JP4283618B2 - 電磁アクチュエータ - Google Patents

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Description

本発明は、1例としてステッピングモータとして使用可能な電磁アクチュエータに関する。
携帯機器に搭載された小型のカメラのズーム駆動用などに用いられるステッピングモータは、平面サイズが小さく且つ厚さが薄いことが望まれる。また、携帯機器で用いられる場合には、駆動源が電池であることが多く、モータの効率が高く消費電流の低いものが望まれる。また、カメラのズーム駆動用の如く位置精度の高い制御が望まれる場合には、ステッピングモータは、比較的高い回転位置精度を保証すべく、例えば、20ステップ/回転程度の回転位置が指定可能なように、ロータが多極化される。小径のロータが多極化されると、該ロータの磁極に選択的に対面されるべきステータの磁極の幅が小さくなって飽和され易くなり、磁束の漏洩が大きくなり易い。更に、ロータが小型化され多極化されると、ロータの各磁石部分の形状異方性が無視し難くなって、ロータの各磁石部分の磁化状態が永久磁石と呼ぶには不完全になってくる虞れもある。
ステッピングモータの回転性能ないし特性のうちステップ回転の際の停止安定性を改良することを目的として、軟磁性材料体をロータに近接させて配置することが提案されている(特許文献1,特許文献2)。
しかしながら、これらの特許文献1や2で従来提案されているのは、ロータのステップ回転位置での静磁的安定性を高めることによりロータがステップ回転位置でより確実に停止し得るようにすることを目的として、ロータの磁極間の角度以下(典型的にはその1/2程度)の範囲で軟磁性材料体を設けるもの(特許文献1)、又はロータのステップ回転位置での静磁的安定性を低下させることによりロータがステップ回転位置に過度に引付けられるのを抑制(ディテントトルクを低減)してロータが円滑に回転し易くすることを目的として、ロータの磁極間の角度以下(典型的にはその1/2程度)の範囲で軟磁性材料体を設けるもの(特許文献2)であって、ステッピングモータの回転トルクを向上させるものではない。
特開2003−32991 特開2002−136095
本発明は、前記した点に鑑みなされたものであって、その目的とするところは、回転トルクを高め得る電磁アクチュエータを提供することにある。
本発明の電磁アクチュエータは、周面に多数の磁極を備えたロータと、前記ロータの周面に対面する少なくとも2つの磁極を備えた電磁石の形態の複数のステータとを有し、前記複数のステータのうち少なくとも1つのステータの2つの磁極間には、前記ロータの磁極の周方向の拡がり角度中心角よりも大きい角度範囲にわたって周方向に延び該2つの磁極間の静磁路の一部を与える補助ヨークが設けられている。
明細書における以下の記載において、この段落に記載の条件を満たさない部分については、文言上は、特許請求の範囲に記載の装置発明の範囲外である。
本発明の電磁アクチュエータでは、「前記複数のステータのうち少なくとも1つのステータの2つの磁極間には、前記ロータの磁極の周方向の拡がり角度よりも大きい角度範囲にわたって周方向に延び該2つの磁極間の静磁路の一部を与える補助ヨークが設けられている」から、補助ヨークがロータの隣接する磁極を跨ぐように(つなぐように)ロータ周面に対面し、該隣接磁極間をつなぐ静磁路を与え得る。従って、前記複数のステータのうち少なくとも1つのステータの2つの磁極のうちの一方の磁極からロータを介して該ステータの2つの磁極のうちの他方の磁極へ至る静磁路の少なくとも一部が補助ヨーク(一般には軟磁性材料にて形成される。)によって与えられるので、該ステータの磁極前面の空隙(磁気間隙)における磁場の強さが高められ得るから、ロータの回転トルクつまり回転性能が高められ得る。
なお、補助ヨークがロータの隣接する磁極間の静磁路を与えることにより、ロータのうち補助ヨークに磁極が対面した磁石部分が静磁的につながることが、性能向上に寄与する。
ロータは、典型的には、半径方向に磁化されている。けれども、着磁技術の関係から、中心に近い内側の磁化の向き・分布は、半径方向とは異なっていてもよい。ロータの磁極は、典型的には、周方向にみて同一の長さすなわち同一の角度範囲にわたって拡がり、隣接磁極間の周方向の間隔ないし角度も同一である。けれども、場合によっては、いずれも、ある程度異なっていてもよい。換言すれば、ロータは、典型的には、偶数個の磁極、すなわち、同数のN極及びS極を交互に有し、各磁極の周方向の拡がり乃至角度は同一であるけれども、多少の相違は許される。ロータの周面の磁極数は、典型的には、10極〜14極程度が好ましいが、場合によっては、これより少なくても多くてもよい。
ロータは、周面に磁極を有する永久磁石型のものであり、永久磁石材料、特には保持力の大きな永久磁石材料にて形成され、通常は硬(質)磁性材料と呼ばれるものが好適である。但し、ロータの各表面磁極に対応する磁化領域のアスペクト比(磁化方向の長さ/幅(直交方向の長さ))は必ずしも大きくないことから、各磁化領域の形状に依存する反磁場の影響で十分には磁化され難いこともあるが、そのような場合、該磁化領域を別の磁化領域に静磁的につなぐことにより、ロータ周面での磁極の強さないし磁束密度を高め得る。
ステータは、励磁用コイルを含む電磁石の形態であって、軟磁性材料、典型的にはパーマロイの如く透磁率が高く飽和磁化の大きい磁性材料からなるヨークと、該ヨークを磁化させる励磁コイルとを有する。ヨークは、励磁された際に磁極になる少なくとも2つのの端部を有する「U」字状ないし「C」字状、またはそれに類した形状を有する。ステータの磁極部が、狭い空隙ないし磁極間隙(磁極ギャップ)を介してロータの周面と対面するように配置される。この明細書では、「U」の一対の脚部の向き自体にはこだわらないので、「U」字状と「C」字状とは、明示的に又は文脈において特に断らない限り同一形状として扱う。なお、場合によっては、例えば全体として「E」字状の形状を有するように分枝が形成されることもある。ステータの磁極は、典型的には、ロータの各磁極の拡がり角度の1/2の角度範囲にわたって拡がる。但し、場合によっては、より小さくてもよく、また、ロータの磁極の拡がり角度以下である限り、励磁回転のさせ方次第では、より大きくてもよい。
