JP4285129B2 - 内燃機関の可変圧縮比機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の可変圧縮比機構に関し、特に多気筒内燃機関において各気筒の圧縮比の微調整を可能にする技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
過給機付きの内燃機関では、出力が要求される高負荷時に過給機を作動させる。この過給時には吸入空気量及び圧力が高くなるのでノッキングが発生しやすい。そこで、圧縮比を低くしてノッキングを防止するとともに、低負荷時には圧縮比を高くして燃費の向上を図ようにした可変圧縮比機構を有する内燃機関(複リンク式ピストンストローク機構)に関する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この複リンク式ピストンストローク機構は、ピストンピン及びクランクピンをアッパリンクとロアリンクとからなる複リンクで連結するとともに、このロアリンクの動作を規制するコントロールリンクを有している。そして、このコントロールリンクの回転(揺動)中心の位置をアクチュエータで変化させることで、ロアリンク及びアッパリンクの傾斜を変えて、ピストンの上死点位置をコントロールして可変圧縮比機構を実現しようとするものである。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−227367号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、高負荷に近い運転条件ではノッキングを起こしやすいので、そのようなノッキングの発生を最小限に抑えるためには気筒間の圧縮比のバラツキをなくすことが望ましい。
【0006】
しかし、上述したような複リンク式ピストンストローク機構(可変圧縮比機構)は構造が複雑であり、部品点数も多いので、各リンク部品のジョイント間の寸法などの精度を上げることによって各気筒の圧縮比バラツキをなくそうとしても、加工コスト、部品管理コスト、部品選別コスト等が多大なこととなる。
【0007】
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたものであり、複リンク式ピストンストローク機構において、多大なコストを負担することなく、気筒間の圧縮比のバラツキを低減可能な内燃機関の可変圧縮比機構を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付するが、これに限定されるものではない。
【0009】
本発明は、シリンダ内を往復動するピストンを有する多気筒内燃機関において、ピストン(22)に揺動自由に連結する第1リンク(11)と、前記第1リンクに回動自由に連結するとともに、クランクシャフト(21)のクランクピン(21b)に回転自由に装着された第2リンク(12)と、前記クランクシャフトと平行にシリンダブロックに回転自由に支持され、その回転軸心に対して偏心した、各気筒に対応する複数の偏心軸部(15)を有するコントロールシャフト(14)と、前記第2リンクに連結ピン(26)を介して回転自由に連結されるとともに、前記コントロールシャフトの偏心軸部を揺動軸心として揺動可能な第3リンク(13)とを備え、機関運転状態に応じて前記コントロールシャフトを回転して前記偏心軸部の位置を変更して機関圧縮比を可変制御する内燃機関の可変圧縮比機構であって、前記コントロールシャフト(14)に形成された複数の偏心軸部(15)ごとに設けられ、前記連結ピン(26)と前記偏心軸部(15)との距離を、各気筒ごとに独立して調節して各気筒間の機関圧縮比バラツキを低減可能な調整手段(16)を備えることを特徴とする。
【0010】
【作用・効果】
本発明によれば、可変圧縮比機構において、連結ピンと偏心軸部との距離を、各気筒ごとに独立して調節して機関圧縮比を調整可能な調整手段を備えることとしたので、各気筒ごとにピストンの上死点位置の微調整を行うことができ、各気筒間のバラツキを低減することができる。これにより、ノッキングを発生を最小限に抑えることができる。なお、その調整手段はシンプルな構成で実現することができコストを安価に抑えることが可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面等を参照して、本発明の実施の形態について、さらに詳しく説明する。
(第1実施形態)
