JP4741924B2 - 赤外線電球及び加熱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、各種装置における加熱手段の熱源として使用される赤外線電球に関し、特に発熱体として炭素系物質を使用した赤外線電球及びその赤外線電球を用いた加熱装置に関するものである。
電気ストーブ、調理器、乾燥機、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の各種装置における熱源としては、例えば黒鉛などの結晶化炭素の基材に窒素化合物の抵抗値調整物質及びアモルファス炭素を加えた炭素系物質を棒状又は板状に成形した発熱体を用いた赤外線電球が広く使用されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、炭素繊維を発熱体として用いた赤外線電球の開発が進められている。例えば、炭素繊維の表面に樹脂を塗布して焼成することにより炭化層を形成し、可撓性を損なうことなく発熱特性の調整が可能な発熱体が開発されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2001−351762号公報 特開2001−257058号公報
前述のように、従来の赤外線電球の発熱体には、結晶化炭素、アモルファス炭素、炭素繊維等の炭素系物質を含むものが用いられている。最近、このような発熱体に対して、小型化及び高発熱化を目的として電流経路を細くするため、切り込み、スリット、孔等の加工が施されている。
発熱体に電流流路を細くするための上記のような加工を施すことにより、発熱体は発熱時の膨張と発熱停止時の収縮による伸縮動作に加え、熱ストレスに起因して、破損しやすい構造となり、耐久性の点で問題があった。特に、炭素繊維を用いた赤外線電球においては、発熱体となる炭素繊維の抵抗値が低いため、電流流路を細く長く形成して抵抗値を高くする工夫がなされており、特に耐久性の点で問題があった。
上記のように、従来の赤外線電球においては、電流流路が細く長く形成された発熱体と、この発熱体を保持する保持部分との間において、発熱体の発熱時の膨張と発熱停止時の収縮による伸縮動作と熱ストレスに起因して断線や破損が発生するという問題を有していた。したがって、赤外線電球を熱源として使用する装置において、優れた耐久性を有する発熱体の開発が望まれていた。
本発明は、従来の赤外線電球における問題を解決することを課題として、発熱体における発熱部分と保持部分との間において生じる熱ストレスを軽減し、電源のオン/オフ動作の繰り返しによる断線、破損の発生を防止し、信頼性高く寿命の長い赤外線電球および加熱装置を提供することを目的とする。
本発明における第1の観点の赤外線電球は、従来における課題を解決し、上記の目的を達成するために、
繊維状の炭素物質を縦糸および横糸による織物状態とし、充填剤を塗布して焼成した炭素繊維帯体により構成され、長手方向に延びる発熱体と、
前記発熱体の長手方向における両端部分に電気的に接続された保持手段と、
前記発熱体と前記保持手段を不活性ガスとともに封入する絶縁管と、
前記保持手段に電気的に接続され前記絶縁管から導出されたリード手段と、を有して構成され、
前記発熱体は、前記発熱体の中央部分に形成された発熱領域と、前記発熱領域の両側に形成された熱緩衝領域と、前記発熱領域に前記熱緩衝領域を介して接続され、電流経路の電流路方向に直交する断面が前記発熱領域に比して大きい保持領域とを有し、前記熱緩衝領域における電流経路の電流路方向に直交する断面が発熱領域側から保持領域側に行くに従い徐々に大きくなるとともに、前記熱緩衝領域と前記放熱領域の接合部が、電流経路の電流路方向に直交する断面の中間位置で繋がるよう構成されている。このように構成された本発明の赤外線電球においては、発熱体における発熱部分と保持部分との間において生じるストレスが軽減され、電源のオン/オフ動作の繰り返しによる断線、破損の発生が防止される。
本発明における第2の観点の赤外線電球は、前記第1の観点における前記発熱体の発熱領域が蛇行形状を有する構成としても良い。
本発明における第3の観点の赤外線電球は、前記第1の観点及び第2の観点における前記発熱体における熱緩衝領域に開口が形成された構成でも良い。
本発明における第4の観点の赤外線電球は、前記第3の観点における前記発熱体の開口の内側縁が曲面により形成された構成でも良い。
本発明における第5の観点の赤外線電球は、前記第1の観点乃至第4の観点における前記充填剤が軟性充填剤として導電性粒子を用いて形成された構成でも良い。
本発明における第6の観点の赤外線電球は、前記第5の観点における前記軟性充填剤としての導電性粒子が、黒鉛又はカーボンブラックのいずれかでも良い。
本発明における第7の観点の赤外線電球は、前記第1の観点乃至第4の観点の観点における前記充填剤が軟性充填剤として不揮発性のオリゴマー又はポリマー化合物、若しくはそれらの混合物を用いて形成されても良い。
