JP3834320B2 - 赤外線電球を設けた暖房機器、乾燥機器、調理器、複写機、印刷機、及び工業用塗料乾燥機 - Google Patents
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従来より熱源として使用されている赤外線電球としては、タングステンスパイラルフィラメントを多数個のタングステンサポートにより硝子管の中心部に保持したものが用いられている。しかしながら、タングステンの赤外線放射率は30〜39%と低く、また、点灯時の突入電流も高い。さらに、タングステンスパイラルフィラメントを硝子管の中心部に保持するためには、多数個のタングステンサポートを使用する必要があり、その組立は簡単なものではなかった。特に、高出力を得るために複数本のタングステンスパイラルフィラメントを硝子管に封入することは非常に困難であった。
すなわち、図20の構造の従来の赤外線電球において、赤外線電球のワット数が大きくなると、つまり消費電力が大きくなると、コイル状の金属線102が高温になる。その結果、本構造の赤外線電球を長期間使用した場合、発熱体200とコイル状の金属線102と金属箔スリーブ103との接続部の接触抵抗が温度上昇のために増大する。これにより、従来の赤外線電球は接続部が異常に発熱するという問題があった。また、コイル状の金属線102と金属スリーブ103との接続部の温度が長期間にわたり上昇し続けると、最悪の場合にはこの接合部の温度が高くなって溶断してしまう恐れもあった。さらに、熱のサイクルにより発熱体200とコイル状の金属線102との熱膨張率の差によるストレスが加わり、使用当初より接触抵抗が大きくなり接続部の温度の上昇を加速させていた。
すなわち、2本の発熱体200a,200bの両端を金属箔スリーブ106でカシメる工程において、2本の発熱体200a,200bが均一な張力あるいは圧縮力でカシメられれば問題はないが、張力あるいは圧縮力のバランスが崩れた状態においてカシメられることも起こりうる。そのようにしてカシメられた従来の赤外線電球において、発熱体200a,200bを発熱させると、2本の発熱体200a,200bは異なる状態で熱膨張する。このため、発熱体200a,200bに加わる張力あるいは圧縮力のバランスの崩れがより大きくなる。特にカシメ状態のバランスが悪い場合には、張力あるいは圧縮力の大きくかかった方の炭素系発熱体が破断するときがあった。
赤外線電球は、輻射する赤外線により物を加熱する加熱装置又は室内等を暖める暖房装置に用いられている。このような従来の赤外線電球としては、図22に示すような構成の赤外線電球が知られている。図22は、従来の赤外線電球の一例を示す平面図である。図23は図22に示した従来の赤外線電球の斜視図である。図22及び図23において、赤外線電球の中央部分は図示された両側部分の記載から容易に理解されるため、いずれの図においても赤外線電球の中央部分の図示を省略している。
図24の(a)の強度分布曲線270により示されているように、発熱体240は赤外線を全方位に実質上同じ強度で輻射する。これは、図24の(b)に示されているように、発熱体240の横断面形状が実質的に軸対称で円形状を有することに起因する。
このように全方位に実質上同じ強度で輻射される等方的な赤外線により、発熱体240から熱が外部へと伝えられ、外部の加熱や周囲の暖房に利用される。
上記のように構成された従来の赤外線電球において、赤外線の輻射強度に指向性を持たせたい場合には、例えば、赤外線用反射板を赤外線電球の外側に設置する構成が知られている。
図26の(a)に示されているように、赤外線用反射板280を設けることにより、x軸の正の向きを中心として、赤外線電球の片側にだけ赤外線が強く輻射される。
しかし、赤外線用反射板の赤外線反射率は経年変化や汚れの付着により劣化しやすい。従って、赤外線輻射の強度分布はその輻射する方向により異なってくる。更に、赤外線反射率の低下に伴って反射板自体に吸収される赤外線量も増加する。このような加熱・暖房装置を長期間使用していると、輻射効率が悪くなり、予期しない部分が過熱されるおそれがあった。
前記発熱体の両端部が挿入されて接合される良導電性を有する放熱ブロック、
前記発熱体の凹部を含む両端近傍領域において、前記放熱ブロックとの接合面に形成され焼結された接着剤の焼結体、
前記発熱体、前記接着剤の焼結体及び前記放熱ブロックを不活性ガスとともに気密に封入する硝子管、及び
前記放熱ブロックに電気的に接続され、その端部が硝子管外へ導出されているリード線、を具備する赤外線電球を熱源として設けている。このように構成された本発明の暖房機器は、長期間使用しても消費電力が大きくなることがなく、かつ長期間使用による発熱部分の溶断が防止された、優れた指向性を有する信頼性の高い赤外線電球を加熱手段として設けているため、高効率で信頼性の高い暖房機器となる。
