご側のラン
バイを、また、テキストボックス16d2におもり側の
ランバイを、それぞれ保守データとして入力してOK釦
53をクリックする。保守データは中央管理装置1へ伝
送されて手順S48に示す処理がなされる。即ち、中央
管理装置1では手順S481で上記保守データを設置状
況ファイル17に記録し、手順S482で保守データが
保守基準に適合しているか否か調べる。適合している場
合は手順S15に戻って、新たにクリックされる釦14
B〜18B又は54〜57に従う。
【0052】保守基準に適合していない場合は、手順S
482で不適合な保守データを特定してその旨を携帯端
末21へ伝送する。携帯端末21では手順S49で、不
適合な保守データを赤色で表示して手順S47へ移り、
適合するように再度保守作業が行われ、新たな保守デー
タによって書き換えられるようにする。
【0053】上記のとおり、携帯端末21に表示された
保守情報釦16Bと顧客情報メニュー13Mから顧客向
けのエレベータの使用機器を特定してクリックすると、
中央管理装置1へ伝送され、中央管理装置1では、特定
されたエレベータの使用機器の保守技術情報を保守情報
ファイル16から読み出して携帯端末21へ返送するよ
うにしたので、エレベータの設置された現場で使用機器
の保守技術情報を入手することができる。このため、新
形のエレベータに精通していない保守係員であってもそ
の技術を知得することができ、エレベータを据え付ける
ことができる。
【0054】更に、手順S482では、設置状況ファイ
ル17に記録されたデータが保守基準に適合しているか
否かをチェックするので、手順S47で保守データ16
d1及び16d2が入力された場合はもとより、入力さ
れない状態で単にOK釦53がクリックされ、据付デー
タ15d1及び15d2が、保守データ16d1及び1
6d2によって書き換えられることなくそのままの値で
記録されていて、その据付データ15d1及び15d2
が保守基準に適合しなかった場合も、手順S49で不適
合設置データとして携帯端末21の保守情報画面254
に赤色表示される。このため、据付作業での不具合を保
守作業で容易に知得して基準に則して設置することがで
きる。なお、据付基準と保守基準は、同内容を多く含む
が、それぞれ固有の技術もあるので別設されるものとし
た。
【0055】(4)手順S15で設置状況釦17Bがク
リックされた場合(図14) 手順S15で設置状況釦17Bがクリックされると手順
S51に移る。手順S51で顧客情報メニュー13Mの
使用機器がクリックされてOK釦53がクリックされる
と、使用機器と技術情報(設置状況)が特定されて中央
管理装置1に伝送される。手順S52で中央管理装置1
は特定された使用機器の設置データを設置状況ファイル
17から検索し、据付基準及び保守基準に適合している
か否かをチェックして携帯端末21に返送する。手順S
53で、携帯端末21では返送された使用機器の設置デ
ータがデータ表示部25d4に表示され、処理は手順S
15へ戻る。図10は上記処理によって得られた主索に
関するかご側のランバイRBcとおもり側のランバイR
Bwが表示された設置状況画面255を示す。ここで、
画面表示された設置データが基準に不適合である場合は
赤色表示される。
【0056】上記のとおり、携帯端末21に表示された
設置状況釦17Bと顧客情報メニュー13Mから顧客向
けのエレベータの使用機器を特定してクリックすると、
中央管理装置1へ伝送され、中央管理装置1では、特定
されたエレベータの使用機器の設置データを設置状況フ
ァイル17から読み出して携帯端末21へ返送するよう
にしたので、エレベータの設置された現場で使用機器の
設置状況を知得することができる。このため、据付完了
時又は保守作業の開始及び終了時に、エレベータの設置
状況を容易に把握することができる。しかも、設置デー
タが不適合な場合は識別して表示されるので、仮に新形
のエレベータであって、係員がそのエレベータに精通し
ていない場合であっても、基準に適合するように修正す
ることができる。
【0057】(5)手順S15で故障情報釦18Bがク
リックされた場合(図15) 手順S15で故障情報釦18Bがクリックされると手順
S61に移る。手順S61でOK釦53がクリックされ
ると、携帯端末21からの要求が故障情報である旨が中
央管理装置1に伝送される。手順S62で故障対応作業
種別を故障情報ファイル18から検索して携帯端末21
ヘ返送する。手順S63で中央管理装置1から返送され
た故障対応作業種別が故障対応作業メニュー18Mとし
