JP4288726B2 - ブレ補正装置及びブレ補正方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラ、交換レンズ、ビデオ、双眼鏡などの光学装置における撮影者の手ブレなどによって生ずる像のブレを補正するブレ補正装置及びブレ補正方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、カメラのブレを検出し、カメラのブレを打ち消す方向に撮影光学系の一部又は全部を移動して、フィルム面上の像ブレを補正するブレ補正装置が知られている。カメラに生ずるブレは、ピッチング、ヨーイング及びローリング運動からなる3自由度の回転運動、X軸、Y軸及びZ軸方向の運動からなる3自由度の並進運動の合計6自由度を有する。ブレ補正装置は、通常、ピッチング及びヨーイング運動からなる2自由度の運動によるブレを補正する。
【0003】
特開平10−3101号公報は、ブレ補正レンズと、ブレ補正レンズを保持するレンズ枠と、ブレ補正レンズが光軸に対して傾かないように、レンズ枠を移動自在にガイドするガイド部材と、レンズ枠を光軸方向に付勢して、レンズ枠をガイド部材に押し付けるばねとを備えるブレ補正装置を開示している。このブレ補正装置は、ブレ補正レンズ及びレンズ枠などの可動部分の重さの1.5倍〜3倍程度に、付勢部材の付勢力を設定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようなブレ補正装置は、ブレ補正レンズが駆動すると、レンズ枠とガイド部材との間に、ばねの付勢力に摩擦係数を掛けた摩擦力が発生する。このために、摩擦力を考慮しないでブレ補正レンズを駆動制御すると、この摩擦力の影響によって制御誤差が大きくなってしまうという問題点があった。
【0005】
図9は、従来のブレ補正装置における目標駆動波形及びレンズ駆動波形を示す図である。
ここで、目標駆動波形は、ブレ補正レンズを目標位置に駆動するための波形であり、レンズ駆動波形は、ブレ補正レンズの実際の駆動状態を示す波形である。図9では、目標駆動波形は、理解を容易にするために、正弦波としている。図9に示すように、目標駆動波形の速度がゼロになると、ブレ補正レンズは、一端停止してから再度動きはじめている。この現象は、静摩擦力と動摩擦力との差によって生じる。目標駆動波形の速度がゼロになって、ブレ補正レンズが一旦停止してしまうと、静摩擦力以上の力をブレ補正レンズに与えない限り、ブレ補正レンズを動かすことができない。ブレ補正レンズが静摩擦力以上の力を受けて動き始めると、摩擦力は、静摩擦力から動摩擦力に変化する。
【0006】
また、この摩擦力は、ブレ補正レンズの姿勢によって大きく変化する。例えば、ブレ補正レンズを上方に向けたときには、レンズ枠とガイド部材との間に、光軸方向の付勢力に加えて可動部分の重量が加わる。光軸方向の付勢力が可動部分の重量の1.5倍である場合に、ブレ補正レンズを上方に向けたときには、ガイド部材に加わる力は、可動部分の重量が加わって2.5倍になる。一方、ブレ補正レンズを下方に向けたときには、ばねの付勢力から可動部分の重量を引いた分の力がガイド部材に加わり、この力の大きさは、可動部分の重量の0.5倍になる。このように、ブレ補正レンズを上方に向けた場合と下方に向けた場合とでは、摩擦力の変動が5倍も生じてしまう。このために、ブレ補正レンズの姿勢によって、ブレ補正制御の成績が変動してしまうという問題点があった。
【0007】
本発明の課題は、ブレ補正制御の誤差を少なくしてブレを正確に補正することができるブレ補正装置及びブレ補正方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定するものではない。すなわち、請求項1記載の発明は、ブレを検出するブレ検出部と、ブレを補正するブレ補正光学系(12)と、前記ブレ補正光学系を保持する保持部材(14)と、前記保持部材を移動自在にガイドするガイド部材(15)と、前記ブレ補正光学系を駆動する駆動部(40,41)と、前記ブレ検出部の出力信号に基づいて、前記ブレ補正光学系の目標駆動位置を演算する目標位置演算部と、前記目標位置演算部の出力信号に基づいて、前記摩擦力の変動を打ち消すように前記ブレ補正光学系を駆動するためのフィードフォワード値を演算するフィードフォワード演算部と、前記駆動部を駆動制御する制御部(6)とを含み、前記制御部は、前記目標位置演算部及び前記フィードフォワード演算部の出力信号に基づいて、前記保持部材と前記ガイド部材との間に発生する摩擦力の変動を打ち消すように、前記駆動部の制御を変更することを特徴とするブレ補正装置である。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載のブレ補正装置において、前記目標位置演算部の出力信号の微分値を演算する微分値演算部(80a)と、前記微分値演算部の出力レベルを所定範囲内に制限する微分値制限部(80b)とを含み、前記フィードフォワード演算部は、前記微分値制限部の出力信号に基づいて、前記フィードフォワード値を演算することを特徴とするブレ補正装置である。
【0011】
請求項3記載の発明は、ブレを検出するブレ検出部(30,31)と、ブレを補正するブレ補正光学系と、前記ブレ補正光学系を保持する保持部材と、前記保持部材を移動自在にガイドするガイド部材と、前記ブレ補正光学系を駆動する駆動部と、前記ブレ検出部の出力信号に基づいて、前駆ブレ補正光学系の目標駆動位置を演算する目標位置演算部(7)と、前記ブレ補正光学系の現在位置を検出する位置検出部(50,51)と、前記目標位置演算部の出力信号に基づいて、前記摩擦力の変動を打ち消すように前記ブレ補正光学系を駆動するためのフィードフォワード値を演算するフィードフォワード演算部(82)と、前記ブレ補正光学系の姿勢変動に応じて、前記フィードフォワード値を調整するフィードフォワード調整部(82i)と、前記駆動部を駆動制御する制御部とを含み、前記制御部は、前記目標位置演算部、前記位置検出部及び前記フィードフォワード調整部の出力信号に基づいて、前記保持部材と前記ガイド部材との間に発生する摩擦力の変動を打ち消すように、前記駆動部を駆動制御することを特徴としているブレ補正装置である。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項3に記載のブレ補正装置において、前記目標位置演算部の出力信号の微分値を演算する微分値演算部(82a)と、前記微分値演算部の出力レベルを所定範囲内に制限する微分値制限部(82b)とを含み、前記フィードフォワード演算部は、前記微分値制限部の出力信号に基づいて、前記フィードフォワード値を演算し、前記フィードフォワード調整部は、前記目標位置演算部及び前記位置検出部の出力信号に基づいて、前記フィードフォワード値を調整することを特徴とするブレ補正装置である。
【0013】