前記発熱体の両端部が挿入されて接合される良導電性を有する放熱ブロック、
前記発熱体の凹部を含む両端近傍領域において、前記放熱ブロックとの接合面に形成され焼結された接着剤の焼結体、
前記発熱体、前記接着剤の焼結体及び前記放熱ブロックを不活性ガスとともに気密に封入する硝子管、及び
前記放熱ブロックに電気的に接続され、その端部が硝子管外へ導出されているリード線、を具備する赤外線電球を設けている。このように構成された本発明の乾燥機器は、長期間使用しても消費電力が大きくなることがなく、かつ長期間使用による発熱部分の溶断が防止された、優れた指向性を有する信頼性の高い赤外線電球を加熱手段として設けているため、高効率で信頼性の高い乾燥機器となる。
前記発熱体の両端部が挿入されて接合される良導電性を有する放熱ブロック、
前記発熱体の凹部を含む両端近傍領域において、前記放熱ブロックとの接合面に形成され焼結された接着剤の焼結体、
前記発熱体、前記接着剤の焼結体及び前記放熱ブロックを不活性ガスとともに気密に封入する硝子管、及び
前記放熱ブロックに電気的に接続され、その端部が硝子管外へ導出されているリード線、を具備する赤外線電球を設けている。このように構成された本発明の調理器は、長期間使用しても消費電力が大きくなることがなく、かつ長期間使用による発熱部分の溶断が防止された、優れた指向性を有する信頼性の高い赤外線電球を加熱手段として設けているため、高効率で信頼性の高い調理器となる。
前記発熱体の両端部が挿入されて接合される良導電性を有する放熱ブロック、
前記発熱体の凹部を含む両端近傍領域において、前記放熱ブロックとの接合面に形成され焼結された接着剤の焼結体、
前記発熱体、前記接着剤の焼結体及び前記放熱ブロックを不活性ガスとともに気密に封入する硝子管、及び
前記放熱ブロックに電気的に接続され、その端部が硝子管外へ導出されているリード線、を具備する赤外線電球を設けている。このように構成された本発明の複写機は、長期間使用しても消費電力が大きくなることがなく、かつ長期間使用による発熱部分の溶断が防止された、優れた指向性を有する信頼性の高い赤外線電球を加熱手段として設けているため、高効率で信頼性の高い複写機となる。
前記発熱体の両端部が挿入されて接合される良導電性を有する放熱ブロック、
前記発熱体の凹部を含む両端近傍領域において、前記放熱ブロックとの接合面に形成され焼結された接着剤の焼結体、
前記発熱体、前記接着剤の焼結体及び前記放熱ブロックを不活性ガスとともに気密に封入する硝子管、及び
前記放熱ブロックに電気的に接続され、その端部が硝子管外へ導出されているリード線、を具備する赤外線電球を設けている。このように構成された本発明の印刷機は、長期間使用しても消費電力が大きくなることがなく、かつ長期間使用による発熱部分の溶断が防止された、優れた指向性を有する信頼性の高い赤外線電球を加熱手段として設けているため、高効率で信頼性の高い印刷機となる。
前記発熱体の両端部が挿入されて接合される良導電性を有する放熱ブロック、
前記発熱体の凹部を含む両端近傍領域において、前記放熱ブロックとの接合面に形成され焼結された接着剤の焼結体、
前記発熱体、前記接着剤の焼結体及び前記放熱ブロックを不活性ガスとともに気密に封入する硝子管、及び
前記放熱ブロックに電気的に接続され、その端部が硝子管外へ導出されているリード線、を具備する赤外線電球を設けている。このように構成された本発明の工業用塗料乾燥機は、長期間使用しても消費電力が大きくなることがなく、かつ長期間使用による発熱部分の溶断が防止された、優れた指向性を有する信頼性の高い赤外線電球を加熱手段として設けているため、高効率で信頼性の高い工業用塗料乾燥機となる。
本発明係る暖房機器、乾燥機器、調理器、複写機、印刷機、及び工業用塗料乾燥機に設けられた赤外線電球においては、発熱体から輻射される赤外線の強度が高く優れた指向性を有する。すなわち、赤外線の輻射強度において、発熱体の厚さ方向では最大であり、発熱体の幅方向では最大値に比べて実質的に無視できる程度に小さい値である。このように指向性を有する赤外線電球が適している用途では、従来のような反射板を用いる必要がなく、簡単に構成することが可能となる。このような構成の赤外線電球は、反射板の反射率が低下することがなく、効率の低下が防止されている。このため、上記構成の赤外線電球を設けた暖房機器、乾燥機器、調理器、複写機、印刷機、及び工業用塗料乾燥機は、高効率で信頼性の高い機器となる。
また、本発明において設ける赤外線電球を、反射膜を発熱体に対して別の望ましい位置に設けることにより、反射膜により反射されて輻射される赤外線の強度を広い角度範囲で実質的に同様の大きさにすることが可能となり、これにより、このような反射膜を有する赤外線電球を設けた本発明の機器は、発熱体に平行で反射膜に対向するように置かれた平面全体を一様に加熱する用途に適した装置となる。
