JP4287121B2 - 散薬供給装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、薬剤分包装置が備える円盤等の供給対象に散薬を供給するため散薬供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば特許文献1に開示されているように、外周部に断面円弧状の外周溝が形成された円盤を回転駆動可能に設け、散薬供給装置により前記外周溝に散薬を供給し、散薬掻出装置により前記外周溝に供給した散薬を1包分ずつ掻き出し、ホッパーを介して包装装置に供給して1包分ずつ包装するようにした薬剤包装装置が知られている。前記散薬供給装置は、例えば特許文献2及び特許文献3に記載されているように、ホッパー、トラフ、振動発生器等を備え、振動センサの検出出力に基づいて振動発生器の出力を自動的に制御し、それによって円盤に対して散薬が定量供給されるようにしている。
【0003】
【特許文献1】
特許第2669511号明細書
【特許文献2】
特開平8−156914号公報
【特許文献3】
特開平8−156916号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、散薬の種類、粒子の形状、大きさ等の諸条件を可能な限り考慮して前記振動発生器の出力を自動的に制御したとしても、散薬の供給量を高精度で定量化するのは困難である。そのため、オペレータが手動で振動発生器の出力を調整することに対して強い要望がある。
【0005】
そこで、本発明は、振動発生器からトラフに対して印加される振動をオペレータが手動で調整することができる散薬供給装置を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
従って、本発明は、トラフに対して振動を印加し、ホッパーから前記トラフに落下する散薬を供給対象へ向けて搬送させる振動発生器と、該振動発生器の振動出力を検出するための振動検出器と、前記振動発生器の振動出力を印加電圧により制御する制御部とを備える散薬供給装置において、
動モードから手動モードへの切り換えと、該手動モードにおける前記振動発生器の振動出力の設定とを同時に行うための手動モード切換器とを備え、
前記制御部は、
前記振動検出器の検出出力に基づいて振動出力が一定値に保持されるように前記振動発生器への印加電力を制御し、一定時間間隔の検査タイミング毎に前記印加電圧の時間変化を検査し、前記印加電圧の減少速度が目標値よりも大きい場合には前記振動発生器の振動出力を低下させる一方、前記印加電圧の減少速度が目標値より小さい場合には前記振動発生器の振動出力を上昇させる前記自動モードを実行し、
前記自動モード中に前記手動モード切換器からの指令を受信すると、前記振動検出器の検出出力に基づいて前記手動モード切換器で設定された振動出力を維持するように前記振動発生器を制御する前記手動モードを実行することを特徴とする、散薬供給装置を提供する。
また、本発明は、トラフに対して振動を印加し、ホッパーから前記トラフに落下する散薬を供給対象へ向けて搬送させる振動発生器と、該振動発生器の振動出力を検出するための振動検出器と、前記振動発生器の振動出力を印加電圧により制御する制御部とを備える散薬供給装置において、自動モードから手動モードへの切り換えを行うための手動モード切換器と、前記手動モードから前記自動モードへの復帰を指令するための自動モード復帰指令器とを備え、前記制御部は、前記振動検出器の検出出力に基づいて振動出力が一定値に保持されるように前記振動発生器への印加電力を制御し、一定時間間隔の検査タイミング毎に前記印加電圧の時間変化を検査し、前記印加電圧の減少速度が目標値よりも大きい場合には前記振動発生器の振動出力を低下させる一方、前記印加電圧の減少速度が目標値より小さい場合には前記振動発生器の振動出力を上昇させる前記自動モードを実行し、
前記自動モード中に前記手動モード切換器からの指令を受信すると、前記振動検出器の検出出力に基づいて振動出力を維持するように前記振動発生器を制御する前記手動モードを実行し、前記手動モード中に前記自動モード復帰指令器からの指令を受信すると、該指令を受信した時点の振動出力を所定時間維持した後、当該振動出力を基準値として前記自動モードを再開することを特徴とする、散薬供給装置を提供する。
