JP4287090B2 - 樹脂封止済基板の切断用治具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のチップ状の電子部品(以下、チップという。)が樹脂封止された樹脂封止済基板を切断してチップを含む個片からなるパッケージを形成する際に使用される、樹脂封止済基板の切断用治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の樹脂封止済基板の切断用治具について、図4を参照して説明する。図4(A),(B),(C)は、従来の樹脂封止済基板の切断用治具を使用して、樹脂封止済基板を切断する工程と、各パッケージを保持する工程と、各パッケージを洗浄して乾燥させる工程とをそれぞれ示す部分断面図である。
図4(A)に示されているように、パッケージを収容する収容部材であるネスト50と、吸着部材であるプラットホーム51とは、併せて切断用治具52を構成する。ネスト50は、格子状の側壁53と、外枠54と、側壁53同士及び側壁53と外枠54とに囲まれた空間からなる収容部55と、側壁53及び外枠54の一部からなり壁面が後退している保持壁56と、保持壁56の根元にある棚部57とから構成される。また、プラットホーム51は、各パッケージに対応して突出する吸着部58と、吸着部58の上部に設けられた凹部59と、凹部59に設けられた吸引口60とを有する。
【0003】
従来の切断用治具52、すなわち収容部材であるネスト50と吸着部材であるプラットホーム51とは、次のようにして使用される。まず、図4(A)に示すように、ネスト50とプラットホーム51とを組み合わせ、吸引口60を介して樹脂封止済基板61を吸着した後に、ブレード62により樹脂封止済基板61を切断する。そして、樹脂封止済基板61の端部からなる不要部分63は、切削水(図示なし)とともに落下して流出する。
次に、図4(B)に示すように、樹脂封止済基板61をすべてのパッケージ64に切断し終わると、吸着を解除した後にネスト50を上昇させる。このことにより、各パッケージ64は、ネスト50の各収容部55において、棚部57に係止されるとともに、保持壁56によって図の水平方向に大きく移動しないようにして保持される。そして、各パッケージ64を図の垂直方向に大きく移動しないようにして保持するために、ふた65を下降させる。ここで、ふた65のパッケージ押さえ部66がパッケージ64の角部の上方に位置し、ふた65のネスト押さえ部67がネスト50の外枠54の上方に位置するようにして、ふた65を下降させる。また、ふた65には、パッケージ64の中央部上方に開口68が設けられている。
【0004】
次に、図4(C)に示すように、ネスト押さえ部67と外枠54とを圧接させる。これにより、パッケージ64は、角部においてパッケージ押さえ部66から所定の間隙をおいて、図の垂直方向に大きく移動しないように保持される。この状態で、ネスト50を、洗浄槽の中に入れて洗浄液によりパッケージ64を洗浄し、更に乾燥機の中に入れてドライエア等によりパッケージ64を乾燥させる。そして、図中の太い矢印で示すように、洗浄工程では洗浄液が、乾燥工程ではドライエアが、それぞれ、ふた65・パッケージ64間、保持壁56・パッケージ64間、棚部57・パッケージ64間の狭い空間を流動する。
【0005】
次に、検査工程において、ふた65が取り除かれた状態で、照明下でCCDカメラによりパッケージ64を撮影する。そして、得られた画像データに基づいて画像処理を行い、パッケージ64の電極(図示なし)に欠損がないか、外観に欠け(チッピング)や微小なひび(マイクロクラック)等の異常がないか等の項目について、各パッケージ64ごとに所定の検査を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の樹脂封止済基板の切断用治具によれば、樹脂封止済基板61を切断する際に、各パッケージ64に相当する部分はそれぞれ吸着部58によって吸着されている。一方、端部、すなわち図4(A)に示された不要部分63は吸着されていない。したがって、ブレード62の振動などにより、切断が完了する前に、不要部分63が自然に折損して落下する場合がある。この場合には、最も端に位置するパッケージ64において、電極(図示なし)の欠損、外観におけるチッピングやマイクロクラック等の不良が発生するおそれがある。
