JP4269257B2 - 粉砕方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、竪型粉砕機(竪型ミルと称されることもある)、振動篩、及びボールミルを備えて、主にセメントクリンカ、セメント原料または無機物等を効率良く粉砕する粉砕方法に関する。
【0002】
【従来技術】
セメントクリンカ等を微粉砕する粉砕装置として、従来から竪型粉砕機とボールミルを備えた2段粉砕装置、あるいは回転式の分級機を内蔵したエアスエプト式竪型粉砕装置が用いられている。
【0003】
前記2段粉砕装置は、竪型粉砕機で粉砕した原料を、竪型粉砕機の下部に配した下部取口より実質的に全量を取り出した後、ボールミルで粉砕することによって原料を微粉砕する粉砕装置である。
【0004】
【特許文献1】
特開平4−338244号公報
【0005】
例えば、特許文献1に開示された技術は、竪型粉砕機で粉砕した原料を分配手段で分配しながら、竪型粉砕機とボールミルで再度粉砕することによって、原料を微粉砕する粉砕装置であり、そのような従来の粉砕装置の1例を図5に示す。
【0006】
また、前記分級機を内蔵したエアスエプト式竪型粉砕機として、例えば特許文献2に開示された粉砕装置がある。
【0007】
【特許文献2】
特開昭57−75156号公報
【0008】
特許文献2に開示された竪型粉砕装置は、粉砕機内の粉砕ローラと回転テーブルの間で粉砕した原料を回転テーブル下方から導入したガスで吹き上げて、該回転テーブルの上方に配した回転式の分級機で分級し、微粉を装置外に取り出すとともに粗粉を回転テーブル上に落下させて再度粉砕して、原料を効率良く微粉砕する粉砕装置であり、そのような従来の粉砕装置の1例を図6に示す。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の2段粉砕装置は、構成として竪型粉砕機とボールミルの両方を備えなけらばならないために装置構成が複雑となって各々の装置を効率良く動かすためには運転制御方法が複雑である。
特に、図5に示したような竪型粉砕機とボールミルを用いた構成の粉砕装置は、ボールミルに導入する前の原料を分級していないため、ボールミルに投入する原料の粒度が一定にならないという問題を生じる。粉砕効率の悪いボールミルを用いて、粒度が一定になっていない原料を粉砕すると、電力消費が多くなり効率が良くないといった問題を有する。
また、粉砕品の大部分を竪型粉砕機の下方から取り出す従来の一次粉砕方法においては、粉砕する必要のない小さな粒径の原料まで粉砕する場合も多く、結果として余分な原料を循環させることになる。粉砕する必要のない小さな粒径の原料を、竪型粉砕機の粉砕ローラと回転テーブルの間に大量に噛みこむと竪型粉砕機が振動を生じて安定運転ができなくなるという問題を生じる。
【0010】
また一方、図6に示した分級機を内蔵した竪型粉砕機(エアスエプト式竪型粉砕機と称することもある)は、粉砕機内の粉砕ローラと回転テーブルの間で粉砕した原料を、回転テーブル下方から導入したガスで上方に吹き上げる必要があるが、該粉砕した原料をガスで上方に吹き上げるためには、多大なガスを必要とし、ガスを送風するために大きな送風機動力(ファン動力)を必要とするといった問題点を有する。
【0011】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、一次粉砕機として使用する竪型粉砕機において、竪型粉砕機で粉砕する必要のない小さな粒径の原料を、従来のエアスエプト式竪型粉砕機程に送風機動力を大きく増加させることなく、上部取出口から適度な量を取り除くことによって、原料を効率良く粉砕する粉砕方法を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明による粉砕方法は、
(1) 回転テーブル上方から投入した原料を回転テーブルと粉砕ローラとの間で粉砕するとともに、回転テーブル下方から導入したガスによって原料の一部を上方に吹き上げて上部取出口から取り出し、上部取出口から取り出すことができない原料を回転テーブル下方に落下させて下部取出口から取り出す竪型粉砕機を用いて、該上部取出口より取り出した原料をボールミルに送給して粉砕するとともに、下部取出口より取り出した原料を分級機にて粗粉と細粉に分離して、該粗粉を該竪型粉砕機に戻して再度粉砕し、該細粉をボールミルに送給して粉砕する原料の粉砕方法であって、該竪型粉砕機に投入する新たな供給原料量に対して該上部取出口から20〜40%の割合を取り出す。