この場合、前記手動モード切換器は、前記自動モードから前記手動モードへの切り換えと同時に前記手動モードにおける前記振動発生器の振動出力を設定可能であり、前記制御部は、前記手動モードの際に、前記手動モードを前記手動モード切換器で設定された前記振動出力を維持するように前記振動検出器の検出出力に基づいて前記振動発生器を制御する。
【0007】
本発明の散薬供給装置では、手動モード切換器によりトラフに対して振動を印加する振動発生器の出力を自動モードから手動モードに切り換えることができる。また、手動モード切換器により手動モードにおける振動発生器の出力を設定することができる。
【0009】
前記手動モード切換器に加え、前記自動モード復帰指令器をさらに設けることにより、振動発生器の振動出力の制御を自動モードと手動モードとの間で自由に切り換えることができる。
【0011】
自動モード復帰指令器から制御部に指令が入力されたときに振動発生器の出力の急激な変化を防止することができるので、供給対象への散薬の供給量に急激な増減をきたすことなく、手動モードから自動モードに復帰することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、図面に示す本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0013】
図1から図3は、本発明の実施形態の散薬供給装置を備える薬剤包装装置を示している。この薬剤包装装置は散薬分配部1と散薬包装部2を備える。図1において、60は処方データの受信又は入力用のパーソナルコンピュータである。
【0014】
図2及び図3に示すように、散薬分配部1は、上部カバー3(図1参照)に開放可能に覆われている装置本体4のテーブル5上に、第1及び第2の円盤(供給対象)6,7、散薬供給装置8A,8B、及び掻出装置9をそれぞれ配設した構成である。なお、図2では掻出装置9は省略している。
【0015】
円盤6,7は、それぞれ駆動モータ11,12によって鉛直方向に延びる軸穴6a,7a回りに回転駆動される。円盤6,7には断面円弧状の外周溝10が設けられている。円盤6,7が回転している状態で、対応する散薬供給装置8A,8Bから外周溝10へ散薬が供給される。第1の円盤6は第2の円盤7よりも若干高い位置に設けられ、平面視で両者の外周部が部分的に重なった状態でテーブル5上に設けられる。なお、テーブル5上には円盤6,7の外周溝10を清掃するためのクリーニング装置が設けられているが、図2及び図3では省略している。
【0016】
掻出装置9は、各円盤6,7の中心部に配設されており、散薬供給装置8A,8Bにより外周溝10に供給された散薬を1包分ずつ掻き出して散薬包装部2へと落下させる。
【0017】
散薬包装部2は、ロールに巻回された包装紙を自動的に搬送するための搬送手段と、搬送された包装紙に散薬を供給するホッパー部材と、散薬が供給された包装紙をヒートシールするシール手段とを備えている。
【0018】
次に、図1及び図4から図8を参照して、散薬供給装置8A,8Bについて説明する。まず、図4を参照すると、散薬供給装置8A,8Bは、共通の制御装置(制御部)15に接続され、制御装置15には薬剤包装装置の装置本体4の上面に設けられた操作パネル16に接続されている(図1参照)。散薬供給装置8A,8Bは同一構造であるので、以下では特に言及しない限り散薬供給装置8Aについて説明する。
【0019】
図4から図7を参照すると、散薬供給装置8Aは、薬剤包装装置のテーブル(図2及び図3参照)上に配置される機台20上に、ホッパー21とトラフ22を備えている。
【0020】
ホッパー21はホッパー支持部23に取り付けられている。ホッパー支持部23は、ホッパー21が着脱可能に取り付けらるホッパー支持枠23aと、このホッパー支持枠23aから下向きに延びる支持腕23bを備え、この支持腕23bは機台20上に固定された台座部25に対して回動部27を介して連結されている。そのため、ホッパー21は回動部27を支点として上下方向に揺動可能である。