【0007】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、樹脂封止済基板を切断する際にパッケージの不良を低減させる、樹脂封止済基板の切断用治具を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の技術的課題を解決することを目的として、本発明に係る樹脂封止済基板の切断用治具は、複数のチップ状の電子部品が樹脂封止された樹脂封止済基板を回転刃を使用して切断することによって電子部品を含む個片からなるパッケージを形成する際に使用され、樹脂封止済基板において各パッケージに相当するとともに矩形状の平面形状を有する個別領域が各々吸着される吸着部を有する吸着部材と、平面視して格子状の側壁に囲まれた空間からなりパッケージが各々収容される収容部を有する収容部材とからなり、吸着部材と収容部材とが組み合わされて使用される樹脂封止済基板の切断用治具であって、樹脂封止済基板の端部付近にあって樹脂封止済基板における個別領域以外の不要部分の下面に接触して不要部分を支持する支持部を備えるとともに、吸着部材はゴムからなり、吸着部は各々凸状の部分からなるとともに平面視して個別領域の各々に完全に覆われるようにして設けられ、吸着部の各々の頂面において開口を有するようにして各々真空源につながる吸引口が設けられ、吸着部材と収容部材とは相対的に昇降自在になるようにして組み合わされ、収容部材は、側壁と、該側壁の一部であって内壁面が後退している保持壁と、該保持壁の根元において設けられた棚部とを有し、樹脂封止済基板を切断する際には、各吸着部同士の間に側壁が各々収容され、側壁の各々の頂面が吸着部の各々の頂面よりも低い位置にあり、樹脂封止済基板を介して回転刃から受けた力によって吸着部の各々が圧縮された状態で吸引口の各々が個別領域の各々の下面を吸着し、支持部においては弾性部材が樹脂封止済基板における不要部分を支持するように、吸着部材と収容部材とが組み合わされ、支持部は収容部材に設けられており、樹脂封止済基板を切断し終わった後には、吸引口による吸引が停止され、吸着部材に対して収容部材が相対的に上昇することによって収容部の各々において棚部にパッケージが各々係止され、かつ、収容部材を覆って設けられたふたが支持部における弾性部材を覆うとともに弾性部材以外の部分を押圧することによってパッケージが各々収容部材との間及びふたとの間における間隙において移動できる状態で保持され、収容部材はパッケージを搬送する際、洗浄する際、及び乾燥する際のいずれにも使用されることが可能であり、樹脂封止済基板が反りを有する場合には弾性部材が変形することによって吸着部の各々が個別領域の各々を吸着することが助けられることを特徴とする。
【0009】
これによれば、樹脂封止済基板を切断する際にその端部付近における不要部分が、樹脂封止済基板が完全に切断されるまで、支持部によって支持される。これにより、切断完了前における不要部分の折損が防止される。したがって、不要部分につながるパッケージにおいて、電極の欠損、外観におけるチッピングやマイクロクラック等の不良が低減される。また、樹脂封止済基板に反りやうねりがある場合であっても、弾性を有する支持部が変形することにより、樹脂封止済基板の端部付近における不要部分が確実に支持される。また、樹脂封止済基板を切断する際にその端部付近における不要部分が、樹脂封止済基板が完全に切断されるまで、収容部材に設けられた支持部によって支持される。これにより、切断完了前における不要部分の折損が防止される。したがって、不要部分につながるパッケージにおいて、電極の欠損、外観におけるチッピングやマイクロクラック等の不良が低減される。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【発明の実施の形態】
(実施形態)
以下、本発明に係る樹脂封止済基板の切断用治具について、実施形態を図1と図2とを参照して説明する。図1は、本発明に係る樹脂封止済基板の切断用治具、すなわちネストとプラットホームとが使用される状態を概略的に示す斜視図である。
【0015】
図1に示されるように、切断される対象となる樹脂封止済基板1は、プリント基板やリードフレーム等からなる基板本体2と、封止樹脂3とにより構成されている。基板本体2には、切断位置であるダイシングライン4が仮想的に設けられている。各ダイシングライン4によって囲まれた部分は、通常1個、場合によっては複数個のチップ(図示なし)が装着され、切断後に各パッケージになるべき個別領域5である。
【0016】
ネスト6は、パッケージ(図示なし)が各々収容される収容部材である。プラットホーム7は、例えばゴムからなり、ネスト6と組み合わせて使用され、樹脂封止済基板1の個別領域5が各々吸着される吸着部材である。ネスト6とプラットホーム7とは、併せて、本発明に係る切断用治具8を構成する。
【0017】
また、ネスト6は、格子状に設けられた側壁9と、側壁9に囲まれた四辺形の空間であってパッケージが収容される収容部10とを有する。ここで、ネスト6は、例えばステンレス鋼等の金属材料から構成されている。なお、図1では、図が込み入ってくることからネスト6については一部を省略して、省略した部分については後述する。
