JP3972830B2 - 電動アクチュエータシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動アクチュエータシステムに関するもので、車両用空調装置の各種の板ドア等の可動部材を駆動する電動アクチュエータシステムに適用して有効である。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
従来、電動アクチュエータシステムとしては、直流モータと、直流モータの回転角度を検出しつつこの検出角度に基づき直流モータを目標位置まで回転させる電気制御部を有するものが提案されている。
【0003】
そこで、本発明者は、この電動アクチュエータシステムを基に、直流モータ毎に電気制御部を設け、各電気制御部との間で時分割で通信して各直流モータを時分割で制御する電子制御装置を備えるシステムについて検討した。
【0004】
本発明者により検討されたシステムにおいて、電子制御装置が、各電気制御部のそれぞれに対して直流モータ毎に目標位置を指定し、各電気制御部が、各直流モータの出力軸の回転角度をそれぞれ検出するとともに、それぞれの回転角度に基づき、出力軸を目標位置まで回転させるように各直流モータをそれぞれ制御するとともに、それぞれ検出される回転角度を電子制御装置に送信する。
【0005】
これに伴い、電子制御装置が、各電気制御部からそれぞれ送信される出力軸の回転角度を受信すると、それぞれの回転角度をメモリに記憶し、さらにこの記憶されたそれぞれの回転角度を基準に、次回に直流モータ毎の目標位置を指定することになる。
【0006】
しかし、電子制御装置が各電気制御部と時分割で通信しているので、電子制御装置が、ある電気制御部と通信してからこの電気制御部と次に通信するまでに時間がかかる。このため、各電気制御部が、直流モータ毎の回転角度を繰り返し送信しても、直流モータの出力軸が目標位置まで回転する前では、電動モータの実際の回転角度とメモリに記憶される回転角度とが異なってくるといった状態が生じる。
【0007】
例えば、直流モータの出力軸が目標位置まで回転する前に電源がオフされて直流モータの出力軸の回転が停止されたときには、この停止された出力軸の実際の回転角度とメモリに記憶される回転角度とがずれる場合が生じる。
【0008】
したがって、次回に電源がオンされたときには、電子制御装置が、メモリに記憶される回転角度に基づき、直流モータの目標位置を指定すると、電気制御部が、メモリに記憶された回転角度と実際の回転角度とがずれた状態で直流モータの出力軸の回転を制御することになる。すなわち、電気制御部が、直流モータの出力軸の回転を適切に制御できなくなるといった問題が生じる。
【0009】
本発明は、上記点に鑑み、電源がオフされたときに電動モータの回転が停止するものであっても、電動モータの出力軸の回転を適切に制御できるようにした電動アクチュエータシステムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、複数の電動モータと、複数の電動モータの回転角度をそれぞれ検出するとともに、この検出されたそれぞれの回転角度に基づき、電動モータを目標位置まで回転させるように複数の電動モータをそれぞれ制御し、かつ検出されたそれぞれの回転角度を送信する複数の電気制御部と、電力供給を受けることなくデータ記憶する不揮発性メモリを有し複数の電動モータの目標位置を複数の電気制御部のそれぞれに対して時分割にて指定し、かつ複数の電気制御部から送信されるそれぞれの回転角度を時分割で受信するとともに、この受信されるそれぞれの回転角度を不揮発性メモリに記憶する電子制御装置と、を備え、電子制御装置は、複数の電動モータのそれぞれに対し、目標位置を指定したあとその電動モータが目標位置まで回転したか否かを記憶する到達フラグを有しており、さらに、電子制御装置は、オンされたときに、いずれかの到達フラグが目標位置まで回転していないことを記憶していると、その到達フラグに対応する電動モータを原点位置まで回転させて初期設定する指令をその電動モータに対応する電気制御部に出力する初期設定指令手段を有することを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、電源オフに伴って、電子制御装置に記憶された回転角度と、実際の回転角度とがずれることが生じても、双方の回転角度を改めて一致させることができ、電動モータの回転を適切に制御できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1に本発明の第1実施形態に係る電動アクチュエータシステムを、車室内の空気調和を行う車両用空調装置に適用したものである。以下に、車両用空調装置の概略について図1を用いて説明する。