【0013】
(2) (1)記載の粉砕方法において、前記原料をセメントクリンカとした。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図に基づいて本発明による粉砕方法の詳細について説明する。
図1及び図2は本発明に用いる粉砕装置の実施形態に係る好ましい1例を示し、図1は竪型粉砕機を用いた粉砕装置の全体構成図であり,図2は竪型粉砕機の要部縦断面図である。図3及び図4は本発明の粉砕方法における効果を説明するための図である。
【0015】
本発明の実施形態に用いる竪型粉砕機1の好ましい構成について以下に説明する。本実施形態に用いた竪型粉砕機1は、図2に示すように竪型粉砕機1の外郭を形成するケーシングと、粉砕機の下部に設置された減速機2Bを介し図示しない電動機により駆動されて回転する水平円板状の回転テーブル2と、回転テーブル2の上面である回転テーブル上面2Aの外周部を円周方向に等分する位置に配設した複数個のコニカル型の粉砕ローラ3とを備えている。
【0016】
粉砕ローラ3は、軸7により下部ケーシングに回動自在に軸着した上部アーム6と、該上部アーム6と一体に形成した下部アーム6Aとを介して油圧シリンダ8のピストンロッド9に連結されており、該油圧シリンダ8の作動によって回転テーブル上面2Aの方向に押圧されて、回転テーブル上面2Aに原料を介して従動することによって回転する。
【0017】
前記ケーシングの回転テーブル上面2Aの中央上部には、回転テーブル上面2Aに原料を投入する原料投入口35と原料投入シュート13が設けられており、原料投入口35から原料投入シュート13を介して回転テーブル上面2Aに原料を投入する(供給と称することもある)ことができるよう構成されている。原料投入シュート13から投入した原料は、回転テーブル上面2Aを渦巻き状の軌跡を描きながら回転テーブル上面2Aの外周部に移動して、回転テーブル上面2Aと粉砕ローラ3に噛み込まれ粉砕される。
【0018】
また、回転テーブル上面2Aと粉砕ローラ3に噛み込まれて粉砕された原料の一部は、該回転テーブル上面2Aの外縁部に周設されたダムリング15を乗り越え、回転テーブル上面2Aの外周部とケーシングとの隙間である環状通路30(環状空間部30と称することもある)へと向かい、環状通路30より回転テーブル下方に落下して下部取出口34より粉砕品として竪型粉砕機1の機外に取出される構造となっている。
【0019】
また前記ケーシングには、回転テーブル2下方にガスを導入するためのガス導入口33を設けており、さらに回転テーブル2上方に該ガスを排出するため上部取出口39を設けている。竪型粉砕機1の運転中に、該ガス導入口33よりガス(本実施形態においては空気)を導入することによって、前記ケーシング内において該回転テーブル2下方から上方に向かうガスの気流が生じている。
【0020】
竪型粉砕機1内に投入した原料と、回転テーブル2と粉砕ローラ3に粉砕されてダムリング15を乗り越えた原料との中で、径が比較的小さなものは、前記ガスにより吹き上げられてケーシング内を上昇し、上部取出口39より取出される。理由は後述するが、上部取出口39より取出される原料の量が、竪型粉砕機1内に投入した原料の中の20〜40%(重量%)となるように、該導入するガスの量を調整することが好ましい。本実施形態では、送風機70の送風能力を制御し、上部取出口39より取出される原料の量が、竪型粉砕機1内に新たに投入した原料の中の30重量%となるように該導入するガスの量を調整した。
【0021】
また、本実施形態に用いた竪型粉砕機1は粉砕ローラの個数が3個であって、テーブル回転数は73RPMであり、粉砕ローラ中心直径Dは0.4mであり、テーブル直径Tは0.64mであり、ダムリング15の高さはテーブル上面2Aより約20mmである。
また、本実施形態に用いることのできる竪型粉砕機1の型式は、前述したものに限らないことは勿論であって、例えば、粉砕ローラ3の形状がスフェリカル形状のタイヤ型の竪型粉砕機1であっても良い。
【0022】
次に、図1を用いて本発明の実施形態に用いることのできる粉砕装置100の好ましい1例ついて説明する。粉砕装置100の基本構成は、一次粉砕機である竪型粉砕機1によって予粉砕した原料を二次粉砕機であるボールミル150によって再度粉砕する2段式の粉砕装置である
