JP2008182796A - ステッピングモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】起動性能に優れたステッピングモータを提供する。
【解決手段】ステッピングモータは、ステータ1と、ロータ2と、ブラケット(底板)3と、カバー4とを備える。ステータ1は、周縁に沿って複数の極歯5を有する環状の第1のステータヨーク6と、第1のステータヨーク6に対向配置され複数の極歯7を有する環状の第2のステータヨーク8と、第1および第2のステータヨーク6,8の間に配置されるステータコイル9と、ステータコイル9の中心部に形成された孔に嵌挿されるコア10と、コア10の中心部に形成された孔に嵌挿されるメタルベアリング11とを有する。第1および第2のステータヨーク6,8の極歯間のギャップに、第1および第2の補極21,22を偏って配置するため、ホールディングトルクの安定位置とディテントトルクの安定位置とを確実にずらすことができ、ステッピングモータが起動しないという不具合を解消でき、起動性能が向上する。
【選択図】図1

Description

ステータを取り囲むように配置されるロータを備えたステッピングモータに関する。
ステッピングモータは、構造が簡易で制御も容易なため、種々の分野で用いられている。特に、永久磁石を用いたPM(Permanent Magnet)ステッピングモータは、安価に製造できるため、種々の分野で多用されている。
この種のステッピングモータでは、信頼性が重要であり、特に、どのような条件でも正常に起動することが要求される。正常な起動を保証するためには、予め定めた正確な位置でステッピングモータを停止させる制御が必要となる。高精度の停止位置制御を行うには、ディテントトルクを小さくするように調整するのが一般的である。ディテントトルクは回転時の負荷になるためである。
しかしながら、負荷が大きい場合、例えば、振動発生用ステッピングモータのように、重りを負荷としているような場合は、非通電時に所望の停止位置に正確に停止させるのは困難である。このため、非通電時のディテントトルクを大きくして負荷を確実に停止させる技術が提案されている(特許文献1〜3参照)。
PMステッピングモータのうち、アウターロータ型の単相ステッピングモータには、環状のステータを取り囲むようにロータが配置されている。ステータは、複数の極歯が形成されたステータヨークを有し、ロータは、極性の異なる磁極が交互に周縁に沿って配置されたマグネットを有する。
アウターロータ型のステッピングモータにおいて、ホールディングトルクの安定位置(停止位置)は、マグネットの隣接する磁極間の境界線がステータヨークの極歯の中心線におよそ一致する場所である。この場所は、マグネットの磁極数だけ存在する。一方、ディテントトルクの安定位置(停止位置)は、マグネットの隣接する磁極間の境界線または各磁極の中心線がステータヨークの極歯の中心線におよそ一致する場所である。この場所は、マグネットの磁極数の2倍の数だけ存在する。
ホールディングトルクの安定位置とディテントトルクの安定位置が一致する場合には、停止後の起動が正常に行われなくなるおそれがある。そこで、複数の極歯のうち一部の極歯の幅を増減した補極を設けることが考えられる。このような補極を設ける理由は、仮に補極がないとすると、単相ステッピングモータを安定位置から起動させようとしたときに、正常に起動しなかったり、1ステップの半分しか起動しなかったりするおそれがあるためである。補極を設けることにより、ホールディングトルクの安定位置とディテントトルクの安定位置とを互いにずらすことができ、起動の安定化を図ることができる。
単相ステッピングモータにおける補極は、ステータコイルを挟んで両側に配置される一対のステータヨークのそれぞれが有する複数の極歯の一部に設けられる。補極を設けることで、両ステータヨーク同士の極歯間の位相が変化して、起動性能が向上する。
特開昭60-43059号公報 特開平6-78513号公報 特開平9-308214号公報
しかしながら、補極を設けて位相調整を行っても、補極の位置やサイズによって、ホールディングトルクやディテントトルクの安定位置が変化してしまう。また、製造組立時のばらつき等によっても、ホールディングトルクやディテントトルクの安定位置が変化してしまう。