例えば、ステータの磁極間にロータの各磁極の拡がり角度の3/2程度の補助ヨークが配置されている場合であって、ステータの磁極の拡がり角度がロータの各磁極の拡がり角度の1/2程度であるときには、ステータの一対の磁極間の間隔は、典型的には、ロータの磁極間隔に一致するロータの磁極の拡がり角度の5/2倍以上である。すなわち、ステータの磁極間に補助ヨークが配置されている場合、典型的には、ステータの磁極と補助ヨークの隣接端部との角度間隔は、ロータの磁極の拡がり角度の1/2倍以上である。但し、ステータの磁極が補助ヨークの隣接端部に静磁的に直接結合されることが実質的にない限り、ステータの磁極と補助ヨークの隣接端部との角度間隔は小さくてもよい。換言すれば、ステータの磁極とロータの周面との間を流れる磁束に比較してステータの磁極と補助ヨークの隣接端部との間を流れる磁束が無視し得る程度に少ない限りステータの磁極と補助ヨークの隣接端部との角度間隔はより小さくてもよい。
ステッピングモータ等の電磁アクチュエータにおいては、二つ以上のステータが設けられる。周方向に隣接するステータがロータや補助ヨークを介することなく相互に静磁的に実質的に分離されている限り、周方向に隣接するステータの相互に隣接する磁極間の角度間隔は、実質的に0であってもよい。
ステータの励磁コイルに対する駆動の仕方としては、典型的には、2相励磁回転駆動又は1−2相励磁回転駆動が採用される。その他の異なる励磁回転動作を行わせるようにしてもよい。
典型的には、各ステータの一対の磁極間に補助ヨークが設けられる。複数のステータのうちの一つのステータの磁極間に補助ヨークが設けられてもよい。
補助ヨークは、「ロータの磁極の周方向の拡がり角度よりも大きい角度範囲にわたって周方向に延び」ることにより、ロータの周面の異なる磁極(N極及びS極)の両方に同時に実質的に対面し得る限り、ロータの磁極の周方向の拡がり角度と同程度あるいはロータの磁極の周方向の拡がり角度よりも大きくてもよい。但し、ロータの周方向に隣接する異なる磁極間に静磁路を確実に与えるためには、補助ヨークは、ロータの磁極の周方向の拡がり角度の3/2倍以上であることが好ましい。また、ステータの一対の磁極間の角度をある程度の範囲に抑えるためには、補助ヨークは、ロータの磁極の周方向の拡がり角度に対して、過度に大きくないほうが好ましい。
また、上記のステータの配置に関する説明でも述べた通り、ステータと補助ヨークとが直接的に静磁的に結合されることを避ける必要がり、そのためには、補助ヨークの周方向の端部は、ステータの磁極からある程度離間している必要があり、好ましくはロータの磁極の周方向の拡がり角度の1/2以上離される。但し、ステータの各磁極の前面の磁気間隙部分以外の部分においてステータの一対の磁極間の静磁路の磁気抵抗を最低限に抑えるためには、補助ヨークの端部は、補助ヨークが直接的に静磁的に結合されるのを避け得る限り、ステータの隣接する磁極に近接している方が好ましく、典型的には、ステータの隣接磁極に対してロータの磁極の周方向の拡がり角度の1/2程度になるように配置される。なお、補助ヨークとステータとの間に短絡的な静磁路が実質的に形成されるのを避け得る限り、場合によっては、補助ヨークとステータとは、機械的には一体部品であるが、磁気的には分離しているかの如く作用させるために、断面積の小さい部分(この部分は磁気的に飽和する)を介して一体的に繋がっていてもよい。
補助ヨークは、ロータ周面の対面する領域との間で静磁的に結合され得るように、ステータの磁極とロータ周面との間の空隙(磁気間隙)と実質的に同程度の大きさの間隙を介して、ロータ周面に近接配置される。但し、補助ヨークは、ロータのうち該補助ヨークが対面する一の磁極(N極又はS極)と該一の磁極とは異なる別の一の隣接磁極(S極又はN極)との間に周方向に延びる静磁路を与え得るように、一の磁極に対面する一の部分においてロータとの間に小さい空隙を有すると共に別の一の隣接磁極(S極又はN極)に対面する別の一の部分においてロータとの間に小さい空隙を有し、更に一の部分と別の一の部分との間に磁気抵抗の低い接続部分ないし連結部分を有するように設けられることもある。この場合、一の部分及び別の一の部分の二箇所以外の部分では、ロータの周面から実質的に離れていてもよく、例えば、補助ヨークのうち周方向の両端部分の間に軸方向と平行な方向に延びる溝ないし切欠があっても補助ヨークのうち周方向の両端部分の間に開口部があってもよい。補助ヨークは、円板状ロータの軸方向厚さと比較して、より大きい軸方向長さを有していても同程度の軸方向長さを有していてもよく、ロータ周面の磁極と静磁的に強く結合され得る限り、ロータの軸方向厚さよりも短い軸方向長さを有していてもよい。
補助ヨークは、磁気抵抗の低い静磁路を与えるように、軟磁性材料にて形成され、好ましくは透磁率の高い材料が使用される。
次に、本発明の好ましい実施の形態を添付図面に示し説明する。
図1及び図2には、本発明による第一実施例のステッピングモータ1が、示されている。ステッピングモータ1は、二組のステータ10,20と、ロータ30と、軟磁性材料からなる補助ステータないし補助ヨーク40,50とを有する。
ロータ30は、ほぼ円板状ないし環状板状の形状を有する。その外周面31において、半径方向に実質的に等間隔に、10個の磁極を着磁した永久磁石構造体からなる。図2において、領域Nr〜Nr(相互に区別しないとき又は総称するときは符号Nrで表す)の周面がN極になるように磁化され、残りの領域Sr〜Sr(相互に区別しないとき又は総称するときは符号Srで表す)の周面がS極になるように磁化されている。但し、図2の模式図においては、N,Sの磁極が周面31において交互に実質的に等間隔に現れていることをわかりやすく示すこと即ち周面31及びその近傍の磁化状態のみを区別することが目的であって、半径方向内側の磁化状態をこの模式図で厳密に規定しようとしているわけではない。なお、典型的には、ロータ30は、図1の斜視図で示したように、環状板状のロータ本体35と、環状板状ロータ本体35が嵌着されたロータ軸(モータ出力軸)36とからなる。ロータ本体にロータ軸が一体的に形成されていてもよい。