て携帯端末21に表示される。手順S64で故障対応作
業メニュー18Mの該当項目をクリックし、更にOK釦
53をクリックして中央管理装置1へ伝送する。
【0058】手順S65で、中央管理装置1では故障状
況を問合せる情報を検索して携帯端末21へ返送する。
手順S66で、携帯端末21では返送された故障状況項
目をダイアロッグボックス25bとしてデータ表示部2
5d5に表示する。手順S67で、ダイアロッグボック
ス25bの該当項目をポインタで指示してOK釦53を
クリックし、故障状況を中央管理装置1へ返送する。手
順S68で、中央管理装置1では故障情報ファイル18
から故障対応作業を検索して携帯端末21へ返送する。
手順S69で、携帯端末21では返送された故障対応作
業をデータ表示部25d5に表示して手順S15へ戻
る。図11は上記処理によって得られた故障対応方法に
関する故障情報画面256を示す。
【0059】上記のとおり、携帯端末21に表示された
故障情報釦18Bと故障対応作業メニュー18Mから故
障対応作業を特定してクリックすると、中央管理装置1
へ伝送され、中央管理装置1では、特定された故障対応
作業の内容を故障情報ファイル18から読み出して携帯
端末21へ返送するようにしたので、エレベータの設置
された現場で故障対応作業の内容を知得することができ
る。このため、保守係員がそのエレベータに精通してい
ない場合であっても、携帯端末21に開示された故障対
応作業に従って対応することができる。
【0060】(6)手順S15で文章入力釦55がクリ
ックされた場合(図15) 手順S15で文章入力釦55がクリックされると手順S
71に移る。手順S71でキーボード26から文章が入
力されて手順S72でOK釦53がクリックされると、
上記文章情報が中央管理装置1へ伝送される。手順S7
3で、上記文章情報が中央管理装置1のCRT5に表示
され、処理は手順15へ戻る。
【0061】上記のとおり、携帯端末21から文章情報
が中央管理装置1へ伝送されるので、予め定められた定
形的な情報の授受に留まらず、係員が真に希望する情報
を技術センタへ伝送して関連する技術情報を入手するこ
とができる。このため、係員がエレベータに精通してい
ない場合であっても作業を遂行することができる。
【0062】(7)手順S15で映像入力釦56がクリ
ックされた場合(図15) 手順S15で映像入力釦56がクリックされると手順S
74に移る。手順S74でディジタルカメラ29から映
像が入力されて手順S75でOK釦53がクリックされ
ると、上記映像情報が中央管理装置1へ伝送される。手
順S76で、上記映像情報が中央管理装置1のCRT5
に表示され、処理は手順15へ戻る。
【0063】上記のとおり、携帯端末21から映像情報
が中央管理装置1へ伝送されるので、予め定められた定
形的な情報や文章情報では伝え難い映像情報を技術セン
タへ伝送して関連する技術情報を入手することができ
る。このため、係員がエレベータに精通していない場合
であっても作業を的確に遂行することができる。
【0064】(8)手順S15で印刷釦57がクリック
された場合(図15) 手順S15で印刷釦57がクリックされると手順S81
に移り、携帯端末21のCRT25に表示されている画
像がプリンタ28によって印刷される。上記のとおり、
携帯端末21の画像がプリントされるので、作業が多人
数で行われる場合であっても、各係員に的確に情報を伝
達することができる。
【0065】(9)手順S15で閉釦54がクリックさ
れた場合(図15) 手順S15で閉釦54がクリックされると手順S82で
携帯端末21は通信回線網20から切り放され、手順S
83で動作を終了する。
【0066】上記実施の形態1によれば、携帯端末21
に表示された各釦14B〜18Bと顧客情報メニュー1
3Mから顧客向けのエレベータの使用機器を特定してク
リックすることにより中央管理装置1へ伝送され、中央
管理装置1では、特定されたエレベータの技術情報を各
ファイル14〜18から読み出して携帯端末21へ返送
するようにしたので、エレベータの設置されている現場
で関係する上記技術情報を入手することができる。この
ため、新形のエレベータに精通していない据付係員又は
保守係員であってもその技術を知得することができ、職
務を遂行できる。例えば、保守係員は従来は不得手とし
ていた機種のエレベータであっても保守作業が可能とな
りる。このため作業計画が容易となり保守コストの低減
を図ることもできる。
【0067】また、据付係員又は保守係員が新形のエレ
ベータに習熟するのを待つことなく販売へ移行すること
