JP3334711B1 - 電気ストーブ - Google Patents

電気ストーブ

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JP3334711B1
JP3334711B1 JP2001219390A JP2001219390A JP3334711B1 JP 3334711 B1 JP3334711 B1 JP 3334711B1 JP 2001219390 A JP2001219390 A JP 2001219390A JP 2001219390 A JP2001219390 A JP 2001219390A JP 3334711 B1 JP3334711 B1 JP 3334711B1
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裕幸 鈴木
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Abstract

【要約】 【課題】 本発明は、電気暖房器具として使用する電気
ストーブに関するものであり、発熱体の能力を上げるこ
となくストーブ前面の離れた位置を暖めることできる薄
型の電気ストーブを提供することである。 【解決手段】 ストーブ本体1内に断面形状が長方形で
ある直線状の炭素系抵抗発熱体4とその外周を覆う管体
3からなる発熱体ユニット5とを備え、炭素系抵抗発熱
体4の断面の長辺側4aがストーブ本体1の略前面に向
くように配設し、両端部2bが発熱体ユニット5と略並
列の位置にある反射板2で構成されているので、炭素系
抵抗発熱体4の一次輻射熱をストーブ本体1の前面に集
中的に放射することが可能となり、また反射板2を薄く
できるのでストーブ本体1を薄くできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気暖房器具に利
用する電気ストーブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電気ストーブは、図4、
図5、図6に示されているような構造になっていた。
【0003】図4、図5、図6において1は前面を開口
したストーブ本体、9はストーブ本体1内に設けられた
略放物線形状を有する反射板、8は反射板9の前方の位
置に配設された発熱体ユニット、3は結晶化ガラスや石
英で形成された管体、7はFe−Cr−AlやNi−C
r等の電熱線やタングステンの金属体をコイル状に丸巻
きした発熱線、6は管体3の両端部より突出した発熱線
7の端部である。発熱体ユニット8は管体3と管体3内
に挿入された発熱線7より構成されており、発熱線7の
端部6より通電することで発熱線7より熱を放射するよ
うになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の構成では、発熱体ユニット8は管体3に挿入された
一定のコイル状に丸巻きされた放射率の低い金属体の発
熱線7から構成されており、発熱線7の表面の放射率が
低いので放射エネルギー量が少なく、また発熱熱7から
発生した熱は各方向に一様に放射されるため発熱線7か
ら放射される熱でストーブ本体1の前面位置を暖めるた
めには発熱体ユニット8から放射される輻射熱を略正面
方向に放射するために略放物線形状の反射板9で発熱体
ユニット8を囲むように配設するか複数の発熱体ユニッ
トを使用しなければならないという課題があった。
【0005】本発明は、前記従来の課題を解決するもの
で、発熱体表面の放射率が高く放射エネルギー量の多い
断面形状が長方形である直線状からなる炭素系抵抗発熱
体の断面の長辺側がストーブ本体の前面に向くように配
設することで発熱体の能力を上げることなく、また発熱
体ユニットから放射される輻射熱を略正面方向に放射す
るために略放物線形状の反射板で発熱体ユニットを囲む
ように配設する必要がないので反射板を薄くすることが
でき、ストーブ本体から離れた前面位置を暖めることが
できる幅の薄い電気ストーブを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決す
るために、本発明の電気ストーブは前面を開口したスト
ーブ本体と、ストーブ本体内に設けた反射板と、反射板
の前方に断面形状が長方形である直線状の炭素系抵抗発
熱体とその外周を覆う管体からなる発熱体とを備え、炭
素系抵抗発熱体の断面の長辺側が前記ストーブ本体の略
前面に向くように配設し、反射板の両端部が発熱体ユニ
ットと略並列の位置にあるようにしたものである。これ
によって、炭素系抵抗発熱体の一次輻射熱をストーブ本
体の前面に集中的に放射できるので、反射板は、発熱体
ユニットから後方へ放射された輻射熱を反射するだけで
よいため、反射板を薄くすることができ、ストーブ本体
を大きくすることなくストーブ本体から離れた前面位置
を暖めることが可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、前面を
開口したストーブ本体と、ストーブ本体内に設けた反射
板と、反射板の前方に断面形状が長方形である直線状の
