JP4281394B2 - 記録再生装置及び記録再生方法 - Google Patents

記録再生装置及び記録再生方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テープ記録媒体にデジタル情報を記録し、又は/及び、当該テープ−記録媒体からデジタル情報を再生する家庭用及び業務用のビデオ記録再生装置に適用して好適な記録再生装置及び記録再生方法に関する。
【0002】
詳しくは、情報記録媒体からデジタル情報を再生する再生手段を備え、この情報記録媒体の当該記録トラックに対して1本おきに右側と左側を交互に入れ換えられて隣接した記録トラックから第2周波数のサーボ制御信号を再生すると共に、基準となる記録トラックから第1周波数のサーボ制御信号を再生して、当該記録トラックから再生された第2周波数のサーボ制御信号に基づく初期ヘッド引き込みに連続して第1周波数のサーボ制御信号に基づくヘッド引き込みを実行できるようにすると共に、基準となる記録トラックに再生ヘッド等を高速に、正確に、かつ、確実に収斂できるようにしたものである。
【0003】
【従来の技術】
近年、家庭用及び業務用としてテープ記録媒体にデジタル情報を記録し、又は/及び、当該テープ記録媒体からデジタル情報を再生するビデオ記録再生装置が使用される場合が多い。この種のビデオ記録再生装置には、磁気テープを巻回したカセットが装着される。
【0004】
この磁気テープに記録されたビデオデータ及びオーディオデータは、例えば、8個の再生用の磁気ヘッド(以下再生ヘッドという)により再生される。磁気テープには所定の記録フォーマットによりビデオデータ及びオーディオデータが記録される。磁気テープにはデジタル情報の他に、記録ヘッドや再生ヘッド等をトラッキング目標位置に引き込むためのサーボパイロットと呼ばれる制御信号(以下サーボ制御信号ともいう)を記録するようになされる。
【0005】
従来方式では磁気テープ上に記録ヘッドを1スキャンする毎に、その基準となる記録トラックの1箇所に、所定の周波数のサーボパイロットを記録している。また、編集時には、サーボパイロット信号の再生タイミングにより、再生ヘッドを引き込む方向を判断し、この判断結果に基づいてトラッキング目標位置に再生ヘッドを引き込むようになされる。
【0006】
なお、特許文献1には携帯用カメラ一体型デジタルビデオテープレコーダが開示されている。このビデオテープレコーダによれば、ビデオカメラで撮像した映像信号を帯域制限手段により帯域制限をし、その後、ビットレートリダクションエンコーダ回路により帯域圧縮処理した信号をテープ記録媒体に記録するようになされる。このように構成すると、ビデオテープレコーダの小型軽量化を図れると共に、消費電力の低減化を図ることができる。
【0007】
【特許文献1】
特開平9−247709号公報(第2頁〜第4頁、図1)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来方式のビデオ記録再生方法によれば、データ記録時において、磁気テープ上に記録ヘッドを1スキャンする毎に、その基準となる記録トラックの1箇所に、所定の周波数のサーボパイロットを記録しているため、次のような問題がある。
【0009】
i.編集時のトラッキング処理において、所定の周波数のサーボパイロット信号を山登り制御してトラッキング目標位置に記録ヘッドや再生ヘッドを収斂させる方法が採られるが、その初期状態に、記録ヘッドや再生ヘッドを制御すべき方向がわからず、その結果、サンプリングの回数が増加してしまい、記録ヘッドや再生ヘッド等がトラッキング目標位置に収斂するまでに多くの時間を費やしてしまう。
【0010】
ii.これに対して、サーボパイロット信号の再生タイミングで再生ヘッド等を引き込む方向を判断し、ヘッド引き込みを行う方式も知られている。しかし、この方式によれば、初期のオフトラックに対して、サーボパイロット信号の再生タイミングを判断できるだけの十分な出力(信号/ノイズ比;SN)が必要となる。従って、SNが十分でない記録再生システムや初期のオフトラックが相対的に大きい狭ピッチの記録フォーマットに対して誤動作を起こすおそれがある。
【0011】
iii.特許文献1によれば、ビデオカメラで撮像した映像信号を帯域制限した後に、ビットレートリダクションエンコーダ回路により帯域圧縮処理した信号をテープ記録媒体に記録するようになされる。しかしながら、特許文献1の携帯用カメラ一体型デジタルビデオテープレコーダの機能をそのまま適用した場合に、i.及びii.の場合と同じような問題が生ずる。
【0012】
そこで、この発明はこのような従来の課題を解決したものであって、情報記録媒体で基準となる記録トラックに再生ヘッド等を高速に、正確に、かつ、確実に収斂できるようにした記録再生装置及び記録再生方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上述した課題は、情報記録媒体で基準となる記録トラックに第1周波数のサーボ制御信号を記録すると共に、当該記録トラックを走査する磁気ヘッドの1スキャン毎に基準となる記録トラックの右側及び左側のトラックへの記録順を交互に入れ換えて、基準となる記録トラックに隣接する2つのトラックの内の片側のトラックに、第1周波数よりも低く設定された第2周波数のサーボ制御信号を記録する記録手段と、この記録手段により記録された情報記録媒体の当該記録トラックに対して磁気ヘッドの1スキャン毎に記録順を交互に入れ換えられた、基準となる記録トラックの右側及び左側のトラックであって、基準となる記録トラックに隣接した片側のトラックから第2周波数のサーボ制御信号を再生すると共に、基準となる記録トラックから第1周波数のサーボ制御信号を再生する再生手段と、この再生手段によって当該記録トラックから再生された第2周波数のサーボ制御信号に基づく初期ヘッド引き込みに連続して第1周波数のサーボ制御信号に基づくヘッド引き込みを実行する制御手段とを備え、情報記録媒体にデジタル情報を記録し、又は/及び、当該情報記録媒体からデジタル情報を再生する記録再生装置によって解決される。
【0014】
本発明に係る記録再生装置によれば、情報記録媒体にデジタル情報を記録し、又は/及び、当該情報記録媒体からデジタル情報を再生する場合に、記録手段では、情報記録時に、この情報記録媒体で基準となる記録トラックには第1周波数のサーボ制御信号が記録されると共に、当該記録トラックを走査する磁気ヘッドの1スキャン毎に基準となる記録トラックの右側及び左側のトラックへの記録順を交互に入れ換えて、基準となる記録トラックに隣接する2つのトラックの内の片側のトラックに、第1周波数よりも低く設定された第2周波数のサーボ制御信号が記録される。これを前提にして、情報再生時に、再生手段では、先に記録手段により記録された情報記録媒体の当該記録トラックに対して磁気ヘッドの1スキャン毎に記録順を交互に入れ換えられた、基準となる記録トラックの右側及び左側のトラックであって、基準となる記録トラックに隣接した片側のトラックから第2周波数のサーボ制御信号が再生されると共に、基準となる記録トラックから第1周波数のサーボ制御信号が再生される。制御手段は、再生手段によって当該記録トラックから再生された第2周波数のサーボ制御信号に基づく初期ヘッド引き込みに連続して第1周波数のサーボ制御信号に基づくヘッド引き込みを実行する。