本発明における第8の観点の赤外線電球は、前記第1の観点乃至第4の観点における前記充填剤が前記軟性充填剤としてデンプン、ポリエチレン又はカルボキシメチルセルロース、若しくはそれらのうちのいずれかの混合物を用いて形成されても良い。
本発明における第9の観点の赤外線電球は、前記第1の観点乃至第8の観点における前記保持手段において、前記発熱体との接合部分に熱伝導性を有する放熱部を設けた構成でも良い。
本発明における第10の観点の赤外線電球は、前記第1の観点乃至第9の観点における前記絶縁管が、石英、ガラス、セラミックス、コージライト、ムライト、アルミナ、ジルコニア、マグネシア、カルシア、及びシリカのグループから選択した少なくとも1つを含む構成でも良い。
本発明における第11の観点の加熱装置は、前記第1の観点乃至前記第10の観点の赤外線電球、及び
前記赤外線電球に電力を供給制御する制御手段、を具備する。このような構成された本発明の加熱装置においては、赤外線電球の発熱体における発熱部分と保持部分との間において生じるストレスが軽減され、電源のオン/オフ動作の繰り返しによる断線、破損の発生が防止される。
本発明における第12の観点の加熱装置は、前記第11の観点の前記赤外線電球における帯状の発熱体の平面側が加熱対象と対向するよう当該加熱装置の正面側に配置され、前記赤外線電球の背面側に反射手段が設けられた構成でも良い。
本発明によれば、発熱体における発熱部分と保持部分との間において生じるストレスを軽減し、電源のオン/オフ動作の繰り返しによる断線、破損の発生を防止し、信頼性が高く寿命の長い赤外線電球及び加熱装置を提供することが可能となる。
以下、本発明に係る赤外線電球及び加熱装置の好適な実施の形態について、添付の図面を参照しつつ説明する。
《実施の形態1》
図1は本発明に係る実施の形態1の赤外線電球の構造を示す正面図である。図1において、実施の形態1の赤外線電球は、全体的に帯状であり、その中央部分に蛇行形状を有する発熱体1と、この発熱体1の両端を保持する保持手段10が絶縁管である硝子管2の内部に収納され、不活性ガス9が封入されている。各保持手段10にはリード手段11が接続されており、このリード手段11の一部が硝子管の両端側から外部に導出している。

図1に示すように、保持手段10は、発熱体1の両端に接続された保持部材3a,3bと、保持部材3a,3bの外周面に巻着された放熱部4a,4bと、弾性を有するスプリング部5a,5bと、により構成されている。リード手段11は、スプリング部5a,5bに接続された内部リード線6a,6bと、硝子管2の外部に導出される外部リード線8a,8bと、硝子管2の封止部分に埋設され内部リード線6a,6bと外部リード線8a,8bとを接続するモリブデン箔7a,7bにより構成されている。なお、放熱部4a,4bとスプリング部5a,5bと内部リード線6a,6bは、例えばモリブデンやタングステン等の金属線により一体的に形成されている。
保持部材3a,3bは、円筒状の形状を有し、発熱体1の端部を挟着できるようスリットがその一端に形成されている。発熱体1の両端部は保持部材3a,3bの一端に形成されたスリットに挿入され接着剤により固着されている。保持部材3a,3bは、発熱体1からの熱を放熱する機能を有し、導電性と熱伝導性の高い材料、例えば黒鉛等により形成されている。保持部材3a,3bは、発熱体1からの熱を放熱し、コイル状の放熱部4a,4bへの熱伝導を抑制するよう構成されている。保持部材3a,3bは、モリブデンやタングステン等の弾性を有する金属線を螺旋状に成形した放熱部4a,4bに挿入され固着される。放熱部4a,4bは保持部材3a,3bの外周面に対して密着して巻き付けられており、両者は電気的に接続状態である。放熱部4a,4bは弾性を有するスプリング部5a,5bを経て内部リード線6a,6bに接続されている。内部リード線6a,6bと放熱部4a,4bとの間にスプリング部5a,5bを設けることにより、発熱体1の膨張による寸法変化を吸収できる構成である。
発熱体1は、黒鉛結晶構造を持つ繊維状の炭素物質で形成されている。実施の形態1の発熱体1は、PAN系炭素繊維で形成されており、樹脂繊維を耐炎化処理、炭素化処理したものであり、縦糸と横糸による織物状態の炭素繊維帯体により構成されている。発熱体1は複数本の縦糸と複数本の横糸を格子状に織られた織物に添着剤を塗布して焼成したものである。この発熱体1の寸法は、例えば、帯幅が7mm、帯厚が1.2mm、長さが400mmである。発熱体1は、帯厚と帯幅との比が1:5以上であるのが望ましい。帯幅を帯厚より大きくすることにより、帯幅を有する面から出る熱が帯厚を有する面から出る熱より多くなり、熱源としての発熱体1は指向性を有する放熱が可能となる。
実施の形態1の赤外線電球において、発熱体1はその両側以外の中央部分が蛇行形状に形成されている。即ち、発熱体1の長手方向と直交する方向に発熱体1の両側面(図1における発熱体1の上下側面)から内側に向かって複数の切り込み(スリット)が互い違いに形成されている。この切り込みの最奥位置は発熱体1の長手方向の中心線を超えて形成されている。このように発熱体1を蛇行形状に構成することにより、炭素繊維で形成された発熱体1の抵抗値を所望の値に設定することが可能となり、当該発熱体1からの熱量を所定の値とすることが可能となる。
