JP4281659B2 - 車両用電動アクチュエータシステム - Google Patents

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Description

本発明は、電動モータを制御する車両用電動アクチュエータシステムに関し、例えば、車室内空調ユニットに適用されて有効である。
従来、この種の電動アクチュエータシステムとしては、車室内空調ユニットのエアミックスドアなどの可動部を駆動するサーボモータと、このサーボモータを駆動するエアコン用電子制御装置とを備えるものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−354885号公報
ところで、上述の電動アクチュエータシステムのサーボモータには、搭載車輌の右ハンドル仕様と左ハンドル仕様が存在しており、本発明者は、搭載車輌の右ハンドル仕様と左ハンドル仕様とに着目して、上述の電動アクチュエータシステムについて検討したところ、次のような問題点が分かった。
例えば、発明者等が開発中の電動アクチュエータシステムでは、右ハンドル仕様と左ハンドル仕様とで、例えば、電動アクチュエータの回転方向と回転開始位置(すなわち、イニシャライズ領域)が異なっている。
この場合、右ハンドル仕様と左ハンドル仕様とで、エアコン用電子制御装置に組み込まれる制御用コンピュータプログラムとして別々のものを採用することを考えられる。しかし、右ハンドル仕様と左ハンドル仕様とで、別々のエアコン用電子制御装置を用意することが必要になって、部品管理の複雑化を招くことになる。
これに対して、右ハンドル仕様と左ハンドル仕様とで共通化した制御用コンピュータプログラムを採用してこの制御用コンピュータプログラムをエアコン用電子制御装置に組み込んでおくことを考えられる。この場合、エアコン用電子制御装置が車輌に搭載された後に、他の電子制御装置(例えば、メータ用電子制御装置)からハンドル仕向け地情報を受信し、このハンドル仕向け地情報に基づいて、右ハンドル仕様であるか、或いは左ハンドル仕様であるかを判定する。
そして、エアコン用電子制御装置は、その判定結果に応じて、制御用コンピュータプログラムの実行に際して用いられる内部定数を切り替えて、右ハンドル仕様と左ハンドル仕様との双方に1つの制御用コンピュータプログラムで対応するようにする。
しかし、この場合、エアコン用電子制御装置が他の電子制御装置からハンドル仕向け地情報を受信するのを失敗すると、右ハンドル仕様であるか、或いは左ハンドル仕様であるかを判定することができなくなり、電動アクチュエータの適切な制御が不能になる。
本発明は、上記点に鑑み、他の電子制御装置から受信する情報を必要としないで、サーボモータが右ハンドル仕様であるか、或いは左ハンドル仕様であるかを判定するようにした電動アクチュエータシステムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、電動モータ(110)と、前記電動モータの出力軸が作動範囲内において回転することに伴って、パルス信号を発生するパルス発生部(158)と、を備えるサーボモータ(100a〜100e)と、
前記パルス発生部から発生するパルス信号に応じて、前記出力軸を目標位置まで回転させるように前記電動モータを制御する電子制御装置(400、S100〜S160)と、を備える車両用電動アクチュエータシステムであって、
前記サーボモータの右ハンドル仕様と左ハンドル仕様の場合とでは、前記作動範囲内のうち前記電動モータの回転開始位置(301)が異なる位置に設定されており、
前記電子制御装置は、
前記パルス発生部から発生するパルス信号に応じて、前記作動範囲の両方の端部のうち少なくとも一方の端部と前記回転開始位置との間の回転角度を求め、この求められた回転角度に基づいて、前記右ハンドル仕様であるか否かを判定することを特徴とする。
したがって、他の電子制御装置から受信する情報を必要としないで、サーボモータが右ハンドル仕様であるか、或いは左ハンドル仕様であるかを判定することができる。
請求項2に記載の発明では、前記電動モータは、車室内空調ユニットの可動ドア(1a、1b、1c、1d、1e)を回転駆動するものであることを特徴とする。
請求項3に記載の発明では、前記サーボモータは複数個設けられており、
前記電子制御装置は、前記複数個のサーボモータの回転角度を個別に制御するものであることを特徴とする。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
図1は、本発明の実施形態に係る電動アクチュエータシステムを、車室内の空気調和を行う車両用空調装置に適用したものである。以下に、車両用空調装置の概略について図1を用いて説明する。
