JP4288651B2 - 骨材製造用粉砕システム - Google Patents

骨材製造用粉砕システム Download PDF

Info

Publication number
JP4288651B2
JP4288651B2 JP2002306872A JP2002306872A JP4288651B2 JP 4288651 B2 JP4288651 B2 JP 4288651B2 JP 2002306872 A JP2002306872 A JP 2002306872A JP 2002306872 A JP2002306872 A JP 2002306872A JP 4288651 B2 JP4288651 B2 JP 4288651B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aggregate
particle size
product
pulverized
pulverized product
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002306872A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004141713A (ja
Inventor
充 池田
和樹 蔵成
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Machinery Corp Ltd
Original Assignee
Ube Machinery Corp Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ube Machinery Corp Ltd filed Critical Ube Machinery Corp Ltd
Priority to JP2002306872A priority Critical patent/JP4288651B2/ja
Publication of JP2004141713A publication Critical patent/JP2004141713A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4288651B2 publication Critical patent/JP4288651B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Crushing And Grinding (AREA)
  • Disintegrating Or Milling (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に花崗岩、安山岩、蛇紋岩、硬質砂岩等を原料として粉砕して骨材を製造する骨材製造用粉砕システムに係り、特にコンクリート等の骨材となる砕砂を製造するに適した骨材製造用粉砕システムに関する。
【0002】
【従来技術】
従来から、花崗岩、安山岩、蛇紋岩、硬質砂岩等を粉砕して骨材を製造する際には、竪型粉砕機を用いた粉砕システムが多く用いられている。
このような粉砕システムの従来技術として、特許文献1に示すような粉砕システムが知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−224973号公報
【0004】
特許文献1に開示される粉砕システムを図6に示す。図6に示す竪型粉砕機は、その外郭を形成するケーシングと、電動機等により駆動されて回転する回転テーブルと、回転テーブル上面の外周部を円周方向に等分する位置に配設された複数個の粉砕ローラとを備えており、前記粉砕ローラは、該ケーシングに回動自在に軸着されたアームを介して油圧シリンダに連結され、該油圧シリンダの作動により回転テーブル上面の方向に押圧されて回転テーブル上面に原料を介して従働し、回転する構造となっている。
【0005】
前記ケーシングの回転テーブル上方には、該回転テーブル上面に被粉砕物である原料を投入するための原料投入口が設けられており、該原料投入口から回転テーブル上面に原料を投入すると、該投入された原料は、該回転テーブル上面と粉砕ローラとの間に噛み込まれて粉砕され、該粉砕された原料は該回転テーブル上面の外縁部に周設されたダムリングを乗り越えて、該回転テーブルの下方に落下し、回転テーブル下方に設けられた下部取出口から、竪型粉砕機の外部に粉砕品として取出される。
【0006】
下部取出口より取出された前記粉砕品は、篩式等の分級装置に搬送されて分級され、粗粉と細粉等に選別分離される。該細粉は取出された後、空気式分級や水洗等の手段により微粉を除去されて製品となり、該粗粉は再び竪型粉砕機に投入されて、そこで再び粉砕される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、天然砂を骨材として使用したコンクリートのワーカビリティと、従来の粉砕システムで製造した砕砂を骨材として使用したコンクリートのワーカビリティとを比較すると、天然砂を使用した場合の方が良好である。