【0021】
図6に最も明瞭に表れているように、ホッパー支持部23の前方側には揺動駆動用の補助腕23cが設けられている。この補助腕23cの下端側にはカムフォロア29が取り付けられている。一方、機台20上にはその回転軸33aにホッパー角度調整用のカム31が固定されている角度制御モータ33が固定されている。カム31の姿勢変化にカムフォロア29が追従するので、角度制御モータ33の回転軸33aの回転角度位置に応じて、前記回動部27回りのホッパー21の角度が変化する。
【0022】
また、ホッパー21回動部27回りの角度を設定するための角度停止センサ34が設けられる。この角度停止センサ34は角度制御モータ33の回転軸33aに固定され、その外周に一定間隔で複数個の磁石35が取り付けられた非検出部36と、磁石35の発生する磁力を検出することにより、回転軸33aの回転角度位置を検出するためのホール素子37とを備えている。
【0023】
さらに、ホッパー21に対して間欠的に衝撃を加えるためのホッパー打撃機構38が設けられている。このホッパー打撃機構38はソレノイド39と、基端側がソレノイド39の出力軸39aに固定されたホッパー打撃部材40とを備えている。ソレノイド39が駆動されると、ホッパー打撃部材40の先端がホッパー21の側部に衝突して衝撃を印加する。
【0024】
トラフ22はホッパー21の下側で水平方向に延びるように配設されており、その先端22aは下向きに屈曲している。トラフ22はトラフ支持部材41にねじ止め固定され、トラフ支持部材41の底部には錘部材42が固定されている。トラフ支持部材41は、振動発生機構43を介して機台20に連結されている。振動発生機構43は振動伝達防止のためのばね44を介して機台20に対してねじ止めされたブラケット45を備えている。このブラケット45には、固定ブロック46が固定されている。固定ブロック46には2個の圧電素子(振動発生器)47A,47Bの下端が固定されている。これらの圧電素子47A,47Bの上端は前記トラフ支持部材41に固定された固定ブロック61に固定されている。従って、圧電素子47A,47Bに電圧を印加して厚み方向に伸縮させると、トラフ支持部材41を介してトラフ22に対して前後方向の振動が印加される。このトラフ22に対して印加される振動強度、すなわち圧電素子47A,47Bの振動出力を検出するために、ブラケット45に振動センサ(振動検出器)48が配設されている。さらに、ブラケット45の後端側には、圧電素子47A,47Bの駆動時にブラケット45の前後移動の均衡を取るためのバランサ49が固定されている。
【0025】
ホッパー21の下端とトラフ22との間には隙間が設けられており、上端開口21aからホッパー21に投入された散薬は、下端開口21bからトラフ22上に落下する。トラフ22に落下した散薬は振動発生機構43によってトラフ22に対して付与される振動によりトラフ22上をその基端側から先端22aへ移動し、先端22aから円盤6の外周溝10に落下する。トラフ22から円盤6へ落下する散薬の有無を検出するために、反射式の散薬落下検出センサ50が設けられている。
【0026】
制御装置15は、例えば、マイクロコンピュータと、メモリ、I/Oポート等の周辺回路及び周辺素子とからなる。図4に示すように、制御装置15には、D/Aコンバータ51A,51B,51C,51Dを介して後述する作動ランプ104A,104B、ソレノイド39、角度制御モータ33、及び圧電素子47A,47Bが接続されており、これらは制御装置15からの指令により駆動される。また、制御装置15には、A/Dコンバータ52A,52B,52Cを介して、角度停止センサ34のホール素子37、振動センサ48、及び散薬落下検出センサ50が接続されており、これらのセンサの検出出力は制御装置15に入力される。
【0027】