また、プラットホーム7はテーブル11に固定されている。プラットホーム7において、吸着部12は各パッケージを吸着して保持する凸状の部分である。凹部13は、吸着部12の上面に設けられた吸着用の空間である。吸引口14は、凹部13に設けられ真空ポンプ15につながる吸着用管路の出口である。
【0018】
図1に示されたネスト6の形状を、図1で省略した部分をも含めて、図2を参照しながら説明する。図2(A),(B),(C)は、本実施形態に係る切断用治具を使用して、樹脂封止済基板を保持する工程と、樹脂封止済基板を切断する工程と、ふたをして各パッケージを保持する工程とをそれぞれ示す部分断面図である。
【0019】
図2(A),(B)に示されるように、ネスト6において、側壁9のうち最も外側にある外枠16には、その外枠16の一部であって壁面が後退している保持壁17が設けられている。同様に、外枠16の内側に設けられた側壁9には、その側壁9の一部であって壁面が後退している保持壁17が設けられている。これらの保持壁17は、図1では省略されている。保持壁17の根元、すなわち側壁9とつながる部分には、棚部18が設けられている。
外枠16の上面には、例えば高分子材料のような弾性を有する材料からなる、弾性部材19が設けられている。ここで、ネスト6とプラットホーム7とが組み合わせられた状態において、弾性部材19の上面は、吸着部12の上面に対して同一面か又はわずかに下方に位置するように設けられている。なお、外枠16と弾性部材19とは、併せて支持部20を構成する。
【0020】
本実施形態に係る樹脂封止済基板の切断用治具8、すなわちネスト6とプラットホーム7とが使用される工程を、図2を参照して説明する。図2において、ブレード21は、樹脂封止済基板1を切断してパッケージを形成するための回転刃である。不要部分22は、樹脂封止済基板1の端部であって、パッケージ23を形成しない部分であるとともに廃棄される部分である。ふた24は、ネスト6を覆うとともに各パッケージ23の大きな移動を抑制する部材であって、格子状のリブからなるパッケージ押さえ部25と、外周部におけるリブからなるネスト押さえ部26とを有する。ネスト押さえ部26は、パッケージ押さえ部25よりも下方まで突出するように設けられている。また、ふた24の天井板には、各パッケージ23の中央部上方に相当する部分に開口27が設けられている。
【0021】
まず、図2(A)に示すように、ネスト6とプラットホーム7とを組み合わせて、吸引口14を介して樹脂封止済基板1を吸着した後に、ダイシングライン4のうち最も端に位置するラインの上方に、ブレード21を移動させる。
【0022】
次に、図2(B)に示すように、ブレード21により樹脂封止済基板1を切断する。ここで、ブレード21が樹脂封止済基板1を押圧するので、吸着部12はわずかに圧縮されるとともに、不要部分22は支持部20の弾性部材19によって支持される。
【0023】
次に、図2(C)に示すように、樹脂封止済基板1をすべてのパッケージ23に切断し終わると、吸着を解除した後にネスト6を上昇させる。これにより、各パッケージ23は、ネスト6の各収容部10において、棚部18に係止されるとともに、保持壁17によって図の水平方向に大きく移動しないようにして保持される。そして、ふた24を下降させて、各パッケージ23を図の垂直方向に大きく移動しないようにして保持する。ここで、ふた24のパッケージ押さえ部25がパッケージ23の角部の上方に位置し、ふた24のネスト押さえ部26がネスト6の外枠16の上方に位置するようにして、ふた21を下降させる。これにより、ネスト押さえ部26と外枠16とを圧接させて、パッケージ23を、角部においてパッケージ押さえ部25から所定の間隙をおいて図の垂直方向に大きく移動しないように保持する。言い換えれば、パッケージ23は、それぞれ、ネスト6との間、及びふた24との間に設けられたわずかな間隙において移動できる状態で、保持される。
【0024】
この状態のままで、ネスト6を洗浄槽の中に入れて、洗浄液によりパッケージ23を洗浄する。更に、ネスト6を乾燥機の中に入れて、ドライエア等によりパッケージ23を乾燥させる。
【0025】
次に、ふた24を取り外した後に、パッケージ23上方のCCDカメラ(図示なし)により、パッケージ23を撮影する。そして、得られた画像データに基づいて画像処理を行い、パッケージ23の電極(図示なし)に欠損がないか、パッケージ23の外観にチッピング等の異常がないか等の項目について、各パッケージ23ごとに所定の検査を行う。
【0026】