砕砂の粒度分布を、天然砂の粒度分布に近づければワーカビリティが向上することはわかっているが、前記従来の粉砕システムにより製造した砕砂の粒度分布は、原料である原石の性質等に影響されることも多く、天然砂の粒度分布に近づけることが極めて難しい。
【0008】
勿論、竪型粉砕機の粉砕条件や分級装置の運転条件を変更することによって、粒度分布全体を大きい粒径領域側にシフトさせたり、小さい粒径領域側にシフトさせたりすることは可能であり、JISに規定されるコンクリート骨材の粒度範囲に砕砂を調整することは前記従来の粉砕システムにおいても可能である。
しかし、砕砂の粒度分布を天然砂の粒度分布に近づけるためには、例えば特定の粒径領域の砕砂の量を増減させる等して粒度分布を細かく制御する必要等があって、そのような細やかな粒度分布の制御は前記従来の粉砕システムでは困難であった。
【0009】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、原石を粉砕して砕砂を製造する骨材製造用竪型粉砕機に係り、特にコンクリート骨材等に適した天然砂の粒度分布に良く似た粒度分布の砕砂を収率よく製造する骨材製造用粉砕システムを提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明による骨材製造用粉砕システムは、
(1) 回転テーブルの上面に回転自在な粉砕ローラを配置し、該回転テーブル上面に投入した原料を該回転テーブル上面と粉砕ローラ周面との間で粉砕して、回転テーブル下方に配した取出口より粉砕品として取り出す竪型粉砕機と、該竪型粉砕機から排出された粉砕品を分級することによって骨材製品最大粒径より大きな粒径の粉砕品と骨材製品最大粒径より小さな粉砕品とに分離する振動式篩とを備えて、該骨材製品最大粒径より大きな粒径の粉砕品の少なくとも一部を再度竪型粉砕機に投入するよう構成するとともに、該骨材製品最大粒径より小さな粉砕品を所望の割合で分配して遠心分級装置と混合機に送給する分配機とを備えて、該遠心分級装置は該分配機より送給した粉砕品を粗粉と細粉とに分離し、該粗粉を再度竪型粉砕機に投入するとともに該細粉を該混合機に投入するよう構成して、該混合機で該細粉と該分配機から送給した粉砕品とを混合して骨材を製造する骨材製造用粉砕システムであって、該分配機の分配率と該遠心分級装置の運転条件を変更することにより、所望する粒度分布の骨材を製造する構成とした。
【0011】
(2) (1)に記載の骨材製造用粉砕システムにおいて、前記分配機を二股ダンパー式とした。
【0012】
(3) (1)又は(2)に記載の骨材製造用粉砕システムにおいて、前記振動篩が、複数枚のスクリーンを有した多段スクリーン方式であって、製品最大粒径より大きな粒径の粉砕品の中で、所望の粒径の粉砕品を粗骨材として取り出す構成とした。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明による骨材製造用粉砕システムの実施形態の好ましい1例についてその詳細を説明する。
図1〜図3は本発明に係る実施の形態を示し、図1は骨材製造用粉砕システムのシステム構成図である。図2は他の実施形態による骨材製造用粉砕システムのシステム構成図である。図3は竪型粉砕機の構造を説明するための概略構造説明図である。図4は本実施形態に用いた分配機の断面図であり、図5は本実施形態に用いた遠心分級装置の構成を説明するための概念図である。図6は従来型の骨材製造用粉砕システムのシステム構成図である。
【0014】
図1を用いて本発明による骨材製造用粉砕システムの好ましい1例について説明する。本発明の実施形態に用いた骨材製造用粉砕システム10(粉砕システム10と称することもある)は、原料ホッパ42、竪型粉砕機1、振動篩式分級装置20(振動篩20と称することもある)、分配機70、遠心分級装置50、バグフィルタ46、エキゾーストファン45、バケットエレベータ41、及び混合機80等で構成されている。
【0015】
本実施形態に用いられる竪型粉砕機1は、図3に示すように竪型粉砕機1の外郭を形成するケーシング1Aと、粉砕機の下部に設置された減速機2Bを介して電動機により駆動されて回転する回転テーブル2と、回転テーブルの上面である回転テーブル上面2Aの外周部を円周方向に等分する位置に配設された複数個の粉砕ローラ3とを備えている。粉砕ローラ3はケーシング1Aに軸7により回動自在に軸着された上部アーム6と、上部アーム6と一体に形成された下部アーム6Aとを介して油圧シリンダ8のピストンロッド9に連結され、該油圧シリンダ8の作動によって回転テーブル上面2Aの方向に押圧される構造となっており、回転テーブル上面2Aに従働して回転する。
【0016】
前記ケーシング1Aの回転テーブル上面2Aの中央上部には、回転テーブル上面2Aに原料を投入する原料投入口35と原料投入シュート13が設けられており、原料投入口35から原料投入シュート13を介して回転テーブル上面2Aに投入することができるよう構成されている。
投入された原料は、回転テーブル上面2Aで回転させられことにより、回転テーブル上面2Aを渦巻き状の軌跡を描きながら回転テーブル上面2Aの外周部に移動して、回転テーブル上面2Aと粉砕ローラ3に噛み込まれ粉砕される。