【0015】
従って、基準となる記録トラックに再生ヘッド等を高速に、正確に、かつ、確実に収斂させることができる。しかも、従来方式でタイミング検出としてのSNが十分でない記録再生システムや、初期のオフトラックが相対的に大きく狭ピッチのフォーマット等に対しても、ヘッド引き込み処理の高精度化及びその高速化の両立を図ることが可能になる。
【0016】
本発明に係る記録再生方法は、情報記録媒体にデジタル情報を記録し、又は/及び、当該情報記録媒体からデジタル情報を再生する記録再生装置が、デジタル情報の記録時に、情報記録媒体で基準となる記録トラックに第1周波数のサーボ制御信号を記録すると共に、当該記録トラックを走査する磁気ヘッドの1スキャン毎に基準となる記録トラックの右側及び左側のトラックへの記録順を交互に入れ換えて、基準となる記録トラックに隣接する2つのトラックの内の片側のトラックに、第1周波数よりも低く設定された第2周波数のサーボ制御信号を記録し、デジタル情報の再生時には、情報記録媒体で当該記録トラックに対して、記録時に磁気ヘッドの1スキャン毎に記録順を交互に入れ換えられた、基準となる記録トラックの右側及び左側のトラックであって、基準となる記録トラックに隣接した片側のトラックから第2周波数のサーボ制御信号を再生して記録再生系の初期ヘッド引き込みを実行し、当該初期ヘッド引き込みに連続して基準となる記録トラックから第1周波数のサーボ制御信号を再生して当該記録再生系のヘッド引き込みを実行することを特徴とするものである。
【0017】
本発明に係る記録再生方法によれば、情報記録媒体にデジタル情報を記録し、又は/及び、当該情報記録媒体からデジタル情報を再生する場合に、記録再生系を基準とする記録トラックに高速に、正確に、かつ、確実に収斂させることができる。しかも、従来方式でタイミング検出としてのSNが十分でない記録再生システムや、初期のオフトラックが相対的に大きく狭ピッチのフォーマット等に対しても、ヘッド引き込み処理の高精度化及びその高速化の両立を図ることが可能になる。
【0018】
【発明の実施の形態】
続いて、この発明に係る記録再生装置及び記録再生方法の一実施の形態について、図面を参照しながら説明をする。
図1は、本発明に係る実施形態としての記録再生装置を応用したVTR100の構成例を示すブロック図である。
この実施形態では、情報記録媒体からデジタル情報を再生する再生手段を備え、この情報記録媒体の当該記録トラックに対して1本おきに右側と左側を交互に入れ換えられて隣接した記録トラックから第2周波数のサーボ制御信号を再生すると共に、基準となる記録トラックから第1周波数のサーボ制御信号を再生して、当該記録トラックから再生された第2周波数のサーボ制御信号に基づく初期ヘッド引き込みに連続して第1周波数のサーボ制御信号に基づくヘッド引き込みを実行できるようにすると共に、基準となる記録トラックに再生ヘッド等を高速に、正確に、かつ、確実に収斂できるようにしたものである。
【0019】
図1に示すVTR100は記録再生装置の一例であり、情報記録媒体の一例となる磁気テープ80にデジタル情報を記録し、又は/及び、当該磁気テープ80からデジタル情報を再生する装置である。VTR100は家庭用及び業務用のビデオ記録再生装置に適用して好適である。このVTR100は記録再生手段4、ビデオ圧縮回路10及びパリティ付加回路20、ビデオ入力端子110及びオーディオ入力端子130を有している。
【0020】
記録再生手段4は記録手段及び再生手段の一例であり、データ記録時に、磁気テープ80で基準となる記録トラック(C及びG)に第1周波数のサーボ制御信号(以下サーボパイロット信号という)を記録すると共に、当該記録トラックに対して1本おきに右側と左側を入れ換えて隣接する記録トラック(B及びH)に第2周波数のサーボ制御信号を記録するようになされる。
【0021】
この例で、サーボパイロット信号に関して第2周波数は第1周波数よりも低く設定される。これは初期の段階で、第2周波数のサーボパイロット信号に基づいてトラッキング目標位置にヘッドを粗く引き込むようにし、これに連続する後期に、第1周波数のサーボパイロット信号に基づいてトラッキング目標位置に密にヘッドを引き込むようにするためである。これにより、初期の段階から第1周波数のサーボパイロット信号に基づいてトラッキングする場合に比べて、無用な振動等を回避でき、早期に、かつ、正確にヘッドをトラッキング目標位置に収束できるためである。
【0022】
また、記録再生手段4は、データ再生時に、この磁気テープ80の当該記録トラックに対して、先にヘリカル記録ヘッド50の1スキャン毎に記録順を交互に入れ換えられた、基準となる記録トラック(C及びG)の右側及び左側のトラック(B,H)であって、基準となる記録トラック(C及びG)に隣接した片側の記録トラック(B及びH)から第2周波数のサーボ制御信号を再生すると共に、基準となる記録トラック(C及びG)から第1周波数のサーボ制御信号を再生するようになされる。
【0023】
このVTR100のビデオ入力端子110にはビデオ圧縮回路10が接続され、ビデオカメラ等から出力される記録ビデオ信号VSinを入力して圧縮するようになされる。例えば、ビデオ圧縮回路11では記録ビデオ信号VSinが8×8画素の二次元ブロックに分割され、DCT等のブロック符号化を用いたデータ圧縮処理が行われる。
【0024】
ビデオ圧縮回路10にはパリティ付加回路20が接続され、圧縮処理後のビデオデータ(圧縮符号化データ)Dv及び、記録オーディオ信号ASinを入力し、この圧縮符号化データDvに対して、符号化単位毎に積符号を用いたエラー訂正符号化処理が行われると共に、記録オーディオ信号ASinに積符号を用いたエラー訂正符号化処理が行われる。
【0025】
記録再生手段はサーボパイロット付加器30、ヘッド選択スイッチ回路41,42,43,44、ヘリカル記録ヘッド50、8T用のバンドパスフィルタ回路(以下8T用BPF回路という)61、80T用のバンドパスフィルタ回路(以下80T用BPF回路という)62、2つの検波器71,72、及びサーボ制御用のマイクロコンピュータ(以下サーボマイコンという)90を有している。
【0026】
上述のパリティ付加回路20にはサーボパイロット付加器30が接続され、エラー訂正処理されたビデオデータ+オーディオデータVDbに、8Tおよび80Tのサーボパイロット信号(CTL信号)が付加され、磁気テープ80にサーボパイロット信号を記録するようになされる。ここで8Tとは基準周波数の1周期Tの8倍の周期をいい、第1の周波数を構成する。
【0027】
同様に、80Tとは基準周波数の1周期Tの80倍の周期をいい、第2の周波数を構成する。従って、8Tのサーボパイロット信号の周波数は、80Tのサーボパイロット信号の周波数よりも10倍高くなっている。8Tのサーボパイロット信号は、トラッキング時に、基準となる記録トラック(CおよびG)に最終引き込みを行う際に使用される。80Tのサーボパイロット信号は、同トラッキング時に、同記録トラック(CおよびG)に初期ヘッド引き込みを行う際に使用される。
【0028】
サーボパイロット付加器30には4個のヘッド選択スイッチ回路41,42,43,44が接続され、180度対向記録を実行するために、ヘリカル記録ヘッド50が切り替えられる。各々のヘッド選択スイッチ回路41,42,43,44は2回路1選択スイッチ機能を有している。
