JP4290478B2 - 洗浄用ブラシのブラシ片 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車や道路などの被洗浄体を損傷させることなく洗浄することができる洗浄用ブラシを構成するためのブラシ片に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から自動車を洗車する自動洗車機が広く用いられている。この自動洗車機は、回転軸の外周面に多数のブラシ片を植設してなる洗浄用ブラシを備えており、この洗浄用ブラシをその回転軸を中心にして高速回転させて、洗浄用ブラシのブラシ片で車体表面を擦ることによって車体表面の汚れを除去していた。
【0003】
このような洗浄用ブラシのブラシ片の材質として布やナイロンが用いられているが、布の場合には冬季に用いると、布に吸収された水が凍結して布の柔軟性が低下し、車体表面を傷付けるといった問題点があった。
【0004】
又、ナイロンは吸水性が殆どないためにそのような問題点は発生しないものの、ナイロンは一般的に硬度が高いために車体表面に傷を付けるといった問題点を有するものであった。
【0005】
そこで、このような問題点を解決するために、洗浄用ブラシとしては、特許文献1に、洗車ブラシを構成する多数の柔軟な洗浄片であって、前記洗浄片をポリオレフィン系樹脂の発泡体から構成し、前記ポリオレフィン発泡体の引張強度を0.5〜1.2MPaの範囲に、連泡率を10%以下に、25%圧縮硬さを0.2MPa以下に夫々設定した洗浄片が提案されているものの、車体表面への傷付き防止性と洗浄性能の双方を充分に満足するものとはいえず、傷付き防止性及び洗浄性能の双方を満足する洗浄用ブラシのブラシ片が所望されていた。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−302021号公報(請求項1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、自動車の自動洗車機や道路の洗浄などに好適に用いられる洗浄用ブラシを構成するのに用いられ、洗浄の対象となる自動車や道路などの被洗浄体を損傷させることなく優れた洗浄性能を発揮し得るブラシ片を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の洗浄用ブラシのブラシ片は、洗浄用ブラシ本体に多数本のブラシ片を植設してなる洗浄用ブラシを構成するための上記ブラシ片であって、架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体からなり、静摩擦係数が0.90〜1.15で且つ引張強さが0.5〜2.5MPaであると共に伸びが250%以下であり、上記架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体にはこの架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体を構成しているポリオレフィン系樹脂100重量部に対して油剤1〜5重量部が添加されており、更に、上記架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の表面全面に気泡断面が露出していると共に、上記気泡断面の平均径が50〜125μmであることを特徴とする。
【0009】
上記洗浄用ブラシのブラシ片は架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体からなり、この発泡体を構成しているポリオレフィン系樹脂としては、従来から発泡体に用いられているものであれば、特に限定されず、例えば、直鎖状低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、エチレンを主成分とするエチレン−α−オレフィン共重合体などのポリエチレン系樹脂、プロピレンを主成分とするプロピレン−α−オレフィン共重合体などが挙げられ、洗浄用ブラシのブラシ片に必要な柔軟性を有していると共に耐熱性及び耐候性に優れていることから、超低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレンが好ましく、四価の遷移金属を含むメタロセン化合物を重合触媒として用いて製造された超低密度ポリエチレン、四価の遷移金属を含むメタロセン化合物を重合触媒として用いて製造された直鎖状低密度ポリエチレンがより好ましい。
【0010】
なお、エチレン−α−オレフィン共重合体を構成するα−オレフィンとしては、例えば、プロピレン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘプテンなどが挙げられ、プロピレン−α−オレフィン共重合体を構成するα−オレフィンとしては、例えば、エチレン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘプテンなどが挙げられる。