請求項5記載の発明は、請求項3又は請求項4に記載のブレ補正装置において、前記目標位置演算部の出力信号の絶対値と前記位置検出部の出力信号の絶対値との差分に基づいて、前記摩擦力と前記フィードフォワード値とを比較する比較部(82e)を備え、前記フィードフォワード調整部は、前記比較部の比較結果に応じて、前記フィードフォワード値を調整することを特徴とするブレ補正装置である。
【0014】
請求項6記載の発明は、請求項3から請求項5までのいずれか1項に記載のブレ補正装置において、ブレ補正動作終了後に、前記フィードフォワード調整部によって調整されたフィードフォワード値を記憶する記憶部(83)を備えることを特徴とするブレ補正装置である。
【0015】
請求項7記載の発明は、請求項3から請求項6までのいずれか1項に記載のブレ補正装置において、前記制御部は、撮影動作を開始するときには、撮影動作を開始する直前の前記フィードフォワード値を保持して、前記駆動部を駆動制御することを特徴とするブレ補正装置である。
【0016】
請求項8記載の発明は、ブレ補正光学系(12)を駆動部(40,41)によって駆動してブレを補正するブレ補正方法において、ブレ検出部の出力信号に基づいて、前記ブレ補正光学系を目標位置に駆動するための目標位置情報を演算し、前記目標位置情報に基づいて、前記ブレ補正光学系を保持する保持部材(14)とこの保持部材を移動自在にガイドするガイド部材(15)との間に発生する摩擦力の変動を打ち消すように、前記ブレ補正光学系を駆動するためのフィードフォワード値を演算し、前記目標位置情報及び前記フィードフォワード値に基づいて、前記駆動部を駆動制御することを特徴とするブレ補正方法である。
【0018】
請求項9記載の発明は、請求項8に記載のブレ補正方法において、前記目標位置情報の微分値を演算し、この微分値の出力レベルを所定範囲内に制限して前記フィードフォワード値を演算することを特徴とするブレ補正方法である。
【0019】
請求項10記載の発明は、ブレ補正光学系を駆動部によって駆動してブレを補正するブレ補正方法において、ブレ検出部(30,31)の出力信号に基づいて、前記ブレ補正光学系を目標位置に駆動するための目標位置情報を演算し、前記目標位置情報に基づいて、前記ブレ補正光学系を保持する保持部材とこの保持部材を移動自在にガイドするガイド部材との間に発生する摩擦力の変動を打ち消すように前記ブレ補正光学系を駆動するためのフィードフォワード値を演算し、前記ブレ補正光学系の姿勢変動に応じて、前記フィードフォワード値を調整(S104)し、前記目標位置情報、現在位置情報及び調整後のフィードフォワード値に基づいて、前記摩擦力の変動を打ち消すように、前記駆動部を駆動制御(S111)することを特徴とするブレ補正方法である。
【0020】
請求項11記載の発明は、請求項10に記載のブレ補正方法において、前記目標位置情報の微分値を演算し、この微分値の出力レベルを所定範囲内に制限して前記フィードフォワード値を演算し、前記目標位置情報及び前記現在位置情報に基づいて、前記フィードフォワード値を調整することを特徴とするブレ補正方法である。
【0021】
請求項12記載の発明は、請求項10又は請求項11に記載のブレ補正方法において、前記目標位置情報の絶対値と前記現在位置情報の絶対値との差分に基づいて、前記摩擦力と前記フィードフォワード値とを比較し、その比較結果に応じて前記フィードフォワード値を調整することを特徴としているブレ補正方法である。
【0022】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、図面などを参照して、本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置を一眼レフカメラに搭載した場合を例に挙げて、さらに詳しく説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置を搭載したカメラシステムの斜視図である。図2は、本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置を搭載したカメラシステムのブロック図である。図3は、本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置における支持機構部の断面図である。
なお、図2は、カメラシステムに生ずるピッチングを検出して、ブレを補正する場合のブロックを示す。
【0023】
(交換レンズ)
交換レンズ1は、図1及び図2に示すように、固定筒1aと、移動筒1bと、レンズ側CPU6と、目標位置変換部7と、制御部8と、撮影光学系を構成する第1のレンズ群10、第2のレンズ群11、第3のレンズ群12及び第4のレンズ群13と、レンズ枠14と、支持機構部15と、絞り機構部16と、角速度センサ30,31と、駆動力発生装置40,41と、位置検出装置50,51と、フィルタ60と、PWMドライバ61と、EEPROM62と、焦点距離検出部63と、被写体距離検出部64とを備えている。
【0024】
固定筒1aは、移動筒1bを移動自在に支持する部材である。固定筒1aは、第4のレンズ群13を収納している。固定筒1aは、カメラボディ2に着脱自在に取り付けられている。移動筒1bは、第1のレンズ群10、第2のレンズ群11及び第3のレンズ群12ととともに光軸I方向に移動する部材である。移動筒1bは、第1のレンズ群10、第2のレンズ群11及び第3のレンズ群12を収納している。
【0025】
第1のレンズ群10は、光軸I方向に移動して、フィルム面20に被写体の像を結ぶための焦点調整をする。第1のレンズ群10、第2のレンズ群11、第3のレンズ群12及び第4のレンズ群13は、これらの全部又は一部が光軸I方向に移動して、焦点距離を連続的に可変する。第3のレンズ群(以下、ブレ補正レンズという)12は、光軸Iに対して直交する方向(図中矢印方向)に駆動してブレを補正する。
【0026】
ブレ補正レンズ12は、光軸Iに対して直交する平面内(XY平面内)で駆動して、ブレを補正するレンズである。ブレ補正レンズ12は、レンズ枠14の内周部に嵌め込まれている。レンズ枠14は、ブレ補正レンズ12を保持する保持部材である。レンズ枠14は、図3に示すように、光軸Iに対して垂直なガイド面14aを備える。
【0027】
支持機構部15は、光軸Iに対して垂直な平面内でレンズ枠14を移動自在に支持する支持部材である。支持機構部15は、図3に示すように、ガイド面14aと接触しつつレンズ枠14をガイドする鋼球15aと、この鋼球15aを収納する鋼球収納部15bと、ガイド面14aと鋼球15aとが加圧接触するように光軸I方向にレンズ枠14を付勢し、かつ、レンズ枠14を支持するばね15cとを備えている。
【0028】
図2に示す絞り機構部16は、撮影時における光線束、光量などを制限する部材である。絞り機構部16は、例えば、絞り径の大きさを連続的に変えることができる虹彩絞り機構などである。
【0029】
