JP4288476B2 - フロアコンソール - Google Patents

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Description

本発明は、フロアコンソールに関し、更に詳細には、下部基材の上方に上部基材を組み付けて構成される本体と、この本体の上面に開口する物品収容部と、前記本体の後面側に設けられて後方に開口する空気吹出口とからなり、車両搭載のエアコンユニットから導出した空調ダクトを空気吹出口に連通することで、調温空気を空気吹出口から吹出し得るよう構成したフロアコンソールに関するものである。
近年生産される殆どの乗用車では、乗員室内の空気調温を図るためのエアコンユニット(空調機器)が搭載されており、このエアコンユニットで温度や湿度が調整された調温空気(冷気および暖気)は、インストルメントパネル等に設けた空気吹出口へ案内されて乗員室内へ吹出すようになっている。しかしながら、インストルメントパネルに設けた空気吹出口からの調温空気は、主に乗員室の前部空間(前方座席の設置部分)へ集中的に吹出すようになっており、乗員室の後部空間(後方座席の設置部分)の効果的かつ効率的な空調が実施され難い課題を内在していた。そこで、乗員室の後部空間での空調を効果的なものとするために、エアコンユニットから導出されてインストルメントパネルの空気吹出口に向かう空調ダクトを途中から後方へ分岐させ、この分岐した空調ダクトを左右の前方座席(運転席と助手席)間の床面に敷設して乗員室の後方側へ延在させて、この床面上に設置したフロアコンソールの後面側に設けた空気吹出口に連通させる提案が実用化されている。
図6は、車両乗員室の運転席および助手席の間に位置する床面に配設され、後方座席側へ開口する空気吹出口を備えたフロアコンソールの概略斜視図である。このフロアコンソールFCは、ポリプロピレン(PP)等の合成樹脂素材からインジェクション成形され、床面FLに設置固定される本体10を主体とし、この本体10の上面には、上方へ開口する2つの物品収容部20,30およびシフトレバー等の機器を設置する機器設置部40が設けられている(但し、機器設置部40が設けられていないフロアコンソールも実施されている)。なお、本体10の前後方向における後方側に位置する第1物品収容部20は、アームレスト機能を備えた第1蓋部材22が装備されて身辺の小間物等を収容するために供され、また本体10の略中央に位置する第2物品収容部30は、板状の第2蓋部材32が装備されてドリンクホルダ等に供される。ここで図6では、本体10が単層構造タイプのフロアコンソールを例示したが、本体10の外面に発泡材および表皮を被着した複層構造タイプのフロアコンソールも実施されている。
そして、図示しない後方座席側へ指向する本体10の後面側には、2つの空気吹出口50,50が横方向へ並列に開設され、図7および図8に例示するように、床面FLに敷設した2本の空調ダクトD,Dの端部が、各々の空気空気吹出口50,50へ連通接続されている。従って、エアコンユニットから送出された調温空気は、各々の空調ダクトD,Dを介して空気吹出口50,50へ案内され、空気吹出口50,50から後方座席の前側へ吹出すようになり、乗員室における後部空間の効率的な空調が図られる。なお、このような空気吹出口を開設したフロアコンソールに関しては、例えば特許文献1に開示されている。
しかしながら前述したフロアコンソールFCでは、このフロアコンソールFC自体に空気案内通路が画成されていないため、前方座席間から後方座席の前側部分に至る比較的長尺の空調ダクトD,Dを成形して準備すると共に、これら空調ダクトDを床面FLに敷設する作業工程を要するようになり、成形コストおよび作業コストが嵩んでしまう課題を内在していた。そこで、例えばブロー成形技術により本体を中空体に形成して、この本体内に空気案内通路を内部画成するようにしたフロアコンソールも提案されている。このような空気案内通路を内部画成したフロアコンソールに関しては、本願出願人の特許出願に係る特許文献2に開示されている。
特開平08−244444号公報 特開2000−272330号公報