図1は本発明に係る第1の実施例における赤外線電球の構成を示す正面図であり、赤外線電球のリード線導出部の構造を示している。なお、図1は第1の実施例の赤外線電球の両端側部分を示しており、その中央部分は両端側部分を繋ぐよう連続した構造を有しているため省略している。
第1の実施例の赤外線電球の封止部1cにおいて、硝子管1内の内部リード線4がモリブデン箔7の一端に接続され、モリブデン箔7の他端は外部リード線8に接続されている。
図2に示すように、赤外線電球の製造時において、発熱体2の端部近傍に形成された溝2aを含む発熱体2の先端部分には、液状の炭素系有機物質を主成分とする接着剤9が十分に塗布される。そして、接着剤9が塗布された発熱体2が放熱ブロック3のスリット3aに挿入され、密着される。発熱体2が放熱ブロック3に密着嵌合された後、乾燥、加温(焼成)により接着剤9の炭素系物質を主成分とする導電性の高い焼結体が形成される。この結果、発熱体2と放熱ブロック3は導電性の高い接着剤9の焼結体により接続される。
また、炭素系有機物質の接着剤9は黒鉛の放熱ブロック3に特に固着しやすいため、溝2aに接着剤9が入り込み、発熱体2と放熱ブロック3との間は凹凸面の接合になり、接合強度は飛躍的に向上している。なお、第1の実施例において、発熱体2の端部近傍に形成された溝2aの数は1本の例で説明したが、片面及び両面に複数本あっても同様の効果があり、その本数が多いほど効果が増大する。
第1の実施例において、発熱体2と放熱ブロック3との間のクリアランスは、0から100μmと幅を持っても接触抵抗及び接合強度に差異はない。
図3は2本の棒状の発熱体21a,21bを有する赤外線電球における発熱体21a,21bと放熱ブロック31との接続方法を示す部分拡大斜視図である。図4は2本の棒状の発熱体22a,22bを有する赤外線電球における発熱体22a,22bと放熱ブロック32との他の接続方法を示す部分拡大斜視図である。
図3に示すように、この赤外線電球における発熱体21a,21bの端部は、放熱ブロック31に形成された2個の孔31a,31aに挿入されて接続されている。各発熱体21a,21bに形成された複数の溝21cは、発熱体21a,21bの挿入方向(図3において矢印で示す方向)と直交する方向に延設されている。
円柱状の上記発熱体21a,21bの端部近傍には、複数(図3の例においては3本)の溝21cが形成されている。そのため、発熱体21a,21bの端部近傍には、凹凸面が形成されており、この凹凸面を含む先端には接着剤9が十分に塗布されている。そして、接着剤9が塗布された発熱体21a,21bが放熱ブロック31の孔31a,31aにそれぞれ挿入され、密着される。各発熱体21a,21bが放熱ブロック31に密着嵌合された後、乾燥、加温(焼成)により接着剤9の炭素系物質の焼結体が形成される。この結果、各発熱体21a,21bと放熱ブロック31は導電性の高い接着剤9の焼結体により接続される。
次に、本発明に係る第2の実施例の赤外線電球について添付の図面を参照して説明する。図5は、本発明に係る第2の実施例の赤外線電球を示す平面図である。なお、図5は第2の実施例の赤外線電球の両端側部分を示しており、その中央部分は両端側部分を繋ぐよう連続した構造を有しているため省略している。図6は、図5に示した第2の実施例における発熱体と放熱ブロックの接続状態を示した部分拡大斜視図である。図7と図8は、第2の実施例の赤外線電球の別の構成を示しており、発熱体と放熱ブロックとの接続方法を示した部分拡大斜視図である。
第2の実施例の赤外線電球においては、一連に接続された発熱体23、放熱ブロック33a,33b、内部リード線4が耐熱性の硝子管内の空間に挿入される。その硝子管内の空間にアルゴン、窒素などの不活性ガスを入れた後、硝子管1の端部(封止部)を溶解融合して封止する。なお、内部リード線4の一部、モリブデン箔7、外部リード線8の一部は、この硝子管1の封止部で封止されている。以上のようにして、第2の実施例の赤外線電球が形成される。
図6に示すように、第2の実施例の赤外線電球は、発熱体23の端部近傍の表裏に溝23a,23bが形成されている。この溝23a,23bを含む先端部分には、炭素系有機物質の液状で構成された接着剤9が十分に塗布され、発熱体23は2つの放熱ブロック33a,33bとの間に挟着され接合される。このように接合された後、発熱体23と放熱ブロック33a,33bは、乾燥、加温(焼成)されて、接着剤9の炭素系物質の導電性の高い焼結体により確実に接続される。
また、炭素系有機物質の接着剤9は黒鉛の放熱ブロック33a,33bに特に固着しやすいため、溝23a,23bに接着剤9が入り込み、発熱体23と放熱ブロック33a,33bとの間は凹凸面の接合になり、接合強度は飛躍的に向上している。なお、第2の実施例において、発熱体23の端部近傍に形成された溝の数は1本の例で説明したが、片面及び両面に複数本あっても同様の効果があり、その本数が多いほど効果が増大する。
