JP4289986B2 - 赤外線電球及び加熱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、発熱体として炭素系物質を使用した赤外線電球及びその赤外線電球を用いた加熱装置に関するものであり、特に、発熱体と発熱体の端部を保持する保持部材との取り付け方に関する。
近年、炭素系物質を用いた赤外線電球が普及している。炭素系物質は赤外線放射率が78〜84%と高いため、発熱体として炭素系物質を用いることで赤外線電球の赤外線放射率も高くなる。また、炭素系物質は、温度上昇とともに抵抗値が低下する負の抵抗温度特性を有するため、点灯時の突入電流を低くできるという大きな特徴を有している。
国際公開第WO01/041507号パンフレットに開示されている、従来例の赤外線電球を図8及び図9を用いて説明する。図8は、従来例の赤外線電球の全体構造を示す斜視図である。なお、図8は赤外線電球の両端側部分を示しており、その中央部分は両端側部分を繋ぐよう連続した構造を有しているため省略している。
赤外線電球は、発熱体1と放熱ブロック2と内部リード線3をガラス管4内に挿入し、アルゴン等の不活性ガスを入れて、ガラス管4の端部を溶解融合して封止して形成されている。発熱体1は、黒鉛などの結晶化炭素の基材に窒素化合物の抵抗値調整物質、及びアモルファス炭素の混合物からなる炭素系物質で形成され、形状は板状である。放熱ブロック2は黒鉛等の導電性材料で形成されており、発熱体1の一端に電気的に接続されている。
内部リード線3は、モリブデン線により形成され、内部リード線3の一端にコイルバネ部3aが形成されており、そのコイルバネ部3aに続いて弾性を有するスプリング部3bが形成されている。内部リード線3のコイルバネ部3aは放熱ブロック2の外周面に密着して巻回され電気的に接続されている。内部リード線3のスプリング部3bは、放熱ブロック2の外周面から所定間隔を有して配置されており、発熱体1の膨張による寸法変化をその伸び縮みにより打ち消し吸収できるよう構成されている。内部リード線3は、モリブデン箔5を介して外部リード線6に接続されている。
上記のように構成された赤外線電球において、両端の外部リード線6に電力を印加して、赤外線電球を点灯することにより、炭素系物質から形成された発熱体1はその抵抗により高温度になる。
放熱ブロック2自体の発熱は発熱体に比べて十分小さく無視できるものである。放熱ブロック2には発熱体1から熱が伝わってくるが、放熱ブロック2は表面積(輻射面積)が大きいため、その熱の一部は放熱ブロックの表面から発散する。そのため、放熱ブロック2と内部リード線3との接続部であるコイルバネ部3aの温度上昇を防ぐことができる。
発熱により発熱体1がその長手方向に膨張した場合でも、発熱体1とモリブデン箔5との間にスプリング部3bが設けられているため、発熱体1の膨張による寸法変化の影響はスプリング部3bの収縮により打ち消される。その結果、発熱体1に対して不要な曲げ力が働くことを防止することができる。このように、高温度で脆い状態の発熱体1に対して不要な曲げ力が加わることがないため、発熱体1は高温度になっても破損することがない。
図9を用いて、発熱体1と放熱ブロック2との嵌合方法を説明する。図9は、従来例の赤外線電球の発熱体1と放熱ブロック2との嵌合の構造を示す部分拡大斜視図である。図9に示すように、赤外線電球の製造時において、発熱体1の端部近傍に形成された溝92を含む発熱体1の先端部分には、液状の炭素系有機物質を主成分とする接着剤91が十分に塗布される。一般的炭素系接着剤は、カーボンブラックを熱硬化性樹脂(ポリエステル樹脂やポリイミド樹脂が望ましい)にブレンドし、ペースト状にしたものである。接着剤91が塗布された発熱体1は、放熱ブロック2のスリット93に挿入され、密着される。発熱体1が放熱ブロック2に密着嵌合された後、乾燥、加温(焼成)により接着剤91の炭素系物質を主成分とする導電性の高い焼結体が形成される。この結果、発熱体1と放熱ブロック2は導電性の高い接着剤91の焼結体により接続される。
発熱体と放熱ブロック間を炭素系接着剤で接着する構成にすることで、接合部の強度が大きくなる。接着剤が発熱体及び放熱ブロックと同じ炭素系物質であり、それぞれの熱膨張係数がほぼ等しいため、加熱のオン・オフによる温度サイクルに強い、信頼性の高い赤外線電球を提供できる。
発熱体1に溝92を形成することにより、発熱体1と放熱ブロック2との接触面積が増加し、接触抵抗を小さくすることができる。また、炭素系有機物質の接着剤91は黒鉛の放熱ブロック2に特に固着しやすいため、溝92に接着剤91が入り込み、発熱体1と放熱ブロック2との間は凹凸面の接合になり、接合強度は飛躍的に向上している。
国際公開第WO01/041507号パンフレット