【0011】
そして、上記メタロセン化合物とは、一般に、遷移金属をπ電子系の不飽和化合物で挟んだ構造の化合物をいい、ビス(シクロペンタジエニル)金属錯体を代表例として挙げることができる。
【0012】
本発明において用いられるメタロセン化合物としては、具体的には、チタン、ジルコニウム、ニッケル、パラジウム、ハフニウム、白金などの四価の遷移金属に、1又は2以上のシクロペンタジエニル環又はその類縁体が配位子(リガンド)として存在する化合物が挙げられる。
【0013】
上記配位子の具体例としては、例えば、シクロペンタジエニル環;炭化水素基、置換炭化水素基又は炭化水素−置換メタロイド基により置換されたシクロペンタジエニル環;シクロペンタジエニルオリゴマー環;インデニル環;炭化水素基、置換炭化水素基又は炭化水素−置換メタロイド基により置換されたインデニル環などが挙げられる。
【0014】
なお、シクロペンタジエニル環又はインデニル環に置換する炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、アミル基、イソアミル基、ヘキシル基、イソブチル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、セチル基、2−エチルヘキシル基、フェニル基などが挙げられる。
【0015】
更に、遷移金属には、上記π電子系の不飽和化合物以外にも、塩素、臭素などの一価のアニオンリガンド、二価のアニオンキレートリガンド、炭化水素、アルコキシド、アリールアミド、アリールオキシド、アミド、アリールアミド、ホスフィド、アリールホスフィドなどが配位結合していてもよい。
【0016】
このようなメタロセン化合物としては、例えば、シクロペンタジエニルチタニウムトリス(ジメチルアミド)、メチルシクロペンタジエニルチタニウムトリス(ジメチルアミド)、ビス(シクロペンタジエニル)チタニウムジクロリド、ジメチルシリルテトラメチルシクロペンタジエニル−tert−ブチルアミドジルコニウムジクロリド、ジメチルシリルテトラメチルシクロペンタジエニル−tert−ブチルアミドハフニウムジクロリド、ジメチルシリルテトラメチルシクロペンタジエニル−p−n−ブチルフェニルアミドジルコニウムクロリド、メチルフェニルシリルテトラメチルシクロペンタジエニル−tert−ブチルアミドハフニウムジクロリド、インデニルチタニウムトリス(ジメチルアミド)、インデニルチタニウムトリス(ジエチルアミド)、インデニルチタニウムトリス(ジ−n−プロピルアミド)、インデニルチタニウムビス(ジ−n−ブチルアミド)(ジ−n−プロピルアミド)等が挙げられる。
【0017】
上記メタロセン化合物は、金属の種類や配位子の構造を変化させると共に特定の共触媒(助触媒)と組み合わせることによって、オレフィンの重合の際に触媒としての作用を発揮する。
【0018】
上記共触媒としては、例えば、メチルアルミノキサン(MAO)、ホウ素系化合物などが挙げられる。この共触媒の添加量としては、メタロセン化合物に対して10〜1000000モル倍が好ましく、50〜5000モル倍がより好ましい。
【0019】
そして、上記メタロセン化合物を重合触媒として用いたオレフィンの重合方法としては、不活性媒体を用いた溶液重合法、実質的に不活性媒体の存在しない塊状重合法、気相重合法などが挙げられ、重合温度としては−100〜300℃が好ましく、重合圧力としては常圧から1×107 Paが好ましい。
【0020】
上記メタロセン化合物は、活性点の性質が均一であるという特徴を有しており、各活性点が同じ活性度を備えているため、メタロセン化合物を重合触媒として用いて得られたポリマーは、その分子量、分子量分布、組成、組成分布の均一性が向上する。
【0021】
従って、上記メタロセン化合物を重合触媒として用いて重合させて得られる直鎖状低密度ポリエチレンは、分子量分布が狭く、どの分子量成分にも共重合体成分が略等しい割合で導入されており、このような直鎖状低密度ポリエチレンからなる架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体は、その架橋分布が均一なものであって、洗浄用ブラシのブラシ片に必要な柔軟性を有していると共に耐熱性及び耐候性にも優れている。
【0022】
なお、超低密度ポリエチレンは、住友化学社から商品名「エクセレンVL」で市販されており、四価の遷移金属を含むメタロセン化合物を用いて製造された直鎖状低密度ポリエチレンとしては、ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー社から商品名「アフィニティー」で市販されている。又、四価の遷移金属を含むメタロセン化合物を用いて製造された超低密度ポリエチレンとしては、日本ポリケム社から商品名「カーネル」で市販されている。