図7に示すように、発熱体23の端部近傍の表裏には溝23a,23bが形成されている。これらの溝23a,23bは、発熱体23の長手方向と直交する方向に延設されている。これらの溝23a,23bを含む先端部分には炭素系有機物質の液状で構成された接着剤9が十分に塗布されている。
一方、放熱ブロック34a,34bのそれぞれには、発熱体23を挟む位置にえぐられた段部34dが形成されている。また、この段部34dには突出部34cが形成されている。この突出部34cは前述の発熱体23に形成された溝23a,23bと嵌合する位置に形成されている。
また、溝23a,23bと突出部34cとが嵌合する構成であるため、発熱体23と放熱ブロック34a,34bとの間の接着剤9を介した接合状態は強固なものとなり、接合強度の向上が図られている。
なお、第2の実施例においては発熱体23に溝を形成し、放熱ブロック34a,34bに突出部を形成した例で説明したが、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、それぞれ反対に形成しても良く、またそれぞれの個数も1本に限定されるものではない。
図8に示すように、発熱体24の端部近傍には貫通孔24aが形成されている。この貫通孔24aを含む先端部分には炭素系有機物質の液状で構成された接着剤9が十分に塗布されている。
一方、放熱ブロック35a,35bのそれぞれには、発熱体24を挟む位置にえぐられた段部35dが形成されている。また、この段部35dには突起部35cが形成されている。この突起部35cは前述の発熱体24に形成された貫通孔24aと嵌合する位置に形成されている。
また、貫通孔24aと突起部35cとが嵌合する構成であるため、発熱体24と放熱ブロック35a,35bとの間の接着剤9を介した接合状態は強固なものとなり、接合強度の向上が図られている。
なお、図8に示した実施例においては貫通孔と突起部をそれぞれ1つの丸形状で構成した例で説明したが、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、例えば、長孔と長凸、多数の孔と多数の凸などの嵌合可能な構成であれば、上記実施例と同様の効果が得られる。
なお、第1から第2の実施例においては、放熱ブロックとして導電性と電極端子機能を有する黒鉛を用いた例で説明したが、放熱ブロックの材質は黒鉛だけに限定されるものではなく、1200℃までの耐熱性、電気良伝導性、熱良伝導性を有する材質である各種のものが適用できる。例えば、黒鉛単独では硬度、強度が低いのでその強度向上を行った各種材料、例えば、黒鉛に炭化物、窒化物、ホウ化物などを混合して焼成した材料、黒鉛に硝子状炭素を加え焼成した材料などが適用できる。
本発明によれば、長期間使用による発熱部分の溶断を防止して、信頼性が高く、寿命の長い赤外線電球を得ることができる。
本発明の赤外線電球は、従来のタングステンスパイラルフィラメントに代えて、棒状に形成された炭素系物質の発熱体を使用するものであり、棒状の炭素系物質の赤外線放射率は78〜84%と高いため、赤外線電球としての赤外線放射効率が高い。また、棒状の炭素系物質は温度上昇とともに抵抗値が低下する負の温度特性を有しているため、本発明の赤外線電球は点灯時の突入電流を低くすることができる。
また、本発明の赤外線電球は、棒状の炭素系物質の発熱体と放熱ブロックとの間に凹凸部分を形成し、炭素系接着剤を介して接着、焼成した構成である。このように構成されているため、本発明の赤外線電球は接合部の強度が高いものとなる。また、本発明によれば、棒状の炭素系物質の発熱体及び放熱ブロックとを接合する接着剤が同じ材質であるため、それぞれの熱膨張係数がほぼ等しく、長期間のオン−オフの切り替え動作に対して破断などの事故のない高い信頼性を有する赤外線電球を提供できる。さらに、本発明によれば、棒状の炭素系物質の発熱体と放熱ブロックが凹凸の噛み合わせによる嵌合と炭素系接着剤により接合される構成であるため、作業性の向上及び接合時の品質向上を図ることができる。
次に、本発明に係る第3の実施例を添付の図面を参照しつつ説明する。但し、以下に示す実施例の材料、サイズ、及び、製法等は本発明の実施例として好ましい一例を示したものにすぎない。従って、これらの例示により本発明の実施可能な範囲が限定されるわけではない。
図9における(a)は本発明に係る第3の実施例の赤外線電球を示す平面図であり、(b)はその正面図である。また、図10は図9の赤外線電球の斜視図である。但し、赤外線電球の中央部分は図示された両側部分から理解されるので、いずれの図においても赤外線電球の中央部分は図示を省略する。
発熱体302は、黒鉛等の結晶化炭素、窒素化合物等の抵抗値調整用物質、及びアモルファス炭素を含む混合物である炭素系物質により構成されている。ここで、抵抗値調整用物質は、発熱体302の抵抗を調整するために混合されている。この抵抗値調整用物質は、炭素のみから構成された発熱体よりその抵抗値を大きくするために用いられる。