特許文献1に記載された従来例の赤外線電球において、接着剤を用いて発熱体と放熱ブロックを接合する場合、接着剤が乾燥するのに時間がかかった。乾燥時に接着剤の割れ等が発生する場合があった。
接着剤を塗布した発熱体1を放熱ブロックに挿入しても接着剤の巻き込みが十分に起こらず、スリット内に均一に接着剤が塗布できない場合があった。その結果、発熱体1と放熱ブロック2との電気的接合面積が低下し、接触抵抗が増大することとなる。最悪の場合にはこの接合部の発熱により、放熱ブロック2が異常高温となり、放熱ブロック2の外周部に巻回されたコイルバネ部3aが溶断してしまうという問題があった。
接着剤の塗布から硬化の為の熱処理までの間に、大きな衝撃や取り扱い上の不注意により、発熱体1と放熱ブロック2との位置関係がずれてしまうおそれもあった。発熱体1と放熱ブロック2との位置関係がずれると、発熱部の抵抗値が変わり、赤外線電球のワット数も変わってしまう。
本発明は、上記の問題を解決するためになされるものであり、発熱体とリード線の接続部の温度上昇を低く抑えることができ、発熱体と放熱ブロック(保持部材)との取付部の信頼性を飛躍的に向上することができ、従来の方法と較べてはるかに短い時間で発熱体とリード線とを接続することができる赤外線電球、及びその赤外線電球を用いた加熱装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は下記の構成を有する。請求項1に記載の発明は、長手方向に延びる少なくとも1本の発熱体の両端に、それぞれリード線の一方の端部が直接又は他の導電体を介して電気的に接続され、前記リード線の他の端部がガラス管外に導出されるように、前記発熱体及び前記リード線がガラス管内に封入された赤外線電球であって、前記発熱体の端部を保持する少なくとも1個の保持部材と、バネ材とを有し、前記保持部材は、第1の部材と、第2の部材とを有し、前記第1の部材と前記第2の部材とは、前記発熱体の長手方向の延長線上において互いの接点を有し、且つ前記発熱体の端部を挟持し、前記バネ材は、前記第1の部材と前記第2の部材とを挟み込んで、前記第1の部材と前記第2の部材とが前記接点を支点として前記発熱体の端部を挟み付ける方向にモーメントを生じるように、前記第1の部材と前記第2の部材に応力を加えることを特徴とする赤外線電球である。
支点を定めることなくバネ材が第1の部材と第2の部材とを締め付ける構成では、バネ材の締め付けトルクが第1の部材、第2の部材及び発熱体に生じさせる応力の大きさ及び方向は一定しない。本発明においては、バネ材によって接点を支点とする一定のモーメントを発生させて、第1の部材及び第2の部材が発熱体の端部を確実に一定の力で発熱体の食い込み方向に挟持する。接着剤を用いない故に、接着剤を用いて発熱体と保持部材を接合した従来例の赤外線電球における種々の問題が発生しない。即ち、本発明の赤外線電球は、接着剤が接合面に均一に広がっていないので接合部が高温になるという問題、接着剤が硬化する前に発熱体が保持部材からずれるという問題、乾燥時に接着剤が割れるという問題が発生しない。接着剤を硬化させる工程が不要である故に少ない製造工数で且つ高い歩留まりで赤外線電球を製造できる。
本発明は、発熱体とリード線の接続部の温度上昇を低く抑えることができ、発熱体と保持部材との取付部の信頼性を飛躍的に向上することができ、短時間で発熱体とリード線とを接続することができる赤外線電球を実現出来るという作用を有する。
請求項2に記載の発明は、前記バネ材はコイルバネであって、前記第1の部材と前記第2の部材とを前記コイルバネを半径方向に押し広げながらその中に挿入する構成により、前記バネ材は、前記第1の部材と前記第2の部材とが前記接点を支点として前記発熱体の端部を挟み付ける方向にモーメントを生じるように、前記第1の部材と前記第2の部材に応力を加えることを特徴とする請求項1に記載の赤外線電球である。本発明は、コイルバネと第1の部材と第2の部材と発熱体とを簡単な方法で組立可能な赤外線電球を実現する。
請求項3に記載の発明は、前記バネ材は筒状部材の内面に取り付けられた板バネであって、前記第1の部材と前記第2の部材とを、前記板バネを前記筒状部材の内面に押し当てながら前記筒状部材の中に挿入する構成により、前記バネ材は、前記第1の部材と前記第2の部材とが前記接点を支点として前記発熱体の端部を挟み付ける方向にモーメントを生じるように、前記第1の部材と前記第2の部材に応力を加えることを特徴とする請求項1に記載の赤外線電球である。本発明は、板バネと第1の部材と第2の部材と発熱体とを簡単な方法で組立可能な赤外線電球を実現する。
