JP4285897B2 - 冷凍サイクルに使用される膨張弁 - Google Patents

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    • F25B2500/18Optimization, e.g. high integration of refrigeration components

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空調装置或いは冷凍装置における冷凍サイクルに使用される膨張弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平8−13581号公報に従来の膨張弁の一つが記載されている。この膨張弁においては、ケーシング内に冷媒出口室と冷媒入口室が上下の関係に設けられており、それらの間を連通するように減圧部としてのオリフィスが縦方向に形成されている。オリフィスの上部の出口は、冷媒出口室となる横方向に真っ直ぐな円孔の側壁に開口しているので、オリフィスを通過して冷媒出口室へ流れる冷媒が、オリフィスの出口に対向している円孔の壁面に直角に衝突して、そこで流れの方向が急に90°転向させられることになる。
【0003】
冷媒入口室において液状である冷媒は、オリフィスを通過する間に減圧され、気液二相混合の噴流となってオリフィスの出口から冷媒出口室へ噴出する。その間に液状の冷媒中に発生した気泡が大きく成長して相互に合体したり分裂したりするだけでなく、オリフィスの出口から冷媒出口室への流路が直角に折れ曲がっているので、高速となった気液二相の冷媒の噴流が、対向する壁面に直角に衝突して激しく発泡しながら急速に膨張する。
【0004】
空調装置の起動時等においては、オリフィスから冷媒出口室へ噴出する冷媒の気液二相混合の噴流が、オリフィスの出口に対向している冷媒出口室の壁面に直角に衝突することによって、その衝撃によって高周波音が発生することがあり、それによって対向面も振動して、その高周波振動がダイヤフラムから直接に、或いは配管によって接続されている他の機器等へ伝わり、それらの表面から空中へ放散される結果、高周波音が人に不快な騒音として聞こえる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の膨張弁において始動時等に高周波音が発生することがあるという問題に対処して、コストの上昇を招くことがない簡単な手段によって、効果的に高周波音の発生を防止することができるような、改良された冷凍サイクル用の膨張弁を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記の課題を解決するための手段として、特許請求の範囲の請求項1に記載された膨張弁を提供する。
【0007】
本発明の冷凍サイクル用の膨張弁においては、絞り流路の出口に対向している冷媒出口室の壁面が滑らかに湾曲する流路を形成していて、この壁面の湾曲部位に感温筒に連動する作動棒を挿通する孔が絞り流路と同一の軸線上に形成されているので、冷媒入口室から絞り流路を通過して冷媒出口室へ噴出する冷媒の流れが、冷媒出口室の例えば円弧状に滑らかに湾曲している壁面に当たっても跳ね返されることはなく、湾曲している壁面に沿って滑らかに下流側へ導かれるので、冷媒は冷媒出口室から下流側の蒸発器に向かって静かに膨張しながら流れる。そのため、従来の膨張弁のように直角の方向に転向される際に激しく発泡しながら急速に膨張するようなことがないので、その衝撃によって高周波音が発生することもない。
【0008】
このような例えば円弧状に滑らかに湾曲する流路はケーシングそのものに形成してもよいが、むしろ、ケーシングとは別体でケーシングに取り付けられて一体化され得るような、例えば円柱形の湾曲流路形成部材に形成する方が製作の容易さ等から言って有利であり、それによってコストも低減することができる。この場合、湾曲流路形成部材に形成される滑らかに湾曲する流路は、湾曲流路形成部材に切欠きとして形成するのが最も容易であるが、湾曲流路形成部材に通孔として穿孔してもよい。
【0009】