【0029】
ヘリカル記録ヘッド50はAチャンネル〜Hチャンネルまでの8個の記録ヘッドRECA〜RECHを有している。この例では、データ記録時に、この磁気テープ80で基準となるC及びGの記録トラックに第1周波数(8T)のサーボパイロット信号が記録される。これと共に、当該C及びGの記録トラックに対してヘリカル記録ヘッド50の1スキャン毎に、Cの記録トラックの左側のBのトラックと、Gの記録トラックの右側のトラックHへの記録順を交互に入れ換えて、Cの記録トラックに隣接するBのトラック及び、Gの記録トラックに隣接するHのトラックには第2周波数(80T)のサーボパイロット信号が記録される。また、Cチャンネル及びGチャンネルの2個の記録ヘッドRECC及びRECGはパイロット再生時にも使用している。
【0030】
ヘッド選択スイッチ回路41はAチャンネル(ch)用の記録ヘッド(RECA)及び、Ech用の記録ヘッド(RECE)に接続され、スイッチ選択信号Sswに基づいて、いずれか一方の記録ヘッドを選択するようになされる。例えば、ヘッド選択スイッチ回路41はデータ記録時に、サーボパイロット信号付加後のビデオデータ+オーディオデータVDbをAch記録ヘッド又はEch記録ヘッドに出力するようになされる。
【0031】
ヘッド選択スイッチ回路42はBch用の記録ヘッド(RECB)及び、Fch用の記録ヘッド(RECF)に接続され、スイッチ選択信号Sswに基づいて、いずれか一方の記録ヘッドを選択するようになされる。例えば、ヘッド選択スイッチ回路42はデータ記録時に、サーボパイロット信号付加後のビデオデータ+オーディオデータVDbをBch記録ヘッド又はFch記録ヘッドに出力するようになされる。
【0032】
ヘッド選択スイッチ回路43はCch用の記録ヘッド(RECC)及び、Gch用の記録ヘッド(RECG)に接続され、スイッチ選択信号Sswに基づいて、いずれか一方の記録ヘッドを選択するようになされる。例えば、ヘッド選択スイッチ回路43はデータ記録時に、サーボパイロット信号付加後のビデオデータ+オーディオデータVDbをCch記録ヘッド又はGch記録ヘッドに出力するようになされる。
【0033】
ヘッド選択スイッチ回路44はDch用の記録ヘッド(RECD)及び、Hch用の記録ヘッド(RECH)に接続され、スイッチ選択信号Sswに基づいて、いずれか一方の記録ヘッドを選択するようになされる。例えば、ヘッド選択スイッチ回路44はデータ記録時に、サーボパイロット信号付加後のビデオデータ+オーディオデータVDbをDch記録ヘッド又はHch記録ヘッドに出力するようになされる。なお、スイッチ選択信号Sswはサーボマイコン90から各々のヘッド選択スイッチ回路41,42,43,44へスイッチングパルス(SW’Pulse)信号として供給される。
【0034】
上述のCch記録ヘッド及び、Gch記録ヘッドに接続されたヘッド選択スイッチ回路43には8T用BPF回路61及び80T用BPF回路62が接続される。8T用BPF回路61では、編集時等において、記録ヘッド(RECC)又は記録ヘッド(RECG)により再生された8Tの周波数のサーボパイロット信号のみを通過させるための帯域フィルタとして機能する。80T用BPF回路62では同様にして再生された80Tの周波数のサーボパイロット信号を通過させるための帯域フィルタとして機能する。
【0035】
また、8T用BPF回路61には検波器71が接続され、フィルタ処理された8Tの周波数のサーボパイロット信号のみを検出するようになされる。80T用BPF回路62には検波器72が接続され、フィルタ処理された80Tの周波数のサーボパイロット信号のみを検出するようになされる。
【0036】
これらの検波器71,72には制御手段の一例となるサーボマイコン90が接続され、8Tの周波数のサーボパイロット信号が検波器71から入力されると共に、80Tの周波数のサーボパイロット信号が検波器72から入力される。サーボマイコン90では、編集時に、Cch記録ヘッド及び、Gch記録ヘッドによって当該記録トラックから再生された80Tの周波数のサーボパイロット信号に基づく初期的なヘッド引き込みに連続して8Tの周波数のサーボパイロット信号に基づいて最終的なヘッド引き込みを実行するようになされる。
【0037】
サーボマイコン90には制御端子19が接続され、図示しないキャプスタン駆動部へこの制御端子19を通じてキャプスタン駆動信号SCpを出力するようになされる。キャプスタン駆動部ではキャプスタン駆動信号SCpに基づいて磁気テープ80を所定の走行方向へ移動するようにキャプスタン駆動される。もちろん、キャプスタン駆動に合わせて、図示しないダイナミックトラッキング(DT)駆動器を駆動制御するようにしてもよい。
【0038】
図2はパリティ付加回路20の内部構成例を示すブロック図である。図2に示すパリティ付加回路20は、SDRAM(Synchronous Dynamic RAM)31と、このSDRAM31に対する書き込みおよび読み出しを行うためのインタフェースであるSDRAMインタフェース32とを有している。SDRAM31は、複数フィールドのビデオデータDvを記憶し得る容量を持っている。この場合、SDRAM31には、Rch及びLchの各フィールドについて、36個のECCブロックに対応したメモリ空間が用意されている。
【0039】
このSDRAMインタフェース32には、入力書き込みバッファ33が接続され、上述のビデオ圧縮回路11から供給されるビデオデータ(圧縮符号化データ)DvをSDRAM31に書き込むためのバッファとなされる。SDRAMインタフェース32には、ビデオ用のC2読み出しバッファ34が接続され、SDRAM31から読み出される36個のECCブロックに対応したビデオデータDvを後述するビデオ用のC2エンコーダ35に供給するためのバッファとなされる。
【0040】
このC2読み出しバッファ34には、C2エンコーダ35が接続され、各フィールドについて、36個のECCブロックにおけるC2パリティ(外符号パリティ)を演算するようになされる。C2エンコーダ35は、C2パリティを演算する演算器を36個有しており、上述した36個のECCブロックにおけるC2パリティを並行して演算できるようになされる。そのため、C2読み出しバッファ34からC2エンコーダ35には、36個のECCブロックに対応したビデオデータが並行して供給される。またその場合、各ECCブロックのビデオデータは、「0〜113」のシンクブロックのデータの順に供給される。
【0041】
また、C2エンコーダ35にはC2書き込みバッファ36が接続され、各フィールドについて、C2エンコーダ35で演算された36個のECCブロックにおけるC2パリティをSDRAM31に書き込むためのバッファとなされる。さらに、SDRAMインタフェース32には出力読み出しバッファ37が接続され、各フィールドについて、SDRAM31から読み出される、36個のECCブロックに対応したビデオデータおよびC2パリティを出力するためのバッファとなされる。
【0042】
ビデオデータDvはC1=シンク順に入力される。これは、圧縮マクロブロックがシンク単位に詰め込まれているためである。このようにすると、シャトル再生時に1シンクヒットした場合に、対応するマクロブロックを更新することができる。従って、ビデオデータDvはC1方向で書き込み、その後、C2方向で読み出してC2訂正処理をするようになされる。これに対して、オーディオデータDaはビデオデータDvと同じ処理を必要とせず、C2符号を積算してからSDRAM31に書き込むようになされる。