請求項4に記載の発明は、長手方向に延びる少なくとも1本の発熱体の両端に、それぞれリード線の一方の端部が直接又は他の導電体を介して電気的に接続され、前記リード線の他の端部がガラス管外に導出されるように、前記発熱体及び前記リード線がガラス管内に封入された赤外線電球であって、前記発熱体の端部を保持する少なくとも1個の保持部材を有し、前記保持部材は、全体で連続する1つの面を形成する第1の面、第2の面、第3の面、第4の面及び第5の面を有し、前記第1の面と前記第5の面とは互いに対向してその間に前記発熱体の端部を挟み、前記第1の面に続く前記第2の面と前記第5の面に続く前記第4の面とは前記発熱体と接しておらず、前記発熱体の長手方向の延長線上にある前記第3の面は前記第2の面と前記第4の面とを結合し、前記第1の面と前記第5の面との間隔は前記発熱体の厚さより狭く形成されており、それを押し広げて前記発熱体の端部を挿入することにより、前記保持部材は、前記第1の面と前記第5の面とが前記第3の面を支点として前記発熱体の端部を挟み付けるように、応力を生じる構成としたことを特徴とする赤外線電球である。
本発明においては、第1の面と第5の面とに、それらの間隔を押し広げて発熱体を挟み込むことによって第3の面を支点とする一定のモーメントを発生させて、第1の面及び第5の面が発熱体の端部を確実に一定の力で挟持する。第2の面と第4の面とは発熱体と接していない故に、発熱体と第2の面又は第4の面との間に接触部分が発生して第1の面又は第5の面と発熱体との間に隙間が出来てしまう(第1の面又は第5の面が発熱体を保持する役割を果たさない)という恐れはない。接着剤を用いない故に、接着剤を用いて発熱体と保持部材を接合した従来例の赤外線電球における上記の種々の問題が発生しない。接着剤を硬化させる工程が不要である故に少ない製造工数で且つ高い歩留まりで赤外線電球を製造できる。
本発明は、発熱体とリード線の接続部の温度上昇を低く抑えることができ、発熱体と保持部材との取付部の信頼性を飛躍的に向上することができ、短時間で発熱体とリード線とを接続することができる赤外線電球を実現出来るという作用を有する。
請求項5に記載の発明は、コイルバネを更に有し、前記保持部材を前記コイルバネを半径方向に押し広げながらその中に挿入する構成により、前記コイルバネは、前記第1の面と前記第5の面とが前記第3の面を支点として前記発熱体の端部を挟み付ける方向にモーメントを生じるように、前記保持部材に応力を加えることを特徴とする請求項4に記載の赤外線電球である。本発明は、コイルバネと保持部材と発熱体とを簡単な方法で組立可能な赤外線電球を実現する。
請求項6に記載の発明は、前記保持部材は、外周に角部を有し、前記角部によってコイルバネが回転しないように保持されることを特徴とする請求項2又は請求項5に記載の赤外線電球である。この構成により、コイルバネが保持部材から外れるという事故を防止できる。
請求項7に記載の発明は、前記保持部材が前記発熱体を挟持する部分における外径が、前記保持部材の支点における外径と同一又はそれ以下であることを特徴とする請求項6に記載の赤外線電球である。コイルバネが保持部材を締め付ける故に、その締め付けトルクが小さくなる方向にコイルバネを動かす力が絶えず加わる。本発明においては、コイルバネを発熱体の中心に向う方向に動かす力が働く。一方、発熱体をガラス管の中で保持するため、コイルバネにはガラス管の端部に向う(上記の力と反対方向の)力も働く。コイルバネを2方向に引っ張る力はバランスする故に、コイルバネが保持部材から外れるという事故を確実に防止できる。
請求項8に記載の発明は、前記保持部材が前記発熱体と密着する部分が、前記発熱体の中心に近い側の前記保持部材の先端の近傍であって、且つその先端より前記発熱体の中心から遠い位置にあることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかの請求項に記載の赤外線電球である。保持部材の先端の近傍で発熱体を保持することにより、支点から保持点までの距離が最も長くなる故に、モーメントが最大になる。本発明は、発熱体を強い力で挟んで保持する赤外線電球を実現する。保持部材の先端に強い応力がかかると、先端部が欠け易いという問題が発生する。本発明においては、保持点を先端より少し内側(発熱体の中心から遠い位置)に位置させることにより、保持部材が欠けるという事故を防止する。
請求項9に記載の発明は、前記発熱体の中心に近い側の前記保持部材の先端が面取りされていることを特徴とする請求項8に記載の赤外線電球である。本発明においては、保持部材の先端が欠けるという事故を防止する。
請求項10に記載の発明は、前記保持部材又は前記発熱体に凸部を設け、前記凸部で前記保持部材と前記発熱体とが密着することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかの請求項に記載の赤外線電球である。本発明の赤外線電球においては、保持部材が発熱体を挟み込む保持点が凸部に定まり、且つバネ材の応力が凸部に集中する。本発明は、発熱体を凸部で確実に保持する赤外線電球を実現する。