湾曲流路形成部材の全体、或いは、流路の表面の少なくとも一部をゴムのような弾性材料によって形成することもできる。それによって、弾性のある湾曲流路の表面に当たる冷媒の流れは、滑らかに湾曲する流路によって導かれるだけでなく、流れに振動成分が含まれていても弾性のある湾曲流路の表面によって吸収されるので、高周波音が発生する可能性が一層低くなる。また、湾曲流路形成部材をゴムのような弾性材料からなるリングを介してケーシングの内部に装着するとか、湾曲流路形成部材の外周の一部とケーシングとの間に空隙を形成すれば、仮に湾曲流路形成部材自体が振動しても、その振動がケーシングに伝達され難くなるので、ケーシングから高周波音が放散することが抑制される。
【0010】
本発明は、前記の課題を解決するための他の手段として、特許請求の範囲の請求項9に記載された膨張弁を提供する。
【0011】
本発明の冷凍サイクル用の膨張弁においては、絞り流路の出口に対向している冷媒出口室の壁面が冷媒の噴出方向に対して例えば45°となるように傾斜していて、この壁面の傾斜部位に感温筒に連動する作動棒を挿通する孔が絞り流路と同一の軸線上に形成されているので、冷媒入口室から絞り流路を通過して冷媒出口室へ噴出する冷媒の流れが、傾斜した壁面に当たっても跳ね返されることはなく、傾斜した壁面に沿って滑らかに下流側へ導かれるので、冷媒は冷媒出口室から下流側の蒸発器に向かって静かに膨張しながら流れる。そのため、従来の膨張弁のように直角の方向に転向される際に激しく発泡しながら急速に膨張するようなことがないので、その衝撃によって高周波音が発生することもない。また、傾斜した壁面を含めて冷媒出口室の壁面の一部をゴムのような弾性材料によって形成すると、その弾性によって冷媒の流れの振動を吸収して高周波音の発生を更に抑制することができる。
【0012】
本発明は、前記の課題を解決するための更に他の手段として、特許請求の範囲の請求項13に記載された膨張弁を提供する。
【0013】
この手段においては、絞り流路の出口よりも下流側の流路の一部に該流路を横切るメッシュ状のフィルタを設ける点に特徴がある。絞り流路を通過して減圧されることにより内部に気泡が生じて気液混合状態となった冷媒が冷媒出口室から蒸発器へ流入する前の流路にフィルタが設けられるので、気液二相の冷媒がフィルタの細かな網目等を通過する際に若干の抵抗を受ける結果、冷媒の流れに圧力変動が含まれていても、その変動はフィルタによって減衰する。従って、圧力変動を有する冷媒が蒸発器のフィン等を振動させて高周波音を放散するのを抑制することができる。なお、この手段は前述の他の手段と併用することもできる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の膨張弁の用途として、図3に、空調装置や冷凍装置に使用される冷凍サイクル20を例示する。21は圧縮機、22は凝縮器、23はレシーバ、24は蒸発器であって、それらは接続配管25によって接続されて1つの冷媒回路を構成している。気体状の冷媒は圧縮機21によって圧縮され、凝縮器22を通過するときに冷却されて液化してレシーバ23に蓄えられる。高圧となるレシーバ23と、低圧となる蒸発器24との間には膨張弁が設けられるが、図3においては、膨張弁として後に構造を詳しく説明する本発明の第1実施例の膨張弁Iと同様なものを図示している。レシーバ23を出た液状の冷媒は膨張弁Iの減圧部を通過する際に減圧されて気液混合の状態となって蒸発器24へ流入し、そこで熱を奪って気化する。気化した冷媒は再び圧縮機21へ吸入されて圧縮される。
【0015】
図1に本発明の第1実施例としての膨張弁Iの構造を示す。1はケーシングであって、その下端寄りの部分には冷媒出口室1aと冷媒入口室1bが上下の位置関係において形成されており、それらの室1a,1bの間を連通するように、減圧部としての流路を構成するオリフィス1sが形成されている。オリフィス1sの上部の出口から上方に向かって急に拡径すると共に、流れの方向が90°転向して冷媒出口室1aに接続する流路1cは滑らかに円弧状に湾曲している。
【0016】
ケーシング1の上端寄りの部分には冷媒通路1dが横方向に貫通しており、冷媒通路1dの左右の開口部は配管によって図3に示すように蒸発器24と圧縮機21に接続される。オリフィス1sの下部の入口の近傍に、弁体としてのボール2が弁押さえ6に載って支持されている。弁押さえ6はスプリング7の弾力によって上方に向かって付勢されており、このスプリング7の下端部は、冷媒入口室1bの下部の開口を閉塞するようにケーシング1の螺子部に螺合された調節ネジ5によって支持されている。従って、ボール2はスプリング7によって常に上方のオリフィス1sの入口を狭める方向に付勢されており、その強さは調節ネジ5の螺入の程度によって調節される。