操作パネル16は、各散薬供給装置8A,8Bに対応する調節つまみ(手動モード切換器)101A,101Bを備えている。後に詳述するように、この調節つまみ101A,101Bを操作することにより、圧電素子47A,47Bの振動出力を自動モードから手動モードへの切換えることができる。また、この調節つまみ101A,101Bを操作することにより、手動モードにおける圧電素子47A,47Bの振動出力を設定することができる。調節つまみ101A,101Bにより設定された振動強度は、例えば複数のLEDセグメントからなるレベルメータ103A,103Bに表示される。また、操作パネル16は、後に詳述するように、圧電素子47A,47Bの振動出力を手動モードから自動モードに戻すための自動モード復帰スイッチ(自動モード復帰指令器)102A,102Bを備えている。さらに、操作パネル16は、各散薬供給装置8A,8Bが作動中であるか否かを表示するための作動ランプ104A,104Bを備えている。
【0028】
その他、操作パネル16には、各散薬供給装置8A,8Bのホッパー21の上端開口21aを開閉操作するための閉鎖スイッチ106A,106B及び開放スイッチ107A,107B、薬剤供給装置全体の始動と停止を行うためのスタートスイッチ108及びストップスイッチ109、並びに包装数を例えばセグメント表示する表示部110を備えている。
【0029】
次に、本実施形態の散薬供給装置8A,8Bにおける圧電素子47A,47Bの振動出力の制御について説明する。
【0030】
圧電素子47A,47Bの振動出力の制御には、制御装置15が振動センサ48の検出出力に基づいて自動的に制御する自動モードと、オペレータが操作パネル16の調節つまみ101A,101Bを操作して振動出力を設定する手動モードとがある。調節つまみ101A,101Bが操作されない限り、自動モードで圧電素子47A,47Bの振動出力が制御される。
【0031】
本実施形態における自動モードの原理について説明する。圧電素子47A,47Bの振動出力を一定値に維持した場合、トラフ22上を搬送されて先端22aから落下する散薬の速度が速いほど散薬を含むトラフ22全体の重量の減少速度が速いので、圧電素子47A,47Bに対して印加する必要のある電圧値の低下速度も速くなる。逆に、トラフ22上を搬送される散薬の速度遅いほど散薬を含むトラフ22全体の重力の減少速度が遅いので、一定の振動出力を維持するために圧電素子47A,47Bに対して印加する必要のある電圧値の低下速度も遅くなる。このように圧電素子47A,47Bの振動出力を一定値に保持した場合、トラフ22上での散薬の搬送速度と圧電素子47A,47Bに印加される電圧の時間変化は相関関係がある。そこで、制御装置15は振動センサ48の検出出力に基づいて振動出力が一定値に維持されるように圧電素子47A,47Bに対する印加電圧を制御し、一定時間間隔(例えば15秒間隔)の検査タイミング毎に圧電素子47A,47Bに対する印加電圧の時間変化を検査する。そして、印加電圧の減少速度が目標値より大きい(トラフ22上の散薬の搬送速度が目標値よりも速い)場合には圧電素子47A,47Bの振動出力を低下させ、印加電圧の減少速度が目標値よりも小さい(トラフ22上の散薬の搬送速度が目標値よりも遅い)場合には圧電素子47A,47Bの振動出力を上昇させる。
【0032】
図9を参照して自動モードの一例を説明する。図9において、Vは圧電素子47A,47Bに対して印加する電圧を示し、Lは圧電素子47A,47Bの振動出力である振動レベルを示している。振動レベルは、数デシベルから数十デシベル間隔で設定されており、振動レベルが大きいほど圧電素子47A,47Bの振動出力が大きい。これらの点は後述する図10及び図11においても同様である。
【0033】