請求項11に記載の発明は、前記発熱体又は前記保持部材において、前記凸部に対応する位置に前記凸部の突出量より浅い深さを有する凹部を設け、前記凸部で前記保持部材と前記発熱体とが密着することを特徴とする請求項10に記載の赤外線電球である。本発明は、発熱体を凸部で確実に保持する赤外線電球を実現する。例えば保持部材の凸部が発熱体の凹部にはまり込む(又は発熱体の凸部が保持部材の凹部にはまり込む)故に、保持部材と発熱体とが互いにずれる恐れがない。本発明は、発熱体と保持部材との取付部の信頼性を更に向上する赤外線電球を実現する。
請求項12に記載の発明は、前記保持部材と前記発熱体が密着する部分において、両面または少なくとも一方が最大面粗さRy10μm以上の粗さを有することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかの請求項に記載の赤外線電球である。面の粗さに起因して保持部材と発熱体との間に所定以上の摩擦力が働く故に、両者が互いにずれる恐れがない。本発明は、発熱体と保持部材との取付部の信頼性を更に向上する赤外線電球を実現する。
請求項13に記載の発明は、前記保持部材と前記発熱体との間に繊維状のカーボンシートを挟む構成を有することを特徴とする請求項1から請求項12のいずれかの請求項に記載の赤外線電球である。この構成により、更に発熱体と保持部材とがずれにくくなり、且つ両者の間の接触抵抗値が小さくなる。
請求項14に記載の発明は、前記コイルバネが、その一端がガラス管の端部に結合されており、前記ガラス管内で、前記発熱体及び前記保持部材を保持することを特徴とする請求項2又は請求項5に記載の赤外線電球である。本発明においては、コイルバネが、保持部材が発熱体を保持する力を発生すると共に、ガラス管内で保持部材及び発熱体を保持する役割を果たす。本発明は、保持部材と発熱体との取付部が高い信頼性を有する簡単な構成の赤外線電球を実現する。
請求項15に記載の発明は、前記コイルバネが前記リード線を兼ねることを特徴とする請求項2又は請求項5に記載の赤外線電球である。本発明においては、コイルバネが更にリード線の役割も果たす。
請求項16に記載の発明は、請求項1から請求項15のいずれかの請求項に記載の赤外線電球を有する加熱装置である。本発明は、上記の作用を有する加熱装置を実現する。
本発明は、発熱体とリード線の接続部の温度上昇を低く抑えることができ、発熱体と放熱ブロック(保持部材)との取付部の信頼性を飛躍的に向上することができ、短時間で発熱体とリード線とを接続することができる赤外線電球、及びその赤外線電球を用いた加熱装置を実現できるという有利な効果が得られる。
以下本発明の実施をするための最良の形態を具体的に示した実施の形態について、図面とともに記載する。
《実施の形態1》
図1〜3及び図8を用いて、本発明の実施の形態1の赤外線電球について説明する。図8は、本発明の赤外線電球の全体の構成を示す斜視図である。図8は、赤外線電球の両端側部分を示しており、その中央部分は両端側部分を繋ぐよう連続した構造を有しているため省略している。
本発明の赤外線電球は、発熱体1、放熱ブロック2、内部リード線3、コイルバネ部3a、スプリング部3b、ガラス管4、モリブデン箔5、外部リード線6を有する。本発明の赤外線電球において、従来例と同一部には同一の符号を付している。
発熱体1は、黒鉛などの結晶化炭素の基材に窒素化合物の抵抗値調整物質、及びアモルファス炭素の混合物からなる炭素系物質で形成されている。この発熱体1の形状は板状であり、例えば、幅6mm、厚み0.5mm、長さ300mmに形成されている。
放熱ブロック(保持部材)2は導電性材料で形成されており、発熱体1の一端に電気的に接続されている。
内部リード線3は、その一端にコイルバネ部3aが形成されており、そのコイルバネ部3aに続いて弾性を有するスプリング部3bが形成されている。図8に示すように、内部リード線3のコイルバネ部3aが放熱ブロック2の外周面に密着して巻回され電気的に接続されている。
内部リード線3のスプリング部3bは、放熱ブロック2の外周面から所定の間隔を有して配置されており、発熱体1の膨張による寸法変化を吸収できるように構成されている。実施の形態1において、内部リード線3はモリブデン線により形成する。
内部リード線3の他端は、ガラス管4の端部に結合されており、発熱体1は、両端を放熱ブロック2と内部リード線3とで保持される。
ガラス管4は石英ガラス(例えば、GE社製214又はダウコーニング社製バイコールガラス(品番 #7190))の非晶質ガラスである。ガラス管4は、発熱体1と放熱ブロック2と内部リード線3とを封入し、アルゴン等の不活性ガスを入れて、ガラス管4の端部を溶解融合して封止している。
封止部において、内部リード線3の端には、モリブデン箔5が溶接して接続されている。モリブデン箔5には外部リード線6であるモリブデン線がスポット溶接法により接合されている。