粉砕装置100は、一次粉砕機構としての竪型粉砕機1、分級機80、捕集機60、及びボールミルを備えており、さらにそれらの機器を後述する構成で接続するために、送風機70(エキゾーストファン70と称することもある)、バケットエレベータ41、及びベルトコンベヤ75等を備えている。
【0023】
ここで、図1に示した実施形態の好ましい1例においては、粉砕装置100の外部からベルトコンベヤ75を介して供給された原料(新供給原料と称することもある)が図示しないエヤーロックフィーダを介して、原料投入口35から竪型粉砕機1に投入できるように配管が接続されている。
竪型粉砕機1は、前述したように回転テーブル2上方に配した上部取出口39と回転テーブル2下方に配した下部取出口34とを備えて、回転テーブル2下方から機内に導入したガスによって原料の一部を上方に吹き上げて上部取出口39から機外に取り出すとともに、上部取出口39から機外に取り出すことができない原料を回転テーブル2下方に落下させて下部取出口34から機外に取出す構成であって、送風機70の流量を調整することにより、竪型粉砕機1に投入した原料の一部を上部取出口から機外に取り出すことができるよう構成されている。
そして、竪型粉砕機1の下部取出口34より取り出された原料は、バケットエレベータ41で搬送されて分級機80に投入されるとともに、上部取出口39より取り出された原料は、捕集機60で捕集されてボールミル150に投入される構成となっている。
【0024】
ここで、本実施形態におけ分級機80は、ボールミル150で効率的に粉砕できる小さな粒径の原料を細粉としてボールミル150に送給し、粗粉として取り出した原料を、原料投入口35から竪型粉砕機1内に再度投入するように配管が接続されている。
なお、本実施形態における分級機80は、概略の粒径で5mm以上の大きさの粉砕品を粗粉として取出すように構成されている。
【0025】
そして、ボールミル150で粉砕された原料は、バケットエレベータ142で搬送されて分級機160に投入され、そこで分級されて、製品粒度となった原料は製品として取り出されるとともに、製品粒度以上の大きさの原料は、ボールミル150に再度投入されて、繰り返し粉砕されるよう配管等で接続されて構成される。
【0026】
前記のように構成された粉砕装置100を用いて実施された本実施形態による粉砕方法の好ましい1例を以下に説明する。
粉砕装置100の外部(本実施形態においては原料ホッパ65)からベルトコンベヤ75によって竪型粉砕機1に供給された原料(新供給原料と称することもある)である鉱物等(本実施形態ではセメントクリンカ)を、竪型粉砕機1の回転テーブル上面2Aの中央上部に設けられた原料投入口35から、原料投入シュート13を介して、回転テーブル上面2Aの上方より回転テーブル上面2Aの中央部に投入する。
投入された原料は、回転テーブル上面2Aで回転させられ、また、回転による遠心力が発生することにより、回転テーブル上面2Aを渦巻き状の軌跡を描きながら回転テーブル上面2Aの外周部に移動し、回転テーブル上面2Aと該回転テーブル上面2Aに押圧された粉砕ローラ3との間に噛み込まれ粉砕される。
【0027】
回転テーブル上面2Aと粉砕ローラ3に噛み込まれ粉砕された原料の中で、ダムリング15を乗り越えた原料は、回転テーブル上面2Aの外周面とケーシング内周面との間の環状通路30に放り出されて環状通路30を落下し、回転テーブル2の下方に配した下部取出口34より粉砕品として竪型粉砕機1の外部へ取出される。また、この際に送風機70の送風能力を調整し、竪型粉砕機1に投入した原料の一部を上部取出口39から機外に取り出す。
【0028】
なお、下部取出口34より竪型粉砕機1の外部へ取出した粉砕品は、バケットエレベータ41により分級機80に搬送されるとともに、上部取出口39より取り出された原料は捕集機60に送給されて捕集された後、ボールミル150に送られて粉砕される。また、分級機80に搬送された原料の中で、径の小さな原料は細粉として取り出されてボールミル150に投入され粉砕され、径の大きな粗粉は再度竪型粉砕機1に戻されて粉砕される。
【0029】
そして、ボールミル150で粉砕された原料は、バケットエレベータ142で搬送されて分級機160に投入され、そこで分級されて、製品粒度となった原料は製品として取り出されるとともに、製品粒度以上の大きさの原料は、ボールミル160に再度投入されて、粉砕される。
