JP4289131B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は一般家庭等の台所で使用する誘導加熱調理器や加熱オーブンレンジ、あるいは肉、魚等の調理物を専用で焼くロースター機能を備えた加熱調理器に関するものである。
従来、この種の加熱調理器はコンベクションオーブンなど、調理物を収容した調理室の中に高温の循環気流を形成して調理物の加熱調理を行う加熱調理器としてよく知られ、よく用いられている。かかる構成の加熱調理器は特許文献では特開2000−329351号公報に例を見ることができる。これらの加熱調理器は一般に図10に示すように調理物10を置く載置器具11を備えた調理室13と送風手段14と加熱手段15とを筐体16内に構成する構造となっている。
このような構成において、調理室13で調理物10は載置器具11に載せられ、加熱された空気が調理室13に吹き出されて、調理物である肉や魚、ケーキ等のコンベクション調理をおこなうものである。
前記従来構成の加熱調理器の調理室13内では、立ち昇った油煙が循環し調理物10に再付着して、風味を損なうという調理の基本的なおいしさに関し根本的に問題がある。
また、加熱された空気が吹き出し口から調理室13内に吹き出され、調理物10全体に加熱空気が当たり熱が伝えられて焼き調理を行うものであるから、その焼き調理の時には当然ではあるが調理物10から油脂や汁が流れ落ちることになる。
そして流れ落ちた油脂や汁は、また熱によって油煙となって立ち昇る。もちろん調理物10からも直接油煙は発生して立ち昇る。この油煙が調理室13内や筐体16の壁面に付着し、汚れと臭いが残ってしまうという問題がある。調理室の壁面は面倒でも拭いたりして手入れができるが、複雑な構成となっている筐体16の中は拭いたりすることが構造上できず汚れ等は蓄積するだけである。これは衛生面で問題となることがある。
また、長年使用した場合、筐体内16内の送風手段14、加熱手段15にも油煙などが蓄積し固着する。これは、加熱調理器全体において騒音や振動の発生や故障の発生を引き起こし、性能維持の面からの問題となることがある。さらに、加熱調理器の排気口から出る油煙は、たとえ室内に換気扇があったとしてもその臭いはキッチンなどに拡散したり、床などに沈降して付着し滑りやすくなったりするという問題もある等種々の問題点がある。
特開2000−329351号公報
前記従来構成の加熱調理器の問題点に鑑み、本発明が解決しようとする課題は調理物への油煙の再付着を防止することと筐体内の送風手段や加熱手段や壁面への油煙の付着を防止し、調理性能を向上でき、長期間に渡り加熱調理器を衛生的にして機能的に維持できる加熱調理器を提供することにある。
前記従来の課題を解決するために、本発明は調理物を載置する載置器具を収容する調理室と、調理物を加熱する空気を循環させる送風手段と、調理物を加熱する空気を加熱する加熱手段と、高電圧回路とを収容した筐体を備え、前記高電圧回路の電極は一方の極性の電極を筐体に他方の極性の電極を集着板に接地した構成とした。
これにより、調理をすることで発生する油煙を高電圧回路によって生ずるコロナ放電により油煙自体を帯電させ、この帯電させた油煙を逆極性に帯電させた集着板に強制的に吸引付着させ、また、油煙を付着させたくない筐体や筐体内の機能部品や調理室等の壁面、調理物自体は油煙と同じ極性に帯電させることで反発により油煙の付着することを防止できるものである。
本発明の加熱調理器は、油煙をコロナ放電により帯電させることにより、調理物への油煙の再付着を防止することができ風味を損なわず調理性能を向上できる。また、筐体内の送風手段や加熱手段や調理室内の壁面等への油煙の付着を防止し調理室内の集着板という特定の部材に油煙を強制的に付着させることで、長期間に渡り加熱調理器を衛生的にして機能的に維持できる。
第1の発明は、調理物を載置する載置器具を有する調理室と、空気を循環させる送風手段と、調理物を加熱する加熱手段と、高電圧回路とを収容した筐体を備え、前記高電圧回路の一方の極性の電極は筐体に接地し、他方の極性の電極は集着板に接地した構成とすることにより、調理により発生する油煙を高電圧回路によって生ずるコロナ放電により油煙自体を帯電させ、この帯電させた油煙を逆の極性に帯電させた集着板に強制的に吸引付着させることができる。また、油煙を付着させたくない筐体や筐体内の機能部品や調理室等の壁面、調理物自体は油煙と同じ極性に帯電させることで反発により油煙の付着することを防止できる。