【0020】
車両用空調装置は、計器盤内に収納された空調ケース5を備えており、空調ケース5内において、内外気切換ドア1bが、ケース5に回転可能に支持されて、アクチュエータ100eによる駆動のもとに、第1切換位置(図に実線で示す位置)に切り替えられて、空調ケース5内にその外気導入口5aから外気を流入させ、一方第2切換位置(図に破線で示す位置)に切り替えられて、空調ケース5内にその内気導入口5bから車室内の空気(内気)を流入させる。
【0021】
ブロワ9は、ブロワモータ9aの回転速度に応じて、外気導入口5aからの外気または内気導入口5bからの内気を空気流としてエバポレータ4に送風し、エバポレータ4は、そのブロワ9から吹き出される空気流を、公知の冷凍サイクルの作動によって循環する冷媒により冷却する。
【0022】
エアミックスドア1aは、板状ドアであって、アクチュエータ100dにより駆動されて、エバポレータ4から吹き出される冷却空気流をヒータコア3に流入される気流とヒータコア3をバイパスする気流(以下、バイパス冷却気流という)とに分ける。
【0023】
ここで、ヒータコア3に流入される気流は、ヒータコア3内のエンジン冷却水(温水)により加熱されるので、ヒータコア3から温風が吹き出されることになる。これに伴い、ヒータコア3から吹き出される温風とバイパス冷却気流とは混合されて吹出口切換ドア1c、1d、1eに向けて流動されることになる。温風とバイパス冷却気流との混合比SW(%)は、エアミックスドア1aの開度により決められることになる。
【0024】
ここで、吹出口切換ドア1cは、板状ドアであって、アクチュエータ100cによる駆動のもとに、デフモード時にて開口部5cを開けて、開口部5cから主にフロントウインドシールドに向けて空気を吹き出さる。吹出口切換ドア1eは、板状ドアであって、アクチュエータ100bによる駆動のもとに、フェイスモード時にて開口部5dを開けて、開口部5dから車室の乗員上半身に向けて空気を吹き出させる。吹出口切換ドア1dは、板状ドアであって、アクチュエータ100aによる駆動のもとに、フットモード時にて開口部5eを開けて、開口部5eから車室の乗員下半身に向けて空気を吹き出させる。
【0025】
電子制御装置400は、図2に示すように、CPU401、記憶回路402および定電圧回路403から構成されている。CPU401は、車室内温度と、車室内の日射強度と、車室外の温度と、乗員により設定される設定温度とに基づき
、電気制御部200a〜200eを制御するための処理を行う。また、CPU401は、後述するように、アクチュエータ100a〜100eのそれぞれの回転角度を電気制御部200a〜200eから受信して記憶回路402に記憶し、アクチュエータ100a〜100eのいずれかのアクチュエータが目標位置に未到達でイグニッションスイッチIGがオフされたとき、いずれかのアクチュエータに対応する電気制御部に対していずれかのアクチュエータの出力軸を原点位置まで回転させて停止させるように指令するための処理を行う。
【0026】
記憶回路402は、電力が供給されずにデータの記憶を保持する不揮発性メモリ等から構成されて、CPU401の処理に伴うデータを記憶するとともに、コンピュータプログラムを記憶する。定電圧回路403は、バッテリBからイグニッションスイッチIGを通して入力されるバッテリ電圧に基づき一定電圧をCPU401及び記憶回路402に出力する。
【0027】
電気制御部200a〜200eは、電子制御装置400との間を電源ライン、通信ライン、GNDラインといった3つのラインにより、バス型に接続されており、電気制御部200a〜200eは、アクチュエータ100a〜100eのそれぞれを駆動する。
【0028】
次に、アクチュエータ100a〜100eの一例として、内外気切換ドア1bを駆動するためのアクチュエータ100eの構成について説明する。
【0029】