発熱体302の両端部に固定された放熱ブロック303は、発熱体302と同様な炭素系物質により構成されている。放熱ブロック303の形状は、直径約6mm、長さ約20mmの実質的な円柱形状である。放熱ブロック303の発熱体302と対向する端面303bには、その中心を通るように、発熱体2の長さ方向の端部がはめ込まれる切れ込み303aが形成されている。発熱体2はこの切れ込み303aにはめ込まれて、放熱ブロック303に固着される。放熱ブロック303の中央部分の側面には、内部リード線304が密に巻回されて密着部分304aが形成されている。
また、内部リード線304のスパイラルコイル状部分304bは、以下のような機能を有する。後述するように発熱体302に電流が流れて発熱体302が発熱する時、その熱により発熱体302及びガラス管301のそれぞれの温度が上昇し、それぞれが熱膨張する。この時、それぞれの熱膨張率の違いにより、発熱体302及びガラス管301の間に熱応力が生じる。この熱応力はスパイラルコイル状部分304bの弾性力により吸収される。このように構成されているため、第3の実施例においては、内部リード線304による放熱ブロック303と金属箔305との接続が熱応力により損なわれることがない。
外部リード線306を通して発熱体302に電圧を印加すると、発熱体302内に電流が流れる。発熱体302が抵抗を有するため発熱体302から熱が発生する。このとき、発熱体302は赤外線を輻射する。
まず、600Wの赤外線電球に対して一定電圧を印加して、赤外線電球から赤外線を輻射させる。赤外線電球から赤外線が安定して輻射されている状態において、発熱体302の中心線(図11の原点0)から直角に一定距離(約300mm)離れた位置における赤外線量を測定する。このとき、所定位置における微小な所定面積内に到達する赤外線量が測定される。このような測定は、原点0からの距離を一定に保持した状態で、発熱体302に対する角度を変えながら繰り返し行う。このように測定した結果、図11の(a)に示した強度分布曲線307a、307b、及び307cが得られた。
このように非等方的に赤外線が輻射されると、例えば、所定の領域だけを加熱したい場合は、その領域をx軸上に置くようにすればよい。その逆に所定の領域だけを加熱したくない場合は、その領域をy軸上に置くようにすればよい。従って、第3の実施例においては前述の図25と図26に示した従来の赤外線電球のように反射板を特に設けなくても、輻射強度に指向性を持たせることが可能となる。
以上の理由から、赤外線電球に一定電圧を印加した時、図11の(a)に示されている第3の実施例の輻射強度は、前述の図24の(a)に示したニクロム又はタングステンにより構成された発熱体240を有する従来の赤外線電球の輻射強度より約20〜30%程大きい。
しかし、発熱体302が炭素系物質で構成されることは、本発明にとって本質的なことではない。発熱体302が従来のニクロム又はタングステンにより構成されたものであっても、発熱体302の幅Tがその厚さtよりも5倍以上であれば、図11の(a)の強度方向曲線307a及び307bに示されているような比較的強い指向性を有する輻射強度が得られる。
なお、第3の実施例における発熱体302は、棒状または板状で一体的に形成されている例で説明したが、本発明における発熱体はこのような形状に限定されるものではなく、例えば、複数の棒状部材を束ねて、その束全体で発熱体を形成しても良い。
次に、本発明に係る第4の実施例を添付の図面を参照しつつ説明する。但し、以下に示す実施例の材料、サイズ、及び、製法等は本発明の実施例として好ましい一例を示したものにすぎない。従って、これらの例示により本発明の実施可能な範囲が限定されるわけではない。
図12における(a)は本発明に係る第4の実施例の赤外線電球を示す平面図であり、(b)はその正面図である。また、図13は図12の赤外線電球の斜視図である。但し、赤外線電球の中央部分は図示された両側部分から理解されるので、いずれの図においても赤外線電球の中央部分は図示を省略する。
第4の実施例の赤外線電球は、第3の実施例の構成に加えて、図12及び図13に示すようにガラス管301の外面上の一定の範囲に赤外線用の反射膜301aを有する。反射膜301aはガラス管301の外面上に約5μmの厚みに蒸着された金の薄膜である。この反射膜301aは発熱体302から輻射された赤外線の約70%を反射する。図12及び図13に示すように、反射膜301aは両側にある放熱ブロック303の間に配置されており、すなわち、発熱体302の長手方向の発光部分と対向する位置に配設されている。この反射膜301aは半円筒形状を有し、反射膜301aの内面は、発熱体302の幅が広い方の側面302aに対向するよう配置されている。