【0017】
回転テーブル上面2Aと粉砕ローラ3に噛み込まれて粉砕された原料は、該回転テーブル上面2Aの外縁部に周設されたダムリング15を乗り越えて、回転テーブル上面2Aの外周部とケーシング1Aとの隙間である環状通路30(環状空間部30と称することもある)へと向かい、環状通路30より下部に落下して下部取出口34より粉砕品として竪型粉砕機1の外部に取出される構造となっている。
【0018】
なお、竪型粉砕機1の運転中には、図示しないガス導入口よりガス(本実施形態においては空気)が導入され、前記ケーシング1A内において該回転テーブル下方から上方に向かうガスの気流が生じている。
そのため、ダムリングを乗り越えた原料の中で径の小さい微粉は吹き上げられてケーシング1A内を上昇し、図示しない上部取出口より微粉として取出される。なお、該取出される微粉の量は、わずかであり、本実施形態においては該導入するガスの量を調整して2〜5%程度になるようにしている。
【0019】
原料ホッパ42に投入された原料は、原料投入口35から竪型粉砕機1に投入できるよう配管で接続されており、また竪型粉砕機1により粉砕された原料は粉砕品として下部取出口34より竪型粉砕機1の外部に取出されて、後述する振動篩20の1次スクリーン20A上に投入される構成となっている。
【0020】
振動篩20は、図示しない駆動装置により振動する1次スクリーン20A(本実施形態においては、スクリーン網目の大きさは縦5mm、横5mm)と、1次スクリーン20Aの下方に配されて1次スクリーン20Aを通過した原料を受けて捕集するホッパ20Cとから構成されている。
ここで、1次スクリーン20Aの網目の大きさは、粉砕システム10で製造する骨材製品の最大粒径により決定される。例えば、5mmアンダーの骨材を最終製品として製造する際には、5mm以上の粉砕品が通過できないよう網目の大きさを縦5mm、横5mmとすれば良い。
なお、本発明で言う骨材製品最大粒径とは、後述する混合機80によって、混合して製品とする骨材の最大粒径を意味するものとする。(後述する他の実施形態により製造される製品Bの最大粒径を意味しない)
1次スクリーン20Aを通過しなかった大きな粒径の粉砕品は、バケットエレベータ41に送給されて、竪型粉砕機1の原料投入口35に再度投入される構成となっている。また、1次スクリーン20Aを通過した粉砕品は、後述する分配機70に配管を介して送給される。
【0021】
以下、分配機について説明する。本実施形態に用いた分配機70は、二股ダンパ式とも呼ばれ、原料投入口側から排出口側に向かって途中で2つに分岐して分かれる構造となっている。
図4にその断面を示すが、内部の分岐部に回動自在なダンパ71を配した構造となっており、ダンパ71は図示しない駆動装置によって所望の角度に傾けた状態に調整することが可能であり、分配機70の外部から容易にその角度を変更することが可能である。
【0022】
ダンパ71を左右所望の角度に傾けることによって、上部にある原料投入口74から投入された粉砕品を、排出口74及び排出口76に所望の分配率で分配するすることができる。
分配機70で2つに分配された粉砕品は、図1にその経路を示したように、その一方を後述する遠心分級装置50に送給するとともに、他方を後述する混合機80に送給する構成となっている。
なお、本実施形態では、分配機の構造が簡易で故障しにくい、また分配率を装置外部から容易に変更することができる等といった理由から、好ましい実施形態として2股方式の分配機70を使用したが、本発明に適用できる分配機70の形式がこれに限定されるものでないことは勿論であって、投入された粉砕品を所望の割合で分配して取り出すことのできる構成の分配機であれば良い。
【0023】
次ぎに遠心分級装置50について説明する。
本実施形態に用いた遠心分級装置50の断面を図5で概念的に図示する。
図5に示したように、遠心分級装置50のケーシング53上部には原料供給口51が配されて、原料供給口51の下方には可変速モータに接続されて自在に回転する回転盤56が配されている。
また、ケーシング53上部には排気口59が形成されており、排気口59にはバグフィルタ46を介してエキゾーストファン45が接続された構成となっている。そして、遠心分級装置50のケーシング53の内側には、粗粉取込口53が形成されており、ケーシング下方には細粉取出口52が配されている。
【0024】
遠心分級装置50では、エキゾーストファン45により排気口59から装置内部を空気を排気することにより、遠心分級装置50内に渦状の気流(渦流と称することもある)を発生させる。回転盤56に投入された粉砕品は、回転盤56の回転力と渦流とによって、渦流に巻かれながら回転盤56上から飛び出す。
回転盤56上から飛び出した粉砕品の中で、径の大きなものは渦流の流れより離脱してケーシング内壁に衝突して落下するので、粗粉取込口53に取り込まれて粗粉取出口54から装置外部に取り出される。