図3はアクチュエータ100eの外観図であり、図4はアクチュエータ100eの構成図である。そして、図4中、直流モータ110は車両に搭載されたバッテリから電力を得て回転するものであり、減速機構120はモータ110から入力された回転力を減速してエアミックスドア1に向けて出力する変速機構である。なお、以下、直流モータ110及び減速機構120等の回転駆動する機構部を駆動部130と呼ぶ。
【0030】
ここで、減速機構120は、モータ110の出力軸111に圧入されたウォーム121、このウォーム121と噛み合うウォームホィール122、及び複数枚の平歯車123、124、125からなる歯車列であり、出力側に位置する最終段歯車(出力側歯車)126には、出力軸127が設けられている。
【0031】
なお、ケーシング140は駆動部130を収納するととともに、後述するブラシ(電気接点)155〜157が固定されたケーシングである。
【0032】
また、減速機構120のうち、直流モータ110により直接駆動される入力歯車(ウォーム121)より出力側(出力軸127)には、図4〜7(特に、図7参照)に示すように、パルスパターンプレート(以下、パターンプレートと呼ぶ。)153が設けられており、このパターンプレート153は、円周方向に交互に並んだ導電部151a、152a及び非導電部151b、152bからなる第1、2パルスパターン151、152が設けられたもので、出力軸127と一体的に回転する。
【0033】
このとき、導電部151a、152aの円周角α1、α2及び非導電部151b、152bの円周角β1、β2を互いに等しくするとともに、第1パルスパターン151の位相を第2パルスパターン152の位相に対して円周角α1、α2(=円周角β1、β2)の略1/2ずらしている。
【0034】
なお、第1、2パルスパターン151、152は電気的に繋がっており、第1、2パルスパターン151、152は、両パルスパターン151、152より内周側に設けられたコモンパターン(共通導電部パターン)154と電気的に繋がって、後述するブラシ157を介してバッテリ(図示せず。)の負極側に電気的に繋がっている。
【0035】
一方、ケーシング140側には、バッテリの正極側に接続された銅系導電材料製の第1〜3ブラシ(電気接点)155〜157が樹脂一体成形により固定されており、第1ブラシ155は第1パルスパターン151に接触し、第2ブラシ156は第2パルスパターン152に接触し、第3ブラシ157はコモンパターン154に接触するように構成されている。
【0036】
なお、本実施形態では、第1〜3ブラシ155〜157とパターンプレート153との接点を2点以上(本実施形態では、4点)とすることにより、第1〜3ブラシ155〜157と導電部151a、152a(コモンパターン154を含む。)との電気接続を確実なものとしている。
【0037】
また、図3に示すように、出力軸127には、エアミックスドア1を揺動させるリンクレバー160が圧入固定されているとともに、空調ケーシング5には、リンクレバー160を衝突させるためのストッパ5aが設けられている。
【0038】
次に、アクチュエータ100eの概略作動について説明する。図8はアクチュエータ100eの電気制御部200eを示す模式図であり、この電気制御部200eは、直流モータ110を駆動するモータ駆動回路210、並びにパターンプレート153で発生するパルス信号に基づいて出力軸127の回転角及び回転の向きを検出する回転角度検出器(回転角度検出手段)220、各種制御情報を記憶するEEPROM等の入力された情報を電力の供給を受けることなく保持することができる記憶回路230、通信ラインを通して電子制御装置400と通信する通信回路250を有して構成されている。
【0039】
そして、直流モータ110が回転して出力軸127(パターンプレート153)が回転すると、第1、2ブラシ155、156と導電部151a、152aとが接触する通電(ON)状態、及び第1、2ブラシ155、156と非導電部151b、152bとが接触する非通電(OFF)状態が相互に周期的に発生する。
【0040】
したがって、第1、2ブラシ155、156には、図9に示すように、直流モータ110が所定角度回転する毎にパルス信号が発生するので、このパルス信号を回転角度検出器220にて数えることにより出力軸127の回転角度を検出することができる。
【0041】