さらに、補極を設けても、摩擦ロス等の影響により、ホールディングトルクやディテントトルクの安定位置が広がる、いわゆる不感帯が生じることもある。不感帯の幅が広がると、ホールディングトルクとディテントトルクの安定位置が一致しやすくなり、起動性能が悪くなってしまう。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、起動性能に優れたステッピングモータを提供することにある。特に、本発明は、ホールディングトルクの安定位置とディテントトルクの安定位置をずらすことを目的とする。また、本発明は、ホールディングトルクとディテントトルクの不感帯の幅を狭くすることも目的とする。
本発明の一態様によれば、ステータと、このステータを取り囲むように配置されるロータと、を備えたステッピングモータであって、前記ステータは、互いに対向して配置され、周縁に沿って形成される複数の極歯をそれぞれ有する環状の第1および第2のステータヨークと、前記第1および第2のステータヨークの間に配置される環状のステータコイルと、を有し、前記ロータは、前記第1および第2のステータヨークを取り囲むように配置され、周縁に沿って形成される複数の磁極を有する環状のマグネットと、前記マグネットの中心位置に配設されるシャフトと、を有し、前記第1のステータヨークが有する前記複数の極歯のうち一部は、他の極歯とは幅が異なる少なくとも一つの第1の補極であり、前記第2のステータヨークが有する前記複数の極歯のうち一部は、他の極歯および前記第1の補極とは幅が異なり、前記第1の補極のそれぞれに隣接配置される第2の補極であり、前記第1のステータヨークの極歯間のギャップの中心線は、前記第2のステータヨークの極歯の中心線とずれて配置されることを特徴とするステッピングモータが提供される。
本発明によれば、ホールディングトルクの安定位置とディテントトルクの安定位置をずらすことができ、ステッピングモータを確実に起動させることができる。また、本発明によれば、ホールディングトルクとディテントトルクの不感帯の幅を狭くすることができ、ホールディングトルクの安定位置とディテントトルクの安定位置とが一致する可能性が低くなる。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。
図1は本発明の一実施形態によるステッピングモータの一部を示す平面図、図2は図1のステッピングモータの分解斜視図、図3は図2のステッピングモータを組み付けた状態を示す斜視図、図4は比較のために示した補極なしのステッピングモータの斜視図である。
まず、図2を用いて、本実施形態によるステッピングモータの構造を説明する。図2のステッピングモータはアウターロータ型であり、ステータ1と、このステータ1を取り囲むように配置されるロータ2と、ステータ1を保持するとともに電源供給用の端子を有するブラケット(底板)3と、ロータ2を保護するカバー4とを備えている。
ステータ1は、周縁に沿って複数の極歯5を有する環状の第1のステータヨーク6と、第1のステータヨーク6に対向配置され複数の極歯7を有する環状の第2のステータヨーク8と、第1および第2のステータヨーク6,8の間に配置されるステータコイル9と、ステータコイル9の中心部に形成された孔に嵌挿されるコア10と、コア10の中心部に形成された孔に嵌挿されるメタルベアリング11とを有する。
ロータ2は、第1および第2のステータヨーク6,8を取り囲むように配置される環状のマグネット12と、このマグネット12を保持するフレーム13と、フレーム13の中心部に取り付けられたシャフト14と、振動発生用の偏心ウェイト15とを有する。マグネット12には、周縁に沿ってステータヨークの極歯の数と同数の磁極が交互に形成されている。フレーム13はマグネット12の外周部を覆うように形成され、フレーム13の外周面の一部に偏心ウェイト15が取り付けられている。
図2の各部材を組み付けると、図3のようなステッピングモータのステータが得られる。なお、図3はカバー4を外した状態を示している。
第1および第2のステータヨーク6,8は互いに組み合わされており、第1のステータヨーク6が有する複数の極歯5のギャップに、第2のステータヨーク8が有する複数の極歯7が配置され、第2のステータヨーク8が有する複数の極歯7のギャップに、第1のステータヨーク6が有する複数の極歯5が配置されている。
図2のステッピングモータは、ステータコイル9に電流を流すと、その電流の向きに応じた磁束が発生して、第1および第2のステータヨーク6,8の極歯5,7が磁化する。極歯5,7は、マグネット12の磁極と対向しており、場所によって極歯5,7と磁極は引きつけられたり、反発したりする。これにより、マグネット12は1磁極(ステップ)分回転する。その後、ステータコイル9に流す電流の向きを変えると、さらにマグネット12は1ステップ回転する。このように、ステータコイル9に流す電流の向きを交互に切り替えることで、マグネット12はステップ単位で回転する。