【0043】
例えば、SDRAMインタフェース32には、オーディオ用の入力バッファ310が接続され、オーディオ入力端子130から供給される記録オーディオ信号ASinを入力するためのバッファとなされる。入力バッファ310にはオーディオ用のC2エンコーダ311が接続され、各フィールドについて、24個のECCブロックにおけるC2パリティ(外符号パリティ)を演算するようになされる。このC2訂正処理では、記録オーディオ信号ASinをC2列順に入力する。C2エンコーダ311にはオーディオ用のC2書込みバッファ312が接続され、各フィールドについて、24個のECCブロックに対応したオーディオデータDaおよびC2パリティをSDRAMインタフェース32を介してSRAM31へ書き込むためのバッファとなされる。
【0044】
更にまた、出力読み出しバッファ37にはSYNC/ID付加回路38が接続され、出力読み出しバッファ37から記録順に出力される各シンクブロックのビデオデータ(またはC2パリティ)のデータ列に、シンクデータおよびIDを付加するようになされる。このSYNC/ID付加回路38には、C1エンコーダ39が接続され、シンクデータおよびIDが付加された各シンクブロックのビデオデータ及びオーディオデータDaに対してC1パリティを演算して付加し、ビデオデータDv+オーディオデータDa=記録データVDbとして出力するようになされる。
【0045】
図3は、図1に示したVTR100に係る回転ドラム140の構成例を示す概念図である。図3に示す回転ドラム140には、ヘリカル記録ヘッド(磁気ヘッド)50及びヘリカル再生ヘッド55が装備される。例えば、回転ドラム140には、180度の巻き付け角度をもって、磁気テープ80が斜めに巻き付けられる。磁気テープ80は、回転ドラム140にこのように巻き付けられた状態で、所定速度で走行するようにされる。
【0046】
また、回転ドラム140には、4個の記録ヘッドRECA〜RECDが配置されていると共に、これら4個の記録ヘッドRECA〜RECDに対して180度の角間隔をもって4個の記録ヘッドRECE〜RECHが配置されている。さらに、回転ドラム140には、記録ヘッドRECA〜RECHに対応する8個の再生ヘッドPBA〜PBHが、記録ヘッドRECA〜RECHに対してそれぞれ90度の角間隔をもって配置されている。
【0047】
つまり、ヘリカル記録ヘッド50は8個の記録ヘッドRECA〜RECHから構成され、ヘリカル再生ヘッド55は8個の再生ヘッドPBA〜PBHから構成される。なお、この例では、再生時、Cチャンネル及びGチャンネルの2個の記録ヘッドRECC及びRECGをパイロット再生時にも使用しているが、これに限られることはなく、再生ヘッドPBC〜PBGを使用してもよい。
【0048】
図4は、磁気テープ80における記録フォーマット例を示す図である。図4に示す磁気テープ80には、その長手方向に対して傾斜したトラックTが順次形成される。この場合、互いに隣接する2本のトラックTにおける記録アジマスは異なるようにされる。トラックTの走査開始端側および走査終了端側の領域は、それぞれビデオデータ領域ARVL,ARVUに割り当てられている。このビデオデータ領域ARVL,ARVUには、上述したパリティ付加回路20より出力されるビデオデータDvが記録される。また、トラックTのビデオ領域ARVL,ARVUに挟まれた領域は、オーディオデータ領域ARAに割り当てられている。この領域ARAにはオーディオデータDaが記録される。
【0049】
図5A及びBはビデオシンク(M)及びオーディオシンク(N)混在のVTRフォーマット(フットプリント)例を示す図である。
【0050】
この実施形態では、8ヘッド記録(4ヘッド+4ヘッド対向記録)が前提となっており、ヘッドを1スキャンする毎に1箇所、基準となる記録トラック(CおよびG)に8Tの周波数のサーボパイロット信号を記録し、これに隣接するトラックの内、片方だけ(BおよびH)に80Tの周波数のサーボパイロット信号を記録し、もう片方(DおよびF)はパイロットを記録しないでギャップと同じ2Tの周波数で他の信号を記録している。また、この磁気テープ80において、1フィールドのビデオデータDvは、各々の12トラックに記録される。記録時および再生時には、1回のスキャンでは4個のヘッドによって4トラックが同時に走査され、従って、12トラックは3回のスキャンで走査される。
【0051】
図5Aに示すフットプリント(ECC構成およびデータ記録形式)は、図3に示したヘリカル記録ヘッド50によって記録されるフォーマットである。この例で、ビデオシンク(M)はトラックの前後に分かれており、この間にオーディオシンク(N)の領域が割り当てられる。最初のビデオシンク(M)とオーディオシンク(N)の間には、サーボパイロット信号が配置されている。エディットギャップの数自体は従来方式と同じであるが、ビデオシンク(M)からオーディオシンク(N)へ移行する部分にサーボパイロット信号が位置しているため、C1訂正処理を行う際に必要なビデオシンク(M)−オーディオシンク(N)間の信号処理スペースを十分に確保できるようになる。
【0052】
図5Aに示すフットプリントの12トラック×2フィールドにおいて、各々の12トラックには、図3に示したビデオデータ領域ARVUは上方のビデオシンク(sync:(M))に配置され、このビデオシンク(M)には、図6に示すようなブロック「0」〜テーブル「35」までの、36個のECCブロック(符号化単位のデータ)が記録される。右側の12トラックにはフィールドf0のビデオデータが記録され、左側の12トラックにはフィールドf1のビデオデータが記録される。
【0053】
同様にして、図5Aに示す下方のビデオシンク(M)には、図4に示したビデオデータ領域ARVLが配置され、このビデオシンク(M)には、図6に示すようなブロック「0」〜ブロック「35」までの、36個のECCブロック(符号化単位のデータ)が記録される。同様にして、右側の12トラックにはフィールドf0のビデオデータが記録され、左側の12トラックにはフィールドf1のビデオデータが記録される。上下の各々のビデオシンク(M)の大きさは12トラック×189バイトである。この上下のビデオシンク(M)の間には、オーディオシンク(N)が配置され、オーディオデータDaが記録される。オーディオシンク(N)は、8つに区分され、1区分の大きさは4バイト×12トラックである。
【0054】
ここで下方のビデオシンク(M)側から、上方のビデオシンク(M)側へ図3に示したようなヘリカル記録ヘッド50を走査するものとすると、右側の12トラックにおいて、第1区分にはオーディオデータA1,A9,A5が配置され、第2区分にはオーディオデータA2,A10,A6が配置され、第3区分にはオーディオデータA3,A11,A7が配置され、第4区分にはオーディオデータA4,A12,A8が配置され、第5区分にはオーディオデータA5,A1,A9が配置され、第6区分にはオーディオデータA6,A2,A10が配置され、第7区分にはオーディオデータA7,A3,A11が配置され、第8区分にはオーディオデータA8,A4,A12が各々配置される。左側の12トラックにおいても同様にして、オーディオデータA1〜A12が配置される。