ができるので、工場における生産切替を短期間で行うこ
とができる。このため、生産工程の輻輳を回避できる。
更に、技術情報は中央管理装置1の設置されている技術
センタで一括管理されるので、その後の技術情報の改訂
に追随して各ファイル14〜18も書き換えられるの
で、据付係員や保守係員に技術情報を的確に伝送でき、
作業の円滑化が可能となる。更にまた、据付係員や保守
係員に限られるものではなく、携帯端末21を設計者の
手元におけば、設計支援ツールともなる。更にまた、携
帯端末の使用が認められるのは、ID番号が個人認証情
報ファイル11に登録された者に限られるので、機密性
を有する技術情報であっても部外者に漏洩することはな
い。
【0068】実施の形態2.上記実施の形態1では、通
信回線網20を介して携帯端末21から中央管理装置1
の各ファイル11〜18を取り出すものとしたが、中央
管理装置1において各ファイル11〜18から技術情報
を取り出し、更に、この取り出された技術情報を携帯端
末21へ伝送することもできる。具体的には、中央管理
装置1で各ファイル11〜18から技術情報を取り出す
のに、通信回線網20を介さない点が実施の形態1と異
なるが、実質図12〜図15に示す流れ図と同様の処理
であり、詳細は省略する。また、各ファイル11〜18
から取り出された技術情報を各携帯端末21へ伝送する
には、通信回線網20を介して伝送することになる。こ
の伝送も実施の形態1と同様であり、詳細は省略する。
【0069】上記実施の形態2によれば、中央管理装置
1において各ファイル11〜18から技術情報を取り出
して携帯端末21へ伝送するようにしたので、例えば、
実施の形態1における手順S15、手順S71〜S73
で文章により携帯端末21から中央管理装置1に問い合
わせがあった場合、また、手順S15、手順S74〜S
76で映像により携帯端末21から中央管理装置1に問
い合わせがあった場合、この問合せに応答するため中央
管理装置1で技術情報を取り出して伝送する場合に有効
である。
【0070】
【発明の効果】この発明は上記のとおり構成されている
ので、以下の効果を奏する。請求項1に係るエレベータ
の技術支援システムは、顧客向けのエレベータを集中管
理する技術センタに、顧客のエレベータごとに使用機器
が記録された顧客情報ファイルと、使用機器ごとに技術
情報が記録された技術情報ファイルとを備えた中央管理
装置を設置し、この中央管理装置に通信回線を介して接
続される携帯端末をエレベータの据付け又は保守管理を
する係員に携帯させ、この携帯端末から中央管理装置に
顧客とエレベータの使用機器とを特定する情報を伝送
し、この情報に基づいて顧客情報ファイルに記録された
顧客向けのエレベータの使用機器を特定し、この特定さ
れた使用機器に関する技術情報を技術情報ファイルから
読み出して携帯端末へ返送するようにしたものである。
このため、係員は希望する技術情報を入手できるので、
精通していない機種のエレベータであっても据付作業又
は保守点検作業を遂行できる、という効果を奏する。
【0071】請求項2に係るエレベータの技術支援シス
テムは、伝送された技術情報を携帯端末に接続されたプ
リンタでプリントアウトするようにしたものである。こ
のため、作業が多人数で行われる場合であっても、各係
員毎に的確に情報を伝達することができる、という効果
を奏する。
【0072】請求項3に係るエレベータの技術支援シス
テムは、中央管理装置に携帯端末の使用を認められた係
員を識別するID番号が記録された個人認証情報ファイ
ルを接続し、携帯端末から中央管理装置にID番号を伝
送させ、この伝送されたID番号と個人認証情報ファイ
ルに記録されたID番号とが一致した場合に技術情報を
中央管理装置から携帯端末へ伝送するようにしたもので
ある。このため、機密性を有する技術情報であっても部
外者に漏洩することはない、という効果を奏する。
【0073】請求項4に係るエレベータの技術支援シス
テムは、携帯端末にディスプレイを接続してエレベータ
の使用機器をメニューとして一覧表示し、このメニュー
から選択された使用機器を中央管理装置へ伝送するよう
にしたものである。このため、使用機器を特定し易い、
という効果を奏する。
【0074】請求項5に係るエレベータの技術支援シス
テムは、中央管理装置から携帯端末へ伝送される技術情
報は、携帯端末から伝送された使用機器情報に基づいて
技術情報ファイルから読み出された技術情報のほか、中
央管理装置での操作によって技術情報ファイルから読み
出された技術情報も伝送されるようにしたものである。