次に、本発明の特徴部分である第1および第2のステータヨーク6,8の構造について図1を用いて詳述する。図1では、第1のステータヨーク6の下方に、ステータコイル9を介して第2のステータヨーク8が配置されている例を示している。
図1に示すように、第1のステータヨーク6が有する複数の極歯のうち一部は補極(以下、第1の補極21)であり、この第1の補極21の幅は他の極歯5の幅よりも広くなっている。同様に、第2のステータヨーク8が有する複数の極歯7のうち一部は補極(以下、第2の補極22)であり、この第2の補極22の幅は他の極歯7の幅よりも狭くなっている。図1では、第1の補極21と第2の補極22を1個ずつ設ける例を示しているが、複数個(ただし、同数)ずつ設けてもよい。
第1の補極21と第2の補極22は隣接して配置されている。より具体的には、第1の補極21とその隣の極歯5との間に形成されるギャップ内に第2の補極22が配置されている。第1の補極21を複数設ける場合には、そのそれぞれに対応して第2の補極22が隣接配置される。
本実施形態では、第2の補極22を、第1の補極21とその隣の極歯5との間に形成されるギャップの中央に配置するのではなく、ギャップ内の片側に偏って配置している。例えば、図1では、第2の補極22をギャップの下側境界線に沿って配置している。
これにより、図1に示すように、第1のステータヨーク6が有する複数の極歯間のギャップのそれぞれに、第2のステータヨーク8が有する複数の極歯7が偏って配置され、極歯7の両側に異なる幅の隙間23が形成されることになる。この結果、第1および第2のステータヨーク6,8のホールディングトルクの安定位置とディテントトルクの安定位置とが一致しなくなり、起動性能が向上する。
このように、本実施形態は、第1のステータヨーク6が有する複数の極歯5間のギャップの中心線を、第2のステータヨーク8の極歯の中心線とずらして配置することが特徴であり、必ずしも図1の位置に第1の補極21と第2の補極22を配置する必要はない。
図5は極歯間のギャップに第1および第2の補極21,22を偏りなく配置した比較例を示す平面図、図6は図5におけるホールティングトルクとディテントトルクの安定位置を示す図である。図6では、マグネット12の磁極を円周c1に表示し、ホールディングトルクの安定位置を円周c2上に黒枠で表示し、ディテントトルクの安定位置を円周c2上に黒枠で表示している。図示のように、マグネット12の磁極は全部で10個存在し、ホールディングトルクの安定位置は全部で5箇所存在し、ディテントトルクの安定位置は全部で10箇所存在する。図6の例では、隣接する極歯間の角度を36度、第1および第2の補極21,22間の角度も36度としている。図6の場合、隣接する極歯間のギャップは、ロータ2と第1および第2のステータヨーク6,8との間のギャップの3倍程度に設定される。
図6に示すように、第1および第2の補極21,22を含めてすべての極歯をギャップ間に偏りなく配置すると、ホールディングトルクの安定位置とディテントトルクの安定位置が一致することがある(図6の位置L1)。
図7は図6よりも極歯間のギャップを狭くした例を示す図である。この場合も、すべての極歯をギャップ間に偏りなく配置しているが、極歯間のギャップを狭くすることにより、ホールディングトルクの安定位置の幅、すなわち不感帯の幅が広がる。不感帯の幅はできるだけ狭い方が望ましい。図7の場合、隣接する極歯間のギャップは、ロータ2と第1および第2のステータヨーク6,8との間のギャップの2倍程度に設定される。図7からわかるように、極歯間のギャップを狭くすると、不感帯の幅が広がることから、極歯間のギャップはできるだけ広い方が不感帯の幅が狭くなる。より具体的には、極歯間のギャップはロータ2と第1および第2のステータヨーク6,8とのギャップの3倍程度が望ましい。
図8は図7と同じ極歯間ギャップで、極歯の歯元を広くした例を示す図である。この場合も、すべての極歯をギャップ間に偏りなく配置しているが、極歯の歯元を広くすると、図8に示すように、図7よりも不感帯の幅が狭くなる。このことから、極歯の歯元は広い方がよいことがわかる。
図9は図7と同じ極歯間ギャップで、極歯の歯先を広くした例を示す図である。この場合も、すべての極歯をギャップ間に偏りなく配置しているが、極歯の歯先を広くすると、図9に示すように、図7よりもさらに不感帯の幅が広くなる。このことから、極歯の歯先は狭い方がよいことがわかる。