【0023】
更に、上記ポリエチレン系樹脂の密度は、高いと、架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の耐熱性、耐候性又は柔軟性の何れかが低下してしまい、洗浄用ブラシの洗浄性能が低下したり或いは被洗浄体を傷つけたりすることがあるので、0.925g/cm3 以下が好ましく、0.910g/cm3 以下がより好ましく、0.860〜0.910g/cm3 が特に好ましい。
【0024】
又、上記ポリエチレン系樹脂の曲げ弾性率は、小さいと、ブラシ片が被洗浄体の表面に沿って円滑に変形せず、ブラシ片の洗浄性能が低下することがある一方、大きいと、ブラシ片が被洗浄体を傷付けることがあるので、10〜100MPaが好ましく、50〜80MPaがより好ましい。なお、ポリエチレン系樹脂の曲げ弾性率は、JIS K7171に準拠して測定されたものをいう。
【0025】
そして、上記架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の静摩擦係数は、小さいと、被洗浄体の汚れを効率良く除去することができない一方、大きいと、洗浄用ブラシを自動洗車機に用いた場合、ブラシ片が車体に絡まった時に車体を損傷する虞れがあるので、0.90〜1.15に限定され、1.0〜1.1が好ましい。なお、架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の静摩擦係数は、JIS K7125に準拠して対象材料をアクリル板とした条件下にて、5個の試験片について測定し、それらの試験片の静摩擦係数の平均値を架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の静摩擦係数とした。但し、試験片は厚さが0.2mmを超えるものであってもそのまま使用した。
【0026】
この架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の静摩擦係数を調整するために発泡体に油剤を添加している。このような油剤としては、例えば、シリコーン系オイル、鉱物油、パラフィンワックスなどが挙げられ、シリコーン系オイルが好ましい。
【0027】
そして、架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体中への油剤の添加量は、少ないと、ブラシ片の静摩擦係数の調整効果がない一方、多いと、ブラシ片表面に油剤が多量にブリードアウトしてしまって却って被洗浄体を汚染してしまうことがあるので、発泡体を構成しているポリオレフィン系樹脂100重量部に対して1〜5重量部に限定され、2〜4重量部が好ましい
【0028】
又、上記架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の引張強さは、小さいと、ブラシ片が使用中に破断する虞れがある一方、大きいと、洗浄用ブラシを自動洗車機に用いた場合、ブラシ片が車体に絡まった時に車体を損傷する虞れがあるので、0.5〜2.5MPaに限定され、1.0〜2.0MPaが好ましい。なお、架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の引張強さは、JIS K6767のA法に準拠して測定されたものをいう。
【0029】
更に、上記架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の伸びは、大きいと、洗浄用ブラシを自動洗車機に用いた場合、ブラシ片が車体に絡まり易くなって車体を損傷する虞れがあるので、250%以下に限定され、200%以下が好ましいが、小さすぎると、ブラシ片が損傷し易くなったり、或いは、洗浄用ブラシを自動洗車機に用いた場合、ブラシ片が車体に絡まった時に車体を損傷することがあるので、150〜200%が好ましい。なお、架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の伸びは、JIS K6767のA法に準拠して測定されたものをいう。
【0030】
又、上記架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の引張弾性率は、小さいと、洗浄用ブラシの洗浄性能が低下する一方、大きいと、洗浄用ブラシを自動洗車機に用いた場合、ブラシ片が車体に絡まった時に車体を損傷することがあるので、0.2〜1.5MPaが好ましく、0.7〜1.0MPaがより好ましい。
【0031】
そして、上記架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の見掛け密度は、小さいと、ブラシ片の引張強さが低下して使用中に破損したり或いは使用するに従ってへたり易くなる一方、大きいと、ブラシ片の柔軟性が低下して洗浄用ブラシを自動洗車機に用いた場合、ブラシ片が車体に絡まった時に車体を損傷することがあるので、0.05〜0.20g/cm3 が好ましく、0.08〜0.12g/cm3 がより好ましい。架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の見掛け密度は、JIS K7222に準拠して測定されたものをいう。