このため、携帯端末から文章により中央管理装置に問い
合わせがあった場合、また、映像により携帯端末から中
央管理装置に問い合わせがあった場合、この問合せに応
答する技術情報を中央管理装置から取り出して伝送する
ことができ、的確な技術情報の伝送ができる、という効
果を奏する。
【0075】請求項6に係るエレベータの技術支援シス
テムは、携帯端末から中央管理装置へ伝送される顧客向
けエレベータの使用機器を特定する情報に、ディジタル
カメラで撮影された使用機器の映像も含まれるようにし
たものである。このため、予め定められた定形的な情報
や文章情報では伝え難い情報であっても、映像として中
央管理装置へ伝送して関連する技術情報を入手すること
ができ、係員が使用機器を特定できない場合であっても
作業を的確に遂行することができる、という効果を奏す
る。
【0076】請求項7に係るエレベータの技術支援シス
テムは、中央管理装置から携帯端末へ伝送される技術情
報を、文字、画像及び映像で構成したものである。この
ため、伝送される技術情報を理解し易いものにすること
ができる、という効果を奏する。
【0077】請求項8に係るエレベータの技術支援シス
テムは、エレベータの据付けに関する技術情報を中央管
理装置から携帯端末へ伝送するようにしたものである。
このため、エレベータの据付けに精通していない係員で
あっても、据付作業ができる、という効果を奏する。
【0078】請求項9に係るエレベータの技術支援シス
テムは、エレベータの保守に関する技術情報を中央管理
装置から携帯端末へ伝送するようにしたものである。こ
のため、エレベータの保守に精通していない係員であっ
ても、保守点検作業ができる、という効果を奏する。
【0079】請求項10に係るエレベータの技術支援シ
ステムは、エレベータの故障対策に関する技術情報を中
央管理装置から携帯端末へ伝送するようにしたものであ
る。このため、エレベータの故障対策に精通していない
係員であっても、故障に対応することができる、という
効果を奏する。
【0080】請求項11に係るエレベータの技術支援シ
ステムは、中央管理装置に顧客のエレベータごとに設置
状況を示すデータが書き込まれる設置状況ファイルを接
続し、携帯端末からデータを伝送して設置状況ファイル
に書き込むと共に、データが設置基準に適合していない
場合は、その旨を示す識別信号を携帯端末に返送するよ
うにしたものである。このため、据付及び保守の各工程
における作業の適否を中央管理装置及び現地で監視でき
ると共に、据付作業での不具合を後続の保守作業で容易
に知得して修正設置することができる、という効果も併
せて奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1におけるエレベータ
の技術支援システムの全体構成図。
【図2】 この発明の実施の形態1における顧客情報フ
ァイル13の概念図。
【図3】 この発明の実施の形態1における機器情報フ
ァイル14の概念図。
【図4】 この発明の実施の形態1における機器情報フ
ァイル14を構成する巻上機の組立ファイルの概念図。
【図5】 この発明の実施の形態1における機器情報フ
ァイル14を構成する巻上機のブレーキファイルの概念
図。
【図6】 この発明の実施の形態1における入力画面2
51の概念図。
【図7】 この発明の実施の形態1における機器情報画
面252の概念図。
【図8】 この発明の実施の形態1における据付情報画
面253の概念図。
【図9】 この発明の実施の形態1における保守情報画
面254の概念図。
【図10】 この発明の実施の形態1における設置状況
画面255の概念図。
【図11】 この発明の実施の形態1における故障情報
画面256の概念図。
【図12】 この発明の実施の形態1における動作を示
す流れ図。
【図13】 この発明の実施の形態1における動作を示
す流れ図。
【図14】 この発明の実施の形態1における動作を示
す流れ図。
【図15】 この発明の実施の形態1における動作を示
す流れ図。
【符号の説明】
1 中央管理装置、 7 入出力装置、 11 個人認
証情報ファイル、 12 メニュー情報ファイル、 1
2M ファイルメニュー、 13 顧客情報ファイル、
13M 顧客情報メニュー、 14 機器情報ファイ
ル、 14M使用機器メニュー、 15 据付情報ファ
イル、 15B 据付情報釦、 16保守情報ファイ
ル、 16B 保守情報釦、 17 設置状況ファイ
ル、 17B 設置状況釦、 18 故障情報ファイ
ル、 18B 故障情報釦、 20通信回線網、 21
携帯端末、 25b ダイアログボックス、 25c