ところで、図6〜図8に例示した従来のフロアコンソールFCでは、第1物品収容部20および第2物品収容部30の下方を空調ダクトD,Dが水平に延在しているので、各々の物品収容部20,30の底部は必然的に深さ規制を受けることとなる。従って、第1物品収容部20および第2物品収容部30は充分な深さを得られないため、物品の収容容積に不足を来たす難点が指摘される。また各々の空調ダクトD,Dは、ポリプロピレン(PP)等の合成樹脂素材からブロー成形された薄肉中空体であるため、ダクト内部と外部との温度差に起因してダクト表面が結露し易くなっている。しかしながら従来のフロアコンソールFCは、空調ダクトD,Dを敷設した床面FLに対してこの空調ダクトD,Dを単に被覆した状態で設置してあるだけであって、空調ダクトD,Dの結露防止を図ることができなかった。
一方、特許文献2に開示されたフロアコンソールでは、本体の内部側面に空気案内通路が形成されるため、物品収容部の深さ規制がなくなって物品の収容容積に不足を来たすことが好適に解消される利点がある。しかしながら、本体が断熱構造となっていないため、空気案内通路の内部と外部との温度差により本体の外面または内面が結露し易くなっていた。また、ブロー成形された本体側板と物品収容部とが別体部材として別々に成形されるため、構成部材点数が増えて製造コストが嵩む不都合を招来する可能性もあった。
従って本発明では、本体に空気案内通路を画成してコスト低減を図ると共に、空気案内通路を画成する各側面を断熱構造とすることで結露防止を図るようにしたフロアコンソールを提供することを目的とする。
前述した課題を解決し、所期の目的を達成するため本発明は、下部基材の上方に上部基材を組み付けて構成される本体と、この本体の上面に開口して上方から蓋部材で覆蓋される物品収容部と、前記本体の後面側に設けられて後方に開口する空気吹出口とからなり、車両搭載のエアコンユニットから導出した空調ダクトを空気吹出口に連通することで、調温空気を空気吹出口から吹出し得るよう構成したフロアコンソールにおいて、
前記上部基材は、本体の左右側面に位置する側壁部と、これら側壁部の上端縁間に形成された上壁部と、前記上壁部に陥設される前記物品収容部を画成する内壁部および底壁部とが一体成形され、
前記下部基材の上壁部に設けた係止孔部に、前記上部基材の底壁部に形成した係止突部を係止して、下部基材と上部基材とが組付けられ、
前記上部基材の側壁部から形成された第1壁面と、一部が前記内壁部から形成された第2壁面と、上部基材の前記上壁部と、前記下部基材の前記上壁部とで、空調ダクトおよび空気吹出口に連通する空気案内通路を画成し、
前記上部基材における前記側壁部、上壁部および内壁部の各外面を発泡材で被覆すると共に、該発泡材表皮で被覆して、前記蓋部材が、前記表皮および発泡材を介して前記上壁部で支持され得るようにしたことを特徴とする。
同じく前述した課題を解決し、所期の目的を達成するため別の発明は、下部基材の上方に上部基材を組み付けて構成される本体と、この本体の上面に開口して上方から蓋部材で覆蓋される物品収容部および機器設置部と、前記本体の後面側に設けられて後方に開口する空気吹出口とからなり、車両搭載のエアコンユニットから導出した空調ダクトを空気吹出口に連通することで、調温空気を空気吹出口から吹出し得るよう構成したフロアコンソールにおいて、
前記上部基材は、本体の左右側面に位置する側壁部と、これら側壁部の上端縁間に形成された上壁部と、前記上壁部に陥設される前記物品収容部を画成する内壁部および底壁部と、前記機器設置部を画成する内壁部とが一体成形され、
前記下部基材の上壁部に設けた係止孔部に、前記上部基材の底壁部に形成した係止突部を係止して、下部基材と上部基材とが組付けられ、
前記上部基材の側壁部から形成された第1壁面と、一部が物品収容部および機器設置部の内壁部から形成された第2壁面と、上部基材の前記上壁部と、前記下部基材の前記上壁部とで、空調ダクトおよび空気吹出口に連通する空気案内通路を画成し、
記上部基材における前記側壁部、上壁部、前記物品収納部の内壁部の各外面を発泡材で被覆すると共に、該発泡材を表で被覆して、前記蓋部材が、前記表皮および発泡体を介して前記上壁部で支持され得るようにしたことを特徴とする。