【0032】
又、洗浄用ブラシのブラシ片を構成する架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の形態は、被洗浄体の汚れを除去することができる形態であれば、特に限定されないが、自動洗車機の洗浄用ブラシや道路の洗浄用ブラシに用いられる場合には、図1に示したような所定長さを有する断面矩形状の帯状体1が好ましい。
【0033】
上記ブラシ片を断面矩形状の帯状体形状に形成する場合には下記の寸法とするのが好ましい。即ち、ブラシ片の幅は、細いと、使用中に破損し易くなる一方、太いと、洗浄用ブラシの洗浄性能が低下することがあるので、3〜50mmが好ましく、7〜10mmがより好ましい。
【0034】
そして、ブラシ片の厚みは、薄いと、ブラシ片の引張強さが低下して使用中に破損することがある一方、厚いと、ブラシ片の引張強さが大きくなり過ぎて、洗浄用ブラシを自動洗車機に用いた場合、ブラシ片が車体に絡まった時に車体を損傷することがあるので、厚みは、1.5〜4.0mmが好ましく、2.5〜3.0mmがより好ましい。
【0035】
更に、ブラシ片の長さは、短いと、ブラシ片の柔軟性が低下して洗浄用ブラシを自動洗車機に用いた場合、車体表面に傷付けることがある一方、長いと、被洗浄体に絡まることがある。
【0036】
従って、ブラシ片の長さは、ブラシ片の基端部を洗浄用ブラシ本体の表面に固定することによってブラシ片を洗浄用ブラシ本体に植設して洗浄用ブラシを構成した状態において、洗浄用ブラシ本体の表面から突出しているブラシ片部分が300〜550mmとなるように調整することが好ましく、350〜500mmとなるように調整することがより好ましい。
【0037】
具体的には、ブラシ片を屈曲させることなくブラシ片の基端を洗浄用ブラシ本体の表面に固定させて洗浄用ブラシを構成する場合には、ブラシ片の長さは、300〜550mmが好ましく、350〜500mmがより好ましい。
【0038】
又、帯状体状の架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体をその中央から二つ折りにして二本のブラシ片を形成し、この二本のブラシ片の基端連結部(架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の屈曲部)を洗浄用ブラシ本体の表面に固定させて洗浄用ブラシを構成する場合には、二つ折りする前の架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の長さは、600〜1100mmが好ましく、700〜1000mmがより好ましい。
【0039】
そして、上記架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の表面には、その全面に亘って気泡断面が露出している。このように発泡体の表面全面に気泡断面を露出させた状態に形成することによって、発泡体表面と被洗浄体表面との間の接触面積を低減させ、ブラシ片の静摩擦係数を洗浄用ブラシに適した状態とし、ブラシ片を被洗浄体表面に適切な摩擦で摺接させると同時に、発泡体表面に露出した気泡断面、即ち、気泡開口端部を形成している気泡壁部によって被洗浄体表面の汚れを効果的に掻き取り除去することができるので好ましい。
【0040】
又、上記架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の表面に露出した気泡断面の平均径は、小さいと、発泡体表面に露出した気泡断面、即ち、気泡開口端部を形成している気泡壁部による被洗浄体表面の汚れの掻き取り効果が低下する一方、大きいと、ブラシ片の引張強さが低下して使用中に破損したり或いは使用するに従ってへたり易くなるので、50〜125μmに限定される。なお、架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の表面に露出した気泡断面の平均径は、JIS K6767の附属書Aに準拠して測定されたものをいう。
【0041】
なお、上記架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体には、物性を損なわない範囲内において、炭酸カルシウム、タルク、クレー、酸化マグネシウムなどの気泡形成剤;2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾールなどのフェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤、ジラウリルチオプロピオネートなどのイオウ系酸化防止剤などの酸化防止剤;メチルベンゾトリアゾールなどの金属害防止剤;ヘキサブロモジフェニルエーテル、デカブロモジフェニルエーテルなどのハロゲン系難燃剤、ポリリン酸アンモニウム、トリメチルフォスフェートなどのリン系難燃剤などの難燃剤;充填剤;帯電防止剤;安定剤;顔料などの添加剤が添加されていてもよい。