第2の発明は、特に、筐体へ接地した電極と同じ極性の電極を載置器具に接地したことにより、載置器具に載せた調理物も同極に帯電し、逆の極性に帯電させた油煙を反発して油煙が付着しにくくなるもので調理物の風味を損ねることをなくすことができる。
第3の発明は、特に、油煙が帯電する極性と逆極性に帯電する載置器具の表面に微少突起を設けたことにより、調理物へこの微少突起が入り込み、その結果、色々な形状の調理物を載置器具の微小突起により安定して帯電させ、確実に油煙の付着防止効果を高めることができる。
第4の発明は、特に、別に高電圧回路を載置器具専用に設けているため、その高電圧回路の電圧の大きさを制御することで帯電させる力を任意に調整できる。よって油煙の調理物への付着度合いをコントロールできることとなり、油煙に含まれる調理臭を食べる人の好みに合わせることができる。
第5の発明は、特に、筐体へ接地した電極と同じ極性の電極をドアガラスに設けることにより、帯電した油煙が反発しドアガラスに付着しにくくなり、調理時に内部の調理物のでき具合をはっきりと見ることができる。
第6の発明は、特に、集着板に接地した電極と同じ極性の電極を排気口に設けたことにより、加熱調理器外に出て行く油煙が排気口に付着し、臭いがキッチンなどに拡散したり、油煙が床などに沈降して付着し滑りやすくなったりするという問題点をなくすことができる。
第7の発明は、特に、集着板に接地した電極と同じ極性の電極を載置器具の下方に設けた受け皿に接地することにより、受け皿から出ようとする油煙や調理物からの帯電した油煙を受け皿に付着させることができる。
第8の発明は、特に、集着板に接地した電極と同じ極性の電極を調理室にある吸い込み口と吹き出し口のいずれかまたは両方に接地することにより、調理室外に油煙が出て行くことがほとんどなくなり、筐体内の送風手段や加熱手段への油煙の付着を防止でき、長期間に渡り加熱調理器を衛生的に機能維持ができる。
第9の発明は、特に、集着板に接地した電極と同じ極性の電極を調理室の壁面に接地しかつ調理室を着脱可能な構成とすることにより、帯電した油煙は調理室壁面に付着する。そのため加熱調理器外から調理室の壁面が拭きやすく容易に汚れを落とすことができる。加えて、汚れがひどくなった場合には、調理室が加熱調理器の筐体に着脱ができるため調理室を筐体より取り外してキッチンのシンク等で簡単に汚れを落とすことができる。
第10の発明は、集着板を着脱自在とすることにより、汚れても簡単に筐体より取り外して洗うことができ長期間に渡り加熱調理器を衛生的に機能的に保つことができる。
第11の発明は、特に、集着板を格子板とし循環風に乱れを与えることが無く循環風を流したい方向に格子を通過させて流すことにより、調理室の構成を容易にでき、調理物に焼きむらができず、また集着板が格子状のため油煙が付着できる面積を大きく取ることができる。
第12の発明は、特に、集着板に加熱ヒータを設けることにより、集着板に付着した油煙の汚れを加熱ヒータの通電により定期的に焼き切ることができる。
第13の発明は、特に、集着板に触媒を設けていることにより、集着板に付着した油煙の汚れを触媒によって分解することができ長期間に渡りメンテナンスをしなくてもよい加熱調理器ができる。
第14の発明は、特に、煙感知装置を有し高電圧回路と連動することにより、調理物から油煙が発生したときに煙感知装置が働き、連動して高電圧回路が動作して発生した油煙を付着させるため調理の初期の油煙などが発生しない時に無駄なエネルギーを使わなくて済み省エネルギー化ができる。また、油煙の量を煙感知装置が検知し高電圧回路のパワーを変えることで最適な動作をさせることができる。
第15の発明は、特に、筐体内に蒸気発生装置を設けたことにより、蒸気を調理室に送り込むことにより油煙をより大きな蒸気分子と絡ませることができ、より高効率で集着板に付着させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における加熱調理器の筐体21の側断面図である。
図1に示すように、調理物22を載置する載置器具23を収納する調理室24に加熱空気を循環させる送風手段25と、調理物22を加熱する加熱手段26と高電圧回路27aは筐体21の中に収められている。送風手段25で発生する循環風は吹き出し口34から調理室24内に入り、下方にある吸い込み口35から調理室24外に出ていく。循環風の流れはレンジのように中央から吸い込み、上下から吹き出す構成でも本発明の効果は同様に得られるもので、循環風の流れの構成は特に限定はない。