角速度センサ30,31は、カメラに生ずるブレを検出するセンサである。角速度センサ30,31は、例えば、回転により生ずるコリオリ力を検出する圧電振動式角速度センサである。角速度センサ30は、X軸回りの角速度を検出するピッチング検出用のセンサであり、角速度センサ31は、Y軸回りの角速度を検出するヨーイング検出用のセンサである。角速度センサ30は、図2に示すように、検出した角速度に応じた角速度信号をフィルタ60に出力する。角速度センサ31は、フィルタ60に接続されている。
【0030】
駆動力発生装置40,41は、光軸Iに対して垂直な平面内(XY平面内)でブレ補正レンズ12を駆動するための駆動力を発生する装置である。駆動力発生装置40,41は、例えば、ボイスコイルモータのようなムービングコイル方式の電磁的なアクチュエータである。駆動力発生装置40は、ブレ補正レンズ12をX軸方向に駆動し、駆動力発生装置41は、ブレ補正レンズ12をY軸方向に駆動する。駆動力発生装置40,41は、いずれも同一構造であり、以下では、駆動力発生装置41について説明する。
【0031】
駆動力発生装置41は、レンズ枠14に取り付けられたコイル41aと、マグネット41bと、マグネット41bを固定するヨーク41cと、マグネット41bとの間に磁界を形成するマグネット41dと、マグネット41dを固定するヨーク41eとを備えている。駆動力発生装置41は、2極に分割され着磁されたマグネット41b,41dとの間に磁気回路を形成する。駆動力発生装置41は、磁力線中にあるコイル41aに電流が流れると、電流の流れる方向と磁力線の方向と直角方向に、フレミングの左手の法則により電磁力を発生する。駆動力発生装置41は、PWMドライバ61が出力する駆動電流によって、コイル41aが通電状態になると、Y軸方向の駆動力を発生して、ブレ補正レンズ12を駆動する。
【0032】
位置検出装置50,51は、光軸Iに対して垂直な平面内におけるブレ補正レンズ10の位置を検出する装置である。位置検出装置50は、ブレ補正レンズ30のX軸方向の位置を検出し、位置検出装置51は、ブレ補正レンズ30のY軸方向の位置を検出する。位置検出装置50,51は、いずれも同一構造であり、以下では、位置検出装置51について説明する。
【0033】
位置検出装置51は、赤外発光ダイオード(以下、IREDという)51aと、1次元の位置検出素子(以下、PSDという)51bと、IRED51aとPSD51bとの間に配置され、かつ、レンズ枠14の外周部に取り付けられ、IRED51aからの光束を制限するスリット板51cとを備えている。位置検出装置51は、IRED51aから投光され、スリット板51cを通してPSD51bに入射する赤外光を検出する。位置検出装置51は、スリット板51cが移動することにより、PSD51b上で移動する光の位置を検出し、ブレ補正レンズ12の実際の駆動位置を検出する。位置検出装置51は、ブレ補正レンズ12の現在位置に関する現在位置情報(位置検出信号)を制御部8にフィードバックする。
【0034】
レンズ側CPU6は、交換レンズ1側の種々の制御を行う中央処理部である。レンズ側CPU6は、焦点距離検出部63が出力するパルス信号に基づいて焦点距離を演算したり、被写体距離検出部64が出力するパルス信号に基づいて被写体距離を演算する。レンズ側CPU6は、目標位置変換部7と、制御部8とを備えている。レンズ側CPU6は、交換レンズ1とカメラボディ2との間に設けられたレンズ接点90を介して、ボディ側CPU9に接続されている。レンズ側CPU6は、ボディ側CPU9との間で通信が可能である。
【0035】
目標位置変換部7は、フィルタ60の出力信号を、ブレ補正レンズ12を目標位置に駆動するための目標位置情報に変換するものである。目標位置変換部7は、フィルタ60の出力信号(アナログ信号)をディジタル信号に変換して取り込み、焦点距離、被写体距離及びレンズデータに基づいて、ブレ補正レンズ12の目標駆動位置を演算する。目標位置変換部7は、目標位置情報を制御部8に出力する。目標位置変換部7には、制御部8と、フィルタ60と、EEPROM62と、焦点距離検出部63と、被写体距離検出部64とが接続されている。
【0036】
制御部8は、駆動力発生装置41を駆動制御するものである。制御部8は、図3に示すガイド面14aと鋼球15aとの間に発生する摩擦力の変動を打ち消すように、駆動力発生装置41の制御を変更する。制御部8は、位置検出装置51が出力する位置検出信号(アナログ信号)をディジタル信号に変換して取り込む。制御部8は、目標位置情報などに基づいて駆動信号を演算し、この駆動信号(ディジタル信号)をアナログ信号に変換してPWMドライバ61に出力する。制御部8には、PSD51bと、PWMドライバ61と、EEPROM62とが接続されている。
【0037】
フィルタ60は、角速度センサ30の出力信号から所定の周波数成分を除去するものである。フィルタ60は、高域周波数帯域に含まれるノイズ成分及びDC成分をカットする。フィルタ60は、所定の周波数成分を除去した後の角速度信号を目標位置変換部7に出力する。
【0038】
PWMドライバ61は、入力した駆動信号(駆動電圧)に応じて、駆動力発生装置41に電力を供給するものである。PWMドライバ61は、電流増幅を行って、コイル41aに駆動電流を流す。PWMドライバ61は、コイル41aに接続されている。
【0039】
EEPROM62は、交換レンズ1に関する種々の固有情報であるレンズデータや、被写体距離検出部64が出力するパルス信号を物理量に変換するための係数などを格納する記憶部である。
【0040】
焦点距離検出部63は、焦点距離を検出するズームエンコーダなどである。焦点距離検出部63は、焦点距離値に応じたパルス信号を目標位置変換部7に出力する。
【0041】
被写体距離検出部64は、被写体までの距離を検出するためのエンコーダなどである。被写体距離検出部64は、撮影光学系の位置を検出し、その位置に応じたパルス信号を目標位置変換部7に出力する。
【0042】
(カメラボディ)
カメラボディ2は、ボディ側CPU9と、ファインダスクリーン20と、ファインダ光学系21と、接眼レンズ22と、ファインダ光学系21及び接眼レンズ22に、撮影光学系を透過してきた光束を振り分けるクイックリターンミラー23と、クイックリターンミラー23を駆動するミラー駆動部24と、レンズ接点90と、レリーズスイッチ91と、半押しタイマ92とを備えている。
【0043】
ボディ側CPU9は、カメラシステム全体の種々の制御を行う中央処理部である。ボディ側CPU9は、レリーズスイッチ91のON動作に基づいて、ブレ補正開始コマンドをレンズ側CPU6に送信したり、レリーズスイッチ91のOFF動作に基づいて、ブレ補正停止コマンドをレンズ側CPU6に送信したり、ミラー駆動部24を駆動制御したりする。ボディ側CPU9には、ミラー駆動部24と、レリーズスイッチ91とが接続されている。
【0044】
