JP2858684B2 - 粉砕設備 - Google Patents
粉砕設備Info
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- JP2858684B2 JP2858684B2 JP5155594A JP15559493A JP2858684B2 JP 2858684 B2 JP2858684 B2 JP 2858684B2 JP 5155594 A JP5155594 A JP 5155594A JP 15559493 A JP15559493 A JP 15559493A JP 2858684 B2 JP2858684 B2 JP 2858684B2
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- vertical
- crushing
- raw material
- pulverizer
- roller
- Prior art date
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Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B02—CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING; PREPARATORY TREATMENT OF GRAIN FOR MILLING
- B02C—CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING IN GENERAL; MILLING GRAIN
- B02C21/00—Disintegrating plant with or without drying of the material
- B02C21/002—Disintegrating plant with or without drying of the material using a combination of a roller mill and a drum mill
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Food Science & Technology (AREA)
- Crushing And Grinding (AREA)
- Disintegrating Or Milling (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明の粉砕設備は，ボールミル
などの仕上ミルの予備粉砕機として竪型粉砕機を使用す
るものであって，主としてセメントクリンカ，高炉スラ
グなど特に硬くて粉砕し難い原料を，異常振動を抑制し
て連続安定的に，かつ，比較的高い粉砕能力で運転する
ことのできる予備粉砕機を備えた粉砕設備に関する。
などの仕上ミルの予備粉砕機として竪型粉砕機を使用す
るものであって，主としてセメントクリンカ，高炉スラ
グなど特に硬くて粉砕し難い原料を，異常振動を抑制し
て連続安定的に，かつ，比較的高い粉砕能力で運転する
ことのできる予備粉砕機を備えた粉砕設備に関する。
【０００２】
【従来の技術】石灰石や高炉スラグ，セメント原料など
の化学品を細かく粉砕し粉体とする粉砕機の一種とし
て，図４に示すように，回転テーブルと粉砕ローラとを
備えた竪型粉砕機１が広く用いられている。この種の粉
砕機は，円筒状ケーシング１５の下部においてモータ２
Ａにより減速機２で駆動されて低速回転する円盤状の回
転テーブル３Ａと，その上面外周部を円周方向へ等分す
る箇所に油圧などで圧接されて従動回転する複数個の粉
砕ローラ４とを備えている。
の化学品を細かく粉砕し粉体とする粉砕機の一種とし
て，図４に示すように，回転テーブルと粉砕ローラとを
備えた竪型粉砕機１が広く用いられている。この種の粉
砕機は，円筒状ケーシング１５の下部においてモータ２