載置器具23は本実施の形態1では網であり、下方に調理物22の油脂分や汁を受ける受け皿28がある。受け皿28はドア29と一体に構成してあり、ドア29を引き出せば調理物22が外へ取り出せるようになっている。これは本実施の形態1での構成であり、レンジなどの様に別々の構成であってもよい。ドア29には調理中の調理物22の様子が見えるようにドアガラス30が付けてある。ドア29は高温になるためドアガラス30は耐熱ガラスを用いている。筐体21の後方に排気口31を設けてこの排気口31から不要な気体が排気される。
この排気口31は着脱することができるようになっている。前記高電圧回路27aは加熱された空気の循環通路とは別のところに設けている。前記高電圧回路27aの電極はその一方を筐体21に接地し、他方の電極は調理室24上部に筐体21より隙間のある位置に設けた油煙を吸着する集着板32に接地してある。従って集着板32と筐体21の隙間で高電圧によるコロナ放電が行われ、油煙をマイナスの極性に帯電させる。高電圧回路27aは本実施の形態1では約40kVの高電圧にし、集着板32と筐体21との隙間は5cmとしている。送風手段25は本実施の形態1ではステンレス製のシロッコファンを用いている。ファンについては、クロスフローファンでもターボファンでも構わない。加熱する加熱手段26は空気加熱用のフィン付きのシーズヒータを使用している。ヒータも加熱用ならミラクロンヒータでもハロゲンヒータ、ニクロムヒータ、あるいは誘導加熱を用いたヒータでもよい。
また、載置器具23にも筐体21と同じ極性の電極と接地をしている。この載置器具23の高電圧回路27bは前記の高電圧回路27aと別に設けており、図示した小さい方の高電圧回路27bが載置器具23用のものである。
また、載置器具23には図2に示すように微小突起33が付けられている。これは調理物22を載置器具23の上に置いた時、この微小突起33が調理物22の一部に僅かに入り込み電極として確実に機能させるためである。
また、ドアガラス30にも筐体21と極性が同じ電極に接地をしている。ガラスは電極とならないため、詳細は図示していないが、調理室24の中が見える大きさの目を持った金属製のパンチング板をドアガラス30は備えている。なお金属製のパンチング板と同様に調理室24を外視できる役割をするものであればワイヤー入りのガラス等など他の構成・材料でもよい。
また、集着板32に接地した電極と同じ極性の電極を排気口31に接地している。排気口31は前述のように筐体21に着脱ができる。図9は排気口31単体を示した斜視図である。本発明の効果を上げるため内部は仕切り板で区分けしている。
また、集着板32に接地した電極と同じ極性の電極を載置器具23の下方に設けた調理物22から出る油分、汁等を受ける受け皿28に接地している。なお、受け皿28と載置器具23や筐体21とは電気的に絶縁されている。
また、集着板32に接地した電極と同じ極性の電極を調理室24にある吸い込み口35と吹き出し口35の少なくとも1つ以上に接地している。
以上のように構成された加熱調理器において、以下その動作、作用について説明する。
図1において、調理物22および受け皿28から立ち昇る小泡で示した気体は、調理によって出る油煙を表している。白抜きの矢印は循環風の流れを示している。油煙は立ち昇ると同時に循環風により拡散され白抜きの矢印の方向に流れていく。高電圧回路27aを通電すると筐体21と集着板32の間で高電圧40kVによるコロナ放電が起きる。この時、調理物22から発生する油煙は、このコロナ放電により油煙自体がマイナスに帯電させられる。このマイナスに帯電させられた油煙はプラスの電極として設けた集着板32に強制的に吸引され付着することになる。コロナ放電が起きると調理室24内の油煙は帯電して、油煙を付着させたくない筐体21や調理室24内等の壁面には、油煙と同極性のマイナスの電極が接地してあるため、油煙が反発して付着することを防止できる。図中の集着板32の周りに付着している小泡で示した油煙はこの原理により集着板32に吸着された油煙である。
また、筐体21へ接地した電極と同じ極性の電極を載置器具23に接地することによりさらに大きな効果を得ることができる。載置器具23を筐体21と同じ極性の電極にするということは、帯電した油煙を反発させ載置器具23に付着しにくくすることである。すなわち、載置器具23に載せた調理物22も同様に帯電した油煙を反発し付着しにくくなるもので調理物22への再付着を防止できる。これは、油臭さや加熱されて変性した成分や臭いが付きにくいということで、風味を損ねることをなくすことができる。
本実施の形態1では、調理物22としてはサンマを焼く調理をしている。特に旬の脂ののったサンマは油煙が多い。油煙が再付着すると風味を損ねるということはよく知られている。炭で魚を焼くときにうちわで扇ぐのは、魚から出た油煙の再付着をさせないためである。本実施の形態1では、魚を例としたが鶏肉や焼き鳥等煙を出すものを調理するときは同様の効果を得られる。