時刻t0にスタートスイッチ108が操作されると、制御装置15は振動レベルが初期値(この例では振動レベル「8」)に達するまで圧電素子47A,47Bに印加される電圧値を増加させる。時刻t1に振動レベルが初期値に達すると、制御装置15はその振動レベルを維持するように、圧電素子47A,47Bに印加する電圧を調整する。時刻t1から所定時間αが経過した時刻t2に、制御装置15は時刻t1から時刻t2までの間について圧電素子47A,47Bに印加される電圧の減少速度を検査する。太実線で示すように電圧値の減少速度が目標値であれば振動レベルは維持される。しかし、電圧の減少速度が細実線で示すように目標値よりも小さい場合には、トラフ22上の散薬の搬送速度は目標値よりも低速であるので、振動レベルを1ランク増加して「9」に設定し、この振動レベルを維持するように圧電素子47A,47Bに印加する電圧を調整する。逆に、電圧の減少速度が点線で示すように目標値よりも大きい場合には、トラフ22上の散薬の搬送速度は目標値よりも高速であるので、振動レベルを1ランク低下して「7」に設定し、この振動レベルを維持するように圧電素子47A,47Bに印加する電圧を調整する。以下、所定の時間間隔α毎の検査タイミングである時刻t3,t4・・・毎に、電圧の減少速度を目標値と比較し、それに応じて圧電素子47A,47Bの振動レベルを増減する。
【0034】
自動モード実行中にオペレータが調節つまみ101Aを操作すると、対応する散薬供給装置8Aが備える圧電素子47A,47Bの振動出力の制御が手動モードに移行する。また、手動モード中にオペレータが自動モード復帰スイッチ102Aを操作すると、制御装置15は対応する散薬供給装置8Aが備える圧電素子47A,47Bの振動出力の制御を手動モードから自動モードに戻す。
【0035】
図10を参照すると、時刻t2’までは自動モードであり、振動レベルは「8」に維持されている。時刻t2’にオペレータが操作パネル16の調節つまみ101Aを操作して振動レベルを「11」に設定すると、調節つまみ101Aで入力された指令を受信した制御装置15は、対応する散薬供給装置8Aが備える圧電素子47A,47Bの振動レベルが「11」となるように、圧電素子47A,47Bに対する印加電圧を瞬間的に上昇させる。時刻t2’からは、制御装置15は振動センサ48の検出出力に基づいて手動設定された振動レベル「11」を維持するように、圧電素子47A,47Bに印加する電圧を調整する。時刻t3’にオペレータが操作パネル16の自動モード復帰スイッチ102Aを操作して復帰指令を入力すると、この復帰指令を受信した制御装置15はその時点での振動レベル「11」を次の検査タイミングである時刻t4まで維持する。時刻t4からは振動レベル「11」を基準として自動モードを再開する。具体的には、時刻t4の時点で、時刻t3から時刻t4の間の圧電素子47A,47Bに対する印加電圧の減少速度を検査し、それに応じて圧電素子47A,47Bの振動レベルを調整する。図10の例では、減少速度は目標値よりも大きいので振動レベルを1ランク下げて「10」に設定する。このように手動モードから自動モードへの復帰時に、振動レベルを所定時間維持した後、その振動レベルを基準として自動モードに移行することにより、手動モードから自動モードへの復帰時に圧電素子47A,47Bの出力が急激に変化するのを防止することができる。よって、円盤6への散薬の供給量に急激な増減をきたすことなく、手動モードから自動モードに復帰することができる。
【0036】
図11を参照すると、時刻t2’までは自動モードであり、振動レベルは「8」に維持されている。時刻t2’に調節つまみ101Aの装置により振動レベルが「5」に設定されると、制御装置15は振動レベルが「5」となるように圧電素子47A,47Bに対する印加電圧を瞬間的に低下させる。時刻t2’からは、振動センサ48の検出出力に基づいて手動設定された振動レベル「5」を維持するように、圧電素子47A,47Bに印加する電圧を調整する。時刻t3’にオペレータが自動モード復帰スイッチ102Aを操作して復帰指令を入力すると、制御装置15はその時点での振動レベル「5」を次の検査タイミングである時刻t4まで維持する。時刻t4からは振動レベル「5」を基準として自動モードを再開する。具体的には、時刻t4の時点で、時刻t3から時刻t4の間の圧電素子47A,47Bに対する印加電圧の減少速度を検査し、それに応じて圧電素子47A,47Bの振動レベルを調整する。図11の例では、減少速度は目標値よりも小さいので振動レベルを1ランク上げて「6」に設定する。
【0037】