外部リード線6に電力を印加すると、発熱体1に電流が流れ、その電流に対する発熱体の抵抗により熱が生じる。このとき、発熱体からは赤外線が輻射される。赤外線電球は、発熱体1の発熱温度が1500℃以下で定常状態になるように設計されている。
本発明の赤外線電球が、従来例の赤外線電球と異なる点は、発熱体1と放熱ブロック2との嵌合方法である。図1〜図3に本発明の実施の形態1の赤外線電球における発熱体1と放熱ブロック2との嵌合方法を示す。
図1は、本発明の実施の形態1の赤外線電球における放熱ブロックの構造を示す正面図(a)及び右側面図(b)である。図1は、赤外線電球の一方の端の構造の一部を示したものであり、赤外線電球の他方の端も同様の構造となっている。本発明の放熱ブロック2は、導電性に優れた炭素系物質で形成されている。本発明の放熱ブロックは、第1の部材2aと第2の部材2bとで構成される。
第1の部材2aと第2の部材2bとは、図3に示す凸部31の位置が互いに異なることを除いて、同一形状である。図2は、放熱ブロックの第1の部材2a(及び第2の部材2b)の3面図(正面図、底面図、右側面図)である。図2の右側面図において、第1の部材2a(及び第2の部材2b)の上面21fは直線状であり、下面は、右から、上面21fと平行な面21e、左上がりの斜面21c、及び上面21fと平行な面21dからなる。上面21fと下面21dとの間隔と発熱体1の厚さの1/2とを加えた間隔は、上面21fと下面21eとの間隔よりわずかに狭い。斜面21cの右端に、凹部21aと凸部21bとが設けられている。凸部21bの高さは凹部21aの深さよりわずかに小さい。
第1の部材2aと第2の部材2bとは、第1の部材2aの凹部21a及び凸部21bが第2の部材2bの凸部21b及び凹部21aとそれぞれ向かい合って嵌合する様にし、2つの部材2a及び2bの面21dの間に発熱体1を挟み込んだ状態でコイルバネ3aによって固定される。第1の部材2a及び第2の部材2bの下面21dの間に発熱体1を挟み込んだ部分全体の外径は、第1の部材2a及び第2の部材2bの面21eを向い合わせた部分全体の外径より小さい。図2の右側面図において、面21eの接点がシーソーの支点のようになる。即ち、その支点の左右において(少なくとも左側において)両者の間にわずかの隙間を持つ。第1の部材2aと第2の部材2bとは、その接点(支点)の左側に位置する面21dにおいて発熱体1を挟み込む。コイルバネ3aが、凸部21bと凹部21aとが嵌合する所より左側を締め付けることにより(実施の形態1では、斜面21cを含む部分の外周を締め付ける。)、第1の部材2aと第2の部材2bとは、面21eの接点を支点として、発熱体3の端部を挟み付ける方向にモーメントを生じ、面21dにおいて発熱体3を挟持する。
放熱ブロック2に巻回した内部リード線3のコイルバネ部3aの巻き線の装着前の内径は、放熱ブロック(第1の部材2aと第2の部材2b)の外径より小さめにしてある。第1の部材2aと第2の部材2bとは、コイルバネ部3aを半径方向に押し広げながら、且つコイルバネ3aのバネの長手方向に沿って放熱ブロック(第1の部材2aと第2の部材2b)を回転させながら、その中に挿入される。コイルバネ3aが凸部21b及び凹部21aから左側(発熱体に近い側)に位置させるように組み立てる。実施の形態においては、コイルバネ3aは、放熱ブロックの長手方向において、斜面21cとほぼ同じ位置である。コイルバネ3aは、放熱ブロックの長手方向において、面21dとほぼ同じ位置であっても良い。
この構成により、コイルバネ部3aは、第1の部材2aと第2の部材2bとが接点を支点として発熱体1の端部を挟み付ける方向にモーメントを生じるように、第1の部材2aと第2の部材2bに応力を加える。
第1の部材2aと第2の部材2bとで構成される放熱ブロック2において、発熱体1を挟持する部分における外径、及びコイルバネ3aが放熱ブロックを締め付ける部分における外径は、放熱ブロック2の支点(第1の部材2aの面21eと第2の部材2bの面21eとの接点)における外径と同一又はそれ以下とする(好ましくは実施の形態の様にわずかに小さい。)。これにより赤外線電球を組み立てた後、コイルバネ3aが放熱ブロックからはずれ落ちることを防止できる。
第1の部材2aと第2の部材2bはそれぞれの凹部21a及び凸部21bを有し、それらが互いに嵌合することによって、第1の部材と第2の部材との位置が固定される。
放熱ブロック2は外周に角部22を有し、角部22によってコイルバネ部3aが回転しないように保持される。内部リード線3方向からコイルバネ部3aに引っ張り力を加えた場合においても、コイルバネ部3aが抜けない。