図14の(a)の強度分布曲線307dが示すように、発熱体302からの赤外線は、x軸の正の向き、すなわち、発熱体302に対して反射板301aと反対の方向(図14の(b)における右側の方向)に最も強く輻射される。その最大輻射強度は、図11に示した第3の実施例の赤外線電球に比べて約1.5倍になる。
また、図14の(a)の強度分布曲線307dと図26の(a)に示した従来の強度分布曲線271とを比較すると、従来の強度分布曲線271はx軸の正方向の近傍の広い角度範囲で輻射強度が実質的に一様である。一方、第4の実施例では正方向のx軸から離れるにつれて輻射強度が徐々に減少している。従って、第4の実施例においては輻射強度は、従来のものに比べて大きく、最大となる方向の範囲が狭い。
従って、第4の実施例の赤外線電球は、例えば、x軸の正方向に配置された物体を局所的に加熱する場合に適している。
(1) ガラス管301を円筒形状に形成する。(工程1)
(2) 発熱体302等をガラス管301内に配置して気密に封入する。(工程2)
(3) 金をガラス管301の外面に蒸着させて、反射膜301aを形成する。(工程3)
上記のように反射膜301aを形成することにより、反射膜301aはガラス管301の外側形状を利用して形成できる。従って、正確な半円筒形状の反射膜301aを容易に成形できる。
また、反射膜301aは蒸着ではなく、転写等によって形成しても良い。ここで、転写とは次のように行われる。
(1) 樹脂、金、及びガラスとの混合物をフィルム状に形成してガラス管301の表面に貼り付ける。
(2)ガラス管301の表面に貼り付けられたフィルムを焼き付けることにより、フィルムに含まれている樹脂を蒸発させる。
上記のように、転写が行われて金膜がガラス管301の表面上に形成される。
第4の実施例において、反射膜301aはガラス管301の外面に沿った形状、すなわち、半円筒形状に形成され保持されている。従って、従来の赤外線電球で用いた反射板280よりも実質的に同じ形状を長期間維持できる。
第4の実施例においては、反射膜301aをガラス管301の外面に形成した例で説明したが、本発明はこの構成に限定するものではなく、反射膜をガラス管の内面に形成した構成でも良い。但し、そのような構成の場合、反射膜の上記形成工程において、工程3は工程2の前に行われなければならない。
第4の実施例において、反射膜301aの形状は半円筒形状の例で説明したが、本発明はこの形状に限定されるものではなく、赤外線の反射方向を考慮して各種形状が適用できる。反射膜の形状としては、例えば、半円筒形状の他に、横断面が円、放物線、楕円等の曲線の一部を有する形状でも良い。また、横断面が多角形の一部(例えばコの字形)のような複数の直線の組み合わせ、又は、曲線との組み合わせ(例えばU字形)を有する形状、若しくは平面形状等を用いることもできる。反射膜301aの形状としては、赤外線の輻射強度の望ましい方向分布を得るために適した形状であれば良い。このような形状の反射膜301aを形成するためには、反射膜301aが蒸着等により形成されるガラス管の部分を望ましい反射膜の形状に対応するよう成形すればよく、既に述べた反射膜301aの形成方法により容易に得られる。
次に、本発明に係る第5の実施例を添付の図面を参照しつつ説明する。但し、以下に示す実施例の材料、サイズ、及び、製法等は本発明の実施例として好ましい一例を示したものにすぎない。従って、これらの例示により本発明の実施可能な範囲が限定されるわけではない。
図15における(a)は本発明に係る第5の実施例の赤外線電球を示す平面図であり、(b)はその正面図である。また、図16は図15の赤外線電球の斜視図である。但し、赤外線電球の中央部分は図示された両側部分から理解されるので、いずれの図においても赤外線電球の中央部分は図示を省略する。
第5の実施例の赤外線電球は、前述の第4の実施例と同様に第3の実施例の構成に加えて、赤外線用の反射膜301bが形成されている。但し、第5の実施例の赤外線電球は、ガラス管301の外面において前述の第4の実施例とは異なる位置に反射膜301bが形成されている。第4の実施例の反射膜301aは発熱体302の幅が広い方の側部2aに対向するよう配置されている(図12及び図13)のに対し、第5の実施例の反射膜301bは発熱体302の幅が狭い方の側部2bに対向して配置されている。
図17の(a)は、第5の実施例の発熱体302が輻射する赤外線の強度分布曲線307eを示すグラフである。図17の(b)は、第5の実施例の赤外線電球の発熱体302を有する中央部分の横断面である。図17の(a)、(b)に示されているx軸及びy軸は、図16に示した発熱体302の軸方向に対して垂直な平面内における直交座標軸である。x軸が発熱体302の厚さ方向に相当し、y軸が幅方向に相当する。図17の(a)、(b)において、原点0が発熱体302の中心軸に相当する。図17の(a)において、半径方向が赤外線の輻射強度を示し、円周方向が発熱体302の軸方向に対して垂直な平面における中心軸の角度を示している。この角度はx軸の正方向からの角度により示される。尚、輻射強度に対する図17の(a)における同心円状の目盛は、図11の(a)の目盛りと同じ値を示す。