また、図2に載置器具23の一部を拡大して示しているが、載置器具23の表面に先の少し尖った微小突起33がある。前述したように、これは調理物22を載置器具23の上に置いた時、調理物22にこの微小突起33が僅かに入り込み調理物22自体を電極として確実に機能させるためである。魚などの丸い形のものや干物のように反りが多い調理物22に有効であり、油煙を付着させないという効果を発揮する。
また、前述したように、別に高電圧回路27bを載置器具23用に設けた構成としている。図1中の左下部に示した方の高電圧回路27bがこれにあたる。別の高電圧回路27bにすることで高電圧を制御することができる。すなわち、帯電させた油煙の調理物22への付着量をコントロールできることにより、油煙に含まれる調理臭を食べる人の好みに合わせることができるものである。油煙を取ることを本発明の効果として述べたが、焼き魚などは嗜好があり、燻したように焼く方を好む人もいる。そのためにこの方法が有効であり、幅広く好みに合わせた風味を提供できるというものである。
また、筐体21に接地した電極と同じ極性の電極をドアガラス30に設けることにより、調理時において大きな効果が得られる。ドアガラス30を筐体21と同極性にするということは、帯電した油煙を反発させ付着しにくくすることである。すなわち、帯電した油煙がドアガラス30に付着しにくくなり、調理時に内部の調理物22のでき具合をはっきり見ることができる。従来では、ドアガラス30が油煙で曇り見にくくなり、調理物22の焼け具合の確認はドア29を少し引き出して行っていた。このようにすると、あけた隙間から外気が入り込み調理物22に悪影響を与え、おいしさが損なわれていた。さらに、使用後の手入れも簡単でさっと洗うことができるものである。
また、集着板32に接地した電極と同じ極性の電極を排気口31に接地することにより、調理器外に出て行く油煙が排気口31に付着し、臭いがキッチンなどに拡散したり、油煙が床などに沈降し付着し滑りやすくなったりするということをなくすことができる。図9は排気口31を単体で見た斜視図であるが、図9の下から排気口31に進入する油煙は排気口31中を通る時に仕切り板31aに付着し、排気口31より出ていく排気は油煙の含まれないきれいな排気となっている。付着効果をあげるため排気口31の中に仕切り板31aを設け付着面積を大きくしている。排気口31は筐体21に着脱を可能としているため筐体21より外して定期的に洗浄することで高い効果を維持することができる。
また、集着板32に接地した電極と同じ極性の電極を受け皿28に接地している。そのため、調理物22から出る油分、汁等がしたたり落ち受け皿28に溜まる。このままであれば問題はないが、加熱され油煙として立ち昇る。油煙はコロナ放電の作用により帯電されるため、受け皿28から出ようとする油煙は受け皿28に再付着させることができる。
図3に前述した高電圧回路によるそれぞれの極性を分類して示す。図3の左が油煙と反発し合う電極、図3の右が油煙を付着する電極である。そして油煙は右の方に吸引され付着する。
また、集着板32に接地した電極と同じ極性の電極を調理室24にある吸い込み口35と吹き出し口34の少なくとも1つ以上に接地していることで、油煙が付いてはいけない送風手段25や加熱手段26などがあるところには、油煙が入り込まず、この吸い込み口35と吹き出し口34に付着する。すなわち、調理室24外に油煙が出て行くことがなくなり、筐体21内の送風手段25や加熱手段26への油煙の付着を防止し、長期間に渡り加熱調理器を衛生的にして機能的に維持できる。加えてこの吸い込み口35と吹き出し口34は筐体21より着脱ができるので定期的に外して洗うことができる。
(実施の形態2)
図4は、集着板32に接地した電極と同じ極性の電極を調理室24の壁面に接地し、かつこの調理室24の壁面は筐体21に着脱可能な構成にしている。図5は着脱した調理室24の斜視した図で上の孔24aは吹き出し口34から出た循環風の入る孔で、下の奥にある孔24bは循環風の出ていく孔である。調理室24より出た後の循環風は、吸い込み口35と連通している。そのため高電圧回路27aで帯電した油煙は調理室24の壁面に付着する。そして普段は、調理室24内は調理室外からは拭きやすいため容易に汚れをふきんやキッチンペーパー等で落とすことができる。汚れがひどくなった場合、調理室24は筐体21から着脱ができるため取り外してキッチンのシンク等で簡単に汚れを落とすことができる。調理室24内がすべて集着板32の働きをするため付着面積が大きくすることができる。