【0030】
以下、図3及び図4の説明をするとともに、竪型粉砕機1の上部取口39から取出す原料の量の好ましい範囲を説明する。
本発明で述べるガス搬送原料量比等の数値は、以下の定義とした。
【0031】
一次粉砕品平均粒度比は、粉砕品平均粒度を原料の平均粒度で割ったものであり下記の数式1で表される。
なお、本発明の定義する一次粉砕機は、竪型粉砕機1である。
【数1】
Figure 0004269257
なお、平均粒度は、粉砕品を篩にかけた際において、その残さ率(篩に投入した原料で篩を通過できず篩上に残った原料の割合)が36.8%となる篩目の大きさとして定義した。
【0032】
また、ファン電力比は、後述するガス搬送原料費比が1の場合における竪型粉砕機1の送風機70の電力量(kWh)を基準値1として、ガス搬送原料費比を変化させた場合における送風機70の電力量を表したものである。
【0033】
ガス搬送原料量比は、一次粉砕機のガス搬送原料量(ton/min)をベルトコンベヤ75から供給される新供給原料量(ton/min)で割ったものであり、下記の数式2で表される。
なお、本実施形態における一次粉砕機のガス搬送原料量は竪型粉砕機1の上部取出口39からガスとともに機外に取り出される原料の量であって、本実施形態における新供給原料はベルトコンベヤ75により竪型粉砕機1に供給される原料の量である。
【数2】
Figure 0004269257
【0034】
ここで、図3にガス搬送原料量比とミル振動の関係を示す。
ガス搬送原料比が小さく竪型粉砕機の上部取口から取出す原料の量が少ないほど、竪型粉砕機に生じる振動(ミル振動)が大きくなっている。
例えば、図3からガス搬送原料比を0.2(上部取口から原料を20%取出)とした場合のミル振動は、ガス搬送原料量比が0(上部取口から原料を取出さない)の場合のミル振動の4分の1以下である。
そして、図3からミル振動は、ガス搬送原料量比を0(上部取口から原料を取出さない)からガス搬送原料比で0.2(上部取口から原料を20%取出)までの間に急激に減少し、その減少率はガス搬送原料比を0.4(上部取口から原料を40%取出)を過ぎたあたりで収束して、減らなくなる。
従って、ミル振動の観点から竪型粉砕機1に投入する新たな供給原料量に対して上部取出口39から0.2以上の割合で原料を取り出すことが好ましいことがわかり、さらに好ましくは0.3以上の範囲である。
【0035】
また、図4にファン電力比とガス搬送原料量比との関係を示す。
ガス搬送原料量比が増えるほど竪型粉砕機1のファン電力も増える傾向にあることがわかる。前述したようにガス搬送原料比が0.4(上部取口から原料を40%取出)を過ぎたあたりでミル振動は収束するので、上部取出口39から抜き出す原料量を、新供給原料の40重量%を超えないよう調整することが好ましい。
【0036】
また、参考として説明すれば、原料の性状及び原料粒度を一定とすれば、一次粉砕機の粉砕品平均粒度比が小さくなれば小さくなるほど、所定粒度以下である原料の量は増加し、ボールミル150での無効仕事量が低下する。
そして、従来技術では、一次粉砕機粉砕品平均粒度は、粉砕力を高めたり、一次粉砕機の排出原料の一部を循環させたりすることで低減させることが記載されている。
【0037】
しかし、粉砕力を高めるため粉砕ローラ3の押しつけ力を過大に増加させれば、その分消費動力が増加する。粉砕品の大部分を竪型粉砕機の下方から取り出す従来の一次粉砕方法においては、一次粉砕機の排出原料の一部を循環させること等により、粉砕する必要のない小さな粒径の原料まで粉砕する場合も多く、結果として余分な原料を循環させることになる。
余分な原料を循環させれば、消費動力が増加することは勿論のこと、粉砕する必要のない小さな粒径の原料を、竪型粉砕機の粉砕ローラ3と回転テーブル2の間に大量に噛みこむと竪型粉砕機が振動を生じて安定運転ができなくなる。
特に、原料投入口35から供給する原料の中に、小さな粒径の原料が含まれているセメントクリンカ場合にこの傾向は著しい。
【0038】
多くの量のガスを一次粉砕機に導入する本発明の粉砕方法は、図4に示したガス搬送原料量比とファン電力比(送風動力)の関係により、システム能力比を悪くするように考えられていた。
しかし、鋭意研究の結果、本願発明者らは上記理由を基づき、ミル振動を無駄なく抑えることのできる領域(ガス搬送原料比が0.2〜0.4)領域があることを見出したのである。