次に、本発明に係る実施の形態1の赤外線電球における発熱体1について説明する。図2は図1に示した発熱体1において符号Aの丸で囲む領域近傍を拡大して示した正面図である。
図1及び図2に示すように、発熱体1は蛇行形状の発熱領域1Aと、その両側に形成された熱緩衝領域1Bと、さらにその外側に形成された保持領域1Cとを有して構成されている。発熱領域1Aは、発熱体1の中央部分に配設された発熱部1aにより構成されており、蛇行形状により抵抗値が大きくなるよう電流経路が細く形成されている。保持領域1Cは保持部材3a,3bにより挟着される部分であり、保持部1cで構成される。そして、熱緩衝領域1Bは発熱領域1Aと保持領域1Cとの間をつなぐ領域であり、熱緩衝部1bにより構成されている。熱緩衝部1bは、発熱領域1Aにおいて生じた熱を保持領域1Cに直接そのまま伝導しないよう徐々に冷却して伝える熱緩衝機能を有している。
上記のように、実施の形態1の赤外線電球における発熱体1は、小型の熱源で所定の熱量を発生させるため、発熱部1aの形状を互い違いの位置に複数の切り込み(スリット)を形成し抵抗値を高くできる蛇行形状としている。したがって、所定の電流が流れる発熱部1aは高温となり、その発熱部1aに繋がる熱緩衝部1bに大きな熱量が流れ込む構造である。また、熱緩衝部1bは保持部1cに繋がっており、保持部1cからの振動等のストレスを受ける構造である。
実施の形態1の赤外線電球における発熱体1の熱緩衝部1bは、図2に示すように、発熱体1の長手方向(図2における左右方向)に対して直交する長さ(図2における上下方向の長さ)が発熱体1の端部に向かって徐々に長くなっている。即ち、熱緩衝部1bの長手方向に対して直交する断面積が、発熱部1aから保持部1cに向かって徐々に増大するように形成されている。また、実施の形態1における発熱体1においては、蛇行した発熱部1aと熱緩衝部1bとは最下端部分で繋がるよう構成されている。
上記のように構成された発熱体1においては、発熱部1aの細い部分から保持部1cの太い部分(厚みは実質的に同じである)までの熱緩衝領域1Bにおいて徐々に断面形状が大きくなる滑らかな電流経路が形成されている。図2に示すように、発熱領域1Aから保持領域1Cに至るまでの熱緩衝領域1Bにおいては、全てのコーナー部分が滑らかな曲面により形成されている。なお、実施の形態1において、発熱領域1Aの発熱部1aにおけるコーナー部分は略直角に形成された例で示しているが、これらのコーナー部分も曲面に形成しても良い。
実施の形態1の赤外線電球における発熱体1は、上記のように構成されているため、発熱領域1Aの抵抗率が高く、熱緩衝領域1Bにおいてその抵抗率が徐々に低下し、保持領域1Cの抵抗率が最も低くなるよう構成されている。その結果、発熱体1の熱緩衝領域1Bにおいて温度が徐々に低下し、熱ストレスの発生を抑制することができる。また、実施の形態1の赤外線電球においては、電源のオン/オフ(ON/OFF)動作の繰り返しに起因する発熱体1の断線、破損等の故障の発生を防止することができる。したがって、実施の形態1の赤外線電球においては、信頼性が高く寿命の長い赤外線電球を提供することができ、この赤外線電球を用いた加熱装置の安全性及び信頼性を高めることが可能となり、長寿命の加熱装置を実現することができる。
なお、実施の形態1の赤外線電球においては、保持手段10における放熱部4a,4bやスプリング部5a,5bを発熱体1の両側に設けた例で説明したが、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、例えば、保持手段の放熱部とスプリング部については発熱体の片側にだけ設けた構成でも上記の実施の形態1の構成における効果と同様の効果を奏する。
なお、実施の形態1の赤外線電球における発熱体1は、黒鉛結晶構造を持つ繊維状の炭素物質で形成された例で説明したが、黒鉛などの結晶化炭素、抵抗値調整物質、及びアモルファス炭素の混合物からなる炭素系物質で形成しても良い。
また、実施の形態1の赤外線電球における発熱体1は、縦糸と横糸による織物状態の炭素繊維帯体により構成された例で説明したが、炭素繊維による織布、不織布、又はフェルトにより構成されたものを用いることが可能である。
実施の形態1の赤外線電球における発熱体1は、軟性充填剤として導電性粒子、例えば黒鉛、又はカーボンブラック等を充填して構成している。また、発熱体1の軟性充填剤としては、不揮発性のオリゴマー又はポリマー化合物、またはその混合物を充填しても良く、あるいは発熱体の軟性充填剤としてデンプン、ポリエチレン又はカルボキシメチルセルロース、若しくはその混合物を充填しても良い。