【0017】
オリフィス1s及びそれと同一の軸線上においてケーシング1を縦に貫通する段付き穴には細い作動棒3が上下方向に摺動可能に緩挿され、オリフィス1s内に小さな断面積を有する絞られた流路を形成する。この絞られた流路が加圧された液状冷媒のための減圧部となる。作動棒3の下端はボール2に接触していて、スプリング7の付勢に抗してそれを押し下げることができる。
【0018】
オリフィス1sと同一軸線上の段付き穴の上部に形成された太い穴には感温筒4の軸部の一部が気密状態で摺動可能に挿入されており、その下端は作動棒3の上端と接触していて、相互に押し合うことによって連動するようになっている。感温筒4の軸部の相当の部分は、蒸発器24から圧縮機21へ帰る戻り冷媒が流れる冷媒通路1dを横切る位置に露出しており、戻り冷媒の温度や圧力に応じて後述のダイヤフラム8等と協働して上下方向に移動するようになっている。
【0019】
感温筒4の上端に一体的に形成された傘部4aの広い上面に接触するように金属製で円形のダイヤフラム8が設けられている。ダイヤフラム8の周縁部は上部のカバー半部9と、それに対して一体化されて殻状となる下部のカバー半部10との間に挟着されている。下方のカバー半部10はケーシング1の上部開口に形成された螺子部に螺合することによって取り付けられる。このようにして殻状のカバー9,10の内部はダイヤフラム8によって上下2つの空間に区画される。上部空間8aには上部の開口から冷媒が封入され、その開口は密閉材11によって閉じられている。なお、図1において、参照符号12,13,14は気密状態を維持するために用いられたOリングを示している。
【0020】
感温筒4は、冷媒通路1dを通過する戻り冷媒の温度が高いときは、その熱をダイヤフラム8と共に上部の空間8aへ伝える。それによって空間8a内に封入された冷媒が膨張してダイヤフラム8を押し下げるので、その変位が感温筒4を介して作動棒3に伝えられ、スプリング7の付勢力に抗してボール2を押し下げて、オリフィス1sの入口の開度を大きくすることにより、オリフィス1sを通過する冷媒の流量を増大させる。それと反対に、戻り冷媒の温度が低いときはダイヤフラム8の上部空間8a内の冷媒が収縮するので、スプリング7の付勢によってダイヤフラム8は感温筒4や作動棒3と共に押し上げられ、ボール2がオリフィス1sの入口の開度を小さくして、通過する冷媒の流量を減少させる。
【0021】
冷媒通路1dを通過する戻り冷媒の温度の他に、その圧力によっても弁としてのボール2を作動させるために、ダイヤフラム8の下部空間8bが冷媒通路1dに連通している。従って、戻り冷媒の圧力が高くなると上部空間8a内の冷媒が圧縮されてダイヤフラム8が上方へ移動し、感温筒4がスプリング7の付勢によって上昇するので、ボール2がオリフィス1sの入口の開度を縮小させて、通過する冷媒の流量を減少させる。それと反対に、下部空間8bにある戻り冷媒の圧力が低くなると、上部空間8aに封入された冷媒の圧力との釣り合い状態が変化するために、スプリング7の付勢力に抗してダイヤフラム8が下方へ移動し、ボール2がオリフィス1sの入口の開度を大きくして冷媒の流量を増加させることになる。このような膨張弁Iの作動によって、圧縮機21への戻り冷媒に必要な過熱度が維持される。
【0022】
図1に示す第1実施例の膨張弁Iと比較するために、膨張弁Iに対して比較的に似た構造を有する従来の膨張弁Cを図2に示す。膨張弁Cが膨張弁Iと同じ構造である部分には同じ参照符号を付している。図2から明らかなように膨張弁Cが膨張弁Iと異なる点は、そのケーシング1’に形成されたオリフィス1sからなる減圧部直後の流路1hが、膨張弁Iに形成されたような滑らかな円弧状の流路1cではなくて真っ直ぐな円筒状の孔、即ち円孔からなる通路であり、オリフィス1sを通過して冷媒出口室1aへ流れる冷媒が円孔1hの壁面に直角に衝突するようになっていることである。
【0023】