このように本実施形態の散薬供給装置8A,8Bでは、調節つまみ101A,101Bの操作によりトラフ22に対して振動を印加する圧電素子47A,47Bの出力を自動モードから手動モードに切り換えることができ、しかも手動モードにおける振動レベルを手動で調整することができる。また、調節つまみ101A,101Bと自動モード復帰スイッチ102A,102Bとを操作することにより、圧電素子47A,47Bの振動出力の制御を自動モードと手動モードのいずれにも自由に切り換えることができる。
【0038】
本発明は前記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、自動モードは、前述のものに限定されず、少なくとも振動センサ48の検出出力に基づいて、圧電素子47A,47Bの振動出力を自動的に制御するものであればよい。また、圧電素子以外の素子や機器によりトラフに対して振動を印加してもよい。さらに、前記実施形態では手動モードへの切り換えを行う機能と、手動モードにおける振動レベルを設定する機能の両方を調節つまみ101A,101Bが備えているが、これらの機能を異なるスイッチに持たせてもよい。さらにまた、前記実施形態では、手動モードから自動モードへの切り換えを専用の自動モード復帰スイッチ102A,102Bにより行うようにしているが、例えば、閉鎖スイッチ106A,106Bと開放スイッチ107A,107Bとを両方同時に操作した場合に、手動モードから自動モードへ切り換える構成としてもよい。
【0039】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の散薬供給装置は、トラフに対して振動を印加する振動発生器の出力を手動モード切換器により自動モードから手動モードに切り換えることができる。また、手動モード切換器により手動モードにおける振動発生器の出力を設定することができる。よって、オペレータは手動モード切換器を操作することにより、振動発生器からトラフに対して印加される振動を手動で調整することができる。
【0040】
また、手動モード切換器に加え、自動モード復帰指令器をさらに備える場合、オペレータは、手動モード切換器と自動モード復帰指令器とを操作することにより、振動発生器の振動出力の制御を自動モードと手動モードとの間で自由に切り換えることができる。
【0041】
さらに、制御部が手動モード中に自動モード復帰指令器からの指令を受信した際に、該指令を受信した時点の振動強度を所定時間維持した後に、当該振動強度を基準値として自動モードを再開する場合には、手動モードから自動モードへの復帰時の振動発生器の急激な出力変化を防止することができる。よって、供給対象への散薬の供給量に急激な増減をきたすことなく、手動モードから自動モードに復帰することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の散薬供給装置を備える薬剤包装装置の外観を示す斜視図である。
【図2】 図1の薬剤包装装置の散薬分配部を示す斜視図である。
【図3】 図1の薬剤包装装置の散薬分配部を示す斜視図である。
【図4】 本発明の実施形態の散薬供給装置を示す概略構成図である。
【図5】 本発明の実施形態の散薬供給装置を示す左側面図である。
【図6】 本発明の実施形態の散薬供給装置を示す正面図である。
【図7】 本発明の実施形態の散薬供給装置を示す平面図である。
【図8】 操作パネルを示す正面図である。
【図9】 自動モードの場合の、時間と圧電素子に印加される電圧及び振動センサの検出出力との関係を示すグラフである。
【図10】 調節つまみ及び自動モード復帰スイッチを操作した場合の、時間と圧電素子に印加される電圧及び振動センサの検出出力との関係の一例を示すグラフである。
【図11】 調節つまみ及び自動モード復帰スイッチを操作した場合の、時間と圧電素子に印加される電圧及び振動センサの検出出力との関係の他の一例を示すグラフである。
【符号の説明】
1 散薬分配部
2 散薬包装部
3 開閉扉
4 装置本体
5 テーブル
6,7 円盤
8A,8B 散薬供給装置
9 掻出装置
10 外周溝
11,12 駆動モータ
15 制御装置
16 操作パネル
20 機台
21 ホッパー
21a 上端開口
21b 下端開口
22 トラフ