本発明による内燃機関は、例えば直列4気筒の火花点火式ガソリン機関であり、公称圧縮比を可変制御する可変圧縮比機構1を有する。図1は、この可変圧縮比機構の高圧縮比制御時のリンク状態(上死点)を示す断面図であり、図2は、この可変圧縮比機構の低圧縮比制御時のリンク状態(上死点)を示す断面図である。最初に、これらの図面を参照して可変圧縮比機構の構造及び作動について説明する。
【0012】
クランクシャフト21は、複数のジャーナル21aとクランクピン21bとを備えている。ジャーナル21aは、シリンダブロック20の主軸受に回転自在に支持されている。クランクピン21bは、ジャーナル21aから所定量偏心しており、ここに第2リンクとなるロアリンク12が回転自在に連結されている。ロアリンク12は、左右の2部材に分割可能に構成されているとともに、略中央の連結孔にクランクピン21bが嵌合している。
【0013】
第1リンクとなるアッパリンク11は、下端側が連結ピン25によりロアリンク12の一端に回動可能に連結され、上端側がピストンピン24によりピストン22に回動可能に連結されている。ピストン22は、燃焼圧力を受け、シリンダブロック20のシリンダ23内を往復動する。
【0014】
第3リンクとなるコントロールリンク13は、上端側が連結ピン26によりロアリンク12の他端に回動可能に連結され、下端側がコントロールシャフト14を介して機関本体の一部となるシリンダブロック20の下部に回動可能に連結されている。コントロールリンク13の下端側には偏心スリーブ16U及び偏心スリーブ16Lよりなる偏心スリーブ軸受16が設けられており(図7参照)、この偏心スリーブ軸受16にコントロールシャフト14の偏心軸部15が回転可能に挿入されている。
【0015】
コントロールシャフト14は、後述のように、例えば回転型の油圧アクチュエータ5によって回転させられる。高圧縮比制御時は、図1に示すように、コントロールリンク13は偏心軸部15によって下方向へ下げられ、これによってロアリンク12は時計回りに移動し、連結ピン25が上げられるので、ピストン22の上死点の位置が上昇する。低圧縮比制御時は、図2に示すように、コントロールリンク13は偏心軸部15によって上方向へ上げられ、これによってロアリンク12は反時計回りに移動し、連結ピン25が下げられるので、ピストン22の上死点の位置が下降する。
【0016】
図3はコントロールシャフト付近の構成を示す側面図である。なお、シャフトの貫通状態の理解を容易にするために断面にハッチングで付してある。
【0017】
コントロールシャフト14は、図3に示すように、気筒列方向に沿ってクランクシャフト21と平行に配置されており、4箇所に偏心軸部15が形成され、4つの気筒のコントロールリンク13がそれぞれ連係している。そして、機関長手方向の端部において、油圧アクチュエータ5が同軸状に取り付けられており、そのアクチュエータ5によってその回動位置が制御される。
【0018】
上記のような複リンク式ピストン−クランク機構を用いた可変圧縮比機構1において、コントロールシャフト14が油圧アクチュエータ5によって回動されると、偏心軸部15の中心位置、特に、機関本体に対する相対位置が変化する。これにより、コントロールリンク13の下端の揺動支持位置が変化する。そして、コントロールリンク13の揺動支持位置が変化すると、ピストン22の行程が変化し、ピストン上死点(TDC)におけるピストン22の位置が高くなったり(図1参照)、低くなったり(図2参照)する。これにより、機関圧縮比を変えることが可能となる。なお、図1,図2は、高圧縮比状態と低圧縮比状態とを代表的に示しているが、これらの間で圧縮比を連続的に変化させることができる。
【0019】
図4は本発明の制御システムの構成を示す図である。
【0020】
この内燃機関は、可変圧縮比機構1と、ノッキングを検出するノックセンサ4の検出信号に基づいて微弱なノッキング状態となるように点火時期を制御する点火進角制御装置3と、可変圧縮比機構1及び点火進角制御装置3を制御するエンジンコントロールユニット7と、を備えている。
【0021】
エンジンコントロールユニット7は、機関運転条件に対応して目標圧縮比を予め割り付けた圧縮比制御マップを備えており、また、不図示のセンサ類によって検出された機関回転速度信号、負荷信号、吸入負圧信号、排気温度信号、などを入力している。エンジンコントロールユニット7は、油圧装置6を介して油圧アクチュエータ5を駆動してコントロールシャフト14を回転し、コントロールリンクの位置を移動することによって可変圧縮比機構1の圧縮比を制御する。
【0022】
図5は本機構を有するターボガソリンエンジンの吸排気系の構成を示す図である。
【0023】
ターボ過給機101は、内燃機関の吸気通路102に位置するコンプレッサ103と、排気通路104に位置するタービン105とを同軸状に連結した構成であり、運転条件に応じて過給圧を制御するために、タービン105の上流側から排気の一部をバイパスさせる排気バイパス弁106を備えている。また、吸気通路102のコンプレッサ103下流側には、過給圧を検出する過給圧センサ107が配置され、シリンダブロック20に前述したようにノックセンサ4が配置されている。108は吸気弁、109は排気弁である。なお、この例では、吸気弁108の閉時期(IVC)を可変制御可能な不図示の可変動弁機構を備えており、この可変動弁機構のアクチュエータ110がエンジンコントロールユニット7によって同時に制御される。
【0024】
図6は運転条件に対する目標圧縮比εの特性を示す図である。
【0025】
制御のポイントは常用域である低中速の中負荷を中心とするかなり広い運転条件で、最高圧縮比に常時設定する点である。このようにすることにより、圧縮比切換の頻度は少なくなるため、アクチュエータの消費エネルギーを最小限に抑えられる他に、高圧縮比条件を可能な限り拡大することにより、燃費向上効果も最大となる。
【0026】
図7は、コントロールリンクのコントロールシャフト付近を拡大した断面図である。
【0027】
コントロールリンク13は下部にキャップ部13bを有し、そのキャップ部13bをキャップボルト19でロッド部13aに締結している。
【0028】
キャップ部13bには、少なくとも一部分にネジ溝13cが形成されたボルト穴が設けられており、そのボルト穴に調整ボルト17を螺合している。
【0029】
調整ボルト17には、ネジ山が形成されており、その先端にロックナット18が取り付けられている。また、調整ボルト17の他端側には溝部17aが形成されている。
【0030】
また、コントロールリンク13には、偏心スリーブ16U及び偏心スリーブ16Lよりなる偏心スリーブ軸受16が設けられており、この偏心スリーブ軸受16にコントロールシャフト14(偏心軸部15)が回転自由に挿入している。この偏心スリーブ軸受16を回転させることで偏心量の微調整を行うことが可能であり、コントロールリンク13の長さ(連結ピン26〜コントロールリンク13の揺動中心間の距離)を微調整可能である。
【0031】
偏心スリーブ16Lの外周部には溝部16aが形成されている。この溝部16a及び調整ボルト17の溝部17aに跨ってピン27が装着されている。
【0032】
このような構造になっているので、調整ボルト17を前進後退させると、その力がピン27を介して偏心スリーブ16Lに伝達する。この力によって偏心スリーブ16L(偏心スリーブ軸受16)が回転するので、偏心量を調節することができ、コントロールリンク13の長さ(連結ピン26〜コントロールリンク13の揺動中心間の距離)を微調整することができる。
【0033】
図8はΔθ調整による圧縮比の微調整(バラツキ調整)について示す図である。
【0034】
上述のような機構によって取り付け角Δθを回転調整すると、気筒間の圧縮比は図8のように変化する。なお、Δθは図7に示すように、コントロールシャフトの軸線及び調整ボルトの軸線に直交する線(基準線)に対するピン27の回転角度である。
【0035】
この図8のように気筒間の圧縮比が変化するので、リンク機構を組上げ、ピストン上死点での位置誤差を測定した後で、この機構を調整することによって、目標とする範囲に圧縮比のバラツキを抑えることが可能となり、気筒間の圧縮比バラツキを減らすことができる。この実施形態では偏心スリーブメタルを時計方向に回転させることにより高圧縮比側に修正することができる。調整ボルト17は内燃機関の下部に配置されるのであるが、この位置は調整作業をする上でも最も容易な位置である。
【0036】
続いて、具体的な調整方法について説明する。
【0037】
図9は気筒圧縮比の調整前の状態を示す図であり、図10は気筒圧縮比の調整後の状態を示す図である。なお、これらの図は、理解を容易にするために、図7を時計回りに進めて調整ボルト17が上下方向(すなわちΔθ基準線が左右方向)になった状態で示す。
【0038】
気筒圧縮比の調整前の状態(図9)では、メタルの合わせ面はロッド部13a及びキャップ部13bの合わせ面と一致した状態である。キャップボルト19は締められた状態で、圧縮比の誤差(ピストンの上死点の誤差)は予め測定されている。調整ボルト17はキャップ部13bに形成されたネジ溝13cに螺合しており、溝部17aに装着されたピン27を介して偏心スリーブ16Lの背面に係合している。
【0039】
この状態から圧縮比を調整するには、まず2本のキャップボルト19を規定のトルクまで緩め、偏心スリーブ16U、16Lが回動可能な状態にする。その後、ロックナット18を緩め、調整ボルト17を予め計算された修正量分回転させて、図10に示すように、偏心スリーブ16U、16Lを回転させる。このとき、偏心スリーブ16U、16Lはキャップ部13bに軽く締められている状態であるので、この調整をスムーズに行なうことができる。この後、キャップボルト19を再び締め上げ、ロックナット18も締め上げて調整が完了する。
【0040】
過給機付きの内燃機関では、過給時と非過給時とで圧縮比を変更することで、ノッキング抑制と、燃費向上との両立を図るために、複リンク式ピストンストローク機構が提案されている。ところが、この複リンク式ピストンストローク機構は構成が複雑であり部品点数も多いので寸法誤差が生じやすい。部品精度を上げて寸法誤差をなくそうとしても、加工コスト、部品管理コスト等が多大である。
【0041】
そこで、本実施形態では、上述の通り、各ピストンの上死点位置を調整する調整機構を設けることで、各気筒間のバラツキをなくすようにしたのである。本実施形態の調整機構は、調整ボルト17のネジ込み状態で偏心スリーブ軸受16を回転させて、コントロールリンク13に対するコントロールシャフト14(偏心軸部15)の位置を変更して、連結ピン26〜コントロールリンク13の揺動中心間の距離を微調整することとしたので、容易に調整作業を行うことができる。また、この調整ボルト17は、内燃機関の下部に位置するので内燃機関を組み上げた後の調整が容易である。
【0042】
(第2実施形態)
図11は、本発明による内燃機関の可変圧縮比機構の第2実施形態のコントロールリンク下部を示す拡大図である。
【0043】
なお、以下の説明では、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には同一の符号を付して重複する説明を適宜省略する。
【0044】
本実施形態では、調整ボルト17がキャップ締結手段としても機能する。調整ボルト17は先端のロックナット18で固定されている。また、調整ボルト17には溝部17aが形成されている。
【0045】
本実施形態では、コントロールシャフト14のロッド部13aにはネジ溝13cが形成されているが、キャップ部13bにはネジ溝は形成されていない。また、本実施形態では、偏心スリーブ軸受16は、メタルの合わせ面に対して対称な偏心スリーブ16U、16Lによって構成されており、その合わせ部分に溝部16aを形成している。この溝部16a及び溝部17aに跨ってピン27が装着されている。
【0046】
ピストン位置の調整作業を行うときは、ロックナット18及びキャップボルト19を規定のトルクまで緩めて調整ボルト17を予め計算された修正量分回転させて、偏心スリーブ軸受16(偏心スリーブ16U、16L)を回転させる。このとき、偏心スリーブ16U、16Lはキャップ部13bに軽く締められている状態であるので、この調整をスムーズに行なうことができる。この後、ロックナット18及びキャップボルト19を再び締め上げて調整が完了する。
【0047】
本実施形態によれば、第1実施形態の効果に加えて、さらに調整ボルトをコントロールリンクのキャップ部の締結ボルトとしても利用するので部品点数を削減することができるという効果を得ることができる。
【0048】
以上説明した実施形態に限定されることなく、その技術的思想の範囲内において種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明と均等であることは明白である。
【0049】
例えば、第1実施形態において、第2実施形態のように、偏心スリーブ軸受をメタルの合わせ面に対して対称形状の偏心スリーブによって構成してもよい。なお、そのときは調整ボルトと対向する部分に溝部を形成しておけばよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による内燃機関の可変圧縮比機構の高圧縮比制御時のリンク状態(上死点)を示す断面図である。
【図2】本発明による内燃機関の可変圧縮比機構の低圧縮比制御時のリンク状態(上死点)を示す断面図である。
【図3】コントロールシャフト付近の構成を示す側面図である。
【図4】本発明の制御システムの構成を示す図である。
【図5】本機構を有するターボガソリンエンジンの吸排気系の構成を示す図である。
【図6】運転条件に対する目標圧縮比εの特性を示す図である。
【図7】コントロールリンクのコントロールシャフト付近を拡大した断面図である。
【図8】Δθ調整による圧縮比の微調整(バラツキ調整)について示す図である。
【図9】気筒圧縮比の調整前の状態を示す図である。
【図10】気筒圧縮比の調整後の状態を示す図である。
【図11】本発明による内燃機関の可変圧縮比機構の第2実施形態のコントロールリンク下部を示す拡大図である。
【符号の説明】
1 可変圧縮比機構
11 アッパリンク(第1リンク)
12 ロアリンク(第2リンク)
13 コントロールリンク(第3リンク)
13a ロッド部
13b キャップ部
13c ネジ溝
14 コントロールシャフト
15 偏心軸部
16 偏心スリーブ軸受
16U 偏心スリーブ
16L 偏心スリーブ
16a 溝部
17 調整ボルト
17a 溝部
18 ロックナット
19 キャップボルト
20 シリンダブロック
21 クランクシャフト
21a ジャーナル
21b クランクピン
22 ピストン
23 シリンダ
24 ピストンピン
25,26 連結ピン
27 ピン
Claims (9)
- シリンダ内を往復動するピストンを有する多気筒内燃機関において、
ピストンに揺動自由に連結する第1リンクと、
前記第1リンクに回動自由に連結するとともに、クランクシャフトのクランクピンに回転自由に装着された第2リンクと、
前記クランクシャフトと平行にシリンダブロックに回転自由に支持され、その回転軸心に対して偏心した、各気筒に対応する複数の偏心軸部を有するコントロールシャフトと、
前記第2リンクに連結ピンを介して回転自由に連結されるとともに、前記コントロールシャフトの偏心軸部を揺動軸心として揺動可能な第3リンクと、
を備え、
機関運転状態に応じて前記コントロールシャフトを回転して前記偏心軸部の位置を変更して機関圧縮比を可変制御する内燃機関の可変圧縮比機構であって、
前記コントロールシャフトに形成された複数の偏心軸部ごとに設けられ、前記連結ピンと前記偏心軸部との距離を、各気筒ごとに独立して調節して各気筒間の機関圧縮比バラツキを低減可能な調整手段を備える、
ことを特徴とする内燃機関の可変圧縮比機構。 - 前記調整手段は、前記第3リンクに設けられ、その第3リンクに対する軸受中心の位置を調整可能な軸受部を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の可変圧縮比機構。 - 前記軸受部は、偏心スリーブであって、回転することで前記第3リンクに対する軸受中心の位置を調整可能である、
ことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の可変圧縮比機構。 - 前記偏心スリーブの外周部に係合し、その偏心スリーブを回転させるスリーブ回転角度調整手段を有する、
ことを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の可変圧縮比機構。 - 前記スリーブ回転角度調整手段は、
前記偏心スリーブの外周部に係合するボルト部と、
前記ボルト部の回転を停止させるロックナット部とを備える、
ことを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の可変圧縮比機構。 - 前記スリーブ回転角度調整手段は、前記ボルト部で前記偏心スリーブを押引することで、機関圧縮比を高圧縮比側及び低圧縮比側に調整可能である、
ことを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の可変圧縮比機構。 - ピストン上死点位置で機関圧縮比を調整する工程を含む、
ことを特徴とする請求項6に記載の内燃機関の可変圧縮比機構の機関圧縮比調整方法。 - 前記第3リンクは、前記第2リンクに連結されるロッド部と、前記ロッド部に前記偏心スリーブを取り付けるキャップ部と、を有し、
前記ボルト部は前記キャップ部を前記ロッド部に締結する締結ボルトとして機能する、
ことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の内燃機関の可変圧縮比機構。 - 前記締結ボルトを緩めて、前記ロッド部及びキャップ部の締結を解除した状態で前記偏心スリーブの回転角度を調整し、調整後に前記締結ボルトを再締結する工程を含む、
ことを特徴とする請求項8に記載の内燃機関の可変圧縮比機構の機関圧縮比調整方法。
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