冷媒入口室1bにおいては液状であった冷媒が、減圧部であるオリフィス1sと作動棒3との隙間を通過する間に減圧され、気液二相混合の噴流となってオリフィス1sの出口から冷媒出口室1aへ噴出するところで大きく膨張する。ここでは液状の冷媒中に発生した気泡が大きく成長して相互に合体したり分裂したりするだけでなく、膨張弁Cのように減圧部の出口から冷媒出口室1aへの流路が直角に折れ曲がっている場合には、高速となった気液二相の冷媒の噴流が、対向する壁面に直角に衝突して激しく発泡しながら急速に膨張する。その衝撃によって高周波音が発生し、それによって対向面も振動して、その高周波振動がダイヤフラム8のカバー9,10とか、配管によって膨張弁に接続されている他の機器等へ伝わり、それらの表面から空中へ放散される結果、高周波音が人には不快な騒音として聞こえる。従来の膨張弁Cが減圧部における冷媒の流れによって高周波音を発生したのはこのようなメカニズムによるのである。
【0024】
この問題に対して第1実施例の膨張弁Iにおいては、図1に示したように、冷媒入口室1bから冷媒出口室1aへ流れる冷媒が、減圧部であるオリフィス1sを通過することによって減圧されて、気液二相が混合した噴流の状態で冷媒出口室1aへ噴出するときに、最初に接触する面、即ちオリフィス1sの出口の対向面が流路1cの円弧状の滑らかな壁面であるために、噴流が対向面に真正面から直角に衝突しないので衝撃が少なくなる。従って、液状の部分が多い気液混合状態の冷媒が減圧部直後の流路1cにおいて急激に膨張することはないので、大部分の冷媒は静かに霧化されて冷媒出口室1aから蒸発器24へ流れ、蒸発器24内で気化するため、膨張弁Iにおいて高周波音が発生することがない。
【0025】
第1実施例の膨張弁Iにおいては、その減圧部直後の流路1cが直角に転向しているにもかかわらず、その転向部分が円弧状の滑らかな曲面によって構成されているために、このように高周波音の発生を防止する作用、効果を奏するが、このような消音の作用及び効果は、減圧部であるオリフィス1sの出口開口の対向面が平面であって、オリフィス1sの出口開口から噴出する噴流の方向、即ちオリフィス1sそのものの方向に対して直角でなくて、例えば45°前後に傾斜しているだけでも相当の程度に生じる。
【0026】
第1実施例の膨張弁Iにおいては減圧部の直後に円弧状に滑らかに湾曲する流路1cがケーシング1自体に形成されているが、鋳造のような手段によることなく機械加工によってケーシング1そのものに円弧状のように湾曲する流路を形成することは必ずしも容易なことではないし、湾曲する流路だけでなく、それに付帯する部分によって消音効果を高めようとする場合には、円弧状のように滑らかに湾曲する流路を形成する部材、即ち「湾曲流路形成部材」をケーシング1とは別体として製作して、ケーシング1の内部に組み付けるのがコストの面等から見て得策である。従って、第2実施例以下の実施形態においては、このような湾曲流路形成部材を使用する場合について説明する。
【0027】
図4に第2実施例の膨張弁IIの要部構造を示す。なお、第2実施例以下の全ての実施例において、既述の第1実施例の膨張弁I等と実質的に同じ構成部分については同じ参照符号を付すことによって、重複する説明を省略することにする。第2実施例の膨張弁IIの特徴は、第1実施例の膨張弁Iのようにケーシング1自体に滑らかに湾曲する流路1cを形成する代わりに、図5に拡大して示すような概ね円柱形の湾曲流路形成部材15を、ケーシング1の冷媒出口室1aの奥に形成された円孔1h内へ嵌合して固定した点にある。
【0028】
図5に示す湾曲流路形成部材15は、円柱形の材料に、第1実施例の膨張弁Iにおける滑らかな円弧状の流路1cと同様な流路を、切り欠きとして形成したものである。ケーシング1に円孔1hを穿孔したり、湾曲流路形成部材15となる円柱形の材料に切り欠きを形成するような切削加工はきわめて容易であるから、作動棒3を挿通するための大径の貫通孔15aを穿孔する作業を含めても、湾曲流路形成部材15、及びそれを含む膨張弁IIを製造するためのコストは低く抑えることができる。
【0029】
図6は、図5に示した湾曲流路形成部材15の変形例を示すもので、この場合は滑らかに湾曲する流路1cを形成するために、円柱形の材料に切り欠きを設ける代わりに、円柱形の材料の一端側から穿孔した孔の底部を、滑らかな横穴状流路としてオリフィス1sの出口に対向する側面に開口させることにより、滑らかに湾曲する流路1cを通孔として形成したものである。比較的大きなケーシング1そのものに滑らかに湾曲する流路1cを形成するよりも、小さな円柱形の材料に形成するほうが容易であることは言うまでもない。