22a 先端
23 ホッパー支持部
23a ホッパー支持枠
23b 支持腕
23c 補助腕
25 台座部
27 回動部
29 カムフォロア
31 カム
33 角度制御モータ
33a 回転軸
34 角度停止センサ
35 磁石
36 非検出部
37 ホール素子
38 ホッパー打撃機構
39 ソレノイド
39a 出力軸
40 ホッパー打撃部材
41 トラフ支持部材
42 錘部材
43 振動発生機構
44 ばね
45 ブラケット
46 固定ブロック
47A,47B 圧電素子
48 振動センサ
49 バランサ
50 散薬落下検出センサ
51A,51B,51C,51D D/Aコンバータ
52A,52B,52C A/Dコンバータ
60 パーソナルコンピュータ
61 固定ブロック
101A,101B 調節つまみ
102A,102B 自動モード復帰スイッチ
103A,103B レベルメータ103A,103B
104A,104B 作動ランプ

Claims (3)

  1. トラフに対して振動を印加し、ホッパーから前記トラフに落下する散薬を供給対象へ向けて搬送させる振動発生器と、該振動発生器の振動出力を検出するための振動検出器と、前記振動発生器の振動出力を印加電圧により制御する制御部とを備える散薬供給装置において、
    動モードから手動モードへの切り換えと、該手動モードにおける前記振動発生器の振動出力の設定とを同時に行うための手動モード切換器とを備え、
    前記制御部は、
    前記振動検出器の検出出力に基づいて振動出力が一定値に保持されるように前記振動発生器への印加電力を制御し、一定時間間隔の検査タイミング毎に前記印加電圧の時間変化を検査し、前記印加電圧の減少速度が目標値よりも大きい場合には前記振動発生器の振動出力を低下させる一方、前記印加電圧の減少速度が目標値より小さい場合には前記振動発生器の振動出力を上昇させる前記自動モードを実行し、
    前記自動モード中に前記手動モード切換器からの指令を受信すると、前記振動検出器の検出出力に基づいて前記手動モード切換器で設定された振動出力を維持するように前記振動発生器を制御する前記手動モードを実行することを特徴とする、散薬供給装置。
  2. トラフに対して振動を印加し、ホッパーから前記トラフに落下する散薬を供給対象へ向けて搬送させる振動発生器と、該振動発生器の振動出力を検出するための振動検出器と、前記振動発生器の振動出力を印加電圧により制御する制御部とを備える散薬供給装置において、
    自動モードから手動モードへの切り換えを行うための手動モード切換器と、
    前記手動モードから前記自動モードへの復帰を指令するための自動モード復帰指令器と、を備え、
    前記制御部は、
    前記振動検出器の検出出力に基づいて振動出力が一定値に保持されるように前記振動発生器への印加電力を制御し、一定時間間隔の検査タイミング毎に前記印加電圧の時間変化を検査し、前記印加電圧の減少速度が目標値よりも大きい場合には前記振動発生器の振動出力を低下させる一方、前記印加電圧の減少速度が目標値より小さい場合には前記振動発生器の振動出力を上昇させる前記自動モードを実行し、
    前記自動モード中に前記手動モード切換器からの指令を受信すると、前記振動検出器の検出出力に基づいて振動出力を維持するように前記振動発生器を制御する前記手動モードを実行し、
    前記手動モード中に前記自動モード復帰指令器からの指令を受信すると、該指令を受信した時点の振動出力を所定時間維持した後、当該振動出力を基準値として前記自動モードを再開することを特徴とする、散薬供給装置。
  3. 前記手動モード切換器は、前記自動モードから前記手動モードへの切り換えと同時に前記手動モードにおける前記振動発生器の振動出力を設定可能であり、
    前記制御部は、前記手動モードの際に、前記手動モードを前記手動モード切換器で設定された前記振動出力を維持するように前記振動検出器の検出出力に基づいて前記振動発生器を制御することを特徴とする、請求項2に記載の散薬供給装置。
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