車両用空調装置は、計器盤内に収納された空調ケース5を備えており、空調ケース5内において、内外気切換ドア1bが、ケース5に回転可能に支持されて、サーボモータ100eによる駆動のもとに、第1切換位置(図に実線で示す位置)および、第2切換位置(図に破線で示す位置)の一方から他方に切り替えられる。
ここで、内外気切換ドア1bが、第1切換位置に切り替えられた場合には、外気導入モードとして、空調ケース5内にその外気導入口5aから外気が流入させる、一方第2切換位置(図に破線で示す位置)に切り替えられた場合には、内気導入モードとして、空調ケース5内にその内気導入口5bから車室内の空気(内気)が流入させる。
ブロワ9は、ブロワモータ9a(直流モータ)の回転速度に応じて、外気導入口5aからの外気または内気導入口5bからの内気を空気流としてエバポレータ4に送風し、エバポレータ4は、そのブロワ9から吹き出される空気流を、公知の冷凍サイクルの作動によって循環する冷媒により冷却する。
エアミックスドア(A/Mドア)1aは、サーボモータ100dにより駆動されて、エバポレータ4から吹き出される冷却空気流をヒータコア3に流入される気流とヒータコア3をバイパスする気流(以下、バイパス冷却気流という)とに分ける。
ヒータコア3に流入される気流は、ヒータコア3内のエンジン冷却水(温水)により加熱されるので、ヒータコア3から温風が吹き出されることになる。これに伴い、ヒータコア3から吹き出される温風とバイパス冷却気流とは混合されて吹出口ドア1c、1d、1eに向けて流動されることになる。温風とバイパス冷却気流との混合比SW(%)は、エアミックスドア1aの開度により決められることになる。
吹出口ドア1cは、サーボモータ100cによる駆動のもとに、デフモード時にて第1切換位置(図に実線で示す位置)から第2切換位置(図に破線で示す位置)に切り換えられて、開口部5cを開けて開口部5cから主にフロントウインドシールドに向けて空気を吹き出させる。
吹出口ドア1eは、サーボモータ100bによる駆動のもとに、フェイスモード時に第1切換位置(図に実線で示す位置)から第2切換位置(図に破線で示す位置)に切り換えられて、開口部5eを開けてこの開口部5eから車室の乗員上半身に向けて空気を吹き出させる。
吹出口ドア1dは、サーボモータ100aによる駆動のもとに、フットモード時にて第1切換位置(図に実線で示す位置)から第2切換位置(図に破線で示す位置)に切り換えられて、開口部5dを開けてこの開口部5dから車室の乗員下半身に向けて空気を吹き出させる。
なお、ドア1a〜1eは、それぞれ、樹脂等で板状にそれぞれ成形されたものである。また、以下、吹出口ドア1c、1d、1eを区別するために、それぞれ、デフ吹出口ドア1c、フット吹出口ドア1d、フェイス吹出口ドア1eともいう。
エアコン用電子制御装置400は、メモリ420およびマイクロコンピュータ410(図2参照)等から構成されている周知の装置であり、このエアコン用電子制御装置400は、内気温センサS1により検出される車室内温度と、日射センサS2により検出される車室内の日射強度と、外気温センサS3により検出される車室外の温度と、乗員により設定された温度設定器Reから出力される設定温度等とに基づいて、周知の目標吹出温度TAOを演算する。ここで、目標吹出温度TAOは環境条件(車両熱負荷条件)の変化にかかわらず車室内を設定温度に維持するために必要な吹出空気温度である。
エアコン用電子制御装置400は、目標吹出温度TAOに基づいて、ブロワ9の目標風量(すなわち、ブロワモータ9aへの印加電圧)、内外気切換ドア1bの目標位置の決定(すなわち、第1、第2の切換位置のうちいずれか一方を決定する)、エアミックスドア1aの目標位置(目標開度)、吹出口ドア1c、1e、1dの目標位置の決定(すなわち、第1、第2の切換位置のうちいずれか一方を決定する)、などを行う。
そして、エアコン用電子制御装置400は、図2に示すように、エアコン用電子制御装置400とサーボモータ100a〜100eとの間では、通信ライン、電源ライン、グランドラインなどの配線W/Hによって直列に繋がっている。
そして、サーボモータ100a〜100eに対して目標位置(目標角度)を個別に送信し、サーボモータ100a〜100eは、それぞれの目標位置まで各ドア1a、1b、1c、1e、1dを回転させる。さらに、エアコン用電子制御装置400は、ブロワ9から送風される風量が目標風量になるようにブロアモータ9aを制御する。
ここで、サーボモータ100a〜100eはそれぞれ実質的に同様な構造を備えており、以下、サーボモータ100a〜100eの代表としてサーボモータ100eについて説明する。