本発明に係るフロアコンソールによれば、本体を構成する上部基材の側壁部から形成された第1壁面と、この本体に形成された物品収容部の内壁面から一部が形成された第2壁面と、上部基材の上壁部と、下部基材の上壁部とにより、空調ダクトおよび空気吹出口に連通する空気案内通路を内部に画成するようにしたため、空調ダクトの延在長が短くなってコスト低減を図り得る利点がある。また、第1壁面の全面および第2壁面の一部分が、発泡材および表皮で被着されて断熱構造となっているため、空気案内通路の内部と外部(乗員室)との温度差が大きい場合でも、本体の外面や物品収容部の内面が結露するのを好適に防止し得る等の有益な効果を奏する。
また、別の発明に係るフロアコンソールによれば、本体を構成する上部基材の側壁部から形成された第1壁面と、この本体に形成された物品収容部および機器設置部の内壁面から略全体が形成された第2壁面と、上部基材の上壁部と、下部基材の上壁部とにより、空調ダクトおよび空気吹出口に連通する空気案内通路を内部に画成するようにしたため、空調ダクトの延在長が短くなってコスト低減を図り得る利点がある。また、第1壁面の全面および第2壁面の略全面が、発泡材および表皮で被着されて断熱構造となっているため、空気案内通路の内部と外部(乗員室)との温度差が大きい場合でも、本体の外面や、物品収容部および機器設置部の内面が結露するのを好適に防止し得る等の有益な効果を奏する。
次に、本発明に係るフロアコンソールにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。なお、従来技術の説明に関して引用した図6〜図8に既出の部材・部位と同一の部材・部位については、同一の符号を付して説明する。
図2は、好適実施例に係るフロアコンソールFCの概略斜視図、図1は図2のI−I線断面図、図3は図2のIII−III線断面図、図4は図2のIV−IV線断面図、図5は図2のV−V線断面図である。なお、説明の便宜上、図2における左側を図示しないインストルメントパネルに整合する「前側」、右側を後方座席側に指向する「後側」とする。本実施例のフロアコンソールFCは、乗員室における左右の前方座席(運転席および助手席)間の床面FLに配設される本体10を主体とし、この本体10の上面側に、上方に開口する第1物品収容部20および第2物品収容部30と、上方に開口する機器設置部40とが設けられていると共に、本体10の後面側に、後方に開口する空気吹出口50,50が形成されている。
本体10は、例えばポリプロピレン(PP)等の合成樹脂素材からインジェクション成形された下部基材12と、同じくポリプロピレン(PP)等の合成樹脂素材からインジェクション成形された上部基材14とからなり、下部基材12の上方へ上部基材14を組付けることで単一構造部材として構成される。下部基材12は、フロアコンソールFCの左右側面に露出してフロアコンソールFCの意匠面を構成する側壁部12A,12Aと、これら側壁部12A,12Aの上端縁間に略水平に形成された上壁部12Bとからなり、全体が単層構造となっている。また上部基材14は、フロアコンソールFCの左右側面に位置する側壁部14A,14Aと、これら側壁部14A,14Aの上端縁間に形成された上壁部14Bとが一体成形されると共に、この上壁部14Bの所要位置に陥設されて第1物品収容部20を画成する内壁部24および底壁部26、第2物品収容部30を画成する内壁部34および底壁部36、機器設置部40を画成する内壁部42等も一体成形されている。このような上部基材14と下部基材12とは、上部基材14の側壁部14Aおよび各物品収容部20,30の底壁部26,36等に形成した鉤状の係止突部16を、下部基材12の上壁部12Bに形成した孔状の係止孔部18へ嵌挿係止させることで、相互に分離不可能に組付けられる。
そして、上部基材14の外面全面、すなわち側壁部14A、上壁部14B、第1物品収容部20の内壁部24および底壁部26、第2物品収容部30の内壁部34および壁部36に、所要厚の発泡材28および表皮29が被着されており、上部基材14の全体が3層構造となっている。発泡材28は、例えばポリウレタン等の合成樹脂素材を材質としたもので、夫々予備成形した上部基材14および表皮29を図示しない発泡成形型にセットしたもとで、これら上部基材14および表皮29の間に注入した発泡材料を発泡反応させて形成されたものである。そして、各部位毎に多少の差はあるが、何れの部位でも少なくとも5mm以上の厚みとなるように設定されており、適度の弾力性を具有してフロアコンソールFCの触感向上に寄与するようになっている。一方、表皮29は、本革等に似せたシボ模様が表面に形成されており、フロアコンソールFCの質感向上に寄与するようになっている。なお、上部基材14と下部基材12との組付けは、上部基材14に発泡材28および表皮29を被着した後に実施される。