実施の形態1の赤外線電球における絶縁管として硝子管2を用いた例で説明したが、石英、ガラス、セラミックス、コージライト、ムライト、アルミナ、ジルコニア、マグネシア、カルシア、及びシリカから選択したいずれの材料を用いて形成された絶縁管を使用することができる。
《実施の形態2》
図3は本発明に係る実施の形態2の赤外線電球の構造を示す正面図である。実施の形態2の赤外線電球は、前述の図1に示した実施の形態1の赤外線電球と発熱体の構造のみが異なっており、その他の構造は同じである。したがって、以下に説明する実施の形態2の赤外線電球において、実施の形態1における要素と同じ機能、構成を有するものには同じ符号を付し、その説明は実施の形態1の説明を適用する。
図3に示すように、実施の形態2の赤外線電球の発熱体12は、全体的に帯状であり、その中央部分が蛇行形状を有する発熱部12aと、発熱部12aに繋がる熱緩衝部12bと、保持部材3a,3bにより挟着される保持部12cとを有して構成されている。実施の形態2における発熱体12は、発熱部12aと保持部12cとを繋ぐ熱緩衝部12bの形状が、実施の形態1の熱緩衝部1bと異なっている。
以下、実施の形態2の赤外線電球における発熱体12について説明する。図4は図3に示した発熱体12において符号Bの丸で囲む領域近傍を拡大して示した正面図である。
図3及び図4に示すように、実施の形態2における発熱体12は蛇行形状の発熱領域12Aと、その両側に形成された熱緩衝領域12Bと、さらにその外側に形成された保持領域12Cとを有して構成されている。発熱領域12Aは、発熱体12の中央部分に配設された発熱部12aにより構成されており、蛇行形状により抵抗値が大きくなるよう電流経路が細く形成されている。保持領域12Cは保持部材3a,3bにより挟着される部分であり、保持部12cで構成される。そして、熱緩衝領域12Bは発熱領域12Aと保持領域12Cとの間をつなぐ領域であり、熱緩衝部12bにより構成されている。熱緩衝部12bは、発熱領域12Aにおいて生じた熱を保持領域12Cに直接そのまま伝導しないよう徐々に冷却して伝える熱緩衝機能を有している。
実施の形態2の赤外線電球における発熱体12は、小型の熱源で所定の熱量を発生させるため、発熱部12aの形状を互い違いの位置に複数の切り込み(スリット)を形成し抵抗値が高くなる蛇行形状としている。したがって、所定の電流が流れる発熱部12aは高温となり、その発熱部12aに繋がる熱緩衝部12bに大きな熱量が流れ込む構造である。また、熱緩衝部12bは保持部12cに繋がっており、保持部12cからの振動等のストレスを受ける構造である。
上記のように、実施の形態2の赤外線電球における発熱体12の熱緩衝部12bは、図4に示すように、発熱体12の長手方向(図4における左右方向)に対して直交する長さ(図4における上下方向の長さ)が発熱体12の端部に向かって徐々に長くなっている。即ち、熱緩衝部12bの長手方向に対して直交する断面積が、発熱部12aから保持部12cに向かって徐々に増大するように形成されている。また、実施の形態2における発熱体12においては、蛇行した発熱部12aと熱緩衝部12bとはその中間位置(図4における発熱部12aの上下方向の長さの中間部分)で繋がるよう構成されている。
上記のように構成された発熱体12においては、発熱部12aの細い部分から保持部12cの太い部分(厚みは実質的に同じである)までの熱緩衝領域12Bにおいて徐々に断面形状が大きくなる滑らかな電流経路が形成されている。図4に示すように、発熱領域12Aから保持領域12Cに至るまでの熱緩衝領域12Bは、滑らかな曲面により形成されている。なお、実施の形態2において、発熱領域12Aの発熱部12aにおけるコーナー部分は略直角に形成された例で示しているが、これらのコーナー部分も曲面に形成しても良い。
実施の形態2の赤外線電球における発熱体12は、上記のように構成されているため、発熱領域12Aの抵抗率が高く、熱緩衝領域12Bにおいてその抵抗率が徐々に低下し、保持領域12Cの抵抗率が最も低くなるよう構成されている。その結果、発熱体12の熱緩衝領域12Bにおいて温度が徐々に低下し、熱ストレスの発生を抑制することができる。また、実施の形態2の赤外線電球においては、発熱部12aと熱緩衝部12bがその中間位置(発熱体12における長手方向の中心線上の位置)で繋がるよう構成されているため、発熱体12の熱膨張による伸縮に起因する発熱体12におけるねじれの発生を抑制する効果がある。さらに、実施の形態2の赤外線電球においては、電源のオン/オフ(ON/OFF)動作の繰り返しに起因する発熱体12の断線、破損等の故障の発生を防止することができる。したがって、実施の形態2の赤外線電球においては、信頼性が高く、寿命の長い赤外線電球を提供することができ、この赤外線電球を用いた加熱装置の安全性及び信頼性を高めることが可能となり、長寿命の加熱装置を実現することができる。
なお、実施の形態2の赤外線電球においては、保持手段10を発熱体12の両側に設けた例で説明したが、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、例えば、保持手段のコイル部とスプリング部については発熱体の片側にだけ設けた構成でも上記の実施の形態2の構成における効果と同様の効果を奏する。