図3(a)は、図1のA部の部分拡大正面図、図3(b)はその分解斜視図である。第1の部材2aと第2の部材2bの先端近傍に長手方向と直行する方向に、それぞれ少なくとも一つの凸部31を設け、発熱体1の端部の表裏に第1の部材2aと第2の部材2bの凸部31の突出量より浅い深さの凹部32を設ける。その凹凸部によって、第1の部材2aと発熱体1と第2の部材2bとが固定される。
内部リード線3によって、放熱ブロック2がガラス管4の両端側に引っ張られる方向に力が働くが、放熱ブロック2と発熱体1とは凹凸部で固定されているため、発熱体1が放熱ブロック2から抜けることはない。発熱体1は内部リード線3のコイルバネ部3aが巻回された放熱ブロック2により両側に適度に引っ張られて安定して固定される。
放熱ブロック2が発熱体1と密着する部分は、発熱体1の中心に近い側の放熱ブロック2の先端の近傍であって、且つその先端より遠い位置とする。
発熱体1の中心に近い側の第1の部材2aと第2の部材2bの先端は、それぞれ面取りされている。これにより発熱体1と放熱ブロック2とが線接触し、点接触することを防ぐ。発熱体1と放熱ブロック2との接触面積が小さいと接触抵抗が大きくなり、接続部の温度が高くなり、放熱ブロック2の外周部に巻回されたコイルバネ部3aの弾性がなくなるからである。
実施の形態1の放熱ブロック2(第1の部材2aと第2の部材2b)と、内部リード線3のコイルバネ部3aを用いることにより、接着剤を使わずに発熱体1の端部を保持することができる。
《実施の形態2》
図4を用いて、本発明の実施の形態2の赤外線電球について説明する。図4は、本発明の実施の形態2の赤外線電球における放熱ブロックの分解斜視図である。実施の形態2の赤外線電球が実施の形態1と異なる点は、発熱体と放熱ブロックがそれぞれ有する突出部の形状である。それ以外の点において、両者は同一である。実施の形態2の赤外線電球が実施の形態1と異なる点について説明し、同一の構成部分は説明を省略する。
図4において、第2の部材2bは、円形の突出部41を有し、発熱体1は円形の孔42を有する。第2の部材2bの突出部41を発熱体1の孔42に挿入し、その上に第1の部材2aを載せて、コイルバネ部3a(図示していない。)で挟み込む。第1の部材2aと第2の部材2bとは、実施の形態1と同様にそれぞれ凹型21a及び凸型21bの突起部で、位置が固定される。
コイルバネ部3aは、第1の部材2aと第2の部材2bとが接点を支点として発熱体1の端部を挟み付ける方向にモーメントを生じるように、第1の部材2aと第2の部材2bに応力を加える。これにより、発熱体1と放熱ブロック2は嵌合され、発熱体1が放熱ブロック2から抜けることはない。
《実施の形態3》
図5を用いて、本発明の実施の形態3の赤外線電球について説明する。図5は、実施の形態3の第1の部材を示す3面図(正面図、底面図、右側面図)である。第2の部材2bは、第1の部材2aと同一形状である。第1の部材2aと第2の部材2bとは、第1の部材2aの凹部21a及び凸部21bが第2の部材2bの凸部21b及び凹部21aとそれぞれ向かい合って嵌合する様にし、第1及び第2の部材2a、2bの面51の間に発熱体1を挟み込んだ状態でコイルバネ3aによって固定される。
実施の形態3の赤外線電球が実施の形態1と異なる点は、放熱ブロック2が凸型の突出部31を有する代わりに、発熱体を挟持する部分51が所定以上の面粗さを有することである。それ以外の点において両者は同一である。実施の形態3の赤外線電球が実施の形態1と異なる点について説明し、同一の構成部分は説明を省略する。
実施の形態3の第1の部材2a及び第2の部材2bは、発熱体1と密着する部分51において所定以上の面粗さを有する。本発明において、最大面粗さRyは10μm以上である。
発熱体1の端は第1の部材2aと第2の部材2bとの間に挿入される。第1の部材2aと第2の部材2bとは、実施の形態1と同様にそれぞれ凹型21a及び凸型21bの突起部で、位置が固定される。
コイルバネ部3a(図示していない)は、第1の部材2aと第2の部材2bとが接点を支点として発熱体1の端部を挟み付ける方向にモーメントを生じるように、第1の部材2aと第2の部材2bとに応力を加える。
実施の形態3の放熱ブロック2は所定以上の面粗さを有する面51で発熱体1を挟持する。面51の大きな摩擦抵抗により、発熱体1が放熱ブロック2から抜けることはない。
《実施の形態4》
図6を用いて、本発明の実施の形態4の赤外線電球について説明する。図6は、本発明の実施の形態4の赤外線電球における放熱ブロックの構造を示す斜視図である。実施の形態4の赤外線電球が実施の形態1と異なる点は、放熱ブロックの形状である。実施の形態4の赤外線電球が実施の形態1と異なる点について説明し、同一の構成部分は説明を省略する。