【0030】
このように、第2実施例の膨張弁IIにおける円柱形の材料に形成された滑らかに湾曲する流路1cが第1実施例の膨張弁Iにおけるそれと実質的に同じ作用効果を奏することは説明を要しない。この場合、滑らかに湾曲する流路1cを形成する円柱形の材料として、ゴムのように弾性があって衝撃吸収性を有する材料を使用すれば、衝撃吸収性材料の振動減衰作用によって、より一層高い消音効果が得られる。
【0031】
図7に第3実施例の膨張弁III の要部構造を示す。第3実施例の膨張弁III でも第2実施例の膨張弁IIと同様に、概ね円柱形の材料に滑らかに湾曲する流路1cを形成して、それをケーシング1に形成された円孔1hに嵌合、固定するが、第2実施例とは違って、円柱形の材料の両端以外の周面を切削して、両端に鍔部15b,15cが残るようにした点に特徴がある。第3実施例においても湾曲流路形成部材15として、図8に示すように円柱形の材料に滑らかに湾曲する流路1cを単一の切り欠きによって形成する場合と、その変形例として図9に示すように、一端側から穿孔した孔と、それに接続する滑らかな横穴状流路とによって通孔として形成する場合の2通りがある。
【0032】
いずれの場合でも、第3実施例の膨張弁III は前述の第2実施例の膨張弁IIと同様な作用効果を奏するが、それに加えて、湾曲流路形成部材15の両端に鍔部15b,15cを設けたことによって、湾曲流路形成部材15の周囲に空隙26が形成されるため、湾曲流路形成部材15が冷媒の噴流によって高周波振動をするようなことがあっても、その振動がケーシング1等へ直接に伝わり難くなる。従って、より高い消音効果を挙げることができる。なお、この場合も湾曲流路形成部材15をゴムのような弾性材料によって形成することができる。
【0033】
図10に示す第4実施例の膨張弁IVもまた、前述の第3実施例の他の変形例と見ることができる。この場合は第3実施例における湾曲流路形成部材15と一体の鍔部15b,15cを湾曲流路形成部材15とは別体として、ゴム環16によって置き換えたものである。湾曲流路形成部材15自体は剛体であっても、或いはゴムのような弾性体であってもよい。第4実施例の膨張弁IVの作用効果は概ね第3実施例のそれと同等であるか、或いはそれよりも優れている。
【0034】
図11に示す第5実施例の膨張弁Vは,図4及び図5に示した前述の第2実施例の膨張弁IIにおいて、その湾曲流路形成部材15の滑らかに湾曲する流路1cのうち、オリフィス1sの出口に対向する面にゴム板のようなシート状の弾性材料からなる衝撃吸収材27を貼り付けた点に特徴がある。それによって、湾曲流路形成部材15による消音効果が助長される。
【0035】
図12に示す第6実施例の膨張弁VIは前述の第3実施例の更なる変形例に相当すると言うことができる。この場合は図9に示す第3実施例の変形例の湾曲流路形成部材15の円筒状の下流端を、それが冷媒出口室1a内へ突出するように延長させて形成している。この延長部分を15dとして示す。この場合の湾曲流路形成部材15は図13に拡大して示されているが、その材質は剛体であっても、或いはゴムのような弾性体であってもよい。第6実施例の膨張弁VIの作用効果における特徴は、冷媒の減圧膨張によって発生する圧力変動が、延長部分15dの存在によってより強く減衰することであるが、それ以外の作用効果は第3実施例の場合と同様である。
【0036】
図14は、図12に示した第6実施例の変形例である膨張弁VI’を示したものである。この場合は、図15に拡大して示したように、湾曲流路形成部材15の先端に突出して形成した延長部分15d’の直径を、図13に示した第6実施例における延長部分15dよりも大きくした点が異なるだけで、その他の点は第6実施例と同じであり、作用効果も概ね同じである。
【0037】
図16に第7実施例の膨張弁VII の要部構造を示す。第7実施例の膨張弁VII の特徴の一つは、湾曲流路形成部材15を、前述の第2実施例から第6実施例のように、円柱形の材料を切削とか穿孔のような方法によって加工して、肉を削り取ることによって製作したものではなく、パイプ状の材料の一部を絞って閉じることによって円弧状の底面を形成すると共に、それに必要な貫通孔等を穿孔して製作していることと、そのような湾曲流路形成部材15を、その外側にゴムのような弾性材料からなる衝撃吸収パイプ28を被せてから円孔1hの中に挿入して固定していることにある。