システムコマンドメニュー、 25d1 データ表示
部、 27 入出力装置、53 OK釦、 54 閉
釦、 55 文章入力釦、 56 映像入力釦、57
印刷釦。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/30 310 G06F 17/30 310B

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顧客向けのエレベータを集中管理する技
    術センタに、上記顧客の上記エレベータごとに使用機器
    が記録された顧客情報ファイルと、上記使用機器ごとに
    技術情報が記録された技術情報ファイルとを備えた中央
    管理装置を設置し、通信回線を介して上記中央管理装置
    に接続される携帯端末を上記エレベータを据付け又は保
    守管理する係員に携帯させ、この携帯端末から上記中央
    管理装置に上記顧客と上記エレベータの使用機器とを特
    定する情報を伝送し、上記携帯端末からの上記情報に基
    いて上記顧客情報ファイルに記録された上記顧客向けの
    上記エレベータの上記使用機器を特定し、この特定され
    た上記使用機器に関する上記技術情報を上記技術情報フ
    ァイルから読み出して上記中央管理装置から上記携帯端
    末へ返送するようにしたエレベータの技術支援システ
    ム。
  2. 【請求項2】 携帯端末にはプリンタが接続され、伝送
    された技術情報を上記プリンタでプリントアウトするよ
    うにした請求項1に記載のエレベータの技術支援システ
    ム。
  3. 【請求項3】 中央管理装置に携帯端末の使用を認めら
    れた係員を識別するID番号が記録された個人認証情報
    ファイルを接続し、上記携帯端末から上記中央管理装置
    に上記ID番号を伝送し、この伝送された上記ID番号
    と上記個人認証情報ファイルに記録された上記ID番号
    との比較結果に基づいて技術情報を上記携帯端末へ伝送
    するようにした請求項1に記載のエレベータの技術支援
    システム。
  4. 【請求項4】 携帯端末にディスプレイを接続してエレ
    ベータの使用機器をメニューとして一覧表示し、このメ
    ニューから選択された上記使用機器を中央管理装置へ伝
    送するようにした請求項1に記載のエレベータの技術支
    援システム。
  5. 【請求項5】 中央管理装置から携帯端末へ伝送される
    技術情報は、上記携帯端末から伝送された使用機器情報
    に基づいて技術情報ファイルから読み出された技術情報
    のほか、上記中央管理装置での操作によって上記技術情
    報ファイルから読み出された上記技術情報の双方とした
    請求項1に記載のエレベータの技術支援システム。
  6. 【請求項6】 携帯端末から中央管理装置へ伝送される
    顧客向けエレベータの使用機器を特定する情報に、ディ
    ジタルカメラで撮影された上記使用機器の映像を含めた
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータの技術支
    援システム。
  7. 【請求項7】 中央管理装置から携帯端末へ伝送される
    技術情報は、文字、画像及び映像のうちの少なくともい
    ずれかからなるものとした請求項1に記載のエレベータ
    の技術支援システム。
  8. 【請求項8】 技術情報を、エレベータの据付けに関す
    る技術情報とした請求項1に記載のエレベータの技術支
    援システム。
  9. 【請求項9】 技術情報を、エレベータの保守に関する
    技術情報とした請求項1に記載のエレベータの技術支援
    システム。
  10. 【請求項10】 技術情報を、エレベータの故障対策に
    関する技術情報とした請求項1に記載のエレベータの技
    術支援システム。
  11. 【請求項11】 中央管理装置に顧客のエレベータごと
    に設置状況を示すデータが書き込まれる設置状況ファイ
    ルを接続し、携帯端末から上記中央管理装置に上記デー
    タが伝送されると上記設置状況ファイルに書き込むと共
    に、上記データが設置基準に適合していない場合は、そ
    の旨を示す識別信号を上記携帯端末に返送するようにし
    た請求項1に記載のエレベータの技術支援システム。
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