《実施の形態3》
図5は本発明に係る実施の形態3の赤外線電球の構造を示す正面図である。実施の形態3の赤外線電球は、前述の図1に示した実施の形態1の赤外線電球と発熱体の構造のみが異なっており、その他の構造は同じである。したがって、以下に説明する実施の形態3の赤外線電球において、実施の形態1における要素と同じ機能、構成を有するものには同じ符号を付し、その説明は実施の形態1の説明を適用する。
図5に示すように、実施の形態3の赤外線電球の発熱体13は、全体的に帯状であり、その中央部分が蛇行形状を有する発熱部13aと、発熱部13aに繋がる熱緩衝部13bと、保持部材3a,3bにより挟着される保持部13cとを有して構成されている。実施の形態3における発熱体13は、発熱部13aと保持部13cとを繋ぐ熱緩衝部13bの形状が、前述の実施の形態1の熱緩衝部1bと異なっている。
以下、実施の形態3の赤外線電球における発熱体13について説明する。図6は図5に示した発熱体13において符号Cの丸で囲む領域近傍を拡大して示した正面図である。
図5及び図6に示すように、実施の形態3における発熱体13は蛇行形状の発熱領域13Aと、その両側に形成された熱緩衝領域13Bと、さらにその外側に形成された保持領域13Cと、を有して構成されている。発熱領域13Aは、発熱体13の中央部分に配設された発熱部13aにより構成されており、蛇行形状により抵抗値が大きくなるよう電流経路が細く形成されている。保持領域13Cは保持部材3a,3bにより挟着される部分であり、保持部13cで構成される。そして、熱緩衝領域13Bは発熱領域13Aと保持領域13Cとの間をつなぐ領域であり、熱緩衝部13bにより構成されている。熱緩衝部13bは、発熱領域13Aにおいて生じた熱を保持領域13Cに直接そのまま伝導しないよう徐々に冷却して伝える熱緩衝機能を有している。
実施の形態3の赤外線電球における発熱体13は、小型の熱源で所定の熱量を発生させるため、発熱部13aの形状を互い違いの位置に複数の切り込み(スリット)を形成し抵抗値を高くできる蛇行形状としている。したがって、所定の電流が流れる発熱部13aは高温となり、その発熱部13aに繋がる熱緩衝部13bに大きな熱量が流れ込む構造である。また、熱緩衝部13bは保持部13cに繋がっており、保持部13cからの振動等のストレスを受ける構造である。
実施の形態3における発熱体13においては、蛇行した発熱部13aと熱緩衝部13bがその下端位置(図6における発熱部13aの上下方向の下端部分)において繋がる構成である。図6に示すように、実施の形態3の発熱体13の熱緩衝部13bには、開口13dが形成されており、上下2本の電流経路が形成されている。開口13dは略台形形状であり、その底辺側が発熱部13aの方向となり、頂辺側が保持部13cの方向となるよう形成されている。このため、熱緩衝部13bに形成された上下2本の電流経路は、その長手方向(図6における左右方向)に対して直交する断面積が発熱部13aから保持部13cに向かって徐々に増大している。
上記のように構成された発熱体13においては、発熱部13aの細い電流経路から保持部13cの太い電流経路(厚みは実質的に同じである)までの熱緩衝領域13Bにおいて徐々に断面形状が大きくなる電流経路が形成されている。
なお、図6に示すように、熱緩衝部13bに形成された台形形状の開口13dは、その内面縁のコーナー部分が滑らかな曲面により形成されている。なお、実施の形態3において、発熱領域13Aの発熱部13aにおけるコーナー部分は略直角に形成された例で示しているが、これらのコーナー部分も曲面に形成しても良い。
実施の形態3の赤外線電球における発熱体13は、上記のように構成されているため、発熱領域13Aにおける電流経路の抵抗率が高く、熱緩衝領域13Bにおいてその電流経路の抵抗率が外側に行くに従い徐々に低下し、保持領域13Cにおける電流経路の抵抗率が最も低くなるよう構成されている。その結果、発熱体13の熱緩衝領域13Bにおいて温度が徐々に低下し、熱ストレスの発生を抑制することができる。また、実施の形態3の赤外線電球においては、電源のオン/オフ(ON/OFF)動作の繰り返しに起因する発熱体13の断線、破損等の故障の発生を防止することができる。したがって、実施の形態3の赤外線電球においては、信頼性が高く寿命の長い赤外線電球を提供することができ、この赤外線電球を用いた加熱装置の安全性及び信頼性を高めることが可能となり、長寿命の加熱装置を実現することができる。
なお、実施の形態3の赤外線電球においては、保持手段10を発熱体13の両側に設けた例で説明したが、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、例えば、保持手段のコイル部とスプリング部については発熱体の片側にだけ設けた構成でも上記の実施の形態3の構成における効果と同様の効果を奏する。