レリーズスイッチ91は、図示しないレリーズボタンの半押し動作を検出して、一連の撮影準備動作を開始させ、レリーズボタンの全押し動作を検出して、ミラー駆動部24の駆動などの撮影動作を開始させるスイッチである。
【0045】
半押しタイマ92は、レリーズスイッチ91の半押し動作と同時にON動作するタイマである。半押しタイマ92は、レリーズスイッチ91が半押し動作している間はON状態を維持し、レリーズスイッチ91がOFF動作になってからも一定時間は、ON状態を維持する。
【0046】
図4は、本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置における制御部のブロック図である。
フィードフォワード演算部80は、レンズ枠14と支持機構部15との間に発生する摩擦力の変動を打ち消すようにブレ補正レンズ12を駆動するためのフィードフォワード値を、目標位置情報に基づいて演算する部分である。フィードフォワード演算部80は、微分値演算部80aと、リミッタ部80bと、乗算部80cとを備えている。
【0047】
微分値演算部80aは、目標位置情報の微分値を演算する部分である。微分値演算部80aは、現在の目標位置情報から4サンプリング前の目標位置情報を減算して、目標位置情報の微分値を簡易的に演算する。ここで、Zは、Z変換を表し、1/Z4 は、4サンプリング前の情報を意味する。微分値演算部80aは、例えば、制御サンプリングが1msであるときには、現在の目標位置情報から4ms前の目標位置情報を減算して、目標位置情報に加わるノイズなどの影響を緩和する。
【0048】
リミッタ部80bは、微分値演算部80aの出力レベルを所定範囲内に制限する部分である。リミッタ部80bは、微分値演算部80aによる減算結果が、正の値であるか負の値であるかを判定する。リミッタ部80bは、入力信号uが正の所定値Fmax よりも大きいときには、出力信号yを所定値Fmax とし、入力信号uが負の所定値Fmin よりも小さいときには、出力信号yを所定値Fmin とする。リミッタ部80bは、入力信号uが所定値Fmin よりも大きく、所定値Fmax よりも小さいときには、入力信号uを出力信号yとしてそのまま出力する。このように、リミッタ部80bは、微分値演算部80aによる減算結果の正負を判断することによって、中間的な値を出力することができる。
【0049】
乗算部80cは、リミッタ部80bの出力信号を増幅する部分である。乗算部80cは、リミッタ部80bの出力信号に所定のゲインKfを掛ける。
【0050】
PID制御部81は、目標位置情報と現在位置情報との偏差に基づいて、PID制御を行う部分である。PID制御部81は、乗算部81a,81c,81eと、積分値演算部81bと、微分値演算部81dとを備えている。PID制御部81は、目標位置情報から現在位置情報を減算する。乗算部81aは、その値に比例定数Kpを乗算する。積分値演算部81bは、目標位置情報から現在位置情報を減算した結果と、1サンプリング前の減算した結果とを加算する。乗算部81cは、その値に積分定数Kiを乗算する。微分値演算部81dは、目標位置情報から現在位置情報を減算した結果と、1サンプリング前の減算した結果とを減算する。乗算部81eは、その値に微分定数Kdを乗算する。ここで、1/Zは、1サンプリング前の情報を意味する。PID制御部81は、乗算部81a,81c,81eの出力信号を加算する。制御部8は、フィードフォワード演算部80の出力信号と、PID制御部81の出力信号とを加算した結果を、駆動信号としてPWMドライバ60に出力する。
【0051】
図5は、本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置におけるフィードフォワード演算部の出力結果を示す図である。
図5に示すように、目標位置情報の波形の変極点において、フィードフォワード演算部80の出力が切り替わっている。
【0052】
本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置は、以下に記載するような効果を有する。
(1) ブレ補正装置は、レンズ枠14のガイド面14aと支持機構部15の鋼球15aとの間に発生する摩擦力の変動を打ち消すように、駆動力発生装置40,41の制御を変更する制御部8を備えている。
このために、摩擦力の影響による制御誤差を低減して、より良い写真を撮影することができる。
【0053】
(2) ブレ補正装置は、ガイド面14aと鋼球15aとの間に発生する摩擦力の変動を打ち消すようにブレ補正レンズ12を駆動するためのフィードフォワード値を演算するフィードフォワード演算部80を備えている。
このために、摩擦力の変動分を考慮してブレ補正レンズ12を駆動することによって、ブレ補正レンズ12の駆動方向と逆方向に発生する摩擦力を打ち消すことができる。
【0054】
(3) ブレ補正装置は、所定値Fmin よりも大きく、入力信号uが所定値Fmax よりも小さいときには、入力信号uを出力信号yとしてそのまま出力するリミッタ部80bを備えている。
例えば、目標位置情報を一定値に保持して駆動力発生装置40,41を制御すると、微分値演算部80aの出力は、ゼロを中心として僅かに変動する。この場合に、リミッタ部80bは、単純な正負の判断ルーチンを用いていないために、フィードフォワード演算部80の出力信号が振動的になるのを防止することができる。
【0055】
(第2実施形態)
図6は、本発明の第2実施形態に係るブレ補正装置における制御部のブロック図である。
なお、図1〜図4に示す部材又はブロックと同一のものは、同一の番号を付して、その詳細な説明は省略する。
本発明の第2実施形態は、第1実施形態と異なり、交換レンズ1及びカメラボディ2の姿勢変動に応じて、図4に示すゲインKfを変更し、フィードフォワード値を自動的に調整する他の実施形態である。
【0056】
フィードフォワード演算部82は、微分値演算部82aと、リミッタ部82b,82gと、絶対値演算部82c,82dと、比較部82eと、積分部82fと、加算部82hと、フィードフォワード調整部82iとを備えている。微分値演算部82aは、図4に示す微分値演算部80aと同一であり、リミッタ部82bは、図4に示すリミッタ部80bと同一である。微分値演算部82aは、現在の目標位置情報から4サンプリング前の目標位置情報を減算して、簡易的に目標位置情報の微分値を取得する。リミッタ部82bは、入力信号uが正の所定値Fmax よりも大きいときには、出力信号yを所定値Fmax とし、入力信号uが負の所定値Fmin よりも小さいときには、出力信号yを所定値Fmin とする。リミッタ部82bは、演算結果U1をフィードフォワード調整部82iに出力する。
【0057】
図7は、本発明の第2実施形態に係るブレ補正装置における摩擦力とフィードフォワード量との関係を示す図である。図7(A)は、摩擦力がフィードフォワード量よりも大きい場合を示し、図7(B)は、摩擦力がフィードフォワード量よりも小さい場合を示す。