Ａにより減速機２で駆動されて低速回転する円盤状の回
転テーブル３Ａと，その上面外周部を円周方向へ等分す
る箇所に油圧などで圧接されて従動回転する複数個の粉
砕ローラ４とを備えている。
【０００３】粉砕ローラ４はケーシング１５に軸６によ
って揺動自在に軸支されたアーム５とアーム７を介して
油圧シリンダ９のピストンロッド１０に連結されてお
り，油圧シリンダ９を作動させることにより，粉砕ロー
ラ４を回転テーブル３Ａ上に押圧して原料への粉砕圧力
を与えている。３Ｂは回転テーブル３Ａの外周縁に設け
られ原料層厚を調整するダムリング，１４は回転テーブ
ル３Ａ周囲のガス吹上用環状空間通路，１４Ａはガス供
給路，１３は羽根１３Ａにより粉砕された原料を分級す
る回転セパレータ，１６はガスと共に製品を取出す排出
口，１７は原料投入シュートである。
って揺動自在に軸支されたアーム５とアーム７を介して
油圧シリンダ９のピストンロッド１０に連結されてお
り，油圧シリンダ９を作動させることにより，粉砕ロー
ラ４を回転テーブル３Ａ上に押圧して原料への粉砕圧力
を与えている。３Ｂは回転テーブル３Ａの外周縁に設け
られ原料層厚を調整するダムリング，１４は回転テーブ
ル３Ａ周囲のガス吹上用環状空間通路，１４Ａはガス供
給路，１３は羽根１３Ａにより粉砕された原料を分級す
る回転セパレータ，１６はガスと共に製品を取出す排出
口，１７は原料投入シュートである。
【０００４】このような竪型粉砕機において，回転テー
ブルの中央部へ原料投入シュート１７で供給された原料
は，回転テーブル３Ａの回転によりテーブル半径方向の
遠心力を受けて回転テーブル３Ａ上を滑るときに回転テ
ーブル３Ａにより回転方向の力を受け，回転テーブル３
Ａとの間で滑って回転テーブル３Ａの回転数よりいくら
か遅い回転を行なう。以上２つの力，すなわち，半径方
向と回転方向の力とが合成され，原料は回転テーブル３
Ａ上を渦巻状の軌跡を描いて回転テーブル３Ａの外周部
へ移動する。この外周部には，ローラが圧接されて回転
しているので，渦巻線を描いた原料は粉砕ローラ４と回
転テーブル３Ａとの間へローラ軸方向とある角度をなす
方向から進入して噛込まれて粉砕される。
ブルの中央部へ原料投入シュート１７で供給された原料
は，回転テーブル３Ａの回転によりテーブル半径方向の
遠心力を受けて回転テーブル３Ａ上を滑るときに回転テ
ーブル３Ａにより回転方向の力を受け，回転テーブル３
Ａとの間で滑って回転テーブル３Ａの回転数よりいくら
か遅い回転を行なう。以上２つの力，すなわち，半径方
向と回転方向の力とが合成され，原料は回転テーブル３
Ａ上を渦巻状の軌跡を描いて回転テーブル３Ａの外周部
へ移動する。この外周部には，ローラが圧接されて回転
しているので，渦巻線を描いた原料は粉砕ローラ４と回
転テーブル３Ａとの間へローラ軸方向とある角度をなす
方向から進入して噛込まれて粉砕される。
【０００５】一方，ケーシング１５の基部にはダクトに
よって空気，あるいは熱風などのガスが導かれており，
このガスが回転テーブル３Ａの外周面とケーシングの内
周面との間の環状空間部１４から吹き上がることによ
り，粉砕された微粉体はガスに同伴されてケーシング１
５内を上昇し，上部に位置するセパレータ１３の羽根１
３Ａにより分級作用を受け，所定粒度の製品はガスと共
に排出口１６から排出され次の工程へ送られる。
よって空気，あるいは熱風などのガスが導かれており，
このガスが回転テーブル３Ａの外周面とケーシングの内
周面との間の環状空間部１４から吹き上がることによ
り，粉砕された微粉体はガスに同伴されてケーシング１
５内を上昇し，上部に位置するセパレータ１３の羽根１
３Ａにより分級作用を受け，所定粒度の製品はガスと共
に排出口１６から排出され次の工程へ送られる。
【０００６】近年粉砕原料の製品粒度への要求は年々高
まり，微粉砕あるいは超微粉砕と称されるように，益々
製品粒度の微細化が望まれるようになった。そこで単一
の粉砕機でその要求に応じることは困難になり，このた
め，たとえばボールミル等の仕上ミルに原料を投入する