ステータ10は、軟磁性材料からなる「U」字状ないし「C」字状のヨーク11と、ステータコイル12とからなり、ヨーク11の両端の磁極部13,14は、狭い空隙G11,G12を介してロータ30の外周面31に近接して位置する。磁極部13,14の先端面15,16の周方向Aに沿った拡がり角度(ロータ中心からみた角度)は、βsで、ロータ30の一つの磁極N,Sの拡がり角度αの実質的に1/2である。また、磁極部13,14の間の周方向Aの開き角度βsは、ロータ30の磁極拡がり角αの5/2であり、二つの磁極13,14は、ロータ30の回転位置にかかわらず、ロータ30の反対の磁極Nr,Sr又はSr,Nrに対面する。
ステータ20はステータ10と同様に構成されているので、詳しい説明は省略する。
ステータ10の磁極部13とステータ20の磁極部23との間の周方向Aの開き角度β1は、ロータ30の拡がり角度αの2倍(磁極部13,23の相対角度間隔は5α/2)である。ステータ10の磁極部14とロータ30の磁極部24との間の周方向Aの間隔β2は、ロータ30の拡がり角度αの1倍(磁極部14,24の相対角度間隔は3α/2)である。従って、例えば後述の2相励磁回転動作では、二つの磁極13,14は、ロータ30が1/20回転を二回するごとに、ロータ30の反対の磁極Nr,Sr又はSr,Nrに対面することを繰返し、二つの磁極23,24も、ロータ30が1/20回転を二回するごとに、ロータ30の反対の磁極Nr,Sr又はSr,Nrに対面することを繰返す。
補助ヨーク40は、部分円筒状体からなり、ステータ10の磁極13,14の間において、空隙g1を介して、ロータ30の外周面31に対面している。補助ヨーク40の周方向Aの拡がり角度γ1は、ロータ30の磁極Nr,Srの拡がり角度αの3/2倍、換言すれば、補助ヨーク40の周方向Aの長さLs1は、空隙g1が無視し得る程度の大きさである場合、ロータ30の磁極長さLrの3/2倍である。
従って、補助ヨーク40は、任意の時点において、ロータ30の周方向Aに隣接する二つの磁極Nr,Srと半径方向に対面する。その結果、補助ヨーク40には、ロータ30の対面する磁極Nrから補助ヨーク40に入り該補助ヨーク40内を通った後該補助ヨーク40からロータ30のうち該補助ヨーク40に対面する磁極Srに戻る磁束の経路(静磁路)κ1が形成される。
また、補助ヨーク40は、ステータ10の磁極13,14から等間隔に配置され、この例では、ステータ10の磁極13,14からγ/2の角度(Lr/2の周方向距離)だけ離れている。
補助ヨーク50は補助ヨーク40と同一構成を有しており、そのためこれの詳細説明は省略する。
以上の如く構成されたステッピングモータ1を2相励磁回転させる場合の動作について、図3に基づいて、説明する。
図3の(a)は、ステータ10の端子V1,V2をそれぞれ正,負にしコイル12に電流I1を流して磁極13,14がそれぞれN極,S極になるように磁化すると共に、ステータ20の端子V3,V4をそれぞれ負,正にしコイル22に電流I2を流して磁極23,24がそれぞれS極,N極になるように磁化した状態Q1である。
この図3の(a)の状態Q1では、ロータ30の磁極SrのA1方向の前半部分及び磁極NrのA1方向の前半部分がそれぞれステータ10のうちN極に磁化した磁極13及びS極に磁化した磁極14に対面し、ロータ30の磁極NrのA1方向の後半部分及び磁極SrのA1方向の後半部分がそれぞれステータ20のうちS極に磁化した磁極23及びN極に磁化した磁極24に対面する状態で、ステータ10,20の対面磁極に引付けられている。磁極Srがステータ10の磁極13に対面していると想定して以下の説明を行っているけれども、回転対称性からして、磁極Srの代わりに他の磁極Sr,Sr,Sr,Srのいずれでも同様であることは、明らかであろう。
この状態Q1では、ロータ30のうち磁極Nrの全体及び磁極Srの一部が補助ヨーク40に対面し、ロータ30の磁極Nrから出て補助ヨーク40を通り磁極Srに戻る磁路κ1がロータ30と補助ヨーク40との間に形成される。従って、ステータ10についてみた場合、N極13から空隙G11を通って対面するロータの磁極Srに入り、ロータの磁極Nrを通った後空隙G12を通ってステータ10のS極14に戻る閉磁路K1の磁束の相当部分が軟磁性材料の補助ヨーク40によって与えられる。従って、補助ヨーク40がない場合と比較して、該閉磁路K1の磁気抵抗が大幅に低減される。その結果、電流I1に応じたステータ10の磁極13,14の前面空隙G11,G12における磁場の強さが高められ、ロータ30の磁極Sr,Nrに対する静磁的引力が高められる。
同様に、状態Q1では、ロータ30の磁極Nrの一部及び磁極Srの全体が補助ヨーク50に対面し、ロータ30の磁極Nrから出て補助ヨーク50を通り磁極Srに戻る磁路κ2がロータと補助ヨーク50との間に形成されている。従って、ステータ20についてみた場合、N極24から空隙G22を通って対面するロータ極Srに入り、ロータの磁極Nrを通ってステータ20のS極23に戻る閉磁路K2の磁束の相当部分が軟磁性材料の補助ヨーク50によって与えられる。従って、補助ヨーク50がない場合と比較して、該閉磁路K2の磁気抵抗が大幅に低減される。その結果、電流I2に応じた磁極24,23の前面空隙G22,G21における磁場の強さが高められ、ロータ30磁極Sr,Nrに対する静磁的引力が高められ得る。
なお、以上のような静磁的引力の増大が、当該状態Q1において、ステッピングモータ1のロータ30の静磁的な安定性を高め得る。換言すれば、ロータ30が状態Q1の回転位置で確実に停止状態に維持されることも意味する。
