JP4285739B2 - 机天板の支持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、筆記又はコンピュータ操作等のような各種のデスクワークを行う事務等に使用される机天板の支持装置の構造に係り、より詳しくは、平面視矩形状や六角状などの特異形状の種々の平面視形状の机天板に簡単に適用できるようにした支持装置に関するものである。
従来から、この種の机天板の支持装置として、例えば、特許文献1等に開示されているように、平面視枠状に組み立てたビーム部材で机天板を支持する一方、前記ビーム部材の連結角部からパイプ状の脚柱を垂設したものにおいて、各脚柱の上端部に水平回動可能に被嵌し、且つ前記一方のビーム部材の連結角部(端部)に接続する第1ジョイント体と、この第1ジョイント体の上にて前記脚柱の上端部の雄ねじ部に螺着し、且つ他方のビーム部材の連結角部(端部)に接続する第2ジョイント体とを備え、前記各ビーム部材における長手方向の溝には、机天板の下面にねじ止めする取付け金具の基部を移動可能に係合したものがあった。
また、特許文献2では、一対の垂直の脚支柱の各上端に水平に延びるアーム部を一体的に有し、この各アーム部の先端部同士を垂直方向のネジを介して連結角度可変に連結し、且つ各アーム部には机天板の下面にネジ止めする取付け孔が穿設されたものが開示されている。
上記両引用文献の構成により、平面視矩形状や六角状などの特異形状の種々の平面視形状の机天板を安定して支持することができるとしている。
特公平7−111205号公報 実開平6−72431号公報
しかしながら、前記特許文献1に開示の支持装置では、2つのジョイント体を脚支柱の上端部に上下に重ねて配置するから、その高さ方向の寸法が大きくなり嵩張るという問題があり、また、上側の第2ジョイント体は脚支柱の上端部の雄ねじ部に螺着させるから、第2ジョイント体の水平方向の向きを基準にして前記第1ジョイント体の水平方向の向き、換言すれば2つのジョイント体の水平方向の夾角を調整するには、脚支柱の向きを変える必要があり、それによって脚支柱の外観の向きが変化しないようにするには、当該脚支柱が円柱または円筒状に限られ、脚装置の意匠的変化(多様性)が乏しくなるという問題もあった。
他方、前記引用文献2の構成では、垂直の脚支柱の各上端に水平に延びるアーム部を一体的に備えているため、部品としても嵩張り、また、机天板の平面視の面積が異なる毎に前記アーム部の長さの異なるものを準備しなければならず、机天板の支持装置として部品の共通化ができないという大きな問題があった。
本発明は、これらの問題を解消することを技術的課題とするものである。
この技術的課題を達成するため、請求項1に記載の発明の机天板の支持装置は、複数の主脚体と、該両主脚体の間に配置された補助脚体と、前記各主脚体のそれぞれの上端に固定した主連結体と、補助脚体の上端に固定した補助連結体とを介して机天板を支持する一方、前記主脚体と補助脚体との上部間を連結するビーム部材を備えてなる机天板の支持装置において、前記補助連結体は、前記補助脚体の上端に載置固定する基部と、該基部から水平方向に一体的に突出する平面視略円形状のアーム部とを有し、前記アーム部には、前記ビーム部材の端部を連結するビームブラケットの水平方向の取付け角度を適宜間隔にて変更可能にする取付け部を備え、前記アーム部における取付け部には、前記取付け角度の位置決め部と取付け角度の表示部とを備えたものである。
また、請求項2に記載の発明の机天板の支持装置は、複数の主脚体と、該両主脚体の間に配置された補助脚体と、前記各主脚体のそれぞれの上端に固定した主連結体と、補助脚体の上端に固定した補助連結体とを介して机天板を支持する一方、前記主脚体と補助脚体との上部間を連結するビーム部材を備えてなる机天板の支持装置において、前記補助連結体は、前記補助脚体の上端に載置固定する基部と、該基部から水平方向に一体的に突出する平面視略円形状のアーム部とを有し、前記アーム部には、前記ビーム部材の端部を連結するためのビームブラケットの水平方向の取付け角度を適宜間隔にて変更可能にする取付け部を備え、前記ビーム部材の端部を、下側の前記ビームブラケットと上側の補助ブラケットとにより挟持固定したものである。