図3はサーボモータ100dの外観図であり、図4はサーボモータ100dの構成図である。そして、図4中、直流モータ110は車両に搭載されたバッテリ(図示せず)から電力を得て回転するものであり、減速機構120はモータ110から入力された回転力を減速してエアミックスドア1aに向けて出力する変速機構である。なお、以下、直流モータ110及び減速機構120等の回転駆動する機構部を駆動部130と呼ぶ。
ここで、減速機構120は、モータ110の出力軸111に圧入されたウォーム121、このウォーム121と噛み合うウォームホィール122、及び複数枚の平歯車123、124からなる歯車列であり、出力側に位置する最終段歯車(出力側歯車)126には、出力軸127が設けられている。
なお、ケーシング140は駆動部130を収納するととともに、後述する接点ブラシ(電気接点)155〜157が固定されたケーシングである。
また、減速機構120のうち、直流モータ110により直接駆動される入力歯車(ウォーム121)より出力側(出力軸127)には、図4〜図7(特に、図7参照)に示すように、パルスパターンプレート(以下、パターンプレートと呼ぶ。)153が設けられており、このパターンプレート153は、円周方向に交互に並んだ導電部151a、152a及び非導電部151b、152bからなる第1、2パルスパターン151、152と、導電部154a及び非導電部154bからなるコモンパターン154とが設けられたもので、出力軸127と一体的に回転する。コモンパターン154は、第1、2パルスパターン151、152により内側に設けられている。
ここで、パターンプレート153のうち、円弧状の回転検出領域300において、導電部151a、152aの円周角α1、α2及び非導電部151b、152bの円周角β1、β2を互いに等しくするとともに、第1パルスパターン151の位相を第2パルスパターン152の位相に対して円周角α1、α2(=円周角β1、β2)の略1/2ずらしている。また、領域300でのコモンパターン154は、導電部154aだけから成る。このような回転検出領域300は、後述するように、回転角度の検出に用いるパルス信号のパターンを生成するために用いられている。
また、パターンプレート153のうち領域300以外の扇子状のイニシャライズ領域301では、第1、2パルスパターン151、152は、それぞれ、導電部151a、152aだけから成り、コモンパターン154は、非導電部154bを円周方向から2つの導電部154aで挟むようになっている。このようなイニシャライズ領域301は、回転開始位置を示すパルス信号のパターン(以下、イニシャライズパターンという)を生成するのに用いられる。
ここで、第1、2パルスパターン151、152において、互いの導電部同士は電気的に繋がっており、第1、2パルスパターン151、152の導電部151a、152aとコモンパターン154の導電部154aとは、図示しない接続部材により、電気的に繋がっている。
一方、ケーシング140側には、バッテリの正極側に接続された銅系導電材料製の第1〜3接点ブラシ(電気接点)155〜157が樹脂一体成形により固定されており、第1接点ブラシ155は第1パルスパターン151に接触し、第2接点ブラシ156は第2パルスパターン152に接触し、第3接点ブラシ157はコモンパターン154に接触するように構成されている。
なお、本実施形態では、第1〜3接点ブラシ155〜157とパターンプレート153との接点を2点以上(本実施形態では、4点)とすることにより、第1〜3接点ブラシ155〜157と導電部151a、152a、154aとの電気接続を確実なものとしている。
また、図3に示すように、出力軸127には、エアミックスドア1aを揺動させるリンクレバー160が圧入固定されているとともに、空調ケーシング5には、ストッパ5g、5hが設けられている。このため、エアミックスドア1a(すなわち、出力軸127)は、ストッパ5g、5hの間の作動範囲内において、揺動することになる。なお、ストッパ5g、5hは、直流モータ110の回転の電気的な規制に失敗したときに、リンクレバー160を衝突させてモータの回転を停止させるのに用いられる。
次に、サーボモータ100dの概略作動を述べる。
図8はモータ制御手段をなすサーボモータ100dの電気制御回路200を示す模式図であり、この電気制御回路200は、バッテリから給電されて一定電圧を回路210、220、230、212などに出力する定電圧回路211、直流モータ110を駆動するモータ駆動回路210、並びに、パターンプレート153で発生するA相、B相のパルス信号を検出するパルス信号検知回路220、各種制御情報を記憶するEEPROM等の入力された情報を電力の供給を受けることなく保持することができる記憶回路230を備えている。さらに、電気制御回路200には、A相、B相のパルス信号に基づき回転方向を検出したり、エアコンECU40と通信したり、モータ駆動回路210を制御したりするCPU212が設けられている。