実施の形態4において、放熱ブロックは第1の部材2aと第2の部材2bとで構成され、第1の部材2aと第2の部材2bとの間に発熱体1を挟持した状態で、内部に板バネ62と空洞を有する筒状部材61に挿入される。板バネ62を筒状部材61の内壁に押し当てながら放熱ブロックを筒状部材61の中に挿入する構成により、板バネ62は、第1の部材と第2の部材とが接点を支点として発熱体1の端部を挟み付ける方向にモーメントを生じるように、第1の部材2aと第2の部材2bに応力を加える。
第1の部材2aと第2の部材2bとの位置合わせ、及び第1の部材2aと第2の部材2bとで発熱体1を挟み込む方法は実施の形態1〜3のいずれの方法を用いても良い。
《実施の形態5》
図7を用いて、本発明の実施の形態5の赤外線電球を説明する。図7は、本発明の実施の形態5の赤外線電球における放熱ブロックの構造を示す正面図である。実施の形態5の赤外線電球が実施の形態1と異なる点は、放熱ブロックの形状である。それ以外の点において両者は同一である。実施の形態5の赤外線電球が実施の形態1と異なる点について説明し、同一の構成部分は説明を省略する。
実施の形態5の放熱ブロック71は一つの部材で形成されており、全体で連続する1つの面を形成する第1の面、第2の面、第3の面、第4の面及び第5の面を有する。第1の面と第5の面とは互いに対向してその間に発熱体1の端部を挟む。第1の面に続く第2の面と第5の面に続く第4の面とは発熱体と接しておらず、発熱体1の長手方向の延長線上にある第3の面は第2の面と第4の面とを結合する。
第1の面と第5の面との間隔は発熱体1の厚さより狭く形成されており、それを押し広げて発熱体1の端部を挿入することにより、放熱ブロック71は、第1の面と第5の面とが第3の面を支点として発熱体の端部を挟み付けるように、応力を生じる。
放熱ブロック71をコイルバネ部3aを半径方向に押し広げながらその中に挿入する構成により、コイルバネ部3aは、第1の面と第5の面とが第3の面を支点として発熱体1の端部を挟み付ける方向にモーメントを生じるように、放熱ブロック71に応力を加える。
なお、実施の形態1〜5の赤外線電球において、発熱体と放熱ブロックとの間に繊維状のカーボンシートを挟む構成としても良い。これにより、発熱体と放熱ブロックとの接触面積を増やし、接触抵抗を小さくすることができる。
本発明の実施の形態1〜5の赤外線電球は、暖房機器(例えばストーブ、コタツ、エアコン、赤外線治療器等)、乾燥機器(例えば衣類乾燥・布団乾燥・食品乾燥・生ゴミ処理機・加熱型消臭器等)、調理器(例えばオーブン・オーブンレンジ・オーブントースター・トースター・ロースター・保温器・焼き鳥器・コンロ・冷蔵庫解凍用等)、理容器(例えばドライヤー・パーマネント加熱器等)、シートに文字や画像等を定着する機器(例えばLBP、PPC、ファックスなどトナーを媒体として表示する機器や熱を利用してフィルム原本から被転写体へ熱転写する機器等)等、熱源により非加熱物を加温することを目的とした加熱装置に適用できる。
本発明の赤外線電球は加熱装置に利用できる。本発明の加熱装置は、種々の用途に適用できる。
本発明の実施の形態1の赤外線電球における放熱ブロックの構造を示す正面図(a)及び右側面図(b) 本発明の実施の形態1の放熱ブロックの第1の部材の3面図 図1のA部の部分拡大正面図(a)及び分解斜視図(b) 本発明の実施の形態2の赤外線電球における放熱ブロックの分解斜視図 本発明の実施の形態3の放熱ブロックの第1の部材の3面図 本発明の実施の形態4の赤外線電球における放熱ブロックの構造を示す斜視図 本発明の実施の形態5の赤外線電球における放熱ブロックの構造を示す正面図 本発明及び従来例の赤外線電球の全体構造を示す斜視図 従来例の赤外線電球の発熱体と放熱ブロックとの嵌合の構造を示す部分拡大斜視図
符号の説明
1 発熱体
2、71 放熱ブロック
2a 第1の部材
2b 第2の部材
3 内部リード線
3a コイルバネ部
3b スプリング部
4 ガラス管
5 モリブデン箔
6 外部リード線
61 筒状部材
62 板バネ
91 接着剤

Claims (16)

  1. 長手方向に延びる少なくとも1本の発熱体の両端に、それぞれリード線の一方の端部が直接又は他の導電体を介して電気的に接続され、前記リード線の他の端部がガラス管外に導出されるように、前記発熱体及び前記リード線がガラス管内に封入された赤外線電球であって、
    前記発熱体の端部を保持する少なくとも1個の保持部材と、バネ材とを有し、
    前記保持部材は、第1の部材と、第2の部材とを有し、
    前記第1の部材と前記第2の部材とは、前記発熱体の長手方向の延長線上において互いの接点を有し、且つ前記発熱体の端部を挟持し、
    前記バネ材は、前記第1の部材と前記第2の部材とを挟み込んで、前記第1の部材と前記第2の部材とが前記接点を支点として前記発熱体の端部を挟み付ける方向にモーメントを生じるように、前記第1の部材と前記第2の部材に応力を加えることを特徴とする赤外線電球。