第5の実施例の赤外線電球において、y軸の正の向き(図16及び図17におけるy軸の矢印の向き)が反射膜301bの内面が向いている方向である。
図17の(a)の赤外線輻射の強度分布曲線307eが示すように、発熱体302からの赤外線は、正方向のy軸の近傍ではx軸方向の近傍よりも輻射強度が小さい。当然、負方向のy軸側では反射膜301bにより輻射が抑制されている。
前述の図26の(a)に示した従来の赤外線電球の強度分布曲線271と第5の実施例とを比較すると、輻射強度が大きい方向の角度範囲は従来のものより第5の実施例の方が広い。
従って、第5の実施例の赤外線電球においては、例えば、被加熱対象物を赤外線電球の正方向のy軸上に中心を置いて、被加熱対象物におけるy軸と垂直な平面全体を実質的に一様に加熱する場合に適する。
次に、本発明に係る赤外線電球を用いた加熱・暖房装置について第6の実施例として説明する。
第6の実施例の加熱・暖房装置における赤外線電球は、前述の第3の実施例で説明した赤外線電球を用いており、この赤外線電球に図25に示した反射板280を設けている。
前述の第1の実施例から第5の実施例までの赤外線電球はいずれも、従来の赤外線電球と実質的に同じ外形を有するよう構成されている。従って、従来の赤外線電球を有する加熱・暖房装置において、その赤外線電球を第1の実施例から第5の実施例までのいずれかの赤外線電球に置き換えることは、関連分野における通常の技術者であれば容易である。
(1) ストーブ、コタツ、エアコン、赤外線治療器、浴室暖房器等の暖房機器、
(2) 衣類、布団、食品、生ゴミ処理機、加熱型消臭器、浴室乾燥器等の乾燥機器、
(3) 熱による殺菌消毒器、
(4) オーブン、オーブンレンジ、オーブントースター、トースター、ロースター、保温器、焼き鳥器、コンロ、解凍器、焙煎器等の調理器、
(5) ドライヤー、パーマネント加熱器等の理容器、
(6) シートに文字や画像等を定着するための機器、
(a) LBP(Laser beam printer)、PPC(Plain paper copier)、ファックス等のトナーを媒介して表示する機器、
(b) 熱を利用してフィルム原本から被転写体へ熱転写する機器、
(7) 半田付けに用いる加熱器、
(8) 半導体ウエハ等用乾燥機、
(9) 半導体製造工程中にウエハ等を洗浄する時、純水を加熱する機器、及び
(10)工業用塗料乾燥機。
即ち、赤外線電球を熱源として被加熱物を加熱・暖房する機器であれば、上記のような置き換えの対象の装置となり得る。
第6の実施例における反射板308aは、厚さ約0.4〜0.5mmのアルミニウム製の半円筒形状であり、その内面に鏡面加工が施された反射面を有する。反射板308aの赤外線反射率は、約80〜90%である。反射板308aは、発熱体302の中心線と平行に、ガラス管301の外面から所定の間隔を有して配置されている。反射板308aは、実質的に発熱体302の中心線を中心として設置される。図18に示すように、反射板308aの内面である反射面は、発熱体302の幅が広い一方の側部302aと対向するよう配置されている。
第6の実施例においては反射板308aの形状を半円筒形状の場合について説明したが、この他の形状としては、例えば、横断面が円、放物線、楕円等の曲線の一部を有する図形、多角形の一部(例えばコの字形)のような複数の直線を組み合わせた図形、又はそれらを組み合わせた図形(例えばU字形)、若しくは平面形状等の赤外線の輻射強度の望ましい方向分布を得るために適した形状であれば良い。
なお、第3の実施例の赤外線電球は、図11に示したように、輻射強度においてx軸方向に指向性を有する。従って、第6の実施例の加熱・暖房装置においては、反射板308aによる赤外線の輻射強度が従来の物に比べて強くなる。また、反射板308aの反射率が経年変化や汚れの付着等である程度低下した場合において、第6の実施例における輻射強度の方向分布に与える影響は、例えば図22に示した従来の赤外線電球を用いた場合に比べて小さくなる。
次に、本発明に係る赤外線電球を用いた加熱・暖房装置の第7の実施例を説明する。
第7の実施例の加熱・暖房装置における赤外線電球は、前述の第6の実施例で説明した反射板308aを赤外線電球の中心線に対して90度回転して配置した構成である。
図19は、第7の実施例の加熱・暖房装置における赤外線電球と赤外線用の反射板308bとの位置関係を示す斜視図である。但し、図19において赤外線電球の中央部分は省略されている。また、ここで用いた赤外線電球は第3の実施例で説明した赤外線電球であるため、その説明は省略する。