図7(A)に示すように、摩擦力がフィードフォワード量よりも大きいときには、ブレ補正レンズ12の実際の駆動状態を示す波形(以下、レンズ駆動波形という)は、ブレ補正レンズ12を目標位置に駆動するための波形(以下、目標駆動波形という)の頂点で停止するような挙動を示す。フィードフォワード量が静止摩擦力に比べて小さい場合に、ブレ補正レンズ12の速度がゼロになって停止したときには、ブレ補正レンズ12は、静止摩擦力以上の力を受けないと動きださない。図7(A)に示すように、レンズ駆動波形から目標駆動波形を減算した波形が制御誤差であり、ブレ補正レンズ12の停止位置でこの制御誤差が大きくなっている。
【0058】
一方、図7(B)に示すように、摩擦力がフィードフォワード量よりも小さいときには、レンズ駆動波形は、目標駆動波形の頂点付近で強く押されるような挙動を示す。フィードフォワード力は、ブレ補正レンズ12の速度がゼロになる付近において、逆向きに働き始める。その結果、静止摩擦力がフィードフォワード量よりも小さいときには、ブレ補正レンズ12は、摩擦力に対抗する方向に摩擦力以上で押されてしまう。図7(B)に示すように、レンズ駆動波形から目標駆動波形を減算すると、フィードフォワード力が働き始める位置において、図7(A)に示す制御誤差とは反対方向に、制御誤差が現れている。
【0059】
図7(A)に示すように、摩擦力がフィードフォワード量よりも大きいときには、レンズ駆動波形の絶対値から目標駆動波形の絶対値を減算すると、制御誤差は、正の方向に現れる。一方、図7(A)に示すように、摩擦力がフィードフォワード量よりも小さいときには、レンズ駆動波形の絶対値から目標駆動波形の絶対値を減算すると、制御誤差は、負の方向に現れる。このために、レンズ駆動波形の絶対値から目標駆動波形の絶対値を減算することによって、摩擦力とフィードフォワード量との大小関係を判別することができる。
【0060】
図6に示す絶対値演算部82cは、目標位置情報の絶対値を演算する部分である。絶対値演算部82cは、目標位置情報(入力信号)uの絶対値|u|を演算する。絶対値演算部82dは、現在位置情報の絶対値を演算する部分である。絶対値演算部82cは、現在位置情報(入力信号)uの絶対値|u|を演算する。フィードフォワード演算部82は、現在位置情報の絶対値から目標位置情報の絶対値を減算する。
【0061】
比較部82eは、絶対値演算部82cと絶対値演算部82dとの差分に基づいて、摩擦力とフィードフォワード値とを比較するブロックである。比較部82eは、現在位置情報の絶対値から目標位置情報の絶対値を減算した結果に基づいて、摩擦力とフィードフォワード量との大小関係を判断する。比較部82eは、現在位置情報の絶対値から目標位置情報の絶対値を減算した値(入力信号)uが所定の範囲内であるか否かを判断する。
【0062】
比較部82eは、入力信号uが所定値FAmin よりも大きく所定値FAmax よりも小さい範囲(図7に示す斜線範囲)である場合には、フィードフォワード量が摩擦力よりも小さいと判断する。その結果、比較部82eは、フィードフォワード量を増加するために、出力信号yを正の定数Bとする。一方、比較部82eは、入力信号uが所定値−FAmax よりも大きく所定値−FAmin よりも小さい範囲(図7に示す斜線範囲)である場合には、フィードフォワード量が摩擦力よりも大きいと判断する。その結果、比較部82eは、フィードフォワード量を減らすために、出力信号yを負の定数−Bとする。
入力信号uは、摩擦力とフィードフォワード量とが釣り合っていてもある程度変動する。この変動(制御誤差)は、制御サンプリング時間、角速度センサ30,31の分解能、ノイズなどによって±5〜10ms程度である。このために、所定値FAmin は、定常的に発生する制御誤差以上に設定し、所定値−FAmin は、定常的に発生する制御誤差以下に設定することが好ましい。
【0063】
積分部82fは、比較部82eの出力信号を離散的数値積分により加算する部分である。積分部82fは、リミッタ部82gを備えている。リミッタ部82gは、比較部82eの出力信号と、1サンプリング前の出力信号1/Zとを加算する部分である。
【0064】
リミッタ部82gは、積分部82fの演算結果(出力レベル)を所定範囲内に制限する部分である。リミッタ部82gは、離散的数値積分により加算した演算結果が大きくなりすぎたり小さくなりすぎたりしないように制限する。リミッタ部82gは、入力信号uがリミット値Lmax よりも大きいときには、出力信号yをリミット値Lmax とし、入力信号uがリミット値Lmin よりも小さいときには、出力信号yをリミット値Lmin とする。リミッタ部82gは、入力信号uがリミット値Lmax よりも小さくリミット値Lmax よりも大きいときには、入力信号uを出力信号yとしてそのまま出力する。
リミット値Lmax は、ブレ補正レンズ12の使用環境や姿勢などを考慮して設定する。リミット値Lmax は、例えば、フィードフォワード量の初期値FFini を加算した値が、ブレ補正レンズ12に生ずる最大摩擦力に対抗するためのフィードフォワード量に相当する数値になるように設定することが好ましい。また、リミット値Lmin は、初期値FFini を加算した値が、ブレ補正レンズ12に生ずる最小摩擦力に対抗するためのフィードフォワード量に相当する数値になるように設定することが好ましい。
【0065】
加算部82hは、リミッタ部82fの出力信号yに、フィードフォワード量の初期値FFini を加算する部分である。初期値FFini は、常温環境下において、ブレ補正レンズ12を水平状態で使用するときの摩擦力を基準に決定することが好ましい。初期値FFini は、例えば、ブレ補正レンズ12を水平状態にしたときに、制御誤差が最も少なくなるフィードフォワード値である。初期値FFini は、工場出荷時に、このフィードフォワード値が演算されて、EEPROM83に書き込まれる。加算部82hは、EEPROM83から初期値FFini を読み出して、リミッタ部82fの出力信号yに初期値FFini を加算して、フィードフォワード変数U2を演算する。加算部82hは、フィードフォワード値を決定する際の数値として、このフィードフォワード変数U2をフィードフォワード調整部82iに出力する。
【0066】
フィードフォワード調整部82iは、ブレ補精錬合う12の姿勢変動に応じて、フィードフォワード値を調整する部分である。フィードフォワード調整部82iは、摩擦力とフィードフォワード量との大小関係の判断結果に応じて、フィードフォワード値を調整する。フィードフォワード調整部82iは、演算結果U1にフィードフォワード変数U2を乗算する。制御部8は、フィードフォワード調整部82iの出力信号と、PID制御部81の出力信号とを加算した結果を、駆動信号としてPWMドライバ60に出力する。
【0067】