そして、直流モータ110が回転して出力軸127(パターンプレート153)が回転して、第1、2、3接点ブラシ155、156、157が回転検出領域300に接触している状態では、第3接点ブラシ157が導電部154aに接触している。そして、この状態では、第1、2接点ブラシ155、156と導電部151a、152aとが接触する通電(ON)状態と、第1、2接点ブラシ155、156と非導電部151b、152bとが接触する非通電(OFF)状態と相互に周期的に発生する。
したがって、第1、2接点ブラシ155、156には、図9に示すように、直流モータ110が所定角度回転する毎にパルス信号が発生するので、このパルス信号を回転角度検出器220にて数えることにより出力軸127の回転角度を検出することができる。
さらに、直流モータ110が回転して出力軸127(パターンプレート153)が回転して、第1、2、3接点ブラシ155、156、157がイニシャライズ領域301に接触している状態では、図10に示すように、第1、2接点ブラシ155、156と導電部151a、152aとが接触する通電(ON)状態を保ちつつ、第3接点ブラシ157と導電部154aとは、互いの接触する通電(ON)状態から、第3接点ブラシ157と非導電部154bとが接触する非通電(OFF)状態を経て、第3接点ブラシ157と導電部154aとが接触する通電(ON)状態になる(導電部→非導電部→導電部)。
したがって、第1、2接点ブラシ155、156には、直流モータ110の角度回転に応じて、図10に示すイニシャライズパターンの2相のパルス信号(A相、B相)が発生する。このイニシャライズパターンは、図9に示すように2相のパルス信号の振幅が交互に切り替わりパターンではなく、2相のパルス信号が同時にローレベル信号(「00」)からハイレベル信号(「11」)に切り替わり、このハイレベル信号から同時にローレベル信号(「00」)に切り替わるものである。なお、「0」はローレベル信号を示し、「1」はハイレベル信号を示す。
以上のようにイニシャライズパターンは、直流モータ110の角度回転を検出するのに用いるパターンとは異なり、2相のパルス信号の振幅が同時に変化するものである。
このようなイニシャライズパターンの2相のパルス信号を回転角度検出器220にて検出すると、モータ駆動回路210により直流モータ110への給電を停止することにより直流モータ110の回転を電気的に規制するとともに、このイニシャライズパターンの2相のパルス信号を検出した位置を回転開始位置として記憶する。そして、その後は、バッテリが外れた場合及びパルス信号に異常が発生した場合を除き、回転開始位置から所定数のパルスずれた位置を作動基準として直流モータ110を制御する。
以下、イニシャライズパターンの2相のパルス信号を回転角度検出器220にて検出すると、直流モータ110の回転を電気的に規制するとともに、イニシャライズパターンの2相のパルス信号を検出した位置を回転開始位置として記憶し、その回転開始位置からずれた作動基準を設定する行為を「イニシャライズ処理」と呼ぶ。
以上の説明から明らかなように、本実施形態では、第1、2接点ブラシ155、156、157とパターンプレート153とにより出力軸127が所定角度回転する毎にパルス信号を発するスイッチ手段158a〜158cを含むパルス発生器(パルス発生手段)158(図8参照)を構成することになる。
なお、スイッチ手段158a、158bは、接点ブラシ155、156と第1、2パルスパターン151、152とによって構成されるもので、定電圧回路(電源回路)およびグランドの間で並列的に配設され、電動モータ110の回転に基づき、個々にスイッチング(オン、オフ)してパルス信号を発生する。スイッチ手段158cは、第3接点ブラシ157(接点ブラシ157の一端部はグランドに電気的に繋がっている)とコモンパターン154とにより構成されるもので、スイッチ手段158a、158bとグランドとの間で、電動モータ110の回転に基づき、スイッチングすることになる。
また、第1パルスパターン151の位相と第2パルスパターン152の位相とがずれているため、パルス発生器158では、第1パルスパターン151と第1接点ブラシ155とにより発生するパルス信号(以下、このパルス信号をA相パルスと呼ぶ。)と、第2パルスパターン152と第2接点ブラシ156とにより発生するA相パルス対して位相のずれたパルス信号(以下、このパルス信号をB相パルスと呼ぶ。)とを発生する。