また、熱緩衝部13bに形成する開口13dの形状は、図6に示した略台形に限定されるものではなく、熱緩衝部13bにおける電流経路の断面形状が徐々に大きくなる形状であれば本発明に含まれる。図7は、実施の形態3の赤外線電球の別の例であり、発熱体14としてその一部を拡大して示した平面図である。図7に示し発熱体14は前述の図6に示した発熱体13と対応する領域を示している。
図7に示すように、発熱体14における熱緩衝部14bの開口14dは略二等辺三角形形状であり、その底辺側が発熱部14aとなり、頂点側が保持部14cとなるよう形成されている。このため、熱緩衝部14bにおける上下2本の電流経路において、その長手方向(図7における左右方向)に対して直交する断面積は、発熱部14aから保持部14cに向かって徐々に増大している。なお、図7に示した発熱体14は、図6に示した発熱体13と同様に、蛇行形状の発熱領域14Aと、その両側に形成された熱緩衝領域14Bと、さらにその外側に形成された保持領域14Cと、を有して構成されている。上記のように構成された図7に示す赤外線電球においては、熱緩衝部14bの開口14dが略二等辺三角形に形成されることにより、所望の電流経路が形成され、図5に示した赤外線電球と同様の効果を奏する。
《実施の形態4》
図8は本発明に係る実施の形態4の赤外線電球の構造を示す正面図である。実施の形態4の赤外線電球は、前述の図1に示した実施の形態1の赤外線電球と発熱体の構造のみが異なっており、その他の構造は同じである。したがって、以下に説明する実施の形態4の赤外線電球において、実施の形態1における要素と同じ機能、構成を有するものには同じ符号を付し、その説明は実施の形態1の説明を適用する。
図8に示すように、実施の形態4の赤外線電球の発熱体15は、全体的に帯状であり、その中央部分に蛇行形状を有する発熱部15aと、発熱部15aに繋がる熱緩衝部15bと、保持部材3a,3bにより挟着される保持部15cとを有して構成されている。実施の形態4における発熱体15は、発熱部15aと保持部15cとを繋ぐ熱緩衝部15bの形状が、前述の実施の形態1の熱緩衝部1bと異なっている。
以下、実施の形態4の赤外線電球における発熱体15について説明する。図9は図8に示した発熱体15において符号Dの丸で囲む領域近傍を拡大して示した正面図である。
図8及び図9に示すように、実施の形態4における発熱体15は蛇行形状の発熱領域15Aと、その両側に形成された熱緩衝領域15Bと、さらにその外側に形成された保持領域15Cと、を有して構成されている。発熱領域15Aは、発熱体15の中央部分に配設された発熱部15aにより構成されており、蛇行形状により抵抗値が大きくなるよう電流経路が細く形成されている。保持領域15Cは保持部材3a,3bにより挟着される部分であり、保持部15cで構成される。そして、熱緩衝領域15Bは発熱領域15Aと保持領域15Cとの間をつなぐ領域であり、熱緩衝部15bにより構成されている。熱緩衝部15bは、発熱領域15Aにおいて生じた熱を保持領域15Cに直接そのまま伝導しないよう徐々に冷却して伝える熱緩衝機能を有している。
実施の形態4の赤外線電球における発熱体15は、小型の熱源で所定の熱量を発生させるため、発熱部15aの形状を互い違いの位置に複数の切り込み(スリット)を形成し抵抗値を高くなる蛇行形状としている。したがって、所定の電流が流れる発熱部15aは高温となり、その発熱部15aに繋がる熱緩衝部15bに大きな熱量が流れ込む構造である。また、熱緩衝部15bは保持部15cに繋がっており、保持部15cからの振動等のストレスを受ける構造である。
実施の形態4における発熱体15においては、蛇行した発熱部15aと熱緩衝部15bがその長手方向(図9における左右方向)の中心線上の位置(図9における発熱部15aの上下方向の中間位置)において繋がる構成である。図9に示すように、実施の形態4の発熱体15の熱緩衝部15bには、開口15dが形成されている。この開口15dは略台形形状であり、その底辺側が発熱部15aの方向となり、頂辺側が保持部15cの方向となるよう形成されている。このため、熱緩衝部15bに形成された上下2本の電流経路は、その長手方向(図9における左右方向)に対して直交する断面積が、発熱部15aから保持部15cに向かって徐々に増大している。
上記のように構成された発熱体15においては、発熱部15aの細い電流経路から保持部15cの太い電流経路(厚みは実質的に同じである)までの熱緩衝領域15Bにおいて徐々に断面形状が大きくなる電流経路が形成されている。
なお、図9に示すように、熱緩衝部15bに形成された台形形状の開口15dは、その内面縁のコーナー部分が滑らかな曲面により形成されている。なお、実施の形態4において、発熱領域15Aの発熱部15aにおけるコーナー部分は略直角に形成された例で示しているが、これらのコーナー部分も曲面に形成しても良い。