前に予備粉砕機として分級機を内蔵しない竪型粉砕機を
使用し，竪型粉砕機の粉砕産物を振動篩でふるい分けし
て微粉のみを仕上ミルへ供給する方法が採用されるよう
になった。図５はこの場合のフローシートを示し，原料
ホッパ３０の原料はコンスタントフィード・ウェア４０
を経て，竪型粉砕機１で粉砕され，産物はバケットエレ
ベータ８０を介して振動篩９０に導かれてスクリーニン
グされ，微粉のみ仕上ミル（ボールミル）１００で粉砕
され，オーバサイズの産物は再び竪型粉砕機１で予備粉
砕されるようになっている。
まり，微粉砕あるいは超微粉砕と称されるように，益々
製品粒度の微細化が望まれるようになった。そこで単一
の粉砕機でその要求に応じることは困難になり，このた
め，たとえばボールミル等の仕上ミルに原料を投入する
前に予備粉砕機として分級機を内蔵しない竪型粉砕機を
使用し，竪型粉砕機の粉砕産物を振動篩でふるい分けし
て微粉のみを仕上ミルへ供給する方法が採用されるよう
になった。図５はこの場合のフローシートを示し，原料
ホッパ３０の原料はコンスタントフィード・ウェア４０
を経て，竪型粉砕機１で粉砕され，産物はバケットエレ
ベータ８０を介して振動篩９０に導かれてスクリーニン
グされ，微粉のみ仕上ミル（ボールミル）１００で粉砕
され，オーバサイズの産物は再び竪型粉砕機１で予備粉
砕されるようになっている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】このようなフローシー
トに示す予備粉砕と仕上粉砕の組み合わせによる２段粉
砕で，予備粉砕機として分級機を内蔵しない竪型粉砕機
を使用する粉砕設備では，セメント・クリンカや高炉ス
ラグ等被粉砕性の厳しい原料を単独の仕上ミルのみの粉
砕設備にくらべて高生産性と低い電力原単位で粉砕でき
るという利点があるが，反面予備粉砕機としての竪型粉
砕機は，粉砕ローラへの原料の噛込みが悪くミル異常振
動を頻発して連続安定運転の継続が困難で，異常振動発
生時の緊急避難的な供給量削減や運転停止による生産性
悪化を招くことがあった。
トに示す予備粉砕と仕上粉砕の組み合わせによる２段粉
砕で，予備粉砕機として分級機を内蔵しない竪型粉砕機
を使用する粉砕設備では，セメント・クリンカや高炉ス
ラグ等被粉砕性の厳しい原料を単独の仕上ミルのみの粉
砕設備にくらべて高生産性と低い電力原単位で粉砕でき
るという利点があるが，反面予備粉砕機としての竪型粉
砕機は，粉砕ローラへの原料の噛込みが悪くミル異常振
動を頻発して連続安定運転の継続が困難で，異常振動発
生時の緊急避難的な供給量削減や運転停止による生産性
悪化を招くことがあった。
【０００８】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、（１）請求項１の発明においては、 竪型粉砕機を予備粉
砕機として使用する粉砕設備であって、該竪型粉砕機は
回転テーブルの外周部上面に複数個の回転自在な粉砕ロ
ーラを配設し、粉砕ローラに所定の粉砕力を与えて回転
テーブル上面と粉砕ローラ周面との間で原料を粉砕する
竪型粉砕機において、該粉砕ローラの個数は２ローラで
あって、該粉砕ローラは平均直径が該回転テーブル直径
の０．３〜０．６倍とするとともに、回転テーブル回転
数は、３４．７を回転テーブル直径の平方根で除した値
の１．１〜２．０倍にした竪型粉砕機とし、該竪型粉砕
機へ原料を供給する原料供給設備と、該竪型粉砕機と、
該竪型粉砕機の粉砕産物を受け入れて粉砕する仕上ミル
と、該仕上ミルの粉砕産物を分級する分級装置と、これ
ら各機器を連結する輸送系路と、からなる粉砕設備とし
た。（２）請求項２の発明においては、竪型粉砕機を予備粉
砕機として使用する粉砕設備であって、該竪型粉砕機は
回転テーブルの外周部上面に複数個の回転自在な粉砕ロ
ーラを配設し、粉砕ローラに所定の粉砕力を与えて回転
テーブル上面と粉砕ローラ周面との間で原料を粉砕する
竪型粉砕機において、該粉砕ローラの個数は３ローラで
あって、該粉砕ローラは平均直径が該回転テーブル直径