このため、本実施形態では、A相パルス及びB相パルスのうちいずれの信号が先に回転角度検出器220に入力されるかによって、直流モータ110(出力軸127)の回転方向を検出している。
また、A相、B相パルスのパルス数をカウントすることにより、回転角度が検出される得るため、パルス数のカウント値(以下、パルス値という)に基づいて、目的角度(目的角度)まで、サーボモータ100dを回転制御されることになる。
ところで、以上のように構成されるサーボモータ100dには、右ハンドル仕様(すなわち、車両右側に操舵措置が設けられた車両に搭載されるもの)と、左ハンドル仕様(すなわち、車両左側に操舵措置が設けられた車両に搭載されるもの)とがあり、右ハンドル仕様と左ハンドル仕様とでは、回転方向とイニシャライズ領域301が異なっている。
例えば、右ハンドル仕様では、図11に示すように、イニシャライズ領域301が作動範囲内において端1側(すなわち、ストッパ5g側)に設定されており、左ハンドル仕様では、図12に示すように、イニシャライズ領域301が作動範囲内において、ほぼ中央部に設定されている。
具体的には、右ハンドル仕様の方が左ハンドル仕様に比べて端1およびイニシャライズ領域301の間の回転角度Xが狭く、また、端2およびイニシャライズ領域301の間の回転角度Yが広くなっている。
しかし、エアコン用電子制御装置400に組み込まれる制御用コンピュータプログラムとしては、右ハンドル仕様、左ハンドル仕様に関係なく、1つの制御用コンピュータプログラムが用いられる。この制御用コンピュータプログラムによれば、右ハンドル仕様および左ハンドル仕様に対して共通して用いることができる。
この際、エアコン用電子制御装置400としては、サーボモータ100a〜100eが右ハンドル仕様なのか、或いは、左ハンドル仕様なのかを判別する必要があり、そのハンドル仕様を判別するためのイニシャライズ前の左右ユニット識別処理について図13を用いて説明する。
図13は、イニシャライズ前の左右ユニット識別処理を示すフローチャートであり、エアコン用電子制御装置400は、図13に示すフローチャートにしたがって、コンピュータプログラムを実行する。当該コンピュータプログラムは、エアコン用電子制御装置400が車両に搭載後、イニシャライズ処理に先立って、実行されるものである。
先ず、サーボモータ100dに指令して、端1側(すなわち、ストッパ5g側)に回転させる(ステップS100)。但し、予め、リンクレバー160(すなわち、出力軸127)が、イニシャライズ領域301と端2の間に停止しているものとする。
このとき、エアコン用電子制御装置400には、サーボモータ100dのCPU212からA相パルス信号、B相パルス信号が入力される。そして、エアコン用電子制御装置400は、A相パルス信号、B相パルス信号に基づいて、リンクレバー160が端1まで到達したか否かを判定する。すなわち、ストッパ5gまでリンクレバー160が回転したか否かを判定することになる。
ここで、A相、B相パルス信号のそれぞれのパルス波形が一定期間以上同一の状態で維持されたときには、リンクレバー160が端1まで到達したと判定する。そして、サーボモータ100aが回転開始して端1まで到達するまでのパルス値A(すなわち、回転角度)をメモリ420に記録する(ステップS110)。
その後、サーボモータ100dに指令して、端2側(すなわち、ストッパ5h側)に回転させる(ステップS120)。このとき、エアコン用電子制御装置400には、回転角度検出器220で検出されるA相、B相パルス信号に基づいて、リンクレバー160が端2まで到達したか否かを判定する。
ここで、A相、B相パルス信号のそれぞれのパルス波形が一定期間以上同一の状態で維持されたときには、リンクレバー160が端2まで到達したと判定する。
このとき、A相、B相パルス信号に基づいて、リンクレバー160が端1から端2まで到達するまでのパルス値Bをメモリ420に記録する(ステップS130)。
また、サーボモータ100dが端1から端2(或いは、端2から端1)まで回転する際には、イニシャライズ領域301を通過する。ここで、サーボモータ100dがイニシャライズ領域301に到達した際には、その到達の旨を示すイニシャライズ到達フラグがCPU212からエアコン用電子制御装置400に送られる。
このため、エアコン用電子制御装置400としては、イニシャライズ到達フラグを受信した際には、サーボモータ100dがイニシャライズ領域301に到達したと判定して、そのときのパルス値Cをメモリ420に記録する(ステップS140)。