請求項3に記載の発明の机天板の支持装置は、複数の補助脚体と、各補助脚体の上端に固定した補助連結体とを介して机天板を支持する一方、前記各補助脚体の上部間を連結するビーム部材を備えてなる机天板の支持装置において、
前記補助連結体は、前記補助脚体の上端に載置固定する基部と、該基部から水平方向に一体的に突出する平面視略円形状のアーム部とを有し、
前記アーム部には、前記ビーム部材の端部を連結するビームブラケットの水平方向の取付け角度を適宜間隔にて変更可能にする取付け部を備え、
前記アーム部における取付け部には、前記取付け角度の位置決め部と取付け角度の表示部とを備えたものである。
請求項4に記載の発明の机天板の支持装置は、複数の補助脚体と、各補助脚体の上端に固定した補助連結体とを介して机天板を支持する一方、前記各補助脚体の上部間を連結するビーム部材を備えてなる机天板の支持装置において、前記補助連結体は、前記補助脚体の上端に載置固定する基部と、該基部から水平方向に一体的に突出する平面視略円形状のアーム部とを有し、前記アーム部には、前記ビーム部材の端部を連結するビームブラケットの水平方向の取付け角度を適宜間隔にて変更可能にする取付け部を備え、前記ビーム部材の端部を、下側の前記ビームブラケットと上側の補助ブラケットとにより挟持固定したものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の机天板の支持装置において、前記アーム部における取付け部は、前記ビームブラケットとのボルト連結構造であることを特徴とするものである。
以上のように、請求項1乃至4に記載の発明によれば、補助連結体の基部から水平方向に延びる平面視略円形のアーム部には、ビームブラケットの水平方向の取付け角度を適宜間隔にて変更できるように取付け部を備えたから、共通の部品を利用して、種々の平面視形状の机天板を、ビーム部材を介して強固に支持することができるという効果を奏する。
そして、前記各補助脚体の上端面に対して補助連結体をその上面から固定し、且つ前記補助連結体の基部と机天板の下面とを固定することにより、補助脚体における上端に対して連結手段である補助連結体をその上方向からの垂直方向の直接締結固定することになるので、机天板に水平荷重等の側方荷重が作用したとき、机天板の下面が開くように補助脚体の上端が撓むことがなく、その側方強度に対する抵抗力(机天板と脚体との固定強度)が強くなり、机全体の剛性が高まる。また、補助脚体の側面に補助連結体との取付けねじの頭が露出しないから、机の意匠の美観が向上するという効果を奏する。
そして、請求項1及び3に記載の発明によれば、前記アーム部における取付け部には、前記取付け角度の位置決め部と取付け角度の表示部とを備えたものであるから、ビームブラケットの取付け角度を誤りなく、且つ迅速に実行できる。
他方、請求項2及び4に記載の発明によれば、ビーム部材の端部を下側の前記ビームブラケットと上側の補助ブラケットとより上下に挟持して固定するから、強固に固定できるという効果を奏する。
請求項5に記載の発明によれば、前記アーム部における取付け部は、前記ビームブラケットとのボルト連結構造としたから、ビームブラケットの取付け取り外し作業が簡単にできるという効果を奏する。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1〜図20は第1実施例を示し、図1(a)は第1実施例の机1の全体平面図、図1(b)は正面図、図1(c)は側面図である。図2は図1(a)のII−II線矢視の一部切欠き要部拡大正面図、図3は図1(a)の線矢視の一部切欠き要部拡大側断面図、図4は机天板2と主脚体3との連結手段Aの各部品の斜視図、図15〜図20は机天板2と補助脚体61との連結手段Bを示す図である。
第1実施例における机1は、平面視略L形状で木製の机天板2の互いに90度異なる側辺部の下面に配置する側面視で「ロ」字状の一対の主脚体3、3と、該一対の主脚体3、3の間にあって、机天板の平面視で90度の奥隅位置に配置する補助脚体61とに支持される。