次のステップでは、図3の(b)に示したように、ステータ10の状態はそのままにしておいて、ステータ20のコイル22の端子V3,V4の正負を反転させてそれぞれ正,負にしコイル22に電流−I2を流して磁極23,24がそれぞれN極,S極になるように磁化した状態Q2にする。
この状態Q2では、磁極23,24が夫々N極,S極に変わる。磁極23に対してロータの磁極Srが引付けられると共に磁極24に対してロータの磁極Nrが引付けられるので、ロータ30がA1方向に1/20だけ回転して、図3の(b)に示した位置を採る。
この状態Q2では、ロータ30の磁極Nrの一部及び磁極Srの全体が補助ヨーク40に対面し、ロータ30の磁極Nrから出て補助ヨーク40を通り磁極Srに戻る磁路κ1がロータ30と補助ヨーク40との間に形成される。従って、ステータ10についてみた場合、N極13から空隙G11を通って対面するロータの磁極Srに入り、ロータの磁極Nrを通った後空隙G12を通ってステータ10のS極14に戻る閉磁路K1の磁束のうち相当部分が軟磁性材料からなる補助ヨーク40によって与えられる。従って、補助ヨーク40がない場合と比較して、該閉磁路K1の磁気抵抗が大幅に低減され得る。その結果、ステータ電流I1に応じたステータ10の磁極13,14の前面空隙G11,G12における磁場の強さが高められ、ロータ30の磁極Sr,Nrに対する静磁的引力が高められ得る。ロータの補助ヨーク40に対面する磁石部分における作用についても前述と同じである。
同様に、状態Q2では、ロータ30のうち磁極Nrの一部及び磁極Srが補助ヨーク50に対面し、ロータ30の磁極Nrから出て補助ヨーク50を通り磁極Srに戻る磁路κ2がロータ30と補助ヨーク50との間に形成されている。従って、ステータ20についてみた場合、N極23から空隙G21を通って対面するロータの磁極Srに入り、ロータの磁極Nrを通ってステータ20のS極24に戻る閉磁路K2の磁束のうち相当部分が軟磁性材料からなる補助ヨーク50によって与えられる。従って、補助ヨーク50がない場合と比較して、該閉磁路K2の磁気抵抗が大幅に低減され得る。その結果、ステータ電流−I2に応じたステータ20の磁極23,24の前面空隙G21,G22における磁場の強さが高められ、ロータ30の磁極Sr,Nrに対する静磁的引力が高められ得る。ロータの補助ヨーク50に対面する磁石部分における作用についても前述と同じである。
このような静磁的引力の増大が、当該状態Q2において、ステッピングモータ1のロータ30の静磁的な安定性を高め得る。換言すれば、ロータ30が状態Q2の回転位置で確実に停止状態に維持されることを意味する。
一方、状態Q1から状態Q2へのロータ30の回転に着目すれば、補助ヨーク40,50の配備による閉磁路K1,K2の磁気抵抗の低下に伴う磁気間隙G11,G12,G21,G22での磁場の強さの増大によって、回転トルクが増大する。
次のステップでは、図3の(c)に示したように、ステータ20の状態はそのままにしておいて、ステータ10のコイル12の端子V1,V2の正負を反転させてそれぞれ負,正にしコイル12に電流−I1を流して磁極13,14がそれぞれS極,N極になるように磁化した状態Q3にする。
この状態Q3では、N極に変わった磁極14に対してロータ30の磁極Srが引付けられると共にS極に変わった磁極13に対してロータ磁極Nrが引付けられるので、ロータ30がA1方向に1/20回転だけ回転して、図2の(c)に示した位置を採る。
この状態Q3では、ロータ30のうち磁極Nrの一部及び磁極Srの全体が補助ヨーク40に対面し、ロータ30の磁極Nrから出て補助ヨーク40を通り磁極Srに戻る磁路κ1がロータ30と補助ヨーク40との間に形成されている。従って、ステータ磁石10についてみた場合、N極14から空隙G12を通って対面するロータ磁石の磁極Srに入り、ロータ磁石の磁極Nrを通った後空隙G11を通ってステータ磁石10のS極13に戻る閉磁路K1のうち相当部分が補助ヨーク40によって与えられるので、補助ヨーク40がない場合と比較して、該閉磁路K1の磁気抵抗が大幅に低減され得る。その結果、ステータ電流−I1に応じたステータ10の磁極13,14の前面空隙G11,G12における磁場の強さが高められ、ロータ30の磁極Nr,Srに対する静磁的引力が高められ得る。
同様に、状態Q3では、ロータ30のうち磁極Srの一部及び磁極Nrの全体が補助ヨーク50に対面し、ロータ30の磁極Nrから出て補助ヨーク50を通り磁極Srに戻る磁路κ2がロータ30と補助ヨーク50との間に形成されている。従って、ステータ磁石20についてみた場合、N極23から空隙G21を通って対面するロータ磁石の磁極Srに入り、ロータ磁石の磁極Nrを通ってステータ磁石20のS極24に戻る閉磁路K2のうち相当部分が補助ヨーク50によって与えられるので、補助ヨーク50がない場合と比較して、該閉磁路K2の磁気抵抗が大幅に低減され得る。その結果、ステータ電流−I2に応じたステータ20の磁極23,24の前面空隙G21,G22における磁場の強さが高められ、ロータ30の磁極Sr,Nrに対する静磁的引力が高められ得る。
このような静磁的引力の増大が、当該状態Q3において、ステッピングモータ1のロータ30の静磁的な安定性を高め得る。換言すれば、ロータ30が状態Q3の回転位置で確実に停止状態に維持され得ることを意味する。
一方、状態Q2から状態Q3へのロータ30の回転に着目すれば、補助ヨーク40,50の配備による閉磁路K1,K2の磁気抵抗の低下に伴う磁気間隙G11,G12,G21,G22での磁場の強さの増大によって、回転トルクが増大する。
同様に、次のステップでは、図3の(d)に示したように、ステータ10の状態はそのままにしておいて、ステータ20のコイル22の端子V3,V4の正負を反転させてそれぞれ負,正にしコイル22に電流I2を流してステータ20の磁極23,24がそれぞれS極,N極になるように磁化した状態Q4にする。これにより更に、1/20回転だけロータ30を回転させる。この場合にも、前述したのと同様な理由により、状態Q3から状態Q4へのA1方向の回転トルク及び当該状態Q4の静磁的安定性の両方が高められ得る。