実施の形態4の赤外線電球における発熱体15は、上記のように構成されているため、発熱領域15Aにおける電流経路の抵抗率が高く、熱緩衝領域15Bにおいてその電流経路の抵抗率が外側に行くに従い徐々に低下し、保持領域15Cにおける電流経路の抵抗率が最も低くなるよう構成されている。その結果、発熱体15の熱緩衝領域15Bにおいて温度が徐々に低下し、熱ストレスの発生を抑制することができる。また、実施の形態4の赤外線電球においては、発熱部15aと熱緩衝部15bがその中間位置(発熱体15における長手方向の中心線上の位置)で繋がるよう構成されているため、発熱体15の熱膨張による伸縮に起因する発熱体15におけるねじれの発生を抑制する効果がある。さらに、実施の形態4の赤外線電球においては、電源のオン/オフ(ON/OFF)動作の繰り返しに起因する発熱体15の断線、破損等の故障の発生を防止することができる。したがって、実施の形態4の赤外線電球においては、信頼性が高く寿命の長い赤外線電球を提供することができ、この赤外線電球を用いた加熱装置の安全性及び信頼性を高めることが可能となり、長寿命の加熱装置を実現することができる。
なお、実施の形態4の赤外線電球においては、保持手段10を発熱体15の両側に設けた例で説明したが、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、例えば、保持手段のコイル部とスプリング部については発熱体の片側にだけ設けた構成でも上記の実施の形態4の構成における効果と同様の効果を奏する。
また、熱緩衝部15bに形成する開口15dの形状は、上記の図9に示した略台形に限定されるものではなく、熱緩衝部15bにおける電流経路の断面形状が徐々に大きくなる形状であれば本発明に含まれる。図10は、実施の形態4の赤外線電球の別の例であり、発熱体16としてその一部を拡大して示した平面図である。図10に示した発熱体16は、前述の図9に示した発熱体15と対応する領域を示している。
図10に示すように、発熱体16における熱緩衝部16bの開口16dは略二等辺三角形形状であり、その底辺側が発熱部16aとなり、頂点側が保持部16cとなるよう形成されている。このため、熱緩衝部16bにおける上下2本の電流経路においてその長手方向(図10における左右方向)に対して直交する断面積は、発熱部16aから保持部16cに向かって徐々に増大している。なお、図10に示した発熱体16は、図9に示した発熱体15と同様に、蛇行形状の発熱領域16Aと、その両側に形成された熱緩衝領域16Bと、さらにその外側に形成された保持領域16Cと、を有して構成されている。上記のように構成された図10に示す赤外線電球においては、熱緩衝部16bの開口16dが略二等辺三角形に形成されることにより、所望の電流経路が形成され、図8に示した赤外線電球と同様の効果を奏する。
本発明に係る赤外線電球は、上記の実施の形態1から実施の形態4において具体的に説明したように、発熱部分と保持部分間での熱ストレスを軽減し、電源のオン/オフ動作の繰り返しによる断線、破損の発生を防止し、加熱対象物を効率高く加熱する加熱装置、例えば、電気ストーブ、調理器、乾燥機、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の熱源として広く使用することが可能である。
《実施の形態5》
図11は本発明に係る実施の形態5の加熱装置を示す斜視図である。図11に示す実施の形態5の加熱装置においては、前述の実施の形態1から実施の形態4において説明した赤外線電球のいずれの構成でも用いることができる装置である。
実施の形態5の加熱装置は、熱源としての赤外線電球17と、赤外線電球17の背面側から放射された熱線を反射して、正面側に対して実質的に平行に放射する反射板18と、電源に接続され、赤外線電球17の入力電流を制御する制御部19とを有して構成されている。
前述のように実施の形態1から実施の形態4において説明した赤外線電球においては、発熱体の形状が実質的に帯状であるため、帯体の平面側から放射される熱量が側面側から放射される熱量に比して大きいため、発熱体の平面側が加熱装置の正面側と背面側となるよう配置されている。したがって、実施の形態5の加熱装置においては、発熱体の両方の平面側から放射される熱線が加熱装置の正面側から確実に放射される構成である。
なお、実施の形態5の加熱装置においては赤外線電球17の背面側に反射板18を配設した構成であるが、赤外線電球17の絶縁管の背面に反射膜を直接形成した赤外線電球を用いて、反射板を不要とした加熱装置を構成することも可能である。
上記のように構成された実施の形態5の加熱装置は、実施の形態1から実施の形態4において説明した赤外線電球を用いているため、高精度な温度管理が容易な熱源制御装置となる。また、実施の形態5の構成によれば、赤外線電球17の発熱体におけるストレス等に起因する破損、変形、ねじれ等の発生が抑制された構成であるため、故障等の事故が発生しない信頼性の高い長寿命の加熱装置となる。さらに、実施の形態5の構成によれば、加熱装置に対して振動や衝撃が加わった場合においても赤外線電球において振動や衝撃等を吸収できる構造を有しているため、安全性の高い加熱装置を提供することが可能となる。