主脚体3は、同じ中空断面形状の一対の縦部材(支柱部材)3a,3aと、別の同じ中空断面形状の上端及び下端の水平部材3b,3bと、これら縦部材3aと水平部材3bとのコーナ部を繋ぐ継手部材4とを有し、縦部材3a及び水平部材3bはアルミ押出材であり、図3及び図11に示す継手部材4はアルミ製ダイキャストである。
各主脚体3と机天板2とを連結するための連結手段Aは、所定高さH1の連結体5と、所定高さH2の台座体6と、机天板2の下面に固定する固定用ブロック体7と、一対のサポートピン9,9と複数のボルト等から構成されている。アルミダイキャスト製の台座体6は、図3及び図5に示すように、平面視略四角状の偏平状であって、台座体6の中央部には前記主脚体3における上端水平部材3b等に螺着する皿ネジ(皿ビス)10のための座ぐり孔6bが形成されており、その四方外周には、後述する連結体5を上方から止着(固定)するための六角穴付きボルト11の挿通孔6bが穿設され、台座体6の上面には、前記各挿通孔6bの外周ボス部6dが上向きに突出するように形成され、さらに、台座体6の下面には、一対の位置決めダボ6cが一体的に突設形成されている。
アルミダイキャスト製の固定用ブロック体7は、図2、図3、図4及び図6に示すように、平面視略矩形状の本体7aとその上端に一体的に連設された取付け板部7bとからなる。取付け板部7bの上面には、机天板2の下面に形成された位置決め凹所12に嵌入できる一対の位置決め用ボス7cが形成されている。
前記本体7aには、その下部側に下向きに開放された大径孔13aが穿設されており、この大径孔13aの上端に連通して小径のボルト取付け孔13bが上面にまで貫通形成されている。前記大径孔13aから上向きに挿入した固定用ボルト20の雄ねじ部はボルト取付け孔13bを貫通して上向きに突出し、机天板2の下面に予め埋め込まれた筒ネジ(鬼目ナット)35に螺着する。また、本体7aの外側の一対の対向する縦側面には後述する一対のサポートピン9、9の截頭円錐状の各頭部9aが当接し得る截頭円錐状の当接部14、14が前記大径13aに連通するように凹み形成されている。
アルミダイキャスト製の連結体5は、図2〜図4、図7及び図8に示すように、基部5aと、該基部5aから上面が水平に延びるアーム部5bとからなる。前記基部5aの上面には、前記固定用ブロック体7の取付け板部7bが嵌まる凹所15と、これに連通し、前記本体7aが嵌入可能な四角状の取付け凹所16とが形成されており、さらに、前記一対のサポートピン9、9がそれぞれ水平方向に嵌入可能な横孔17、17が前記取付け凹所16に連通するように穿設形成されている。なお、前記取付け凹所16は基部5aを上下に貫通するように形成されていても良い。また、各横孔17の外周には、前記各サポートピン9の横向き円柱状の胴部9bの外周にて軸線方向に延びるように形成された突条9cが嵌まるような回止め溝18が複数箇所に形成されている。なお、前記一方のサポートピン9の円柱状の胴部9bの中心線に沿った貫通孔9cに締着ボルト(六角穴付きボルト)8の軸部及び頭部を回動自在に支持させる。他方のサポートピン9の円柱状の胴部9b及び截頭円錐状の頭部9aの中心線に沿って前記締着ボルト8の雄ねじ部に螺合する雌ねじ部が形成されている(図3参照)。
前記凹所15の底面から各横孔17の軸線17aまでの高さ方向の寸法H3は、前記固定用ブロック体7の取付け板部7b下面から当接部14の軸線14aまでの高さ方向の寸法H4よりも若干大きく設定されている(図6(b)、図6(c)、図8(a)及び図8(b)参照)。
また、前記基部5aには、前記凹所15よりも外周寄り部位に上下に貫通する4個のボルト孔19が前記取付け凹所16の縦方向中心軸線16aを点対称とするように形成されている(図7(a)及び図8(c)参照)。