【0055】
また、上方のビデオシンク(M)と第8区分目のオーディオシンク(N)との間にはギャップGavが配置される。各区分のオーディオシンク間にはギャップGaaが配置される。第1区分目のオーディオシンク(N)と下方のビデオシンク(M)との間にはサーボパイロット信号(CTL信号)が配置されている。下方のビデオシンク(M)とサーボパイロット信号と間にはギャップGs1が配置され、このサーボパイロット信号と下方のビデオシンク(M)との間にはギャップGs2が配置される。再生時に信号処理スペースを確保するためである。
【0056】
図5Bは、図5Aに示したフットプリントの12トラック×2フィールドのサーボパイロット信号の記録例を示す拡大図である。ここで矢印に示す記録順を紙面の左側から側へA,B,C,D,E,F,G,Hとする。
【0057】
図5Bにおいて、左側の12トラックの記録トラックBには、なし地に示す80Tの周波数のサーボパイロット信号が記録され(打ち込まれ)、記録トラックCには斜線に示す8Tの周波数のサーボパイロット信号が記録され、更に、記録トラックGには斜線に示す8Tの周波数のサーボパイロット信号が記録され、記録トラックHには、なし地に示す80Tの周波数のサーボパイロット信号が各々記録される。更に続けて、記録トラックBには、なし地に示す80Tの周波数のサーボパイロット信号が記録され、記録トラックCには斜線に示す8Tの周波数のサーボパイロット信号が各々記録される。
【0058】
また、右側の12トラックの記録トラックGには、斜線に示す8Tの周波数のサーボパイロット信号が記録され、記録トラックHには、なし地に示す80Tの周波数のサーボパイロット信号が記録され、更に、記録トラックBには、なし地に示す80Tの周波数のサーボパイロット信号が記録され、記録トラックCには、斜線に示す8Tの周波数のサーボパイロット信号が各々記録される。更に続けて、記録トラックGには、斜線に示す8Tの周波数のサーボパイロット信号が記録され、記録トラックHには、なし地に示す80Tの周波数のサーボパイロット信号が各々記録される。
【0059】
また、1個のECCブロックは、以下のように構成されている。図6はビデオデータDvの積符号に係るECCブロックの構成例を示す図である。図7はECCブロックの1シンクブロックの構成例を示す図である。この例では、1フィールドのビデオデータDvは、各々の12トラックに記録される。記録時および再生時には、1回のスキャンでは4個のヘッドによって4トラックが同時に走査され、従って、12トラックは3回のスキャンで走査される。
【0060】
1個のECCブロックは、以下のように構成されている。すなわち、図6に示す226バイト×114バイトのデータ配列からなるビデオデータに対して、矢印bで示す外符号演算データ系列につき、各列のデータ(データ列)が例えば(126,114)リードソロモン符号によって符号化され、12バイトのC2パリティ(外符号パリティ:OUTER)が生成される。さらに、これらビデオデータおよびC2パリティに対して、図6において、矢印aで示す内符号演算データ系列につき、各行のデータ(データ列)が例えば(242,226)リードソロモン符号によって符号化され、16バイトのC1パリティ(内符号パリティ:INNER)が生成される。また、各々のデータ行の先頭には、それぞれ2バイトの大きさを有するシンクデータおよびIDが配される。
【0061】
図7に示す先頭の2バイトはシンクデータである。続く、2バイトはIDである。このIDには、当該1シンクブロックが12トラックのいずれに記録されたものかを識別するトラックID、当該1シンクブロックが一本の傾斜トラックに記録された複数のシンクブロックのいずれであるかを識別するシンクブロックIDが含まれる。また、12トラック毎に1セグメントが構成され、「0〜3」のセグメント番号が順次繰り返し付与されるが、上述の2バイトのIDには、当該1シンクブロックが記録されるセグメントのセグメント番号を示すセグメントIDも含まれる。また、このIDに、226バイトのビデオデータ(またはC2パリティ)および16バイトのC1パリティが続く。
【0062】
図8A〜Cは、1セグメントを構成する12トラック内のビデオデータ領域ARVL,ARVUにおける各ECCブロックのシンクブロックの配置例(その1)を示す図である。図8Aに示すように、1回目にスキャンされる「0〜3」の4トラックに関しては、ビデオデータ領域ARVLには「0〜35」のECCブロックにおける0Row〜20Rowまでの21Rowのシンクブロックが記録され、ビデオデータ領域ARVUには「0〜35」のECCブロックにおける21Row〜41Rowまでの21Rowのシンクブロックが記録される。
【0063】
また、2回目にスキャンされる「4〜7」の4トラックに関しては、ビデオデータ領域ARVLには「0〜35」のECCブロックにおける42Row〜62Rowまでの21Rowのシンクブロックが記録され、ビデオデータ領域ARVUには0〜35のECCブロックにおける63Row〜83Rowまでの21Rowのシンクブロックが記録される。
【0064】
さらに、3回目にスキャンされる「8〜11」の4トラックに関しては、ビデオデータ領域ARVLには「0〜35」のECCブロックにおける84Row〜104Rowまでの21Rowのシンクブロックが記録され、ビデオデータ領域ARVUには「0〜35」のECCブロックにおける105Row〜125Rowまでの21Rowのシンクブロックが記録される。
【0065】
ここで、0Rowのシンクブロックは、「0〜35」のECCブロックのそれぞれにおける0番目のシンクブロックから構成されており、これら36個のシンクブロックは、図8Bに示すように、「0〜4」のトラックに、9シンクブロックずつ振り分けられて記録される。つまり、「0」のトラックには「0,18,1,19,2,20,3,21,4」のECCブロックにおける0番目のシンクブロックが記録され、「1」のトラックには「22,5,23,6,24,7,25,8,26」のECCブロックにおける0番目のシンクブロックが記録され、「2」のトラックには「9,27,10,28,11,29,12,30,13」のECCブロックにおける0番目のシンクブロックが記録され、さらに「3」のトラックには「31,14,32,15,33,16,34,17,35」のECCブロックにおける0番目のシンクブロックが記録される。
【0066】
以下、同様に、1〜125Rowのシンクブロックは、それぞれ「0〜35」のECCブロックにおける1番目〜125番目のシンクブロックから構成されており、各36個のシンクブロックは対応する4トラックに9シンクブロックずつ振り分けられて記録される。この場合、Row毎に、4トラックのそれぞれに記録される9シンクブロックが取り出されるECCブロックがローテーションされる。なお、1シンクブロックは、図8Cに示すように、2バイトのシンクデータ、2バイトのID、226バイトのビデオデータ(またはC2パリティ)および16バイトのC1パリティから構成されている。
【0067】