以上説明したように、本実施形態によれば、支持部20の弾性部材19により不要部分22が支持されているので、切断が完了するまでは、不要部分22が折損して落下することはない。したがって、不要部分22につながるパッケージ23において、不要部分22が折損して落下することに起因して発生する、電極の欠損、外観におけるチッピングやマイクロクラック等の不良が低減される。
【0027】
(参考例)
以下、本発明に係る樹脂封止済基板の切断用治具について、参考例を図3を参照して説明する。図3(A),(B),(C)は、本実施形態に係る切断用治具を使用して、樹脂封止済基板を保持する工程と、樹脂封止済基板を切断する工程と、ふたをして各パッケージを保持する工程とをそれぞれ示す部分断面図である。
【0028】
図3(A)に示されるように、本実施形態においては、プラットホーム7において、外枠28の上面に、例えば高分子材料のような弾性を有する材料からなる弾性部材29が設けられている。ここで、実施形態と同様に、ネスト6とプラットホーム7とが組み合わせられた状態において、弾性部材29の上面は、吸着部12の上面に対して、同一面か又はわずかに下方に位置するように設けられている。なお、外枠28と弾性部材29とは、併せて支持部30を構成する。また、ネスト6の外縁部には、外枠31が設けられている。
【0029】
本実施形態に係る樹脂封止済基板の切断用治具8、すなわちネスト6とプラットホーム7とが使用される工程を、図3を参照して説明する。
まず、実施形態と同様に、図3(A)において、吸引口14を介して樹脂封止済基板1を吸着した後に、ダイシングライン4のうち最も端に位置するラインの上方にブレード21を移動させる。
【0030】
次に、図3(B)に示すように、ブレード21により樹脂封止済基板1を切断する。ここで、ブレード21が樹脂封止済基板1を押圧するので、吸着部12はわずかに圧縮されるとともに、不要部分22は支持部30の弾性部材29によって支持される。
【0031】
次に、図3(C)に示すように、樹脂封止済基板1をすべてのパッケージ23に切断し終わると、吸着を解除した後にネスト6を上昇させるとともに、ふた24を下降させて、ネスト押さえ部26とネスト6の外枠31とを圧接させる。これにより、パッケージ23は、それぞれ、ネスト6との間、及びふた24との間に設けられたわずかな間隙において移動できる状態で、保持される。
引き続き、実施形態と同様に、パッケージ23の洗浄・乾燥・検査を、順次行う。
【0032】
以上説明したように、本実施形態によれば、支持部30の弾性部材29により不要部分22が支持されているので、切断が完了するまでは、不要部分22が折損して落下することはない。したがって、実施形態と同様に、不要部分22につながるパッケージ23において、電極の欠損、外観におけるチッピングやマイクロクラック等の不良が低減される。
【0033】
なお、本実施形態において不要部分22の広さに余裕がある場合には、不要部分22を吸着する吸着部12を、支持部として設けることもできる。
【0034】
また、上述の各実施形態では、ネスト6の外枠16の上、又はプラットホーム7の外枠28の上に、弾性部材19,29を設けることとした。これらの弾性部材19,29は、切断前の樹脂封止済基板1において反り、うねり等があった場合を考慮して、設けられている。すなわち、弾性部材19,29は、樹脂封止済基板1の端部を確実に支持するとともに、各パッケージ23に相当する部分の最端部に至るまで良好に吸着するために設けられている。したがって、樹脂封止済基板1の反り、うねり等が問題ない程度に小さい場合には、弾性部材19,29を設けることなく、外枠16,28の上面を、吸着部12の上面と同一面になるようにしてもよい。
【0035】
また、ネスト6とプラットホーム7とが組み合わせられた状態において、弾性部材19,29の上面は、吸着部12の上面に対して同一面か又はわずかに下方に位置するように設けられている。これに限らず、弾性部材19,29として変形量が大きい材料を使用した場合には、弾性部材19,29の上面を、吸着部12の上面に対してわずかに上方に位置するように設けてもよい。この場合には、弾性部材19,29は、樹脂封止済基板1が吸着される際には変形して吸着を確保し、樹脂封止済基板1が切断される際には更に変形して不要部分22を支持することになる。
【0036】
また、樹脂封止済基板1において封止樹脂3の側を吸着することとしたが、これに限らず、樹脂封止済基板1の上下を逆にして、基板本体2の側を吸着することもできる。
【0037】
また、吸着部12が樹脂封止済基板1の封止樹脂3を吸着するとともに、弾性部材19,29が不要部分22における封止樹脂3を支持した。これに限らず、弾性部材19,29が、不要部分22における基板本体2を支持することとしてもよい。この場合には、弾性部材29の上面を、基板本体2と封止樹脂3との接合面に対して、同一面か又はわずかに下方に位置するように設ければよい。
【0038】
【発明の効果】