炭素系抵抗発熱体とその外周を覆う管体からなる発熱体
ユニットを備え、炭素系抵抗発熱体の断面の長辺側がス
トーブ本体の略前面に向くように配設され、両端部が発
熱体ユニットと略並列の位置にある反射板で構成されて
いるので、炭素系抵抗発熱体の一次輻射熱をストーブ本
体の前面に集中的に放射することが可能となり、また反
射板を薄くできるのでストーブ本体を大きくすることな
くストーブ本体から離れた前面位置を暖めることが可能
となる。
【0008】請求項2に記載の発明は、特に請求項1に
記載の両端部が発熱体ユニットと略並列の位置にある反
射板において、複数の平板状の反射面を繋ぎ合せて構成
されたいるので、炭素系抵抗発熱体から放射される輻射
熱を反射して斜め前方に放射することが可能となり、ま
た反射板を薄くできるのでストーブ本体を大きくするこ
となくストーブ本体から離れた広範囲を暖めることが可
能となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0010】(実施例1)図1は本発明の実施例1にお
ける電気ストーブの部分断面斜視図である。また図2は
断面形状が長方形で直線状の炭素系抵抗発熱体とその外
周を覆う管体からなる発熱体ユニットの部分断面図であ
り、図3は発熱体ユニットと平板状の反射面を繋ぎ合せ
て構成されている反射板の断面図であり、同時に発熱体
ユニットから放射される輻射熱の進行方向の概略を示し
ている。
【0011】図1、図2、図3において、1は前面を開
口したストーブ本体、2はストーブ本体内に設けた反射
板、2aは反射板を構成している平板状の反射面、5は
反射板2の前方に断面形状が長方形である直線状の炭素
系抵抗発熱体4とその外周を覆う管体3からなる発熱体
ユニット、6は炭素系抵抗発熱体5に通電して赤熱する
ための端部引出し線である。炭素系抵抗発熱体4の断面
の長辺側4aがストーブ本体1の前面に向くように配設
されている。
【0012】また、反射板2の両端部2bは発熱体ユニ
ット5と略並列の位置にあるように構成されている。
【0013】以上のように構成された電気ストーブにお
いて、断面形状が長方形である直線状の炭素系抵抗発熱
体4において熱放射量が多い断面の長辺4a側をストー
ブ本体1の略前面に向くように配設しているので発熱体
ユニット5から略正面方向に一次輻射熱が多く放射され
る。また、炭素系抵抗発熱体4の短辺側4bからの輻射
熱は長辺側4aに比べて少ないので、反射板2は、発熱
体ユニット5から後方へ放射された輻射熱を反射するだ
けの構成とすることで、反射板2の両端部2bと発熱体
ユニット5の位置関係は図3に示すように略並列とする
だけでよい。
【0014】従って、従来に比べ反射板2を薄くするこ
とができ、ストーブ本体1の厚みが薄くても十分な輻射
熱を前方の放射することができる。
【0015】なお、本実施例では、反射板を複数の平面
状の反射面を繋ぎ合わせて構成したが、従来の様な略放
物線状の連続した曲面であっても、同様に構成できるこ
とは言うまでもない。
【0016】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、発熱体
ユニットの能力を上げることなく、反射板の厚みを薄く
することができ、ストーブ本体の厚みが薄くても十分な
輻射熱を前方の放射することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における電気ストーブの部分
断面斜視図
【図2】本発明の実施例1における電気ストーブの発熱
体ユニットの部分断面図
【図3】本発明の実施例1における電気ストーブの発熱
体ユニットと反射板および輻射熱の進行方向を示した断
面図
【図4】従来の電気ストーブの部分断面斜視図
【図5】従来の電気ストーブの発熱体ユニットの部分断
面図
【図6】従来の電気ストーブの発熱体ユニットと反射板
および輻射熱の進行方向を示した断面図
【符号の説明】
1 ストーブ本体 2 反射板 2a 反射面 2b 両端部 3 管体 4 炭素系抵抗発熱体 5 発熱体ユニット 6 端部引出し線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24C 7/04 - 7/06 H05B 3/10 H05B 3/44 H05B 3/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面を開口したストーブ本体と、前記ス
    トーブ本体内に設けた反射板と、前記反射板の前方に断
    面形状が長方形である直線状の炭素系抵抗発熱体とその
    外周を覆う管体からなる発熱体ユニットを備え、前記炭
    素系抵抗発熱体の断面の長辺側が前記ストーブ本体の略
    前面に向くように配設され、前記反射板の両端部が発熱
    体ユニットと略並列の位置にあることを特徴とする電気
    ストーブ。
  2. 【請求項2】 反射板は、複数の平面状の反射面を繋ぎ
    合わせて構成されていることを特徴とする請求項1に記
    載の電気ストーブ。
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