前記連結体5におけるアーム部5bの上面は基部5aの上面と同一平面上にあり、またアーム部5bの下面は前記基部5aに近い側の上下寸法が大きく、先端(自由端)に行くに従って上下高さ寸法が小さくなるように正面視で略三角形状に形成されている(図2、図7及び図8(a)参照)。そして、アーム部5bの先端寄り部位には、机天板2の下面に固定するボルト21の軸部が挿通できる軸孔22が上下に貫通するように穿設されている(図7(a)及び図8(a)参照)。後述するビーム部材23を使用しないとき(図12参照)、机天板2の下面と主脚体3の内側とで囲まれる下肢領域空間をより広くするため前述のように、アーム部5bの先端寄り部位の高さ寸法が小さく形成されている。
なお、図1(a)に示す実施例では、前記机天板2の奥側において、各主脚体3と補助脚体61との間をビーム部材23にて連結するため、ビーム部材23の長手方向の一端部を前記各連結体5のアーム部5bとその下方に配置する補助アーム体24とで挟持固定する。その場合、図11に示すように、アルミ押出材であるビーム部材23の断面は、上下方向に複数の突条部分23a〜23bを有し、且つ複数の断面中空部23c〜23dが形成された長手方向軸線回りで点対称形状をなす。このビーム部材23の端部を前記アーム部5bと補助アーム体24とできっちりと挟持するために、前記アーム部5bの下面及び補助アーム体24の上面に前記突条部分23a〜23bの外周に対応する嵌合溝25、26が形成されている。また、前記アーム部5bと補助アーム体24とを挟持固定するためのボルト27の軸部が上下に挿通する軸孔28がアーム部5b及び補助アーム体24の幅方向の両側に穿設されており、且つ補助アーム体24の下部側に雌ねじ部29が形成されている(図11参照)。なお、アーム部5bの幅方向の下面及び補助アーム体24の幅方向の上面に突出形成されているボス部30、31は、前記ビーム部材23の端部に穿設された位置決め用の孔に嵌合して位置決めするためのものである。補助アーム体24側から前記アーム部5bを介して机天板2の下面側に埋め込まれた鬼目ナット36に締着固定する場合のボルト21の長さは前記アーム部5bだけの場合よりも長い(図2及び図14参照)。
前記一対の縦部材3aと上下水平部材3bとのコーナ部を継手部材4でつなぎ、主脚体3を正面視でロの字状に形成する。前記各縦部材3aは略矩形状の中空筒部40を有し、その外周部材41の寸法W1は、内周部材42の幅寸法W2より若干大きいように形成されている。前記中空部40の内部には、雄ねじ51、52が螺着できるΩ部40a,40bが一体的に形成されている。また、前記各水平部材3bは略T字状の中空筒部43を有し、その外周部材44の寸法W1は、内周部材45の幅寸法W2より若干大きいように形成されている(図12(a)及び図12(b)参照)。
図3及び図13に示すように、アルミダイキャスト製の継手部材4は、縦部材3aの上下端部から前記中空筒部40内に嵌まる縦アーム46と、水平部材3bの前後端から前記中空筒部43内に嵌まる横アーム47と、縦アーム46と横アーム47との間に45度の角度で主脚体3の表裏面に突出する鍔片48とが一体的に形成されているものである。主脚体3の組立に際しては、縦アーム46を中空筒部40内に嵌入し、雄ねじ51、52を前記Ω部40a,40bに螺着し、次いで、各横アーム47を上下水平部材3bの略T字状の中空筒部43に嵌入し、雄ねじ(皿ネジ、皿ビス)53、54を下水平部材3bの下面、上端水平部材3bの下面から螺着して、それぞれ固定するのである。なお、図13に示すように、アジャスタボルト55は下水平部材3bの下面側から横アーム47に螺着する。
上記の構成において、前記予め組立られたロ字状の主脚体3に対して机天板2を固定するには、固定用ブロック体7の下面側から大径孔13a及びボルト取付け孔13bを介して固定用ボルト20を嵌挿し、机天板2の下面の所定位置の鬼目ナット35の箇所に所定の向きで締着固定する。所定の向きとは、固定用ブロック体7における対向する一対の截頭円錐状の当接部14、14の軸線と連結体5の基部5aにおける一対の横孔17の軸線とが平行状になる向きである。そのために、机天板2の下面の所定位置には、固定用ブロック体7における取付け板7bの上面の2つの位置決め用ボス7cが嵌まる位置決め凹所12が凹み形成されている。
