JP3683579B2 - 計量味付けシステム - Google Patents
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したがって、本発明の他の目的は、品質のバラツキを抑制することである。
また、調味料が計量装置の計量器内部に付着することによる計量誤差を防止することができる。
なお、タンブラについては、商品替えの際に必要に応じて洗浄を行う。
組合せ計量装置は組み合わせた計量物を集めて排出するゲート付のタイミングホッパを備えているのが好ましい。本発明においては、タイミングホッパから排出した半製品に調味料を添加してもよいが、前記タイミングホッパ内において調味料を添加してもよい。
本発明においては、一般に、タンブラの上方には計量装置が設けられ、タンブラの下方には製品を袋詰めする包装機が設けられる。
「調味料」としては、粉体状のものの他に、いわゆるペースト状のものがある。
まず、本発明が適用される計量包装システムの概略について説明する。
基本構造および動作:
図1において、100は搬送コンベヤ、1は組合せ計量装置、10は調味料供給部、20はタンブラ式の混合装置、200は製袋包装機(包装装置)である。
図2に示すように、前記分散フィーダ2および各供給トラフ3iはそれぞれ加振装置の駆動により振動することで、分散フィーダ2上の半製品Mを、各供給トラフ3iの下流に設けられた多数のプールホッパ4iに供給する。これら各プールホッパ4iには、ゲート5iが設けられ前記各供給トラフ3iから供給されて受け取った半製品Mを一時的に収容して貯留する。前記各プールホッパ4iの下流には計量ホッパ6iが設けられている。これら各計量ホッパ6iには、前記プールホッパ4iからゲート5iを開いて該計量ホッパ6iに投入された半製品Mの重量を検出する重量検出器(計量器)7iおよびゲート8iが設けられている。ゲート8iの下方には大きな集合排出シュート9が設けられており、後述するように、前記各重量検出器7iで検出された半製品Mの重量を組み合わせることで、半製品Mを一まとめにして目標値もしくは目標値に近い値とし、前記集合排出シュート9に半製品Mを排出する。集合排出シュート9の下方には、後述するタイミングホッパ15が設けられており、集合排出シュート9からの半製品Mを一時的に貯留すると共に、所定のタイミングで、図3の混合装置20に該半製品Mを落下させる。
前記ゲート5i,8iの開閉には、たとえば、実開昭60−159334号やEP公開0125902号などの駆動機構が用いられ、モータやシリンダなどからの水平駆動をホッパ4i,6iに設けられたリンク機構を介して、各ゲート5i,8iを開閉する。その際、ゲート5i,8iの回転中心や、リンクの支点などを中心に各部材が回転する。
図1に示す前記製袋包装機200は、いわゆる縦型ピロー包装機で、フィルムロールFrから巻き出したシート状のフィルムFを縦シーラ201で溶着して筒状に形成し、上方の混合装置20から排出される製品Mを該筒状のフィルムF内に充填した状態で、前記フィルムFにおける製品Mの上方の端部F1をエンドシーラ202で溶着する(シールする)と共に切断して製品Mを一定のサイクルタイムで連続的に包装する(たとえば、国際公開WO93/07058もしくはUSP5,347,795号公報参照)。
タイミングホッパ
図3に示すように、タイミングホッパ15はゲート16を備えており、所定のタイミングでゲート16を開いて、前記組合せ計量装置1(図1)から供給された半製品Mを下方のタンブラTi内に落下させる。ゲート16の開閉には、たとえば、前述の実開昭60−159334号公報等で示すようなリンク機構を用いることができる。
図5(a)に示すように、前記調味料供給部10は、スクリューコンベヤ11を備えており、後述する所定量の調味料Sを該スクリューコンベヤ11によって下方に搬送した後、所定のタイミングでゲート12を開き、タンブラTi内に調味料Sを落下させる。
ここで、調味料Sがペースト状のものである場合には、スクリューコンベヤ11を横方向に設け、調味料Sを横方向に搬送した後に落下させるようにしてもよい。。
前記タイミングホッパ15、調味料供給部10およびシュータ203は、後述するように、間欠移動するタンブラTiの各停止位置T1 〜Tmにおいて、それぞれ当該停止位置の上方または下方に位置するように配置されている。
図3に示す前記混合装置20は複数のタンブラTiを備えている。タンブラTiは有底円筒形をしており、横転した状態で前記混合装置20に設けられている。図4(a)の平面図に示すように、タンブラTiには、各タンブラTiの軸線上に駆動軸21が取り付けられている。各駆動軸21は中心軸Oから放射状に設けられており、中心軸Oのまわりに回転自在に取り付けた旋回部21aと該旋回部21aの先端に回転自在に取り付けた回転部21bとからなる。
図示しない駆動装置により、駆動軸21が旋回中心Oを中心に間欠的に旋回駆動されると、駆動軸21の回転部21bが各タンブラTiと共に時計回りに間欠移動される。
前記タンブラTiの内部には、筒体の軸線方向に沿って複数本の突条部26が突設されている。タンブラTiが筒体の軸線の回りに回転すると、図5(b)に示すように、内部の半製品Mや調味料Sが前記突条部26に引っ掛かり、半製品Mと調味料Sとの混合が促進される。
図6(a)に示すように、本装置は、組合せコントローラ30、味付コントローラ31および包装コントローラ32からなる制御部とリモコン(リモートコントローラ)33を備えている。