【0042】
次に、上記洗浄用ブラシのブラシ片の製造方法を説明する。このブラシ片の製造方法としては、特に限定されず、例えば、ポリオレフィン系樹脂、熱分解型発泡剤、架橋剤及び油剤に、必要に応じて、上記添加剤を添加してなる発泡性樹脂組成物を押出機、バンバリーミキサー、ロールなどの汎用の混練装置に供給して熱分解型発泡剤及び架橋剤の分解温度未満にて溶融、混練して塊状の発泡性樹脂成形体を得る。
【0043】
上記熱分解型発泡剤としては、従来から発泡体の製造に用いられていたものであれば、特に限定されず、例えば、重炭酸ナトリウム、重炭酸アンモニウム、アゾジカルボンアミド、ベンゼンスルホニルヒドラジド、ジニトロソペンタメチレンテトラミン、トルエンスルホニルヒドラジド、4,4−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)などが挙げられ、これらは、単独で用いられても併用されてもよい。
【0044】
そして、上記熱分解型発泡剤の添加量は、少ないと、発泡性樹脂成形体が発泡しないことがある一方、多いと、発泡性樹脂成形体の発泡時に破泡することがあるので、上記ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して1〜50重量部が好ましく、4〜25重量部がより好ましい。
【0045】
又、発泡性樹脂成形体の発泡安定性を向上させるために発泡助剤を添加してもよく、このような発泡助剤としては、例えば、酸化亜鉛、酸化鉛などの金属酸化物、尿素を主成分とする化合物、各種脂肪酸或いは各種脂肪酸の金属塩などが挙げられ、酸化亜鉛が好ましい。
【0046】
上記架橋剤としては、従来から発泡体の製造に用いられていたものであれば、特に限定されず、例えば、ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ビス−ターシャリーブチルパーオキシヘキセン、1,3−ビス−ターシャリーパーオキシイソプロピルベンゼンなどが挙げられ、ジクミルパーオキサイドが好ましい。
【0047】
そして、塊状の発泡性樹脂成形体を雌雄型間に形成された所望形状、好ましくは、直方体形状を有するキャビティ内に供給して熱分解型発泡剤及び架橋剤の熱分解温度以上に加熱し架橋、発泡させて直方体形状の架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体を得る。
【0048】
この架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体を各種洗浄用途に合わせた形状に切断、形成して洗浄用ブラシのブラシ片を製造するのであるが、上述のように、架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の表面全面に気泡断面11を露出させている(図1参照)。架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の表面部分を全面的に切除して、架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の表面全面に気泡断面を露出させた上で、各種洗浄用途に合わせた形状に切断、形成して洗浄用ブラシのブラシ片を製造することができる。
【0049】
そして、上記のようにして製造された洗浄用ブラシのブラシ片を用いて、例えば、自動洗車機の洗浄用ブラシを構成する場合には、例えば、図2に示したように、洗浄用ブラシ本体となる回転体2の外周全面に、図1に示したような所定長さを有する断面矩形状の帯状体からなるブラシ片1を多数本、植設することによって自動洗車機の洗浄用ブラシを形成することができる。
【0050】
(実施例1、比較例1〜5)
表1に示した所定量の超低密度ポリエチレン(住友化学社製 商品名「エクセレンVL200」、密度:0.900g/cm3 、曲げ弾性率:76MPa)、四価の遷移金属を含むメタロセン化合物を用いて製造された直鎖状低密度ポリエチレン(ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー社製 商品名「アフィニティーPOPs EG8150」、密度:0.868g/cm3 、曲げ弾性率:14MPa)、エチレン−エチルアクリレート共重合体、アゾジカルボンアミド(ADCA)、ジクミルパーオキサイド(DCP)、シリコーン系油剤(信越シリコーン社製商品名「KF−412」)、酸化亜鉛からなる発泡性樹脂組成物を押出機に供給し、溶融、混練して押出し、塊状の発泡性樹脂成形体を製造した。