これらのことから、ガス搬送原料比を0.2〜0.4になるよう調整することで効率の良い粉砕システムの運転を行なう方法を発明するに至った。
【0039】
前記範囲を言い変えると、ガスにより上部取出口39から取り出す原料の量(1分間に抜き出す原料の重量)が、新供給原料量(1分間に供給する原料の重量)の20〜40%になるよう調整することになる。
【0040】
特に、本実施形態の中で説明したセメントクリンカの場合は、ベルトコンベヤ75から供給する新供給原料の中に小さな粒径の原料が含まれていることも多い。新供給原料に含まれている径の小さな原料は、竪型粉砕機1の中に投入された直後に粉砕されることなく、ガスに吹き上げられて上部取出口39から取り出されるので、竪型粉砕機1は余分な仕事をせずにすみ効率的であり、且つミル振動は発生しにくい。
【0041】
なお、ガス搬送原料比で0.3〜0.4の範囲においてさらにミル振動を抑える効果が高いので、ガスにより上部取出口39から抜き出す原料量を、新供給原料の30〜40重量%になるよう調整することはさらに好ましい。
【0042】
また、竪型粉砕機1に供給する新原料の性状や粒径が変化すると、ガス搬送原料量比等が多少変化することがある。
このような場合、竪型粉砕機1より取り出される原料の量を測定し、該取り出される原料の量が一定となるように、前記粉砕装置の外部から該竪型粉砕機に投入する原料の量を調整することにより、安定した連続運転を行なうことが可能である。
【0043】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明による粉砕方法によれば、竪型粉砕機で、上部取出口から取り出す原料の量を、新供給原料量の20〜40%(ガス搬送原料比で0.2〜0.4の範囲)になるよう調整することで効率の良い粉砕システムの運転を行なうことができ、かつ粉砕ローラと回転テーブルの間に微粉を噛みこむことによって発生する竪型粉砕機の振動を防止することができる。
【0044】
また、原料がセメントクリンカの場合にはベルトコンベヤから供給する新供給原料の中に小さな粒径の原料が含まれていることも多いが、本発明による粉砕方法を用いれば、新供給原料に含まれている径の小さな原料は、ガスに吹き上げられて上部取出口から取り出されるので、竪型粉砕機は余分な仕事をせずにすみ粉砕が効率的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に用いた竪型粉砕機を用いた粉砕装置の全体構成図である。
【図2】本発明の実施形態に用いた竪型粉砕機の縦断面図である。
【図3】本発明の実施形態に用いた粉砕装置によってガス搬送原料量比とミル振動の関係を示した図である。
【図4】本発明の実施形態に用いた竪型粉砕機に使用するファン電力比とガス搬送原料量比の関係を示した図である。
【図5】ボールミルを使用した従来型の粉砕装置の全体構成図である。
【図6】エアスエプト型の竪型粉砕機を使用した従来型の粉砕装置の全体構成図である。
【符号の説明】
1 竪型粉砕機
2 回転テーブル
2A 回転テーブル上面
3 粉砕ローラ
15 ダムリング
33 ガス導入口
34 下部取出口
35 原料投入口
39 上部取出口
41 バケットエレベータ
60 捕集機
70 送風機
75 ベルトコンベヤ
80 分級機
100 粉砕装置
142 バケットエレベータ
150 ボールミル
160 分級機
161 捕集機
171 送風機
175 送風機
P 製品

Claims (2)

  1. 回転テーブル上方から投入した原料を回転テーブルと粉砕ローラとの間で粉砕するとともに、回転テーブル下方から導入したガスによって原料の一部を上方に吹き上げて上部取出口から取り出し、上部取出口から取り出すことができない原料を回転テーブル下方に落下させて下部取出口から取り出す竪型粉砕機を用いて、該上部取出口より取り出した原料をボールミルに送給して粉砕するとともに、下部取出口より取り出した原料を分級機にて粗粉と細粉に分離して、該粗粉を該竪型粉砕機に戻して再度粉砕し、該細粉をボールミルに送給して粉砕する原料の粉砕方法であって、該竪型粉砕機に投入する新たな供給原料量に対して該上部取出口から20〜40%の割合で原料を取り出すことを特徴とする原料の粉砕方法。
  2. 前記原料をセメントクリンカとした請求項1記載の粉砕方法。
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