更に、次のステップでは、図3の(a)に示したように、ステータ20の状態はそのままにしておいて、ステータ10の端子V1,V2の正負を反転させてそれぞれ正,負にしコイル12に電流I1を流して磁極13,14がそれぞれN極,S極になるように磁化した状態Q1にする。これにより更に、1/20回転だけロータ30を回転させる。この場合にも、前述したのと同様な理由により、状態Q4から状態Q1へのA1方向の回転トルク及び当該状態Q1の静磁的安定性の両方が高められ得る。
これ以後は、上記状態Q2,Q3,Q4,Q1がサイクリックに繰返されロータ30がA1方向に回転される。以上より、補助ヨーク40,50を備えたモータ1では、回転トルク及びステップ回転位置での静磁的安定性の両方が高められる。
<試験例>
図1及び図2に示したステッピングモータ1について、図3に示したように2相励磁回転動作を行わせた場合を磁場解析手法を用いてシミュレーションした。シミュレーション条件及び結果は、次のとおりである。
シミュレーション条件
1.ロータ30について
(1)形状:図1に示したような環状体
・外径:3mm,内径:0.6mm,厚さ:1.2mm
(半径方向に磁化領域が形成されていると仮定すると、アスペクト比が、1.3〜6.4程度に相当)
(2)磁気的な条件
・適用材料:SmFeN系ボンド磁石
・最大エネルギ積:(BH)max=111.4kJ/m
・磁化方向:半径方向
・磁化分布(外周面31での磁束密度分布):sin5θ(θは磁極領域の中央を原点とする角度)
2.ステータ10,20について
(1)ヨーク11,21の磁気的な条件
・適用材料: 45パーマロイ
・比透磁率:μm=45000
・保磁力:Hc=10A/m
・磁場1000A/m下での磁束密度B=1.4T
(2)コイル12,22の励磁条件
・各相のコイルの励磁:55AT
3.補助ヨーク40,50について
(1)磁気的な条件
・適用材料:45パーマロイ
・比透磁率:μm=45000
・抗磁場:Hc=10A/m
・磁場1000A/m下での磁束密度B=1.4T
4.全体の外形形状について
・幅(X方向長さ):約10mm,奥行き(Y方向長さ):約6.6mm,高さ:約2.7mm
シミュレーション結果
1.図3の(a)の状態Q1から図3の(c)の状態Q3までの36度分だけロータ30が反時計回りに回転する際のトルクを、図1及び図2に示したモータ1と、該モータ1から補助ヨーク40,50を除いた従来のモータとの夫々について求める。各状態において、比較例のモータの場合のトルクTrを基準(相対値1)として、シミュレーションモデル場合のトルクTsを図13に示す。
2.図13からわかるように、補助ヨーク40,50を備えた試験例のモータ1では、補助ヨークを欠く従来のモータと比べて、トルクが、1.3倍〜1.7倍程度増加している。
図3においては、2相励磁による回転を行わせる例について説明した。勿論、その代わりに、図4及び図5に示したように、1−2相励磁を行うようにしてもよい。図4の(a)において、ロータ30の回転位置は、図3の(a)と同様である。
モータ1は、図4の(a)において、図3の(a)とまったく同様な状態Q1にある。従って、図3の(a)に関して説明したことがそのまま図4の(a)の状態Q1のモータ1に当てはまる。
次に、図4の(b)に示すように、ステータ20のコイル22への通電を停止してステータ20の励磁を解除する。この状態では、ステータ10のN極13にロータ30の磁極Srの磁化の大きい中央部分が半径方向に正対し、且つステータ10のS極14にロータ30の磁極Nrの磁化の大きい中央部分が半径方向に正対する。ロータ30が状態Q1から1/40だけA1方向に回転した状態Q12を採る。このとき、ステータ20の両端23,24は、それぞれ、N極とS極との境界部分に正対する。
ロータ30のうち磁極Nrの約2/3の部分及び磁極Srの約2/3の部分が補助ヨーク40に対面し、ロータ30の磁極Nrから出て補助ヨーク40を通り磁極Srに戻る磁路κ1が形成さる。従って、ステータ10についてみた場合、N極13から空隙G11を通って対面するロータの磁極Srに入り、ロータの磁極Nrを通った後空隙G12を通ってステータ10のS極14に戻る閉磁路K1の磁束のうち相当部分が軟磁性材料からる補助ヨーク40によって与えられる。従って、補助ヨーク40がない場合と比較して、該閉磁路K1の磁気抵抗が大幅に低減され得る。その結果、ステータ電流I1に応じたステータ10の磁極13,14の前面空隙G11,G12における磁場の強さが高められ、ロータ30の磁極Sr,Nrに対する静磁的引力が高められ得る。
一方、状態Q12では、ロータ30のうちN極Nrの約1/4の部分及びN極Nrの約1/4の部分並びにS極Srが補助ヨーク50に対面している。
ステータ10とロータ30との間における静磁的引力の上述のような増大が、当該状態Q12において、ステッピングモータ1のロータ30の静磁的な安定性を高める。換言すれば、ロータ30が状態Q12の回転位置で確実に停止状態に維持され得ることを意味する。
一方、状態Q1から状態Q12へのロータ30の回転に着目すれば、補助ヨーク40の配備による閉磁路K1の磁気抵抗の低下に伴う磁気間隙G11,G12での磁場の強さの増大によって、回転トルクが増大する。
次のステップでは、図4の(c)に示すように、ステータ10の状態はそのままにしておいて、ステータ20のコイル22の端子V3,V4をそれぞれ正,負にしコイル22に電流−I2を流して磁極23,24がそれぞれN極,S極になるように磁化した状態Q2にする。この状態は、図3の(b)の状態Q2と同一であり、同図の説明が、そのまま当てはまる。
なお、状態Q12から状態Q2への1/40のロータ30の回転に着目すれば、補助ヨーク40,50の配備による閉磁路K1,K2の磁気抵抗の低下に伴う磁気間隙G11,G12,G21,G22での磁場の強さの増大によって、回転トルクが増大する。