なお、上述の説明から明らかなように、本実施形態では、第1、2ブラシ155、156とパターンプレート153とにより出力軸127が所定角度回転する毎にパルス信号を発するパルス発生器(パルス発生手段)158(図8参照)を構成している。
【0042】
また、第1パルスパターン151の位相と第2パルスパターン152の位相とがずれているため、パルス発生器158では、第1パルスパターン151と第1ブラシ155とにより発生するパルス信号(以下、このパルス信号をA相パルスと呼ぶ。)と、第2パルスパターン152と第2ブラシ156とにより発生するA相パルス対して位相のずれたパルス信号(以下、このパルス信号をB相パルスと呼ぶ。)とが発生する。
【0043】
このため、本実施形態では、A相パルス及びB相パルスのうちいずれの信号が先に回転角度検出器220に入力されるかによって、直流モータ110(出力軸127)の回転方向を検出している。
【0044】
また、直流モータ110の回転量、つまり出力軸127の回転量を制御するに当たっては、リンクレバー160をストッパ5aに衝突させて直流モータ110の回転を機械的に停止させた位置を原点位置として記憶し、その後は、バッテリが外れた場合及びパルス信号に異常が発生した場合を除き、原点位置から2パルスずれた位置を作動基準として直流モータ110を制御する。
【0045】
以下、リンクレバー160をストッパ5aに衝突させて直流モータ110の回転を機械的に停止させた位置を原点位置として記憶することを「初期設定」という。また、「初期設定」を行った後に、その原点位置からずれた作動基準を設定する行為を「初期位置設定」と呼ぶ。なお、本実施形態では、パルス信号の変化が停止したときに、リンクレバー160がストッパ5aに衝突したものと判定する。
【0046】
次に、本実施形態の作動について図10〜図13を用いて説明する。
【0047】
図10〜図13は、電子制御装置400のCPU401および電気制御部200a〜200eの作動を示すフローチャートである。
【0048】
先ず、イグニションスイッチIGがオンされると、CPU401が、電気制御部200aとの通信を介するアクチュエータ100aの駆動制御(S200a〜S205a)を開始する。
【0049】
具体的には、CPU401が、目標位置を示す目標位置信号を通信ラインを通して電気制御部200aの通信回路250に送信する(S200a)。これにより、電気制御部200aに対してアクチュエータ100aの目標位置を指定することになる。
【0050】
ここで、目標位置は、上述の作動基準からの回転角度であって、回転角度検出器220によって数えられるパルス信号の数により設定されるものである。
【0051】
このように通信回路250に目標位置信号が送られると、電気制御部200aのモータ制御回路211が、出力軸127を目標位置まで回転させるようにモータ駆動回路210を制御する(S300a〜304a)。このことにより、モータ駆動回路210が、出力軸127を目標位置まで回転させるようにアクチュエータ100aの直流モータ110を駆動することになる。
【0052】
一方、CPU401は、上述のようにアクチュエータ100aの目標位置を指定したあと、到達フラグF1をリセットする(S201a)。この到達フラグF1は、記憶回路402の不揮発性メモリに設定されたもので、アクチュエータ100aの出力軸127が目標位置まで回転したか否かを記憶するためのものである。
【0053】
次に、CPU401は、出力軸127の回転角度を要求するための要求信号を通信ラインを通して電気制御部200aの通信回路250に送信する(S202a)。これに伴い、通信回路250が、電気制御部200aの回転角度検出器220により検出される回転角度(つまり、パルス信号のカウント数)を通信ラインを通してCPU401に返信する(S302a)。
【0054】
ここで、CPU401が、電気制御部200aから送られる回転角度を記憶回路402の不揮発性メモリに記憶すると(S203a)、電気制御部200aからの回転角度に基づき、アクチュエータ100aの出力軸127が目標位置まで回転したか否かを判定する(S204a)。
【0055】
例えば、CPU401は、アクチュエータ100aの出力軸127が目標位置まで未到達であるときにはNOと判定して到達フラグのリセット状態を保つ(F1=0)。一方、出力軸127が目標位置まで到達しているときにはYESと判定し、到達フラグをセットする(F1=1:S205a)。すなわち、CPU401が、出力軸127が目標位置まで到達したか否かの判定結果を不揮発性メモリに記憶することになる。