の０．２５２〜０．５０４倍とするとともに、回転テー
ブル回転数は、３４．７を回転テーブル直径の平方根で
除した値の１．１〜２．０倍にした竪型粉砕機とし、該
竪型粉砕機へ原料を供給する原料供給設備と、該竪型粉
砕機と、該竪型粉砕機の粉砕産物を受け入れて粉砕する
仕上ミルと、該仕上ミルの粉砕産物を分級する分級装置
と、これら各機器を連結する輸送系路と、からなる粉砕
設備とした。
めに、（１）請求項１の発明においては、 竪型粉砕機を予備粉
砕機として使用する粉砕設備であって、該竪型粉砕機は
回転テーブルの外周部上面に複数個の回転自在な粉砕ロ
ーラを配設し、粉砕ローラに所定の粉砕力を与えて回転
テーブル上面と粉砕ローラ周面との間で原料を粉砕する
竪型粉砕機において、該粉砕ローラの個数は２ローラで
あって、該粉砕ローラは平均直径が該回転テーブル直径
の０．３〜０．６倍とするとともに、回転テーブル回転
数は、３４．７を回転テーブル直径の平方根で除した値
の１．１〜２．０倍にした竪型粉砕機とし、該竪型粉砕
機へ原料を供給する原料供給設備と、該竪型粉砕機と、
該竪型粉砕機の粉砕産物を受け入れて粉砕する仕上ミル
と、該仕上ミルの粉砕産物を分級する分級装置と、これ
ら各機器を連結する輸送系路と、からなる粉砕設備とし
た。（２）請求項２の発明においては、竪型粉砕機を予備粉
砕機として使用する粉砕設備であって、該竪型粉砕機は
回転テーブルの外周部上面に複数個の回転自在な粉砕ロ
ーラを配設し、粉砕ローラに所定の粉砕力を与えて回転
テーブル上面と粉砕ローラ周面との間で原料を粉砕する
竪型粉砕機において、該粉砕ローラの個数は３ローラで
あって、該粉砕ローラは平均直径が該回転テーブル直径
の０．２５２〜０．５０４倍とするとともに、回転テー
ブル回転数は、３４．７を回転テーブル直径の平方根で
除した値の１．１〜２．０倍にした竪型粉砕機とし、該
竪型粉砕機へ原料を供給する原料供給設備と、該竪型粉
砕機と、該竪型粉砕機の粉砕産物を受け入れて粉砕する
仕上ミルと、該仕上ミルの粉砕産物を分級する分級装置
と、これら各機器を連結する輸送系路と、からなる粉砕
設備とした。
【０００９】
【作用】本発明の粉砕設備においては、上記のような解
決手段に示した構成とすることにより、予備粉砕を行な
う竪型粉砕機では粉砕ローラを小径ローラとし、かつ、
回転テーブルを増速した構成としたので、粉砕ローラの
上流の原料噛込角が増加した点およびテーブルスピード
増加に起因する原料引込力の増加の相乗効果によって、
粉砕ローラへ噛込み後の原料の離脱（上流側への逃げ）
が減少して原料層厚の均一安定化による異常振動の減少
と粉砕力の増加が得られる。
決手段に示した構成とすることにより、予備粉砕を行な
う竪型粉砕機では粉砕ローラを小径ローラとし、かつ、
回転テーブルを増速した構成としたので、粉砕ローラの
上流の原料噛込角が増加した点およびテーブルスピード
増加に起因する原料引込力の増加の相乗効果によって、
粉砕ローラへ噛込み後の原料の離脱（上流側への逃げ）
が減少して原料層厚の均一安定化による異常振動の減少
と粉砕力の増加が得られる。
【００１０】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例の詳細に
ついて説明する。図１〜図３は本発明の実施例に係り，
図１は粉砕設備のフローシート，図２は竪型粉砕機の全
体縦断面図，図３は従来例と本発明の粉砕ローラへの原
料噛込み状況の比較説明図である。図において，３０は
原料ホッパ（クリンカ），３２は原料ホッパ（石膏），
４０，４０Ａ，４２はコンスタントフィード・ウェア，
１Ａは竪型粉砕機，７０はベルトコンベヤ，８０はバケ
ットエレベータ，９０Ａはエアスライド，１００は仕上
ミル，１００Ａ〜１００Ｅはエアスライド，１１０はサ
イクロンセパレータ，１１０Ａは押込ファン，１２０は
集塵装置，１３０は吸引ファン，１４０はダンパであ
る。仕上ミル１００は通常ボールミルやロッドミルを使
用し，サイクロンセパレータ１１０を閉回路に連結して