次に、図4の(d)に示すように、コイル12への通電を停止してステータ10の励磁を解除する。この状態では、ステータ20のN極23にロータ30の磁極Srの磁化の大きい中央部分が半径方向に実質的に正対し、且つステータ20のS極24にロータ30の磁極Nrの磁化の大きい中央部分が半径方向に実質的に正対する。ロータ30が状態Q2から1/40回転だけA1方向に回転した状態Q23を採る。このとき、励磁が解除されたステータ10の両端13,14は、それぞれ、N極とS極との境界部分に正対する。
この状態Q23では、ロータ30のうち磁極Nrの約2/3の部分及び磁極Srの約2/3の部分が補助ヨーク50に対面し、ロータ30の磁極Nrから出て補助ヨーク50を通り磁極Srに戻る磁路κ2が形成されている。従って、ステータ20についてみた場合、N極23から空隙G21を通って対面するロータ磁石の磁極Srに入り、ロータ磁石の磁極Nrを通った後空隙G22を通ってステータ磁石20のS極24に戻る閉磁路K2のうち相当部分が軟磁性材料からなり透磁率の高い補助ヨーク50によって与えられるので、補助ヨーク50がない場合と比較して、該閉磁路K2の磁気抵抗が大幅に低減され得る。その結果、ステータ電流−I2に応じたステータ20の磁極23,24の前面空隙G21,G22における磁場の強さが高められ、ロータ30の磁極Sr,Nrに対する静磁的引力が高められ得る。
一方、状態Q23では、ロータ30のうちN極Nrの約1/4の部分及びN極Nrの約1/4の部分並びにS極Srが補助ヨーク40に対面している。
ステータ20とロータ30との間における静磁的引力の上述のような増大が、当該状態Q23において、ステッピングモータ1のロータ30の静磁的な安定性を高め得る。換言すれば、ロータ30が状態Q23の回転位置で確実に停止状態に維持され得ることを意味する。
状態Q2から状態Q23へのロータ30の回転に着目すれば、補助ヨーク50の配備による閉磁路K2の磁気抵抗の低下に伴う磁気間隙G21,G22での磁場の強さの増大によって、回転トルクが増大する。
次に、図5の(a)に示すように、ステータ20の励磁状態を保ったままステータ10に対して磁極14,13をそれぞれN,S極にするようにコイル12の端子V1,V2間に電流−I1を流すと、図3の(c)と同様な状態Q3になる。この状態Q3は、図3の(c)について説明したとおりであり、状態Q23から状態Q3への移行は、前述の図4の(c)について説明したのと実質的に同様である。
次に、図5の(b)に示すように、コイル22への通電を停止してステータ20の励磁を解除して、状態Q34に入る。この状態Q34は、ステータ10及びロータ30の極性が異なっている点を除いて、図4の(b)に示した状態Q12と同様である。従って、状態Q12について説明したのと同様に、静磁的な安定性が高められ、状態Q3から状態Q24への回転トルクが高められ得る。
更に、その次に、ステータ10の励磁状態を保ったままステータ20のコイル22に電流I2流すと、図3の(d)と同様な状態Q4になる。この状態Q4では、以上において説明した状態Q1,Q2,Q3と同様に静磁的な安定性が高められ、状態Q34から状態Q4への回転トルクが高められ得ることは、前述の場合と同様である。
次に、図5の(d)に示したように、コイル12への通電を停止してステータ10の励磁を解除して、状態Q41に入る。この状態Q41は、ステータ20とロータ30の極性が異なっている点を除いて、図4の(d)に示した状態Q23と同様である。従って、状態Q23について説明したのと同様に、静磁的な安定性が高められ、状態Q4から状態Q41への回転トルクが高められ得る。
更に、ステータ20の励磁状態を保ったままステータ10のコイル12の端子V1,V2間に電流I1を流すと、図4の(a)に示した状態Q1に戻る。状態Q41から状態Q1への移行は、前述の状態Q12から状態Q2への移行や状態Q23から状態Q3への移行に関して説明したのと実質的に同様であり、状態Q41から状態Q1への回転トルクが高められ得る。
以上は、モータ1が、二つの補助ヨーク40,50を有する例について説明した。けれども、場合によっては、補助ヨーク40,50のうちの一方はなくてもよい。また、この例では、ロータ30の回転方向に関する補助ヨーク40,50の拡がり角γ1,γ2が、ロータ30の磁極Nr,Srの拡がり角αに対して、3/2倍である例について説明した。けれども、角度γ1,γ2>αである限り、3/2倍よりも小さくてもよい。逆に隣接するステータの磁極と静磁的に直接的に結合されない限り、3/2倍よりも大きくてもよい。ここで、補助ヨークについて、ステータ磁極から実質的に離れているとは、ステータ磁極の磁化状態で(ロータ磁石を介することなく)、静磁的に分離されていることをいう。
更に、この例では、補助ヨーク40と50の拡がり角が同一であるけれども、両者の大きさが異なっていてもよい。
加えて、図1の斜視図では、部分円筒状の補助ヨーク40,50が、ロータ30と比較して長い軸線方向長さを有するとして示されているけれども、ロータ30の周面を通る磁力線が軸線方向に漏れるのを必要十分に抑え得る限り、より短くてもよい。例えば、ロータ30の軸線方向高さ(厚さ)と同程度でもよい。すなわち、例えば、補助ヨーク50について、図1において想像線50iで示したようにロータ30の上面33とほぼ面一になる位置に上端が位置していてもよい(下端についても同様)。
更に、補助ヨーク40や50は、ロータ30の異なる磁極部分Nr,Srの両方に対面する部分が実質的に静磁的に結合している限り、周方向Aに沿って肉厚が一定であるのに代えて、図6の(a)及び(b)に示すように、それぞれの周方向Aの両端部分41,42や51,52の中間に溝ないし切欠きを備えた薄肉部43や53を有していてもよい。また、図6の(c)及び(d)に示すように、周方向Aの中間部分に開口44や54が形成され、開口44や54の軸線方向両側の厚肉部45や55で周方向Aの両端側部分41,42や51,52が繋がっていてもよい。
以上においては、ロータ30が10極を有する例について説明したけれども、ロータ30の極数は、より多くてもより少なくてもよい。