また、粒径が非常に小さい微粉は、排気口59から空気と一緒に装置外部に排気されて、バグフィルタ46で捕集される。粗粉取込口53に入らず排気口59からも排出されない細粉はケーシング下方に配した細粉取出口52から取り出される構成となっている。
【0025】
前述のような遠心分級装置50は、回転盤56の回転速度を変更する、あるいは又、エキゾーストファン45の排気量を変更することなどによって、分級レベルを細かく調整することが可能である。
【0026】
ここで、竪型粉砕機1で粉砕する前の原料は露天で保管されることも多く、雨等に濡れて水分を含んでいることが非常に多い。水分を含んだ粉砕品は、非常に凝集をおこしやすいという性質を有しているやめ、単に風力を利用するだけの慣性分級方式や重力分級方式は、前記凝集を解すことができずないため、粉砕品を精度良く分級できない、また水分量の違いにより分級の程度が異なる等という問題を生じる。本実施の形態に用いた遠心分級装置50は回転盤56を利用した気流渦方式であって、回転盤56上で粉砕品の凝集を解すという効果が期待でき、凝集を解かれた粉砕品を気流渦で効果的に精度よく分級することができるので、好ましい実施形態である。
【0027】
なお、本実施形態では図5に示す構造の遠心分級装置50を好ましい実施形態として使用したが、本発明に適用できる分配機の形式がこれに限定されるものでないことは勿論であって、一般的に遠心分級方式と呼ばれている分級装置であれば良く、また遠心分級方式と他の分級方式を組合せて構成された分級装置であっても良い。
【0028】
そして、遠心分級装置50で分級されて粗粉取出口54から取り出された粗粉は、バケットエレベータ41に送給されて、竪型粉砕機1の原料投入口35に再度投入される構成となっている。また、細粉は後述する分配機80に送給される。混合機80は、前述した分配機70から送給された粉砕品と、前述した細粉とが混合して、製品とする。
なお、本実施形態においては、一次スクリーン20Aを通過できない粉砕品や粗粉取出口54等をバケットエレベータ41を用いて竪型粉砕機1に再度投入する構成としたが、本発明に適用できる搬送機がこれに限らないことは勿論であって、ベルトコンベヤ等のその他搬送機器であっても良い。
【0029】
前記のように構成された本実施形態による粉砕システム10の運転方法を以下に説明する。原料ホッパ42より竪型粉砕機1に投入した原料である原石(本実施形態ではクラッシャで破砕した花崗岩)を、竪型粉砕機1の原料投入口35から原料投入シュート13を介して、回転テーブル上面2Aの中央部に投入する。投入された原料は、回転テーブル上面2Aで回転させられ、また、回転による遠心力が発生することにより、回転テーブル上面2Aを渦巻き状の軌跡を描きながら回転テーブル上面2Aの外周部に移動し、回転テーブル上面2Aと該回転テーブル上面2Aに押圧された粉砕ローラ3との間に噛み込まれ粉砕される。
【0030】
回転テーブル上面2Aと粉砕ローラ3に噛み込まれ粉砕された原料でダムリング15を乗り越えたものは、回転テーブル2Aの外周面とケーシング1A内周面との間の環状通路30に放り出されて環状通路30を落下し、下部取出口34より竪型粉砕機1の外部に粉砕品として取出される。
【0031】
以上のような粉砕工程を経て、下部取出口34より竪型粉砕機1の外部へ取出された粉砕品は、振動篩20に1次スクリーン20Aに投入されて分級される。
振動篩20で1次スクリーン20Aを通過できない粒径の大きな粉砕品は、バケットエレベータ41を介して原料投入口35から竪型粉砕機1に投入されて、再度粉砕される。そして、1次スクリーン20Aを通過した粉砕物は、ホッパCに入った後、分配機70に送給される。
なお、本実施形態において振動篩のスクリーン網目の大きさは、前述したように縦5mm、横5mmである。従って、5mm以上の粉砕品が再度粉砕され、それより小さな粉砕品が遠心分級機50と分配機70とに送給されることになる
【0032】
そして、分配機70に供給された粉砕品は、ダンパにより2つの排出口76、78に振り分けられて、その一方が遠心分級装置50に送給されるともに、他方が混合機80に送給される。
【0033】
遠心分級装置50に送給された粉砕品は、原料供給口51から回転盤56上に投入されて、回転盤56から気流渦に巻かれながら飛び出す。回転盤56から飛び出した粉砕品の中で、径の大きなものは気流渦より離脱してケーシング53に衝突して落下し、粗粉取込口53に取り込まれて粗粉取出口54から装置外部に取り出される。また粗粉取込口53に入らず排気口59からも排出されない細粉はケーシング下方に配した細粉取出口52から取り出される。
【0034】
遠心分級装置50で分級されて粗粉取出口54から取り出された粗粉は、バケットエレベータ41に送給されて、竪型粉砕機1の原料投入口35に再度投入される。また、細粉は混合機80に送給されて、前述した分配機70から送給された粉砕品と一緒に混合される。
【0035】
ここで、遠心分級装置50から混合機80に送給されてきた細粉は、遠心分級装置50で微粉と粗粉を取り除いているため、前記直接混合機80に送給されてきた粉砕品より、粒度分布の粒径領域が狭くなっているという特徴を有している。そして、前記取り除く微粉の大きさと量、及び粗粉の大きさと量は、遠心分級装置50の運転条件を変更することにより、その粒度範囲を調整することが可能である。