そして、本実施例のフロアコンソールFCでは、図1、図3〜図5に例示したように、本体10の上部基材14の側壁部14Aから形成された第1壁面60と、略全体が第1物品収容部20の内壁部24、第2物品収容部30の内壁部34および機器設置部40の内壁部42から形成された第2壁面62と、下部基材12における後述の上壁部12Bとで、空調ダクトD,Dおよび空気吹出口50,50に連通する空気案内通路64,64を本体10の左右両側に画成してある。すなわち第2壁面62は、第1物品収容部20、第2物品収容部30および機器設置部40の各内壁部24,34,42が略一直線状に整列して位置しているため、これら内壁部24,34,42の間に、隣接する内壁部同士を連結する連結壁66,66を設けることで単一壁面として形成され、所要の間隔Sをおいて第1壁面60と略平行に延在している。
換言すると、本実施例のフロアコンソールFCは、第1物品収容部20、第2物品収容部30および機器設置部40の各内壁部24,34,42を空気案内通路64の壁面として兼用させ、これら第1物品収容部20、第2物品収容部30および機器設置部40を挟んで左右両側に空気案内通路64,64を画成した構造となっている。なお、上部基材14の前側には、図1および図3に例示するように、各空気案内通路64,64に連通する空気流入口70,70が開設されており、この空気流入口70に空調ダクトDが整合するようになっている。そして、各空気案内通路64,64は、下部基材12に対して上部基材14を組付けた際に、下部基材12の上壁部12Bが整合することで完全な中空状を呈するようになる。
ここで、図1および図3〜図5から明らかなように、各空気案内通路64を画成する第1壁面60は、側壁部14Aの外面全面に発泡材28が被着されているため、この発泡材28が断熱性に優れた特性を具有していることから断熱構造となっている。一方、各空気案内通路64を画成する第2壁面62は、連結壁66,66を除く各内壁部24,34,42に発泡材28が被着されているため、全体の約80%程度の領域が発泡材28で被覆されていることになり、第1壁面60と略同等の断熱性を有する断熱構造となっている。すなわち本実施例のフロアコンソールFCでは、各空気案内通路64,64を画成する第1壁面60の全面および第2壁面62の略全面が断熱構造となっているため、空気案内通路64の内部と外部(乗員室)との温度差が大きい場合でも、本体10の外面や、第1物品収容部20、第2物品収容部30および機器設置部40の内面等が結露するのを好適に防止し得る。
なお後工程において、各連結壁66の外面に別途断熱シート材を貼着するようにすれば、第2壁面62の全面が完全な断熱構造となる。更に別工程において、空気案内通路64に臨む下部基材12の上壁部12Bの背面にも別途断熱シート材を貼着するようにすれば、空気案内通路64の全体が完全な断熱構造として構成される。
各々の空気吹出口50には、図1および図2に例示したように、フィン54を有するガーニッシュ部材52が装着されている。これにより、各々の空調ダクトD,Dから送出される調温空気は、空気流入口70,70を介して対応の空気案内通路64,64内へ流入した後、各空気案内通路64,64内を移動して空気吹出口50,50に到来し、フィン54で変向しながら後方座席側に向けて効率的かつ拡散的に吹出すようになる(図1)。
また、第1物品収容部20および第2物品収容部30は、前述したように、その内壁部24,34および底壁部26,36が、発泡材28および表皮29により全面的に被覆されており、内側全面が適度の弾力性を有している。従って、第1物品収容部20および第2物品収容部30に対する物品の出入れ時および物品の収容保管中に、この物品の表面に傷が付くことや、この物品が破損すること等を好適に防止し得る。更に前述したように、発泡材28が断熱性を有しているため、第1物品収容部20に収容保管した物品や、第2物品収容部30に収容保管した物品が、結露により湿ってしまう不都合を好適に防止し得る。