図10は図6と同じ第1および第2のステータヨーク6,8を用いて、第1および第2の補極21,22を含めてすべての極歯を偏って配置した例を示す図である。この場合、図6とは異なり、ホールディングトルクの安定位置とディテントトルクの安定位置は一致しなくなる。したがって、第1および第2の補極21,22を偏って配置すると、起動性能が向上することがわかる。
図11は図8と同じ条件で、第1および第2の補極21,22を含めてすべての極歯を偏って配置した例を示す図である。この場合は、ホールディングトルクの不感帯の幅が大きいため、ホールディングトルクの安定位置とディテントトルクの安定位置とを完全にずらすことはできない。
以上より、図6〜図11の中では、図10が最も起動性能に優れていることがわかる。図10では、極歯間のギャップに第1および第2の補極21,22を偏って配置することにより、ホールディングトルクの安定位置とディテントトルクの安定位置とをずらしている。また、極歯間のギャップの幅、極歯の歯元の幅および極歯の歯先の幅の少なくとも一つを調整することにより、ホールディングトルクとディテントトルクの不感帯の幅を調整している。
図12は図10とは逆方向に第1および第2のステータヨーク6,8の極歯をずらした例を示す図である。図12の場合、第1のステータヨーク6の極歯と第2のステータヨーク8の極歯とのずれ量は図10と同じであるが、ホールディングトルクの不感帯の幅が図10よりもはるかに大きく、ホールディングトルクの安定位置とディテントトルクの安定位置とが重なってしまう。
このように、第1および第2のステータヨーク6,8の極歯を単にずらすだけでは効果があるとは限らず、ずらす方向も重要になる。より具体的には、図10に示すように、第1および第2の補極21,22間のギャップが広がる方向にずらす必要がある。
図13は図6〜図12から得られる結果をまとめた図であり、以下の(a)〜(d)の結果が得られる。
(a)極歯間のギャップが小さくなると、ホールディングトルクの不感帯の幅が大きくなる(図6、図7参照)。ただし、単にギャップを変化させただけでは、ホールディングトルクの安定位置とディテントトルクの安定位置は変化しない。
(b)極歯の歯元の幅が狭いほど、また極歯の歯先の幅が広いほど、ホールディングトルクの不感帯の幅が大きくなる(図8、図9参照)。ただし、極歯の形状を変化させただけでは、ホールディングトルクの安定位置とディテントトルクの安定位置は変化しない。
(c)図6の状態から、第1のステータヨーク6の極歯と第2のステータヨーク8の極歯との位置関係をずらして、第1および第2の補極21,22間のギャップが広げると、図10に示すように、ホールディングトルクの値は同等だが、ホールディングトルクの安定位置とディテントトルクの安定位置とはずれてしまう。一方、図8の状態から、第1のステータヨーク6の極歯と第2のステータヨーク8の極歯との位置関係をずらして、第1および第2の補極21,22間のギャップを広げると、図11に示すように、ホールディングトルクの不感帯の幅は広がるが、ホールディングトルクの安定位置とディテントトルクの安定位置は変化しない。
(d)図6の状態から、第1のステータヨーク6の極歯と第2のステータヨーク8の極歯との位置関係をずらして、第1および第2の補極21,22間のギャップが狭くすると、図12に示すように、ホールディングトルクの値は同等だが、ホールディングトルクの安定位置とディテントトルクの安定位置とはより重なりやすくなる。
図14は極歯間のギャップに第1および第2の補極21,22を偏って配置したステッピングモータについて磁界解析を行った結果を示す図である。図14の曲線aはホールディングトルクの特性曲線、曲線bはディテントトルクの特性曲線を表している。図14の横軸は円周上の位置(角度)[deg.]、縦軸はトルク[Nm]である。
曲線a,bがトルク=0の直線と交わる点が安定位置を示している。図示のように、ホールディングトルクの安定位置とディテントトルクの安定位置はずれている。
このように、本実施形態では、第1および第2のステータヨーク6,8を所定方向にずらして、第1のステータヨーク6の極歯間のギャップの中心線を第2のステータヨークの極歯の中心線とずらすため、ホールディングトルクの安定位置とディテントトルクの安定位置とを確実にずらすことができ、ステッピングモータが起動しないという不具合を解消でき、起動性能が向上する。