ここで、「0〜11」の12トラックには、0Row〜125Rowのシンクブロックが順次記録される。この場合、0Row〜113Rowのシンクブロックは、内符号演算データ系列を構成するビデオデータのデータ列にC1パリティが付加されてなるものであるが、114Row〜125Rowのシンクブロックは、内符号演算データ系列を構成するC2パリティのデータ列にC1パリティが付加されてなるものである。
【0068】
図9は、1セグメントを構成する12トラックのビデオデータ領域ARVL,ARVUにおける各ECCブロックのシンクブロックの配置例(その2)を示す図である。この実施形態においては、12トラックに「0〜35」の36個のECCブロックを記録する際に、図9に示すように、最初は内符号演算データ系列を構成するビデオデータのデータ列にC1パリティが付加されてなる第1のシンクブロックが順次記録され、この第1のシンクブロックの記録が終了した後に、内符号演算データ系列を構成するC2パリティのデータ列にC1パリティが付加されてなる第2のシンクブロックが順次記録される。
【0069】
続いて、本発明に係る記録再生方法について、当該VTR100の記録再生動作を説明する。図10は再生レベル対オフトラック量の関係例を示すグラフである。
【0070】
図10において縦軸はCch及びGch再生ヘッドの再生出力レベルであり、横軸は各々のヘッドのある基準位置からのオフトラック量である。図10に示す一点鎖線はCch再生ヘッドにおける80Tの周波数のサーボパイロット信号再生時の出力特性である。この場合、オフトラック量に対する再生出力レベルがなだらかに推移するように鈍くなっている。
【0071】
図10に示す波線はGch再生ヘッドにおける80Tの周波数のサーボパイロット信号再生時における出力特性である。この場合も、オフトラック量に対する再生出力レベルがなだらかに推移するように鈍くなっている。図10に示す実線は、Cch及びGch再生ヘッドにおける8Tの周波数のサーボパイロット信号再生時の出力特性であり、ジャスト・トラック時の特性である。この場合には、オフトラック量に対する再生出力レベルが立ち上がるように鋭くなっている。この状態のときに、Cch及びGch再生ヘッドがトラッキング目標位置に引き込まれた状態となる。
【0072】
図11A〜DはCch、Gch再生ヘッドに係る8T及び80Tの周波数の再生出力レベルの検波例を示すタイミングチャートである。
図11A〜Dにおいて、横軸は時間tである。図11Aはスイッチ選択信号(SW’Pulse)Sswを示している。図1に示したヘッド選択スイッチ回路43は、スイッチ選択信号Sswがロー・レベル(以下「L」レベルという)のときに、Cch再生ヘッドを選択する。また、スイッチ選択信号Sswがハイ・レベル(以下「H」レベルという)のときに、Gch再生ヘッドを選択するようにヘッド選択スイッチ回路43が動作する。
【0073】
また、図11B〜Dにおいて、二点鎖線は検波器71,72に設定された閾値(電圧)Vthである。この閾値はジャストトラッキングを見出すための、Cch、Gch再生ヘッドに係る8T及び80Tの周波数の再生出力レベルの検波基準となされる。
【0074】
図11BはCch及びGch再生ヘッドのオフトラッキング時の検波例を示している。図11Bに示す検波例によれば、Gch再生ヘッドが例えば、トラッキング目標位置から右側へオフトラックした場合(−offtrack)に、Cch再生ヘッドにおける80Tの周波数に係る再生出力が増加し、Cch及びGch再生ヘッドにおける8Tの周波数に係る再生出力レベルが減少すると共に、Gch再生ヘッドにおける80Tの周波数に係る再生出力が減少する。
【0075】
図11CはCch及びGch再生ヘッドのジャストラッキング(Just)時の検波例を示している。図11Cに示す検波例によれば、Cch及びGch再生ヘッドにおける8Tの周波数に係る再生出力レベルが最大値になり、Cch再生ヘッドにおける80Tの周波数に係る再生出力と、Gch再生ヘッドにおける80Tの周波数に係る再生出力とが等しいレベルになる。
【0076】
図11DはCch及びGch再生ヘッドのオフトラッキング時の他の検波例を示している。図11Dに示す検波例によれば、Gch再生ヘッドが例えば、トラッキング目標位置の左側にオフトラックした場合(+offtrack)には、Gch再生ヘッドにおける80Tの周波数に係る再生出力が増加し、Cch及びGch再生ヘッドにおける8Tの周波数に係る再生出力レベルが減少すると共に、Cch再生ヘッドにおける80Tの周波数に係る再生出力が減少する。
【0077】
これらを前提にして、当該VTR100の動作例について記録時及び再生時に分けて説明する。
【0078】
[記録時]
この例では、図5Bに示したように、ヘッドを1スキャンする毎に1箇所、基準となる記録トラック(CおよびG)に8Tの周波数のサーボパイロット信号を記録し、これに隣接する2つのトラック(B,DやH,F等)の内の、片側のトラック(B,H)だけに80Tの周波数のサーボパイロット信号を記録し、もう片側のトラック(D,F等)にはパイロットを記録しないようにする。そして、その80Tの周波数のサーボパイロット信号を記録するトラック(B,H)を1スキャン毎に基準となる記録トラック(G)の右側と、記録トラック(C)の左側とで記録順を切り換えるようにする。
【0079】
これを動作条件にして、図1に示したVTR100において、ビデオ入力端子110からビデオ圧縮回路10へ記録ビデオ信号VSinが入力される。ビデオ圧縮回路11では記録ビデオ信号VSinが8×8画素の二次元ブロックに分割され、DCT等のブロック符号化を用いたデータ圧縮処理が行われる。記録オーディオ信号ASinはオーディオ入力端子130を通じてパリティ付加回路20に入力される。圧縮処理後のビデオデータ(圧縮符号化データ)Dvはパリティ付加回路20に入力される。
【0080】
このパリティ付加回路20では、圧縮処理後のビデオデータDv及び、記録オーディオ信号ASinを入力し、この圧縮符号化データDvに対して、符号化単位毎に積符号を用いたエラー訂正符号化処理が行われると共に、記録オーディオ信号ASinに積符号を用いたエラー訂正符号化処理が行われる。
【0081】
エラー訂正符号化処理後のビデオデータ+オーディオデータVDbはパリティ付加回路20からサーボパイロット付加器30へ出力される。サーボパイロット付加器30では、エラー訂正処理されたビデオデータ+オーディオデータVDbに、8Tおよび80Tの周波数のサーボパイロット信号(CTL信号)が付加される。
【0082】
サーボパイロット信号が付加されたビデオデータ+オーディオデータVDbはサーボパイロット付加器30から4個のヘッド選択スイッチ回路41,42,43,44へ出力される。これらのヘッド選択スイッチ回路41,42,43,44は、180度対向記録を実行するために、Aチャンネル〜Hチャンネルまでの8個の記録ヘッドRECA〜RECHを有するヘリカル記録ヘッド50を切り替えるようになされる。ヘリカル記録ヘッド50では、磁気テープ80にサーボパイロット信号を記録するようになされる。
【0083】
この例ではサーボマイコン90から各々のヘッド選択スイッチ回路41〜44にスイッチ選択信号Sswが供給され、ヘッド選択スイッチ回路43では、Cチャンネル及びGチャンネルの記録ヘッドRECC及びRECGを選択して、磁気テープ80で基準となるC及びGの記録トラックに8Tの周波数のサーボパイロット信号が記録される。これと共に、当該C及びGの記録トラックに対してヘリカル記録ヘッド50の1スキャン毎に、Cの記録トラックの左側のBのトラックと、Gの記録トラックの右側のトラックHへの記録順を交互に入れ換えて、Cの記録トラックに隣接するBのトラック及び、Gの記録トラックに隣接するHのトラックには80Tの周波数のサーボパイロット信号が記録される。