【0056】
その後、CPU401が、電気制御部200aではなく、電気制御部200bとの通信を介するアクチュエータ100bの駆動制御(S200b〜S205b)を開始する。
【0057】
ここで、駆動制御(S200b〜S205b)と、駆動制御(S200a〜S205a)とは、制御対象がアクチュエータ100aからアクチュエータ100bに代わるだけで、実質的に同様であるため、駆動制御(S200b〜S205b)の説明を省略する。
【0058】
このような駆動制御(S200b〜S205b)に伴い、S300a〜304aと同様に、電気制御部200bのモータ制御回路211が、出力軸127を目標位置まで回転させるように電気制御部200bのモータ駆動回路210を制御しつつ、通信回路250が、電気制御部200bの回転角度検出器220により検出される回転角度を通信ラインを通してCPU401に送信する(S300b〜304b)。
【0059】
その後、CPU401は、駆動制御(S200b〜S205b)と実質的に同様に、電気制御部200cとの通信を介するアクチュエータ100cの駆動制御(S210)を開始する。
【0060】
これに伴い、S300a〜304aと同様に、電気制御部200cのモータ制御回路211が、出力軸127を目標位置まで回転させるように電気制御部200cのモータ駆動回路210を制御しつつ、通信回路250が、電気制御部200cの回転角度検出器220により検出される回転角度を通信ラインを通してCPU401に送信する(S310)。
【0061】
次に、CPU401が、駆動制御(S200b〜S205b)と実質的に同様に、電気制御部200dとの通信を介するアクチュエータ100dの駆動制御(S220)を開始する。
【0062】
これに伴い、S300a〜304aと同様に、電気制御部200dのモータ制御回路211が、出力軸127を目標位置まで回転させるように電気制御部200dのモータ駆動回路210を制御しつつ、通信回路250が、電気制御部200dの回転角度検出器220により検出される回転角度を通信ラインを通してCPU401に送信する(S320)。
【0063】
次に、CPU401が、駆動制御(S200b〜S205b)と実質的に同様に、電気制御部200eとの通信を介するアクチュエータ100eの駆動制御(S230)を開始する。
【0064】
これに伴い、S300a〜304aと同様に、電気制御部200dのモータ制御回路211が、出力軸127を目標位置まで回転させるように電気制御部200dのモータ駆動回路210を制御しつつ、通信回路250が、電気制御部200dの回転角度検出器220により検出される回転角度を通信ラインを通してCPU401に送信する(S330)。
【0065】
その後、イグニションスイッチIGがオンされている限り、CPU401が、駆動制御(S200a〜S205a)、駆動制御(S200b〜S205b)、駆動制御(S210)、駆動制御(S220)および駆動制御(S230)を繰り返す。
【0066】
このことにより、CPU401は、アクチュエータ100a〜100eの直流モータ100の出力軸127の目標位置を電気制御部200a〜S200eのそれぞれに対して時分割にて指定し、かつ、電気制御部200a〜200eから送信されるそれぞれの回転角度を時分割で受信して記憶回路402に記憶する。さらに、CPU401は、出力軸127が目標位置まで回転したか否かを判定結果を示す到達フラグをアクチュエータ毎に記憶回路402に記憶することになる。
【0067】
その後、(1)アクチュエータ100a〜100eのうちいずれかのアクチュエータの直流モータ110が目標位置に到達するための駆動中にイグニションスイッチIGがオフされたとき、或いは、(2)電気制御部200a〜200eのいずれかの電気制御部から受信された回転角度がCPU401により記憶回路402に記憶される前にイグニションスイッチIGがオフされたときには、アクチュエータ100a〜100eのうちのいずれかのアクチュエータの直流モータ110の出力軸127の実際の回転角度と記憶回路402に記憶される回転角度とが異なる状態になる。
【0068】