また、極歯5,7のギャップの幅、極歯5,7の歯元の幅および極歯5,7の歯先の幅の少なくとも一つを調整することにより、ホールディングトルクとディテントトルクの不感帯の幅を狭くでき、ホールディングトルクの安定位置とディテントトルクの安定位置とが一致する可能性をより低減でき、起動性能をさらに向上できる。
本発明の一実施形態によるステッピングモータの平面図。 図1のステッピングモータの分解斜視図。 図2のステッピングモータを組み付けた状態を示す斜視図。 比較のために示した補極なしのステッピングモータの斜視図。 極歯間のギャップに第1および第2の補極21,22を偏りなく配置した比較例を示す平面図。 図5におけるホールティングトルクとディテントトルクの安定位置を示す図。 極歯間のギャップを狭くした例を示す図。 図7と同じギャップで、極歯の歯元を広くした例を示す図。 図7と同じギャップで、極歯の歯先を広くした例を示す図。 図4と同じギャップで、第1および第2の補極21,22を偏って配置した例を示す図。 図8と同じ条件で、第1および第2の補極21,22を偏って配置した例を示す図。 図10とは逆方向に第1および第2のステータヨーク6,8の極歯をずらした例を示す図。 図6〜図12から得られる結果をまとめた図。 極歯間のギャップに第1および第2の補極21,22を偏って配置したステッピングモータについて磁界解析を行った結果を示す図。
符号の説明
1 ステータ
2 ロータ
3 ブラケット
4 カバー
5,7 極歯
6 第1のステータヨーク
8 第2のステータヨーク
9 ステータヨーク
10 コア
11 メタルベアリング
12 マグネット
13 フレーム
14 シャフト
21 第1の補極
22 第2の補極

Claims (6)

  1. ステータと、このステータを取り囲むように配置されるロータと、を備えたステッピングモータであって、
    前記ステータは、
    互いに対向して配置され、周縁に沿って形成される複数の極歯をそれぞれ有する環状の第1および第2のステータヨークと、
    前記第1および第2のステータヨークの間に配置される環状のステータコイルと、を有し、
    前記ロータは、
    前記第1および第2のステータヨークを取り囲むように配置され、周縁に沿って形成される複数の磁極を有する環状のマグネットと、
    前記マグネットの中心位置に配設されるシャフトと、を有し、
    前記第1のステータヨークが有する前記複数の極歯のうち一部は、他の極歯とは幅が異なる少なくとも一つの第1の補極であり、
    前記第2のステータヨークが有する前記複数の極歯のうち一部は、他の極歯および前記第1の補極とは幅が異なり、前記第1の補極のそれぞれに隣接配置される第2の補極であり、
    前記第1のステータヨークの極歯間のギャップの中心線は、前記第2のステータヨークの極歯の中心線とずれて配置されることを特徴とするステッピングモータ。
  2. 前記第1のステータヨークの極歯間のギャップ内に偏りなく前記第2のステータヨークの極歯を配置した場合における前記第1および第2の補極間のギャップよりも、前記第1および第2の補極間のギャップが広くなるように前記第1および第2のステータヨークは配置されることを特徴とする請求項1に記載のステッピングモータ。
  3. 前記複数の極歯間のギャップは、前記第1のステータヨークの極歯間のギャップ内に偏りなく前記第2のステータヨークの極歯を配置した場合におけるホールディングトルクおよびディテントトルクの不感帯の幅よりも不感帯の幅が低減するように調整されることを特徴とする請求項1または2に記載のステッピングモータ。
  4. 前記複数の極歯の歯元の幅は、ホールディングトルクおよびディテントトルクの不感帯の幅が最小になるように調整されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のステッピングモータ。
  5. 前記複数の極歯の歯先の幅は、ホールディングトルクおよびディテントトルクの不感帯の幅が最小になるように調整されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のステッピングモータ。
  6. 振動を発生させる偏心ウェイトを備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のステッピングモータ。
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