次に、ロータが、12個の磁極を等角度間隔で有するモータ1aについて、図7及び図8に基づいて説明する。図7及び図8のモータ1aにおいて、図1から図6に示したモータ1の部材ないし要素と同様な部材ないし要素には、同一の符号を用いており、差異のある部材ないし要素には、その符号の後に添字「a」を付してある。
このロータ30aは、磁極の数が12個である点を除いて、ロータ30と同様に構成されている。すなわち、ロータ30aは、6個のN極Nr〜Nr(相互に区別しないとき又は総称するときには符号Nrで示す)と、6個のS極Sr〜Sr(相互に区別しないとき又は総称するときには符号Nrで示す)とを有し、各磁極の拡がり角度αは、30度(360度/12)である。
モータ1aでは、ステータ10a,20aは、磁極14,24の間のなす角がβ2=0、磁極13,23の間のなす角がβ1=5αになるように配置されている点を除いて、ステータ10,20と同様に構成されている。即ち、モータ1aにおいて、各ステータの磁極間隔βs=βs=5/2α,磁極幅βs11=βs12=βs21=βs22=βs=α/2である点は、モータ1の場合と同様である(図の簡明化のためにこれらの符号は図7及び図8では図示しない)。但し、この例では、上記のように、α=30度である。
補助ヨーク40a,50aがステータ10a,20aの磁極からα/2だけ離れ、角度範囲3α/2にわたって拡がることはモータ1の場合と同様である。
モータ1aにおいても、補助ヨーク40aがαより大きい角度範囲にわたって拡がっているので、補助ヨーク40aが常にロータ30aの隣接する磁極Nr,Srに同時に対面する。これにより、ステータ10aの磁極13,14間の磁路の相当部分において磁気抵抗の小さい磁路を与えるから、磁極13と対面する磁極Nr又はSr及び磁極14と対面する磁極Sr又はNrとの間の間隙G11,G12における磁場の強さを高め得る。また、補助ヨーク50aも同様に作用する。すなわち補助ヨーク50aがαより大きい角度範囲にわたって広がっているので、補助ヨーク50aが常にロータ30aの隣接する磁極Nr,Srに同時に対面することにより、ステータ20aの磁極23,24間の磁路の相当部分において磁気抵抗の小さい磁路を与えるから、磁極23と対面する磁極Nr又はSr及び磁極24と対面する磁極Sr又はNrとの間の間隙G21,G22における磁場の強さを高め得る。なお、この場合にも、補助ヨーク40,50が、ロータの磁化を高める働きをする。従って、モータ1aでは、モータ1について図3又は図4及び図5において説明したのと同様に補助ヨーク40a,50aがない場合と比較して、ロータ30aに対する回転トルクを高め得る。
補助ヨークは、ステータ10aの磁極間あるいはステータ20aの磁極間のいずれか一方に設けてもよい。
図9及び図10には、ステータ磁極間に補助ヨークを設けるだけでなく、更に相間すなわちステータ10aとステータ20aとの間に部分円筒状の軟磁性材料からなる補助ヨーク5を設けた例をモータ1bとして示す。
説明の便宜上、図10において、モータ1bのステータ10a,20aに対して固定されたX−Y直交座標系を採り、図面の平面内で鏡映対称中心線Mcに沿って上向きをY軸の正方向とし、右向きをX軸の正方向とする。
補助ヨーク5は、ステータ10aとステータ20aとの間に配置され、角度範囲γm=4αの範囲に拡がっている。補助ヨーク5は、狭い間隙g3を介してロータ30aの周面31に対面し、両端において、隣接磁極13,23に対して角度α/2の間隙を介して位置する。補助ヨークは、典型的には、鏡映対称中心線Mcを中心として両側に拡がり、その周方向Aの拡がり角度(長さ)γmは、通常動作の際に隣接する磁極13,23との間で静磁的な結合が実際上生じない限り、通常は、大きい方が好ましい。

モータ1aでは、ステータ10a,20a及び補助ヨーク40a,50aが、実際上、ロータ30aよりも−Y方向に位置することから、ロータ30aには、−Y方向の力がかかり易く、これによってロータ30aの回転が抑制される。これに対して、モータ1bでは、ロータ30aの中心軸線Cよりも+Y方向の相当の領域において補助ヨーク5がロータ30aの周面31に対面して位置する。ロータ30aの磁極により磁化された補助ヨーク5がロータ30aに+Y方向の力を及ぼし、この+Y方向の偏倚力が、ステータ10a,20a及び補助ヨーク40a,50aによりロータ30aに加えられる−Y方向の偏倚力とバランスをとるため、ロータ30aが回転中心軸線Cに安定に位置決めされ、ロータ30aがスムーズに回転する。その結果、ステータの磁極間に配置された補助ヨークにより増大したトルクで、ロータ30aを効果的に円滑に回転させるのにに役立つ。
また、本発明のモータにおいて、ステータの数は二個よりも多くてもよく、その場合、補助ヨークの数も、一個でも、二個でも、それより多くてもよく、典型的には、各ステータの磁極間に補助ヨークを備える。但し、各補助ヨークがロータの磁極拡がり角度α(又はこれに対応する周方向長さ)よりも大きい限り、ステータの磁極間の間隔(ステータの磁極間の角度間隔ないしステータの磁極間に含まれるロータ磁極数)を大きくして、ステータの磁極間に複数個の静磁的に独立した補助ヨークを備えていてもよい。なお、ロータの磁極拡がり角度α以下の拡がり角度であって本発明でいう補助ヨークとしては働かない軟磁性材料体が、補助ヨークに加えて、ロータの周面に対向して周方向Aの一部に配置されていてもよい。
図11及び図12には、14個の磁極を備えたロータ30bと、四個のステータ10b,20b,60,70と、四個の補助ヨーク40b,50b,80,90とを有するモータ1cを示す。
ステータ10b,20bは、14極のロータ30bに対して5α/2の角度範囲にわたって配置されている。この点を除いて、モータ1aやモータ1bのステータ10a,20aと同様に構成され、ステータ10b,20bの全体は、ほぼ180度の角度範囲にわたって拡がっている。また、補助ヨーク40b,50bは、14極のロータ30bに対して3α/2の角度範囲にわたって配置されている。