(実施の形態3)
図6は、集着板32のより効果のある構成を示したものである。図示したように集着板32は板状ではなく加熱空気が流通し得る孔のある格子板36にしている。格子の大きさは38mm角で縦と横を構成する柱は10mm径の角柱形状としている。これは格子を空気が通過する時の圧損を極力抑えるためでできるだけ流量を大きくし付着効率を上げるためである。この格子の寸法数値は本実施の形態3のものであり特に限定はしていない。材質は電極としてステンレスを使っている。
また、図6には、格子の柱の部分に格子加熱ヒータ37を貼り付けている。電極と格子加熱ヒータ37は電気的に絶縁している。また格子加熱ヒータ37の逆の面には黒い粒のように見える触媒38を塗布している。この触媒38は、油分を分解する作用を持つものである。
以上のように構成された加熱調理器において、以下その動作、作用について説明する。集着板32はその機能からみて油煙を含んだ循環風がより確実に当たる様に置くことが必要である。すなわち図1や図4に示した様に循環風の流れに対して垂直になるような置き方が最も付着効率が良くなる。その様な構成にすると循環風の流れが集着板32により乱れ、調理物22に均一に加熱された循環風が当たらず、その結果むらの有る、偏った焼け方や焼けていないところが生じることになり調理性能が低下する。そこで、集着板32を図6に示すように格子板36とすることで通路の自由度が増し、問題であった循環風が乱れることが無く、図7に示すように循環風を流したい方向に格子板36を通過させて流すことができる。そのため調理室24を設計するときに複雑な流れの解析などが要らず調理室24の構成を容易に設計でき、また格子状のため油煙が各格子に付着しやすくなるという効果がある。
また、図6に示すように集着板32に格子加熱ヒータ37を設けている。何回も調理を行うと付着した油煙の汚れは集着板32に蓄積していく。そのため定期的に集着板32は掃除が必要となる。そこで実施の形態3では集着板32に付着した油煙の汚れを焼き切る格子加熱ヒータ37を付けている。図示のように循環風と反対側の面に格子加熱ヒータ37を貼り付けている。焼き切ることにより、格子表面への汚れの蓄積を防ぎ、長期間メンテナンスが不要となる。
また、図示しているように集着板32の表面に触媒38を付けている。これは、触媒38により汚れを分解して処理するため、前述した焼き切るというものよりもより清潔である。具体的には、油煙が付くと格子加熱ヒータ37により温度を上昇させる。触媒38の働く温度は触媒38によって色々と違うが本実施の形態3の場合は400℃近辺で反応しやすいものを使用している。その温度になると触媒38が油分を分解する。余分な燃えかすが生じないためクリーンである。焼き切るよりも温度が低いので省エネにもなる。さらに長期間に渡りユーザーがメンテナンスをしなくても機器性能を維持できるという効果がある。
(実施の形態4)
図8に示すように、筐体21には煙感知装置39が備えられており、そのセンサ部は図示はしていないが調理室24内に付けている。以下動作、作用について説明すると、この煙感知装置39を高電圧回路27aと連動したことにより、調理物22から油煙が発生したときにセンサが感知し煙感知装置39が作動し、連動して高電圧回路27aが動作して発生した油煙を集着板32等に付着させる。油煙が出たときだけ高電圧回路27aを動作させるので無駄なエネルギーを使わなくて済み省エネルギー化ができる。また、油煙の量により、煙感知装置39は高電圧回路27aのパワーを変えることができ最適な油煙の付着動作をさせることができる。
また、図示しているように筐体21内に蒸気発生装置40を設けた。蒸気は調理室24に任意に吹出すことができる構成としている。図中に形を変えて蒸気と油煙を示しており、蒸気は蒸気発生装置40より出て、油煙に付着する様子を示している。油煙と蒸気との付着により気体粒子が大きくなる様子も示しており、より集着板32に付着する。
以上のように構成された加熱調理器において、以下その動作、作用について説明する。
蒸気を調理室24に送り込むと、油煙は蒸気に付着し、より大きな気体粒子として存在する。発生した気体粒子は同様に帯電し、大きいため集着板32に付着しやすくなる。特に、臭いの粒子は非常に小さいので蒸気に付着すると集着板32の付着効率が高くなる。また、油煙が付いた集着板32を洗うときには蒸気により水分が多くなっているため非常に洗いやすいという利点がある。
以上のように、本発明に係る加熱調理器は、調理物や筐体内の送風手段や加熱手段や調理室内の壁面等への油煙の付着を防止し、逆に集着板という特定の部材に強制的に油煙を付着させることができるもので、長期間にメンテナンスなしで衛生的に使用したい多種の調理機器や厨房機器等に有用である。