【0036】
従って、分配機70から直接混合機80に送給されてきた粉砕品に、粒度範囲を調整した細粉を加えることによって、粉砕品の粒度分布を細かく調整することが可能である。言いかえると、分配機70の排出口76及び排出口78に対する粉砕品の分配率と、遠心分級装置の運転条件を変更することによって、混合機80で混合する粉砕品の粒度分布を調整することが可能である。
【0037】
例えば、混合機80で混合された粉砕品の粒度分布を測定し、5mmアンダの天然砂の粒度分布と比較する。その結果、例えば3mmアンダー粒径の粉砕品が天然砂に比較して少なかったとすれば、遠心分級装置50の運転条件を調整して3mm以上の粉砕品を粗粉として取り出すよう調整すれば良いし、その程度に応じてを分配機70の前記分配率を変更すれば良い。
【0038】
つまり、本発明による粉砕システム10であれば、分配機70の分配率変更と、遠心分級装置の運転条件を様々に変更することにより、混合機80で混合する粉砕品の粒度分布を幅広く調整することが可能であり、天然砂の粒度分布と類似した粒度分布の骨材を製造することが可能である。そして、砕砂の粒度分布を天然砂の粒度分布に近づけることによって、粉砕システムで製造した砕砂を使用したコンクリートのワーカビリティを大きく向上されることができるといった優れた作用効果を有している。
【0039】
次ぎに、図2を用いて本発明による骨材製造用粉砕システムの他の好ましい1例について簡略に説明する。
図2に記載した実施形態の骨材製造用粉砕システム10A(粉砕システム10Aと称することもある)の特徴は、振動篩式分級装置21(振動篩21と称することもある)として、複数枚のスクリーンを有した多段スクリーン方式の分級装置を使用している点にある。
【0040】
振動篩21は、1次スクリーン21A(本実施形態においては、スクリーン網目の大きさは縦20mm、横20mm)と2次スクリーン21B(本実施形態においては、スクリーン網目の大きさは縦5mm、横5mm)により前記投入された粉砕品を2度分級する構成となっており、1次スクリーン21Aを通過して、2次スクリーン21Bを通過しない粉砕品を、粒径の大きな粗骨材(製品B)とすることができる同時に、1次スクリーン20Aを通過できない粒径の大きな粉砕品を、バケットエレベータ41等の搬送装置を介して原料投入口35から竪型粉砕機1に投入して再度粉砕するとともに、1次スクリーン21Aと2次スクリーン21Bを通過した粉砕品を分配機70に送給する構成となっており、分配機70に送給された原料は、先に説明した前述の実施形態と同様に、製品Aとして砕砂に適した骨材することができる。
以上説明したように粉砕システム10Aは一つの粉砕システムで、粒径の大きな粗骨材と、砕砂に適した骨材を合わせて製造することができるといった優れた作用効果を有している。
なお、製品Bを必要に応じて、バケットエレベータ41に戻せる構成としておけば、一つの粉砕システムで製品Aと製品Bの同時生産、また製品Aのみの単独生産ができるシステムになる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように本発明による骨材製造用粉砕システムであれば、分配機の分配率変更と、遠心分級装置の運転条件を様々に変更することにより、砕砂の粒度分布を天然砂の粒度分布に近づけることが可能であって、砕砂を使用したコンクリートのワーカビリティを大きく向上させることができるといった優れた作用効果を有している。
【0042】
また、前記分配機として二股ダンパー式股方式の分配機を使用すれば、分配機の構造が簡易で故障しにくい、また分配率を装置外部から容易に変更することができる。さらに、前記振動式篩装置として、複数枚のスクリーンを有した多段スクリーン方式の振動式篩装置を用いることにより、粒径の大きな粗骨材と、砕砂に適した骨材を合わせて製造することができるといった優れた作用効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わる骨材製造用粉砕システムのシステム構成図である。
【図2】本発明による他の実施形態に係わる骨材製造用粉砕システムのシステム構成図である。
【図3】本発明の実施形態に用いた竪型粉砕機の構造を説明するための概略構造説明図である。
【図4】本発明の実施形態に用いた分配機の断面図である。
【図5】本発明の実施形態に用いた遠心分級装置の構成を説明する概念図である。
【図6】従来型の骨材製造用粉砕システムのシステム構成図である。
【符号の説明】
1 竪型粉砕機
2 回転テーブル
3 粉砕ローラ
10 骨材製造用粉砕システム
10A 骨材製造用粉砕システム
20 振動篩式分級装置
20A 一次スクリーン
21 振動篩式分級装置
21A 一次スクリーン
21B 二次スクリーン
34 下部取出口
35 原料投入口
41 バケットエレベータ
42 原料ホッパ
45 エキゾーストファン
46 バグフィルタ
50 遠心分級装置
52 細粉取出口
54 粗粉取出口
70 分配機
71 ダンパ