【0051】
次に、上記塊状の発泡性樹脂成形体を雌雄型間に形成されたキャビティ内に供給して150℃に加熱して架橋、発泡させて、縦1000mm×横2000mm×高さ(厚み)100mmの直方体形状の架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体を製造した。
【0052】
そして、上記直方体形状の架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の表面部分を全面的に切除して、架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の表面全面に気泡断面を露出させた状態とした。
【0053】
しかる後、上記架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体を縦方向、横方向及び厚み方向にそれぞれ所定間隔毎に切断して、断面長方形状で且つ表面全面に気泡断面が露出してなる幅8mm×厚み3mm×長さ400mmの帯状ブラシ片を製造した。この帯状ブラシ片は、屈曲させることなく基端部を洗浄用ブラシ本体の表面に固定して植設させて用いられた。
【0054】
得られたブラシ片の静摩擦係数、引張強さ、伸び、引張弾性率、見掛け密度及び表面に露出した気泡断面の平均径については上述の要領で、洗浄性、耐候性及び耐磨耗性については下記に示した要領で測定し、その結果を表2に示した。
【0055】
(洗浄性)
表面全面に気泡断面を露出させた架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体から、断面が長方形である幅50mm×厚み2.5mm×長さ226mmの帯状試験片を四本切り出した。
【0056】
そして、直径が114mmで且つ長さが360mmの円柱状回転体の外周面における長さ方向の中央部に、各試験片をその長さ方向の中央部分から二つ折りした上で幅方向が回転体の長さ方向に合致し且つ試験片の屈曲部外面が回転体の外周面に当接した状態にして回転体の周方向に等間隔毎に取り付けた。
【0057】
次に、上記回転体を240rpmの一定の回転速度で回転させる一方、一面に人工汚れを塗布した白色ソリッド塗装鋼板を用意し、上記回転速度で回転している回転体の外周面に取り付けた各試験片の先端が描く仮想円上から30mmだけ回転体の回転軸方向に近接した位置に上記白色ソリッド塗装鋼板をその汚れ面が回転体に対向した状態に配設し、3時間に亘って鋼板の汚れ面に試験片を順次、摺接させることによって鋼板の汚れを除去した。
【0058】
そして、鋼板の汚れ面における試験片によって汚れを除去した部分の明度を色差計で測定して下記基準により判断した。
○・・・+3以上
△・・・+2
×・・・+1以下
【0059】
(耐候性)
架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の伸びE0 をJIS K6767のA法に準拠して測定した。次に、上記架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の表面にサンシャインウェザロメーターを用いてJIS B7753に準拠して紫外線を100時間照射した後、この架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の伸びE1 をJIS K6767のA法に準拠して測定し、下記式により伸び率を算出して下記基準により耐候性を判断した。
伸び率(%)=100×E1 /E0
【0060】
○・・・伸び率が80%以上
△・・・伸び率が60%以上で且つ80%未満
×・・・伸び率が60%未満
【0061】
(耐磨耗性)
表面全面に気泡断面を露出させた架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体から、断面が長方形である幅50mm×厚み2.5mm×長さ226mmの帯状試験片を四本切り出し、各試験片の重量を測定してこれら試験片の平均重量をW1 とした。
【0062】
そして、直径が114mmで且つ長さが360mmの円柱状回転体の外周面における長さ方向の中央部に、各試験片をその長さ方向の中央部分から二つ折りした上で幅方向が回転体の長さ方向に合致し且つ試験片の屈曲部外面が回転体の外周面に当接した状態にして回転体の周方向に等間隔毎に取り付けた。
【0063】
次に、上記回転体を240rpmの一定の回転速度で回転させる一方、表面粗さ100の金属板を用意し、上記回転速度で回転している回転体の外周面に取り付けた各試験片の先端が描く仮想円上から30mmだけ回転体の回転軸方向に近接した位置に上記金属板をその表面粗さ100とされた面を対向させた状態に配設し、3時間に亘って金属板の表面に試験片を順次、摺接させた。
【0064】