次に、パルス値A、Cに基づいて、端1からイニシャライズ領域301までのパルス数Eとして回転角度Xを求める(E=A−C)。また、パルス値C、Bに基づいて、端1からイニシャライズ領域301までのパルス数Fとして回転角度Yを求める(F=C−B)。
そして、回転角度Xと基準角度θaと比較し、かつ、回転角度Yと基準角度θbとを比較する。E>θaかつF<θbのとき、左ハンドル仕様と判定する一方、E<θaかつF>θbのとき右ハンドル仕様と判定する。なお、E<θaかつF<θb、若しくは、E>θaかつF>θbのとき、判定不能とする。
次に、本実施形態の作用効果を述べる。
本実施形態の電動アクチュエータシステムは、電動モータ110と、電動モータ100の出力軸127が作動範囲内において回転することに伴って、パルス信号を発生するパルス発生部158と、を備えるサーボモータ100a〜100eと、パルス発生部158から発生するA相、B相パルス信号に応じて、出力軸127を目標位置まで回転させるように電動モータ110を制御するエアコン用電子制御装置400と、を備えており、サーボモータの右ハンドル仕様と左ハンドル仕様の場合とでは、前記作動範囲内のうち電動モータ110の回転開始位置301が異なる位置に設定されている。
そこで、電子制御装置400は、パルス発生部158から発生するA相、B相パルス信号に応じて、作動範囲の端1、端2と回転開始位置301との間の回転角度X、Yを求め、この求められた回転角度X、Yに基づいて、右ハンドル仕様であるか否かを判定することを特徴とする。
したがって、他の電子制御装置から受信する情報を必要としないで、サーボモータが右ハンドル仕様であるか、或いは左ハンドル仕様であるかを判定することができる。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、電動モータとして直流モータを用いた例について説明したが、これに限らず、ステップモータを用いてもよい。
上述の実施形態では、第1、2、3接点ブラシ155、156、157とパターンプレート153とから構成される摺動式のパルス発生器158を用いた例について説明したが、これに限らず、光学式エンコーダを用いたパルス発生器を用いて良い。
本発明の実施形態に係る車両用空調装置の模式図である。 図1の電子制御装置およびサーボモータの接続構成を示す図である。 図1のサーボモータの外形を示す図である。 図1のサーボモータの概略構成を示す図である。 (a)は図4のパルスプレートの正面図であり、(b)は(a)の側面図である。 図5のA−A断面図である。 図5のパルスプレートの拡大図である。 図1のサーボモータの電気回路構成を示す図である。 図1のサーボモータから発生するパルス信号を示す図である。 図1のサーボモータから発生するパルス信号を示す図である。 図1のサーボモータの回転開始位置を示す図である。 図1のサーボモータの回転開始位置を示す図である。 図1のサーボモータの制御処理を示すフローチャートである。
符号の説明
100a〜100e…サーボモータ、400…電子制御装置。

Claims (3)

  1. 電動モータ(110)と、前記電動モータの出力軸が作動範囲内において回転することに伴って、パルス信号を発生するパルス発生部(158)と、を備えるサーボモータ(100a〜100e)と、
    前記パルス発生部から発生するパルス信号に応じて、前記出力軸を目標位置まで回転させるように前記電動モータを制御する電子制御装置(400、S100〜S160)と、を備える車両用電動アクチュエータシステムであって、
    前記サーボモータの右ハンドル仕様と左ハンドル仕様の場合とでは、前記作動範囲内のうち前記電動モータの回転開始位置(301)が異なる位置に設定されており、
    前記電子制御装置は、
    前記パルス発生部から発生するパルス信号に応じて、前記作動範囲の両方の端部のうち少なくとも一方の端部と前記回転開始位置との間の回転角度を求め、この求められた回転角度に基づいて、前記右ハンドル仕様であるか否かを判定することを特徴とする車両用電動アクチュエータシステム。
  2. 前記電動モータは、車室内空調ユニットの可動ドア(1a、1b、1c、1d、1e)を回転駆動するものであることを特徴とする請求項1に記載の車両用電動アクチュエータシステム。
  3. 前記サーボモータは複数個設けられており、
    前記電子制御装置は、前記複数個のサーボモータの回転角度を個別に制御するものであることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用電動アクチュエータシステム。
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