Claims (3)

  1. 回転テーブルの上面に回転自在な粉砕ローラを配置し、該回転テーブル上面に投入した原料を該回転テーブル上面と粉砕ローラ周面との間で粉砕して、回転テーブル下方に配した取出口より粉砕品として取り出す竪型粉砕機と、該竪型粉砕機から排出された粉砕品を分級することによって骨材製品最大粒径より大きな粒径の粉砕品と骨材製品最大粒径より小さな粉砕品とに分離する振動式篩とを備えて、該骨材製品最大粒径より大きな粒径の粉砕品の少なくとも一部を再度竪型粉砕機に投入するよう構成するとともに、該骨材製品最大粒径より小さな粉砕品を所望の割合で分配して遠心分級装置と混合機に送給する分配機とを備えて、該遠心分級装置は該分配機より送給した粉砕品を粗粉と細粉とに分離し、該粗粉を再度竪型粉砕機に投入するとともに該細粉を該混合機に投入するよう構成して、該混合機で該細粉と該分配機から送給した粉砕品とを混合して骨材を製造する骨材製造用粉砕システムであって、
    該分配機の分配率と該遠心分級装置の運転条件を変更することにより、所望する粒度分布の骨材を製造する骨材製造用粉砕システム。
  2. 前記分配機を二股ダンパー式とした請求項1記載の骨材製造用粉砕システム。
  3. 前記振動式篩が、複数枚のスクリーンを有した多段スクリーン方式であって、前記骨材製品最大粒径より大きな粒径の粉砕品の中で、所望の粒径の粉砕品を粗骨材として取り出す請求項1又は請求項2記載の骨材製造用粉砕システム。
JP2002306872A 2002-10-22 2002-10-22 骨材製造用粉砕システム Expired - Fee Related JP4288651B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002306872A JP4288651B2 (ja) 2002-10-22 2002-10-22 骨材製造用粉砕システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002306872A JP4288651B2 (ja) 2002-10-22 2002-10-22 骨材製造用粉砕システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004141713A JP2004141713A (ja) 2004-05-20
JP4288651B2 true JP4288651B2 (ja) 2009-07-01