次に、図13のように、上端水平部材3bの上面の所定位置に台座体6のダボ6cを嵌合させ、台座体6の上面から皿ネジ(皿ビス)10にて前記上端水平部材3b及び継手部材4に取付け固定する。次いで、連結体5におけるアーム部5bが前記上端水平部材3bの上面の幅方向に向かうようにして、基部5aの下面の凹所を前記台座体6の上面の4つの位置決め用ボス7cに嵌め入れる。その状態で、前記基部5aの上面から複数本(実施例では4本)のボルト11をボルト孔19に挿通して、台座体6 及び前記上端水平部材3bの上面側を貫通して継手部材4の横アーム47の雌ねじ部に螺着固定する(図2、図3及び図4参照)。
次いで、机天板2の下面の固定用ブロック体7における矩形状の本体7aを前記基部5aにおける取付け凹所16に上方から嵌入する。その後、基部5aの一対の縦側面における横孔17、17にサポートピン9、9を頭部9aから嵌め入れ、ついで一方のサポートピン9の外から横方向に締着ボルト8を差込み、他方のサポートピン9の雌ねじ部に螺合し、締着する(図3参照)。
この場合、前述したように、横孔17の外周には、前記各サポートピン9の横向き円柱状の胴部9bの外周にて軸線方向に延びるように形成された突条9cが嵌まるような回止め溝18が複数箇所に形成されているから、締着ボルト8の観点に拘らず、一対のサポートピン9、9は回転することなく、両者間の距離が縮まり、各サポートピン9の截頭円錐状の頭部9aが前記基部5aにおける横孔17の截頭円錐状の当接部14に当接する。そのとき、前記凹所15の底面から各横孔17の軸線17aまでの高さ方向の寸法H3(図8(a)及び図8(b)参照)が、前記固定用ブロック体7の取付け板部7b下面から当接部14の軸線14aまでの高さ方向の寸法H4(図6(b)及び図8(c)参照)よりも若干大きく設定されているので、一対のサポートピン9、9の頭部9a、9aの距離が縮まるにつれて、前記固定用ブロック体7の本体7aを基部5aの下方に引き込む。従って、机天板2の下面が連結体5の基部5aの上面に強く圧接されるようになり、机天板2は連結体5に対して強固に固定できるのである。
ビーム部材23をアーム部5bに固定するには、前記固定用ブロック体7の本体7aを基部5aに嵌め入れるに先立ち、前記アーム部5bの下面の嵌合溝25と補助アーム体24の上面の嵌合溝26との間にビーム部材23の端部を嵌め入れ、前記アーム部5bの上面から2つの軸孔28にボルト27を挿入し、補助アーム体24における雌ねじ部29に締着(締結)するのである。
また、ビーム部材23を連結した場合には、図2に示すように、補助アーム体24の下面側からアーム部25を貫通させて机天板2の下面の鬼目ナット36にボルト21を締着(締結)する。他方、ビーム部材23を連結しない場合には、図12に示すように、アーム部25の下面側から貫通させて机天板2の下面の鬼目ナット36にボルト21を締着(締結)するのである。
図15〜図20に示すのは、補助脚体61と机天板2との連結手段Bであって、断面略H字状の中空部補助脚体61の中空部61b内に沿って延びる筒状支持リブ部61aの上端に対して、アルミダイカストにて構成された補助連結体64の基部64aの平面視中心位置でその上面に開放された凹所80の孔80aからボルト65にて締結するように構成されている。なお、アルミ押出材からなる補助脚体61の向きを規定するために、補助連結体64の基部64aの下面に突出した位置決め突起88が、前記補助脚体61の上端の中空部61bや筒状支持リブ部61aの周囲に嵌り込む(図16、図17(a)及び図17(b)参照)。
一方、前記基部64aから水平に一体的に延びる平面視略円形状のアーム部64bの中心部には、下面に開放された凹所81が形成され、その上端の孔81aに対してその下面側から別のボルト66にて机天板2の下面に埋め込まれた鬼目ナット68に締結するように構成されている。