EEPROM83は、フィードフォワード調整部82iが調整したフィードフォワード値を記憶する記憶部である。EEPROM83は、半押し動作時における比例定数Kp、積分定数Ki及び微分定数Kdと、全押し動作時(露光時)における比例定数Kp、積分定数Ki及び微分定数Kdと、フィードフォワード値の初期値FFini とを記憶する。EEPROM83は、制御部8に接続されている。
【0068】
つぎに、本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置の動作を説明する。
図8は、本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置の動作を説明するためのフローチャートである。
以下では、ブレ補正装置によるフィードフォワード値の自動調整を中心に説明する。図2に示すレリーズスイッチ91が半押し動作されると、カメラボディ2から交換レンズ1に電源が供給される。本フローチャートは、レンズ側CPU6及び角速度センサ30,31などへの電源供給によってスタートする。
【0069】
ステップ(以下、Sとする)101において、レンズ側CPU6が初期化する。レンズ側CPU6は、電源が供給されて立ち上がった後に初期化を行う。
【0070】
S102において、レンズ側CPU6は、半押し動作時におけるブレ補正制御に必要な初期値を読み込む。半押し動作時には、ファインダスクリーン20上の像がある程度停止していればよく、ブレ補正制御の誤差が多少大きくてもよい。レンズ側CPU6は、半押し動作時における比例定数Kp、積分定数Ki及び微分定数Kdと、フィードフォワード値FFini とをEEPROM83から読み込む。
【0071】
S103において、レンズ側CPU6は、半押し動作時におけるブレ補正制御を開始する。PID制御部81は、ブレ補正レンズ12の中心が光軸Iと一致するように、駆動力発生装置40,41を駆動制御する。PID制御部81は、ブレ補正レンズ12が可動範囲の中心に移動した後に、目標位置信号のゲインを徐々に上げて、目標位置情報及び現在位置情報に基づいて、ブレ補正制御を開始する。
【0072】
S104において、レンズ側CPU6は、フィードフォワード値の自動調整を開始する。フィードフォワード演算部82は、目標位置情報及び現在位置情報に基づいて、フィードフォワード値を演算する。フィードフォワード調整部82iは、ブレ補正レンズ12の姿勢変動に応じて、フィードフォワード値を自動的に調整する。ブレ補正制御の開始と同時に、フィードフォワード調整部82iがフィードフォワード値の自動調整を開始すると、ブレ補正制御の開始直後における制御誤差を検出する可能性がある。このために、フィードフォワード調整部82iは、ブレ補正制御を開始した後に、フィードフォワード値を自動調整する。
【0073】
S105において、ボディ側CPU9は、レリーズスイッチ91が全押し動作しているか否かを判断する。レリーズスイッチ91が全押し動作しているときには、S106に進み、レリーズスイッチ91が全押し動作していないときには、S115に進む。
【0074】
S106において、レンズ側CPU6は、フィードフォワード値の自動調整を終了する。フィードフォワード調整部82iは、フィードフォワード値の自動調整を終了する。
【0075】
S107において、レンズ側CPU6は、フィードフォワード値をEEPROM83に格納する。レンズ側CPU6は、ブレ補正制御の終了時に、フィードフォワード値をEEPROM83に記憶する。レンズ側CPU6は、ブレ補正制御の終了直後に調整したフィードフォワード値を最終値としてEEPROM83に記憶する。
【0076】
S108において、クイックリターンミラー23がアップする。ボディ側CPU9は、ミラー駆動部24にミラーアップを指示し、クイックリターンミラー23は、図2に示す点線位置まで撮影光路中から退避(ミラーアップ)する。
【0077】
S109において、レンズ側CPU6は、センタリング制御を開始する。露光時には、あらゆる方向のブレを補正可能なように、ブレ補正レンズ12の可動範囲を確保する必要がある。このために、PID制御部81は、ブレ補正レンズ12の中心が光軸Iと一致するまで駆動力発生装置40,41を駆動制御する。
【0078】
S110において、レンズ側CPU6は、全押し動作時(露光時)におけるブレ補正制御に必要な初期値を読み込む。レンズ側CPU6は、全押し動作時における比例定数Kp、積分定数Ki及び微分定数Kdと、全押し動作を認識した直後(ブレ補正制御の終了直後)のフィードフォワード値とをEEPROM83から読み込む。
【0079】
S111において、レンズ側CPU6は、露光時におけるブレ補正制御を開始する。交換レンズ1及びカメラボディ2は、露光時には通常停止しており摩擦力の変動も少ないために、フィードフォワード調整部82iは、露光時にはフィードフォワード値を自動調整しない。このために、フィードフォワード値は、露光時には一定値に保持(固定)することが好ましい。制御部8は、PID制御部81の出力信号と、露光動作を開始する直前のフィードフォワード値とに基づいて、駆動力発生装置40,41を駆動制御する。
【0080】
S112において、露光が行われる。図示しないフィルム巻き上げ機構部によってフィルムの巻き上げなどの一連の撮影動作が行われる。
【0081】
S113において、レンズ側CPU6は、半押し動作時におけるブレ補正制御に必要な初期値を読み込む。レンズ側CPU6は、露光時におけるブレ補正制御が終了した後に、半押しタイマ92がON動作を維持している間は、半押し動作時のブレ補正制御を行う。レンズ側CPU6は、半押し動作時における比例定数Kp、積分定数Ki及び微分定数KdをEEPROM83から読み込む。レンズ側CPU6は、PID制御部81の出力信号と、露光動作時に使用したフィードフォワード値とに基づいて、駆動力発生装置40,41を駆動制御する。
【0082】
S114において、レンズ側CPU6は、半押し動作時におけるブレ補正制御に移行する。レンズ側CPU6は、半押し動作時における比例定数Kp、積分定数Ki及び微分定数Kdを使用することにより、露光時におけるブレ補正制御から半押し動作時におけるブレ補正制御に移行して、S104に進む。
【0083】
S115において、ボディ側CPU9は、半押しタイマ92がタイムアウトしているか否かを判断する。半押しタイマ92がタイムアウトしているときには、S116に進み、半押しタイマ92がタイムアウトしていないときには、S105に戻る。
【0084】
S116において、レンズ側CPU6は、フィードフォワード値の自動調整を終了する。フィードフォワード調整部82iは、フィードフォワード値の自動調整を終了する。
【0085】
S117において、レンズ側CPU6は、フィードフォワード値をEEPROM83に格納する。レンズ側CPU6は、ブレ補正制御の終了後に、フィードフォワード値を最終値としてEEPROM83に記憶する。