  2. 前記バネ材はコイルバネであって、前記第1の部材と前記第2の部材とを前記コイルバネを半径方向に押し広げながらその中に挿入する構成により、前記バネ材は、前記第1の部材と前記第2の部材とが前記接点を支点として前記発熱体の端部を挟み付ける方向にモーメントを生じるように、前記第1の部材と前記第2の部材に応力を加えることを特徴とする請求項1に記載の赤外線電球。
  3. 前記バネ材は筒状部材の内面に取り付けられた板バネであって、前記第1の部材と前記第2の部材とを、前記板バネを前記筒状部材の内面に押し当てながら前記筒状部材の中に挿入する構成により、前記バネ材は、前記第1の部材と前記第2の部材とが前記接点を支点として前記発熱体の端部を挟み付ける方向にモーメントを生じるように、前記第1の部材と前記第2の部材に応力を加えることを特徴とする請求項1に記載の赤外線電球。
  4. 長手方向に延びる少なくとも1本の発熱体の両端に、それぞれリード線の一方の端部が直接又は他の導電体を介して電気的に接続され、前記リード線の他の端部がガラス管外に導出されるように、前記発熱体及び前記リード線がガラス管内に封入された赤外線電球であって、
    前記発熱体の端部を保持する少なくとも1個の保持部材を有し、
    前記保持部材は、全体で連続する1つの面を形成する第1の面、第2の面、第3の面、第4の面及び第5の面を有し、
    前記第1の面と前記第5の面とは互いに対向してその間に前記発熱体の端部を挟み、前記第1の面に続く前記第2の面と前記第5の面に続く前記第4の面とは前記発熱体と接しておらず、前記発熱体の長手方向の延長線上にある前記第3の面は前記第2の面と前記第4の面とを結合し、
    前記第1の面と前記第5の面との間隔は前記発熱体の厚さより狭く形成されており、それを押し広げて前記発熱体の端部を挿入することにより、前記保持部材は、前記第1の面と前記第5の面とが前記第3の面を支点として前記発熱体の端部を挟み付けるように、応力を生じる構成としたことを特徴とする赤外線電球。
  5. コイルバネを更に有し、
    前記保持部材を前記コイルバネを半径方向に押し広げながらその中に挿入する構成により、前記コイルバネは、前記第1の面と前記第5の面とが前記第3の面を支点として前記発熱体の端部を挟み付ける方向にモーメントを生じるように、前記保持部材に応力を加えることを特徴とする請求項4に記載の赤外線電球。
  6. 前記保持部材は、外周に角部を有し、前記角部によってコイルバネが回転しないように保持されることを特徴とする請求項2又は請求項5に記載の赤外線電球。
  7. 前記保持部材が前記発熱体を挟持する部分における外径が、前記保持部材の支点における外径と同一又はそれ以下であることを特徴とする請求項6に記載の赤外線電球。
  8. 前記保持部材が前記発熱体と密着する部分が、前記発熱体の中心に近い側の前記保持部材の先端の近傍であって、且つその先端より前記発熱体の中心から遠い位置にあることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかの請求項に記載の赤外線電球。
  9. 前記発熱体の中心に近い側の前記保持部材の先端が面取りされていることを特徴とする請求項8に記載の赤外線電球。
  10. 前記保持部材又は前記発熱体に凸部を設け、前記凸部で前記保持部材と前記発熱体とが密着することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかの請求項に記載の赤外線電球。
  11. 前記発熱体又は前記保持部材において、前記凸部に対応する位置に前記凸部の突出量より浅い深さを有する凹部を設け、前記凸部で前記保持部材と前記発熱体とが密着することを特徴とする請求項10に記載の赤外線電球。
  12. 前記保持部材と前記発熱体が密着する部分において、両面または少なくとも一方が最大面粗さRy10μm以上の粗さを有することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかの請求項に記載の赤外線電球。
  13. 前記保持部材と前記発熱体との間に繊維状のカーボンシートを挟む構成を有することを特徴とする請求項1から請求項12のいずれかの請求項に記載の赤外線電球。
  14. 前記コイルバネが、その一端がガラス管の端部に結合されており、前記ガラス管内で、前記発熱体及び前記保持部材を保持することを特徴とする請求項2又は請求項5に記載の赤外線電球。
  15. 前記コイルバネが前記リード線を兼ねることを特徴とする請求項2又は請求項5に記載の赤外線電球。
  16. 請求項1から請求項15のいずれかの請求項に記載の赤外線電球を有する加熱装置。
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