分級後の粗粉を仕上ミル１００の入口側へ再度供給す
る。微粉はバッグフィルタや電気集塵機などの集塵装置
１２０で捕集し，製品となる。
ついて説明する。図１〜図３は本発明の実施例に係り，
図１は粉砕設備のフローシート，図２は竪型粉砕機の全
体縦断面図，図３は従来例と本発明の粉砕ローラへの原
料噛込み状況の比較説明図である。図において，３０は
原料ホッパ（クリンカ），３２は原料ホッパ（石膏），
４０，４０Ａ，４２はコンスタントフィード・ウェア，
１Ａは竪型粉砕機，７０はベルトコンベヤ，８０はバケ
ットエレベータ，９０Ａはエアスライド，１００は仕上
ミル，１００Ａ〜１００Ｅはエアスライド，１１０はサ
イクロンセパレータ，１１０Ａは押込ファン，１２０は
集塵装置，１３０は吸引ファン，１４０はダンパであ
る。仕上ミル１００は通常ボールミルやロッドミルを使
用し，サイクロンセパレータ１１０を閉回路に連結して
分級後の粗粉を仕上ミル１００の入口側へ再度供給す
る。微粉はバッグフィルタや電気集塵機などの集塵装置
１２０で捕集し，製品となる。
【００１１】次に，竪型粉砕機１Ａの構造や作動につい
て図２，図３に基づいて説明する。本発明の竪型粉砕機
１Ａは，図４に示す従来構造の竪型粉砕機１の頂部に装
備したセパレータ１３を取り除いたものであり，図示し
ない電動機および減速機２を介して竪軸回りに回転する
回転テーブル３Ａと回転テーブル３Ａにア−ム５ならび
に軸６を介してアーム７を経由して揺動し油圧シリンダ
９によって押圧される粉砕ローラ４とを備え，ケーシン
グ１５の上部中央の原料投入シュート１７より回転テー
ブル３Ａ上へ供給された原料は回転テーブル３Ａと粉砕
ローラ４との間で粉砕されて回転テーブル３Ａをオーバ
ーフローして環状空間通路１４へ落下し，スクレーパ６
０ａによって掻き寄せられて排石シュート６０を経由し
てベルトコンベヤ７０により機外へ搬送される。環状空
間通路１４には，図示しないダクトにより上向きの気流
を流して，原料中の微粉や粉砕された微粉を空気搬送に
より排出口１６より排出してサイクロンセパレータ１１
０へ搬送する。
て図２，図３に基づいて説明する。本発明の竪型粉砕機
１Ａは，図４に示す従来構造の竪型粉砕機１の頂部に装
備したセパレータ１３を取り除いたものであり，図示し
ない電動機および減速機２を介して竪軸回りに回転する
回転テーブル３Ａと回転テーブル３Ａにア−ム５ならび
に軸６を介してアーム７を経由して揺動し油圧シリンダ
９によって押圧される粉砕ローラ４とを備え，ケーシン
グ１５の上部中央の原料投入シュート１７より回転テー
ブル３Ａ上へ供給された原料は回転テーブル３Ａと粉砕
ローラ４との間で粉砕されて回転テーブル３Ａをオーバ
ーフローして環状空間通路１４へ落下し，スクレーパ６
０ａによって掻き寄せられて排石シュート６０を経由し
てベルトコンベヤ７０により機外へ搬送される。環状空
間通路１４には，図示しないダクトにより上向きの気流
を流して，原料中の微粉や粉砕された微粉を空気搬送に
より排出口１６より排出してサイクロンセパレータ１１
０へ搬送する。
【００１２】本発明の竪型粉砕機１Ａは、該粉砕ローラ
４の個数が２ローラの場合においては、該粉砕ローラ４
は平均直径が該回転テーブル直径の０．３〜０．６倍と
するとともに、回転テーブル回転数は、３４．７を回転
テーブル直径の平方根で除した値の１．１〜２．０倍に
した竪型粉砕機１Ａとし、該粉砕ローラ４の個数が３ロ
ーラの場合においては、該粉砕ローラ４は平均直径が該
回転テーブル直径の０．２５２〜０．５０４倍とすると
ともに、回転テーブル回転数は、３４．７を回転テーブ
ル直径の平方根で除した値の１．１〜２．０倍にした竪
型粉砕機１Ａととする。即ち、このような竪型粉砕機に
これまで採用されていた粉砕ローラの寸法よりも小さい
小径ローラを採用し、かつ、回転テーブル回転数も増速
した。従来の粉砕ローラ平均直径ｄは回転テーブル３Ａ
の直径をＤとしたとき２ローラでは０．７５Ｄ、３ロー