【0086】
S118において、レンズ側CPU6は、半押し動作時におけるブレ補正制御を終了する。
【0087】
本発明の第2実施形態に係るブレ補正装置は、第1実施形態の効果に加えて、以下に記載するような効果を有する。
(1) ブレ補正装置は、ブレ補正レンズ12の姿勢変動に応じて、フィードフォワード値を調整するフィードフォワード調整部82iを備えている。
このために、ブレ補正レンズ12の姿勢が変動して、摩擦力が大きく変動しても、摩擦力の変動を考慮してブレ補正レンズ12を駆動することができる。
【0088】
(2) ブレ補正装置は、目標位置情報の絶対値と現在位置情報の絶対値との差分(入力信号)uが、所定値FAmin <入力信号u<所定値FAmax の範囲内であるか否か、所定値−FAmax <入力信号u<所定値−FAmin の範囲内であるか否かを判断する比較部82eを備えている。
その結果、制御サンプリング時間、角速度センサ30,31の分解能、ノイズなどによって定常的に発生する制御誤差以上又は制御誤差以下に、所定値FAmin ,−FAmax が設定されているために、この制御誤差によってフィードフォワード量が変動するのを防止することができる。
また、外乱やその他の影響によって入力信号uが急激に大きくなったときに、フィードフォワード量を一旦大きく動かしてしまうと、このフィードフォワード量を正常な値に引き戻すのに時間がかかる。このために、フィードフォワード量を引き戻すまでに、レリーズスイッチ91がON動作すると、ブレ補正が不十分な写真ができてしまう可能性がある。比較部82eは、所定値FAmax ,−FAmin を設定しているために、入力信号uが急激に大きくなって、フィードフォワード量が大きく変動するのを防止することができる。
【0089】
(3) ブレ補正装置は、フィードフォワード調整部82iによって調整されたフィードフォワード値を記憶するEEPROM83を備えている。
このために、経年変化や使用環境などによって摩擦力の定常値が変化して、工場出荷時のフィードフォワード値と、前回のブレ補正制御の終了時に記憶したフィードフォワード値とが毎回変わっても、EEPROM83にフィードフォワード値の初期値FFini として書き込むことができる。
【0090】
(他の実施形態)
本発明は、以上説明した実施形態に限定するものではなく、以下に記載するように、種々の変形又は変更が可能であって、これらも本発明の均等の範囲内である。
(1) 本発明の実施形態は、最も基本的なPID制御部81を例に挙げて説明したが、PID制御以外の他の制御方法でもよい。
【0091】
(2) 本発明の実施形態は、現在の目標位置情報から4サンプリング前の目標位置情報を微分値演算部82aによって減算しているが、これに限定するものではない。
例えば、フィードフォワード演算部82の出力信号の遅れが小さく、かつ、ノイズの影響を緩和できるときには、4サンプリング前の目標位置情報よりもさらに前の目標位置情報を利用してもよい。
【0092】
(3) 本発明の実施形態は、フィードフォワード調整部82iによってフィードフォワード値を調整する場合を例に挙げて説明したが、これに限定するものではない。
例えば、環境温度や湿度などの変化によって摩擦力が変わらない場合には、ブレ補正レンズ12の姿勢を検出する姿勢検出センサを設け、この姿勢検出センサの検出結果に応じてフィードフォワード値を調整してもよい。
また、駆動力発生装置40,41が電磁的なアクチュエータであるときには、この駆動電圧のDC値からブレ補正レンズ12の姿勢を推測することができる。例えば、X軸及びY軸のDC成分値が大きく異なる場合には、ブレ補正レンズ12の姿勢が水平状態である可能性が高い。DC成分の大きい軸が重力方向であり、ブレ補正レンズ12の姿勢が変化すると、X軸及びY軸のDC成分値が接近する。このために、X軸及びY軸における駆動電圧のDC成分を比較することによって、ブレ補正レンズ12の姿勢を間接的に推測し、フィードフォワード値を調整することができる。
さらに、姿勢検出センサによる調整方法とDC成分の比較による調整方法とを利用することもできる。
【0093】
(4) 本発明の実施形態は、ガイド面14aと鋼球15aとの間に発生する摩擦力が、ブレ補正レンズ12の姿勢変動に応じて変化する場合を例に挙げて説明したが、これに限定するものではない。
例えば、温度や湿度の変化などによって摩擦力が変動する場合についても、本発明を適用することができる。
【0094】
(5) 本発明の実施形態は、比例定数Kp、積分定数Ki及び微分定数Kdを半押し動作時と全押し動作時とで異なる値としているが、同じ値でもよい。
また、比例定数Kp、積分定数Ki及び微分定数Kdを半押し動作時と全押し動作時とで異なる値にするときには、駆動音が大きくならないように、半押し動作時の値を低めに設定することが好ましい。
【0095】
(6) 本発明の実施形態は、一眼レフスチルカメラの交換レンズ1にブレ補正装置を搭載した場合を例に挙げて説明したが、レンズ交換が不可能なレンズ一体型のカメラや中間アダプタについても、本発明を適用することができる。
また、ディジタルスチルカメラ、ビデオカメラなどの撮像装置や、双眼鏡、望遠鏡などの光学装置などにも本発明を適用することができる。
【0096】
【発明の効果】
以上詳しく説明したように、本発明によれば、ブレ補正光学系を保持する保持部材と、この保持部材を移動自在にガイドするガイド部材との間に発生する摩擦力の変動を打ち消すように、ブレ補正光学系を駆動する駆動部の制御を変更するので、ブレ補正制御の誤差が少なくなりブレを正確に補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置を搭載したカメラシステムの斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置を搭載したカメラシステムのブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置の支持機構部の断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置の制御部のブロック図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置のフィードフォワード演算部の出力結果を示す図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係るブレ補正装置の制御部のブロック図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係るブレ補正装置における摩擦力とフィードフォワード量との関係を示す図である。
【図8】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】従来のブレ補正装置の目標駆動波形及びレンズ駆動波形を示す図である。