【0038】
第7実施例のような方法で湾曲流路形成部材15を製作すると安価であるし、衝撃吸収パイプ28を挟んで、それをケーシング1の円孔1hに取りつけているので、湾曲流路形成部材15からケーシング1へ伝わる振動をゴムのような衝撃吸収パイプ28によって減衰させることができるので、たとえ高周波振動が発生しても、それが外部へ伝わることを防止するため、高周波音の放散を阻止することができる。
【0039】
図18は本発明の第8実施例としての膨張弁VIIIの要部の構造を示したものである。第8実施例の膨張弁VIIIが図10に示した前述の第4実施例の膨張弁IVと異なる点は、図19に示すように底部が閉じられたパイプ形の湾曲流路形成部材15を使用していることと、図18に示すように、ゴム環16として既製のOリングのようなものを使用している点にある。その作用効果は前述の第4実施例や第7実施例のそれに近い。
【0040】
図20は本発明の第9実施例の膨張弁IXの要部構造を示したものである。膨張弁IXに使用される湾曲流路形成部材15は、前述の図17に示した第7実施例の膨張弁VII に使用されているものと同様なものである。湾曲流路形成部材15は外側に密着する被覆部材29によって覆われている。被覆部材29の外周面の一部には環状に突出する複数条の鍔29aが形成されていて、それらによってケーシング1の円孔1hの内面に係合している。被覆部材29はゴムのような弾性材料によって形成する。この構造から明らかなように、膨張弁IX及び湾曲流路形成部材15は、第7実施例のものと概ね同様な作用効果を奏する。
【0041】
図21に本発明の第10実施例としての膨張弁Xの要部構造を示す。膨張弁Xの特徴は図22に示した湾曲流路形成部材15の形状にある。膨張弁Xの湾曲流路形成部材15の内部に形成された滑らかに湾曲する流路1cは、前述の各実施例のそれと同様なものであるが、円筒形の外周面に多数の突起15eが形成されていて、湾曲流路形成部材15がこれらの突起15eを介してケーシング1の円孔1h内に取り付けられる。湾曲流路形成部材15は剛体であってもよいが、ゴムのような弾性材料によって形成することもできる。この場合は、突起15eによって円孔1hの内面との間に連続した大きな空隙26が形成されるので、図7に示した前述の第3実施例の場合と概ね同様な作用効果を奏する。
【0042】
第1実施例Iないし第10実施例Xの各膨張弁においては、いずれもオリフィス1sの出口に対向する位置に滑らかな円弧状の流路1cが設けられているために、オリフィス1s内で減圧されることにより冷媒が気液二相を含む噴流となって円弧状の流路の壁面に接触するときに、冷媒に含まれる気泡が大きく成長して相互に合体したり或いは分裂したりすることがなく、従って、高周波音が発生することがないのであるが、円弧状の流路1cとオリフィス1sとの位置関係によってはその効果が十分に発揮されない場合がある。そこで、これらの実施例において本発明の目的である消音効果を十分に奏し得る位置関係を図23に示す。
【0043】
図23に示すように、円弧状の流路1cにおいて、冷媒の噴流が接触する外側の円弧面の曲率半径をRとし、曲率中心からオリフィス1sの中心線までの距離をAとするとき、十分な消音効果をもたらす位置関係は、距離Aが半径Rの2分の1よりも大きいということである。そして、当然のことではあるが、この距離Aは半径Rよりも小さくなければならない。従って、第1実施例の膨張弁Iないし第10実施例の膨張弁Xにおいて、冷媒の噴流が接触する円弧面の曲率中心とオリフィス1sの中心線との間の好適な位置関係の条件は、
R/2≦A≦R
として示すことができる。なお、オリフィス1sの出口と円弧面の曲率中心との間の距離Bは、半径Rや距離Aとの関係において噴流が対向面に接触する位置までの助走距離を決定する要素であるが、この値Bは0よりも大きい範囲で、設計条件に応じて任意に選択することができる。
【0044】
このような条件を満たす好適な設計例を具体的に示したものが図24である。これは図7に示す第3実施例の膨張弁III の1つの具体例である。図24において距離を示す数値の単位はmmであり、Rは曲率半径を、φは直径をそれぞれ示している。
【0045】