ステータ60は、設置する周方向での位置が異なる点を除いて、ステータ10bあるいは20bと同様に構成され、U字状(又はC字状)ないしそれに類した形状の軟磁性材料からなるヨーク61と、励磁コイル62とを有している。ステータ70もステータ60と同様に構成される。その結果、ステータ10b,20b,60,70は、中心軸線Cのまわりで相互に90度だけズレた位置において、回転対称である。
補助ヨーク80がステータ60に対して採る相対位置は、補助ヨーク40bがステータ10bに対して採る相対位置や補助ヨーク50bがステータ20bに対して採る相対位置と実質的に同一であり、補助ヨーク80の形状も補助ヨーク40bや補助ヨーク50bの形状と実質的に同一である。同様に、補助ヨーク90がステータ60に対して採る相対位置は、補助ヨーク40bがステータ10bに対して採る相対位置や補助ヨーク50bがステータ20bに対して採る相対位置と実質的に同一であり、補助ヨーク90の形状も補助ヨーク40bや補助ヨーク50bの形状と実質的に同一である。その結果、補助ヨーク40b,50b,80,90は、中心軸線Cのまわりで相互に90度だけズレた位置において、回転対称である。
以上の如く構成されたモータ1cにおいても、補助ヨーク40b,50b,80,90が、夫々に対応するステータ10b,20b,60,70の磁極間の静磁路の磁気抵抗を低下させ、ロータ30bに対する回転トルクを増大させる。
なお、本発明は、その技術的思想を逸脱しない範囲であれば、ステッピングモータに限らずステータと多極ロータとを備える電磁アクチュエータに適用することができる。
本発明による好ましい一実施例のステッピングモータの斜視説明図。 図1のステッピングモータの模式的な平面説明図。 図1のモータにおける2相励磁回転動作を示したもので、(a),(b),(c),(d)は順次移行する状態Q1,Q2,Q3,Q4を示した模式的な平面説明図。 図1のモータにおける1−2相励磁回転動作の一部を示したもので、(a),(b),(c),(d)は順次移行する状態Q1,Q12,Q2,Q23を示した模式的な平面説明図。 図1のモータにおける1−2相励磁回転動作の残りの一部を示したもので、(a),(b),(c),(d)は順次移行する状態Q3,Q34,Q4,Q41を示した模式的な平面説明図。 図1のステッピングモータの変形例(実施例2)を示したもので、(a)は一変形例の平面説明図、(b)は(a)のステッピングモータの斜視説明図、(c)は別の変形例の平面説明図、(d)は(c)のステッピングモータの斜視説明図 本発明による好ましい別の一実施例(実施例3)のステッピングモータの斜視説明図。 図7のステッピングモータの模式的な平面説明図。 本発明による好ましい更に別の一実施例(実施例4)のステッピングモータの斜視説明図。 図9のステッピングモータの模式的な平面説明図。 本発明による好ましい更に別の一実施例(実施例5)のステッピングモータの斜視説明図。 図11のステッピングモータの模式的な平面説明図。 図1のステッピングモータにおいて図3のような2相励磁回転動作を行った場合におけるトルクの変化を示したグラフ。
符号の説明
1,1a,1b ステッピングモータ
5 軟磁性材料体(相間)
10,10a,10b ステータ
11 ヨーク
12 コイル
13,14 磁極
15,16 端面
20,20a,20b ステータ
21 ヨーク
22 コイル
23,24 磁極
25,26 端面
30,30a,30b ロータ
31 周面
36 ロータ軸(モータの出力軸)
40,50,80,90補助ヨーク(軟磁性材料体)
41,42,51,52 周方向端部部分
43,53 薄肉部
44,54 開口
45,55 軸線方向両端厚肉部
60 ステータ
61 ヨーク
62 コイル
63,64 磁極
70 ステータ
71 ヨーク
72 コイル
73,74 磁極
A 周方向
A1 回転方向
11,G12,G21,G22 空隙(ステータ磁極とロータ周面との間隔)
g1,g2 空隙(補助ヨークとロータ周面との間隔)
Ls,Ls1,Ls2 補助ヨークの周方向の長さ
K1,K2 閉磁路
Nr,Nr,Nr,Nr,Nr,Nr,Nr,Nr N極(ロータ磁極)
Q1,Q12,Q2,Q23,Q3,Q34,Q4,Q41 モータの状態
Sr,Sr,Sr,Sr,Sr,Sr,Sr,Sr S極(ロータ磁極)
Tr,Ts トルク
α ロータ磁極の拡がり角度(ロータ磁極の角度間隔)
β1,β2 隣接ステータの隣接磁極間(相間)の角度間隔
βs11,βs12,βs21,βs22,βs ステータの磁極の拡がり角度
βs,βs,βs ステータの磁極間の角度間隔
γ,γ1,γ2,γm 補助ヨークの拡がり角度
κ,κ 補助ヨークとロータとの間の静磁路

Claims (3)

  1. 周面に多数の磁極を備えたロータと、前記ロータの周面に対面する少なくとも2つの磁極を備えた電磁石の形態の複数のステータとを有する電磁アクチュエータであって、前記複数のステータのうち少なくとも1つのステータの2つの磁極間には、前記ロータの磁極の周方向の拡がり角度よりも大きい角度範囲にわたって周方向に延び該2つの磁極間の静磁路の一部を与える補助ヨークが設けられていることを特徴とする電磁アクチュエータ。
  2. 各ステータの前記磁極間に、前記ロータの磁極の周方向の拡がり角度よりも大きい角度範囲にわたって周方向に延びた補助ヨークが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電磁アクチュエータ。
  3. 前記複数のステータのうち1のステータとそれに隣接する他のステータとの間に、前記ロータの磁極の周方向の拡がり角度よりも大きい角度範囲にわたって周方向に延びた補助ヨークが更に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電磁アクチュエータ。
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