【符号の説明】
1 交換レンズ
2 カメラボディ
6 レンズ側CPU
7 目標位置変換部
8 制御部
12 ブレ補正レンズ
14 レンズ枠
15 支持機構部
30,31 角速度センサ
40,41 駆動力発生装置
50,51 位置検出装置
80,82 フィードフォワード演算部
81 PID制御部
80a,82a 微分値演算部
80b,82b リミッタ部
82c,82d 絶対値演算部
82e 比較部
82i フィードフォワード調整部
83 EEPROM

Claims (12)

  1. ブレを検出するブレ検出部と、
    ブレを補正するブレ補正光学系と、
    前記ブレ補正光学系を保持する保持部材と、
    前記保持部材を移動自在にガイドするガイド部材と、
    前記ブレ補正光学系を駆動する駆動部と、
    前記ブレ検出部の出力信号に基づいて、前記ブレ補正光学系の目標駆動位置を演算する目標位置演算部と、
    前記目標位置演算部の出力信号に基づいて、前記摩擦力の変動を打ち消すように前記ブレ補正光学系を駆動するためのフィードフォワード値を演算するフィードフォワード演算部と、
    前記駆動部を駆動制御する制御部とを含み、
    前記制御部は、前記目標位置演算部及び前記フィードフォワード演算部の出力信号に基づいて、前記保持部材と前記ガイド部材との間に発生する摩擦力の変動を打ち消すように、前記駆動部の制御を変更すること、を特徴とするブレ補正装置。
  2. 請求項1に記載のブレ補正装置において、
    前記目標位置演算部の出力信号の微分値を演算する微分値演算部と、
    前記微分値演算部の出力レベルを所定範囲内に制限する微分値制限部とを含み、
    前記フィードフォワード演算部は、前記微分値制限部の出力信号に基づいて、前記フィードフォワード値を演算すること、を特徴とするブレ補正装置。
  3. ブレを検出するブレ検出部と、
    ブレを補正するブレ補正光学系と、
    前記ブレ補正光学系を保持する保持部材と、
    前記保持部材を移動自在にガイドするガイド部材と、
    前記ブレ補正光学系を駆動する駆動部と、
    前記ブレ検出部の出力信号に基づいて、前駆ブレ補正光学系の目標駆動位置を演算する目標位置演算部と、
    前記ブレ補正光学系の現在位置を検出する位置検出部と、
    前記目標位置演算部の出力信号に基づいて、前記摩擦力の変動を打ち消すように前記ブレ補正光学系を駆動するためのフィードフォワード値を演算するフィードフォワード演算部と、
    前記ブレ補正光学系の姿勢変動に応じて、前記フィードフォワード値を調整するフィードフォワード調整部と
    前記駆動部を駆動制御する制御部とを含み、
    前記制御部は、前記目標位置演算部、前記位置検出部及び前記フィードフォワード調整部の出力信号に基づいて、前記保持部材と前記ガイド部材との間に発生する摩擦力の変動を打ち消すように、前記駆動部を駆動制御すること、を特徴とするブレ補正装置。
  4. 請求項3に記載のブレ補正装置において、
    前記目標位置演算部の出力信号の微分値を演算する微分値演算部と、
    前記微分値演算部の出力レベルを所定範囲内に制限する微分値制限部とを含み、
    前記フィードフォワード演算部は、前記微分値制限部の出力信号に基づいて、前記フィードフォワード値を演算し、
    前記フィードフォワード調整部は、前記目標位置演算部及び前記位置検出部の出力信号に基づいて、前記フィードフォワード値を調整すること、を特徴とするブレ補正装置。
  5. 請求項3又は請求項4に記載のブレ補正装置において、
    前記目標位置演算部の出力信号の絶対値と前記位置検出部の出力信号の絶対値との差分に基づいて、前記摩擦力と前記フィードフォワード値とを比較する比較部を備え、
    前記フィードフォワード調整部は、前記比較部の比較結果に応じて、前記フィードフォワード値を調整すること、を特徴とするブレ補正装置。
  6. 請求項3から請求項5までのいずれか1項に記載のブレ補正装置において、
    ブレ補正動作終了後に、前記フィードフォワード調整部によって調整されたフィードフォワード値を記憶する記憶部を備えること、を特徴とするブレ補正装置。
  7. 請求項3から請求項6までのいずれか1項に記載のブレ補正装置において、
    前記制御部は、撮影動作を開始するときには、撮影動作を開始する直前の前記フィードフォワード値を保持して、前記駆動部を駆動制御すること、
    を特徴とするブレ補正装置。
  8. ブレ補正光学系を駆動部によって駆動してブレを補正するブレ補正方法において、
    ブレ検出部の出力信号に基づいて、前記ブレ補正光学系を目標位置に駆動するための目標位置情報を演算し、
    前記目標位置情報に基づいて、前記ブレ補正光学系を保持する保持部材とこの保持部材を移動自在にガイドするガイド部材との間に発生する摩擦力の変動を打ち消すように前記ブレ補正光学系を駆動するためのフィードフォワード値を演算し、
    前記目標位置情報及び前記フィードフォワード値に基づいて、前記駆動部を駆動制御すること、を特徴とするブレ補正方法。
  9. 請求項8に記載のブレ補正方法において、
    前記目標位置情報の微分値を演算し、この微分値の出力レベルを所定範囲内に制限して前記フィードフォワード値を演算すること、を特徴とするブレ補正方法。
  10. ブレ補正光学系を駆動部によって駆動してブレを補正するブレ補正方法において、
    ブレ検出部の出力信号に基づいて、前記ブレ補正光学系を目標位置に駆動するための目標位置情報を演算し、
    前記目標位置情報に基づいて、前記ブレ補正光学系を保持する保持部材とこの保持部材を移動自在にガイドするガイド部材との間に発生する摩擦力の変動を打ち消すように前記ブレ補正光学系を駆動するためのフィードフォワード値を演算し、
    前記ブレ補正光学系の姿勢変動に応じて、前記フィードフォワード値を調整し、
    前記目標位置情報、現在位置情報及び調整後のフィードフォワード値に基づいて、前記摩擦力の変動を打ち消すように、前記駆動部を駆動制御すること、を特徴とするブレ補正方法。
  11. 請求項10に記載のブレ補正方法において、
    前記目標位置情報の微分値を演算し、この微分値の出力レベルを所定範囲内に制限して前記フィードフォワード値を演算し、
    前記目標位置情報及び前記現在位置情報に基づいて、前記フィードフォワード値を調整すること、を特徴とするブレ補正方法。
  12. 請求項10又は請求項11に記載のブレ補正方法において、
    前記目標位置情報の絶対値と前記現在位置情報の絶対値との差分に基づいて、前記摩擦力と前記フィードフォワード値とを比較し、その比較結果に応じて前記フィードフォワード値を調整すること、を特徴とするブレ補正方法。
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