ラでは０．６３Ｄとしていたが、本発明の竪型粉砕機１
Ａの粉砕ローラ平均直径ｄはこれら従来値の０．４〜
０．８とした。一方、回転テーブル３Ａの回転数Ｎはこ
のような予備粉砕機として使用する竪型粉砕機にあって
はこれまで回転数ＮはＮ＝Ｋ／Ｄ1/2（Ｋは実験常数で
Ｋ＝３４．７を採用）という式で算定されていたが、こ
れらの従来値の１．１〜２．０倍の回転数Ｎとした。こ
のように、従来に比べて小径ローラで、かつ、テーブル
回転数を増速することにより、図３に示すように、従来
例（ａ）に比べて本発明（ｂ）の場合原料噛込角θが増
加するので、噛込み効率が上昇し一旦粉砕ローラに噛込
まれた原料は粉砕ローラの押付力（圧下力）による粉砕
ローラ上流側への逃げが少なくなり、粉砕ローラの上下
動が減って振動が低下する。また、テーブルスピードを
増速したことによりテーブルスピードによる吸引力Ｑが
増加してローラ押付力Ｐとの合力である粉砕力Ｆが増加
し粉砕能力もアップする。粉砕ローラ平均直径ｄの低減
率０．４〜０．８のうち、下限値はこれ以下の低減では
粉砕能力が大幅に低下する限界を示し、上限値は異常振
動の発生する限界を示す。また、テーブル回転数Ｎの範
囲１．１〜２．０についても、下限値は能力限界を示
し、上限値は振動限界を示す。原料の被粉砕性と客先要
求能力を総合的に考慮してこれら両者の値を適正に選択
することが望ましい。
４の個数が２ローラの場合においては、該粉砕ローラ４
は平均直径が該回転テーブル直径の０．３〜０．６倍と
するとともに、回転テーブル回転数は、３４．７を回転
テーブル直径の平方根で除した値の１．１〜２．０倍に
した竪型粉砕機１Ａとし、該粉砕ローラ４の個数が３ロ
ーラの場合においては、該粉砕ローラ４は平均直径が該
回転テーブル直径の０．２５２〜０．５０４倍とすると
ともに、回転テーブル回転数は、３４．７を回転テーブ
ル直径の平方根で除した値の１．１〜２．０倍にした竪
型粉砕機１Ａととする。即ち、このような竪型粉砕機に
これまで採用されていた粉砕ローラの寸法よりも小さい
小径ローラを採用し、かつ、回転テーブル回転数も増速
した。従来の粉砕ローラ平均直径ｄは回転テーブル３Ａ
の直径をＤとしたとき２ローラでは０．７５Ｄ、３ロー
ラでは０．６３Ｄとしていたが、本発明の竪型粉砕機１
Ａの粉砕ローラ平均直径ｄはこれら従来値の０．４〜
０．８とした。一方、回転テーブル３Ａの回転数Ｎはこ
のような予備粉砕機として使用する竪型粉砕機にあって
はこれまで回転数ＮはＮ＝Ｋ／Ｄ1/2（Ｋは実験常数で
Ｋ＝３４．７を採用）という式で算定されていたが、こ
れらの従来値の１．１〜２．０倍の回転数Ｎとした。こ
のように、従来に比べて小径ローラで、かつ、テーブル
回転数を増速することにより、図３に示すように、従来
例（ａ）に比べて本発明（ｂ）の場合原料噛込角θが増
加するので、噛込み効率が上昇し一旦粉砕ローラに噛込
まれた原料は粉砕ローラの押付力（圧下力）による粉砕
ローラ上流側への逃げが少なくなり、粉砕ローラの上下
動が減って振動が低下する。また、テーブルスピードを
増速したことによりテーブルスピードによる吸引力Ｑが
増加してローラ押付力Ｐとの合力である粉砕力Ｆが増加
し粉砕能力もアップする。粉砕ローラ平均直径ｄの低減
率０．４〜０．８のうち、下限値はこれ以下の低減では
粉砕能力が大幅に低下する限界を示し、上限値は異常振
動の発生する限界を示す。また、テーブル回転数Ｎの範
囲１．１〜２．０についても、下限値は能力限界を示
し、上限値は振動限界を示す。原料の被粉砕性と客先要
求能力を総合的に考慮してこれら両者の値を適正に選択
することが望ましい。
【００１３】本発明の粉砕設備は，このような竪型粉砕
機１Ａを予備粉砕機として原料を予備粉砕しベルトコン
ベヤ７０により排出された原料はバケットエレバータ８
０を経由しエアスライド９０Ａにより仕上ミル１００へ
供給されるが，その輸送系路の途中に設けた分配ダンパ
９０Ｂにより原料を１部竪型粉砕機１Ａへ還元し閉回路
を形成する。
機１Ａを予備粉砕機として原料を予備粉砕しベルトコン