【0084】
このとき、ヘッド選択スイッチ回路41ではスイッチ選択信号Sswに基づいてAch記録ヘッド(RECA)又はEch記録ヘッド(RECE)を時分割に選択して、サーボパイロット信号付加後のビデオデータ+オーディオデータVDbをAch記録ヘッド及びEch記録ヘッドへ出力するようになされる。また、ヘッド選択スイッチ回路42ではスイッチ選択信号Sswに基づいてBch記録ヘッド(RECB)又はFch記録ヘッド(RECF)を時分割に選択して、サーボパイロット信号付加後のビデオデータ+オーディオデータVDbをBch記録ヘッド及びFch記録ヘッドに出力するようになされる。
【0085】
更に、ヘッド選択スイッチ回路43ではスイッチ選択信号Sswに基づいてCch記録ヘッド(RECC)又はGch記録ヘッド(RECG)を時分割に選択して、サーボパイロット信号付加後のビデオデータ+オーディオデータVDbをCch記録ヘッド及びGch記録ヘッドに出力するようになされる。ヘッド選択スイッチ回路44ではスイッチ選択信号Sswに基づいてDch用の記録ヘッド(RECD)又はHch用の記録ヘッド(RECH)を時分割に選択し、サーボパイロット信号付加後のビデオデータ+オーディオデータVDbをDch記録ヘッド又はHch記録ヘッドに出力するようになされる。
【0086】
これにより、図5Bに示したように、ヘッドを1スキャンする毎に1箇所、基準となる記録トラック(CおよびG)に8Tの周波数のサーボパイロット信号を記録し、これに隣接するトラックの内の、片方だけに80Tの周波数のサーボパイロット信号を記録し、もう片方にはサーボパイロット信号を記録しないようにすることができる。つまり、磁気テープ80で基準となる記録トラック(C及びG)に8Tの周波数のサーボパイロット信号を記録すること、及び、当該記録トラックに対して1本おきに右側と左側を入れ換えて隣接する記録トラック(B及びH)に80Tの周波数のサーボパイロット信号を記録することができる。
【0087】
[再生時]
この例では、編集時等のトラッキングにおいて、80Tの周波数のサーボパイロット信号で初期ヘッド引き込みを行う。その後、連続して8Tの周波数のサーボパイロット信号で最終引き込みを行う。このようにすることでヘッド引き込み精度とヘッド引き込み速度の両立を図るようにする。この例では、Cチャンネル及びGチャンネルの2個の記録ヘッドRECC及びRECGをパイロット再生時にも使用する。
【0088】
これを動作条件にして、図1に示したVTR100において、Cch記録ヘッド及び、Gch記録ヘッドにより磁気テープ80の記録トラックがトレースされることで、サーボパイロット信号が読み取られて再生される。もちろん、磁気テープ80は所定の走行方向へ移動するようにキャプスタン駆動されている。
【0089】
また、図1に示したヘッド選択スイッチ回路43には、サーボマイコン90から、図11Aに示すような「L」レベル及び「H」レベルのスイッチ選択信号Sswが供給される。ヘッド選択スイッチ回路43ではSsw=「L」レベルのときに、Cch再生ヘッドを選択する。また、Ssw=「H」レベルのときに、Gch再生ヘッドを選択するように動作する。
【0090】
このような選択制御を受けて、Cch記録ヘッド及び、Gch記録ヘッドにより読み取られたサーボパイロット信号は、ヘッド選択スイッチ回路43を通じて8T用BPF回路61及び80T用BPF回路62に出力される。8T用BPF回路61では、Cch記録ヘッド(RECC)又は記録ヘッド(RECG)により再生された8Tの周波数のサーボパイロット信号のみを通過させるためのフィルタ処理がなされる。80T用BPF回路62では同様にして再生された80Tの周波数のサーボパイロット信号を通過させるためのフィルタ処理がなされる。
【0091】
このフィルタ処理後のサーボパイロット信号は、8T用BPF回路61から検波器71へ出力される。検波器71には図11B〜Dに示したように閾値Vthが設定され、検波器71では、閾値Vthに基づいて8Tの周波数のサーボパイロット信号のみを検出するようになされる。
【0092】
また、フィルタ処理後のサーボパイロット信号は80T用BPF回路62から検波器72へ出力される。検波器72にも同様にして閾値Vthが設定され、検波器72では、閾値Vthに基づいて80Tの周波数のサーボパイロット信号のみを検出するようになされる。
【0093】
これらの検波器71,72で検出された8T及び80Tの周波数のサーボパイロット信号の再生出力レベルは、サーボマイコン90へ出力される。サーボマイコン90では、Cch記録ヘッド及び、Gch記録ヘッドによって当該記録トラックから再生された80Tの周波数のサーボパイロット信号に基づく初期的なヘッド引き込みに連続して8Tの周波数のサーボパイロット信号に基づいて最終的なヘッド引き込みを実行するようになされる。
【0094】
例えば、図11Bに示したように、Gch再生ヘッドがトラッキング目標位置から右側へオフトラックした場合(−offtrack)に、Gch再生ヘッドを左側にシフトするようにトレース位置を調整する。このとき、Cch再生ヘッドにおける80Tの周波数に係る再生出力が増加し、Cch及びGch再生ヘッドにおける8Tの周波数に係る再生出力レベルが減少すると共に、Gch再生ヘッドにおける80Tの周波数に係る再生出力が減少する。
【0095】
また、図11D示したようにGch再生ヘッドが例えば、トラッキング目標位置の左側にオフトラックした場合(+offtrack)には、Gch再生ヘッドを右側にシフトするようにトレース位置を調整する。この調整には、キャプスタン駆動制御やダイナミックトラッキング制御等が実行される。この調整によって、Gch再生ヘッドにおける80Tの周波数に係る再生出力が増加から減少に転ずると共に、Cch及びGch再生ヘッドにおける8Tの周波数に係る再生出力レベルが減少から増加へ転じ、更に、Cch再生ヘッドにおける80Tの周波数に係る再生出力が減少から増加に転じるようになる。
【0096】
そして、図11Cに示したように、Cch及びGch再生ヘッドのジャストラッキング(Just)するようになる。このとき、Cch及びGch再生ヘッドにおける8Tの周波数に係る再生出力レベルが最大値になり、Cch再生ヘッドにおける80Tの周波数に係る再生出力と、Gch再生ヘッドにおける80Tの周波数に係る再生出力とが等しいレベルになる。
【0097】
このように、本発明に係る実施形態としてのVTR100及び記録再生方法によれば、磁気テープ80にビデオデータ+オーディオデータVDbを記録し、又は/及び、当該磁気テープ80からビデオデータ+オーディオデータVDcを再生する場合に、記録再生手段4では、先に記録された磁気テープ80の当該記録トラックに対して1本おきに右側と左側を交互に入れ換えられて隣接した記録トラック(B及びH)から80Tの周波数のサーボパイロット信号が再生されると共に、基準となる記録トラック(C及びG)から8Tの周波数のサーボパイロット信号が再生される。
【0098】