そして、このようにイグニションスイッチIGがオフされた場合には、CPU401は、次回にイグニションスイッチIGがオンされたとき記憶回路402に記憶されるアクチュエータ毎の到達フラグに基づき、アクチュエータ100a〜100eのうちいずれのアクチュエータが目標位置まで未到達であるかを判定する(図12中のS400)。
【0069】
例えば、アクチュエータ100aの出力軸127が目標位置まで回転しておらず、アクチュエータ100aに対応する到達フラグF1がリセット状態である場合には、電気制御部200aに対してアクチュエータ100aの初期設定を指令する(S410)。これに伴い、電気制御部200aは、アクチュエータ100aの初期位置設定を行う。
【0070】
以上説明した本実施形態によれば、アクチュエータ100a〜100eのいずれかのアクチュエータの出力軸127の実際の回転角度と記憶回路402に記憶される回転角度とが異なる状態にてイグニッションスイッチIGのオフされた場合には、電子制御装置400は、次回にイグニッションスイッチIGのオンされたとき、該当するアクチュエータに対応する電気制御部に対して該当するアクチュエータの初期位置設定を行うように指令する。
【0071】
このように、出力軸127の実際の回転角度と記憶回路402に記憶される回転角度とが異なる状態でイグニッションスイッチIGのオフ、すなわち電源オフされた場合でも、該当する直流モータ110の出力軸127を原点位置まで回転させるようにし、かつ、該当する直流モータ110の出力軸127を原点位置まで回転させたことを記憶する。
【0072】
したがって、記憶回路402に記憶された回転角度と、実際の出力軸127の回転角度とがずれることが生じても、双方の回転角度を改めて一致させることができ、イグニッションスイッチIGがオフされたときに直流モータ110の回転が停止するものであっても、出力軸127の回転を適切に制御できる。
【0073】
(その他の実施形態)
また、上記実施形態では、複数の直流モータ、複数の電気制御部と、各電気制御部と時分割で通信して制御する電子制御装置とを備えるシステムについて説明したが、本発明としては、電動モータ、電気制御部、電子制御装置をそれぞれ1つづつ備える構成のシステムを用いてもよい。
【0074】
これは、電気制御部200aと電子制御装置400との間で、一度通信してから次に通信するまで間隔が長い場合、直流モータ110が目標位置まで回転する前に電源がオフされて直流モータの出力軸の回転が停止されたときには、この停止されたときの実際の回転角度と記憶回路402に記憶される回転角度とがずれる場合が生じるからである。
【0075】
具体的には、直流モータ110と、直流モータ110の回転角度を検出するとともに、この検出された回転角度に基づき、目標位置まで回転させるように直流モータ110を制御し、かつ検出された回転角度を送信する電気制御部200aと、電力が供給されずにデータの記憶を保持する不揮発性メモリなどの記憶回路402を有して、直流モータ110の目標位置を電気制御部200aに対して指定し、かつ電気制御部200aから送信される回転角度を受信したときには、この受信される回転角度を記憶回路402に記憶する電子制御装置400と、を備え、電子制御装置400は、直流モータ110の実際の回転角度と記憶回路402に記憶される回転角度とが異なる状態でイグニッションスイッチIGがオフされた場合には次回にイグニッションスイッチIGがオンされたときには、電気制御部200aに対して直流モータ110を原点位置まで回転させて停止させるように指令する初期設定指令手段を有するように構成することが好ましい。
【0076】
上述の実施形態においては、リンクレバー160をストッパ5aに衝突させて直流モータ110の回転を機械的に停止させた位置を原点位置として記憶し、その後は、原点位置からずれた位置を作動基準として直流モータ110を制御したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば原点位置を作動基準としてもよい。
【0077】
また、上述の実施形態では、摺動接点方式の位置検出装置を例に本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、光学式のエンコーダ等のその他の位置検出装置にも適用することができる。
【0078】