そして、前記アーム部64bの円周縁82に沿ってビームブラケット67の水平方向の取付け角度を適宜角度の間隔にて可変にできるようにするためのボルト連結構造からなる取付け部83が形成されている。この取付け部83は、複数対のボルト孔83a〜83dと、位置決め部としてのダボ孔84とからなる。各ボルト孔83a〜83dに対応させて複数(通常2つ)のビームブラケット67の基部67aに穿設された取付け孔86を介してそれぞれ六角孔付き取付けボルト69にて締結固定するものである。その場合、図16に示すように、ビームブラケット67の基部67aは前記アーム部64bの円周部の下面側から取付けする。なお、ビームブラケット67の基部67aの上面には、前記一対のダボ孔84,84にきっちりと嵌まる丸軸状の突起87が突設されている(図18(a)及び図18(b)参照)。図18に示すビームブラケット67は右用であって、左用のものは、左右対称形状に形成される。図19に示す補助ブラケット70は左右兼用である。
また、前記取付け部83には、取付け角度の表示部85を備える。より詳しくは、図17(a)〜図17(c)に示すように、図17(a)(平面視)において、前記基部64aの孔80aとアーム部64bの孔81aとを結ぶ線上と、その直角方向の位置における3つのボルト孔83dは、左右2つのビームブラケット67を前記平面視において互いに90度方向に延びるように配置して前記取付けボルト69にて締結するか、もしくは2つのビームブラケット67を前記平面視において、前記孔80aと孔81aとを結ぶ線及び、それに対して直角方向に延びる方向と配置して前記取付けボルト69にて締結するためのもので、表示部85には「SO」と刻印されている。前記孔80aと孔81aとを結ぶ線に沿って1つのビームブラケット67を配置し、左右に隣接する2つの机天板の側縁を背中合わせ状にて支持するようにしても良い。
「9」の表示部85に対応するボルト孔83aとビームブラケット67の基部67aの取付け孔86とを合わせたときには、図15に示すように、前記孔80aと孔81aとを結ぶ線に対して互いに45度の方向に2つのビームブラケット67は延び、平面視で2つのビームブラケット67の夾角は90度になっている。
表示部85が「2」の箇所に対応させると、前記孔80aと孔81aとを結ぶ線に対して互いに60度の方向に2つのビームブラケット67は延び、平面視で2つのビームブラケット67の夾角は120度となる(図22参照)。同様に、表示部85が「3」の箇所に対応させると、前記孔80aと孔81aとを結ぶ線に対して互いに67.5度の方向に2つのビームブラケット67は延び、平面視で2つのビームブラケット67の夾角は135度となる。これらの位置で、対応する位置の一対のダボ孔84,84に対してビームブラケット67の基部67aの突起87が嵌合することになる。
そして、前記ビームブラケット67の上面とその上方から挟持する補助ブラケット70の下面とには、前記ビーム部材23における上下方向に複数の突条部分23a〜23bの外周に嵌まる嵌合溝が形成されているので、前記補助ブラケット70の下面の嵌合溝とビームブラケット67の上面の嵌合溝との間にビーム部材23の端部を嵌め入れ、前記補助ブラケット70の上面から3つの軸孔71にボルト72を挿入し、ビームブラケット67における雌ねじ部73に締着(締結)するのである(図16、図20(a)及び図20(b)参照)。この状態で、ビームブラケット67の下方から挿通する取付けボルト74を机天板60の下面に埋め込んだ鬼目ナット75に締結するのである(図16参照)。
以上のように構成すると、平面視での机天板2の形状が種々の多角形のものに対して、共通の部品である、補助連結体64、ビームブラケット67、補助ブラケット70、及び取付けボルト65、66、69等を利用できるから、部品管理も簡単となるとともに、製造コストも低減できる。
机天板2、60の主脚体3及び補助脚体62に対する支持間隔(スパン)が長い場合には、スペーサ77における係合爪77a,77aを、ビーム部材23の長手方向の中途部上面側の幅方向内側の一対の突条部分23b,23bの間の溝に係合させ、スペーサ77の上面にて、机天板2の中途部を支持して撓むのを防止している(図21参照)。