上記のように反射板308bを設置することにより、赤外線の輻射強度の方向分布は、前述の図17の(a)に示した第5の実施例のものと実質的に等しい。つまり、第3の実施例の赤外線電球を用いて、第5の実施例の赤外線電球と同じ輻射強度の方向分布を有する赤外線が得られる。従って、第7の実施例の加熱・暖房装置は、例えば、発熱体302に平行で、反射板308bに対向して配置された被加熱物体の平面全体を実質的に一様に加熱する用途に適している。
2 発熱体
3 放熱ブロック
4 内部リード線
5 コイル状部
6 スプリング状部
7 モリブデン箔
8 外部リード線
9 接着剤
Claims (12)
- 実質的に板形状又は棒形状を有し、その両端近傍に凹部が形成され、炭素系物質で構成された少なくとも1本の発熱体、
前記発熱体の両端部が挿入されて接合される良導電性を有する放熱ブロック、
前記発熱体の凹部を含む両端近傍領域において、前記放熱ブロックとの接合面に形成され焼結された接着剤の焼結体、
前記発熱体、前記接着剤の焼結体及び前記放熱ブロックを不活性ガスとともに気密に封入する硝子管、及び
前記放熱ブロックに電気的に接続され、その端部が硝子管外へ導出されているリード線、を具備する赤外線電球を熱源として設けた暖房機器。 - 放熱ブロックが発熱体の両端部のそれぞれを挟着するよう2分割された請求項1に記載の暖房機器。
- 実質的に板形状又は棒形状を有し、その両端近傍に凹部が形成され、炭素系物質で構成された少なくとも1本の発熱体、
前記発熱体の両端部が挿入されて接合される良導電性を有する放熱ブロック、
前記発熱体の凹部を含む両端近傍領域において、前記放熱ブロックとの接合面に形成され焼結された接着剤の焼結体、
前記発熱体、前記接着剤の焼結体及び前記放熱ブロックを不活性ガスとともに気密に封入する硝子管、及び
前記放熱ブロックに電気的に接続され、その端部が硝子管外へ導出されているリード線、を具備する赤外線電球を熱源として設けた乾燥機器。 - 放熱ブロックが発熱体の両端部のそれぞれを挟着するよう2分割された請求項3に記載の乾燥機器。
- 実質的に板形状又は棒形状を有し、その両端近傍に凹部が形成され、炭素系物質で構成された少なくとも1本の発熱体、
前記発熱体の両端部が挿入されて接合される良導電性を有する放熱ブロック、
前記発熱体の凹部を含む両端近傍領域において、前記放熱ブロックとの接合面に形成され焼結された接着剤の焼結体、
前記発熱体、前記接着剤の焼結体及び前記放熱ブロックを不活性ガスとともに気密に封入する硝子管、及び
前記放熱ブロックに電気的に接続され、その端部が硝子管外へ導出されているリード線、を具備する赤外線電球を熱源として設けた調理器。 - 放熱ブロックが発熱体の両端部のそれぞれを挟着するよう2分割された請求項5に記載の調理器。
- 実質的に板形状又は棒形状を有し、その両端近傍に凹部が形成され、炭素系物質で構成された少なくとも1本の発熱体、
前記発熱体の両端部が挿入されて接合される良導電性を有する放熱ブロック、
前記発熱体の凹部を含む両端近傍領域において、前記放熱ブロックとの接合面に形成され焼結された接着剤の焼結体、
前記発熱体、前記接着剤の焼結体及び前記放熱ブロックを不活性ガスとともに気密に封入する硝子管、及び
前記放熱ブロックに電気的に接続され、その端部が硝子管外へ導出されているリード線、を具備する赤外線電球を熱源として設けた複写機。 - 放熱ブロックが発熱体の両端部のそれぞれを挟着するよう2分割された請求項7に記載の複写機。
- 実質的に板形状又は棒形状を有し、その両端近傍に凹部が形成され、炭素系物質で構成された少なくとも1本の発熱体、
前記発熱体の両端部が挿入されて接合される良導電性を有する放熱ブロック、
前記発熱体の凹部を含む両端近傍領域において、前記放熱ブロックとの接合面に形成され焼結された接着剤の焼結体、
前記発熱体、前記接着剤の焼結体及び前記放熱ブロックを不活性ガスとともに気密に封入する硝子管、及び
前記放熱ブロックに電気的に接続され、その端部が硝子管外へ導出されているリード線、を具備する赤外線電球を熱源として設けた印刷機。 - 放熱ブロックが発熱体の両端部のそれぞれを挟着するよう2分割された請求項9に記載の印刷機。
- 実質的に板形状又は棒形状を有し、その両端近傍に凹部が形成され、炭素系物質で構成された少なくとも1本の発熱体、
前記発熱体の両端部が挿入されて接合される良導電性を有する放熱ブロック、
前記発熱体の凹部を含む両端近傍領域において、前記放熱ブロックとの接合面に形成され焼結された接着剤の焼結体、
前記発熱体、前記接着剤の焼結体及び前記放熱ブロックを不活性ガスとともに気密に封入する硝子管、及び
前記放熱ブロックに電気的に接続され、その端部が硝子管外へ導出されているリード線、を具備する赤外線電球を熱源として設けた工業用塗料乾燥機。 - 放熱ブロックが発熱体の両端部のそれぞれを挟着するよう2分割された請求項11に記載の工業用塗料乾燥機。
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