ベヤ７０により排出された原料はバケットエレバータ８
０を経由しエアスライド９０Ａにより仕上ミル１００へ
供給されるが，その輸送系路の途中に設けた分配ダンパ
９０Ｂにより原料を１部竪型粉砕機１Ａへ還元し閉回路
を形成する。
【００１４】以上説明したように，本発明の粉砕設備に
おいては，予備粉砕機としての竪型粉砕機１Ａと仕上ミ
ル１００との間に振動篩などの原料粒度選別装置が不要
で，竪型粉砕機は異常振動が少なく比較的高い粉砕能力
が得られる。
おいては，予備粉砕機としての竪型粉砕機１Ａと仕上ミ
ル１００との間に振動篩などの原料粒度選別装置が不要
で，竪型粉砕機は異常振動が少なく比較的高い粉砕能力
が得られる。
【００１５】
【発明の効果】以上述べたように，本発明の粉砕設備に
おいては下記のような効果を奏する。 竪型粉砕機にはセパレータがなく，その分設備費と
ランニングコストが安いうえに，異常振動が少なく高い
粉砕能力を維持した連続安定運転が継続できる。 仕上ミルには最終製品となり得る微粉を予め除去し
た微粉を主体とした原料が供給されるから，粉砕比 ( r
eduction ratio )が小さく，粉砕効率が向上するととも
により細かい製品をつくることができる。 従来技術のような振動篩を使用しないので，摩耗部
品の取換え間隔が大きく，連続運転期間が長くなり生産
性が向上し，メインテナンス性が改善される。 予備粉砕と仕上粉砕との間に分級設備が不要で設備
費が安価である。
おいては下記のような効果を奏する。 竪型粉砕機にはセパレータがなく，その分設備費と
ランニングコストが安いうえに，異常振動が少なく高い
粉砕能力を維持した連続安定運転が継続できる。 仕上ミルには最終製品となり得る微粉を予め除去し
た微粉を主体とした原料が供給されるから，粉砕比 ( r
eduction ratio )が小さく，粉砕効率が向上するととも
により細かい製品をつくることができる。 従来技術のような振動篩を使用しないので，摩耗部
品の取換え間隔が大きく，連続運転期間が長くなり生産
性が向上し，メインテナンス性が改善される。 予備粉砕と仕上粉砕との間に分級設備が不要で設備
費が安価である。
【図１】本発明の粉砕設備の実施例を示すフローシート
である。
である。
【図２】本発明の実施例に係る竪型粉砕機の全体縦断面
図である。
図である。
【図３】従来例と本発明の粉砕ローラへの原料噛込み状
況を説明する比較説明図である。
況を説明する比較説明図である。
【図４】従来の竪型粉砕機の全体縦断面図である。
【図５】従来の粉砕設備のフローシートである。
１ 竪型粉砕機 １Ａ 竪型粉砕機 ３Ａ 回転テーブル ４ 粉砕ローラ ５ アーム ６ 軸 ７ アーム ９ 油圧シリンダ １４ 環状空間通路 １５ ケーシング １６ 排出口 １７ 原料投入シュート ３０ 原料ホッパ ３２ 原料ホッパ ４０ コンスタントフィード・ウェア ４０Ａ コンスタントフィード・ウェア ４２ コンスタントフィード・ウェア ６０ 排石シュート ７０ ベルトコンベヤ ８０ バケットエレベータ ９０ 振動篩 ９０Ａ エアスライド ９０Ｂ 分配ダンパ １００ 仕上ミル １００Ａ エアスライド １００Ｂ バケットエレベータ １００Ｃ エアスライド １００Ｄ エアスライド １００Ｅ エアスライド １１０ サイクロン・セパレータ １１０Ａ 押込ファン １２０ 集塵装置 １３０ 吸引ファン １４０ ダンパ θ 原料噛込角 θl 原料噛込角（標準ローラ） θs 原料噛込角（小径ローラ） Ｆ 粉砕力 Ｐ ローラ押付力（圧下力） Ｑ テーブルスピードによる引込力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−66740（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−139055（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−104019（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B02C 15/04 B02C 17/00 B02C 21/00