前記組合せコントローラ30は、前記組合せ計量装置1の制御を行う。味付コントローラ31はタイミングホッパ15、調味料供給部10および混合装置20の制御を行う。包装コントローラ32は製袋包装機200の制御を行う。前記各制御部30,31,32は、図示しないインターフェイスを介して、それぞれリモートコントローラ33に接続されていると共に、各機器同士が互いに接続されており、連動できるようになっている。
前記CPU34は前記各コントローラ30,31,32を介して本装置の各機器を制御すると共に、後述するように、組合せ計量装置1から排出される半製品Mの重量に基づき調味料供給部10から供給する調味料Sの供給量を制御する制御手段を構成している。
つぎに、本装置の動作について説明する。なお、以下の説明において、複数のタンブラTiの動作を明瞭にするために、1つのタンブラTiについて説明する。各タンブラTiは回転駆動されてその位置が順次変化し、以下に説明する動作が各タンブラTiごとに行われる。各タンブラTiは、たとえば、図3や図4に示す各位置で停止する、いわゆる間欠運動を行う。
Wb×P=Sw
Wb:排出重量
P:調味料の割合
Sw:調味料重量
前記リモコン33は、算出した調味料重量Swを味付コントローラ31に出力する。味付コントローラ31は、図5(a)の調味料供給部10のスクリューコンベヤ11を回転させて、当該調味料重量Swの調味料Sを前記ゲート12上に落下させる。
前記半製品Mと調味料Sの投入完了後、タンブラTiのスライドゲート24が閉止され、タンブラTiが回転移動される。図3に示すタンブラTiはT1 からTmの位置まで旋回して移動することにより、前記ラック23に係合するピニオン22(図4(b))によって、タンブラTi自体が筒体の軸線の回りに回転し、図5(b)に示すように、内部の半製品Mと調味料Sとが混合される。
また、タンブラTiを複数備え、前記複数のタンブラTiのうちの1つが順次組合せ計量装置1から半製品Mを受け取るようにしたので、混合時間を長くして、均一な味付けを行い得ると共に、高速化に対応することができる。
さらに、前記組合せ計量装置1から排出される半製品Mの排出重量Wbに基づき調味料Sの調味料重量(添加量)Swを算出することにより、半製品Mの正確な重量に対して調味料Sの添加量を決定することができる。そのため、半製品Mに対する調味料Sの添加量のバラツキが小さくなるので、品質の安定化を図ることができる。
たとえば、複数のタンブラを移動させる代わりに、組合せ計量装置に複数の排出箇所を設け、各排出箇所にタンブラを設けて、タンブラを移動させないようにしてもよい。また、タンブラを1つだけ設けてもよい。
また、調味料は割合ではなく、重量で設定してもよい。すなわち、予め、組合せ目標値Tcに応じた調味料の基準重量を設定し、組合せ目標値Tcに対する排出重量Wbの比率を求め、当該比率に調味料の前記基準重量を乗算して調味料重量Swを算出するようにしてもよい。
したがって、そのような変更および修正は、請求の範囲から定まる本発明の範囲内のものと解釈される。
7i:重量検出器
10:調味料供給部
33:リモコン(制御手段)
M:半製品,製品
S:調味料
Ti:タンブラ
Claims (7)
- 半製品を計量する計量装置と、
前記計量装置から一まとめにして排出される半製品に調味料を加える調味料供給部と、
前記計量装置から排出された前記一まとめの半製品を受け取ると共に、前記一まとめの半製品と前記調味料供給部からの調味料とを混合し、半製品に味付けを行って製品にする混合装置とを備え、
前記一まとめの計量された半製品の計量値に応じて、その都度算出された重量の調味料が添加され、前記一まとめの半製品と前記重量の調味料とを混合すること
を特徴とする計量味付けシステム。 - 請求項1に記載の計量味付けシステムであって、
前記計量装置から前記半製品が間欠的に排出される計量味付けシステム。 - 請求項1または2に記載の計量味付けシステムであって、
前記計量装置で計量された重量の半製品を所定のタイミングで前記混合装置に排出するためのゲートを備えている計量味付けシステム。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の計量味付けシステムであって、
前記計量装置から排出される半製品の重量に基づき前記調味料供給部から供給する調味料の供給量を制御する制御手段を設けた計量味付けシステム。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の計量味付けシステムであって、
前記計量装置で計量された重量の半製品と前記半製品の重量に応じた重量の調味料とが前記混合装置で混合される計量味付けシステム。 - 請求項1から5のいずれか1項に記載の計量味付けシステムであって、
前記混合装置は円筒形のタンブラであり、該タンブラに前記計量された一まとめの半製品および調味料が投入され、前記計量された一まとめの半製品と当該排出重量に応じた調味料とが混合された後に、前記排出重量に応じた製品が前記タンブラから排出されることで、計量された一まとめの半製品の味付けがタンブラで間欠的に繰り返し行われる計量味付けシステム。 - 請求項1から5のいずれか1項に記載の計量味付けシステムであって、
前記混合装置が円筒形の複数のタンブラを備え、該複数の各タンブラに前記計量された半製品および調味料が順次投入され、各タンブラごとに前記計量された半製品と当該排出重量に応じた調味料とが混合された後に製品が排出されることで、計量された半製品の味付けが各タンブラごとに繰り返し行われる計量味付けシステム。
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