このように本実施例のフロアコンソールFCでは、本体10を構成する上部基材12の側壁部14Aから形成された第1壁面60と、この本体10に形成された第1物品収容部20と第2物品収容部30の各内壁面24,34および機器設置部40の内壁面42から略全体が形成された第2壁面62と、下部基材12の上壁部12Bとにより、空調ダクトD,Dおよび空気吹出口50,50に連通する空気案内通路64,64を内部に画成するようにしたため、空調ダクトD,Dの延在長が短くなってコスト低減を図り得る。また、第1壁面60の全面および第2壁面62の略全面が、発泡材28および表皮29で被着されて断熱構造となっているため、空気案内通路64の内部と外部(乗員室)との温度差が大きい場合でも、本体10の外面や、第1物品収容部20、第2物品収容部30および機器設置部40の内面が結露するのを好適に防止し得る。
また、本実施例のフロアコンソールFCでは、第1物品収容部20および第2物品収容部30の内側に表皮29の凹部を被着するようにしたため、従来では不要とされていたこの凹部を切除する必要がなくなり、表皮成形材料の無駄が発生しないと共に切除作業を省略することができる。更に、各空気案内通路64が、第1物品収容部20および第2物品収容部30の側方に画成されているため、これら第1物品収容部20および第2物品収容部30は、深さ寸法を大きくとって内部容積を拡大することが可能となる。
なお、図4および図5に図示したように、下部基材12の上壁部12Bに凹部13を形成すれば、第1物品収容部20の底壁部26および第2物品収容部30の底壁部36と上壁部12Bとにより、新たな空気案内通路68を画成し得る。この場合でも、少なくとも第1物品収容部20の底面および第2物品収容部30の底面が結露することはない。
また前述した実施例では、上部基材14の側壁部14Aおよび上壁部14Bから、第1物品収容部20の内壁部24、第2物品収容部30の内壁部34、機器設置部40の内壁部42に亘って発泡材28および表皮29を被着する場合を例示した。しかしながら、これら発泡材28および表皮29は、少なくとも上部基材14の側壁部14Aおよび上壁部14Bから、第1物品収容部20の内壁部24および第2物品収容部30の内壁部34に亘って被着するようにしてもよく(機器設置部40の内壁部42には被着しない)、このような形態でも空気案内通路64の断熱機能をある程度確保し得ると共に、第1物品収容部20の内面および第2物品収容部30の内面が結露することを好適に防止できる。
なお前述した実施例では、2つの物品収容部20,30および機器設置部40を有するフロアコンソールFCを例示したが、本願が対象とするフロアコンソールは、物品収容部20だけを設けたタイプ(機器設置部40を設けていないタイプ)等も対象とされる。また、物品収容部の設定数も2つに限定されるものではなく、1つまたは3つ以上設けたタイプのフロアコンソールも対象とされる。
本発明に係るフロアコンソールは、自動車等の乗員室における左右の前方座席間の床面に配設され、かつ後方座席側に開口した空気吹出口を備えるものであって、セダンタイプやワゴンタイプ等の自動車に広く利用可能である。
図2のI−I線断面図である。 好適実施例に係るフロアコンソールの概略斜視図である。 図2のIII−III線断面図である。 図2のIV−IV線断面図である。 図2のV−V線断面図である。 従来実施に係るフロアコンソールの概略斜視図である。 図6のVII−VII線断面図である。 図6のVIII−VIII線断面図である。
符号の説明
10 本体
12 下部基材
12B 上壁部
14 上部基材
14A 側壁部
14B 上壁部
16 係止突部
18 係止孔部
20 第1物品収容部
22 第1蓋部材(蓋部材)
24 内壁部(第1物品収容部の)
26 底壁部
28 発泡材
29 表皮
30 第2物品収容部
32 第2蓋部材(蓋部材)
34 内壁部(第2物品収容部の)
40 機器設置部
42 内壁部(機器設置部の)
50 空気吹出口
60 第1壁面
62 第2壁面
64 空気案内通路
D 空調ダクト

Claims (4)