Family

ID=32453496

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002306872A Expired - Fee Related JP4288651B2 (ja) 2002-10-22 2002-10-22 骨材製造用粉砕システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4288651B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104384003A (zh) * 2014-08-10 2015-03-04 三一汽车制造有限公司 机制砂级配调整系统、调整方法及机制砂生产系统

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100841561B1 (ko) 2007-03-20 2008-06-26 박수국 골재의 입도분포 조절방법 및 그 혼합장치
JP5255799B2 (ja) 2007-09-04 2013-08-07 コトブキ技研工業株式会社 製砂装置、製砂方法及び製砂
KR101003683B1 (ko) 2008-08-18 2010-12-23 (주)청봉환경 건설폐기물을 이용한 모래, 골재, 석분, 석분과 골재의혼합골재를 1 유니트를 통해 생산할 수 있는 장치
KR100988119B1 (ko) 2008-08-19 2010-10-18 (주)청봉환경 건설폐기물을 이용한 모래, 골재, 석분, 석분과 골재의혼합골재를 1 유니트를 통해 생산할 수 있는 방법
KR101361790B1 (ko) * 2012-04-26 2014-02-13 (주)대명크라샤 쇄석 매스틱 아스팔트 포장용 골재생산 장치
KR101391351B1 (ko) 2013-10-23 2014-05-14 민원 크러셔의 구동속도 조절에 의한 순환골재 생산방법
CN103537358A (zh) * 2013-11-07 2014-01-29 广西桂柳化工有限责任公司 电解二氧化锰筛分设备
CN105944800B (zh) * 2016-05-17 2018-11-13 中国瑞林工程技术有限公司 一种采用顽石作磨矿介质的磨矿工艺生产方法
CN108855571A (zh) * 2017-05-15 2018-11-23 广东省长大公路工程有限公司 一种集料级配调节装置
CN107469944A (zh) * 2017-09-25 2017-12-15 桂林鸿程矿山设备制造有限责任公司 雷蒙机细粉、粗粉及砂一体加工系统
CN112058450B (zh) * 2020-08-14 2022-03-11 南京钜力智能制造技术研究院有限公司 一种骨料的智能立磨生产工艺及生产装置
CN112156854A (zh) * 2020-10-13 2021-01-01 南京凯盛国际工程有限公司 一种粗细骨料同时制备系统
CN115069388B (zh) * 2022-06-13 2023-11-03 四川兴城港瑞建材有限公司 预拌混凝土砂石骨料生产筛分系统及操作方法
CN115041290B (zh) * 2022-06-14 2024-03-29 佛山市博晖机电有限公司 微粉料生产系统及生产方法、干法制粉系统

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104384003A (zh) * 2014-08-10 2015-03-04 三一汽车制造有限公司 机制砂级配调整系统、调整方法及机制砂生产系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004141713A (ja) 2004-05-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4288651B2 (ja) 骨材製造用粉砕システム
JPH07163895A (ja) 異なる粒度の材料を破砕するための方法および装置
JP2004188368A (ja) 粉砕方法
US5769332A (en) Efficient production of landplaster by collecting and classsifying gypsum fines
JP4269257B2 (ja) 粉砕方法
KR100801412B1 (ko) 파쇄 분급 장치
MXPA97002608A (en) Efficient production of gypsum calcinated by collection and classification of fine and
JPWO2003066220A1 (ja) 粉砕方法
JP3216677B2 (ja) 粉砕設備
JP2823099B2 (ja) 微粉砕設備
JP3089243B1 (ja) セメントクリンカの粉砕装置
JPH11333310A (ja) 骨材生産方法及びその装置
JP2697015B2 (ja) 粉粒体の分級装置
JPH057792A (ja) 粉砕設備
JP3832095B2 (ja) 粉砕装置
JPH07256130A (ja) 竪型粉砕機
JP2001224973A (ja) 砕砂製造用竪型粉砕機
JPH07313897A (ja) 粉砕設備
JPH0788389A (ja) 粉砕設備
JP3805131B2 (ja) 砕砂製造用竪型粉砕機の運転方法
JP3216678B2 (ja) 粉砕設備
JP2709672B2 (ja) 砕砂ダスト除去装置
JPH09117685A (ja) セメントクリンカ等の粉砕方法及び装置
JP2002320869A (ja) 骨材製造用竪型粉砕機
JP2858684B2 (ja) 粉砕設備

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050513

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080819

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081016

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090306

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090319

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120410

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120410

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130410

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees