JP4284700B2 - 窒素除去方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、窒素除去方法及び装置に係り、特に廃水中にBOD成分が含有されるアンモニア性廃水からアンモニア性窒素を嫌気性アンモニア酸化法により除去する窒素除去方法及び装置に関する。
下水や産業廃水に含有する窒素成分は、湖沼の富栄養化の原因になること、河川の溶存酸素の低下原因になること等の理由から、窒素成分を除去する必要がある。下水や産業廃水に含有する窒素成分は、アンモニア性窒素、亜硝酸性窒素、硝酸性窒素、有機性窒素が主たる窒素成分である。
従来、この種の廃水は、窒素濃度が低濃度であれば、イオン交換法での除去や塩素、オゾンによる酸化も用いられているが、中高濃度の場合には生物処理が採用されており、一般的には以下の条件で運転されている。
生物処理では好気硝化と嫌気脱窒による硝化・脱窒処理が行われており、好気硝化では、アンモニア酸化細菌(Nitrosomonas,Nitrosococcus,Nitrosospira,Nitrosolobusなど)と亜硝酸酸化細菌(Nitrobactor,Nitrospina,Nitrococcus,Nitrospira など)によるアンモニア性窒素や亜硝酸性窒素の酸化が行われる一方、嫌気脱窒では、従属栄養細菌(Pseudomonas denitrificans など)による脱窒が行われる。
また、好気硝化を行う硝化槽は負荷0.2〜0.3kg−N/m3 /日の範囲で運転され、嫌気脱窒の脱窒槽は負荷0.2〜0.4kg−N/m3 /日の範囲で運転される。下水の総窒素濃度30〜40mg/Lを処理するには、硝化槽で6〜8時間の滞留時間、脱窒槽で5〜8時間が必要であり、大規模な処理槽が必要であった。また無機質だけを含有する産業廃水では、硝化槽や脱窒槽は先と同様の負荷で設計されるが、脱窒に有機物が必要で、窒素濃度の3〜4倍濃度のメタノールを添加していた。このためイニシャルコストばかりでなく、多大なランニングコストを要するという問題もある。
これに対し、最近、嫌気性アンモニア酸化法による窒素除去方法が注目されている(例えば特許文献1)。この嫌気性アンモニア酸化法は、アンモニアを水素供与体とし、亜硝酸を水素受容体として、嫌気性アンモニア酸化細菌によりアンモニアと亜硝酸とを以下の反応式により同時脱窒する方法である。
(化1)
1.0 NH4 +1.32NO 2 +0.066HCO 3 +0.13H+ →1.02N 2 +0.26NO 3 +0.066CH2 O 0.5 N 0.15+2.03H2 O
この方法によれば、アンモニアを水素供与体とするため、脱窒で使用するメタノール等の使用量を大幅に削減できることや、汚泥の発生量を削減できる等のメリットがあり,今後の窒素除去方法として有効な方法であると考えられている。
特開2001−37467号公報
しかしながら、嫌気性アンモニア酸化法を利用した窒素除去装置を実装置として実現化するには、以下に示す解決すべき課題がある。
(1) アンモニア(NH4 )と亜硝酸(NO2 )の比率調整(以下、第1課題という)
嫌気性アンモニア酸化法は、廃水中のアンモニアの一部を亜硝酸に酸化し、アンモニアと亜硝酸とを嫌気性アンモニア酸化細菌により同時脱窒する方法である。従って、効率的な嫌気性アンモニア酸化を行うには上記反応式から分かるように、アンモニアと亜硝酸を1:1.32に近づくように調整する必要があるが、この比率に精度良く制御することが難しい。例えば、廃水全量を処理する際の硝化率を制御することでアンモニアと亜硝酸の比率を調整する方法も提案されているが、廃水の濃度変動などにより硝化率が大きく変動する可能性があり難しい。
(2) 嫌気性アンモニア酸化法におけるBOD成分による阻害(以下、第2課題という)
嫌気性アンモニア酸化法はBOD成分による阻害により効率が低下することが知られている。即ち、BOD成分の存在は、嫌気性アンモニア酸化反応ではなく通常の脱窒反応を生じさせてしまうと共に、嫌気性アンモニア酸化を担う嫌気性アンモニア酸化細菌の増殖を阻害するという問題がある。
(3) 嫌気性アンモニア酸化法による処理水中に残留する硝酸(以下、第3課題という)
上記反応式から分かるように、嫌気性アンモニア酸化法では、アンモニア1モルに対して0.26モルの硝酸(NO3 )が生成され、この硝酸が処理水に残留する。従って、嫌気性アンモニア酸化槽の後段に硝酸を除去する後処理装置が必要であるが、そのための装置を別途設けると、窒素除去装置全体が大型化してしまうという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、上記第1の課題から第3の課題を同時に解決できると共に、嫌気性アンモニア酸化法の性能を向上させることができ、しかも装置を大型化することもない窒素除去方法及び装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1は前記目的を達成するために、BOD成分を含有するアンモニア性廃水からアンモニア性窒素を嫌気性アンモニア酸化法により除去する窒素除去方法において、前記廃水を所定の分配比で2つに分配し、分配された一方の廃水中のアンモニアを硝化槽でアンモニア酸化細菌により亜硝酸に硝化した第1の処理水に、前記分配された他方の廃水を脱窒槽で脱窒細菌により脱窒処理した第2の処理水を合流し、該合流水を嫌気性アンモニア酸化槽に送水して嫌気性アンモニア酸化細菌によりアンモニアと亜硝酸とを同時脱窒すると共に、該嫌気性アンモニア酸化槽で処理された第3の処理水を前記脱窒槽に循環することを特徴とする。
また、本発明の請求項2は前記目的を達成するために、BOD成分が含有されるアンモニア性廃水からアンモニア性窒素を嫌気性アンモニア酸化法により除去する窒素除去装置において、前記廃水を2つに分配する分配器と、前記分配された一方の廃水中のアンモニアをアンモニア酸化細菌で亜硝酸に硝化処理する亜硝酸型の硝化槽と、前記分配された他方の廃水を脱窒細菌で脱窒処理する脱窒槽と、前記硝化槽からの第1の処理水と前記脱窒槽からの第2の処理水とを合流させて、該合流水を嫌気性アンモニア酸化細菌により嫌気性アンモニア酸化を行う嫌気性アンモニア酸化槽と、前記嫌気性アンモニア酸化槽で処理された第3の処理水を前記脱窒槽に循環する循環ラインと、を備えたことを特徴とする。
ここで、アンモニア性廃水とは、窒素成分としてアンモニアを主成分とする廃水を言い、以下同様である。
本発明によれば、BOD成分を含有するアンモニア性廃水を分配器で所定の分配比に2つに分配し、分配された一方の廃水中のアンモニアのほぼ全量を亜硝酸型の硝化槽において亜硝酸に硝化して第1の処理水を形成する。一方、分配された他方の廃水を脱窒槽において脱窒細菌で脱窒処理して第2の処理水を形成する。そして、第1の処理水に第2の処理水を合流させて嫌気性アンモニア酸化槽に送水するようにした。このように、廃水の分配比を制御することにより、簡単に合流水のアンモニアと亜硝酸との比を調整することができるので、従来のように硝化槽での硝化率を制御しなくても嫌気性アンモニア酸化法に適したアンモニアと亜硝酸の比率調整を精度良く行うことができる。従って、予め嫌気性アンモニア酸化法に適したアンモニアと亜硝酸の比率になるように分配器において所定の分配比を設定すればよい。
また、脱窒槽には、分配器で分配される他方の廃水に含有されるBOD成分が流入する一方、嫌気性アンモニア酸化槽から循環ラインを介して第3の処理水に含有する硝酸が流入する。従って、脱窒槽内では、脱窒細菌によりBOD成分を水素供与体とした脱窒反応が起きるので、嫌気性アンモニア酸化槽に流入する第2の処理水中のBOD成分の低減と第3の処理水に含有される硝酸の低減とを同時に行うことができる。尚、硝化槽では好気酸化されてBOD成分も除去されるので、第1の処理水中のBOD成分は低減している。
更には、硝化槽で好気酸化を行うための酸素(又は空気)の曝気により、第1の処理水には溶存酸素(以下、DOという)が存在しているが、脱窒槽からのDOのない第2の処理水を合流させることでDOが希釈される。これにより、嫌気性アンモニア酸化槽に低DO及び低BOD成分の合流水を送水することができるので、嫌気性アンモニア酸化槽での処理性能を向上させることができる。
これにより、本発明は上記第1の課題から第3の課題を同時に解決できると共に、嫌気性アンモニア酸化法の性能を向上させることができ、しかも装置構成をシステマチックに構成したので、装置が大型化することもない。本発明は、特に廃水中のBOD成分濃度が40mg/L以上ある場合に有効である。
請求項3は請求項2において、前記分配器と前記硝化槽との間にBOD酸化槽を設けたことを特徴とする。これにより、硝化槽に対するBOD阻害により、硝化性能が低下することを予防する。また、第1の処理水中のBOD成分が一層少なくなるので、嫌気性アンモニア酸化槽に流入するBOD成分を更に低減できる。特に廃水中のBOD成分濃度が100mg/L以上ある場合に有効である。
請求項4は請求項2又は3において、前記第1の処理水と前記第2の処理水を混合する混合手段を前記嫌気性アンモニア酸化槽の前段に設けたことを特徴とする。このように、嫌気性アンモニア酸化槽の前段に、第1の処理水と第2の処理水とを混合する混合手段を設けることにより、高濃度の亜硝酸が嫌気性アンモニア酸化槽に流入することを防止できる。これは、嫌気性アンモニア酸化細菌は亜硝酸性窒素濃度が200mg/Lを越えると活性が阻害され、窒素除去性能が低下するためである。従って、合流水中の亜硝酸性窒素濃度は200mg/L以下が好ましい。
請求項5は請求項2〜4の何れか1において、前記第3の処理水を前記嫌気性アンモニア酸化槽の入口に戻す戻しラインを設けたことを特徴とする。このように嫌気性アンモニア酸化槽で処理されて亜硝酸性窒素濃度が低減した第3の処理水を嫌気性アンモニア酸化槽の入口に戻すことで、合流水の亜硝酸性窒素濃度を希釈することができる。これにより、合流水の亜硝酸性窒素濃度が高くなり過ぎないようにすることができる。
以上説明したように本発明の窒素除去方法及び装置によれば、アンモニア(NH4 )と亜硝酸(NO2 )の比率調整、嫌気性アンモニア酸化法におけるBOD成分阻害、及び嫌気性アンモニア酸化法による処理水中に残留する硝酸の課題を同時に解決できると共に、嫌気性アンモニア酸化法の性能を向上させることができ、しかも装置を大型化することもない。
以下添付図面に従って本発明に係る本発明の窒素除去方法及び装置における好ましい実施の形態について詳説する。
図1は、本発明の窒素除去装置の全体構成を説明する概念図である。
図1に示すように、本発明の窒素除去装置10は、主として、分配器12と、亜硝酸型の硝化槽14と、脱窒槽16と、嫌気性アンモニア酸化槽18とを、装置10が大型化しないようにシステマチックに配管で接続することにより構成される。
原水配管20を流れるアンモニア性廃水は、原水ポンプ22により分配器12に送水され、分配器12で所定の分配比で2つに分配される(必ずしも原水ポンプ22は必要としない)。分配された一方の廃水は第1配管24を介して亜硝酸型の硝化槽14に送水され、分配された他方の廃水は第2配管26を介して脱窒槽16に送水される。硝化槽14で処理された第1の処理水は、第3配管28を介して嫌気性アンモニア酸化槽18に送水されると共に、脱窒槽16で処理された第2の処理水は、第4配管30を介して第3配管28の途中に合流する。嫌気性アンモニア酸化槽18で処理された第3の処理水の一部は処理水配管32を介して系外に排出されると共に、第3の処理水の残りは処理水配管32の途中に設けられた分流器34により分流され、第5配管36を介して脱窒槽に循環される。第5配管36には循環ポンプ38が設けられ、処理水配管32、分流器34、第5配管36及び循環ポンプ38によって循環ラインが形成される。
分配器12による所定の分配比は、嫌気性アンモニア酸化槽18の入口のアンモニアと亜硝酸とのモル比を1:1.3付近に調整することが好ましい。分配する比率としては、第1配管24の水量をAとし、第2配管26の水量をBとしたときに、A/(A+B)が50%〜75%の範囲が好ましく、より好ましくは55%〜70%の範囲である。
亜硝酸型の硝化槽14には、第1配管24により分配器12で分配された一方の廃水が流入し、この一方の廃水中に含有されるアンモニアの全てがアンモニア酸化細菌により亜硝酸に酸化される。硝化槽14には、アンモニア酸化細菌を固定化した固定化担体又は接触ろ材を充填することが好ましい。固定化するアンモニア酸化細菌は、活性汚泥等の微生物から分離したものでも、アンモニア酸化細菌を優先繁殖させた微生物群を含有する活性汚泥でもよい。この場合、固定化担体は、アンモニア酸化細菌を担体内部に包括固定化した包括固定化担体、又は担体表面に付着固定した付着固定化担体の何れでもよい。
固定化担体の固定化材料としては、ポリビニルアルコールやアルギン酸、ポリエチレングリコール系のゲルや、セルロース、ポリエステル、ポリプロピレン、塩化ビニルなどのプラスチック担体などを使用することができるが、これらに限定するものではない。固定化担体の形状については、球形、円筒形、立方形、多孔状、ハニカム状、スポンジ状などの成形を行ったものを好ましく使用できる。接触ろ材については塩化ビニール製のものやポリエチレン製のものを好ましく使用することができる。また、微生物の自己造粒を利用したグラニュールにも本発明を適用できる。
例えば、亜硝酸型の包括固定化担体を製造するには、アンモニア酸化細菌や亜硝酸酸化細菌等を含む複合微生物汚泥を包括固定化した包括固定化担体を加熱処理して複合微生物汚泥中の亜硝酸酸化細菌を失活させる方法がある。この場合の加熱処理温度は50°C〜90°Cが好ましく、より好ましくは60°C〜80°Cの範囲である。また、加熱処理時間は20分〜1週間が好ましく、より好ましくは20分〜24時間である。その他、硝化槽14内の固定化担体や活性汚泥の亜硝酸酸化活性を抑制する方法としては、硝化槽14内の溶存酸素(DO)を2.0mg/L以下に制御する方法や、硝化槽14内のアンモニア負荷を1.0kg−N/m3 /日以上と高負荷にする方法などがあるが、これらに限定されない。
硝化槽14への固定化担体の充填率としては、容積%として5%〜40%が好ましく、より好ましい充填率は8%から20%である。一方、硝化槽14への接触ろ材の充填率については、みかけ容積として30%〜80%が好ましく、より好ましくは40%〜70%である。グラニュールの充填率は、容積%として20%〜80%が好ましく、30%〜60%がより好ましい。
脱窒槽16には、第2配管26からアンモニアとBOD成分を含有する廃水が流入すると共に、嫌気性アンモニア酸化槽18から循環ラインを介して硝酸を含有する第3の処理水が流入してくる。これらの廃水及び第3の処理水が脱窒槽16内で混合することにより、脱窒槽16内の脱窒菌はBOD成分を水素供与体として硝酸を窒素ガスに脱窒する脱窒反応を行う。これにより、脱窒槽16において廃水中のBOD成分と嫌気性アンモニア酸化槽18の処理で残存する硝酸の両方を同時に除去することが可能となる。必要に応じて脱窒槽16にメタノール等の有機性水素供与体を添加してもよいが、脱窒槽16では廃水中のBOD成分を低減することを優先し、脱窒槽16からの第2の処理水中のBOD成分濃度が60mg/L以下、好ましくは40mg/L以下にすることが好ましい。
この脱窒槽16内にも、上記した硝化槽14の場合と同様に固定化担体又は接触ろ材を充填することが好ましい。但し、脱窒槽16の場合には、脱窒細菌を固定化した固定化担体又は接触ろ材であり、固定化担体は包括固定化担体であっても付着固定化担体であってもよい。固定化する脱窒細菌は、活性汚泥等の微生物から分離したものでも、脱窒細菌を優先繁殖させた微生物群を含有する活性汚泥でもよい。尚、固定化担体の材料や形状、接触ろ材の材料、及び固定化担体又は接触ろ材の脱窒槽16への充填率は、硝化槽14で説明したと同様であるので省略する。また、この脱窒槽16における亜硝酸性窒素(NO2 −N)と硝酸性窒素(NO3 −N)の総和(NOx −N)を起因とする窒素負荷は特に限定はしないが、好ましくは0.1〜0.8kg−N/m3 /日の範囲であり、より好ましくは0.2〜0.6kg−N/m3 /日の範囲である。
嫌気性アンモニア酸化槽18には、硝化槽14からの第1の処理水と脱窒槽16からの第2の処理水とが合流した合流水が流入する。そして、嫌気性アンモニア酸化槽18内の嫌気性アンモニア酸化細菌によって、合流水中に含まれるアンモニアと亜硝酸とが同時脱窒される。この際に上記した硝酸がアンモニア1モルに対して0.26モル生成される。本発明では、第1の処理水と第2の処理水とを合流させた合流水を嫌気性アンモニア酸化槽18に流入させることが重要であり、第1の処理水を脱窒槽14に流入させてはならない。この理由は、第1の処理水を脱窒槽14に流入させると、硝化槽14において生成した亜硝酸が廃水中に含まれるBOD成分により脱窒され、後段の嫌気性アンモニア酸化槽18に供給される亜硝酸が減少し、嫌気性アンモニア酸化槽18での反応に必要な亜硝酸が不足するためである。その結果、嫌気性アンモニア酸化槽18からの第3の処理水中のアンモニア性窒素濃度が増加し、窒素除去効率が著しく低下する。
嫌気性アンモニア酸化細菌は、その詳細は不明であるが、Planctomycete を代表とする菌群であると言われている。そして、この嫌気性アンモニア酸化細菌は増殖速度が0.001h-1とかなり遅いことが報告されており(例えば、Strous,M.et al.:Nature,400,446(1999)参照)、嫌気性アンモニア酸化細菌を固定化した固定化担体や接触ろ材を嫌気性アンモニア酸化槽18内に充填することが好ましい。尚、固定化する嫌気性アンモニア酸化細菌は、活性汚泥等の微生物から集積培養したものでも、嫌気性アンモニア酸化細菌を含有する活性汚泥でもよい。固定化担体の材料や形状は硝化槽14で説明したと同様であり説明は省略する。また、固定化方法としては特に限定はしないが、不織布やプラスチックなどの付着固定化材料に付着固定する方法、ゲル材内に包括固定する方法、プラスチック担体に生物膜を形成させて固定化する方法や、グラニュールとして使用する方法がある。固定化担体の充填率としては、容積%として10%〜40%が好ましく、より好ましい充填率は15%から30%である。不織布の充填率については、見かけ充填率として40%〜90%が好ましく、より好ましくは50%〜80%である。接触ろ材の充填率については、みかけ容積として30%〜80%が好ましく、より好ましくは40%〜70%である。グラニュールの充填率は、容積%として20%〜80%が好ましく、30%〜60%がより好ましい。
図2の窒素除去装置10は、図1に示した窒素除去装置10の分配器12と硝化槽14とを接続する第1配管24の途中にBOD酸化槽40を設けた場合である。尚、図1と同じ装置、部材は同符号を付して説明すると共に、同じ説明は省略する。
このように、分配器12と硝化槽14とを接続する第1配管24の途中にBOD酸化槽40を設けることにより、硝化槽14にBOD成分が流入することによるアンモニア酸化細菌の活性低下を防止する。これにより、アンモニアから亜硝酸への変換効率を高めることができるので、分配器12で分配された一方の廃水中に含有されるアンモニアのほぼ全てを亜硝酸に酸化する。但し、BOD酸化槽40は分配器12の後に設けることが好ましい。これは、BOD成分の酸化と同時にアンモニアの一部が硝化されて亜硝酸や硝酸が生成されることがあり、この場合には廃水中のアンモニア、亜硝酸、硝酸の窒素成分比率が変化してしまい、分配器12でアンモニアと亜硝酸との比率調整を精度良く制御することが難しくなるためである。このBOD酸化槽40には、嫌気性アンモニア酸化槽18と同様に微生物を付着固定化する手段を設けていることが好ましい。固定化方法としては特に限定はしないが、不織布やプラスチックなどの付着固定化材料に固定化する方法、ゲル材内に包括固定する方法、プラスチック担体に生物膜を形成させて固定化する方法を好適に使用することができる。尚、固定化担体、不織布、接触ろ材のそれぞれの充填率については、上述した嫌気性アンモニア酸化槽18の場合と同様である。
図3の窒素除去装置10は、図2の窒素除去装置10の第3配管28と第4配管30の合流位置に混合手段42を設けた場合である。尚、図1及び図2と同じ装置、部材は同符号を付して説明すると共に、同じ説明は省略する。
混合手段42としては、例えば攪拌機を備えた混合槽やラインミキサーを好適に使用することができる。また、混合手段42では、混合時に酸素(空気)の溶解を防止する必要があり、密閉容器内で行うか、酸素濃度の低いガス等を曝気しながら攪拌することが好ましい。このように、第3配管28と第4配管30の合流位置に混合手段42を設けることにより、亜硝酸を含有する第1の処理水とアンモニアを含有する第2の処理水とが混合されて亜硝酸濃度が均一化されるので、高濃度の亜硝酸が嫌気性アンモニア酸化槽18に流入することを防止できる。これは、高濃度な亜硝酸が直接嫌気性アンモニア酸化槽18に流入すると、嫌気性アンモニア酸化槽18内で局所的に亜硝酸性窒素濃度が高くなり、嫌気性アンモニア酸化反応を担う嫌気性アンモニア酸化細菌の活性が低下したり、失活したりすることがあるためである。特に、硝化槽14からの第1の処理水中の亜硝酸性窒素濃度が310mg/Lを越える場合には混合手段42が必要であり、200mg/Lを越える場合には混合手段42を設けることが好ましい。
図4の窒素除去装置10は、図1の窒素除去装置10に、第3の処理水を嫌気性アンモニア酸化槽18の入口に戻す戻し配管44を設けると共に、戻し配管44に戻しポンプ46を設けた場合である。この戻し配管44と戻しポンプ46により戻しラインが形成される。尚、図1、図2及び図3と同じ装置、部材は同符号を付して説明すると共に、同じ説明は省略する。
このように、第3の処理水を嫌気性アンモニア酸化槽18の入口に戻す戻しラインを設けることにより、嫌気性アンモニア酸化槽18で処理されて亜硝酸性窒素濃度が低減した第3の処理水を嫌気性アンモニア酸化槽18の入口に戻すことになるので、合流水の亜硝酸性窒素濃度を希釈することができる。特に、第1の処理水中の亜硝酸性窒素濃度が200mg/Lを越えた場合には、この戻しラインを設けることが好ましく、亜硝酸性窒素濃度が310mg/Lを越えた場合には、前記した混合器42と戻しラインを併用することが好ましい。
尚、図1〜図4では、分配器12、硝化槽14、脱窒槽16、嫌気性アンモニア酸化槽18、循環ラインを基本構成(図1)として、この基本構成に、BOD酸化槽40を設けた場合(図2)、BOD酸化槽40と混合手段42とを設けた場合(図3)、及び戻しラインを設けた場合(図4)で説明したが、基本構成に、BOD酸化槽40、混合手段42、及び戻しラインの全てを備えるようにしてもよい。
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
図1に示した本発明の窒素除去装置10を用いて廃水処理試験を行った。
(供試廃水)
試験に供した廃水は、下水汚泥の消化脱離液の希釈廃水を用い、アンモニア性窒素濃度(NH4 −N)が300mg/LになるようにNH4 −N源として硫酸アンモニウムを添加してアンモニア性窒素濃度を調整した。尚、調整した廃水のBOD成分濃度は18mg/Lであり、亜硝酸(NO2 )濃度及び硝酸(NO3 )濃度は5mg/L以下であった。
(処理条件)
・分配器12の分配比率は、第1配管24:第2配管26=65:35とした。
・各槽14、16、18の容積負荷については、廃水濃度(NH4 −N)=300mg/Lから決定し、硝化槽14の容積負荷は0.6kg−N/m3 /日とした。また、硝化槽14には、包括固定化担体を60°Cで1時間加熱処理したものを充填率15容積%になるように充填した。
・脱窒槽16における亜硝酸性窒素(NO2 −N)と硝酸性窒素(NO3 −N)の総和(NOx −N)を起因とする窒素負荷は0.3kg−N/m3 /日とした。また、脱窒槽16には、塩化ビニール製の接触ろ材を見かけ充填率で60%になるように充填した。この接触ろ材の空隙率は98%以上のものであった。
・嫌気性アンモニア酸化槽18の窒素負荷は3.0kg−N/m3 /日とした。また、嫌気性アンモニア酸化槽18には、嫌気性アンモニア酸化細菌を付着させた不織布を、見かけ充填率として80%になるように充填した。この不織布は開口径510μmのものを菊の形状に折ったものであり、空隙率は99%以上のものである。
・第3の処理水を脱窒槽16に循環する循環水量は、原水配管20からの廃水(原水)流速に対して等量循環した。
・運転は約2カ月の馴養期間を行って処理水配管32から排出される最終処理水の水質が安定した後、本運転を2カ月間行って試験データとした。
[比較例1]
実施例1の窒素除去装置に脱窒槽16を設けなかった以外は、実施例1と同様の運転条件で行った。
実施例1と比較例1との最終処理水の水質を表1に示す。( )内は平均値である。
Figure 0004284700
表1から分かるように、実施例1は比較例1に比べて最終処理水に残存するアンモニア性窒素濃度は約半分であり、嫌気性アンモニア酸化槽18での窒素除去効率を向上させることができた。実施例1と比較例1とでは、嫌気性アンモニア酸化槽18の前段の硝化槽14での条件が同じであるにも係わらず、嫌気性アンモニア酸化槽18での反応速度が低下したことから、脱窒槽16の有り無しにより嫌気性アンモニア酸化槽18に流入するBOD成分濃度が嫌気性アンモニア酸化槽18の反応速度に影響を与えたものと考えられる。
[実施例2]
図2に示した本発明の窒素除去装置10を用いて廃水処理試験を行った。
(供試廃水)
試験に供した廃水は、下水汚泥の消化脱離液の希釈廃水を用い、アンモニア性窒素濃度(NH4 −N)が300mg/L、BOD成分濃度が200mg/Lになるように、NH4 −N源として硫酸アンモニウムを添加し、BOD成分源としてメタノールを添加してアンモニア性窒素濃度及びBOD成分濃度を調整した。尚、調整した廃水の亜硝酸(NO2 )濃度及び硝酸(NO3 )濃度は5mg/L以下であった。
(処理条件)
・分配器12の分配比率は、第1配管24:第2配管26=65:35とした。
・各槽14、16、18の容積負荷については、廃水濃度(NH4 −N)=300mg/Lから決定し、硝化槽14の容積負荷は0.6kg−N/m3 /日とした。また、硝化槽14には、包括固定化担体を60°Cで1時間加熱処理したものを充填率15容積%になるように充填した。
・脱窒槽16における亜硝酸性窒素(NO2 −N)と硝酸性窒素(NO3 −N)の総和(NOx −N)を起因とする窒素負荷は0.3kg−N/m3 /日とした。また、脱窒槽16には、ポリプロピレン製の付着固定化担体を見かけ充填率で10%になるように充填した。
・嫌気性アンモニア酸化槽18の窒素負荷は3.0kg−N/m3 /日とした。また、嫌気性アンモニア酸化槽18には、嫌気性アンモニア酸化細菌を付着させた不織布を、見かけ充填率として80%になるように充填した。この不織布は開口径510μmのものを菊の形状に折ったものであり、空隙率は99%以上のものである。
・第3の処理水を脱窒槽16に循環する循環水量は、原水配管20からの廃水(原水)流速に対して等量循環した。
・運転は約3カ月の馴養期間を行って処理水配管32から排出される最終処理水の水質が安定した後、本運転を2カ月間行って試験データとした。
[比較例2]
実施例2の窒素除去置に脱窒槽16及びBOD酸化槽40を設けなかった以外は、実施例2と同様の運転条件で行った。
実施例2と比較例2との最終処理水の水質を表2に示す。( )内は平均値である。
Figure 0004284700
表2から分かるように、実施例2の廃水は、BOD成分濃度が第1実施例の廃水の10倍以上あるにもかかわらず、最終処理水に残存するアンモニア性窒素濃度を実施例1のレベルまで低減することができた。また、最終処理水中に残存する硝酸濃度は実施例1の場合よりも低減した。このことは、BOD成分濃度が高い廃水においては、実施例2の窒素除去装置10の構成をとることにより、最終処理水の硝酸の残留を低減できると共に、嫌気性アンモニア酸化槽18におけるBOD成分阻害を防止できることが分かる。嫌気性アンモニア酸化槽18での窒素除去速度は、約2.7kg−N/m3 /日であった。
一方、比較例2の場合には、嫌気性アンモニア酸化槽18の窒素除去性能が低下し、運転開始から2週間後には、嫌気性アンモニア酸化槽18の窒素除去速度は0.2kg−N/m3 /日まで低下したため運転を中止した。これは、嫌気性アンモニア酸化槽18にBOD成分が流入したため、嫌気性アンモニア酸化反応の阻害を起こしたためと考えられる。
[実施例3]
図4に示した本発明の窒素除去装置10を用いて廃水処理試験を行った。
(供試廃水)
実施例1と同様の廃水を用いた。
(処理条件)
分配器12の分配比率は、第1配管24:第2配管26=65:35とした。
・各槽14、16、18の容積負荷については、廃水濃度(NH4 −N)=300mg/Lから決定し、硝化槽14の容積負荷は0.6kg−N/m3 /日とした。また、硝化槽14には、包括固定化担体を60°Cで1時間加熱処理したものを充填率15容積%になるように充填した。
・脱窒槽16における亜硝酸性窒素(NO2 −N)と硝酸性窒素(NO3 −N)の総和(NOx −N)を起因とする窒素負荷は0.2kg−N/m3 /日とした。また、脱窒槽16には、塩化ビニール製の接触ろ材を見かけ充填率で55%になるように充填した。
・嫌気性アンモニア酸化槽18には、嫌気性アンモニア酸化細菌を付着させたポリプロピレン製の長さ3mmの中空状の担体を、見かけ充填率として20%になるように充填した。また、容積負荷は3.0kg−N/m3 /日とした。
・第3の処理水を脱窒槽16に循環する循環水量は、原水配管20からの廃水(原水)流速に対して等量循環した。
・戻しポンプ46は、原水流量に対して1.5倍の流量となるようにした。
・戻しポンプ46を稼働した場合(実施例3)と、戻しポンプ46を稼働しなかった場合(比較例3)に、処理水配管32から排出される最終処理水の水質を表3に示す。( )内は平均値である。
Figure 0004284700
この結果から、戻しポンプ46を稼働しなかった比較例3は、性能が悪化することを確認した。これは、嫌気性アンモニア酸化槽18に投入した担体が、嫌気性アンモニア酸化細菌の付着性能が十分でなく、処理水配管32を流れる液中に、亜硝酸の残留が12mg/L程度確認されたことが起因している。即ち、処理水配管32において確認された亜硝酸を循環ポンプ38で脱窒槽16に移送してしまったため、ここで脱窒反応が生じてしまい、結果として、嫌気性アンモニア酸化槽18において、アンモニアと亜硝酸との比が適切な比からズレてしまい(NO2 量が不足)、処理水中のアンモニア濃度が上昇してしまったものと考えられる。
これに対し、戻しポンプ46を稼働した場合では、配管36を流れる液中にNO2 は検出されず、処理水配管32において確認された亜硝酸は全て嫌気性アンモニア酸化槽18の入口に戻されるので、嫌気性アンモニア酸化槽18の入口でNO2 量が不足することに起因してアンモニアと亜硝酸の比が適切な比からズレてしまうことがない。これにより、実施例3では、良好な処理水を得ることができた。
このように、戻しポンプ46を稼働した場合、アンモニアと亜硝酸の適切な比を維持することができるので、嫌気性アンモニア酸化槽18の槽内の反応効率が上昇し、嫌気性アンモニア酸化槽18及びシステム全体の処理水質が向上することが確認された。
本発明の窒素除去装置の全体構成を示す概念図 図1に示した窒素除去装置の分配器と硝化槽とを接続する第1配管の途中にBOD酸化槽を設けた概念図 図2の窒素除去装置の第3配管と第4配管の合流位置に混合手段を設けた概念図 図1の窒素除去装置に第3の処理水を嫌気性アンモニア酸化槽の入口に戻す戻しライン設けた概念図
符号の説明
10…窒素除去装置、12…分配器、14…硝化槽、16…脱窒槽、18…嫌気性アンモニア酸化槽、20…原水配管、22…原水ポンプ、24…第1配管、26…第2配管、28…第3配管、30…第4配管、32…処理水配管、34…分流器、36…第5配管、38…循環ポンプ、40…BOD酸化槽、42…混合手段、44…戻し配管、46…戻しポンプ

Claims (5)

  1. BOD成分を含有するアンモニア性廃水からアンモニア性窒素を嫌気性アンモニア酸化法により除去する窒素除去方法において、
    前記廃水を所定の分配比で2つに分配し、
    分配された一方の廃水中のアンモニアを硝化槽でアンモニア酸化細菌により亜硝酸に硝化した第1の処理水に、前記分配された他方の廃水を脱窒槽で脱窒細菌により脱窒処理した第2の処理水を合流し、
    該合流水を嫌気性アンモニア酸化槽に送水して嫌気性アンモニア酸化細菌によりアンモニアと亜硝酸とを同時脱窒すると共に、該嫌気性アンモニア酸化槽で処理された第3の処理水を前記脱窒槽に循環することを特徴とする窒素除去方法。
  2. BOD成分が含有されるアンモニア性廃水からアンモニア性窒素を嫌気性アンモニア酸化法により除去する窒素除去装置において、
    前記廃水を2つに分配する分配器と、
    前記分配された一方の廃水中のアンモニアをアンモニア酸化細菌で亜硝酸に硝化処理する亜硝酸型の硝化槽と、
    前記分配された他方の廃水を脱窒細菌で脱窒処理する脱窒槽と、
    前記硝化槽からの第1の処理水と前記脱窒槽からの第2の処理水とを合流させて、該合流水を嫌気性アンモニア酸化細菌により嫌気性アンモニア酸化を行う嫌気性アンモニア酸化槽と、
    前記嫌気性アンモニア酸化槽で処理された第3の処理水を前記脱窒槽に循環する循環ラインと、を備えたことを特徴とする窒素除去装置。
  3. 前記分配器と前記硝化槽との間にBOD酸化槽を設けたことを特徴とする請求項2の窒素除去装置。
  4. 前記第1の処理水と前記第2の処理水を混合する混合手段を前記嫌気性アンモニア酸化槽の前段に設けたことを特徴とする請求項2又は3の窒素除去装置。
  5. 前記第3の処理水を前記嫌気性アンモニア酸化槽の入口に戻す戻しラインを設けたことを特徴とする請求項2〜4の何れか1に記載の窒素除去装置。
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