本発明の実施の形態1の加熱調理器の側断面図 同載置器具の要部拡大説明図 同加熱調理器における電極の接地を示す模式図 本発明の実施の形態2の加熱調理器の側断面図 同着脱した調理室の斜視図 本発明の実施の形態3の集着板の斜視図 同加熱調理器の側断面図 本発明の実施の形態4の加熱調理器の側断面図 加熱調理器の排気口の拡大斜視図 従来の加熱調理器の側断面図
符号の説明
21 筐体
22 調理物
23 載置器具
24 調理室
24a、24b 孔
25 送風手段
26 加熱手段
27a、27b 高電圧回路
28 受け皿
29 ドア
30 ドアガラス
31 排気口
32 集着板
33 微小突起
34 吹き出し口
35 吸い込み口
36 格子板
37 格子加熱ヒータ
38 触媒
39 煙感知装置
40 蒸気発生装置

Claims (15)

  1. 調理物を載置する載置器具を収納する調理室と、前記調理物に加熱空気を循環させる送風手段と、前記調理物を加熱する加熱手段と、高電圧回路を収容した筐体を備え、前記高電圧回路の一方の極性の電極は前記筐体に接地し、前記高電圧回路の他方の極性の電極は前記調理物より発生する油煙を集着する集着板に接地し、前記集着板は前記筐体内にあってしかも前記筐体に電気的に接触しないで前記筐体との間に間隔をもって配設したことを特徴とする加熱調理器。
  2. 筐体に接地した高電圧回路の一方の極性の電極と同じ極性の電極を載置器具に接地したことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  3. 載置器具の表面に、調理物の一部に入り込む微少突起を設け、載置器具が有する高電圧回路の電極と同じ極性を調理物に付与することを特徴とする請求項2記載の加熱調理器。
  4. 載置器具に接地する高電圧回路は、筐体に接地した高電圧回路とは別に構成したことを特徴とする請求項2記載の加熱調理器。
  5. 筐体に接地した高電圧回路の電極と同じ極性の電極を調理室内の調理物を外視し得る調理室のドアガラスに接地したことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  6. 集着板に接地した高電圧回路の電極と同じ極性の電極を筐体内の空気を加熱調理器外に排出する排気口に接地したことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  7. 集着板に接地した高電圧回路の電極と同じ極性の電極を加熱室内の調理物を載置する載置器具の下方に設けた受け皿に接地したことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  8. 集着板に接地した高電圧回路の電極と同じ極性の電極を調理室に設けた加熱空気の吸い込み口と吹き出し口のいずれかまたは両方に接地したことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  9. 調理室の壁面は筐体に着脱自在とし、前記調理室の壁面に集着板に接地した電極と同じ極性の電極を接地したことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  10. 集着板は筐体内に着脱自在としたことを特徴とする請求項1、6、9のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  11. 集着板は加熱空気が流通する孔のある格子板としたことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  12. 集着板に付着した油煙の汚れを燃焼する加熱ヒータを集着板に設けたことを特徴とする請求項11記載の加熱調理器。
  13. 集着板に付着した油煙の汚れを分解する触媒を集着板に付着したことを特徴とする請求項11または12記載の加熱調理器。
  14. 煙感知装置を備えていて、前記煙感知装置が煙を感知するのに連動して高電圧回路を通電するように構成したことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  15. 油煙を付着する蒸気を発生する蒸気発生装置を筐体内に設けたことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
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