また、この第3実施例の膨張弁III と、図2に示す従来の膨張弁Cについて比較実験を行って、発生する騒音の大きさを調べた結果を図25に示す。いずれの場合も、冷媒の流量と騒音の大きさとの間には直線的な比例関係が見られたが、本発明の膨張弁III において湾曲流路形成部材15をアルミニウムによって製作した場合を直線S、衝撃吸収性のあるHNBRによって製作した場合を直線F、従来の膨張弁Cのケーシング1をアルミニウムによって製作した場合をCとして示している。図25から明らかなように、従来の膨張弁Cよりも本発明の膨張弁Sは騒音の発生量が概ね0.5〜1dB程度少なく、更に、本発明の膨張弁Fはそれよりも優れていて、概ね1〜2dB程度少ないことが判る。
【0046】
次に、図26は、本発明の第11実施例の膨張弁XIを蒸発器24に対して配管を使用しないで直接に接続した状態を示す断面図である。膨張弁XIにおいて消音効果に関連する主要な部分を拡大して図27に示す。膨張弁XIは、図2に示す従来の膨張弁Cと同様に、オリフィス1sの下流側に単なる円孔1hを備えているが、勿論、この部分に前述の滑らかに湾曲する流路1cを形成する湾曲流路形成部材15等を設けて消音効果を発揮させることができる。しかしながら、第11実施例の膨張弁XIの特徴は、湾曲流路形成部材15を設けたり、滑らかに湾曲する流路1cを形成するという点にあるのではなく、オリフィス1sの下流側となる流路、この場合は膨張弁接続部30の内部にメッシュ状のフィルタ31を設けた点にある。
【0047】
図27に拡大して示したように、フィルタ31は目の細かい金網からなり、全体が袋状に形成されていて、入口には円錐形のリング状部材32が取り付けられている。フィルタ31はリング状部材32によって、膨張弁接続部30に形成されたテーパー面に係合して取り付けられる。膨張弁接続部30は蒸発器24側に一体的に設けられたものであって、その突出部分が膨張弁XIの冷媒出口室1a及び冷媒通路1dに挿入されて、図示しないボルトのような締結手段によって固定される。なお、図26に示す33は、レシーバ23及び圧縮機21への配管のための接続部である。
【0048】
第11実施例の膨張弁XIにおいては、その下流側にフィルタ31が設けられているので、オリフィス1sを通過して減圧されることにより内部に気泡が生じた気液混合の状態の冷媒が蒸発器24へ流入する前に、フィルタ31の細かな網目を通過することによって若干の抵抗を受けるため、図2に示す従来の膨張弁Cのように、気泡を含む冷媒の噴流が円孔1hの面に衝突することによって生じる冷媒の流れの圧力変動が減衰する。従って、圧力変動を有する冷媒が蒸発器24のフィン等を振動させて高周波音等の騒音を放散するのを抑制することができる。更にこの場合はリング状部材32が漏斗状に流路径を狭める形状を有するので、これもまた冷媒の流れに若干の抵抗を与えて、冷媒の流れの圧力変動による振動を減衰させるように作用する。このようにして、円孔1h内における激しい気泡の発生が抑えられ、円孔1hが高周波音の発生源となることが避けられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図2】従来例を示す断面図である。
【図3】本発明の膨張弁が使用される冷凍サイクルを例示する回路図である。
【図4】第2実施例を示す断面図である。
【図5】第2実施例の要部を拡大して示す斜視図である。
【図6】第2実施例の変形例の要部を拡大して示す斜視図である。
【図7】第3実施例を示す断面図である。
【図8】第3実施例の要部を拡大して示す斜視図である。
【図9】第3実施例の変形例の要部を拡大して示す斜視図である。
【図10】第4実施例を示す断面図である。
【図11】第5実施例を示す断面図である。
【図12】第6実施例を示す断面図である。
【図13】第6実施例の要部を拡大して示す斜視図である。
【図14】第6実施例の変形例を示す断面図である。
【図15】第6実施例の変形例の要部を拡大して示す斜視図である。
【図16】第7実施例を示す断面図である。
【図17】第7実施例の要部を拡大して示すもので、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図18】第8実施例を示す断面図である。
【図19】第8実施例の要部を拡大して示すもので、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図20】第9実施例を示す断面図である。
【図21】第10実施例を示す断面図である。