上述の実施形態では、出力軸127にパルス発生器158を設けたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばパルス発生器158(パルスプレート153)用にさらに減速した回転部を設けパルス信号を発生させてもよい。
【0079】
また、上述の実施形態では、両パルスパターン151、152より内周側に設けられたコモンパターン(共通導電部パターン)154を設けたが、本発明はこれに限定されるものではなく、両パルスパターン151、152より外周側にコモンパターン154を設ける、又は両パルスパターン151、152間にコモンパターン154を設ける等してもよい。
【0080】
また、上述の実施形態では、車両用空調装置に本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されるものではない。
【0081】
さらに、上述の実施形態においては、直流モータ110の回転を機械的に原点位置にて停止させたものを示したが、本発明はこれに限らず、直流モータ110への給電を停止させて直流モータ110の回転を原点位置にて停止させるようにしてもよい。
【0082】
以下、上記実施形態と特許請求項の範囲の構成との対応関係について説明すると、直流モータ110が電動モータに相当し、電子制御装置400が電気制御部200aにアクチュエータ100aの初期位置設定を行わせることが初期位置指令手段に相当し、イグニッションスイッチIGがオフされることが、電源がオフされることに相当し、イグニッションスイッチIGがオンされることが、電源がオンされることに相当する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車両用空調装置の模式図である。
【図2】上記一実施形態電子制御装置の概略構成を示す模式図である。
【図3】上記一実施形態の電動アクチュエータの外観図である。
【図4】上記一実施形態に係る電動アクチュエータの模式図である。
【図5】(a)は上記一実施形態に係るパルスプレートの正面図であり、(b)は(a)の側面図である。
【図6】図4のA−A断面図である。
【図7】上記一実施形態に係るパルスプレートの拡大図である。
【図8】上記一実施形態に係る電動アクチュエータの制御回路を示す模式図である。
【図9】上記一実施形態に係る電動アクチュエータのパルス信号チャートである。
【図10】上記一実施形態の作動の一部を示すフローチャートである。
【図11】上記一実施形態の作動の一部を示すフローチャートである。
【図12】上記一実施形態の作動の残りを示すフローチャートである。
【符号の説明】
100a〜100e…電動アクチュエータ、
110…直流モータ、120…減速機、127…出力軸、
151…第1パルスパターン、152…第2パルスパターン、
153…パルスパターンプレート、154…コモンパターン、
155〜157…ブラシ、200a〜200e…電気制御部、
402…記憶回路。

Claims (1)

  1. 複数の電動モータと、
    前記複数の電動モータの回転角度をそれぞれ検出するとともに、この検出されたそれぞれの回転角度に基づき、前記電動モータを目標位置まで回転させるように前記複数の電動モータをそれぞれ制御し、かつ前記検出されたそれぞれの回転角度を送信する複数の電気制御部と、
    電力供給を受けることなくデータ記憶する不揮発性メモリを有し前記複数の電動モータの目標位置を前記複数の電気制御部のそれぞれに対して時分割にて指定し、かつ前記複数の電気制御部から送信されるそれぞれの回転角度を時分割で受信するとともに、この受信されるそれぞれの回転角度を前記不揮発性メモリに記憶する電子制御装置と、を備え、
    前記電子制御装置は、前記複数の電動モータのそれぞれに対し、前記目標位置を指定したあとその電動モータが目標位置まで回転したか否かを記憶する到達フラグを有しており、
    さらに、前記電子制御装置は、オンされたときに、いずれかの到達フラグが目標位置まで回転していないことを記憶していると、その到達フラグに対応する電動モータを原点位置まで回転させて初期設定する指令をその電動モータに対応する電気制御部に出力する初期設定指令手段を有することを特徴とする電動アクチュエータシステム。
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