なお、本発明の加熱装置は実施の形態5の構成に限定されるものではなく、所望の方向を確実に熱放射するための熱源を必要とする各種装置、例えば電気ストーブ、調理器、乾燥機、複写機、ファクシミリ、プリンタ等に適用することにより、それぞれの装置の機能、特性を向上させることが可能となる。
本発明は、赤外線電球を熱源とする装置、例えば電気ストーブ、調理器、乾燥機、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の各種装置に適用できる。
本発明に係る実施の形態1の赤外線電球の構成を示す正面図 実施の形態1における発熱体の一部を拡大して示した正面図 本発明に係る実施の形態2の赤外線電球の構成を示す正面図 実施の形態2における発熱体の一部を拡大して示した正面図 本発明に係る実施の形態3の赤外線電球の構成を示す正面図 実施の形態3における発熱体の一部を拡大して示した正面図 実施の形態3における他の構成の発熱体の一部を拡大して示した正面図 本発明に係る実施の形態4の赤外線電球の構成を示す正面図 実施の形態4における発熱体の一部を拡大して示した正面図 実施の形態4における他の構成の発熱体の一部を拡大して示した正面図 本発明に係る実施の形態5の加熱装置を示す斜視図
符号の説明
1,12,13,14,15,16 発熱体
1a,12a,13a,14a,15a,16a 発熱部
1b,12b,13b,14b,15b,16b 熱緩衝部
1c,12c,13c,14c,15c,16c 保持部
1A,12A,13A,14A,15A,16A 発熱領域
1B,12B,13B,14B,15B,16B 熱緩衝領域
1C,12C,13C,14C,15C,16C 保持領域
2 硝子管
3a,3b 保持部材
4a,4b 放熱部
5a,5b スプリング部
6a,6b 内部リード線
7a,7b モリブデン箔
8a,8b 外部リード線
9 不活性ガス
10 保持手段
11 リード手段
13d,14d,15d,16d 開口
17 赤外線電球
18 反射板
19 制御部

Claims (12)

  1. 繊維状の炭素物質を縦糸および横糸による織物状態とし、充填剤を塗布して焼成した炭素繊維帯体により構成され、長手方向に延びる発熱体と、
    前記発熱体の長手方向における両端部分に電気的に接続された保持手段と、
    前記発熱体と前記保持手段を不活性ガスとともに封入する絶縁管と、
    前記保持手段に電気的に接続され前記絶縁管から導出されたリード手段と、を有して構成され、
    前記発熱体は、前記発熱体の中央部分に形成された発熱領域と、前記発熱領域の両側に形成された熱緩衝領域と、前記発熱領域に前記熱緩衝領域を介して接続され、電流経路の電流路方向に直交する断面が前記発熱領域に比して大きい保持領域とを有し、前記熱緩衝領域における電流経路の電流路方向に直交する断面が発熱領域側から保持領域側に行くに従い徐々に大きくなるとともに、前記熱緩衝領域と前記放熱領域の接合部が、電流経路の電流路方向に直交する断面の中間位置で繋がるよう構成された赤外線電球。
  2. 前記発熱体における発熱領域が蛇行形状を有する請求項1に記載の赤外線電球。
  3. 前記発熱体における熱緩衝領域に開口が形成された請求項1又は2に記載の赤外線電球。
  4. 前記発熱体における開口の内側縁が曲面により形成された請求項に記載の赤外線電球。
  5. 前記充填剤が軟性充填剤として導電性粒子を用いて形成された請求項1乃至4のいずれか一項に記載の赤外線電球。
  6. 前記軟性充填剤としての導電性粒子が、黒鉛又はカーボンブラックのいずれかである請求項に記載の赤外線電球。
  7. 前記充填剤が軟性充填剤として不揮発性のオリゴマー又はポリマー化合物、若しくはそれらの混合物を用いて形成された請求項1乃至4のいずれか一項に記載の赤外線電球。
  8. 前記充填剤が前記軟性充填剤としてデンプン、ポリエチレン又はカルボキシメチルセルロース、若しくはそれらのうちのいずれかの混合物を用いて形成された請求項1乃至4のいずれか一項に記載の赤外線電球。
  9. 前記保持手段において、前記発熱体との接合部分に熱伝導性を有する放熱部を設けた請求項1乃至8のいずれか一項に記載の赤外線電球。
  10. 前記絶縁管は、石英、ガラス、セラミックス、コージライト、ムライト、アルミナ、ジルコニア、マグネシア、カルシア、及びシリカのグループから選択した少なくとも1つを含む請求項1乃至9のいずれか一項に記載の赤外線電球。
  11. 請求項1乃至10のいずれか一項に記載の赤外線電球、及び
    前記赤外線電球に電力を供給制御する制御手段、を具備する加熱装置。
  12. 前記赤外線電球における帯状の発熱体の平面側が加熱対象と対向するよう当該加熱装置の正面側に配置され、前記赤外線電球の背面側に反射手段が設けられた請求項11に記載の加熱装置。
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