本発明によれば、樹脂封止済基板を切断する際に、その端部が、樹脂封止済基板が完全に切断されるまで支持部によって支持される。これにより、切断完了前における端部の折損が防止されるので、端部につながるパッケージにおいて不良が低減される。また、樹脂封止済基板に反りやうねりがある場合であっても、弾性を有する支持部が変形することにより、樹脂封止済基板の端部が確実に支持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る樹脂封止済基板の切断用治具、すなわちネストとプラットホームとが使用される状態を概略的に示す斜視図である。
【図2】 (A),(B),(C)は、本発明の実施形態に係る切断用治具を使用して、樹脂封止済基板を保持する工程と、樹脂封止済基板を切断する工程と、ふたをして各パッケージを保持する工程とをそれぞれ示す部分断面図である。
【図3】 (A),(B),(C)は、本発明の参考例に係る切断用治具を使用して、樹脂封止済基板を保持する工程と、樹脂封止済基板を切断する工程と、ふたをして各パッケージを保持する工程とをそれぞれ示す部分断面図である。
【図4】 (A),(B),(C)は、従来の樹脂封止済基板の切断用治具を使用して、樹脂封止済基板を切断する工程と、各パッケージを保持する工程と、各パッケージを洗浄して乾燥させる工程とをそれぞれ示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 樹脂封止済基板
2 基板本体
3 封止樹脂
4 ダイシングライン
5 個別領域
6 ネスト(収容部材)
7 プラットホーム(吸着部材)
8 切断用治具
9 側壁
10 収容部
11 テーブル
12 吸着部
13 凹部
14 吸引口
15 真空ポンプ
16,28,31 外枠
17 保持壁
18 棚部
19,29 弾性部材
20,30 支持部
21 ブレード(回転刃)
22 不要部分
23 パッケージ
24 ふた
25 パッケージ押さえ部
26 ネスト押さえ部
27 開口
Claims (1)
- 複数のチップ状の電子部品が樹脂封止された樹脂封止済基板を回転刃を使用して切断することによって前記電子部品を含む個片からなるパッケージを形成する際に使用され、前記樹脂封止済基板において前記各パッケージに相当するとともに矩形状の平面形状を有する個別領域が各々吸着される吸着部を有する吸着部材と、平面視して格子状の側壁に囲まれた空間からなり前記パッケージが各々収容される収容部を有する収容部材とからなり、前記吸着部材と前記収容部材とが組み合わされて使用される樹脂封止済基板の切断用治具であって、
前記樹脂封止済基板の端部付近にあって前記樹脂封止済基板における前記個別領域以外の不要部分の下面に接触して前記不要部分を支持する支持部を備えるとともに、
前記吸着部材はゴムからなり、
前記吸着部は各々凸状の部分からなるとともに平面視して前記個別領域の各々に完全に覆われるようにして設けられ、
前記吸着部の各々の頂面において開口を有するようにして各々真空源につながる吸引口が設けられ、
前記吸着部材と前記収容部材とは相対的に昇降自在になるようにして組み合わされ、
前記収容部材は、前記側壁と、該側壁の一部であって内壁面が後退している保持壁と、該保持壁の根元において設けられた棚部とを有し、
前記樹脂封止済基板を切断する際には、前記各吸着部同士の間に前記側壁が各々収容され、前記側壁の各々の頂面が前記吸着部の各々の頂面よりも低い位置にあり、前記樹脂封止済基板を介して前記回転刃から受けた力によって前記吸着部の各々が圧縮された状態で前記吸引口の各々が前記個別領域の各々の下面を吸着し、前記支持部においては弾性部材が前記樹脂封止済基板における前記不要部分を支持するように、前記吸着部材と前記収容部材とが組み合わされ、
前記支持部は前記収容部材に設けられており、
前記樹脂封止済基板を切断し終わった後には、前記吸引口による吸引が停止され、前記吸着部材に対して前記収容部材が相対的に上昇することによって前記収容部の各々において前記棚部に前記パッケージが各々係止され、かつ、前記収容部材を覆って設けられたふたが前記支持部における前記弾性部材を覆うとともに前記弾性部材以外の部分を押圧することによって前記パッケージが各々前記収容部材との間及び前記ふたとの間における間隙において移動できる状態で保持され、
前記収容部材は前記パッケージを搬送する際、洗浄する際、及び乾燥する際のいずれにも使用されることが可能であり、
前記樹脂封止済基板が反りを有する場合には前記弾性部材が変形することによって前記吸着部の各々が前記個別領域の各々を吸着することが助けられることを特徴とする樹脂封止済基板の切断用治具。
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