図23、図24は第2実施例を示し、平面視略L字状の机天板60の下面両端部を、正面視で横向き略H字状の一対の主脚体62、62で支持すると共に、前記実施例と同じ構成の補助脚体61にて、机天板60の奥側コーナ部の下面を支持する。その場合、主脚体62は支柱部材(縦部材)62aとその上下端に連結されている上下端の水平部材62b,62cとからなり、支柱部材(縦部材)62a及び補助脚体61はアルミ押出材にて構成され、上下の水平部材62bはアルミダイカストにて構成されている。支柱部材62aの上下端に、前記上下端の水平部材62b,62cを重ねて、複数本の六角孔付き連結ボルトを水平部材62b,62cの厚さ方向に貫通させ、支柱部材62aの上下端部分に締着させる。前記一対の主脚体62における上端水平部材62bの上面両端部には、前記第1実施例と同様の構成の連結手段A、即ち、台座体6を位置決めして皿ネジ10にて締結固定し、その上に連結体5の基部5aの上面から水平部材62bの上面にねじ止めし、さらに、机天板2の下面に突設した前記固定用ブロック体7を前記基部5aの上面開放状の取付け凹所16に嵌入し、一対のサポートピン9、9及び締着ボルト8を介して横孔17に横方向から締着(締結)固定するものである。
補助連結体64及びビームブラケット67等の構成は前記実施例と同じであり、補助脚体61の上端との連結ビームブラケット67の取付け角度の変更調節なども同じであるのて詳細な説明は省略する。
上記の2つの実施例のような構成にすれば、主脚体3(62)における上端水平部材3a(62b)の上端水平面に対する主連結体5、及び補助脚体61の上端面に対する補助連結体64をそれぞれその上方向からの垂直方向のボルトにて直接締結固定するので、机天板2に水平荷重等の側方荷重が作用したとき、机天板2の下面が開くように主脚体3(62)、補助脚体61の上端が撓むことがなく、その側方強度に対する抵抗力(机天板2と主脚体3(62)並びに補助脚体61との固定強度)が強くなり、机全体の剛性が高まる。また、主脚体3(62)並びに補助脚体61の側面に主連結体5や補助連結体64との取付けねじの頭が露出しないから、机の意匠の美観が向上するという効果を奏する。
本発明は、種々の平面視形状の机天板2を前記複数の補助脚体61とその各上端の補助連結体64とにより支持するように構成しても良い。
(a)は本発明の実施の形態による事務用机の平面図、(b)は右側面図である。 図1のII−II線矢視一部切欠き拡大正面図である。 図2の III−III 線矢視一部切欠き拡大断面図である。 連結手段Aの各部品の斜視図である。 (a)は台座体の下面図、(b)はVb−Vb線矢視断面図である。 (a)は固定用ブロック体の平面図、(b)は図6(a)のVIb −VIb 線一部切欠き側面図、(c)は正面図である。 (a)は主連結体の平面図、(b)は図7(a)の左側面図、(c)は図7(a)のVIIc−VIIc線断面図、(d)は図7(a)のVIId−VIId線断面図である。 (a)は図7(a)の VIIIa−VIIIa 線断面図、(b)は図7(a)のVIIIb −VIIIb 線断面図、(c)は図7(a)のVIIIc −VIIc線断面図である。 (a)は補助アーム体の平面図、(b)は正面図、(c)は下面図である。 (a)は図9(a)のXa-Xa 線矢視断面図、(b)は図9(a)のXb-Xb 線矢視一部切欠き側面図である。 図4のXI−XI視拡大断面図である。 (a)は縦部材の断面図、(b)は水平部材の断面図である。 主脚体のコーナ部の一部切欠き拡大断面図である。 ビーム部材を連結しない実施例の一部切欠き正面図である。 本発明の補助脚体及び補助連結体の取付け状態を示す平面図である。 図15のXVI-XVI 線矢視拡大断面図である。 (a)は補助連結体の平面図、(b)は図17(a)のXVIIb-XVIIb 線矢視断面図、(c)は図17(a)のXVIIc-XVIIc 線矢視断面図である。 (a)はビームブラケットの正面図、(b)は上面図である。 (a)は補助ブラケットの上面図、(b)は正面図である。 (a)は図15のXXa-XXa 線矢視拡大断面図、(b)は図15のXXb-XXb 線矢視拡大断面図である。 ビーム部材上のスペーサの断面図である。 一対のビームブラケットを平面視120度の夾角で取付けた状態の平面図である。 補助脚体と横向き略H型の主脚体とで机天板を支持した実施例の平面図である。 (a)は図23の正面図、(b)は右側面図である。