Claims (2)
- 【請求項１】 竪型粉砕機を予備粉砕機として使用する
粉砕設備であって、該竪型粉砕機は回転テーブルの外周
部上面に複数個の回転自在な粉砕ローラを配設し、粉砕
ローラに所定の粉砕力を与えて回転テーブル上面と粉砕
ローラ周面との間で原料を粉砕する竪型粉砕機におい
て、該粉砕ローラの個数は２ローラであって、該粉砕ロ
ーラは平均直径が該回転テーブル直径の０．３〜０．６
倍とするとともに、回転テーブル回転数は、３４．７を
回転テーブル直径の平方根で除した値の１．１〜２．０
倍にした竪型粉砕機とし、該竪型粉砕機へ原料を供給す
る原料供給設備と、該竪型粉砕機と、該竪型粉砕機の粉
砕産物を受け入れて粉砕する仕上ミルと、該仕上ミルの
粉砕産物を分級する分級装置と、これら各機器を連結す
る輸送系路と、からなる粉砕設備。 - 【請求項２】 竪型粉砕機を予備粉砕機として使用する
粉砕設備であって、該竪型粉砕機は回転テーブルの外周
部上面に複数個の回転自在な粉砕ローラを配設し、粉砕
ローラに所定の粉砕力を与えて回転テーブル上面と粉砕
ローラ周面との間で原料を粉砕する竪型粉砕機におい
て、該粉砕ローラの個数は３ローラであって、該粉砕ロ
ーラは平均直径が該回転テーブル直径の０．２５２〜
０．５０４倍とするとともに、回転テーブル回転数は、
３４．７を回転テーブル直径の平方根で除した値の１．
１〜２．０倍にした竪型粉砕機とし、該竪型粉砕機へ原
料を供給する原料供給設備と、該竪型粉砕機と、該竪型
粉砕機の粉砕産物を受け入れて粉砕する仕上ミルと、該
仕上ミルの粉砕産物を分級する分級装置と、これら各機
器を連結する輸送系路と、からなる粉砕設備。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5155594A JP2858684B2 (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 粉砕設備 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5155594A JP2858684B2 (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 粉砕設備 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH078819A JPH078819A (ja) | 1995-01-13 |
| JP2858684B2 true JP2858684B2 (ja) | 1999-02-17 |
Family
ID=15609446
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5155594A Expired - Lifetime JP2858684B2 (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 粉砕設備 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2858684B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105750064A (zh) * | 2016-03-21 | 2016-07-13 | 南通弘亚机械制造有限公司 | 一种干式水泥生产线用粉磨设备 |
-
1993
- 1993-06-25 JP JP5155594A patent/JP2858684B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH078819A (ja) | 1995-01-13 |
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