  1. 下部基材(12)の上方に上部基材(14)を組み付けて構成される本体(10)と、この本体(10)の上面に開口して上方から蓋部材(22,32)で覆蓋される物品収容部(20,30)と、前記本体(10)の後面側に設けられて後方に開口する空気吹出口(50)とからなり、車両搭載のエアコンユニットから導出した空調ダクト(D)を空気吹出口(50)に連通することで、調温空気を空気吹出口(50)から吹出し得るよう構成したフロアコンソールにおいて、
    前記上部基材(14)は、本体(10)の左右側面に位置する側壁部(14A,14A)と、これら側壁部(14A,14A)の上端縁間に形成された上壁部(14B)と、前記上壁部(14B)に陥設される前記物品収容部(20,30)を画成する内壁部(24)および底壁部(26)とが一体成形され、
    前記下部基材(12)の上壁部(12B)に設けた係止孔部(18)に、前記上部基材(14)の底壁部(26)に形成した係止突部(16)を係止して、下部基材(12)と上部基材(14)とが組付けられ、
    前記上部基材(14)の側壁部(14A)から形成された第1壁面(60)と、一部が前記内壁部(24,34)から形成された第2壁面(62)と、上部基材(14)の前記上壁部(14B)と、前記下部基材(12)の前記上壁部(12B)とで、空調ダクト(D)および空気吹出口(50)に連通する空気案内通路(64)を画成し、
    前記上部基材(14)における前記側壁部(14A)、上壁部(14B)および内壁部(26)の各外面を発泡材(28)で被覆すると共に、該発泡材(28)表皮(29)で被覆して、前記蓋部材(22,32)が、前記表皮(29)および発泡材(28)を介して前記上壁部(14B)で支持され得るようにした
    ことを特徴とするフロアコンソール。
  2. 下部基材(12)の上方に上部基材(14)を組み付けて構成される本体(10)と、この本体(10)の上面に開口して上方から蓋部材(22,32)で覆蓋される物品収容部(20,30)および機器設置部(40)と、前記本体(10)の後面側に設けられて後方に開口する空気吹出口(50)とからなり、車両搭載のエアコンユニットから導出した空調ダクト(D)を空気吹出口(50)に連通することで、調温空気を空気吹出口(50)から吹出し得るよう構成したフロアコンソールにおいて、
    前記上部基材(14)は、本体(10)の左右側面に位置する側壁部(14A,14A)と、これら側壁部(14A,14A)の上端縁間に形成された上壁部(14B)と、前記上壁部(14B)に陥設される前記物品収容部(20,30)を画成する内壁部(24)および底壁部(26)と、前記機器設置部(40)を画成する内壁部(42)とが一体成形され、
    前記下部基材(12)の上壁部(12B)に設けた係止孔部(18)に、前記上部基材(14)の底壁部(26)に形成した係止突部(16)を係止して、下部基材(12)と上部基材(14)とが組付けられ、
    前記上部基材(14)の側壁部(14A)から形成された第1壁面(60)と、一部が物品収容部(20,30)および機器設置部(40)の内壁部(24,34,42)から形成された第2壁面(62)と、上部基材(14)の前記上壁部(14B)と、前記下部基材(12)の前記上壁部(12B)とで、空調ダクト(D)および空気吹出口(50)に連通する空気案内通路(64)を画成し、
    記上部基材(14)における前記側壁部(14A)、上壁部(14B)、前記物品収納部(20,30)の内壁部(26)の各外面を発泡材(28)で被覆すると共に、該発泡材(28)を表皮(29)で被覆して、前記蓋部材(22,32)が、前記表皮(29)および発泡体(28)を介して前記上壁部(14B)で支持され得るようにした
    ことを特徴とするフロアコンソール。
  3. 前記下部基材(12)の前記空気案内通路(64)に臨む上壁部(12B)の下面に、断熱シート材を配設した請求項1または2記載のフロアコンソール。
  4. 発泡材(28)は、夫々予備成形した上部基材(14)および表皮(29)の間で発泡成形したポリウレタンである請求項1〜3の何れか一項に記載のフロアコンソール。
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