そして、金属板の表面に上述のようにして擦りつけた後の各試験片の重量を測定してこれら試験片の平均重量をW2 とし、下記式によって試験前後のブラシ片の重量変化率を算出し、下記基準により耐磨耗性を判断した。
重量変化率(%)=100×(W1 −W2 )/W1
【0065】
○・・・重量変化率が0.1%未満であった。
△・・・重量変化率が0.1〜0.5%であった。
×・・・重量変化率が0.5%を超えていた。
【0066】
【表1】
Figure 0004290478
【0067】
【表2】
Figure 0004290478
【0068】
【発明の効果】
請求項1に記載の洗浄用ブラシのブラシ片は、洗浄用ブラシ本体に多数本のブラシ片を植設してなる洗浄用ブラシを構成するための上記ブラシ片であって、架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体からなり、静摩擦係数が0.90〜1.15で且つ引張強さが0.5〜2.5MPaであると共に伸びが250%以下であることを特徴とするので、車体や道路などの被洗浄体を損傷することなく被洗浄体の表面の汚れを円滑に除去することができると共に、長期間に亘って優れた洗浄性能を発揮する。
【0069】
そして、請求項1に記載の洗浄用ブラシのブラシ片は、架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の表面全面に気泡断面が露出しているので、ブラシ片を被洗浄体表面に円滑に摺接させると共に、ブラシ片の表面に露出した気泡断面、即ち、気泡開口端部を形成している気泡壁部によって被洗浄体表面の汚れを効果的に掻き取り除去することができる。
【0070】
又、請求項1に記載の洗浄用ブラシのブラシ片は、架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の表面に露出した気泡断面の平均径が50〜125μmであるので、ブラシ片と被洗浄体表面との間の摩擦を洗浄に適したものとすることができ、被洗浄体の表面の汚れをより円滑に且つ確実に除去することができる。
【0071】
又、請求項2に記載の洗浄用ブラシのブラシ片は、請求項1に記載の洗浄用ブラシのブラシ片において、引張弾性率が0.3〜1.5MPaであることを特徴とするので、被洗浄体を損傷させることなく被洗浄体表面の汚れをより円滑に除去することができる。
【0072】
更に、請求項に記載の洗浄用ブラシのブラシ片は、請求項1又は請求項2に記載の洗浄用ブラシのブラシ片において、密度が0.925g/cm3 以下で且つ曲げ弾性率が10〜100MPaであるポリエチレン系樹脂よりなる架橋ポリエチレン系樹脂発泡体からなることを特徴とするので、耐熱性、柔軟性及び耐候性に優れている。
【0073】
従って、この洗浄用ブラシのブラシ片によれば、洗浄時に高温の洗浄水を用いながら、被洗浄体の表面に沿ってブラシ片を変形させつつ被洗浄体の汚れを略隈なく効果的に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の洗浄用ブラシのブラシ片を示した斜視図である。
【図2】図1の洗浄用ブラシのブラシ片を用いた洗浄用ブラシの一例を示した斜視図である。
【符号の説明】
1 洗浄用ブラシのブラシ片
11 気泡断面
2 洗浄用ブラシ本体

Claims (3)

  1. 洗浄用ブラシ本体に多数本のブラシ片を植設してなる洗浄用ブラシを構成するための上記ブラシ片であって、架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体からなり、静摩擦係数が0.90〜1.15で且つ引張強さが0.5〜2.5MPaであると共に伸びが250%以下であり、上記架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体にはこの架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体を構成しているポリオレフィン系樹脂100重量部に対して油剤1〜5重量部が添加されており、更に、上記架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の表面全面に気泡断面が露出していると共に、上記気泡断面の平均径が50〜125μmであることを特徴とする洗浄用ブラシのブラシ片。
  2. 引張弾性率が0.3〜1.5MPaであることを特徴とする請求項1に記載の洗浄用ブラシのブラシ片。
  3. 密度が0.925g/cm 3 以下で且つ曲げ弾性率が10〜100MPaであるポリエチレン系樹脂よりなる架橋ポリエチレン系樹脂発泡体からなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の洗浄用ブラシのブラシ片。
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