【図22】第10実施例の要部を拡大して示す斜視図である。
【図23】本発明によって消音効果を十分に奏し得る位置関係を示す模式図である。
【図24】本発明による好適な設計例を具体的に示すもので、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図25】本発明の膨張弁と従来の膨張弁との比較実験の結果を示す線図である。
【図26】第11実施例を示す断面図である。
【図27】第11実施例の要部を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
1…ケーシング
1a…蒸発器への冷媒出口室
1b…凝縮器からの冷媒入口室
1c…減圧部直後の円弧状に滑らかに湾曲する流路
1d…蒸発器から圧縮機への冷媒通路
1h…円孔
1s…オリフィス
2…ボール
3…作動棒
4…感温筒
5…調節ネジ
6…弁押さえ
7…スプリング
8…ダイヤフラム
9…カバー半部
10…他のカバー半部
11…密閉材
15…湾曲流路形成部材
16…ゴム環
20…冷凍サイクル
21…圧縮機
22…凝縮器
22a…膨張弁接続部
23…レシーバ
24…蒸発器
25…接続配管
26…空隙
27…衝撃吸収材
28…衝撃吸収パイプ
29…被覆部材
30…膨張弁接続部
31…メッシュ状のフィルタ
32…リング状部材

Claims (13)

  1. 冷媒入口室から絞り流路を通過して冷媒出口室へ噴出する冷媒の流れが前記絞り流路の出口のところで実質的に直角の方向に転向されるように構成されている冷凍サイクル用の膨張弁において、前記絞り流路の出口に対向している前記冷媒出口室の壁面が滑らかに湾曲する流路を形成していて、前記壁面の湾曲部位に感温筒に連動する作動棒を挿通する孔が前記絞り流路と同一の軸線上に形成されていることを特徴とする膨張弁。
  2. 請求項1において、前記絞り流路の出口に対向している前記冷媒出口室の壁面が円弧状に滑らかに湾曲する流路を形成していることを特徴とする膨張弁。
  3. 請求項1又は2において、滑らかに湾曲する前記流路がケーシングとは別体で前記ケーシングと一体化された湾曲流路形成部材に形成されていることを特徴とする膨張弁。
  4. 請求項3において、滑らかに湾曲する前記流路が前記湾曲流路形成部材に切欠きとして形成されていることを特徴とする膨張弁。
  5. 請求項3において、滑らかに湾曲する前記流路が前記湾曲流路形成部材に通孔として形成されていることを特徴とする膨張弁。
  6. 請求項3ないし5のいずれかにおいて、前記湾曲流路形成部材のうち少なくとも流路の表面の一部がゴムのような弾性材料によって形成されていることを特徴とする膨張弁。
  7. 請求項3ないし5のいずれかにおいて、前記湾曲流路形成部材がゴムのような弾性材料からなるリングを介して前記ケーシングの内部に取り付けられていることを特徴とする膨張弁。
  8. 請求項3ないし7のいずれかにおいて、前記湾曲流路形成部材の外周の一部と前記ケーシングとの間に空隙が形成されていることを特徴とする膨張弁。
  9. 冷媒入口室から絞り流路を通過して冷媒出口室へ噴出する冷媒の流れが前記絞り流路の出口のところで実質的に直角の方向に転向されるように構成されている冷凍サイクル用の膨張弁において、前記絞り流路の出口に対向している前記冷媒出口室の壁面が冷媒の噴出方向に対して傾斜していて、前記壁面の傾斜部位に感温筒に連動する作動棒を挿通する孔が前記絞り流路と同一の軸線上に形成されていることを特徴とする膨張弁。
  10. 請求項9において、前記絞り流路の出口に対向して傾斜している前記冷媒出口室の壁面が平面であって、その傾斜角度が実質的に45°であることを特徴とする膨張弁。
  11. 請求項9又は10において、前記冷媒出口室の傾斜した前記壁面が、ケーシングとは別体で前記ケーシングと一体化された部材に形成されていることを特徴とする膨張弁。
  12. 請求項9ないし11のいずれかにおいて、前記冷媒出口室の傾斜した壁面の少なくとも一部がゴムのような弾性材料によって形成されていることを特徴とする膨張弁。
  13. 請求項1ないし12のいずれかにおいて、前記絞り流路の出口よりも下流側の流路の一部に、該流路を横切ってフィルタを設けたことを特徴とする膨張弁。
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