符号の説明
1 机
2 机天板
3 主脚体
4 継手部材
5 主連結体
5a 基部
5b アーム部
6 台座体
7 固定用ブロック体
8 締着ボルト
9、9 一対のサポートピン
23 ビーム部材
24 補助アーム体
61 補助脚体
61a 筒状支持リブ部
61b 中空部
64 補助連結体
64a 基部
64b アーム部
65、66、69、72 ボルト
67 ビームブラケット
70 補助ブラケット
80、81 凹所
82 円周縁
83 取付け部
84 ダボ孔
85 表示部
86 取付孔
87 突起

Claims (5)

  1. 複数の主脚体と、該両主脚体の間に配置された補助脚体と、前記各主脚体のそれぞれの上端に固定した主連結体と、補助脚体の上端に固定した補助連結体とを介して机天板を支持する一方、前記主脚体と補助脚体との上部間を連結するビーム部材を備えてなる机天板の支持装置において、
    前記補助連結体は、前記補助脚体の上端に載置固定する基部と、該基部から水平方向に一体的に突出する平面視略円形状のアーム部とを有し、
    前記アーム部には、前記ビーム部材の端部を連結するビームブラケットの水平方向の取付け角度を適宜間隔にて変更可能にする取付け部を備え、
    前記アーム部における取付け部には、前記取付け角度の位置決め部と取付け角度の表示部とを備えたことを特徴とする机天板の支持装置。
  2. 複数の主脚体と、該両主脚体の間に配置された補助脚体と、前記各主脚体のそれぞれの上端に固定した主連結体と、補助脚体の上端に固定した補助連結体とを介して机天板を支持する一方、前記主脚体と補助脚体との上部間を連結するビーム部材を備えてなる机天板の支持装置において、
    前記補助連結体は、前記補助脚体の上端に載置固定する基部と、該基部から水平方向に一体的に突出する平面視略円形状のアーム部とを有し、
    前記アーム部には、前記ビーム部材の端部を連結するためのビームブラケットの水平方向の取付け角度を適宜間隔にて変更可能にする取付け部を備え、
    前記ビーム部材の端部を、下側の前記ビームブラケットと上側の補助ブラケットとにより挟持固定したことを特徴とする机天板の支持装置。
  3. 複数の補助脚体と、各補助脚体の上端に固定した補助連結体とを介して机天板を支持する一方、前記各補助脚体の上部間を連結するビーム部材を備えてなる机天板の支持装置において、
    前記補助連結体は、前記補助脚体の上端に載置固定する基部と、該基部から水平方向に一体的に突出する平面視略円形状のアーム部とを有し、
    前記アーム部には、前記ビーム部材の端部を連結するビームブラケットの水平方向の取付け角度を適宜間隔にて変更可能にする取付け部を備え、
    前記アーム部における取付け部には、前記取付け角度の位置決め部と取付け角度の表示部とを備えたことを特徴とする机天板の支持装置。
  4. 複数の補助脚体と、各補助脚体の上端に固定した補助連結体とを介して机天板を支持する一方、前記各補助脚体の上部間を連結するビーム部材を備えてなる机天板の支持装置において、
    前記補助連結体は、前記補助脚体の上端に載置固定する基部と、該基部から水平方向に一体的に突出する平面視略円形状のアーム部とを有し、
    前記アーム部には、前記ビーム部材の端部を連結するビームブラケットの水平方向の取付け角度を適宜間隔にて変更可能にする取付け部を備え、
    前記ビーム部材の端部を、下側の前記ビームブラケットと上側の補助ブラケットとにより挟持固定したことを特徴とする机天板の支持装置。
  5. 前記アーム部における取付け部は、前記ビームブラケットとのボルト連結構造であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の机天板の支持装置。
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