従って、当該記録トラックから再生された第2周波数のサーボ制御信号に基づく初期ヘッド引き込みに連続して第1周波数のサーボ制御信号に基づくヘッド引き込みを実行することができる。これにより、基準となる記録トラック(C及びG)に再生ヘッド等を高速に、正確に、かつ、確実に収斂させることができる。しかも、従来方式でタイミング検出としてのS/Nが十分でない記録再生システムや、初期のオフトラックが相対的に大きく狭ピッチの記録フォーマット等に対しても、トラッキング引き込み処理の高精度化及びその高速化の両立を図ることが可能になる。
【0099】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る記録再生装置によれば、情報記録媒体にデジタル情報を記録し、又は/及び、当該情報記録媒体からデジタル情報を再生する場合に、基準となる記録トラックの片側の記録トラックから再生され、第1周波数よりも低く設定された第2周波数のサーボ制御信号に基づく初期ヘッド引き込みに連続して、第1周波数のサーボ制御信号に基づくヘッド引き込みを実行する制御手段を備えるものである。
【0100】
この構成によって、基準となる記録トラックに再生ヘッド等を高速に、正確に、かつ、確実に収斂させることができる。しかも、従来方式でタイミング検出としてのSNが十分でない記録再生システムや、初期のオフトラックが相対的に大きく狭ピッチのフォーマット等に対しても、ヘッド引き込み処理の高精度化及びその高速化の両立を図ることが可能になる。
【0101】
本発明に係る記録再生方法によれば、情報記録時に、情報記録媒体で基準となる記録トラックに第1周波数のサーボ制御信号を記録すると共に、磁気ヘッドを1スキャンする毎に基準となる記録トラックの右側及び左側への記録順を交互に入れ換えて、基準となる記録トラックに隣接する2つのトラックの内の片側のトラックに、第1周波数よりも低く設定された第2周波数のサーボ制御信号を記録し、情報再生時には、この情報記録媒体で、記録時に当該記録トラックに対して磁気ヘッドを1スキャンする毎に記録順を交互に入れ換えられた、基準となる記録トラックの右側及び左側のトラックであって、基準となる記録トラックに隣接した片側のトラックから第2周波数のサーボ制御信号を再生して記録再生系の初期ヘッド引き込みを実行すると共に、この初期ヘッド引き込みに連続して基準となる記録トラックから第1周波数のサーボ制御信号を再生して当該記録再生系のヘッド引き込みを実行するようになされる。
【0102】
この構成によって、記録再生系を基準とする記録トラックに高速に、正確に、かつ、確実に収斂させることができる。しかも、従来方式でタイミング検出としてのSNが十分でない記録再生システムや、初期のオフトラックが相対的に大きく狭ピッチのフォーマット等に対しても、ヘッド引き込み処理の高精度化及びその高速化の両立を図ることが可能になる。
【0103】
この発明は、テープ記録媒体からデジタル情報を再生する家庭用及び業務用のビデオ記録再生装置に適用して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態としての記録再生装置を応用したVTR100の構成例を示すブロック図である。
【図2】パリティ付加回路20の内部構成例を示すブロック図である。
【図3】図1に示したVTR100に係る回転ドラム140の構成例を示す概念図である。
【図4】磁気テープ80における記録フォーマット例を示す図である。
【図5】A及びBはビデオシンク(M)及びオーディオシンク(N)混在のVTRフォーマット例を示す図である。
【図6】ビデオデータDvの積符号に係るECCブロックの構成例を示す図である。
【図7】ECCブロックの1シンクブロックの構成例を示す図である。
【図8】A〜Cは、1セグメントを構成する12トラック内のビデオデータ領域ARVL,ARVUにおける各ECCブロックの1シンクブロックの配置例(その1)を示す図である。
【図9】1セグメントを構成する12トラックのビデオデータ領域ARVL,ARVUにおける各ECCブロックの1シンクブロックの配置例(その2)を示す図である。
【図10】再生レベル対オフトラック量の関係例を示すグラフである。
【図11】A〜DはCch、Gch再生ヘッドに係る8T及び80Tの周波数の再生出力レベルの検波例を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
4・・・記録再生手段、10・・・ビデオ圧縮回路、20・・・パリティ付加回路、30・・・サーボパイロット付加器、41〜44・・・ヘッド選択スイッチ回路、50,RECA〜RECH・・・ヘリカル記録ヘッド、61・・・8T用BPF回路、62・・・80T用BPF回路、71,72・・・検波器、80・・・磁気テープ(情報記録媒体)、90・・・サーボマイコン(制御手段)、100・・・VTR(情報記録再生装置)、・・・ヘリカル記録ヘッド

Claims (2)

  1. 報記録媒体で基準となる記録トラックに第1周波数のサーボ制御信号を記録すると共に、当該記録トラックを走査する磁気ヘッドの1スキャン毎に基準となる記録トラックの右側及び左側のトラックへの記録順を交互に入れ換えて、基準となる記録トラックに隣接する2つのトラックの内の片側のトラックに、前記第1周波数よりも低く設定された第2周波数のサーボ制御信号を記録する記録手段と、
    前記記録手段により記録された前記情報記録媒体の当該記録トラックに対して、磁気ヘッドの1スキャン毎に記録順を交互に入れ換えられた、基準となる記録トラックの右側及び左側のトラックであって、基準となる記録トラックに隣接した片側のトラックから第2周波数のサーボ制御信号を再生すると共に、基準となる記録トラックから第1周波数のサーボ制御信号を再生する再生手段と、
    前記再生手段によって当該記録トラックから再生された第2周波数のサーボ制御信号に基づく初期ヘッド引き込みに連続して第1周波数のサーボ制御信号に基づくヘッド引き込みを実行する制御手段とを備え、前記情報記録媒体にデジタル情報を記録し、又は/及び、当該情報記録媒体からデジタル情報を再生する記録再生装置。
  2. 情報記録媒体にデジタル情報を記録し、又は/及び、当該情報記録媒体からデジタル情報を再生する記録再生装置が、
    前記デジタル情報の記録時に、
    前記情報記録媒体で基準となる記録トラックに第1周波数のサーボ制御信号を記録すると共に、当該記録トラックを走査する磁気ヘッドの1スキャン毎に基準となる記録トラックの右側及び左側のトラックへの記録順を交互に入れ換えて、基準となる記録トラックに隣接する2つのトラックの内の片側のトラックに、前記第1周波数よりも低く設定された第2周波数のサーボ制御信号を記録し、
    前記デジタル情報の再生時には、
    前記情報記録媒体で当該記録トラックに対して、記録時に、磁気ヘッドの1スキャン毎に記録順を交互に入れ換えられた、基準となる記録トラックの右側及び左側のトラックであって、基準となる記録トラックに隣接した片側のトラックから第2周波数のサーボ制御信号を再生して記録再生系の初期ヘッド引き込みを実行し、
    当該初期ヘッド引き込みに連続して基準となる記録トラックから第1周波数のサーボ制御信号を再生して当該記録再生系のヘッド引き込みを実行する記録再生方法。
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